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263話です!どうぞ!
鹿屋提督が持っているであろう起爆装置を無効化したが、Devil May Cry鎮守府の思惑とは違い、鹿屋艦隊の艦娘は自ら、艤装に取り付けられた爆弾バルジを起爆する方法を有していた。
それにより、鹿屋の伊13と伊14に捕まった榛名は爆発に巻き込まれる。
鹿屋の伊13と伊14は轟沈してしまい、海面に倒れる榛名も、徐々に身体が海中へと沈み始めていた。もう駄目かと思われた その時、空から現れたグリフォンが榛名を掴み、轟沈を防ぐ。
合同演習中、Devil May Cry鎮守府から潜水艦と潜水母艦の艦娘が来ると、ダンテ達は街でネロが何者かと戦ってる事を聞かされる。
ダンテはバージルとルシアを連れて街に向かうが、その途中、ベルゼと100人近くの赤バージルが道を塞ぎ、足止めを喰らう。
先に街に向かった改までの艦娘達も、ネロの元に辿り着く前に有象無象の悪魔との戦闘を余儀なくされ、足止めされていた。
問題の中心人物であるネロも、ルキフェルスとの戦いに苦戦してる様子だった。
ルキフェルスの挑発を受け、ネロは遂に魔石の指輪を使う。魔石の力を行使する事で、ルキフェルスを圧倒したかに見えたが、ルキフェルスは まだ堪えていなかった。戦いは、まだ終わりそうにない。
*沖 6月5日 23:11*
合同演習中の横須賀艦隊とアメリカ艦隊は、途中まで互角の戦闘を繰り広げ、どちらもボロボロだった。
横須賀艦隊は飛龍、最上、三隈、摩耶が大破、蒼龍は戦闘を継続できないとして離脱。
アメリカ艦隊はアイオワとサウスダコタが小破、コロラドが大破、ホーネットとノーザンプトンも戦闘を継続できないと判断し、離脱していた。
だが旗艦である飛龍を護るため、横須賀艦隊の随伴艦は かなりのダメージを受けている。
それに反し、アメリカ艦隊はアイオワとサウスダコタが小破で、まだ余裕がある。
サウスダコタ「随分と粘るな」
アイオワ「けど、あと一押しよ!」
アメリカ艦隊からの砲撃が、横須賀の飛龍を狙って飛んでくる。そこに横須賀の最上が割って入り、被弾して動けなくなる。
横須賀三隈「モガミン離脱して!」
横須賀飛龍「ごめん、最上・・・」
横須賀摩耶「せめて、コロラドだけでも・・・!」
横須賀の摩耶が酸素魚雷を発射し、大破のコロラドを狙う。更に砲撃も加え、横須賀の三隈もコロラドを狙って砲撃する。
サウスダコタ「コロラド避けろ!」
コロラド「ま、間に合わない・・・!」
アイオワとサウスダコタが砲撃で援護しようとするが、既に大破になっていたコロラドは動きが悪く、横須賀艦隊の砲雷撃で限界が来てしまった。
アイオワ「コロラド、離脱して!」
だが限界が来たのはコロラドだけではなかった。アイオワとサウスダコタが撃った砲弾は、横須賀の三隈と摩耶にも当たり、彼女達も離脱を余儀なくされた。
これで、横須賀艦隊に残ったのは飛龍のみ。夜間で艦載機が使えない飛龍は、ひたすら逃げるしかなかった。
一方Devil May Cry鎮守府の艦隊と、鹿屋艦隊の戦闘も続いていたが、こちらはDevil May Cry鎮守府の艦隊が追い込んでいた。
島風が囮となり、鹿屋艦隊の狙いを自分に引き付け、持ち前のスピードで翻弄する。
島風に気を取られてる間に、天龍型の2人が鹿屋の古鷹に突撃していく。鹿屋の古鷹が天龍型の2人に砲口を向けるが、天龍型の2人は刀と矛を一閃。2基の連装砲の砲身だけを斬り落とす。
鹿屋大和「離れなさい!」
比叡「させない!」
鹿屋の大和が天龍型を狙うが、比叡の砲撃で妨害。その間に、天龍型が鹿屋の古鷹の艤装に刀と矛を入れ、爆弾バルジを剥がそうとする。
