コナールートの続きになります。
271話です!どうぞ!
Vと艦娘達、魔女ハンターのコナーは、二手に分かれてクリフォトの根の駆除に向かう事にした。
山城、龍驤、加古、青葉、球磨、多摩、木曾、睦月、皐月、叢雲、コナーは地下道を進み、出た場所は図書館だった。
図書館ではデスシザーズが現れ戦闘になり、青葉と睦月が怪我を負う。
徹底的に攻撃を防御し、壁の中に隠れるデスシザーズに苦戦するが これを撃退する。
図書館の奥では人が居た形跡があったが、誰も居なかった。
*図書館 6月20日 7:05*
図書館では、青葉と睦月が怪我の治療を受けていた。
悪魔を倒し手に入れたレッドオーブを使い、時空神像でバイタルスターを錬成して2人に使う。青葉の怪我は それほど大した怪我ではなかったが、睦月の方はバイタルスターを使った事で、大分 顔色が良くなった。
心配事が1つ消え、やはり皆は、ここに誰が居たのかという話になった。
山城「まだ近くに居るんじゃないですか?」
木曾「どうする?探せば見付かるかもしれないが・・・」
鹿島「問題は、まだ生きているのかです」
青葉「でも、もし生きてるのなら、そこら中に悪魔が居る状況で放っておくなんてできませんよ」
鹿島「それは そうなのですが・・・Devil May Cry鎮守府だけでも相当な人数が居るのに、手が足りてないのが困った話なんですよねぇ・・・」
ここに居た者は別の場所に逃げたのか、それとも悪魔に殺されたのか、クリフォトの養分にされたのか分からないが、探して見付かるかも怪しい状況に、艦娘達は探すべきか探さないべきか、決めあぐねていた。
そんな中、コナーは しゃがみながら、床に放置された様々な物を見ていた。
コナー「それなりの人数は居たみたいだ」
龍驤「何で分かるん?」
叢雲「魔女的な何かでも使ったの?」
コナー「魔術の事か?そんなものなくても分かる。見ろ」
コナーが指し示した場所には、使った形跡のあるフォークやスプーンが そこそこ多く残されていた。その数の多さから、コナーは少なくない人数が居たと推測していた。
皐月「綺麗好きで、1度 使ったのは気持ち悪いから、別のに替えて使ったのかも」
コナー「綺麗好き?こんな場所で有り得ないだろ」
魔界化が始まり廃墟と化した街、そんな極限状態の中で、贅沢に道具を替えてられるとは思えない。こういう状況だからこそ、物資は貴重だ。
それに、鳳翔達が今 居る図書館は、粉塵や埃が溜まっている。ずっと ここに隠れていたのなら、綺麗好きには地獄以上だろう。
コナー「この金属に見覚えは?」
コナーは床から金属の欠片を拾い、艦娘達に見せた。彼女達には それが何の金属か すぐに判った。それは自分達 艦娘が使う、艤装の破片だった。
龍驤「これ・・・マズい状況とちゃうか?」
鹿島「・・・そのようですね」
ここに大人数が居て、艦娘も一緒だった。その上で1人残らず ここから移動したのだとすれば、ここから離れなければならない事が起きたと見る事ができる。
もし そうなら、まだ急げば助けられるかもしれない。
そう思っていると、どこからか爆発音のような音が聴こえ、地響きが ここまで伝わってきた。
*街*
外の街では、Devil May Cry鎮守府の艦娘、舞鶴提督と大湊提督、その部下である艦娘、アメリカ海軍の艦娘、民間人が血相を変えて全力で走っていた。
その後ろには、空 飛ぶ巨大な悪魔が追ってきてる。
艦載機の翼のような物が3対あり、身体から生やした艦船の砲身のような物から、逃げる艦娘と人間を狙って砲撃している。
一緒だったフレキ&ゲリは、宙を蹴りながら飛び上がり、2体だけで巨魔に立ち向かっていた。爪や牙で対抗しているが、巨魔が その動きを止める事はない。
日向「入渠さえできれば あんな奴・・・!」
伊勢「ゆっくり お風呂 入ってられる状況じゃないけどね!」
