Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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26話です!どうぞ!


Mission26 捜索~チキンレース開催~

*Devil May Cry鎮守府 司令室*

 

金剛『こちら第1艦隊 金剛、提督は まだ見付かりマセン』

 

隼鷹『こちら隼鷹、提督は まだ見付かってないよぉ』

 

神通『こちら第3艦隊 神通、提督は発見できていません』

 

大淀「分かりました。引き続き捜索してください」

 

艦隊からの定時連絡に対応する大淀。

ダンテが消えてから数日が経った。

大本営から各鎮守府へ、ダンテの捜索命令も出たが発見の報告はない。

あと2日で捜索は打ち切られてしまう。

 

大淀「鳳翔さん、まだ提督は・・・」

 

鳳翔「聞こえていました・・・」

 

 

・・・・・・

 

鈴谷は部屋に引き籠っていた。

 

“提督のバカッ!嫌い!”

 

鈴谷「提督・・・」

 

鈴谷はダンテに言った言葉を後悔していた。

本心で言った訳ではなかった。

もしダンテが見付からず、最後に まともに交わした言葉が それになってしまったらと、後悔だけが頭に浮かんできてしまう。

そこへ誰かがノックをして入ってきた。

羽黒だ。

 

羽黒「失礼します・・・」

 

羽黒の手には、トレイに載った食事があった。

 

羽黒「食事ですよ」

 

鈴谷「要らない・・・」

 

羽黒はトレイを部屋にある机に置いた。

 

羽黒「駄目ですよ、ちゃんと食べないと。司令官さんなら きっと無事ですよ」

 

鈴谷「そんなの分かんないじゃん!」

 

いつもなら、羽黒は このタイミングで「ごめんなさい」と言っていただろう。

だが今回の羽黒は違った。

 

羽黒「・・・私は、最初ここに来た時、司令官さんが恐かったんです。でも、何度も話し掛けてくれて、優しい人なんだって気付いたんです。すぐ後に司令官さんが悪魔だって知って、また恐くなっちゃって・・・でも やっぱり優しくて、それで、えっと、皆で司令官さんが出てくる同じ夢を視たんです」

 

鈴谷「・・・・・・・・・」

 

羽黒「そこでは司令官さんが━━」

 

それから羽黒は、夢で視たダンテの話をした。

 

羽黒「━━それで、司令官さんの お兄さんとスライムみたいな悪魔を倒したんです。その後、結局お兄さんと戦っちゃうんですけど・・・それに、現実でも大きいクジラみたいな悪魔も倒しちゃうぐらいですから、司令官さんは きっと無事ですよ!私は信じてます!」

 

鈴谷「・・・・・・・・・」

 

羽黒なりに頑張って励まそうとしたが、何の反応もなく羽黒は困ってしまう。

 

羽黒「あぅ・・・鈴谷さんは、司令官さんが信じられませんか?」

 

鈴谷「信じたいよ・・・けど鈴谷、提督に嫌いって言っちゃったから・・・本気じゃないのに、もし提督が見付からなかったら・・・」

 

鈴谷は泣いてしまった。

そんな鈴谷を、羽黒は優しく抱き締めた。

 

羽黒「司令官さんは分かってると思いますよ。本気じゃないって」

 

鈴谷「提督に会いたいよぉ・・・!」

 

羽黒「皆が探してくれてます。大丈夫ですよ(司令官さん、早く戻ってきてください。このままじゃ、皆の気持ちがバラバラになってしまいます・・・)」

 

 

・・・・・・

 

*大本営 元帥 執務室*

 

元帥「彼は まだ見付からんのか?」

 

大和「はい、まだ どこからも発見の報告はありません・・・」

 

元帥「捜索期限は明日までじゃったな?」

 

大和「はい」

 

元帥「(頼む、生きていてくれ・・・)」

 

 

・・・・・・

 

街では巨馬が引く馬車から放出される爆発性の槍によって街が壊されていた。

陸軍が対処しようとしたが、巨馬は すぐに姿を消すため後手に回っていた。

巨馬が出現する範囲は決まっており、陸軍は その範囲を封鎖、厳戒態勢を敷くだけとなっている。

 

ダンテ捜索 打ち切りまで、あと1日

 

 

・・・・・・

 

*翌朝 Devil May Cry鎮守府 食堂*

 

食堂の雰囲気は最悪だった。

誰も喋らない。

今日が終われば、ダンテは死亡したと判断されて捜索が打ち切られる。

 

明石「大淀、まだ見付かんないの?」

 

大淀「まだ何も・・・」

 

天龍「食ったら すぐに探しに行くぞ」

 

