270話です!どうぞ!
街を進む中で、Vと天龍型はゴリアテと遭遇し戦闘になる。
ナイトメアの活躍もありゴリアテを撃退すると、鎮守府から魔界化が拡がる この街に突入した鳳翔達と合流する。
互いに再会を喜び合うが、隠れたまま呼んでも出てこない母子を探しに行った龍田が、慌てて戻ってきた。
艦娘達が龍田を追って向かった先では、扶桑型、蒼龍、龍驤、古鷹型、青葉型、球磨型、睦月、如月、皐月、文月、吹雪、叢雲、単冠提督と宿毛提督、2人の部下である艦娘、オーストラリア、オランダ、スウェーデン、フランス、ロシアの海外艦が、民間人を保護しながら立て籠っていた。
装甲バスに彼らを乗せ、鎮守府から ここまで来た艦娘達と、元ネイビーシールズのメンバーが護衛として、魔界化の影響を受けていない海軍施設まで護送する。
合流した扶桑達が後を引き継ぎ、V達は一旦 作戦会議に入るのだった。
*街 6月20日 6:35*
バンの中で、V、扶桑、鳳翔、天龍、大淀、香取型、コナーが話し合っていた。
V「ここからは二手に分かれよう」
コナー「あぁ、その方が早そうだ」
すると、バンの後部の1番 奥から、ニコが天龍の主砲を持って上機嫌に出てきた。
ニコ「見ろ、天才の出来だ」
ゴリアテとの戦闘で1度 損傷を受けたため、天龍は兵装を整備してもらっていた。明石が居ないため、ニコに頼んだのだ。
受け取ろうとするが、ニコが主砲を引き天龍の手が空振りに終わる。
ニコ「先に金だ」
天龍「お前、鎮守府の資材 使って遊ばせてやってるのに、金 取るのかよ!?」
ニコ「当たり前だ。人に仕事させといて金 払わない奴はクソだ。一流の仕事には対価を払え」
天龍「えー、マジかよ・・・俺 今 手持ち あんまり無いって。なぁ、誰か金 持ってない?」
自分の手持ちを確認するが、出てくるのは小銭ばかりで纏まった金額は無い。
天龍「何で金 取るんだよ・・・俺達 仲間じゃねぇのかよ・・・何が一流だ、芸術家気取りかよ・・・」
皆から集め、漸く代金を払い主砲を受け取ったのだが、天龍は納得がいかずブツブツと文句を言っていた。だが それは、ニコに しっかり聞こえていた。
ニコ「あぁ、そうさ、文句あるか?!祖母は“45口径の芸術家”・・・伝説のガンスミスだ。私も いずれ そうなる。伝説の芸術家にな。私が造れば何でも芸術だ。銃だろうが大砲だろうが、鉄鍋だろうとな。対価を払うのは常識だろ!反論は?ハン?」
天龍「・・・・・・もういいよ!」
皆がニコの自画自賛に沈黙する中、天龍は何も言えず、泣きながらバンから降りた。
鳳翔「ニコさん、天龍さんを苛めちゃ駄目ですよ」
ニコ「苛めてない。私は事実を言ったまでだ」
ニコは満足そうに、咥えた煙草に火を点け紫煙を吐き出す。
その煙を手で扇ぎながら、Vは座席から立ち上がった。
V「先に行く。どこか道が重なる場所か・・・クリフォトの樹の下で合流だ」
Vは扶桑、蒼龍、古鷹、衣笠、泣いてる天龍、龍田、北上、大井、如月、文月、吹雪を連れて先に出発した。
コナーは、鳳翔と大淀、香取型、ニコを見た。
コナー「そっちは どうする?」
鹿島「私達は、後方待機してようかと思います。装甲バスとの連絡もありますからね」
ニコ「私は考え中。必要な物があるなら電話しろ」
バンにある電話は、こちらの世界でも通じるように明石が改造してくれていた。電話を掛ければニコがバンを走らせてくれるので、最低限 必要な物は手に入るだろう。
