Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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真面目な話が続いてましたので、今回は平和な話になります。
一部バラエティ番組のパロディが含まれております、すみません。

257話です!どうぞ!


Mission257 教室~艦娘の授業風景~

*Devil May Cry鎮守府 本館 6月4日 10:00*

 

横須賀鎮守府と大本営の艦隊演習が行われた翌日、今日は休息日として合同演習は お休みとなっている。

とは言うものの、艦娘達に休みはない。

本館には、学校の教室と同じ作りの部屋が幾つかある。主に使っているのは駆逐艦と軽巡で、そこでは兵装や兵法、義務教育における授業で使われている。

教師役には妙高型と利根型、香取型が受け持っており、時間がある時には そうして、人間社会でも生きていけるように教養を身に付けているのだ。

最近では、ほっぽも授業に参加する事が増えている。

ダンテは授業を見るのは初めてなので、今日は こちらに見学に来ている。

今 居る教室は駆逐艦1組。睦月型、吹雪型、暁型、白露型、島風、ほっぽが生徒として利用している。

 

足柄「それじゃあ、先に宿題で出してたプリント集めるから、持ってきて」

 

夕立「(・・・・・・マ、マズいっぽい・・・)」

 

皆がプリントを足柄に渡していく中、夕立は顔色が悪く、冷や汗が流れていた。

足柄も、夕立がプリントを提出しない事を不審に思い、夕立の席まで直接 行く。正面に足柄が立ち、左右をフレキ&ゲリが囲み、もう夕立に逃げ場はない。

 

足柄「夕立、プリントは?」

 

夕立「そ、それが~・・・不思議な事に~・・・」

 

足柄「・・・宿題やってないの?」

 

夕立「夕立はやったつもりなのですが~・・・不思議な事に白紙で~・・・」

 

上擦った震える声で、夕立は どうにか誤魔化し言い訳しようとするが、汗が滝のように流れている。その内ぶっ倒れるのではなかろうか?

 

足柄「忘れたのね?」

 

夕立「忘れたつもりはないのですが、そんな感じっぽいです~、ぽい~・・・」

 

すると足柄は、夕立が使ってる机の上に、冊子やプリントの山を勢い良く置いた。その音に、夕立はビクッとして身体を震わせる。

 

足柄「これ、追加の宿題ね。明日までに提出するように」

 

足柄は笑顔で、死の宣告を与えた。

すると夕立は、何を思ったのかダンテを見る。その目は明らかに助けを求める目だった。しかしダンテからすれば、見られても どうしてやる事もできないため、見られても困る。

そして追加の宿題が回避できないまま、授業が始まった。

足柄が受け持っているのは、兵装に関する授業だった。

 

足柄「はーい、じゃあ、前回の続きからやるわよ。夕立!」

 

夕立「は、はい!」

 

足柄が夕立を指名すると、夕立は勢い良く椅子から立ち上がる。

 

足柄「問題よ。我が水雷戦隊の主兵装、酸素魚雷の優位性は?できたら、さっき罰として出した追加の宿題、半分にしてあげてもいいわよ」

 

夕立「ほ、ほんとぉ?えっと、えっと~・・・」

 

足柄「前回の授業、飢えた狼のように聞いてれば、ちゃんとできるはずだけどなー」

 

夕立「そう思うのですが、ぽい~・・・」

 

夕立は また冷や汗を流し、見てられないぐらい可哀想になってくる。

しかし、夕立の出来の悪さに、足柄も そろそろ許容できなくなっていた。

 

足柄「“ぽいぽい”うるさいと、20cm砲でポイしちゃうわよぉ?」

 

夕立「ぽいー!?」

 

足柄は笑顔だが、夕立の本能は危険だと警鐘を鳴らしていた。だが こればかりは夕立が悪いので、身から出た錆だ。

 

ダンテ「(足柄(あいつ)の あの迫力は、どこから来てんだろうな?)」

 

夕立の不真面目さが露呈する中、睦月と如月はコソコソと お喋りしていた。

 

睦月「足柄さん、機嫌 悪いね」ヒソヒソ・・・

 

如月「司令官をデートに誘ったらしいんだけど、断られたって━━ぬわぁ~!?」

 

睦月「えっ!?」

 

如月の頭にチョークがヒットし、如月が椅子から転げ落ちた。

 