天龍は立ち上がり、食堂から出ていこうとする。

 

大淀「ちょっと待ってください、補給の資材も限りがあります。一度 情報を整理してから━━」

 

天龍「別に俺1人でも探しに行く。それなら資材も大丈夫だろ?」

 

大淀「そういう問題では━━」

 

北上「いい加減にしなよ」

 

天龍「あ?」

 

北上「大淀が情報を整理してからって言ってるんだから言うこと聞きなよ。無闇矢鱈に探しても見付かんないって」

 

天龍「じゃあ お前らは此処に居ろよ」

 

大井「そうやって皆の足並みを乱さないでくれる?」

 

天龍「何だと?」

 

大井「提督を見付けたいのは皆 一緒でしょ?1人で突っ走られても迷惑なのよ」

 

天龍「お前らが もっと しっかりしてりゃ、こんな事にはならなかったんだろうが!」

 

龍田「天龍ちゃん!」

 

天龍は そのまま食堂から出ていってしまった。

 

龍田「皆ごめんね、天龍ちゃんも提督が大好きだから、居なくなって不安なんだと思う」

 

そう言い残し、龍田も食堂から出た。

 

 

・・・・・・

 

*大本営 元帥 執務室*

 

執務室の電話が鳴った。

 

元帥「儂じゃ・・・・・・分かった、できるだけ すぐに送ってやってほしい・・・頼む・・・・・・え?それは儂に言われても・・・・・・儂からも言っておく」

 

電話を切る元帥。

 

大和「今の電話は・・・」

 

元帥「孫からじゃった。ダンテ提督を見付けたそうじゃ」

 

大和「良かった、無事だったんですね!」

 

元帥「その代わり、孫の機嫌は悪かったがのう・・・」

 

大和「・・・何があったんですか?」

 

 

・・・・・・

 

*3日後 Devil May Cry鎮守府*

 

ダンテが発見されたのは、その日の内に鎮守府にも連絡があった。

今日はダンテが帰ってくる。

艦娘達はダンテを迎えるため、埠頭で待っていた。

船が埠頭に着き、ダンテが降りてくる。

ダンテは護衛の艦娘と少しだけ言葉を交わすと、船と護衛の艦娘は帰っていった。

 

ダンテ「よう、戻ったぞ」

 

赤城「・・・大丈夫でしたか?」

 

ダンテ「大変だったに決まってるだろ。“ぽいぽい”うるさい お嬢ちゃんには付き纏われるわ、向こうの提督は無愛想で偉そうだったしよ」

 

赤城「・・・・・・はい?」

 

ダンテ「挙げ句の果てには あれはダメだ これはダメだ、じゃあ何だったらOKなんだよ?」

 

赤城「ちょっ・・・え?」

 

鳳翔「・・・あなたが戻ってくるのを待っていましたよ」

 

ダンテ「悪かったな、無人島で寝過ごしちまった」

 

鳳翔「ふふっ、いつもの冗談ですか?」

 

ダンテ「少しだけな」

 

ニッと笑うダンテ。

いつものダンテに艦娘達は安心した。

 

『しれいかーん!』

 

金剛「提督ぅー!」

 

駆逐艦と金剛がダンテに押し寄せる。

 

ダンテ「おいおい、長旅で疲れてんだ。勘弁してくれ」

 

観察眼の鋭いダンテは気付いた。数人の艦娘に元気がないことに。

 

ダンテ「どうした?感動の再会だろ?もっと喜べよ」

 

鳳翔「実は、あなたが居ない間━━」

 

ダンテが居ない間に喧嘩があったことを詳しく説明した鳳翔。

 

ダンテ「喧嘩ね、家族なんだろ?喧嘩ぐらいするさ、俺も経験あるしな。ちゃんと仲直りしとけよ・・・お仕置きは必要か?」

 

鳳翔「任せますよ」

 

ダンテはアグニを北上と大井に、ルドラを天龍に渡した。

 

「「「・・・え?」」」

 

ダンテ「今日から お前らが預かれ」

 

天龍、北上、大井への罰は決まった。

 

大淀「提督、元帥が大本営に来てほしいと、悪魔が街を破壊しているんです」

 

ダンテ「休ませてもくれないとは・・・鈴谷が見当たらねぇな」

 

羽黒「実は・・・」

 

 

・・・・・・

 

鈴谷は まだ部屋に籠っていた。

ダンテが見付かったのは聞いている。

たが どんな顔で会えばいいか分からなかった。

そこへノックもナシにダンテが入ってくる。

 

鈴谷「・・・!?」

 

ダンテ「出迎えもナシとは悲しいね」

 

鈴谷は何も言わずにダンテに背中を向けてしまう。

 