天龍「おい、暴れんなよ・・・!」
鹿屋の古鷹が激しく抵抗するため、天龍型はバルジを上手く剥がせない。比叡も接近し、暴れる鹿屋の古鷹を前から押さえ込み、動きを封じる。
鹿屋の大和の方は、島風が砲雷撃でネチネチと邪魔している。その間に、爆弾バルジを剥がしに掛かる。
鹿屋の古鷹の艤装からバルジを剥がすと、比叡と天龍型は即座に離れ、3人は間髪入れずに酸素魚雷を撃つ。鹿屋の古鷹は避ける事もできず、大破となった。
比叡も金剛と同じで、大規模改装により改二丙となっていたため、戦艦でありながら魚雷を撃てるようになっていた。
それでも鹿屋の古鷹は、残ってる酸素魚雷を撃って反撃しようとするが、再び接近していた天龍が峰打ちで気絶させた。
天龍「グリフォン、頼む!」
いつの間にか戻り頭上を飛んでいたグリフォンを呼び、鹿屋の古鷹を任せた。
鹿屋艦隊の残りは大和だけだ。
そこに、横須賀艦隊で残っていた飛龍を撃破したアメリカ艦隊が現れた。
鹿屋艦隊の減り様に、アイオワとサウスダコタは驚いていた。
アイオワ「もう こんなに助けたの?」
天龍「いや、2隻は轟沈しちまった」
アイオワ「そう・・・なら、あとは大和だけね」
轟沈艦が出てしまったのは、アイオワとサウスダコタも残念でならない。
だが、今は残ってる鹿屋の大和を止めるのが最優先だ。これ以上、轟沈艦など出す訳にはいかない。
そんな中、島風が被弾して大破した。
比叡「島風!」
島風「だ、大丈夫・・・まだ・・・うわぁああああ!!」
島風に まだ戦う意志はあったが、被弾して動きが止まってる所に、追撃の砲撃を受けてしまった。
天龍「龍田、島風を下がらせろ!」
龍田「分かった!」
龍田が島風を保護し、離脱させるために横須賀鎮守府まで島風を連れていく。
残った比叡、天龍、アイオワ、サウスダコタが鹿屋の大和と睨み合うが、鹿屋の大和はアメリカ艦隊に ある提案を持ち出した。
鹿屋大和「一緒にDevil May Cry鎮守府を倒しませんか?その後は、私が棄権して勝ちを譲ります」
サウスダコタ「・・・バカにしてるのか?」
鹿屋大和「いいえ、悪くない提案だと思いますが?」
アイオワ「生憎だけど、Meは実力でDevil May Cry鎮守府に勝ちたいの。誰かの お情けで勝っても、
鹿屋大和「そうですか・・・なら、全員 纏めて沈んでください!」
鹿屋の大和が砲撃し、比叡達はバラけて砲弾を躱す。
サウスダコタ「砲撃していいのか?!」
天龍「撃つな!あいつを取り押さえて、爆弾を外す!」
サウスダコタ「向こうは大和型だぞ!簡単な話じゃない!」
アイオワ「どうにか近付いて、戦艦で押さえるしかないわね!」
鹿屋の大和は、動き回る比叡、天龍、アイオワ、サウスダコタを狙い、四方八方に砲撃する。
それを掻い潜り、比叡が左腕を、アイオワが右腕を掴み、サウスダコタもヘッドロックを掛けて鹿屋の大和を押さえる。
だが鹿屋の大和はアイオワの拘束を振り解き、サウスダコタにボディーブローを入れ、サウスダコタも思わず手を離してしまう。
比叡も殴られ、アイオワが再び捕まえようとするが、顔面に裏拳が入り仰け反る。
暴れる鹿屋の大和を、比叡、アイオワ、サウスダコタは どうにか捕らえ、天龍が後ろに回り込んで艤装に刀を突き刺す。
サウスダコタ「早くしてくれ・・・!」
天龍「1人じゃ難しいんだよ!龍田 居ねぇし・・・!」
そうしてる間にも、鹿屋の大和は比叡の手を振り解き、自身の艤装を弄り始める。この状態で、全員を巻き込んで自ら起爆するつもりだ。
比叡が鹿屋の大和の手を引き離そうとするが、その手は簡単には止まらない。
比叡「あなたを助けたいんです!」
鹿屋大和「ここで助かっても、私に助かる道などありません!任務が失敗に終われば、私達は解体される!」