コナーが鹿島と一緒にバンから降りると、鹿島はコナーのスポーツカーに乗り込んだ。
コナー「・・・傷を付けるなよ」
鹿島「任せてください♪1度、こういうの運転してみたかったんですよねー!」
ここからは徒歩で行く。その間、コナーのスポーツカーは鹿島に任せる事にした。
コナーと一緒に、山城、龍驤、加古、青葉、球磨、多摩、木曾、睦月、皐月、叢雲も出発するが、龍驤が後ろを振り返ると、フロントガラス越しに見える鳳翔、大淀、香取型、ニコは、笑顔で手を振っていた。
龍驤「緊張感あらへん・・・」
*図書館*
別の場所では、Devil May Cry鎮守府の伊勢型、飛龍、瑞鳳、妙高型、由良、鬼怒、阿武隈、曙、潮、暁、響、初春、初霜、舞鶴提督と大湊提督、その部下である艦娘、アメリカ海軍の艦娘、保護した少数の民間人が、図書館に立て籠っていた。
外では空を飛ぶ巨大な悪魔が暴れており、その影響の振動が伝わり、パラパラと埃も落ちてくる。
舞鶴「クッソー、あいつが居なけりゃ、別の場所に移動するのに・・・」
大湊「それは無理・・・艦娘もボロボロ・・・弾薬も足りてない」
ここに立て籠る前は、民間人を護りながら有象無象の悪魔を排除していたので、艦娘達も弾薬が底を尽きかけていた。移動してる途中で また悪魔に遭遇すれば、対処は難しいだろう。
舞鶴「そりゃ分かってますけどね、隠れながら逃げるとかあるじゃないですか」
大湊「それも無理・・・怪我人を連れての移動は、危険度が上がる」
舞鶴「じゃあ どうするんですか!?」
大湊「通信手段も断たれてる・・・横になって寝てればいい」
舞鶴「いや そんな呑気な!」
大湊「体力温存・・・いざという時は・・・頑張って逃げる」
舞鶴「つまり、ノープランって事ですか?」
大湊「そういうこと」
こんな八方塞がりな状況なのに、ちゃんと考えてるのか よく分からない大湊提督に、舞鶴提督は隠す事もなく深い溜め息を吐いた。
そんな舞鶴提督の横に、舞鶴の漣が座り凭れ掛かってきた。
舞鶴漣「ご主人様・・・皆、どこ探しても居ません・・・」
舞鶴「漣・・・」
消え入りそうな声で話す舞鶴の漣に、舞鶴提督は彼女の助けになるような言葉を掛けてやれなかった。どんな言葉がいいのか見付からなかった。
舞鶴の漣は、夢遊病者のように図書館内をウロウロし、クリフォトの養分となった舞鶴鎮守府の仲間を探し続けていた。
死んだ仲間を ここで探しても見付からないと分かるはずだが、舞鶴の漣は それが分からない程、精神的に参っていた。
舞鶴「漣、皆ちょっと出掛けてるんだよ。用が済んだら戻るから、今は休んでればいい」
舞鶴漣「はい・・・」
舞鶴提督には、嘘を吐くしかできなかった。それが本当の救いにはならないと分かっていても、嘘を吐く事で、彼女の心を壊さないようにするので精一杯だった。
そんな2人の様子を、Devil May Cry鎮守府の曙と潮が、離れた場所から見ていた。
彼女達2人も、今は離れ離れになってる姉妹艦、朧と漣の事を考えていた。
「「(2人に会いたい・・・)」」
暗い雰囲気の中、図書館内の どこからか物音がした。
今 図書館に立て籠ってる者達は、1ヶ所に集まり身を寄せ合っている。他の誰かが居るはずはない。
悪魔が侵入してきたのかと、舞鶴提督と大湊提督は警戒するように立ち上がり、まだ動ける艦娘も艤装を構える。
暗闇の奥から、ペタペタと足音が近付いてくる。その音を聴きながら、緊張状態の皆の こめかみ辺りから、汗がツーっと流れる。
