Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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261話です!どうぞ!


Mission261 裏工作~無差別の殺戮~

合同演習最終日、Devil May Cry鎮守府も本格的に戦闘に参加し、先ずはアメリカ艦隊を狙う。

砲雷撃戦で激しい戦闘を繰り広げる中、アメリカ艦隊の射撃精度が上がり躱し切れなくなってくる。天龍と龍田が艦隊とアメリカ艦隊の間に出ると、2人は直撃コースの砲弾を、全て刀と矛で斬り飛ばし、艦隊を護る。

だがアメリカ艦隊だけを相手にする事はできない。そこに横須賀艦隊と鹿屋艦隊も仕掛けてくる。

混戦する状況の中、一瞬の隙を突かれ、霧島が鹿屋の武蔵に捕まった。

鹿屋の武蔵は、霧島を巻き込み自爆する。爆煙が風に流されると、2人は大破の損傷を受けた状態で立っていた。

しかし、鹿屋の武蔵は霧島の腕を掴んだままで、砲台が動き砲口が霧島に向く。霧島も至近距離で砲撃し、鹿屋の武蔵と刺し違える形で轟沈判定を受ける。

姉妹艦である比叡と榛名が怒りを露にする中、アメリカ艦隊のアイオワは、Devil May Cry鎮守府が鹿屋艦隊に対してだけ攻撃しない不自然さに気付いた。

その真意にも気付き、彼女はDevil May Cry鎮守府に協力する事を申し出る。鹿島は その申し出を受け入れ、アメリカ艦隊は横須賀艦隊を引き付ける。

そして、鹿島が用意した別の作戦が動き始め、飛鷹はグリフォンを海に向かわせ、時雨はシャドウを伴い どこかへ行き、夕張は大きな機械のセッティングを始めるのだった。

 

 

*Devil May Cry鎮守府 6月5日 9:10*

 

午前、鎮守府での作戦会議、なぜ改までしかない島風を艦隊に編成するのか話が終わった直後の事だった。

 

天龍「島風の事は分かったけどよぉ、飛鷹とかは何で居るんだ?」

 

加賀「作戦の一部だからよ」

 

香取「飛鷹さん、夕張さん、時雨さん、明石さんには、鹿屋艦隊の自爆を防ぐための裏工作を お願いしてるんです」

 

飛鷹「正確には、私じゃなくてグリフォンがするんだけどね」

 

霧島「裏工作って・・・爆破でもするんですか?」

 

鹿島「そこまではしませんが、破壊活動はしてもらいます」

 

“裏工作”や“破壊活動”など いきなりキナ臭くなり、ただ艦隊演習をするだけの話ではなくなってきた事に、艦隊に編成されている6人は眉間に皺を寄せる。

 

鹿島「順を追って説明しましょうか」

 

夕張は鹿島に協力し、鹿屋艦隊が使ってる爆弾バルジの起爆方法を ずっと調べていた。

艦隊演習の様子は、カメラを取り付けた水上機が捉え、演習場のモニターに映される。実際に海上で起きてる状況とモニターに映る様子とでは、僅かながらにタイムラグが発生する。

鹿島がタイムラグを差し引き計算したが、鹿屋艦隊の艦娘が相手を捕まえてから自爆するまで、変に時間が掛かっている事が判明した。

 

夕張「あの爆弾バルジは、手動で起爆してるはずなの」

 

演習に出てる艦娘が自ら起爆させているなら、相手を捕まえた瞬間に自爆するはずだ。それでも間があるという事は、モニターで誰かが、演習の様子を確認しながら起爆させてるという事だ。

 

鹿島「起爆装置を持ってるのは、十中八九 鹿屋基地の提督でしょう。なので、飛鷹さん達には彼の目を潰してもらいます」

 

先ずグリフォンが、海で演習を捉えてる水上機のカメラを破壊する。これにより、一時的にモニターには演習の映像が映らなくなる。

別のカメラを搭載した水上機が演習場所に行く前に、時雨とシャドウが横須賀鎮守府のブレーカーを落とす。厳密には破壊するのだが、横須賀鎮守府には予備電源があるので すぐ復旧してしまう。