天龍「だから それを どうにか━━うおっ!?」
サウスダコタ「コラ、暴れるな!」
鹿屋の大和を取り押さえ、爆弾バルジも必死に剥がそうとするが、鹿屋の大和は悲しい笑みを浮かべた。
鹿屋大和「私の、勝ちです・・・」
爆弾バルジが剥がされる前に、鹿屋の大和は起爆の手順を終わらせてしまった。あとは爆発するだけだ。
「「っ・・・!」」
「「なっ・・・!?」」
それに気付いたアイオワとサウスダコタは、比叡と天龍を突き飛ばした。その直後 爆発が起き、鹿屋の大和、アイオワ、サウスダコタは炎の中に姿を消す。
そこに、遅れて龍田が戻った。
龍田「天龍ちゃん!比叡さん!」
天龍「何で・・・俺達を庇ったんだ?」
龍田が戻っても、比叡と天龍はアイオワとサウスダコタの身を案じ、それ処ではなかった。
煙が晴れると、大破となった戦艦3人が出てきた。
アイオワとサウスダコタは鹿屋の大和から離れ、鹿屋の大和は2基の3連装砲を2人に向ける。
比叡「やらせない!」
比叡、天龍、龍田が砲雷撃し、鹿屋の大和を戦闘不能にする。鹿屋の大和は倒れるが、砲撃は模擬弾を使ってるため、轟沈する心配はない。
さて、残ったのはDevil May Cry鎮守府の比叡、天龍、龍田、アメリカ艦隊のアイオワ、サウスダコタなのだが、ここから どうするかが問題だった。
アイオワ「さて、どうしましょうか・・・?」
天龍「おい、2人共 大破なんだから、棄権しろよ。それ以上やっても仕方ないだろ?」
サウスダコタ「腐っても戦艦だ。最後までやるさ・・・」
アイオワとサウスダコタは大破となり、Devil May Cry鎮守府の艦隊と比べれば勝ち目はなさそうだが、誇りのために最後まで戦う意思を見せる。
天龍「そうか、分かった・・・」
Devil May Cry鎮守府の艦隊も、アイオワとサウスダコタの意思を汲み取り、最後まで戦って決着を着ける事にした。
アイオワとサウスダコタは突撃し、比叡、天龍、龍田は主砲を構え、砲弾を撃ち込んだ。
*ノヴァの洞窟*
セリーナは、母であるノヴァと話していた。その途中、ルキフェルスの気配を感じた。
セリーナ「母上、兄上が現れたようです。妾は行きます」
ノヴァ『いえ、行く必要はありません』
セリーナ「それは・・・どういう事ですか?」
ノヴァ『そろそろいいでしょう。お前の記憶を戻しましょう』
セリーナ「記憶・・・?何を言ってるんです!?」
セリーナが混乱してると、ノヴァが眠るクリスタルが眩い光を放ち輝く。その光に呑み込まれ、洞窟にはセリーナの悲鳴が響くのだった。
*街*
ネロは魔石の力を使ってルキフェルスと戦っていたが、それでも苦戦していた。紫の魔石を使って稲妻を操っても、ルキフェルスも掌から稲妻を出し相殺してくる。
黄の魔石を使って岩石を弾丸のように飛ばしても、ルキフェルスは それを砕いてしまう。
白の魔石を使って光でルキフェルスの眼を焼き、レッドクイーンで斬り掛かる。それなのに、ルキフェルスは その光の中でネロが見えているのか、レッドクイーンを避け反撃してきた。
黒の魔石でブラックホールを作り出し、ルキフェルスに飛ばすが、ルキフェルスはブラックホールを受け止め握り潰してしまった。
ネロ「・・・・・・!」
ルキフェルス「魔石の力を使っても勝てない事に、驚いてるようだな。当然だ、俺は七騎士を統べる王だぞ。魔石を使っても、俺を凌ぐ事はできない!」
ネロ「まだ、終わった訳じゃない!」
ネロは特攻して斬り掛かるが、呆気なく吹き飛ばされてしまった。
ネロは倒れたまま顔を上げ、ルキフェルスを睨む。
そしてルキフェルスの横に、キリエが現れた。このキリエは本物でなく、ルキフェルスが作り出した幻だ。