そして暗闇から姿を見せたのは、足柄が面倒を見てたフレキ&ゲリだった。2体は足柄の匂いを辿り、ここまで探しに来たのだ。
足柄「フレキ!ゲリ!」
フレキ&ゲリを見て、笑顔を見せたのは足柄だった。
足柄は足早に2体に駆け寄り、しゃがんで2体を抱き締めた。
足柄「探しに来てくれたの?いい子、いい子」
感極まったのか、足柄はフレキ&ゲリにブチューっと何度もキスする。その行為が鬱陶しいのか、嫌がるフレキ&ゲリは暴れて逃げ出そうとするが、足柄は逃がさない。
そのブチューっとする様は、まるで飢えた狼が獲物に食らい付くかのようだった。
そんな様子を見ていた多くの者も、自然と笑みが浮かんでくるが、事態は大きく動き出した。図書館の天井が吹き飛び、空が見えるようになった。
しかも そこには、余計な おまけも居た。艦載機の翼のような物が3対あり、身体から艦船の砲身のような物を生やした、空 飛ぶ巨大な悪魔が こちらを見下ろしていた。
舞鶴「クソッ、見付かった・・・!」
足柄「フレキ、ゲリ!?」
フレキ&ゲリは威嚇するように唸ってから、2体だけで その巨大な悪魔に立ち向かっていくのだった。
*倉庫街*
一方コナー達は、少し遠目で海が見える倉庫街を進んでいた。
川が氾濫したのか、海の防波堤が崩れて海水が流れ込んできたのか、倉庫街の海寄りの場所は洪水により、殆んど沈んでいた。
艦娘達は艤装で水の上を進み、コナーは辛うじて水面から顔を出す建物の屋根を足場に、飛び移りながら移動していた。
コナー「何て禍々しいんだ・・・」
遠くには、巨大なクリフォトの根が聳え立っているのが見える。
すると そこへ、この辺りを縄張りにしてるのか、魔界の蝙蝠ピロバットが大群で現れた。
ピロバットは口から炎を吐き出してくるが、艦娘達は対空戦闘を開始し、コナーもショットガンを撃ちピロバットを吹き飛ばしていく。
遠くでは洪水を免れた場所でVと、彼と一緒に行動する艦娘達の姿も見える。どうやら向こうも、悪魔と戦っているようだ。
加古「ヒラヒラ飛んでて鬱陶しいねー!」
青葉「撃つべし!撃つべし!」
コナー「フッ、魔女よりは楽だな」
ピロバットを撃退しながら進むが、そこから真っ直ぐ進むのは難しそうだ。マトモな陸地に上がり、回り道する必要がありそうだ。
ピロバットが現れなくなり余裕が出てくると、艦娘達はV達の方へ手を振り始めた。
皐月「おーい!おーい!」
多摩「・・・・・・行っちゃったにゃ」
大声で呼んでいたが、V達は その声に気付かず先に進み、姿が見えなくなった。
少し寂しい気持ちがしたが、今は遊んでられる状況ではない。気を取り直し、コナー達も先へ進んだ。
先程までV達が戦っていた場所まで出ると、突然 地面が陥没し、コナー達が落ちてしまう。
*地下道*
起き上がって辺りを見てみると、何かしらのメンテナンス用の地下道のようだ。
自分達が落ちてきた場所は遥か上。このまま進むしかないようだ。
地下と言っても、魔界化の前では そんな事は関係ない。そこでも悪魔が現れ、エンプーサ、グリーンエンプーサ、ヘルカイナ、ヘルアンテノラ、ピロバットが襲ってきた。
しかも赤い結界が道を塞いでる お陰で、無視して進む事はできない。当然ながら、狭い地下道での戦闘を余儀なくされた。
山城、加古、青葉、球磨、多摩、木曾、睦月、皐月、叢雲は、主砲や副砲を使い悪魔を倒していくが、こんな場所では艦載機が使えない龍驤は逃げ回っていた。
龍驤「アカンアカンアカン!誰か援護してや!!」