足柄「私語は厳禁よ?」

 

チョークを投げた足柄は笑顔だった。機嫌がいいのか悪いのか、よく判らん。

そして夕立は、次は自分がチョークの餌食になるのかと思い、悲鳴を上げた。

 

吹雪「圧倒的 超射程・・・」ヒソヒソ・・・

 

夕立「っ・・・!圧倒的 超射程、そして雷速、炸薬量でも優位、ぽい?」

 

足柄「ふぅ~ん、正解よ」

 

誰も如月を助けない中、夕立の後ろの席に座る吹雪のアシストで、夕立は正解を答える事ができた。足柄は気付いてなく、感心したような様子だった。

一先ず、これで宿題の半分は免除されるだろう。

 

足柄「じゃあ次は・・・」

 

次は誰に答えてもらおうか考えていると、後ろで授業を見ていたダンテが目に止まった。そして足柄は思った。デートを断られた腹いせに、ちょっと意地悪してやろうと。

 

足柄「折角だから、提督に答えてもらいましょうか」

 

ダンテ「・・・・・・俺?」

 

足柄「提督のカッコいい所、皆の お手本になるよう見せてあげてください♪」

 

足柄の言葉で、皆の注目がダンテに集まってしまう。

足柄の算段としては こうだ。ダンテに問題を出し、ダンテが答えられずデートに行くからと泣き寝入り、そのままデート・・・そんな感じで、足柄は勝手に想像していた。

 

足柄「酸素魚雷には もう1つ、大きな優位性がありますよね?何でしょうか?」

 

ダンテ「フッ、そんなの簡単だな」

 

だがダンテの様子は、足柄の予想に反して不敵な笑みを浮かべていた。足柄は まさかと思い、少し狼狽える。

ダンテは香取型の指導で、その手の話は何度も聞いてきた。今なら答えられるはずだ。

 

ダンテ「(・・・・・・・・・・・・何だっけ?)」

 

魚雷の話は何度も聞かされた憶えはあるが、内容までは覚えていなかった。ダンテは頭を捻り、必至に思い出そうとする。

足柄は、この調子ならデートに行けると極悪な笑みを浮かべるが、ダンテがハッとした顔をしてから、笑みを浮かべた。

 

ダンテ「普通の魚雷と違って、圧縮空気じゃなく酸素を使ってる。発射後に排出されるのは二酸化炭素だから海水に溶けやすく、敵に雷跡が発見されにくい。つまり、攻撃の隠密性が高い!」

 

『おー!/凄ーい!/ハラショー』

 

足柄「そ、そんな・・・!?」

 

ダンテが答えられた事で、駆逐艦の艦娘達は拍手し、ダンテに賛辞を送る。これで提督としての威厳は保たれた。

そして足柄は、勝手にダンテに敗北したショックで、床に崩れ落ち呆然としていた。

ダンテは駆逐艦に見送られながら、教室を後にした。これ以上 問題を出されても面倒臭い。

次にダンテが向かったのは、駆逐艦2組だ。そちらでは綾波型、初春型、朝潮型、陽炎型、夕雲型が生徒として居る。

教師役には那智で、どうやら社会科の授業のようだ。

 

那智「よし、前回のテストを返すぞ」

 

今日はテスト返しがあり、1人ずつ名前を呼ばれ、那智から点数を付けられたテストを受け取っていく。駆逐艦の艦娘達は、自分の点数を見て満足したり、残念がったり、顔を引き攣らせたりと様々だ。

 

那智「では、今日はテストの答え合わせを皆でやりながら振り返っていく」

 

そう言って問1から順にやっていくが、那智のテスト範囲の復習は、公開処刑スタイルで行われていた。つまり、答案用紙に何と書いたか、皆にバレてしまうという事だ。恥を掻きたくなければ、しっかり勉強しなければ回避できない。

そして何問目かで、文章の空欄を埋める問題に入る。

 

問.1543年、()に鉄砲が伝来した。

 

那智「1543年、種子島だな。種子島に鉄砲が伝来したんだ。巻雲の答え」

 

A.1543年、(ペリー)に鉄砲が伝来した。×

 

聞いた事がある言葉を書いてみたのか?