ルキフェルスがキリエの幻を斬ると、キリエの幻が血を流し倒れる。
ルキフェルス「お前が そうしてる間にも、1つ、また1つと大切なものを失っていくぞ」
そして また次の幻を作り出し、次々とキリエの幻を斬り殺していく。
それが幻と判っていても、ネロには耐え難い光景だった。愛する者が何度も殺される光景など、幻だったとしても許せない。
ネロ「やめろぉおおおお!!!!」
ネロはデビルトリガーを発動し、飛行しながら斬り掛かる。とんでもないスピードで突っ込みながらの斬撃だったが、ルキフェルスは それを受け止めた。
そこに、悪魔に足止めされていた艦娘達が駆け付けた。
高雄「ネロさん!」
ネロ『お前だけは許さねぇえええ!!』
魔石の指輪を替え、魔人ネロが飛び掛かるように斬り掛かるが、ルキフェルスは それを難なく躱す。
その直後、魔人ネロの身体から黒い靄が立ち上ぼり、魔人ネロは苦しそうに胸を押さえ、デビルトリガーも解除される。
そんな状態で またルキフェルスに斬り掛かりに行くが、ルキフェルスに攻撃が当たる事はなく、ネロの動きも鈍かった。流石に艦娘達も、普段のネロと様子が違う事に訝しむ。
そんな中、大淀はネロの指に嵌まってる指輪に目が止まる。一瞬、指輪に付いてる魔石の色が黒く変わったように見えた。
黒の魔石を使ってるのかと、気のせいかと思ったが、ネロは また指輪を取り替え、今度は間違いなく魔石の色が黒くなるのを見た。気のせいではなかった。
しかも、ネロが指輪を取り替える度に、ネロの身体から立ち上ぼる黒い靄も大きくなる。流石に“様子が おかしい”で片付けられる話ではない。これは異常だ。
苦しそうなネロが艦娘達の近くまで吹き飛ばされ、艦娘達はネロに駆け寄った。
阿賀野「ネロ、大丈夫!?」
ルキフェルス「今度は艦娘に手伝ってもらうか?1人じゃ戦えない弱者になるか?」
ネロ「ルキフェルス・・・!」
大淀「待ってください!何かが おかしいです。その指輪を使わないでください」
ネロ「どけぇ!」
大淀「ネロさん!」
ネロを止めるが、ネロは艦娘達を押し退けルキフェルスに向かっていく。
こうなっては仕方ないので、艦娘達も援護のために艤装を構えるが、突如として赤い結界がネロとルキフェルスを囲み、結界に隔てられては艦娘達も手が出せない。
だが事態は待ってくれない。戦闘の途中で、それまで苦しそうだったネロが、糸が切れたように力なく地面に座り込み、動かなくなってしまった。目も虚ろで、意識もあるのかも怪しい。
そんなネロに、ルキフェルスは嬉しそうに近寄っていく。
雷「ネロに近付かないで!」
雷の叫びに、ルキフェルスは歩みを止めたが、また歩みを再開してネロの方へと向かう。
ルキフェルス「いい子だ。そのまま大人しく、俺の物になってしまえ」
他の艦娘達も叫ぶが、ルキフェルスは その声を無視し、ネロの胸部に手を突き刺し抉じ開いていく。そんな事をされても、ネロは微動だにせず、悲鳴も上げる事なくされるがままだ。
1つ おかしいのは、そんな事をされれば血が噴き出すはずだが、開かれた胸からは血ではなく、青白い光が漏れ出すだけだった。
そこに、ルキフェルスは自身の頭を突っ込み、ネロの中へ入っていく。そこで やっと、ネロは悲鳴を上げた。ルキフェルスがネロの中に入るのは、苦痛を伴っているのかもしれない。
望月「ネロ!」
卯月「ネロから離れろぴょん!」
子日「ネロー!」
艦娘達の叫びも空しく、ルキフェルスの身体全体がネロの中に入ってしまった。
その瞬間、ネロの身体から黒いオーラが衝撃波となって広がり、赤い結界も砕ける。
艦娘達も、咄嗟に手で顔を覆い目を離すが、次に見た時は、ネロが その場で立っていた。
春雨「ネロ、さん・・・!?」
