Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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すこし頭を休めたく戦闘ナシです。

24話です!どうぞ!


Mission24 母の日~Seeds of Love~

*Devil May Cry鎮守府*

 

朝、ダンテは自室のベッドで まだ寝ていた。

 

?「いっちばん先にゴール!」

 

ダンテの自室に、一人の艦娘が大声で飛び込んできた。

 

時雨「白露、走っちゃ駄目だよ」

 

白露は先の輸送船 護衛で出撃した時に連れて帰った艦娘だ。

 

白露「ふっふーん、私が一番だよ時雨、私がい・ち・ば・ん!」

 

時雨「競争してた訳じゃないでしょ・・・それより提督 起こさないと」

 

白露「ていとくぅー、起きて起きて!早く起きないと一番に朝食 食べれないよー!」

 

白露がダンテを揺すって起こそうとしたが、ダンテの手が白露を掴んで そのままベッドに引きずり込まれた。

 

白露「わぁ~~~!?」

 

時雨「白露!提督 何してるの!?」

 

ダンテ「うるさい奴は布団に包んで黙らせる」

 

白露「もがもが!もがー!」

 

時雨「ダメだよ提督!色々ダメだよ!僕 皆に何て説明すればいいの!?それより朝食の時間だから起きてよ!」

 

ダンテ「朝ぐらい静かに起きたいもんだ」

 

白露「・・・・・・・・・」Zzzz・・・

 

 

・・・・・・

 

*食堂*

 

白露「死ぬかと思った!」

 

ダンテ「普通に寝てたろ」

 

白露「だって提督のベッドで提督の温もりが気持ち良かったから あんなの寝ちゃうに決まってる!」

 

白露が迂闊な発言をしたせいで食堂の空気が凍り付いた。

 

時雨「(あっ、マズイかも・・・)」

 

金剛「それ どういう事ですか提督ぅ!」

 

鈴谷「何で白露が提督のベッドで寝たの!」

 

大井「あの人 駆逐艦に手を出したの?男って嫌ですね北上さん」

 

北上「いいなぁー・・・」

 

大井「え゛っ・・・?」

 

那珂「ふっほい大胆はね」

 

神通「那珂ちゃん、食べながら喋らないで」

 

羽黒「・・・・・・・・・///////」

 

隼鷹「何だ何だ?爛れた話か?」

 

食堂の中は大騒ぎだ。怒って問い詰める者、興味津々の者・・・興味がない者も居るが・・・。

 

鳳翔「提督、どういう事ですか?」

 

鳳翔の顔には笑顔が貼り付いているが、纏っている空気は明らかに怒っていた。

 

ダンテ「何だよ、優しい お兄さんが ちょっと遊んでやっただけだろ。そんなに怒ることか?」

 

『遊び・・・?』

 

悪い方向へ火に油を注いでしまったダンテ。皆は遊びで白露に手を出したと勘違いした。

 

鳳翔「まさか あなたが そんな人だとは思いませんでした。大淀さん、憲兵さんを・・・」

 

時雨は焦った。話が妙に大きくなっていく。

 

時雨「ちょっと待って!提督は悪くないことも無いけど悪くないんだよ!」

 

天龍「それ どっちだ?」

 

時雨「いや だから・・・そう!白露が勝手に提督のベッドで寝ちゃったんだよ!」

 

白露「えっ!?」

 

上手く説明ができなくて、白露に罪を丸投げした。

 

鈴谷「し~ら~つ~ゆ~?」

 

白露「白露は提督にベッドに引きずり込まれました!」

 

鳳翔「やっぱり あなたが悪いんですね?」

 

ダンテは鳳翔の顔を見て何も言えなくなった。

この事態に焦っているのは時雨だけじゃない。赤城と加賀も焦っていた。

 

赤城「鳳翔さん!提督には私達から言っておきますから!」

 

加賀「提督は こっちに」

 

ダンテ「おい何だよ?ベーコンまだ残ってんのに」

 

ダンテは赤城と加賀に両脇を固められ、食堂の外に連行された。

 

赤城「今日だけで良いので大人しくしてください!」

 

ダンテ「今日だけ?」

 

加賀「母の日なの」

 

