260話です!どうぞ!
急遽、合同演習を早急に終わらせるために、バトル・ロワイアル形式で合同演習最終日が始まった。
演習が始まり、横須賀艦隊、鹿屋艦隊、アメリカ艦隊は すぐに動くが、Devil May Cry鎮守府の艦隊はスタート位置から1歩も動く事はなかった。
索敵で見付かり、他の3艦隊がDevil May Cry鎮守府の艦隊を狙ってくるが、Devil May Cry鎮守府と勝負がしたい他の3艦隊は、我先にと互いに妨害し、潰し合いが始まる。
そして3艦隊に中破艦が出たタイミングで、Devil May Cry鎮守府の艦隊が動いた。鹿島が用意した、『Devil May Cry作戦』が発動されたのだ。
そして、Devil May Cry鎮守府の艦隊は戦火に突撃し、遂に その牙を向く。
*沖 6月5日 15:30*
Devil May Cry鎮守府が動いた事で、他の艦隊に気を取られていた横須賀艦隊、鹿屋艦隊、アメリカ艦隊は慌てて動き始める。
霧島「(横須賀艦隊は軽空母が中破、鹿屋艦隊は重巡が中破、アメリカ艦隊は軽巡が中破、このパターンは・・・)艦隊 旗艦、私達はアメリカ艦隊に向かいましょう!」
比叡「よし!」
鹿島が用意した作戦パターン、3万2千通りを暗記していた霧島は、他の3艦隊に出た中破艦の艦種から、自分達が狙うべき相手を判断する。それにより、比叡を筆頭にDevil May Cry鎮守府の艦隊は、単縦陣でアメリカ艦隊に向かっていく。
向かってくるDevil May Cry鎮守府の艦隊を見て、アイオワは笑みを浮かべた。
アイオワ「アメリカ艦隊を選んでくれるとは、光栄だわ」
アメリカ艦隊が迎撃に動き始めるが、それよりも早く、鹿屋艦隊が動いた。
鹿屋艦隊はDevil May Cry鎮守府の艦隊に砲撃しながら、突撃していく。Devil May Cry鎮守府の艦隊は、砲弾が降ってくる中を駆け抜けながら、鹿屋艦隊を避ける。
鹿屋大和「速い・・・!」
*横須賀鎮守府 演習場*
ダンテ達が演習を見守っていると、横須賀提督から無線が繋がった。
Devil May Cry鎮守府の艦隊がアメリカ艦隊に向かった事に、横須賀提督は文句があった。
横須賀『ダンテ提督!私と決着 着けるんじゃなかったの?!どうしてアメリカ艦隊の方に行くのよ?!信じらんない!』
ダンテ「悪いな、俺の指示じゃねぇ」
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 会議室 9:08*
数時間前・・・。
比叡「それより、どうして改二のない島風が編成されてるんですか?合同演習には、改二から上の大規模改装がある艦娘だけで出るって話でしたよね?」
赤城「それは鹿屋艦隊への対策として、方針を変える事にしたからです」
島風「おぅ?」
鹿屋艦隊は合同演習中、これまで出た艦隊演習に必ず爆弾バルジを装備していた。今回も必ず使ってくるはずだ。
鹿屋艦隊に負けた艦隊は、皆 鹿屋艦隊の艦娘に捕まり、自爆同然の爆発に巻き込まれて轟沈判定を受けた。向こうには大和型が居る。戦艦の力に捕まってしまえば、逃げ出すのは容易ではない。
そこで、Devil May Cry鎮守府は鹿屋艦隊に捕まらないよう、その手から逃げるためにスピード勝負に出る事にした。高速戦艦である金剛型、駆逐艦の中でもスピードを誇る島風を編成し、高速艦隊で鹿屋艦隊に対抗する。
天龍型の2人が編成されたのも鹿屋艦隊への対策のためだが、こちらは少し理由が違う。
鹿島「鹿屋艦隊は最後まで残してください。そのためにも、先に横須賀艦隊とアメリカ艦隊を排除します」
比叡「そんな簡単にできるか分からないけど・・・」
香取「こっちとしても、鹿屋艦隊の轟沈を防ごうにも横須賀艦隊とアメリカ艦隊が邪魔になるんです」