いや、そこに立っているのはネロのはずだが、ネロではないかもしれない。ネロの髪は、ルキフェルスと同じ黒に染まっていた。
大淀「いったい、何が・・・?」
ネロ?「これだ・・・やっと手に入れた」
艦娘達の心配を他所に、髪が黒くなったネロは自分の両手を見ながら笑っていた。だが その笑みは、どこか邪悪さを感じる笑みだった。
天津風「ネロ・・・?ネロだよね?」
R・ネロ「俺はネロであってネロではない。そうだな・・・『
愛宕「
R・ネロ「ルキフェルスとネロは、1つになり完成した。もう誰にも止められんぞ」
R・ネロは、ネロとルキフェルスが1つになったと言うが、明らかに その人格は、ルキフェルスそのものである。つまり、ネロの身体をルキフェルスが支配してる。
卯月「ふざけるなぴょん!ネロを返せぴょん!」
涼風「待て卯月!」
感情に任せ、卯月がR・ネロに向かって砲撃する。するとR・ネロは、背中から黒いデビルブリンガーを具現化し、砲弾を弾き飛ばした。砲弾は近くのビルに着弾し、爆発を起こす。
香取「世界の意思とは何ですか?!」
R・ネロ「・・・お前達 艦娘も無関係ではないからな。いいだろう、教えてやろう」
R・ネロは、世界が今の文明を破壊したがっていると語った。だが それは、艦娘達には とても信じられるものではなかった。
電「そんな・・・そんなはずないのです!」
艦娘達の認識では、世界が破壊を望むはずはないのだ。ダンテが最初に この世界に来たのは、この世界に悪魔が現れ、それに抗い対抗するために、ダンテを この世界が呼んだと聞いている。それなのに、今になって破壊を望むとは到底 思えない。
艦娘達が否定するが、R・ネロの話は それで終わりではない。R・ネロは未来を見たと語った。
R・ネロの言う未来では、人間は地上から消え、今の文明の街並みは廃墟となり、地球上に残るのは、そこに文明があったと示す痕跡だけ。それが未来。未来のあるべき姿だと言い張る。
R・ネロ「他にも疑問に思わないか?人間を護る無意味さに」
若葉「無意味だと?」
R・ネロ「俺が何かしなくても、人間は自ら滅びの道を行く」
五月雨「そんなはずありません!」
R・ネロ「本当に そうか?紛争、飢餓、人種差別、環境破壊、人間が長らくやってきた その行動全てが、滅びへの道を辿っていると なぜ気付かない?」
愛宕「それは・・・それは今を生きる私達が どうにかすれば━━」
R・ネロ「その答えはナンセンスだ。そう言って何人の人間が、破滅的未来を変えようとした?人間は過去から何も学ばず、同じ事を繰り返す。それが破滅的未来に導くと分かっていても」
矢萩「だからって、どうして あなたが破滅を引き寄せようとするの?!他に方法が・・・人間を護って破滅の未来を変える道だってあるはずよ!」
R・ネロ「ムダだ、人間は何も変わらない。奴らのエゴで戦争に使われた お前達なら、それは知ってるだろ?それに俺は優しい方だ。俺が破滅させれば痛みは一瞬だ。自ら苦しんで死んでいく事はない。それが俺の望む未来。お前達 艦娘も、デビルハンターも、七騎士も、その未来のための礎となるのだ」
阿賀野「そんなの間違ってる!そんな未来のために誰かを犠牲にするなんて・・・誰かを犠牲にした未来なんて、私達は絶対 認めない!」
それは艦娘達の総意であり、全員がR・ネロに兵装を向ける。
それを見ながらも、R・ネロは艦娘の存在意義までも否定し始める。
R・ネロ「お前達は人間を護るのが使命だと思ってるようだが、それも大きな間違いだ」
大淀「私達 艦娘は、人間を護るために生まれてきました!そのために私達は戦います!」
R・ネロ「誰が決めた?本当の使命は別にあるとしたら、どうする?」
香取「何を根拠に・・・!」
