Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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249話です!どうぞ!


Mission249 光速度~間に合わせのスーパーシザー~

街で、リーパーが仕掛けた2つ目の爆弾が見付かった。

そちらは風間(かざま) 大典(だいすけ)兵曹が解除に当たるが、夕張がストップを掛ける。艦娘寮と街にある2つの爆弾は、無線連結で繋がっており、どちらかを解除すると もう片方が爆発する仕組みだった。

その頃Devil May Cryの世界で、セリーナがネロへ最後の魔石を届けていた。

そのまま自分の世界には戻らず、フェルムの丘まで来ると、ベルゼが現れ突然の戦闘となるのだった。

 

 

*フェルムの丘 5月30日 15:47*

 

ベルゼ「楽しいな、姫様よぉー!」

 

セリーナ「調子に・・・乗るな!」

 

セリーナが魔力で形成した鎖で、ベルゼの四肢を拘束し、杖をレイピアに変え斬り掛かる。ベルゼは力任せに鎖を引き千切り、自身の持つリベリオンに似た大剣で、レイピアの刃を受け止めた。

 

ベルゼ「滑稽だな。どうせ お前も、最後は ()()()()になるのになぁ」

 

セリーナ「訳の分からん事を・・・!」

 

ベルゼがレイピアを押し返すと、2丁銃から『チャージショット』を撃つ。セリーナは魔法陣を盾にして防ぐが、次の瞬間にはベルゼの姿が消えていた。

フェルムの丘に、姿を消したベルゼの声が響く。

 

ベルゼ『お前も悪魔だ。どれだけ取り繕っても、それは変わらねぇ。いくら人間を護ろうが、自分の欲望には勝てねぇぞ、ハハハハハハハハッ!

 

セリーナは高笑いを上げるベルゼの声を聞きながら、空を睨んだ。

フェルムの丘には、雨が降り始めた。

 

 

*艦これの世界 Devil May Cry鎮守府 艦娘寮*

 

夕張「大典、“二重リレー”って そっちあるかな?」

 

大典『あぁ、こっちにもある』

 

夕張「となれば方法は1つ、連結を断つには同時に切るしかない」

 

大典『そうか、切り離せば作動し合う事はなく、個々に解除し合える』

 

夕張「その通り」

 

大典『それじゃ、カウントで。“3”でな』

 

夕張「懐かしいね」

 

夕張と風間 大典は それぞれの場所で、配線にワイヤーカッターの刃を宛がう。

大典が1からカウントを始めるが、3の直前で夕張が叫び、カウントを止める。

 

大典『何だ!?』

 

夕張「“光速”!“光速度”!」

 

2人の会話を聞いていた全員はチンプンカンプンだったが、風間 大典だけは合点がいったように納得した顔をしていた。

 

大典『そうだった、危ないところだった もう少しで・・・』

 

夕張が言っていた“光速度”が気になったのか、天龍が逆さまに覗き込むように、床下に顔を出した。

 

天龍「『ミレ◯アムファル◯ン』の『ハイパードライブ』を直すって話じゃないなら、その“光速度”ってのが何か、ちゃちゃっと説明してくれ」

 

夕張「分かった、あのねぇ・・・」

 

夕張は額の汗を拭いながら、光速度の説明を始めた。

爆弾同士は無線で直接 繋がっているが、夕張と風間 大典は、中継を繋いで話している訳だ。鎮守府の無線と光を使って。

中継を繋いでる分、2人の声は爆弾同士を繋いでる無線より遅れが生じる。2人が呼吸を合わせても、同時には切断できない。タイミングが少しでもズレれば・・・。

 

阿賀野『日本で2発がドカン・・・』

 

天龍「どうすりゃいいんだ?!離れた(もん)同士が、同時にコードを切るなんてよぉ!」

 

 

*街*

 

どうするべきかの問題に ぶち当たる中、阿賀野は ある事を思い付く。

 

阿賀野「・・・動かしても爆発しないよね?」

 

大典「あぁ」

 

風間 大典の返事を聞き、阿賀野と矢萩は さっそく動いた。

 

 

・・・・・・

 

街で、爆弾を乗せたゴミ収集車が爆走していた。車内には阿賀野、矢萩、風間 大典が乗っている。

阿賀野は無線で、香取に避難範囲を広げるように頼む。2つ目の爆弾を、夕張に届けるつもりだ。離れた場所で同時に切れないなら、1ヶ所に集めてしまおうという訳だ。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 正面ゲート*