鹿島「いいですね?スピードを駆使して、絶対に鹿屋艦隊に捕まらないようにしてください」
・・・・・・
*現在 沖*
鹿屋艦隊を出し抜き、Devil May Cry鎮守府の艦隊は、アメリカ艦隊と通り過ぎ様に砲撃し合う。
Devil May Cry鎮守府の艦隊は右舷に進路を変え、アメリカ艦隊は左舷に進路を取り、同向戦で並走しながら撃ち合う。
その後ろを、横須賀艦隊と鹿屋艦隊が追ってくる。
アイオワ「こっちが勝った時の話、憶えてる?」
龍田「提督を引き抜くって話~?」
霧島「それなら憶えてますよ」
アイオワ「
榛名「ご心配なく。提督は、渡しません!」
撃ち合いの中、互いの砲弾を避け、一進一退の戦闘が繰り広げられる。砲撃を繰り返し、アメリカ艦隊から撃たれた砲弾が艦隊を掠める。
戦闘の最中にアメリカ艦隊の砲撃精度が上がり、このままでは被弾すると判断した天龍は、後ろの島風に振り返る。
天龍「島風、前 詰めろ!龍田、出るぞ!」
龍田「りょうか~い♪」
動向戦で海を駆けながら、天龍型の2人が隊列から外れ、島風が霧島の後ろに付く。
天龍型の2人は、まるで盾になるかのように艦隊とアメリカ艦隊の間を航行する。
コロラド「軽巡2隻で どうするつもり?」
サウスダコタ「戦艦の威力に勝てると思うなよ。一気に轟沈判定まで叩きのめして退場させてやる!」
アメリカ艦隊から、一斉に砲弾が飛んでくる。それを見ても、天龍型の2人は焦る事なく、刀と矛を構える。
艦隊の比叡、榛名、霧島、島風は2人を信じているからか、止める事はしない。
アメリカ艦隊の砲弾が着弾しようとするタイミングで、天龍型の2人は それぞれの得物を振る。すると、艦隊に直撃コースだった砲弾は、全て天龍型の2人に斬り飛ばされた。
ホノルル「嘘でしょ!?」
サウスダコタ「あんなの紛れだ、撃て!」
たったの軽巡2隻に、砲弾が全て防がれた事に驚くが、偶然だと思い砲撃を続ける。しかし、直撃コースの砲弾は やはり、全て天龍型の2人に斬り飛ばされ、Devil May Cry鎮守府の艦隊に被害は1つも出なかった。
天龍「師匠の幻影剣に比べれば、鋭さが足りねぇんだよ」
龍田「提督の一撃は もっと重いわよ~。ほんとに戦艦?」
コロラド「こ、こいつら何なのよ!?」
サウスダコタ「化物か・・・!?」
ノーザンプトン「それなら魚雷で・・・!」
ノーザンプトンとホノルルから発射された酸素魚雷が、Devil May Cry鎮守府の艦隊に向かっていくが、Devil May Cry鎮守府の艦隊は難なく それを避けた。魚雷は あらぬ場所で爆ぜ、無駄撃ちとなった。
島風「おっと!そんなんじゃ全然 当たんないよ!」
霧島「慌てて魚雷を撃ちましたね?そんな分かり切った攻撃では、避けてくれと言ってるのも同然です」
アイオワ「(Devil May Cry鎮守府、思ったよりやるわね・・・!)」
ホーネット「アイオワ、発艦済みの艦載機が全て撃ち墜とされたわ!」
アイオワ「・・・航空戦は一時中断よ!」
アメリカ艦隊の水上艦が、Devil May Cry鎮守府の艦隊と砲雷撃戦を始めた事で援護が受けられなくなり、アメリカ艦隊の艦載機は横須賀艦隊の艦載機に全て撃ち墜とされてしまっていた。
*横須賀鎮守府 演習場*
演習場にあるDevil May Cry鎮守府の簡易司令部では、待機していた艦娘達が、天龍型の活躍を見て歓声を上げていた。
暁「凄い凄い!攻撃を全部 躱してるわ!」
加古「勝てる、これなら勝てるよ!」
北上「あの2人、提督とバージルに鍛えられて、練度が爆上がりしたもんね」
瑞鶴「何か、いつの間にか置いてかれた気分ね」
翔鶴「それでも、これまでの訓練や戦闘で、私達 皆の練度も上がってるわよ」
瑞鶴「そうだけど、あれ見せられるとね」
観覧席で演習を見ていたパティも、艦娘達同様に笑顔でテンションが上がっていた。