カメラと予備電源で映像が復旧する前に、夕張と明石が造り上げたジャミング装置を起動し、鹿屋提督が持っているであろう起爆装置を無効化する。

ただし、1つ弊害もある。鹿屋提督が持っているであろう起爆装置の仕組みは判らない。なので あらゆる電波を遮断するため、大型出力のジャミング装置を使わなければならず、横須賀鎮守府周辺では、あらゆる通信機器の使用が不可能となる。つまり、簡易司令部と艦隊が無線で やり取りできなくなったり、モニターも映らなくなるため、何か起きても艦隊は自力で切り抜けなければならないのだ。

 

龍田「でも それだけだと、鹿屋艦隊に攻撃はできないでしょ~?」

 

そう、それだけだと、起爆装置による起爆しか防ぐ事はできない。攻撃した誤作動で爆発する恐れは まだ残っているのだ。だが それは、夕張と明石が既に対策を考えていた。

会議室のモニターに、佐世保鎮守府と艦隊演習を行った時の鹿屋艦隊が映し出される。

 

明石「鹿屋艦隊が使ってる爆弾バルジは、バルジなだけあって、外からの衝撃には多少は強いと思われます。ですが、ここを見てください」

 

端末を操作し、鹿屋艦隊の大和の艤装をアップに映す。だが、皆は それを見ただけでは よく分からない。

 

夕張「僅かな隙間があるでしょ?そこに細くて長い物を差し込んで、梃子の原理で無理矢理 剥がすの」

 

それを担うのが、刀と矛を持つ天龍型の2人なのだ。2人の働き次第で、鹿屋艦隊が轟沈するか どうかの運命が左右される。

 

比叡「そんな事して爆発しないの?」

 

夕張「見たところ造りは雑だし、艤装とバルジがワイヤーで繋がってる訳じゃないと思うから、引き剥がすだけなら問題ないと思う」

 

天龍「“思う”ってのが、妙に不安 煽るんだよなぁ・・・」

 

夕張「直接 調べた訳じゃないし、リーパーの爆弾に比べたら お粗末だから、大丈夫なんじゃない?」

 

『(不安だ・・・)』

 

鹿島「この作戦を始めてしまえば、一切の通信はできません。こちらから指示を出す事も。ですから艦隊の皆さんは、できるだけ作戦パターンを覚えてもらわないといけないんです」

 

 

・・・・・・

 

*沖 16:46*

 

グリフォン達が動き始め、鹿島は艦隊に無線を繋げていた。

 

鹿島『そろそろ無線が使えなくなります』

 

比叡「いよいよか・・・!」

 

鹿島『横須賀艦隊はアメリカ艦隊が引き付けてくれます。皆さんは鹿屋艦隊に集中を』

 

比叡「よし!私達は これより、鹿屋艦隊に攻撃を仕掛ける!」

 

Devil May Cry鎮守府の艦隊は、鹿屋艦隊に一直線に向かい、鹿屋艦隊もDevil May Cry鎮守府の艦隊が接近する事に気付く。

 

島風「鹿屋艦隊の皆、私達と勝負しよ!」

 

鹿屋加古「危ないって分かってて、こっちに突っ込んでくるんだ」

 

その頃 上空では、演習の様子を映す水上機を、グリフォンが追い回していた。

 

グリフォン『オラ待ちやがれ蚊トンボー!!グリフォン様の稲妻の餌食にしてやるよー!

 

稲妻を飛ばしながら追ってくるグリフォンから、水上機のパイロットである妖精さんは必死に逃げる。だが その甲斐もなく、水上機は撃墜された。

脱出したパイロットの妖精さんはパラシュートを開き、ゆっくりと降下していく。

水上機を撃墜したグリフォンは、ご機嫌だった。

 

グリフォン『やっぱ これ楽しー!残り3機!

 

普段から飛鷹の航空演習を邪魔し、艦載機を追い回すのは大の お気に入りだった。

 

 

*横須賀鎮守府 演習場*

 

そうしてグリフォンによって、演習の様子を捉えていた水上機が全て撃墜され、演習場に置かれたモニターには映像が途切れてしまった。

そのせいで、鹿屋提督は酷く狼狽えていた。

 

鹿屋「み、見えない・・・見えないぞ!(これでは、艦娘を起爆できない・・・!)」

 

海からは、鼻歌混じりにグリフォンが戻ってきた。飛鷹の肩に止まり、その顔はハツラツとしていた。

 

グリフォン『あー楽しかった。飛鷹チャン、全部 墜っことしてきたぞ

 