 

正面ゲートから少し離れた場所で、警察が道を封鎖している。

そこに、ゴミ収集車が猛スピードで迫ってくる。警官が止まるように手を振りながら叫ぶが、ゴミ収集車は更にスピードを上げ、助手席から阿賀野が顔を出す。

 

阿賀野「はい、ちょっと どいてー!!巨大爆弾 通りますからー!!」

 

大典「どけ!!」

 

警官は轢かれまいとして左右に避難し、ゴミ収集車は封鎖を突破して正面ゲートへ入っていった。

 

 

*艦娘寮*

 

艦娘寮の外で張った防御線がある場所まで、ゴミ収集車がクラクションを鳴らしながら到着した。それを見て現場に居た刑事の1人が、不満そうな顔でダンテを見た。

 

刑事「お宅の部下?何のつもりだ?」

 

ダンテ「香取」

 

ダンテに名前を呼ばれ、香取はダンテが何を望んでるのか すぐに理解した。代わりに黙らせろと。

 

香取「市民の暮らしを守ろうとしてます。あの中の爆弾と寮の爆弾は繋がってるんです、どう考えても━━」

 

刑事「2つも ここにあるのか?」

 

香取「街に残せって言うんですか?2つを解除するには同じタイミングで、それぞれのコードを切るしかないんです。分かったら邪魔しないでください!うちの艦娘が やり方を見出だしますから」

 

捲し立てるように香取が黙らせると、刑事と横に控えていた部下が黙って引き下がった。

それと入れ替わるように、阿賀野と矢萩、そして風間 大典が来る。

 

阿賀野「兵曹、ボスのダンテ提督。泣く子も黙る、凄い人」

 

阿賀野の紹介で、ダンテと風間 大典は握手を交わした。

艦娘寮では、天龍が窓からゴミ収集車を見ていた。

 

天龍「良かったな、2つ目の爆弾が到着したぞ。悪い事に・・・」

 

夕張「爆弾が揃った?」

 

天龍「あぁ。で、この後は?窓越しに合図を送りながら いちにのさんでチョキチョキ?」

 

夕張「ちょっと違う、まだ不安定よ。私の声が大典に伝わる時間とか、お互いの反応時間とか・・・ほんの僅かでも切るタイミングがズレれば・・・」

 

天龍「辺り一面 爆弾の穴」

 

夕張「そう」

 

天龍「なるほど」

 

話しながらも、夕張はDVDプレーヤーをバラバラにしていく。それを見て天龍は、どうするつもりなのか訊くが、夕張は質問に答えず、外に居る者達にDVDプレーヤーを手に入れるよう頼むのだった。

 

 

・・・・・・

 

その後も作業は続き、バラバラにしたDVDプレーヤーの部品、テープ、小さなハサミ、配線と、それらを組み合わせて別の物に変えていく。

外は既に日も暮れ、夜の闇が辺りを支配し、艦娘寮と防御線に置かれた照明だけが、光を放っている。

そんな中で、明石も風間 大典と一緒に同じ物を作っていた。

 

卯月『夕張さん、これ何 作ってるぴょん?』

 

夕張「光電池に光を当てると切れる、ワイヤーカッター」

 

説明しながら天龍が見てる前で実演してみせると、レーザーの光に反応してハサミが動いた。

 

天龍「スゲェな、超カッコいいが、光で動くスーパーシザーがツイン爆弾問題の何を解決すんだ?」

 

大典『“光速”だよ、天龍。“光速度”』

 

天龍「あれかぁ!つっても分かんねぇけど・・・」

 

夕張「まぁ見てて。ありったけの鏡と、プリズムが要る」

 

天龍「よし、俺が集めてきてやるよ。プリズムも どっかに たんまりあるんだろ?」

 

夕張「うん、まぁね」

 

天龍「変わってるよなぁ、お陰で助かっちゃいるが、変わり(もん)だよ」

 

 

・・・・・・

 

天龍は艦娘寮内を走り回りながら、鏡を集めていく。艦娘達の部屋にも入り、鏡と名の付く物は全て回収する。壁に掛かった鏡、手鏡も全て。

最後に夕張の部屋に入り鏡を手に取ろうとしたが、天龍は机の上にある物を見て手が止まる。

よく見てみると、それは設計図のようで、シンプルな形をしたロボットの図面が引かれていた。

だが それよりも今は鏡だ。それを思い出し、天龍は鏡を取って部屋を後にする。

 

