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266話です!どうぞ!
アーロンの手によって、傷付いた改までの艦娘達は鎮守府に運ばれていた。
アーロンから なぜ生きているのか、今 何が起きているのか聞かされ、鎮守府に居た艦娘達は本意ではないが、アーロンと手を結び事態の対処に動く事にした。
*クリフォトの樹 6月6日 21:24*
用を済ませたR・ネロは、クリフォトの樹内部の広い場所に居た。
R・ネロが上を見上げると、そこには宙に浮かぶ鏡のような物が4つあり、それぞれにダンテ、レディ、トリッシュ、ルシアが閉じ込められていた。
4人は鏡面を殴ったりするが、割る事はできず脱出が不可能だった。
すると、レディ以外の3人は苦しそうに膝を突いてしまう。
R・ネロ「それは内側からでは割る事は不可能だ。それに、お前達の魔力も吸い取ってる。あまりムリはするな。1人ただの人間であるのが残念だが・・・」
魔力を持つダンテ、トリッシュ、ルシアは、クリフォトの樹の成長を早めるために、成長促進剤として魔力を吸い取られている。そのせいで、3人は身体に力が入らない。
普通の人間で魔力を持たないレディは、そんな中で1人だけ元気だった。
レディ「こんな事して、何が目的なの?」
R・ネロ「もう2度も3度も説明するのは飽き飽きだ。お前達は死ぬんだよ、この世界と一緒にな」
レディ「そんな事させないわよ」
その中に居て何ができるのかと、R・ネロは嘲笑っていた。
すると、巨体の何かが歩く足音が近付いてくる。現れたのは、魔王ユリゼンだった。
ダンテ「おいおい・・・」
ユリゼン『ダンテを倒すのは俺だ。その前に、お前を捻り潰してやる』
R・ネロ「丁度いい。お前もクリフォトの肥やしにしてやる」
R・ネロが魔力弾を飛ばすと、魔王ユリゼンは赤い結晶に包まれた閻魔刀を盾にし、全て防いだ。
魔王ユリゼンとR・ネロの戦いが始まり、ダンテ達は何もできず、その戦いを見守る事しかできなかった。
・・・・・・
*街 6月7日 10:12*
翌日、魔界化が進み廃墟と化した街を、杖を突く黒髪の男Vが歩いていた。
その後ろを天龍型の2人が追い、上空ではグリフォンが飛んでいた。
天龍「待てよ!おい待てって!」
大声で呼び止めても、Vの歩みは止まらない。
止まって話を聞こうとしないVに苛立った天龍は、駆け足でVの前に回り込み、道を塞ぐ。
V「・・・何だ?」
天龍「何だじゃねぇよ!これから どうするつもりなんだ?!」
魔界化が始まった時は皆で逃げていたが、途中で悪魔の襲撃があり はぐれてしまった。それからは3人で行動を共にしていた。
V「ルキフェルスを止める。それだけだ」
天龍「そりゃ分かってるよ!けど止めるにしたって作戦とか、何かあるだろ!」
説明するのが面倒なのか、Vは溜め息を吐き、歩きながら大まかに説明を始めた。
クリフォトの樹が成長するまでは時間がある。完全に成長するまでに戦力を整える必要があるため、手始めに はぐれた艦娘を探す必要がある。
そしてクリフォトの根を破壊しながら魔界化の中心地に向かい、ダンテとネロを取り戻し、ルキフェルスを倒す。
天龍「・・・・・・それだけ?」
簡単な説明しかされず、天龍が怪訝な顔をしてると、Vは もう1つ付け加えた。
V「序でに、逃げ遅れた人間が居れば、助けてもいいかもな」
思ってもみなかった言葉をVの口から聞き、天龍は思わず立ち止まってしまった。
天龍「マジ?」
V「・・・何だ?」
天龍「いや、だって師匠から そんな台詞が出るとは思わなくて・・・」
V「困ってる者が居れば、手を差し伸べるのが人間だろ?人間を知るには、先ずは人間の真似事をせねばな」
天龍「師匠~!」
何が嬉しいのか、天龍は歓喜の声を上げる。
その直後、天龍は腕を組み誇らしげな顔をする。そんな顔をする理由が分からず、今度はVが怪訝な顔をした。
天龍「いや~、何だか俺、感慨深いよぉ。師匠も人間を知ろうと頑張ってんだなぁ」
V「お前は どの目線で物を言ってる?」
天龍「あ、今は“V”って呼んだ方がいいんだっけ?」