パティ「あれ防いじゃうの!?天龍と龍田って凄かったんだ!」
ルシア「そうね。(流石に、スパーダの息子2人に鍛えられてるだけの事はあるって事かしら?)」
ルシアは、天龍型の2人がアメリカ艦隊の攻撃を防いだ事に、どこか納得した様子だった。
そして、一緒に居たバージルも、微かに笑みを浮かべていた。
バージル「(フッ、心配するまでもなかったか)」
訓練では今の天龍が出せる実力は引き出したが、実戦で それが発揮できるかの心配はあった。だが この様子を見る限りでは、今は まだ心配なさそうだ。
ずっと訓練に付き合ってきたのだ。それを活かしてもらわなければ、これまでの時間が無駄となり、意味もない。バージルとしても、それは不服だ。
*沖*
Devil May Cry鎮守府の艦隊とアメリカ艦隊が砲雷撃を続けていると、上空から横須賀艦隊の艦載機が、2艦隊を狙って爆撃してきた。
Devil May Cry鎮守府の艦隊とアメリカ艦隊は それを避け、砲雷撃戦を中断して対空射撃に移行する。
アイオワ「対空戦闘よーい!」
比叡「三式弾 装填!」
霧島「弾幕を張ります!」
天龍型の2人は艦隊に戻り、アメリカ艦隊と共に三式弾を撃ち、上空で連鎖的な爆発が起きる。
更に機銃を撃ち、弾幕を張りながら接近する艦載機を排除していく。
しかし、撃ち漏らした横須賀艦隊の艦載機から、次々と爆弾が落とされていく。そして遂には被弾し、Devil May Cry鎮守府の艦隊から榛名と龍田が小破、アメリカ艦隊からノーザンプトンが中破、ホノルルが大破となる。
ホノルル「Ouch!艦首が、艦首が!だ、大丈夫!?繋がってる!?・・・・・・っ、OK!」
そして どさくさに紛れ、鹿屋艦隊が手を伸ばして突っ込んできた。Devil May Cry鎮守府の艦隊は咄嗟に旋回し、鹿屋艦隊の手を躱す。
島風「い、今のは危なかった!」
天龍「コラァー!!ちゃっかり近付いてくんじゃねーよ!!ぶわっ・・・!」
鹿屋艦隊に文句を言ってる間にも、どこかの艦隊が撃った砲弾が傍で着弾し、それによって発生した波を頭から被る事になる。
比叡「(鹿島の作戦があっても、これキツい・・・!)」
1つの艦隊だけに気を取られれば、他の艦隊からの攻撃に被弾してしまう。横須賀艦隊、鹿屋艦隊、アメリカ艦隊は協力してる訳ではないが、実質3対1で戦闘してるつもりで動かなければ危険だ。
砲雷撃や爆撃など、3艦隊から来る激しい攻撃を避け続けるが、一瞬の隙を突かれ、鹿屋の武蔵の手が、霧島の腕を掴んだ。
霧島「なっ・・・!」
鹿屋武蔵「すまんな」
*横須賀鎮守府 演習場*
ダンテ「(マズい・・・!)」
伊勢「逃げて!!」
鹿屋の武蔵が霧島を捕まえたのを見て、ダンテや艦娘達は焦った表情を見せる。
同じく その様子を見ていた鹿屋提督は、冷たい笑みを浮かべた。
直後、鹿屋の武蔵の爆弾バルジが爆発し、霧島を巻き込んだ。
爆煙が風に流されると、血を流しボロボロの2人の姿が見えてきた。どちらも戦艦だったためか、轟沈判定は受けず大破の状態で留まっていた。
だが、鹿屋の武蔵の手は、霧島の腕を掴んだままだった。
鹿屋の武蔵の砲台が動き、照準が霧島に向く。
霧島『(せめて武蔵さんだけでも道連れに・・・!)こんのぉおおおお!!!』
至近距離で両者から砲弾が発射され、2人は再び爆発の中に消えた。
金剛「霧島ああああああ!!!」
大本営大淀『Devil May Cry鎮守府の霧島、鹿屋基地の武蔵、轟沈判定!』
霧島は刺し違え、轟沈判定を受けて離脱する。
予定よりも早く轟沈判定が出てしまい、艦娘達の多くは愕然とするが、鹿島は眉1つ動かさず、冷静に見ていた。
ダンテ「金剛、霧島の所に行ってやれ」
金剛「ぁ・・・あぁ・・・霧島・・・」
ダンテ「金剛!」