 

・・・・・・

 

外では、摩耶がゴミ収集車をバックで動かし、艦娘寮の傍で止める。

 

香取『夕張さん、収集車を動かしました。次は?』

 

夕張「そしたら、明石のワイヤーカッターを爆弾に配置させて、カッターの光電池の面を、妙高型の部屋の、窓に向けること。こっちから よく見えるように。あっ!配置の前に、光源は全て消してね」

 

鹿島「辺りの光が光電池に当たる事で、カッターが作動して爆弾が爆発しないように・・・いい判断ですね」

 

現場の指揮を執っていた香取が、警察に電力会社に連絡を取るように言い、10分で辺り一帯を停電させるように伝えたのだが・・・。

 

卯月「2分でできるぴょん。濡れタオル、箒、梯子があれば」

 

卯月は得意そうな顔をして、任せろと言いたげだ。そんな卯月を、皆は黙って訝しげに見ている。

 

卯月「何?うーちゃんがイタズラで停電させた事ないと思ってるぴょん?よしてぴょん」

 

なぜ誇らしげなのだ?

艦娘寮では、天龍がメジャーを手に何かを計らされていた。

 

夕張「さっきの2つの鏡だけど、3━━」

 

天龍「3.2メートルだろ?計ったよ」

 

夕張「他の配置 合ってる?レーザーポインターから光電池までは━━」

 

天龍「19メートルと、1センチだろ?もう4回 計ったぞ、やり直すか?」

 

夕張「そうじゃなくて、失敗できないから・・・」

 

天龍「・・・分かってる」

 

泣いても笑っても、これで全ての決着が着く。爆弾が爆発するか生還するか、もう後には引けない。

 

夕張「・・・・・・まっ、準備はできた。あとは卯月が明かりを・・・消すだけ」

 

喋ってる途中で眩い光がフラッシュし、艦娘寮と外の明かりが消えた。

外では、卯月が持つ濡れタオルを巻いた箒が、電柱に接触させた事で燃えていた。

 

卯月「いいぴょん。電気は全て落としたぴょん」

 

卯月は一仕事 終えたかのように、満足そうな顔をしている。こんな所で、卯月のイタズラが役に立つとは・・・。

 

鹿島「・・・無線も切りました」

 

ダンテ「それじゃ夕張、あとは任せた」

 

艦娘寮で夕張は、妙高型の部屋に入り窓に近付く。そこから外に居る風間 大典に頷き合図を送ると、風間 大典は光電池に貼ったシールを剥がしていく。

夕張もスタンバイするために、1階へと戻る。

 

天龍「まぁ、見方を変えれば そう悪くもないぞ。失敗しても、一瞬で終わるしな。俺は死を恐れちゃいない、ただ痛いのが嫌なんだ」

 

天龍の冗談とも取れる話に夕張は少し笑い、それを見て天龍も笑みを見せる。

 

夕張「・・・考えられないよね。鎮守府で出会った2人が爆弾の真上に居るなんて。艦娘寮だよ?ここ日本」

 

天龍「俺は、救急車で お前に救われた事が未だに信じらんねぇ、憶えてるか?ん?あれ以来、おまけの人生を生きてる気分だ、お前が居なきゃ死んでた」

 

2人は少しの間 沈黙し、大きく息を吐き出す。

爆弾を解除するには、覚悟を決めなければならない。失敗に終わったとしても。

 

夕張「・・・・・・覚悟は、決まったよ。天龍は?」

 

天龍「・・・お前と死ねるなら本望だ」

 

夕張「私も」

 

2人は強く、固く、握手を交わす。

握手しながら、夕張は天龍の顔を見て、何かを疑うような表情をする。

 

夕張「・・・あれ?泣いちゃう?」

 

天龍「まさか、俺は天下の天龍様だぞ!」

 

天龍は夕張の手を払い退け、全否定する。こんな時でも、この2人の間では冗談は欠かせない。

夕張はレーザーポインターに手を掛け、天龍も“大丈夫だ”と声を掛ける。それは夕張に言ったようで、自分に言い聞かせているようでもあった。

夕張がレーザーポインターのスイッチを入れ、赤い光の線が鏡とプリズムに反射し、艦娘寮内と外を駆け巡る。2台のワイヤーカッターが作動し、その後は静寂に包まれる。

 

天龍「・・・・・・やったか?」

 