ダンテ「まだ怒ってんのか?」

 

鈴谷「別に怒ってないし・・・」

 

ダンテ「そんな風には見えねぇな、あいつらなら北上と天龍に預けたぞ」

 

鈴谷「━━から・・・」

 

ダンテ「何だって?」

 

鈴谷「嫌いって言ったの、本気じゃないから・・・」

 

ダンテ「・・・知ってるよ」

 

その一言で鈴谷の我慢は限界だった。

 

鈴谷「会いたかったよぉ~!」

 

大泣きしながらダンテに抱き付いた。

最近 泣いたり怒ったり忙しい艦娘が多いと思い、ダンテは溜め息を吐いた。

 

ダンテ「悪いが ゆっくりしてられない」

 

鈴谷「・・・何で?」

 

ダンテ「じーさんに呼ばれてる。すぐに来いってさ」

 

鈴谷「一緒に行く!」

 

ダンテ「別に来なくて━━」

 

鈴谷「行く!」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

 

・・・・・・

 

*正面ゲート*

 

ダンテ「・・・ちょっと待て」

 

大本営に向かうため車に乗り込んだのだが、後部座席に天龍、北上、大井が乗っていた。

 

ダンテ「何で居るんだよ?」

 

天龍「悪魔と戦うんだろ?俺も連れてけ!」

 

大井「私は別に、北上さんが行くって言うから来ただけです」

 

北上「言いました」

 

ダンテ「仲直りできたのか?」

 

「「「・・・・・・・・・」」」

 

ダンテ「降りろ」

 

天龍「俺が悪かった!・・・言い過ぎた」

 

北上「私も、ごめん・・・」

 

大井「ごめんなさい・・・」

 

ダンテ「(・・・今 仲直りするのかよ)」

 

ダンテは鈴谷を見た。

鈴谷は微笑んでいる。

このまま行けという事だろう。

 

ダンテ「家族には苦労するな・・・」

 

大本営に向かって車は出発した。

 

 

・・・・・・

 

*大本営 元帥 執務室*

 

元帥「これは また引き連れてきたのう」

 

ダンテ「言うこと聞かないんだ」

 

元帥「一緒に来るのは慕われておる証拠じゃよ。早速じゃが悪魔の話じゃ」

 

ダンテ「街中で暴れてるって?」

 

元帥「左様、姿は馬らしくてな、馬車を引いとるらしい」

 

ダンテ「・・・そいつ知ってる奴だな」

 

元帥「そうか・・・じゃが1つ問題がある」

 

ダンテ「いつもの事だろ?」

 

元帥「そうはいかん。その悪魔は一定の範囲のみに現れる事が分かっておる。そこを陸軍が封鎖しておる」

 

ダンテ「今のところ何が問題なのか分かんねぇな」

 

元帥「問題は陸軍じゃ。海軍と陸軍は以前から国の防衛の主導権を どちらが握るか揉めておる。正面から入る訳にはいかん」

 

ダンテ「あっちも こっちも喧嘩だな」

 

言いながらダンテは天龍達を見る。

天龍、北上、大井はダンテから顔を逸らした。

 

ダンテ「なら どうしろって?」

 

元帥「こっそり入って こっそり倒してくれんか?」

 

ダンテ「無理に決まってるだろ、何だよ こっそりって。ふざけてんのか?」

 

元帥「あまり陸軍と事を荒立てたくないんじゃ・・・」

 

ダンテ「その悪魔もガッツがある。一筋縄じゃいかねぇよ。派手になること間違いナシだ」

 

元帥「なら身分は明かさないようにだけ頼むぞ」

 

ダンテ「はいよ、ほら行くぞ」

 

ダンテは鈴谷達を引き連れて執務室を出た。

 

大和「・・・お孫さんの鎮守府での お話、しなくて良かったんですか?」

 

元帥「あっ!忘れとった!」

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

ダンテ達が乗った車は、封鎖されている区画に着いた。

そこには やはり陸軍が居た。

助手席は鈴谷ではなく、天龍が座っている。

 

天龍「どうすんだよ?」

 

北上「作戦は?」

 

ダンテ「あるぞ」

 

車は ゆっくりと封鎖線に近付いて止まる。

 

陸軍「ここは現在 封鎖されています。引き返してください」

 

ダンテ「便利屋だ。悪魔が出たって聞いたから退治しに来たんだが」

 

大井「これが作戦?」ボソッ

 

陸軍「今は民間人 立ち入り禁止です。引き返してください」

 

ダンテ「そうかい・・・分かったよ」

 

ダンテは車をバックさせて離れる。

 