V「どっちでもいい」
それよりも、Vには1つ心配事があった。以前と違い身体が崩壊する心配はなく、グリフォン達3体の悪夢も一緒だが、普通の人間であるVでは簡単に死んでしまう不安があるのだ。
V「今の俺には、お前達だけが頼りだ。護衛は頼むぞ」
天龍「任せとけって。俺と龍田が居れば怖いものナシだ。な、龍田」
龍田「まぁね~」
グリフォン『前みたいに子守りは任せな』
V「(この面子だからこそ不安なんだがな)」
Vと天龍型は、逃げ遅れた民間人や はぐれた仲間を探しに、荒廃した街を進む。
そんな中、Vは白衣の老人の事を思い出していた。
・・・・・・
*駐車場 4月10日 17:11*
2ヶ月前、鎮守府でパティの誕生パーティーをした あの日、バージルは白衣の老人と出会い、ネロに魔石を使わせないようにと頼まれていた。
そして頼み事は、もう1つあった。
老人「もしネロ君の身に最悪な事態が起きた場合は、ルキフェルスと戦わずに退いてもらいたい」
バージル「奴に背中を向けて逃げろと言うのか?」
アーロン「そうだ」
敵に背を向け逃げるなど、バージルには不本意 極まりない話である。
バージルが老人を見る目が鋭くなり、それを察した老人は、先ずは話を聞くよう忠告した。
老人はバージルに、クリフォトの樹で人間界で魔界化を起こし、クリフォトの実を手に入れ更に力を手にしようとするだろうと予想を口にする。
バージル「上手くいくとは思えんな。何をしようと、ダンテが止めるぞ」
魔王ユリゼンも、レッドグレイブで魔界化を起こした。
だが その時は、ダンテが魔王ユリゼンを倒し、ネロがバージルに勝った事で、ダンテとバージルの2人でクリフォトの樹を切り倒し、魔界化を止める事になった。今回も必ず、ダンテとネロが止めようと動くはずだ。
だが、老人の考えは少し違った。
老人「君が元の世界でやった事と同じ事をすればな」
ダンテの世界も艦娘の世界も、幾度となく悪魔の力で災厄を引き起こそうとする者が現れた。だが それは、常に阻止され打ち倒されてきた。
老人「ルキフェルスは もう気付いてる。魔の力で災いを もたらす者が破れる原因を」
そこには、常に魔剣士スパーダの血族が居た。それに気付いたルキフェルスは、必ず魔剣士スパーダの血族を狙ってくる。
今はネロに執着してるようだが、ダンテやバージルにも、何かしらの手を打ってくるだろう。ルキフェルスが自分の望む勝利を手にするには、魔剣士スパーダの血族を排除するのが近道だから。
バージル「向こうが こちらを狙ってくるなら好都合だ。こちらから探す手間が省けるのだからな」
老人「そう上手くはいかんだろう。君やダンテ君、ネロ君は確かに強い。世界で悪魔に対抗できる唯一の存在とも言える。だが、君達は弱点でもあるのだよ」
バージル「俺達が、弱点だと?」
老人「君達は、現時点で世界を護る支柱だ。だが もし、その支柱が無くなったら どうなると思う?世界は あっという間に、魔の者共に蹂躙されるだろう」
バージル「・・・逃げた後は どうしろと言うんだ?奴が勝利に酔いしれてるのを見物してろとでも?」
老人「全てのカギは閻魔刀だ。頼むから全滅だけはしないでおくれよ。扱える者が居ないと どうしようもないからね」
伝えたい事を話した老人は、バージルに背中を向けて歩き出し、その場から去ろうとする。
バージル「おい、待て。貴様の名は?」
アーロン「・・・私の名はアーロンだ。鎮守府の皆には内緒だよ?それじゃあ頼んだよ、スパーダの息子」
間宮「バージルさん!」
アーロンは今度こそ立ち去り、入れ替わるように間宮が来た。
・・・・・・
*現在 街*
天龍型とグリフォンが騒がしい中、Vは それを思い出しながら閻魔刀の事を考えていた。今、閻魔刀は手元に無い。
ダンテとルシアが消え、バージルも消されそうになった時にVだけを切り離したが、その時に悪魔の側面と一緒に その場に置いてきてしまった。
悪魔の側面である魔王ユリゼンが持っているのだろうが、今どこに居るかも分からない。
V「(咄嗟だったとはいえ、面倒が増えて━━)」