飛鷹「ご苦労様。時雨、カメラは終わったわ。そっちは どう?」

 

横須賀鎮守府のブレーカーを落としに行った時雨に通信を試みるが、時雨から返事が返ってこない。

 

 

*本館前*

 

飛鷹『時雨、カメラは終わったわ。そっちは どう?』

 

時雨「(い、今 話せないよ!)」

 

横須賀鎮守府にある主電源は、本館の地下にある。そこまで辿り着くには本館の中に入らなければならないのだが、入る前に横須賀鎮守府に駐屯する憲兵に呼び止められてしまっていた。

シャドウは大人しく、時雨の横で お座りしている。

 

憲兵「合同演習中は、演習場と入渠ドック以外は立ち入り禁止と伝えられてるはずですが?」

 

飛鷹『もしもーし?』

 

時雨「ぼ、僕、お手洗いに行きたくって・・・」

 

憲兵「それでしたら、仮設トイレが用意されてるでしょう」

 

飛鷹『時雨ー、聞いてるー?』

 

時雨「もう!うるさいな!」

 

飛鷹『・・・うるさいって何なのよ?!そっちは どうなってるのか報告しなさいよ!』

 

憲兵「はい?」

 

時雨「いや、違っ!今のは、君に言った訳じゃないんだ!」

 

目の前の憲兵を先ず どうにかしなければらないのに、無線の飛鷹から あれこれ言われ、時雨もイライラから怒鳴ってしまう。憲兵が居るのに怒鳴ってしまい、時雨も しまったと思う。

苦し紛れに誤魔化すが、憲兵の言い分は変わらない。

 

憲兵「兎に角、こちらは立ち入り禁止ですから、トイレなら仮設トイレの方を━━」

 

時間もないため、こうなっては手段を選んでられない。時雨は恥ずかしいが、女子である事を最大限に活かす事にした。

 

時雨「で、でも、僕、もう限界で・・・///////」

 

時雨は恥ずかしそうにモジモジしながら、タイムリミットが迫っている事を告げる。

それを見て、憲兵も考えを改めた。我慢の限界が来て、恥ずかしい思いをさせるのは忍びないと思ったからだ。

 

憲兵「今回だけですよ?次からは仮設トイレを使ってください」

 

時雨「うん、ありがとう!」

 

シャドウを連れ、時雨は急いで本館の中に入ると、すぐに無線に応答する。

 

時雨「ごめん、今 本館に入った!」

 

飛鷹『遅い!何してんのよ?』

 

時雨「憲兵に見付かっちゃったんだよ。誤魔化してる時に飛鷹が邪魔するから、大変だったよ」

 

飛鷹『え、私のせいなの?』

 

時雨「とりあえず、今 電力室に向かってる」

 

飛鷹『急いで。もう次の水上機が発艦した』

 

新たにカメラを搭載した水上機が発艦され、グリフォンは再び撃墜しに向かっている。

そう何度も撃墜してると、流石に怪しまれ合同演習どころではなくなってしまう。

階段を駆け下り通路を走り、時雨とシャドウは目的の電力室に着いた。

時雨がドアノブを動かすが、扉は施錠されて中には入れなかった。だが、それは想定済みだ。だからシャドウを連れてきた。

 

時雨「それじゃあシャドウ、お願いね」

 

シャドウは影となり、扉の下の隙間から電力室の中へと入る。

そして元の黒豹の姿に戻ると、再び形を変え、身体を刃や棘にして電力室を滅茶苦茶にしていく。その直後、横須賀鎮守府全体が停電となった。

 

時雨「僕達も戻ろうか」

 

扉の下の隙間から出てきたシャドウを連れ、時雨は演習場へと急いだ。

 

 

*演習場*

 

演習場では、停電により ちょっとした騒ぎになっていた。モニターには相変わらず何も映らず、マトモに指示も出せない状態だ。

 

横須賀「扶桑、何が起こってるの?」

 

横須賀扶桑「ただの停電のようです。3分あれば、予備電源が入るので お待ちください」

 

鹿屋「何も映らないじゃないか・・・!おい、Devil May Cry鎮守府の艦娘は捕まえたのか?!」

 

鹿屋大和『それが、速さで逃げられ まだです』

 

鹿屋「早く取り押さえろ!(これでは起爆できないだろうが・・・!)」

 

鹿島「夕張さん、まだですか?復旧まで3分もありませんよ」

 