金剛「・・・え、ぁ・・・はい・・・」
ダンテ「ここはいい。霧島の所に行ってやれ」
金剛「は、はい・・・Sorryデース!」
非道な やり方で大切な妹が傷付けられ、呆然とする金剛を正気に戻し、霧島の所に向かわせる。
金剛は、横須賀鎮守府に戻ってストレッチャーに乗せられた霧島に付き添い、一緒に入渠ドックへ向かった。
*沖*
比叡「よくも・・・よくも霧島を!」
姉妹艦を傷付けられ、比叡と榛名は腸が煮えくり返っていた。
怒りに任せて鹿屋艦隊に攻撃を仕掛けようとするが、無線から鹿島の怒声が それを止める。
鹿島『作戦通りに動いてください!』
榛名「もう我慢できない!あんな非道な戦い方で勝とうとするのを、霧島がやられたのを許せる訳がない!」
鹿島『いずれ こうなるのは分かっていたはずです!これは私達だけの問題じゃない!今は感情に流されず、作戦通りに動いてください!』
比叡「ぐっ、くぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ・・・!」
比叡と榛名は歯を食い縛り、鹿屋艦隊に攻撃を仕掛けようと逸る気持ちをグッと抑える。
これに負ければ、Devil May Cry鎮守府と所属する艦娘は解体、元帥はクビ。そうなれば、この世界で動く悪意ある計画は止められず、中将を糾弾する事さえできなくなる。
だが、鹿島が用意した何万通りもある作戦パターンを、唯一 全て記憶していた艦隊の頭脳 霧島が離脱した事で、作戦通りに動こうにも迅速に動けない可能性がある。
天龍「どうすんだよ!?」
鹿島『必要なタイミングで こちらから指示を出します。今は鹿屋艦隊を回避し、横須賀艦隊とアメリカ艦隊に集中してください』
Devil May Cry鎮守府に一悶着あった間に、アメリカ艦隊の方では、Devil May Cry鎮守府の艦隊を狙うのとは別の動きを見せていた。
アイオワ「ホーネット、艦載機の発艦 急いで」
ホーネット「いいけど、攻撃対象は?」
アイオワ「横須賀も鹿屋も、今はDevil May Cry鎮守府に意識が向いてる。邪魔な横須賀を叩く
ノーザンプトン「鹿屋はいいんですか?」
アイオワ「・・・鹿屋は狙わない」
サウスダコタ「叩く
アイオワ「No,Devil May Cry鎮守府が
アイオワは、Devil May Cry鎮守府の艦隊が直接 戦闘に介入してから、攻撃するチャンスは何度かあったのに、鹿屋艦隊に対してだけ逃げている事に気付いていた。
コロラド「あの爆発を恐れてるだけじゃないの?」
サウスダコタ「それに、おかしいのは最初からだ」
アイオワ「No,それだけじゃない気がする」
アイオワは、鹿屋艦隊が自爆して起こす爆発が普通ではないと見ていた。そして その爆発が、演習の域を超えて、艦娘を轟沈させるかもしれない程の代物かもしれないと気付いていた。
Devil May Cry鎮守府は、誰も見捨てないと噂で聞いた事もあった。その事から、Devil May Cry鎮守府は鹿屋基地の艦娘を助けようとしてるのかもしれないと、アイオワは自分の推測を随伴艦に話す。だが随伴艦は、その話に疑問を抱いていた。
コロラド「だとしても、助けてDevil May Cry鎮守府に何の得があるっていうのよ?爆発が怖いだけでしょ?」
アイオワ「
コロラド「それは・・・えっと・・・何でだろ?」
ホーネット「アイオワ、艦載機、発艦準備OKよ」
アイオワは頷き、ホーネットは艦載機を発艦する。艦載機群が向かうのは、横須賀艦隊の方だ。
そしてアイオワは、Devil May Cry鎮守府の簡易司令部に無線を繋げた。
*横須賀鎮守府 演習場*
アイオワ『
突然アメリカ艦隊から無線が来て、Devil May Cry鎮守府の艦娘達は互いに顔を見合せ、首を傾げた。こんな時に何の用だろうか?