グリフォン『だーからぁ、オレの電撃でビリビリビリーってやってVがトドメ刺せば楽勝なんだよ!お嬢ちゃんは お嬢ちゃんらしく、後ろで震えて見てればいいんだよ!』
天龍「何だと焼き鳥!悪魔なんか俺が全部、刀でスババババーって倒してやるよ!焼き鳥は焼き鳥らしく、タレにでも漬かってろ!」
グリフォン『んだとコラァー!』
天龍「やんのかぁー!」
龍田「喧嘩しないで~」
天龍とグリフォンは、どちらが頼りになるかで喧嘩になっていた。怒鳴り合ってるため、Vも考えるのが儘ならない。
すると何を思ったのか、Vは歩くのをやめ、近くのコンクリートの瓦礫に座った。それを見て、天龍型とグリフォンは不思議そうな顔をする。
龍田「何してるの~?」
天龍「おい、もう休憩か?」
V「腹が減った。食い物を探してこい」
龍田「けど、どこも開いてないわよ~?」
魔界化が始まり、その拡がりに伴い、クリフォトの根が人間を養分にするために襲った。それにより人間は逃げたか、養分となって死んでいる。店は どこも営業してないだろう。
V「“買ってこい”とは言ってない。盗ってこい」
天龍「万引きかよ・・・」
仕方なく、天龍型は近くに見えるコンビニ跡地に向かった。
グリフォンは一緒には行かず、Vの傍に下り立った。
グリフォン『こうなると、あの時を思い出すな。あの時は非力な お嬢ちゃんみたいに震える お前を、オレが助けてやったっけ』
V「頼んだ憶えはない」
グリフォン『よく言うぜ。心の中じゃ、“助けて~”って思ってたくせによぉ』
V「・・・お前達には、また働いてもらうぞ」
グリフォン『分かってるよ。何たって、今の お前は非力な人間だからな。・・・あ~でも、飛鷹チャンも心配だな。今頃どこで何してんだろうな~』
V「・・・・・・そうだな」
*コンビニ跡地*
その頃 天龍型は・・・
天龍「龍田、焼きそばパンあるぞ!」
龍田「私サンドイッチがいい」
無人の店で、しっかりと買い物を楽しんでいた。
そのまま持っていくのは良心が痛むので、2人は代金をレジに置いて店を出るのだった。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 作戦指令室 6月13日 10:23*
Devil May Cry鎮守府では、ダンテ達を救出し、魔界化を止めるために動いていた。
艦娘達の多くが、これから始める戦いのために演習場で訓練し、時には必要な物資の手配、明石とニコの手伝いなどをしていた。
会議室では、香取型が今 動かせる戦力で、最も可能で有効な作戦を練っていた。
作戦指令室では鳳翔と大淀が、大本営と陸軍と連絡を取り合っていた。
陸軍が横須賀鎮守府に向かおうとし、悪魔と会敵して戦闘になったが、出動した部隊との連絡が途絶えたらしい。恐らく全滅したものと思われる。
この1週間 話し合いを続けているが、話は進まず碌な進展もなかった。口を開けば責任が どうのと、保身を気にする言葉ばかりだ。
鳳翔「現在、こちらでも作戦を練っています。いざという時は、協力してください」
一方的に通信を切り、鳳翔は疲れたように溜め息を着いた。
魔界化が始まるのと同時に、海軍の元帥と各提督、その部下である主戦力である艦娘が行方不明。今頃、他の鎮守府も混乱しているだろう。
大本営も、大将が謹慎処分で他の将校が動いているが、大本営内部だけでも話が平行線で話にならない。
陸軍は悪魔を封じ込めるのに躍起になり、何度も部隊を送っては無駄に戦力を減らしていた。
鳳翔は虚しくなった。重要な人物が居ないだけで、こうも簡単に体制が崩れてしまうのかと。
そう考えていると、自分達も この事態を、どうにかできるのかと疑問に思ってしまう。Devil May Cry鎮守府でも提督であるダンテや、主力である艦娘達が行方不明なのだから。
大淀「鳳翔さん」
鳳翔「どうしました?」
内線で憲兵から連絡を受けた大淀は、鳳翔に来客が来た事を告げた。
・・・・・・
*正面ゲート 10:34*
連絡を受け、鳳翔は正面ゲートに向かった。
そこにはグレーのスポーツカーが停まっており、傍にはスキンヘッドでガタイのいい外国人の男が立っていた。