羽黒「悪魔を倒してレッドオーブはありますから、せめて時空神像があれば まだ・・・!」
阿武隈「それ どこにあるんですか!?」
羽黒「えっと・・・ごめんなさい、分かりません!」
戦えず逃げるしかない状況に、艦娘達が歯痒く思いながら走る近くで、舞鶴提督は秘書艦の漣を背負いながら走り、大湊提督は体力がなくヘトヘトだった。
大湊「もう・・・無理・・・走るのやめる・・・」
舞鶴「やめたら死にますぅうううう!!!走ってくださああああい!!!」
大湊名取「提督、頑張ってください!」
舞鶴提督と大湊の名取に鼓舞されるが、大湊提督は いつでも走るのをやめ、死ぬ準備ができていた。
舞鶴「漣、大丈夫だからな。俺が お前らを護ってやる」
背中に背負ってる舞鶴の漣に優しい声音で そう言うが、その言葉は どこか、舞鶴提督が自分に言い聞かせてるようにも聞こえた。
背中の舞鶴の漣は何も言わず、ただただ泣いていた。
舞鶴那珂「だけど これ、どうやって振り切ればいいの!?」
舞鶴「分かんねぇけど・・・兎に角 走るんだよ!」
舞鶴の那珂も、この状況から助かる希望が見えず そう言うが、舞鶴提督にも そんなのは分からない。今は兎に角、必死に逃げるしかないのだ。
だが後ろから追ってくる巨魔も、どうやら馬鹿ではないようだ。皆が逃げる先にあるビルに、巨魔の身体から生える砲身が向く。砲撃すると、ビルが倒壊して道を塞いでしまった。
下敷きになる者は居なかったが、前方は山のような瓦礫、引き返そうにも後ろは宙に浮かぶ巨魔、逃げ場がなくなった。
更に悪い事に、巨魔を止めようとしていたフレキ&ゲリにも砲撃が当たり、2体は血だらけで地に落ちた。
足柄「フレキ!?ゲリ!」
足柄が叫ぶと2体は顔を上げるが、上手く身体が動かせないようで、その場に寝転がったままだ。
舞鶴漣「ご主人様、下ろしてください・・・」
舞鶴「え・・・?」
よく分からないが、舞鶴提督は言われた通り、舞鶴の漣を下ろす。
すると彼女は、巨魔の前に進み出た。
由良「何してるの!?戻って!」
舞鶴漣「どうして・・・こんな酷い事するの・・・?」
舞鶴「漣・・・?」
舞鶴漣「どうして漣から・・・皆を奪ったの・・・?」
潮「漣ちゃん・・・」
曙「あんた、まさか・・・」
舞鶴漣「お前 何なんだよおおおおお!!!」
舞鶴「漣!!」
叫んだと思ったら、舞鶴の漣は巨魔に向かって走り出した。マズいと思い、舞鶴提督も止めるために走って追う。
どうにか追い付き腕を掴み、止める事はできたが、舞鶴の漣は暴れて まだ巨魔に向かっていこうとする。
舞鶴「何やってんだ漣!」
舞鶴漣「あんな奴、漣が沈めてやります!!」
舞鶴「今の お前じゃ戦えないだろ!やめろ!」
舞鶴提督が必死に止めて連れ戻そうとするが、舞鶴の漣の暴れように苦戦していた。
そこに、Devil May Cry鎮守府の曙と潮も手伝うために、遅れて舞鶴の漣を止める。
曙「あんた何してんのよ?!」
潮「漣ちゃんやめて!」
舞鶴漣「悪魔なんて・・・!悪魔なんてぇえええ!!!」
激昂して周りが見えなくなってる舞鶴の漣の頬に、曙が平手打ちを浴びせた。その瞬間を見ていた者達は、誰もが時間が止まったように感じた。
舞鶴「お、おい・・・」
曙「少しは落ち着いた?」
舞鶴の漣は最初、何が起きたのか分からず呆然としていた。少しずつ理解していき、舞鶴の漣は曙を睨む。
舞鶴漣「何するのさ?!」
曙「それは こっちのセリフよ!あんた1人で何ができるのよ?!」
舞鶴漣「そんなの関係ない!悪魔が綾波を、敷波を、朧を、曙を、潮を殺した!もう漣には、こうするしか━━」
2回目の平手打ちが、舞鶴の漣の頬を襲った。それをした曙の顔は、寂しい表情をしていた。
曙「私は別の鎮守府の所属だけど、1つだけ分かる。あんたが死んだら、誰が舞鶴の私や潮の事を憶えとくの?」
舞鶴漣「・・・・・・・・・」