鈴谷「提督、今のが作戦?入れてもらえる訳ないじゃん」

 

天龍「ちゃんと考えてんのか?」

 

ダンテ「正面から堂々と行けば逆に入れてもらえるかと思ったんだけどな」

 

ダンテはギアをニュートラルにして、アクセルを踏んでエンジンの回転数を上げる。

車のエンジンが唸りを上げている。

 

北上「提督・・・何 考えてんの?」

 

天龍「お~い、マジか~?」

 

鈴谷「嘘だよね!?」

 

大井「北上さんが乗ってるのに無茶しないでください!」

 

ダンテ「本物のカースタントってやつを見せてやるよ」

 

ダンテは首をバキバキ鳴らしてからギアを入れて急発進する。

 

陸軍「止まれー!!」

 

陸軍を無視してシフトアップ、さらにスピードが上がる。

目の前にはバリケードだ。

 

「「「「あ゛ーーーーー!!!!」」」」

 

ダンテ「ハッハーー!!」

 

バリケードを突破して封鎖されている区画に侵入する。

その様子は、ヘリでテレビ局のカメラが偶然 撮っていた。

元帥と大和、そして鎮守府の艦娘達もテレビを観ていた。

 

 

*大本営 元帥 執務室*

 

元帥「あいつ何やっとるんじゃーーー!!!!」

 

大和「・・・・・・・・・」

 

 

*Devil May Cry鎮守府 食堂*

 

鳳翔「あの人、また無茶をして・・・はぁ~・・・」

 

赤城「ほ、鳳翔さん!?」

 

加賀「しっかりしてください!」

 

鳳翔は目眩がして倒れそうになる。

 

蒼龍「あれに天龍とか乗ってるんだよね・・・?」

 

龍田「天龍ちゃん大丈夫かしら~・・・」

 

深雪「スゲー!カッケー!」

 

皐月「何あれ!?」

 

如月「さすが司令官ねぇ」

 

雷「スゴーイ!ねぇ!暁、電!今の見た!?」

 

暁「・・・・・・・・・」

 

電「・・・・・・・・・」

 

文月「司令官 頑張れー!」

 

叢雲「あいつ やっぱバカなの・・・?」

 

那珂「神通ちゃん、映画みたいだね!」

 

神通「・・・・・・・・・」

 

金剛「提督カッコいいデース!」

 

比叡「お姉さま・・・?」

 

隼鷹「陸軍のバリケード突破しちゃったよ、あっはっはっはっはっ!」

 

大淀「また大本営から怒られる・・・」

 

明石「・・・いつもの事じゃん」

 

一部の艦娘は大喜びだった。

残りは呆然としながらテレビを観ていた。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

大井「何してけつかる!?」

 

鈴谷「もう死ぬかと思った~・・・」

 

北上「これで終わりじゃないよね・・・?」

 

天龍「提督・・・俺達 今日 死ぬのか?」

 

ダンテ「楽しかっただろ?」

 

ダンテ達が乗った車は、悪魔が現れるまで闇雲に走っていた。

すると次元の穴から目的の悪魔が現れた。

馬の姿で馬車を引き、青い炎が鬣となっている。

 

ダンテ「会いたかったぜ、『ゲリュオン』!」

 

鈴谷「デカッ!?」

 

大井「この馬デカ過ぎでしょ・・・」

 

北上「提督!陸軍だよ!」

 

後ろからは陸軍の軍用車両が追い掛けてきた。

 

ダンテ「あいつら状況が分かってない」

 

ゲリュオンはダンテを見ている。

 

ダンテ「何だよ、チキンレースのリベンジってか?上等だ!」

 

その言葉が合図だったかのように、ゲリュオンは加速した。

そして馬車から爆発する槍を飛ばしてくる。

 

北上「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!」

 

鈴谷「提督!前 来てる!何か来てる!」

 

大井「北上さん!北上さん!北上さん!北上さん!」

 

天龍「死ぬ!死ぬ!死ぬぅ~!!」

 

ダンテの車は歩道に乗り上げ、脇に停めてある車を盾にして走る。

爆発に煽られながらも、炎の中を突き抜ける。

陸軍の車は避けられず爆発炎上した。

車道に戻り、ゲリュオンを追う。

 

ダンテ「手加減ナシかよ・・・!」

 

ゲリュオンは また槍を飛ばす。だが飛んでいくのはダンテ達にではない。

槍がビルに当たり、瓦礫が降ってくる。

 

鈴谷「提督 死ぬってー!」

 

ダンテ「死なない」

 

北上「いやマジで死ぬって!」

 

ダンテ「死なない」

 

大井「なんとかしてー!」

 