 

那智「人だぞ。ペリーは人だぞ。ペリーは人だぞ!」

 

巻雲「でも絶対 毎回ペリー出るじゃないですか」

 

若葉「山勘なのか」

 

巻雲の言い分に、不覚にも那智は笑ってしまう。

 

那智「毎回 出るからって こんなとこでペリー出すな。Noペリーだ こんなとこ」

 

すると、那智の鋭い視線が夕雲に向く。

 

那智「夕雲、今ちょっと笑ってたな?笑ってた夕雲の答え」

 

A.1543年、(ペリー)に鉄砲が伝来した。×

 

仲良しの2人が同じバカ解答。

 

陽炎「一緒!?」

 

雪風「ペリーはカステラですよね?」

 

那智「え?」

 

鉄砲の問題のはずが、何故かカステラの話に・・・。

 

那智「何で今カステラの話した?鉄砲!」

 

巻雲「ペリー何を持ってきたんですか?」

 

那智「ペリーは黒船に乗って やって来たっていう・・・」

 

夕雲「何を持ってきたんですか?」

 

那智「何 持ってきたか、色々 持ってきたと思うぞ多分」

 

そこまでは那智先生も知らない。漠然とした返しに、駆逐艦の艦娘達から笑いが起きる。

 

那智「海外から何も入ってきたら駄目だと、国を閉じてたんだ日本は。それを黒船で来て、“国を開けなサーイ”って言ったんだ。それがペリーだ」

 

『へー』

 

那智「艦娘界の黒船はビスマルクだ。“私を もっと褒めて”って言って日本に来たけど、誰も褒めないから最後どっか行っちゃったんだ」

 

何の話や?

そこから何問かやっていき、『エジソン』の問題に入った。

 

問.エジソンの事を次の3単語を使って簡潔に説明しなさい(アメリカ・99%・電球)

 

那智「エジソン、これ有名だな。さぁ、朝潮の答えを見てみよう」

 

A.エジソンはアメリカで電球を発明し、「天才は99%の努力と1%の ひらめき」という言葉を残した

 

那智「素晴らしい!完璧だ!」

 

那智も完璧な答えに朝潮を称賛し、他の駆逐艦の艦娘からも拍手が起こる。朝潮は少し照れ臭そうにしていた。

しかし、那智のテンションが急激に下がった。

 

那智「そんな中・・・努力も閃きもない者が居る」

 

漣「誰?誰?」

 

那智「漣?」

 

漣「えっ!?」

 

那智「見てみるか・・・」

 

A.アメリカで99%の支持率を得る電球!×

 

那智「何だ これ?」

 

漣「違うんです!違うんです!」

 

漣の答えに教室では小さな悲鳴が上がり、漣も恥ずかしいのかワタワタしていた。

 

那智「何だ この深夜の通販みたいな。“私もエジソン使ってるわ!最高よ!”そんなの見た事ないぞ」

 

那智の深夜の通販コントに、駆逐艦の艦娘達も爆笑する。

そんな中で、漣は どうにか弁明しようとする。

 

漣「電球の名前が“エジソン”なんです」

 

那智「電球の名前が“エジソン”?」

 

漣「・・・・・・あっ、『ダ◯ソン(掃除機メーカー)』だ!」

 

那智「エジソンとダ◯ソン間違えたのか?怖いな、大丈夫か?次、大潮」

 

長波「来た!」

 

漣の解答イジリも そこそこに、次は大潮の解答を見てみるようだ。長波の反応から分かるように、何かを期待するような答えを書いているのだろうか?

 

大潮「大丈夫です、やめてください!」

 

那智「大潮の解答を見てみよう」

 

A.アメリかは99%が電球で出来ていると となえた人×

 

那智「アホか!」

 

大潮の解答に、漣の時以上の笑いが巻き起こる。これには後ろで大人しく見学していたダンテも、笑いを堪える事ができなかった。

それに反し、那智は笑っておらず ご立腹だった。

 

大潮「え、でも唱えた人 居ますよね?」

 

那智「唱えた人が居るのか?誰だ それ!?」

 

大潮の言い分にドン引きの那智だが、実は大潮の解答に もう1つ、許容できない部分があった。

 

那智「皆ちょっと見てくれ。怖いから本当は言いたくないんだが・・・アメリカの“カ”が ちょっと・・・」

 

大潮の解答を もう1度よく見てほしい。急に ひらがなが混ざる怖さ。

 