曙「あんたが生きて、舞鶴鎮守府に綾波達が居たんだって証明になりなさいよ!あんたが死んだら、誰からも忘れられるのよ!そんなの、寂しいじゃない・・・!」
舞鶴の漣が、曙の言葉を どう受け止めたのかは分からない。彼女は、大粒の涙を流しながら わんわん泣いた。
曙は、絞り出すような声で“ごめん”と呟いた。
Devil May Cry鎮守府は、これまで深海棲艦だけでなく悪魔とも戦ってきた。
R・ネロが魔界化を引き起こした あの日、本当なら自分達が止めなければならなかった。それなのに、止められなかった。いや、止めようともしなかった。ただ逃げただけだ。
目の前の舞鶴の漣が泣いてるのは自分達のせいだと、曙は責任を感じていた。
潮も悔しさからか、目尻に涙を溜めていた。
那智「マズいぞ!」
飛龍「逃げて!」
日向「駄目だ、間に合わない!」
だが、巨魔は待ってくれない。
砲身が曙達に向き、それに気付いた舞鶴提督が自分を盾にするように、曙と潮、舞鶴の漣を抱き締めた。
舞鶴漣「ご主人様!?」
曙「ちょっと!?」
舞鶴「漣が泣いてるのは俺のせいだ!提督なのに皆を護れなかったからだ!だから、今度は俺が護る!」
巨魔の攻撃を受ければ、普通の人間である舞鶴提督は確実に死ぬ。
曙、潮、舞鶴の漣も、大破の損傷を受けている。艦娘でも、その状態では助かる道はないだろう。
巨魔が砲撃しようとした瞬間、巨魔の頭上から爆弾が投下された。
それに続き艦戦から機銃が撃たれ、巨魔が砲撃する前に動きが止まった。
潮「・・・・・・艦載機・・・?」
曙「あれって・・・山城さんと龍驤さん!?」
上空を飛び横槍を入れた艦戦と艦爆、水上機は、Devil May Cry鎮守府の山城と龍驤が発艦した艦載機だった。
そして巨魔の後ろから、けたたましいエンジン音が近付いてくる。それは、コナーが運転するスポーツカーのエンジン音だ。
スポーツカーが巨魔の手前の交差点でドリフトし、交差点の中心で回転しながら、アスファルトに幾重もの円を描いていく。後輪からは、タイヤが焼けて白煙を撒き散らしている。
巨魔が向きを変え、スポーツカーの方を向くと、コナーは来た道から見て左の道に走る。
コナーがサイドミラーで後方を確認すると、巨魔が追ってきていた。それを見て、コナーは笑みを浮かべる。
コナー「そうだ、付いてこい」
その場に残されていた曙達が唖然としてると、ニコが運転するバンが遅れて到着し、艦娘達が降りてくる。
飛龍「龍驤ちゃんに皆も!無事だったんだ!」
龍驤「当たり前や!レッドオーブ持っとる?時空神像あるから回復しいや!」
叢雲「危なかったわね」
曙「全然、楽勝だったし」
ニコのバンにある小さな時空神像を使い、伊勢型、飛龍、瑞鳳、妙高型、由良、鬼怒、阿武隈、曙、潮、暁、響、初春、初霜はバイタルスターで傷を癒す。
艤装を展開して状態をチェックするが、充分 戦えそうだ。
日向「よし、Devil May Cry鎮守府!巨大悪魔を撃ち落とすぞ!」
飛龍「飛龍攻撃隊、発艦します!」
瑞鳳「飛んでる悪魔なら、私達に任せてください」
山城、伊勢型から水上機が発艦し、飛龍、鳳翔、龍驤、瑞鳳から艦戦と艦爆が発艦する。艦載機群は、巨魔の注意を引くコナーを援護するために、大空へと飛び立つ。
そのコナーは、ハンドルを忙しなく動かしながら、右へ左へと巨魔の砲撃を躱しながら走っている。中には際どい時もあり、爆風に車体が煽られる。
コナー「今のは危なかったな・・・」
入り組んだルートで走り、巨魔を連れ回す。
スポーツカーが右へ左へと すぐに曲がるせいで、巨魔は中々 照準を合わせられずにいた。
そこへ、再び巨魔が機銃の弾丸を浴びせられ、頭上から爆弾を落とされる。
目の前を横切る艦載機を狙おうとするが、艦載機群の連携は完璧で、どれかを狙えば別の方向から攻撃を受け、そちらを向けば また別の方角から攻撃を受ける。巨魔は、艦載機群の連携に惑わされていた。
コナーが運転するスポーツカーに、無線が入る。