夕張「ちょっと待って・・・できた!」

 

ジャミング装置のセッティングも完了し、夕張は鹿島にサムズアップを向けた。

 

 

*沖*

 

鹿島『これより、無線通信を終了します。ご武運を』

 

鹿島からの その通信を最後に、艦隊は それ以上 通信ができなくなった。

恐らく、横須賀艦隊、鹿屋艦隊、アメリカ艦隊も通信ができなくなった事で、多少の混乱が起きているだろう。

鹿屋艦隊は砲撃して、Devil May Cry鎮守府の艦隊の動きを止めてから捕まえようとするが、Devil May Cry鎮守府の艦隊はヒラリヒラリと その手を躱す。

 

鹿屋古鷹「速い・・・!」

 

天龍「こっからが本番だ。ふふ、怖いか?」

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cryの世界 フォルトゥナ 孤児院 19:36*

 

太陽が地平線へと隠れ、空は夜の帳に包まれていた。

孤児院前ではキリエとニコが、どこかに行ってしまったネロについて話していた。

折角 合同演習を応援しに行こうと思っていたのに、夜になってしまっては間に合わないかもしれない。

そんな話をしていると、孤児院の近くで空間の歪みが発生する。それはキリエやニコからも見える位置だった。

空間の歪みから、ネロが吹き飛ぶように飛び出してきた。遅れてルキフェルスも現れる。

 

キリエ「ネロ!?」

 

ニコ「お前 大丈夫か!?」

 

ネロ「来るな!結界の外に出るな!」

 

ネロが警告してる隙に、ルキフェルスが斬り掛かってきた。ネロはレッドクイーンの刃で受け止め、鍔迫り合う。

ルキフェルスの、赤く光るレーザーのような剣が熱を持っているからか、鍔迫り合う2人の間では、異様なまでの火花が飛び散る。

 

ネロ「何のつもりだ・・・?!」

 

ルキフェルス「お前が最も感情を剥き出しにするのは、愛する者が危険に晒される時だ。あそこの女2人は、お前にとって特別だろう?だから最大限 利用させてもらう。お前を惨めな姿で地面に這い蹲らせたら、次は あの女共だ。生きたまま苦痛を与え、なぶり殺してやる」

 

ネロ「・・・!テメェエエエエ!!!」

 

ネロは力任せにルキフェルスを押し退け、一気に間合いを詰めて怒涛の攻撃を繰り出していく。それなのに、ルキフェルスは笑っていた。

 

ルキフェルス「(いいぞ、もっとだ。怒れ、憎め、感情に呑み込まれろ。そうすれば、俺が理想とする お前が完成する)」

 

デビルブリンガーの腕が、ルキフェルスを掴み投げ飛ばすが、ルキフェルスはデビルブリンガーの腕が離れる直前に掴み返し、投げられた勢いも利用して逆にネロを投げ飛ばす。

透かさずルキフェルスが手を翳すと、ネロは またしても次元の歪みに入り込んだ。ルキフェルスも それを追って中に入る。

 

ニコ「キリエ、ここに居ろ!私が行く!」

 

次元の歪みは まだ開いたままだ。ニコは急ぎバンに乗り込み、エンジンを掛け2人を追った。

 

 

*艦これの世界 街*

 

夜の街。まだ人通りも多く、沢山の人が日常の暮らしをしている中、突如として街の一角で爆発が起きる。それだけでは留まらず、轟音と共に次々と街にある物が壊れていく。

人々は その非日常的な出来事に驚き、恐怖し、走って その場から逃げ去っていく。

砂埃を突き抜け、ネロとルキフェルスが刃を交えながら飛び出す。それを追って、ニコが乗るバンも出てきた。

 

ニコ「ここ・・・日本か!?」

 

ルキフェルスは艦娘が居る この世界への入り口を開き、ネロとニコは意図せぬ形で この世界に戻ってきた。

 

ニコ「あいつら派手に暴れ過ぎだろ・・・!」

 

上から降ってくる瓦礫や、爆発で宙返りする車を避けながら、ニコはネロとルキフェルスを追い続ける。

ルキフェルスは、周りなど お構いなしに広範囲に魔力弾を飛ばし、ネロ諸共 無差別に攻撃していた。

ネロ自身は攻撃の対処に手一杯で、周りを気に掛けている余裕がなかった。

 

 