天龍はニヤッとしながら成功か確認する。

夕張は答えず、床下に爆弾を確認しに行く。見ると、爆弾は何の反応も見せず沈黙している。

次に妙高型の部屋へ行き、窓から外を確認する。外では、風間 大典がサムズアップを向けていた。

成功したと判り、夕張は嬉しそうに天龍の元に戻る。

 

夕張「分離は成功」

 

天龍「よっしゃあ!うぉー!」

 

夕張「ちょっと、大声は まだ早い」

 

天龍「へ・・・?」

 

夕張「解除しなきゃいけない爆弾が残ってる。ここからだから」

 

天龍「そうだった、ドカンといかないようにしなきゃな。興奮して悪かったよ。あ、なぁ、ソーダでも飲むか?」

 

夕張「・・・うん、兎に角、静かにね」

 

天龍「了解」

 

天龍なりの気を落ち着かせるための提案だったのだろうが、夕張はソーダを飲んでる暇はない。早いとこ爆弾を解除しなければならない。

ここまでは2つの爆弾の無線連結を断っただけだ。本格的な処理は ここからだ。

 

 

・・・・・・

 

時間が経ち、夕張と風間 大典が爆弾解除の作業を続ける中、空には朝日が昇り始め、朝焼けに染まる。

艦娘寮の前で、今回の爆弾事件に関わった多くの者達が、天龍と夕張が出てくるのを待っていた。

 

龍田「・・・・・・お願い天龍ちゃん・・・」

 

玄関の扉が開き、爆弾に取り付けられていた基板を持った夕張と、続けて天龍が出てきた。2人が生還した事に、多くの者が歓声を上げ、拍手喝采となる。

天龍は夕張から基板を取り上げ、天 高く掲げる。

 

天龍「うおーはっはー!もう心配ない、天龍様が守り抜いたぞー!」

 

殆ど頑張ったのは夕張だ。

調子に乗ってるが、今回は許されるだろう。大変な目に遭ったのだから。

 

天龍「端からチョロかったけどな!爆弾が どうした!そんな(もん)、ハサミでチョキンだ!」

 

天龍と夕張は、皆との再会を喜び、次々とハグしていく。

ダンテも抱き付かれるが、今回ばかりは抵抗もせず、優しく背中をポンポンと叩いてやる。

 

ダンテ「本当に よくやった」

 

夕張「ありがとう・・・」

 

そして最後に、天龍と夕張は再び握手を交わし、互いの健闘を称え合った。

 

 

・・・・・・

 

その後 艦娘寮では、解除した爆弾の運び出し作業が行われてた。

 

大典「爆弾を どっち共 研究室に運ぶよ。リーパーに繋がる手懸かりが掴めるかもしれない。見付け出す」

 

夕張「大典ならできるよ。今回も ありがとう」

 

2人は別れの挨拶を済ませ、風間 大典は艦娘寮を後にしようとする。

そこに天龍が来た。

 

天龍「よう風間お疲れ、ありがとな」

 

大典「いいんだ」

 

天龍「助かったよ」

 

大典「じゃ」

 

天龍も簡単に挨拶を済ませると、夕張を呼んだ。

その手には、夕張の部屋にあった設計図を持っていた。

 

天龍「爆弾騒ぎの時は気が散るといけないから黙ってたが、鏡を集めてる時、これを発見したんだ。これ何だ?」

 

夕張「あぁ、それ?今 巨大ロボットの建造 考えてるの」

 

夕張は さも当然と言わんばかりに平然と答えたが、天龍は唖然としていた。そんなアニメやマンガじゃあるまいし、巨大ロボなんて・・・。

 

天龍「・・・マジで造れると思ってんのか?」

 

夕張「ニコが戻ったら一緒に造るもーん♪」

 

球磨「天龍、夕張、そろそろ出発するクマ!」

 

球磨に呼ばれ、2人は横須賀鎮守府に向かうため玄関に向かう。

合同演習は、まだ終わった訳ではない。日付が変わった今日は、Devil May Cry鎮守府の艦隊演習があるのだ。

 

 

・・・・・・

 

*横須賀鎮守府 演習場 5月31日 9:57*

 

舞鶴「・・・・・・もうちょっとだったのにな・・・」

 

横須賀鎮守府

扶桑 中破

山城 中破

最上 中破

時雨 大破

満潮 大破

島風 小破

 

舞鶴鎮守府

伊19 轟沈判定

伊401 中破

伊26 小破

伊58 中破

不知火 大破

雪風 小破

 