悲鳴を上げながら援護を求むが、他の艦娘からは援護ではなく、ダメ出しで後ろから刺された。
球磨「何で悪魔の方に逃げるクマ?!」
叢雲「撃てないんですけど!」
山城「ちょこまかしないで下がっててよ!」
龍驤「何で うちが怒られてんの!?悪いの悪魔やん!うちとちゃうやん!」
コナー「俺の後ろに居ろ!」
コナーだけがマトモな返しをしてくれるので、龍驤はコナーの後ろに隠れるように逃げた。
だが後ろから妙な気配がし、ゆっくり後ろに振り返ると、ヘルカイナが龍驤の首を狩り取ろうと鎌を振り上げていた。
龍驤「のわぁああああ!?コナー後ろ後ろ!!」
龍驤に引っ張られながらコナーが後ろを向くが、その時には既に、ヘルカイナが鎌を振り下ろしていた。咄嗟にショットガンを横にして鎌を受け止めるが、ヘルカイナが鎌を引き、湾曲した刃にショットガンを持ってかれ、遠くに飛んでいった。
コナーは龍驤を掴み、艦娘達の方に放り投げる。
直後、コナーの胸に鎌が突き刺さった。更に後ろからも刺され、左右や空いてる場所にヘルカイナが群がり、次々とコナーを鎌の餌食にしていく。
ヘルカイナはコナーを仕留めた手応えを感じていたが、コナーの正面に居たヘルカイナが殴られ吹き飛んだ。他のヘルカイナは何が起きたのか分からず、吹き飛んだヘルカイナを見た後、コナーを見た。
コナー「お前ら、誰を相手にしてるか知らないな?俺は不死身の、魔女ハンターだぞ!」
コナーは魔女の女王の呪いで、本当の意味で不死身だ。刺されようが焼かれようが潰されようが、何をしても決して死ぬ事はなく、傷も すぐに癒えてしまう。
群がるヘルカイナを次々と殴り飛ばしてから、コナーは自分に突き刺さる鎌を引き抜き、それを武器に他のヘルカイナを斬り伏せていく。
龍驤は自分のせいでコナーが死んでしまったかと思ったが、元気一杯のコナーを見て安堵した。
龍驤「(そういえば あの人、不死身なんやっけ?)・・・・・・人間じゃないやん!?」
龍驤の邪魔が入りつつも、どうにか悪魔の撃退には成功し、赤い結界も消えた。
コナーはヘルカイナから奪った鎌を捨て、自分のショットガンを拾ってから、再び皆で地下道を進んでいく。
・・・・・・
その後の道中も悪魔が現れたが、着実に悪魔を倒しながら地下道を進んでいた。
しかし、地下道の途中が瓦礫に塞がれており、それ以上 進む事ができなかった。
木曾「困ったな。引き返すにしても、時間が掛かり過ぎるぞ」
ふとコナーが上を見上げると、天井に大きな穴が空いていた。地下道を塞ぐ瓦礫は、この天井の一部だったようだ。
コナー「前に進めないなら、上に行こう」
幸いな事に、少し頑張れば天井の その上に上がれそうだ。
コナーは助走を付けながら壁を蹴り、高くジャンプすると穴の縁に掴まる。
そのまま腕力だけで上に上がると、下の艦娘達に手を差し出した。艦娘達が順番にコナーの手を掴み、コナーは1人1人を引っ張り上げていく。
とりあえず今どこに居るのか確認するために辺りを見てみると、大きな棚にギッシリと本が並べられていた。
昔の新聞なども保管されてる事から、どうやら ここは図書館のようだ。
ここにも悪魔が居るのではないかと、警戒しながら図書館内を進んでいると、先頭を歩くコナーが急に立ち止まった。
皐月「どうしたの?早く行こうよ」
コナー「待て」
早く他の皆と合流し、ダンテとネロを取り戻し、魔界化を止めたいと逸る気持ちがある艦娘達が先に進もうとするが、コナーが皐月の肩を掴んで止めてしまう。