鳳翔「あの、あなたは?」
コナー「コナー、神通の友達だ」
コナーの名を聞き、鳳翔は驚いた。
神通達から、彼の話は聞いていた。セリーナの因縁に巻き込まれ、魔女の女王が復活し、共に戦った魔女ハンター。
そんな彼が日本に、Devil May Cry鎮守府に来た。
鳳翔「あなたが魔女ハンターの・・・」
コナー「そうだ」
鳳翔「どうして こちらに?」
コナー「神通達が厄介な事に巻き込まれてると噂で聞いてな。前に助けられた恩を返すために来た」
鳳翔「そうですか・・・本当に、ありがとうございます」
鳳翔は、コナーに向かって深々と頭を下げた。
今は、どんな手も借りたい。こうして力を貸してくれる者が居るのは、感謝しかない。
すると、遠くから軽快な音楽が聴こえてくる。見ると、1台のバンが こちらに向かって走ってくるのが見える。
コナー「何か来たな」
黒いバンが正面ゲートに停まり、中から6人の男が降りてくる。1人は車椅子で、全員 外国人だった。
彼らは、元ネイビーシールズのソープ、ワージー、ディーコン、ムニョス、フィッツィ、ダニアンだった。
ディーコン「やっと着いたな」
ソープ「日本に来るのは1ヶ月ぶりか」
ダニアン「腰が痛い・・・」
鳳翔「えっと、皆さんは いったい・・・?」
ソープ「俺達は元ネイビーシールズ。俺はソープ、そっちはワージー、ディーコン、ムニョス、フィッツィ、ダニアンだ」
ワージー「俺達 夕張の仲間で、前に彼女に助けられたんだ」
ディーコン「夕張と
鳳翔は嬉しく思った。これまで多くの出来事があり、そんな中で誰かが、何かしらの形で誰かとの繋がりを得ている。だからこそ、本当に困ってる時には誰かが手を差し伸べてくれる。
鳳翔はコナーの時と同じく、深々と頭を下げ感謝を口にした。
ワージー「当然だよ、約束したから」
ムニョス「困ってる時は、互いに助け合う」
ディーコン「それで夕張は?」
鳳翔「・・・皆さん、会議室に来てください。そこで全て話しましょう」
鳳翔の案内で、コナーと元ネイビーシールズのメンバーは、香取型が居る会議室へと案内されるのだった。
・・・・・・
*会議室 11:41*
鳳翔が、香取型にコナーと元ネイビーシールズのメンバーを紹介し、彼らに今 起きてる状況を説明しながら話していた。
ワージー「じゃあ夕張の行方は、判ってないのか?」
コナー「神通もか・・・」
彼らは皆、あまりの状況の悪さに顔を曇らせる。
彼らは力を貸してくれるという事なので、鹿島は彼らが 何を得意とし、何ができるのか訊いた。それを聞きながら、彼らを どう作戦に組み込むか考えていた。
ディーコン「武器はあるのか?こっちに来る時に持ち込めなくてな」
香取「今は無いですが、手配しましょう」
ディーコン「そうしてくれ」
鹿島「コナーさんは どうします?」
コナー「俺の準備ならできてる」
コナーは持っていたカバンを机に起き、開いて中を見せる。中には、彼の愛剣ヘクセンベインとショットガン、その他諸々の道具が入っていた。
鹿島「さすが魔女ハンター、抜かりはないようですね」
コナー「朝飯前だ」
元ネイビーシールズのメンバーは、どうやって日本に武器を持ち込んだのかと不思議そうにしていた。
一先ず、彼らが使う武器などは軍から融通してもらう。
一通りの話が済み、鳳翔は鎮守府の案内や他の艦娘達への紹介のために、彼らと共に会議室を出た。
残された香取型だが、香取は鹿島を見た。
香取「どう?いい作戦は閃いた?」
香取の問い掛けに、鹿島は不敵な笑みを浮かべる。
鹿島「えぇ、彼らの お陰で、作戦の幅が広がり確率も上がりました」
鹿島は目を瞑り、自身の作戦に考えを集中させる。
コナーと元ネイビーシールズのメンバーの能力、それを踏まえた上で、話を聞きながら既に数万通りの作戦内容が頭に閃いていた。
あとは、消去法で最も可能性のある作戦を導き出すだけだ。
鹿島「(彼らが一緒なら、行う予定だった作戦を却下し、当初の作戦に戻しましょう。そこから新たに作戦パターンを再構築・・・これでは全員の力が発揮できない、却下・・・これもダメ、全滅する、却下・・・却下、却下、却下、却下、却下・・・)」