ダンテは無線機のマイクを持つが、少しの間 固まり、やっと口を開いた。
ダンテ「誰だっけ?」
アイオワ『アイオワよ!アイオワ!』
ダンテは艦娘達の方に向き、小声でアイオワが誰か訊いた。相変わらず艦娘を覚える気がなかったダンテ。
すると、文月がモニターに映るアメリカ艦隊を指 指した。
文月「金髪の人だよ~」
ダンテ「6人中5人がブロンドじゃねぇか、どれだよ?」
時雨「ほら、旗艦で先頭の人だよ」
ダンテ「あー、あいつか。んで、何か用か?」
アイオワ『気になったんだけど、どうして鹿屋に対して攻撃するのを避けてるの?逃げてばっかりだし』
瑞鶴「んなの こっちの勝手でしょ!わざわざ無線 繋いで嫌味 言おうっての?!」
ダンテ「誰か瑞鶴 黙らせろ」
ダンテに言われ、誰よりも速く加賀が動いた。加賀は どこからか取り出したハリセンを、真横にフルスイングする。すると、瑞鶴の顔面、正確には口に当たり、乾いた いい音が鳴り響いた。
翔鶴「瑞鶴!?加賀さん!?」
瑞鶴は口を押さえて蹲り、悶絶していた。
黙らせ方はバイオレンスだが、瑞鶴が静かになったので、Devil May Cry鎮守府的には結果オーライだ。
アイオワ『もしかして、鹿屋の艦隊が轟沈しないようにしてるの?』
鹿島「(やはり気付きましたか)」
こちらの考えが見抜かれており、艦娘達の多くは驚いていたが、鹿島は予測していたのか、意味ありげに目を細めるだけだった。
ダンテ「・・・だとしたら?」
アイオワ『私達も協力するわ』
加賀「私達に協力するなんて、どういうつもり?」
アイオワ「
アイオワの言い方では、まるでダンテがアメリカ海軍に行くのは決定事項であるかのようだ。それは つまり、最終的にアメリカ海軍が勝つと言ってるようなものだ。
アイオワはダンテの やり方や考えと言っていたが、鹿屋基地の艦娘を轟沈させたくないと考えてるのは、ダンテより艦娘達の方である。しかし、話が拗れるかと思い、ダンテは訂正しない。
そしてアイオワの物言いに、艦娘達はイラッとしていた。だが瑞鶴の時の事があるので、口には出さず、文句は飲み込んだ。
ダンテは どうするのか問う意味で、鹿島に視線を向ける。鹿島はダンテから無線機のマイクを受け取り、アメリカ艦隊からの申し出に感謝しながら、受け入れる事にした。
通信を終了し、モニターではアメリカ艦隊が、横須賀艦隊に突撃していく。
ダンテ「お前、こうなる事も予想してやがったな?」
鹿島「はい、パターンの中で、これも予測してました」
Devil May Cry鎮守府からは轟沈判定を受けたのは霧島だけ。鹿屋艦隊に対する要としての天龍型は健在であるため、Devil May Cry鎮守府にとって問題はない。
アメリカ艦隊の申し出もあり、横須賀艦隊を引き受け潰し合ってくれるなら、Devil May Cry鎮守府としても好都合だ。
そこで鹿島は、作戦の段階を早める事にした。
鹿島「飛鷹さん、時雨さん、悪夢の時間ですよ」
「「グリフォン/シャドウ」」
それぞれが宿す悪夢の名を呼ぶと、飛鷹の身体からグリフォンが、時雨の身体からシャドウが現れる。同時に、2人の身体に入っていた刺青も消える。
飛鷹「分かってるわね?上手くやりなさいよ?」
グリフォン『分ーかってるって飛鷹チャン、オレに任せときな。久々のシャバの空気はウメーなー!』
グリフォンは嬉しそうに、海の方へと飛び去り、時雨の方も、シャドウを伴って演習場を離れ、どこかに行ってしまった。
鹿島「夕張さんも、準備を お願いします」
夕張「はいはーい」
ダンテ「それ大丈夫なのか?」
夕張「任せなさいって!明石にも協力してもらったし、今回のは自信作だから」
夕張も自身の胸元まである高さの、大きな機械をセッティングし始めた。
艦娘達の殆どは、今回の作戦概要は聞かされていない。なので、これから何が始まるのか、チンプンカンプンだった。
次回も宜しく お願い致します!