ダンテ「やってる!」

 

天龍「うわぁー!死ぬー!」

 

ダンテ「うるさい!お前ら黙ってろ!」

 

絶妙なステアリング操作でダンテの車はドリフト走行し、落ちてくる瓦礫を全て躱していく。

 

ダンテ「見たか!これがダンテ ドライブ教習所のテクニックってやつだ!」

 

鈴谷「もうヤダ、早く終わらせて~・・・」

 

ダンテは片腕を外に出す。

手には銃が握られて、ゲリュオンに向かって撃つ。

 

ダンテ「後ろからじゃダメだな・・・」

 

ゲリュオンは次元の穴に飛び込み消える。

するとダンテの車の後ろに現れた。

 

北上「後ろ!後ろから出てきた!」

 

ゲリュオンはスピードを上げて こちらに向かってくる。

踏み潰すつもりだ。

ダンテは車を180度ターンさせて、バック走行でゲリュオンと向かい合う。

そしてゲリュオンの鬣を狙って射撃する。

弱点を狙われ堪らずゲリュオンは次元の穴に逃げる。

ダンテ達の後ろに現れて離れていく。逃げるつもりかもしれない。

再び車を180度ターンさせてゲリュオンを追うダンテ。

 

ダンテ「天龍、ハンドル握れ」

 

天龍「えっ!?なっ!?えっ!?」

 

ダンテ「早くしろ!」

 

天龍「俺 運転したことないって!」

 

ダンテ「簡単だ!ハンドル握ってアクセル踏め!」

 

天龍「ブレーキは!?」

 

ダンテ「踏むな!」

 

鈴谷「提督どこ行くの!?」

 

ダンテは外に出て車の屋根に上がる。

 

ダンテ「シフトアップしろ!」

 

天龍「シ、シフ・・・・・・」

 

ダンテ「ギアを一段 上げてスピード上げろ!」

 

天龍は鈴谷達の協力もあり、ギアを上げる。

外からダンテの怒鳴り声が聞こえる。

 

ダンテ「天龍!ギアチェンジはダブルクラッチが常識だろ!」

 

天龍「知らねーよ そんな常識!何だよダブルクラッチって!」

 

車は最高速度に到達してゲリュオンに追い付く。

ダンテは馬車に飛び乗り屋根に上がる。

馬車の屋根からエボニー&アイボリーをゲリュオンに連射する。

ゲリュオンはダンテを振り落とすために蛇行走行する。

そのせいで馬車の車輪に付いたスパイクが天龍達に迫る。

 

大井「天龍 避けてー!」

 

天龍「どうすりゃいいんだよー!?」

 

鈴谷「わぁー!もう間に合わないって~!」

 

北上「伏せろー!」

 

スパイクが車の上部を切り取っていく。

ダンテの車はオープンカーのようになってしまった。

 

ダンテ「何てことしやがる!」

 

車の上半分が無くなり、怒ったダンテはチャージショットで更にゲリュオンを攻めていく。

 

北上「風通し良くなったね・・・」

 

「「「うん・・・」」」

 

しばらく走ると前方にT字路。

ゲリュオンはドリフト走行で左に曲がり、ダンテは馬車から落ちた。

ゲリュオンは次元の穴に消える。

 

鈴谷「天龍 前!前!」

 

北上「ブレーキ!」

 

天龍「提督が踏むなって!」

 

大井「こんな時まで律儀に言うこと聞いてんじゃないわよ!」

 

鈴谷「ブレーキ踏まなきゃ鈴谷達 死ぬって!」

 

天龍「チクショー!」

 

天龍は急ブレーキを掛けて、車の鼻先が壁に少し当たって止まった。

ダンテはゲリュオンが どこから現れるか警戒していたが、いつまで経っても現れない。

天龍を助手席に追いやって車を走らせるダンテ。

しばらく街中を走り回ってゲリュオンを探したが、一度もゲリュオンは現れなかった。

その後、陸軍の包囲網を抜けて仕方なく鎮守府に戻った。

 

 

・・・・・・

 

*夜中 Devil May Cry鎮守府*

 

アグニ『なぜ弟と引き離される!?説明しろ!

 

大井「うるさい!それ以上 喋ると工廠で溶かすわよ!」

 

アグニ『コウショウ?コウショウとは何じゃ?

 

北上「また始まったよぉ・・・」

 

ルドラ『なぜ兄者と引き離される!?説明しろ!

 

天龍「何度も説明させんなよ!提督に言えよ!」

 

龍田「お願いだから寝かせて~・・・」

 

『『世知辛いのう』』




無免許運転ダメ!絶対!

次回も よろしく お願いいたします!
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