鹿島の頭の中では、あみだくじのような線が広がっており、それらは全て、作戦パターンの道筋だ。
物凄いスピードで作戦パターンの構築と却下が何度も繰り返され、最も有効な作戦の道筋を探す。
香取は邪魔しないように、静かに鹿島を見守っていた。
・・・・・・
*工廠 6月15日 9:13*
2日後、全員が工廠に呼び出された。呼んだのは香取型だ。
工廠に行くと、バスや装甲車、様々な種類の銃器がズラリと並んでいた。それを見て、皆は大層 驚いた。
漣「これ どうしたんですか!?」
銃器は元ネイビーシールズのメンバーなどの、人間が悪魔と戦うために用意した物だが、バスや装甲車は、魔界化した横須賀に突入するための足であり、盾として用意した物だ。
これらは全て、海軍や陸軍、日本政府から融通してもらった。
ムニョス「大したものだな」
ディーコン「あぁ、最高だ」
元ネイビーシールズのメンバーも、銃器の状態を確認しながら感心していた。
鹿島「基本的な作戦が決まりましたので、その上で必要な物は全て用意しました。あとは、準備が間に合うかです」
鳳翔「では、皆で準備に取り掛かりましょう。指示を お願いします」
鹿島「はい。明石さん、ニコさん、
明石「ちょっと待って。あれは装甲車ですよ?重くてスピードは出ません」
鹿島「今回スピードは必要ありません。重要なのは火力と、耐久力です」
ニコ「・・・そういう事なら任せとけ。誰か手伝ってくれ」
フィッツィ「じゃあ俺が。物作りは得意だから」
明石「ありがとうございます」
そして艦娘達からも、葛城、祥鳳、千歳型、高雄、愛宕、三隈、阿賀野型も手伝う事にし、そちらは早速 着手し始めた。
ディーコン「俺達は どうすればいい?」
鹿島「武器を選んでください」
ダニアン「どれでもか?」
鹿島「はい、選り取り見取り、好きな物を持っていってください♪」
フィッツィ以外の元ネイビーシールズのメンバーは、新しい玩具を与えられたかのように、嬉々としながら武器の物色を始める。
鹿島が用意した武器は、ちょっとした戦争を始められる程の数だ。現役時代の任務でも、ここまでの武器を自由に使える事はなかったので、元ネイビーシールズのメンバーは楽しくなっていた。
鹿島「あと、装甲車に載せる武器も選んでください」
ディーコン「・・・戦車にでもするのか?」
鹿島「はい、そうですよ。これから向かうのは、地獄ですからね。正直、まだ足りないぐらいですが」
鹿島の言葉を聞き、元ネイビーシールズのメンバーは互いの顔を見合わせる。
そんな中、ソープが苦言を漏らした。
ソープ「ムニョス、ダニアン、デカい武器だけじゃなく、他のも見ろ」
ダニアン「だって、威力がある方がいいだろ?」
ムニョス「こんなの使える機会ないぞ?」
ムニョスとダニアンが選んでるのは、ロケットランチャーやRPG、グレネードランチャーなどの高威力の武器ばかりで、他の事まで考えていなかった。
ワージー「これは俺達の任務だ。ちゃんと考えないと、夕張も
仲間から お叱りを受け、ムニョスとダニアンは小さくなり大人しくなった。
と、思ったら、ダニアンが長机に置かれてたグレネードランチャーを自分の方に引き寄せる。まだ懲りてないようだ。
すると それが不満だったムニョスが、今度は自分の方にグレネードランチャーを引き寄せる。
挙げ句の果てには、2人でグレネードランチャーの取り合いが始まった。他の元ネイビーシールズのメンバーは、それを見て呆れたように首を横に振り、鹿島は楽しそうに その様子を見ていた。
白雪「あの、私達は何をすれば・・・?」
残ったのは駆逐艦だけだが、今できる事がパッと思い付かず、手持ち無沙汰だった。だが そこは、鹿島も考えていた。
今回の作戦はダンテ達の救出だけでなく、逃げ遅れた民間人の保護も行う。そのための物資の運び込みと、整理を頼んだ。
コナーも手伝い、駆逐艦も早速 動き始める。
アーロンが告げた、クリフォトの樹の成長が完了するまで残り5日。それまでに準備を終え、作戦を決行しなければならない。
次回も宜しく お願い致します!