ダンテ「母の日?」

 

赤城「お母さんを労って感謝する日です」

 

ダンテ「そんな日があるとは知らなかったな、複雑な家庭環境で育ったもんで」

 

加賀「あなたの話は今はいいの、今日1日 鳳翔さんを怒らせないで」

 

ダンテ「何で鳳翔?」

 

赤城「私達にとって鳳翔さんが母のような感じなんです。掃除に洗濯に ご飯の用意まで、なので母の日に合わせて鳳翔さんに楽させてあげたいんです」

 

ダンテ「掃除に洗濯って・・・家政婦って見方もできるだろ」

 

「「提督!」」

 

ダンテ「分かったよ!」

 

 

・・・・・・

 

*洗濯組*

 

北上「鳳翔さん、洗濯は私らでやっとくから休んでて良いよ」

 

鳳翔「え?」

 

大井「私達も洗濯やりたいなーって、あははははは・・・」

 

鳳翔「そうですか?・・・じゃあ、お願いしますね」

 

鳳翔は急なことで戸惑ったが、皆に任せることにした。

 

北上「ほら駆逐艦、さっさとやるよ」

 

『はーい!』

 

洗濯は北上、大井、暁、雷、電、如月、皐月、文月が担当するようだ。

 

 

*掃除組*

 

比叡「掃除も!気合い!入れて!やりまーす!おりゃりゃりゃりゃー!」

 

蒼龍「比叡!危ない!」

 

比叡「ひえー!」

 

比叡は水の入ったバケツに引っ掛かり転んだ。床は水浸しである。

 

天龍「最悪だ・・・」

 

那珂「那珂ちゃん食堂で お皿 洗ってる方が良かったな・・・」

 

神通「もう一度 最初からやりましょう」

 

鳳翔「あの、手伝いましょうか?」

 

蒼龍「こっちは私達に任せて、鳳翔さんは休んでてください!」

 

鳳翔「・・・そうですか」

 

 

*正面ゲート*

 

深雪「掃除って言っても、ゴミ落ちてないよな」

 

初雪「・・・してるふりしてれば誤魔化せる」

 

叢雲「ちゃんとやりなさい。門も拭き掃除よ」

 

深雪「いや上まで届かないのに・・・」

 

深雪、初雪、叢雲の身長では門全体を綺麗にするのは不可能だ。

 

叢雲「ケルベロス、頭に乗せて」

 

ケルベロス『なぜ我が・・・

 

掃除は蒼龍、比叡、天龍、神通、那珂、深雪、初雪、叢雲が担当する。

 

*食堂*

 

金剛「では私と龍田と間宮で、昼と夕飯の仕込みデスネー!」

 

間宮「はい お願いします」

 

龍田「腕に縒りを掛けて作るわ~」

 

白露「・・・飽きた」

 

時雨「頑張って掃除したら、提督に“一番”に褒めてもらえるよ」

 

一番を強調する時雨。これには白露も やる気を出さざるおえない。

 

白露「よーし!頑張るぞー!」

 

羽黒「隼鷹さん、お酒は後にして手伝ってください」

 

隼鷹「えっ?マジ?」

 

食堂は間宮、金剛、龍田、隼鷹、白露、龍田、羽黒が担当。

 

 

*執務室*

 

鈴谷「提督 手伝ってよー」

 

加賀「物が多くて掃除しずらい・・・」

 

ダンテは執務椅子に座りながら雑誌を見ていた。

 

鈴谷「何の雑誌?」

 

ダンテ「バイクだ。じーさんに貰ったバイク、舞鶴で壊れたからな」

 

鈴谷「・・・ごめんなさい」

 

ダンテの乗ってたバイクは鈴谷を助けに舞鶴鎮守府に行った時に爆発炎上、なので次のバイクを検討中だった。

 

赤城「お金 無いのにバイクなんて買えませんよ」

 

お金が無いのはダンテがデリバリーのピザを頼みまくるからだ。

 

赤城「食堂でピザ食べれるのに何でデリバリー頼んじゃうんですか?」

 

ダンテ「たまにはデリバリーが食べたいもんさ」

 

加賀「どの口が・・・」

 

デリバリーは たまにの頻度ではない。

 