横須賀鎮守府と舞鶴鎮守府の艦隊演習のタイムリミットまで残り3分というところで、舞鶴艦隊の旗艦である伊19が被弾、轟沈判定を受け、横須賀鎮守府が2回戦へと突破した。

舞鶴艦隊が逃げながら地味な攻撃を続けていたが、横須賀提督は これまで培ってきた経験と知識を活用し、横須賀艦隊も指示に従い、意地で舞鶴艦隊 旗艦の首を獲る事に至った。

そして、2回戦の対戦カードも決まった。

2回戦 第1試合、Devil May Cry鎮守府VS呉鎮守府。

第2試合、アメリカ海軍VS連合艦隊。

第3試合、佐世保鎮守府VS鹿屋基地。

第4試合、横須賀鎮守府と、シード権からの参戦となる大本営となった。

舞鶴提督は演習場に戻ってきた艦隊を見ると、伊26(ニム)の腰に泣き付いた。

 

舞鶴「わぁ~ん、負けちゃったよぉ~!慰めてぇ~!」

 

ニム「や、やー!提督がヤバーい!」

 

舞鶴ゴーヤ「疲れてるのにやめろでち」

 

舞鶴不知火「シンプルにセクハラですね」

 

舞鶴雪風「裁判所行きです!」

 

舞鶴提督は伊26の お腹にグリグリと押し付けるように、顔を埋める。部下である艦娘達は、泣き喚く舞鶴提督を見てウンザリしていた。

 

舞鶴「徹夜だから眠いよぉ~!」

 

舞鶴漣「ご主人様、恥ずかしいからやめてくださいよ。ニムちゃんもガチで嫌がってますよ?」

 

舞鶴「うわ゛ぁぁ~~ん!!お゛ぉ゛ぉ゛わ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛!!」

 

舞鶴漣「普通に うるせぇな!」

 

舞鶴イク「泣き方が気持ち悪いの」

 

横須賀提督は徹夜の疲れも見せない様子で、艦隊演習後の指示を部下の艦娘達に出していると、演習場にDevil May Cry鎮守府の面々が現れた。

こちらも爆弾騒ぎのせいで、徹夜のまま艦隊演習2回戦を始めなければならなかった。

横須賀提督はダンテ達に気付くと、真っ直ぐに そちらへと駆け寄る。

 

横須賀「ダンテ提督」

 

ダンテ「よう、勝ったらしいな」

 

横須賀「当然よ。それより、次の相手は呉だけど大丈夫?」

 

Devil May Cry鎮守府が呉鎮守府の艦娘と確執があるのは、横須賀提督も知っており、彼女は その心配を口にした。

 

ダンテ「まっ、どうにでもなるだろ」

 

横須賀「あなた達には勝ち残ってもらわなきゃ困るから。リベンジもしたいしね」

 

叢雲「リベンジ?前に勝ったのは そっちでしょ?」

 

ダンテが鎮守府に着任した若かりし頃、Devil May Cry鎮守府は駆逐艦だけの編成で戦艦も居る横須賀艦隊に勝負を挑み、敗北している。

 

横須賀「ううん、あの頃の私は まだまだ未熟だった。結果は どうあれ、あの時は私の負けだと思ってる。だから次は、全力の あなた達と全力で 勝負したいの」

 

天龍「はっ!いいぜ。絶対に勝ち残って、その挑戦 受けてやるよ」

 

皐月「次は負けないよ!」

 

横須賀「それは こちらも同じよ」

 

ダンテ「おい、俺を差し置いて勝手に盛り上がんな。どうしても勝負したいってんなら、いつでも相手してやる・・・艦娘達(こいつら)がな」

 

北上「まぁ、提督 出れないもんね」

 

勝ち残り、この先で戦う事を誓い合いながら話していると、演習場に呉提督と、彼が率いる艦娘達が現れた。

 

呉五十鈴「Devil May Cry鎮守府・・・!」

 

呉「ちょっと、それは後にしなさい」

 

Devil May Cry鎮守府の面々を見て、気が立つ呉の艦娘が数人 居たが、呉提督は艦隊演習の準備を命じ、彼女達を下がらせる。

 

横須賀「じゃあ、頑張ってね」

 

呉提督が1人で こちらに来るのを見て、横須賀提督は空気を呼んで その場から離れる。

呉提督は傍まで来ると、どこか寂しげな笑みを浮かべた。

 

呉「今日は よろしくね、ダンテちゃんに皆も」




次回も宜しく お願い致します!
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