那智「こういう事する人は怖いぞ。そうだな漣?」

 

漣「はい、漣も たまに、ひらがなポンと出ますからね」

 

那智「カタカナの中に、ひらがな混ざるの1番 怖いよな?」

 

漣「はい、自覚症状ないですからね」

 

那智「気を付けろよ」

 

大潮「はい・・・気を付けます。くふふ・・・!」

 

那智「何を笑ってるんだ大潮?笑われてるんだぞ今」

 

大潮「あっつい!」

 

那智「あっつい?湯気 出てるぞ」

 

その後も何問か答え合わせをしていき、踏絵に関する問題に入った。

 

問.次の絵について説明しなさい

 

解答の例としては、キリスト教が禁止されていた江戸時代に、その信者を見付け罰するためにキリストの絵を踏ませている様子と書くのが正解だ。

 

那智「これは よくできている者が多かった。初春の解答を見てみよう」

 

A.踏絵。当時キリスト教は禁止されていたので、これによって、隠れキリシタンを見付けようとしている。

 

那智「素晴らしい、正解、完璧だ」

 

初春の解答に、他の駆逐艦の艦娘達は感嘆の息を漏らしながら、教室は またもや拍手が起きる。

 

那智「“隠れキリシタン”と書けたのが素晴らしい。これを書けていたのは初春だけだった」

 

初春「うむ、やったな」

 

初春も嬉しさから笑みを見せるが、那智の顔が お怒りモードに入った。

 

那智「全然 解ってない人が居る!」

 

『え?』

 

那智「大潮!」

 

もう大潮の名前が出るだけで、教室では笑いが起きてしまう。

大潮は自覚があるのか、手で顔を覆ってしまった。

それでは、大潮の解答を見てみよう。

 

A.家に入る前に足を あらっている×

 

那智「おい」

 

大潮の解答に、皆は笑わずにはいられなかった。

そして また何問か進み、近代の問題に入った。

 

問.現在 社会問題になっている「アルハラ」を説明しなさい

 

解答の例としては、飲酒の強要・イッキ飲ませ・意図的な酔い潰しなど、飲酒に まつわる迷惑行為・人権侵害の総称の事と書くのが正解だ。

 

那智「セクハラ・パワハラに続きアルハラが社会問題になっているが、その意味を書きなさい。鎮守府でも問題になっているが、えー・・・まだアルハラを ちょっと、よく解っていない者が多かった。陽炎」

 

陽炎「はい、アルハラ」

 

那智「うん、陽炎の答えを見てみよう」

 

A.アルコールハラスメントの略で、アルコールを強要されること。

 

那智「素晴らしい!知ってた?」

 

陽炎「思い付きで書きました」

 

那智「思い付きで書けたのか!?凄いな」

 

長波「自慢だ」

 

陽炎「何で自慢なの!?何で自慢なの!?」

 

すると、教室で自慢コールが巻き起こる。プチ学級崩壊状態だ。

 

陽炎「違うから!・・・・・・もー!バカばっかり うるせぇな!」

 

言葉遣いが悪いが、陽炎がスッキリしたところで、次は潮の解答を見てみる。

 

A.アルパカは、もふもふ気持ちいいので ずっと さわってしまう×

 

那智「アルコールハラスメントの事だ。アルパカじゃない」

 

アルハラ≠アルパカ。

 

潮「違うんです。凄くアルパカが、好きだから・・・」

 

那智「なるほどイメージで言ったんだな?」

 

潮「イメージで、こんな感じかなって・・・」

 

那智「違うぞー。次、夕雲。夕雲の答えを見てみよう」

 

A.アルパカにセクハラされること×

 

アルハラ≠アルパカ(2回目)。

 

那智「ちょっと待て、もう どういう事だ!?アルパカにセクハラされるって どういう状態なんだ?中々ないぞ、そんなの。アルパカがっていうのが おかしいだろ」

 

夕雲は笑っているだけで、言い訳も弁明もしなかった。

すると今度は、またまた大潮が名前を呼ばれた。大潮は もう、笑うしかない。

 

A.男の人が急にアルパカを たたいた。(強め)×

 

那智「アルパカ3・回・目!」

 

奇跡のアルパカ3連続に、教室は爆笑の渦に包まれる。

 

大潮「アルパカしか思い付かなかったんです」

 