鈴谷「提督の執務室なんだから提督も掃除してよぉ」

 

ダンテ「掃除って言われてもな・・・」

 

ダンテは何かゴミがないか探し、トマトジュースの空き缶を見る。空き缶をゴミ箱に投げ入れ雑誌に視線を戻す。

 

鈴谷「それだけ!?」

 

執務室は赤城、加賀、鈴谷、ダンテ(?)が担当する。

大淀と明石は自分の持ち場で仕事している。

 

 

・・・・・・

 

*洗濯組*

 

1回目の洗濯が終わり、手分けして洗濯物を干している北上達。

 

北上「大井っち、あと どれぐらい?」

 

大井「まだ かなり残ってますよ」

 

北上「うへ~・・・」

 

雷「電 危ない!」

 

電「はにゃー!」

 

文月「ふえ~!」

 

暁「何やってるのよ電!」

 

電「ごめんなさいなのです・・・」

 

雷「大丈夫?怪我は無い?」

 

電が大きいシーツを運んでいると、文月を巻き込んで転んだ。そして洗濯物が全て ひっくり返った。既に干してあった物も全て地面に落ちてしまった。

 

北上「もう何やってんのさ・・・」

 

大井「あなた達もっと注意して行動しなさい。全部やり直しよ!」

 

皐月「あー!提督のパンツが!」

 

空には、一枚の布が空を飛んでいた。

 

皐月「海に落ちちゃったよ!」

 

如月「あら大変」

 

北上「大井っち、ここは任せるね。全員 出撃ー!」

 

異例の7人編成で艦隊は出撃した。

 

大井「・・・え?私1人でやるの?」

 

 

・・・・・・

 

*昼 執務室*

 

昼食も終わり、ダンテは暇を持て余していた。

そこへ鳳翔が執務室に入ってくる。

 

鳳翔「・・・提督」

 

執務室にはダンテと鳳翔2人だけ。朝の事で怒られるのかとギョッとしたが鳳翔の様子が おかしい。

 

ダンテ「ど、どうした?」

 

鳳翔「私は此処に・・・必要のない艦娘なんでしょうか?」

 

ダンテ「・・・・・・・・・は?」

 

事情を聞くと普段やってる自分の仕事を皆がやって手伝わせてもくれない。そして どこか追い払われてるような気がするらしい。

 

鳳翔「私は もう必要ないんですかね?提督も そう思ってるんですよね?いつも口うるさく お説教しますから、提督も私なんか要らないと思ってますよね?」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

皆が良かれと思ってやった事が裏目に出ている。ダンテも まさか こうなるとは思わなかった。普通なら仕事せずに楽できるなら それに甘えれば良いと思うダンテ。だが鳳翔は違うらしい。これにはダンテも焦った。しかも ちょっと泣いてる。

 

ダンテ「落ち着けよ、楽できるならラッキーだろ?」

 

鳳翔「どうせ私なんて・・・」

 

聞いてないし効果ナシ。

これは鳳翔へのサプライズでもある。正直に言っても良いものか悩むダンテ。

 

ダンテ「(あいつら もっと上手くできなかったのかよ・・・)」

 

そこへタイミング悪く赤城と加賀が入ってくる。

 

赤城「提督、そろそろ・・・ほ、鳳翔さん!?」

 

鳳翔「赤城さんに加賀さん・・・」

 

ダンテ「悪い鳳翔、俺達 今から出掛けるから、今日ぐらいは ゆっくりしてればいいさ」

 

ダンテは赤城と加賀を連れて逃げるように出掛けた。

 

鳳翔「提督も やっぱり私を避けて・・・」

 

鳳翔も誰にも何も言わず、どこかに出掛けてしまった。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

街までプレゼントを買いに来たダンテ、赤城、加賀はプレゼント探しだ。

 

赤城「鳳翔さん どうかしたんですか?」

 

ダンテ「お前らのせいで ややこしい事になった」

 

加賀「ややこしい?」

 

ダンテ「お前らが鳳翔の仕事 奪って下手に追い返したから落ち込んでる」

 

「「・・・・・・・・・」」

 

ダンテ「タネ明かしは早めにした方が良いぞ」

 