何を悠長にしてるのかと艦娘達が訝しげな顔をするが、コナーは何かを探るように辺りをキョロキョロと見渡してから、飾りとして壁に掛けられた絵画を睨んだ。
山城「この絵に興味があるんですか?コナーさんって、見た目の割りにインテリな感じなんですね」
山城が何か失礼な事を言ってるが、コナーは絵の趣味があって目の前の絵画を見てる訳ではない。
コナーが絵画を睨んでいると、絵がグルグルと中心に吸い込まれるように回り出した。それを見て、更にコナーの目が鋭くなる。
すると渦を巻く絵の中心から、白い顔の仮面のような物が出てきた。文字通り、絵の中から外に出てきたのだ。
これには流石に艦娘達も気付き、顔を引き攣らせる。
加古「何あれ・・・?」
コナー「伏せろ!!」
白い仮面が一気に飛び出すと、コナーは艦娘達を押し倒す。その上を、白い仮面の顔をした悪魔が通り過ぎた。
起き上がり改めて悪魔を見ると、その悪魔は黒い布のような身体をしており、フワフワと宙に浮いている。
特に艦娘達の目を引いたのは、黒い布から見える両手で持つ巨大なハサミ。
その悪魔はデスシザーズだった。
叢雲「この悪魔・・・前に相手した事ってあったっけ?」
『憶えてない・・・』
皆で記憶喪失。
青葉「確か司令官から話を聞いて・・・ありました!ありましたよ!」
青葉がメモ帳をペラペラと捲り、あるページで止まって目を見開く。そこにはダンテから聞いた事をメモした、デスシザーズの記述があった。
青葉「“ハサミで首チョッキンしてくる”、“物や壁を すり抜ける”、“ウザい”・・・だそうです!」
叢雲「うん、聞いてるだけでウザそうって分かる」
コナー「言ってる場合じゃない、撃て!」
コナーがショットガンを撃ち、艦娘達が砲撃する。しかし、デスシザーズは手に持つ巨大なハサミで全ての攻撃を弾き、防いでしまう。いつかは耐え切れなくって攻撃が当たるかもしれないと撃ち続けるが、一生 続くのではないかと思ってしまう程、デスシザーズはハサミで防ぎ続ける。
一瞬だけ攻撃の手を止めると、デスシザーズがハサミを振り回しながら突っ込んできた。皆は飛び退いたり走って逃げ、デスシザーズから離れる。
山城「ちょっと!提督から弱点とか聞いてないの!?」
青葉「えっと、えっと・・・・・・そこまで聞いてませんでした!」
球磨「そのメモ虎の巻じゃないのかクマ?!」
多摩「クソの役にも立たないにゃ!」
青葉「ごめんなさーい!!」
ハサミを振り回して暴れるデスシザーズのせいで、周囲にある本棚は破壊され、本がバラバラになり、辺りに紙が散らばる。
ハサミで防御され、見るだけで恐怖を覚えるハサミの刃が迫り、艦娘達は逃げ惑う嵌めになった。
すると今度は、コナーがデスシザーズの標的になる。
ハサミを開いた状態で迫るが、コナーは液体の入った小さな容器を床に叩き付けた。容器が割れると、そこから眩い光が放出される。デスシザーズは その光に怯み、動きが止まった。
その隙に、コナーは背中の鞘から愛剣ヘクセンベインを抜き、刃をハサミに叩き付ける。すると、ハサミの片側が壊れた。
それをチャンスと見た艦娘達が砲撃するが、デスシザーズは壁を すり抜け、姿が見えなくなる。
木曾「あいつ、壁の中に隠れやがった!」
どこから来るのかと警戒してると、思わぬ場所から飛び出し青葉の腕が斬り付けられる。
腕を斬り落とされた訳ではないが、痛いのには変わらない。生物的本能から痛みを感じれば、守りに入るのは自然な事だ。それは時として判断を鈍らせ、動きを悪くする要因にもなる。