R・ネロ「お前達は知ってるのだろう?艦娘が沈めば深海棲艦となり、深海棲艦が沈めば艦娘となるのを。おかしいとは思わないのか?その理由を、1度でも考えた事はないのか?」
R・ネロの問い掛けに、艦娘達は沈黙する。誰1人として、その理由を明確に説明できる者は居ない。
だが、R・ネロは違った。
R・ネロ「深海棲艦が人間を襲うのは何故だと思う?奴らも世界の意思に従ってるからだ」
R・ネロは、人間が生きる この
人間が自分達の勝手で環境破壊や戦争を繰り返し、傷付いた世界は防衛本能から、人間その物が脅威になると判断し、人間を滅ぼすために深海棲艦を生み出した。
人間が自ら造り出した戦争の道具、嘗て在りし日に使われた艦船を元に生み出された深海棲艦は、世界の意思に従い人間を襲った。
早い話が、深海棲艦は人間というウイルスを殺すためのワクチンだったのだ。
R・ネロ「だが1つ、誤算が生じた」
深海棲艦は失敗作だったのだ。
深海棲艦が誕生した事で、海の生態系に悪影響を及ぼす結果となり、人間とは別で世界の脅威となったのだ。
先に深海棲艦の排除を優先するために、世界の意思が次に生み出したのは艦娘だった。
艦娘は生態系に影響を及ぼす事もなく、完成品と呼べる存在となった。
艦娘が沈めば深海棲艦となり、深海棲艦が沈めば艦娘となるのは、生まれた経緯が同じだったためだ。
深海棲艦と戦う事を使命とし、最初に生まれた艦娘は深海棲艦と戦い、そこから長きに渡る戦争が始まり今に至る。
艦娘は人間を護る事が使命だと思っているが、R・ネロは それを勘違いだとした。深海棲艦の排除は艦娘の使命だが、人間を護るために生み出された訳ではないと。
R・ネロの話を聞いた艦娘達は、その話を嘘だと言って否定したが、信じない艦娘達に、R・ネロは呆れたように笑っていた。
R・ネロ「人間を護るのが使命だと言うなら、それは誰が決めた?人間に従う理由もないのに、なぜ人間に言われるまま人間を護る?」
R・ネロの問い掛けに、艦娘達は何も言えなくなる。話の全てを否定したいが、R・ネロを黙らせるだけの話の材料を持ち合わせていない。何を言っても、感情論になってしまうだろう。
R・ネロ「深海棲艦を排除し終わったら、次は人間を相手に戦う事になる」
天津風「私達が、人間と戦う訳ないでしょ!」
R・ネロ「深海棲艦が消えれば、人間は次に誰を危険視すると思う?」
もしもの話だが、深海棲艦との戦争が終わり、人間の兵器が通用しない艦娘が、人間に牙を向くかもしれないと もし人間が考えたら、どんな手を使ってでも艦娘を排除しようとするだろう。
深海棲艦に対抗するために海軍は艦娘を使っているが、人間が艦娘に対抗するための武器は少ない。故に、深海棲艦が消えた後は、人間は艦娘を脅威と見なす可能性はないとは言い切れない。
R・ネロ「艦娘は深海棲艦の代役だ。深海棲艦を排除すれば、人間を滅ぼす使命は艦娘が引き継ぐ事になる。どの道お前達は、人間と戦う事になるんだよ」
艦娘達は何も言わないが、その話を否定したい気持ちから艤装を構える。
それを見たR・ネロが頭上に手を掲げると、周囲に大量の魔力弾が並び配置される。
R・ネロ「なら、お前達も ここで壊れていくだけだ」
ネロがルキフェルスの手に堕ち生まれたR・ネロを相手に、艦娘達は戦いを挑む。
*ネロの精神世界*
ネロの精神の奥底では、どこまでも殺風景な荒野が広がっていた。
稲妻が瞬き、雷鳴が轟き、土砂降りの雨が降る荒野のド真ん中で、ネロは ただ静かに座り込んでいた。そこでも眼は虚ろで、雨に打たれながら微動だにしない。
ネロは、艦娘達の元に戻る事ができるのだろうか?
ネロに関して急展開になりましたが、次回も急展開になるかもしれません。その辺りも楽しみにしてもらえたらと思います。
次回も宜しく お願い致します!