「「分かりました・・・」」

 

 

・・・・・・

 

日も暮れ始め、ダンテ達は帰路に着いていた。

 

ダンテ「・・・お前ら先に帰ってろ」

 

赤城「どうしたんですか?」

 

ダンテ「寄る所がある」

 

赤城「なら私達も━━」

 

ダンテ「1人で行く。先に戻っててくれ」

 

赤城「分かり、ました」

 

ダンテは そのままバイクショップに行き、自分へのプレゼントを買った。

 

 

・・・・・・

 

*公園*

 

鳳翔は1人、ブランコに乗っていた。まだ落ち込んでいるらしい。

 

ダンテ「(あれは・・・)」

 

偶然そこに、ダンテがバイクで通り掛かった。

 

鳳翔「(私は皆さんに、いつの間にか迷惑を掛けていたのかしら・・・)」

 

ダンテ「1人で そこに座ってて楽しいか?」

 

鳳翔「提督!?・・・何しに来たんですか?」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

ダンテも もう1つのブランコに座る。

 

ダンテ「そっちこそ何してんだ?」

 

鳳翔「私は・・・」

 

ダンテ「誰も必要ないなんて思ってないよ」

 

鳳翔「・・・っ」

 

ダンテ「皆は お前のためにやったんだ。いつも大変だからってな」

 

鳳翔「私のため・・・私は、居て良いんですか?」

 

ダンテ「当たり前だろ、あんたが居ないと あいつら言うこと聞かないし」

 

鳳翔「それは提督も同じでは?」

 

ダンテ「勘弁してくれよ・・・」

 

鳳翔は やっと笑った。

 

ダンテ「来いよ、送ってってやる」

 

そう言ってバイクまで移動する。

 

鳳翔「これ、どうしたんですか?」

 

ダンテ「買った」

 

鳳翔「また無駄遣いして・・・」

 

ダンテ「必要経費」

 

2人は一緒にバイクに乗り、鎮守府への道を走る。だがダンテは、わざと遠回りして海沿いの道を走った。海は夕日に照らされて輝いていた。

 

 

・・・・・・

 

*食堂*

 

鎮守府に着き食堂に向かうと、食堂は飾り付けがされ、『母の日』と書かれた垂れ幕まであった。

 

鳳翔「これは・・・」

 

『鳳翔さん!いつも ありがとう!』

 

ダンテ「皆は鳳翔を母親のように思ってるらしいぜ」

 

鳳翔は涙を流した。今度は喜びの涙だ。

艦娘達は鳳翔へのプレゼントを渡し、鳳翔も1人1人に お礼を言った。そこからドンチャン騒ぎの食事に突入。途中でダンテと明石は食堂を抜け出して、どこかへ消えた。

 

赤城「鳳翔さん、あと1つだけプレゼントがあるんです」

 

鳳翔「え?」

 

 

・・・・・・

 

*グラウンド*

 

全員でグラウンドに移動したが、グラウンドは真っ暗だ。

 

鳳翔「何があるんですか?」

 

皆は何も言わない。

突如グラウンドが明るくなる。明石が照明を点けたのだ。ライトが照らすのは朝礼台に立ったダンテ。マイクがあり、ダンテはネヴァンを持っている。

街まで買い物に行った時、ダンテは買う物が決まらなかった。そして、自分の母との思い出を考えた。それを鳳翔に送ろうと、自分ができる事で母というものに(ゆかり)があるのは、それしか思い付かなかった。

ネヴァンを優しく弾き、歌い始めるダンテ。

 

『Seeds of Love』

 

~~~~~♪

 

それは幼き頃、子守唄で よく母が歌ってくれた曲だった。

ケルベロスが空に向かってブレスを吐く。空からはアイスダストが降り、照明の光が反射してキラキラしている。

鳳翔は また涙した。歌詞は英語で分からない。それでも慈しみや優しさを、その歌から感じた。鳳翔の目からは、自然と涙が零れ止まらない。

 

ダンテ「Thank You 鳳翔」

 

鳳翔「ありがとうございます、皆」

 

その日、忘れられない思い出が また1つ出来た。




評価もありがとうございます!

次回も よろしく お願いいたします!
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