*Devil May Cry鎮守府 食堂*

 

丁度 夕飯も終わり、鳳翔と間宮が食器類を片付けていると、点けたままだったテレビで街が破壊されてるという臨時ニュースが流れ、2人の手は止まった。

 

間宮「あ、あれって・・・!?」

 

鳳翔「ネロさん・・・」

 

ニュース映像を見続けていると、一瞬ではあったがネロらしき人物の姿が映っていたのだ。

鳳翔は食堂を飛び出し、鎮守府に残っていた艦娘達を急ぎ集める事にした。

 

 

・・・・・・

 

*正面ゲート 20:26*

 

鳳翔の召集に応え、鎮守府に残っていた葛城、祥鳳、千歳型、高雄、愛宕、三隈、阿賀野型、大淀、香取、弥生、卯月、長月、菊月、三日月、望月、白雪、初雪、深雪、磯波、朧、漣、雷、電、子日、若葉、春雨、五月雨、涼風、天津風、浦風、浜風、潜水艦と潜水母艦が集まっていた。

鳳翔は皆に、ネロが街で何者かと戦ってる事を伝え、戦闘を支援して被害の拡大を食い止めるよう指示する。

もう夜であるため、正規空母と軽空母、水上母艦は艦載機が使えないため、鎮守府に残る。潜水艦と潜水母艦も、陸では あまり役に立てないため同様である。

今回は大淀と香取も向かうため、合同演習中のダンテ達への連絡は、鎮守府に残る者で行う。

選出された艦娘達は、憲兵が運転する軍用トラックで街に向かった。

 

千歳「鳳翔さん、提督への連絡は私と千代田でやります」

 

鳳翔「お願いします」

 

千歳型の2人は即座に動き、作戦指令室に向かった。

彼女達の役目は、ダンテ達に連絡する事だけではない。街に向かった艦娘達とのパイプ役も担う。

 

 

・・・・・・

 

*街 21:36*

 

憲兵2号が運転する軍用トラックに揺られ、艦娘達は静かに目的地に着くのを待っていた。その間、誰1人として喋る者は居なかった。

すると運転する憲兵が、被害が出てる街の区画に入った事を報告する。

 

香取「ここで止めてください。ここからは徒歩で向かいます」

 

大淀「危険ですので、憲兵さんは引き返してください」

 

2号「帰りは どうするつもりですか?自分も お供します」

 

弥生「それはダメ・・・ネロが戦って・・・これだけの被害・・・」

 

朧「それだけ強い力を持ってるはず」

 

卯月「足手纏いだから帰れぴょん」

 

高雄「卯月ちゃんの言い方は悪いけど、その通りです」

 

愛宕「ここは私達に任せて。ね?」

 

一緒に来る事を止められ、憲兵は渋々それを了承した。

軍用トラックが止まり、艦娘達は荷台から次々と降りる。

先ずは、ネロが どこに居るかだ。

 

三日月「今、向こうから爆発音が」

 

涼風「ネロは そこだな。急ごうぜ!」

 

新たに聴こえる爆発音を頼りに、艦娘達はネロが居るであろう場所へ急ぐ。

走りながら、大淀はDevil May Cry鎮守府に無線を繋げた。

 

大淀「こちら大淀、街に着きました。提督への連絡は どうなっていますか?」

 

千歳『提督どころか、誰とも繋がらないの。横須賀鎮守府の方にも連絡してみたけど、そっちも同じ結果』

 

千代田『今、潜水艦の娘達が横須賀鎮守府に向かって、直接 提督 呼びに行ってるよ!』

 

大淀「(間に合いませんでしたか・・・)分かりました」

 

大淀は合同演習での作戦を知っているため、ジャミング装置を使う前に報せる事ができればと淡い期待をしていたのだが、誰とも通信が通じないという事は そういう事なのだろうと、慌てる事はしなかった。

そしてネロとルキフェルスの方は、悲惨な状況になっていた。

 

ルキフェルス「ほら どうする?!お前の大切な人間共が死んでいくぞ!」

 

ネロ「この野郎ぉおおおっ!!!」

 

ルキフェルスの無差別な攻撃を、ネロは死に物狂いで止めようとする。

合同演習においてDevil May Cry鎮守府が作戦を実行したように、同時にルキフェルスの作戦も始まっていた。Devil May Cry鎮守府の面々は、まだ誰も その事に気付いていなかった。




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