那智「何なんだ?男の人が急にアルパカを叩いたって。だから何だ!」

 

陽炎「カッコ強めって何?」

 

 

・・・・・・

 

*食堂 12:05*

 

ダンテ「間宮、ピザ!」

 

間宮「またですか!?」

 

昼食の時間になり、ダンテは誰よりも先に食堂に来ていた。

不満そうな間宮がピザを作り終わるのを待っていると、艦娘達も続々と食堂に来る。

すると、瑞鶴が満面の笑顔でダンテに駆け寄ってきた。

 

瑞鶴「ねぇ、提督さん聞いてよ!」

 

ダンテ「んぁ、何だ?」

 

瑞鶴「葛城がね、私のこと“瑞鶴先輩”って呼んだの!先輩よ先輩!いや~、私も遂に先輩になっちゃったな~」

 

ダンテ「そ、そうか」

 

何が そんなに嬉しいのか分からず、ダンテの反応は薄かった。

それでも瑞鶴が、喜びのあまり一方的に喋り倒すので、翔鶴に引き剥がしてもらった。

落ち着けるかと思うと、今度は阿賀野と陽炎が来た。

 

陽炎「司令、聞いてよ!」

 

ダンテ「(またか・・・)」

 

阿賀野と陽炎の話では、酒匂と浦風、浜風が話を聞くようになったらしく、姉として嬉しいという話だった。

こちらも一方的に喋り倒して うるさいので、矢萩と不知火を呼んで引き剥がしてもらった。

今度こそ やっと落ち着けるかと思ったが、今度は睦月と如月が来た。内容は、阿賀野と陽炎の話と そう変わらなかった。

 

如月「やっぱり、司令官の愛で2人も変わったのね」

 

睦月「愛!?///////」

 

如月がトンデモ理論を展開するが、ダンテには何の事やら さっぱりで、チンプンカンプンだった。

どうやら、鎮守府に馴染もうとしなかった葛城、酒匂、長月、菊月、浦風、浜風は、魔界兵器の一件から変わり始めているようだった。

昼食の時間も終わり、ダンテは午後からも、艦娘達の授業を見学するのだった。

 

・・・・・・

 

*中将の自宅 22:21*

 

同日、中将は海軍の仕事があるため、自宅を留守にしていた。

そこに、3人の影が現れる。

不審者3人はセキュリティを突破し、室内へと侵入する。

不審者の1人がスタンドライトを点けると、僅かな光で川内、神通、(たける)の姿が見えるようになった。

 

神通「健さん、時間がありません。行けますか?」

 

健「できるだけ急ぐ」

 

健は自身のノートパソコンと、中将の自宅にあるパソコンを繋げ、ハッキングを始める。欲しいのは、中将のパソコンの中にあるデータだ。

 

健「流石に中将ともなると、しっかりしてるね。けど僕なら・・・」

 

健は慣れた様子でパソコンのセキュリティを突破し、USBメモリを挿し込みデータをダウンロード、コピーしていく。

同時にファイルの中身を閲覧すると、それを見て健の顔色が変わる。

 

健「ねぇ、これ見て!」

 

言われるままパソコンの画面を見た川内と神通は、神妙な面持ちで顔を見合わせるのだった。

 

 

*大本営 中将執務室*

 

同じ頃、中将は自分の執務室に鹿屋提督を呼び出していた。

 

中将「明日の合同演習だが、会議で少し仕様が変わる事になった」

 

鹿屋「そうですか・・・まぁ、どんな内容だろうと関係ありませんがね。ミスター・Jから送られたバルジ、あれさえあればDevil May Cry鎮守府の艦娘も一堪りないでしょうから」

 

中将「おい、ここで あの方の名を口にするな」

 

鹿屋「失礼しました。ですが、目的の達成は目前。あなたが ここで実権を握れば、あの方も お喜びになるでしょう」

 

中将「当然だ。しかし少佐、油断はするなよ」

 

鹿屋「勿論です。秩序の名の下に」

 

中将「秩序の名の下に」

 

中将の執務室の外では、青葉と衣笠が盗み聞きしていた。

2人は顔を見合わせ頷くと、その場から立ち去るのだった。




次回は艦娘の授業の続きになります。本編とは関係ないので、読み飛ばしても問題ありません。

次回も宜しく お願い致します!
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