龍驤『コナー、大丈夫か!?うちらが援護するで!』
コナー「背の高い建物が見えるか?」
龍驤『背の高い建物?』
鳳翔『あれじゃないですか?』
龍驤『おぉ、あれか!見えるで!・・・それが どないしたん?』
コナー「そこまで奴を誘導しろ。できるだけ弱らせといてくれよ」
コナーはギアをシフトアップし、更にスピードを上げて、巨魔よりも先に目的の場所へ到着するように急ぐ。
・・・・・・
コナーが目的地に到着すると、スポーツカーから降りてビルの中に入る。
エレベーターのスイッチを押すと反応があった。まだ動くようだ。
コナーはエレベーターに乗り込み、屋上を目指す。
上空では、コナーに言われた通り艦載機群がダメージを与えながら、目的地へと少しずつ誘導する。
周囲を飛び回り墜ちない艦載機に痺れを切らした巨魔は、複数の女の悲鳴が重なったような鳴き声を上げ、全方位に無差別に砲撃する。
飛龍「多聞丸、避けて!」
多聞丸を始めとするパイロットの妖精さんは回避行動を取るが、狙いを付けずに撃った砲撃の軌道が読めず、数機の艦載機が被弾して墜落する。
鳳翔「まだ艦載機の矢は残ってます!」
それでも第2次攻撃隊を発艦し、巨魔への攻撃を続ける。その お陰でコナーが指定した場所への誘導は成功し、地上へと引き摺り下ろす事もできた。
ビルの屋上の扉が開き、コナーが出てきた。
巨魔はビルの目と鼻の先だ。
コナー「おい、化け物!」
コナーの声に反応し、巨魔がビルの方を向く。
コナーは駆け出し、液体の入った容器を投げる。それをヘクセンベインで叩き斬ると、眩い光が放たれ、ヘクセンベインの刀身が炎を纏う。
コナー「鉄と、炎を喰らえ!」
ビルの屋上からジャンプし、コナーは巨魔の胸にヘクセンベインを突き刺した。そのまま重力に従い、落下しながら巨魔の身体を引き裂いていく。
ヘクセンベインが抜けると、コナーは地上に乗り捨てられた車の屋根に落下した。車の屋根は その衝撃にヘコみ、窓ガラスが全て割れた。
コナー「自分のじゃなくて良かった・・・」
身体の中心を斬り裂かれた巨魔は、艦爆と水上機の集中爆撃を受ける。頭部が消し飛び、巨魔は地上に落下して遂には動かなくなった。
そこへ、遅れて艦娘達とニコも到着する。
加古「今の見た!?うちの提督みたいな無茶してたよ!?」
鳳翔「コナーさん、大丈夫ですか!?」
コナー「心配ない。俺は死なない」
倒した巨魔をコナーが見ると、艦娘達も そちらを見る。
龍驤「よく こんなデカいの倒せたもんやで・・・」
コナーは巨魔の上に登り、自分が斬り裂いた傷口を見て眉間に皺を寄せる。
すると何を思ったのか、コナーは手で傷口を拡げ始める。その手は、濁った青色の体液に染まっていく。
阿武隈「えー、何してるの・・・?」
ニコ「おい!私の分の材料 残しとけよ!」
コナーの行動に艦娘達はドン引きしていたが、ニコだけは違う事を考えていた。
たがコナーも、意味もなく こんな事をしてる訳ではない。巨魔の中に、何かを見付けていた。
コナー「おい、これを見てみろ」
コナーに呼ばれ、艦娘達は互いの顔を見合せてから、自分達も巨魔の上に登る。少し抵抗はあったが、何があったのか気になるため、誘惑に負けた。
コナー「こいつら誰だ?」
飛龍「嘘でしょ・・・」
巨魔の傷口から見えていたのは、Devil May Cry鎮守府の島風と、どこかの所属であろう艦娘、二航戦、龍驤、最上、三隈、摩耶、大和型、古鷹型、アイオワ、ホーネット、コロラド、ノーザンプトン、ホノルル、サウスダコタだった。
羽黒「コ、コナーさんは見ちゃ駄目です!」
『わぁああああ!?』
羽黒が慌ててコナーの目を塞ぎ、その意味を理解した他の艦娘達も、羽黒の手に重ねるようにコナーの目を塞いだ。
巨魔の中に居た艦娘は、裸で巨魔の体液塗れになっていた。
ニコは、巨魔の身体の一部を拾い、さっさとバンに戻っていた。
次回も宜しく お願い致します!