デスシザーズはコナーを危険と判断したのか、艦娘ばかりを狙い始める。特に、手傷を負った青葉を執拗に狙っている。
皐月「弱い者苛めは良くないよ!」
加古「そういうこと!」
青葉を助けるため砲撃するが、デスシザーズは残ったハサミで また攻撃を防いでしまう。こうも手応えがないと、艦娘達にも焦りが出てきてしまう。
デスシザーズが再び青葉を狙い始め、青葉は必死に逃げ回るが、ハサミの凶刃は すぐ そこまで迫っていた。
コナーが間に割り込み、ヘクセンベインでハサミを弾く。すると、デスシザーズの様子が おかしくなった。無表情だった顔の仮面が苦悶の表情に変わり、デスシザーズの全身が赤いオーラを纏ったのだ。
コナー「・・・・・・?」
睦月「今の・・・何?」
何が起こったのか訳が分からず、呆然と見てるとデスシザーズの様子が戻り、またハサミで暴れ出した。
コナー「青葉、逃げろ!」
青葉「は、はい!」
やはりデスシザーズはコナーを避け、艦娘ばかりを狙う。
だがコナーは、さっきのデスシザーズの異変に何かしらの弱点があるのではないかと考えを巡らせていた。
コナー「奴の動きを止めろ!」
叢雲「止めろって・・・壁の中には逃げられるし、こっちの攻撃は通じないのよ?!」
コナー「いいからやれ!」
木曾「こうなったら、ヤケクソだ!」
艦娘達が一斉砲撃するが、デスシザーズは壁の中に入り姿を消す。
睦月の背後からデスシザーズが飛び出し、睦月が斬り飛ばされてしまう。
その勢いのまま、木曾にも斬り掛かってくる。
木曾「貴様ぁあああ!!」
木曾は腰のカトラスを抜き、ハサミを受け止める。
押し込まれそうになるが、どうにか踏ん張りハサミを弾いた。すると、デスシザーズの仮面は また苦悶の表情になり、赤いオーラを纏う。
それを見たコナーは、ヘクセンベインを上に投げ、逆手に掴むと投擲のように投げた。ヘクセンベインはデスシザーズの仮面に刺さり、それが弱点だったのかデスシザーズは消滅した。
デスシザーズを倒したと分かり、艦娘達は一気に脱力する。
叢雲「最悪な悪魔だった・・・」
倒せたから良かったが、心配なのは怪我を負った青葉と睦月だ。
皐月「睦月、大丈夫!?」
睦月「これぐらい、大丈夫にゃし!イテテテ・・・ちょっと、厳しいかも・・・」
青葉の怪我は そこまで大した怪我ではなかったが、睦月の怪我は出血が酷く、睦月の顔にも脂汗が浮かんでいる。
龍驤「無理したらアカン」
球磨「何かあるかもしれないし、一先ず奥に行ってみようクマ」
動けない睦月をコナーが抱え、図書館の奥に行ってみる。そこには人は誰も居ないが、図書館では有り得ない物が色々と置き去りにされていた。
木曾「誰も居ないな」
コナー「・・・誰かは居た」
睦月を下ろし床に寝かせるが、具合は あまり良くなかった。
コナー「すぐに手当てしないとマズい」
睦月の手当てのために、皐月がニコに連絡を入れる。
皐月「・・・あ、もしもし?すぐに来て!睦月が怪我して━━」
説明してる途中で、図書館の壁を ぶち抜きニコが運転するバンが入ってきた。
遅れてコナーのスポーツカーを運転する鹿島も到着する。
ニコ『もう来てるぞ』
バンの中では、まさか壁を突き抜けるとは思っておらず、鳳翔と大淀、香取が放心状態で固まっていた。
二手に分かれましたので、数話に渡ってVルート、コナールートで それぞれ話を進めていこうと思います。
次回も宜しく お願い致します!