Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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27話です!どうぞ!


Mission27 リベンジマッチ~アイドルとファン~

*Devil May Cry鎮守府 工廠*

 

大井「こんなもの・・・溶かしてやる!」

 

北上「やめなよ大井っち、それ提督のだから」

 

ゲリュオンとの戦闘から数日が経った。ゲリュオンは あれから姿を見せない。次に現れる場所も分からないため、鎮守府は暫しの休みを謳歌していた。

 

大井「北上さんは良いんですか?毎晩うるさくて寝れてないじゃないですか」

 

北上「う~ん、まぁ、罰だから仕方ないよね」

 

アグニ『・・・・・・・・・

 

そんな鎮守府に珍しい訪問者が来た。

 

*正面ゲート*

 

ケルベロス『小さき者よ、何しに来た?

 

少年「犬が喋ったー!」

 

鎮守府に子供が来た。初めて見たケルベロスに眼がキラキラしている。

 

少年「艦娘に会わせてください!」

 

ケルベロス『何故だ?

 

少年「ファンなんです!」

 

ケルベロス『・・・・・・ファン?

 

少年「艦娘が好きなんです!」

 

那珂「ケルベロスちゃん、どうしたのー?」

 

ケルベロスが誰かと喋っているので、気になり様子を見にきた那珂が声を掛ける。

 

少年「那珂だー!」

 

那珂「えっ!?」

 

少年「握手してください!」

 

那珂「もしかして、那珂ちゃんのファン1号!?」

 

那珂はご機嫌で子供と握手する。

 

那珂「でも、どうして此処に来たの?」

 

少年「艦娘に会いたくて、他の艦娘にも会わせてください!」

 

那珂「え?でも、ここは部外者 立ち入り禁止だから入るのは・・・」

 

少年「お願いします!」

 

那珂「・・・でもアイドルなら、ファンは大事にしないといけないよね!おいで、案内してあげる!」

 

少年「那珂ありがとう!」

 

那珂「那珂ちゃんの事は、“那珂ちゃん”って呼んでくれる?」

 

少年「・・・・・・那珂!」

 

希望通り呼んでもらえず、那珂はガッカリした。

そして、そのまま子供を鎮守府へと入れてしまった。

 

ケルベロス『・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・

 

*中庭*

 

駆逐艦に会わせた後、那珂と子供は中庭のベンチに座りながら色々と話をしていた。

そこへ神通が現れる。

 

神通「那珂ちゃん」

 

那珂「あ、神通ちゃん!」

 

少年「神通だー!」

 

神通「どうして子供が此処に居るの?」

 

那珂「艦娘が好きで会いに来たんだって!」

 

神通「だからって、部外者を入れたら駄目でしょ。帰ってもらいなさい」

 

少年「握手してください!」

 

神通「え、え~?」

 

相手が子供で強く出れない神通。純粋な瞳に見つめられ、仕方なく握手する。

 

大淀「何してるんですか!?」

 

部外者の子供が鎮守府に入っていると聞いた大淀が慌てた様子でやってくる。

 

神通「それが・・・」

 

少年「大淀だー!握手してください!」

 

大淀「・・・え?」

 

仕方なく大淀も握手した。大淀は子供に帰るよう、説得を試みる。

 

大淀「ここには来ちゃダメよ。早くお家に帰りなさい」

 

少年「他の艦娘にも会わせてください!」

 

こんな会話を何度か繰り返し、子供は頑なに帰ろうとしない。相手が子供で強く言えないのも悪いのだが・・・。

 

鳳翔「その子が皆が話してた子ですか?」

 

「「「鳳翔さん!」」」

 

少年「鳳翔だー!」

 

鳳翔「こんにちは」

 

少年「こんにちは!」

 

子供と同じ目線で話す鳳翔。

 

鳳翔「どうして此処に来たんですか?」

 

少年「艦娘に会いに来ました!」

 

鳳翔「どうして?」

 

少年「艦娘が好きなんです!」

 

鳳翔「そう、好きでいてくれて ありがとう」

 

世間では艦娘は兵器としての考え方が色濃く広がっている。この少年は珍しい類いなのかもしれない。

 

鳳翔「でも此処は危ない物も多いから、入ってきてはいけない事は分かりますね?」

 

少年「・・・・・・・・・」

 

鳳翔「お父さんか お母さんは?家の人が心配してるかもしれませんよ」

 

少年「父さんも母さんも、家には居ないよ。仕事で いつも帰ってくるの遅いから・・・」

 

鳳翔「・・・よく1人で此処まで来れましたね」

 

そう言って鳳翔は子供の頭を撫でてやる。

 

「「「(さすが鳳翔さん・・・)」」」

 

手慣れた様子の鳳翔。鳳翔はダンテの嫌う大将の母親代わりでもあった。手慣れているのも納得だ。

 

鳳翔「でも帰らなければなりません。ここには入ってはいけないと決まってますからね」

 

少年「他の艦娘にも会わせてください!」

 

鳳翔「会えれば ちゃんと お家に帰れますか?」

 

少年「はい!」

 

鳳翔「それより、どうやって入ったんですか?」

 

少年「那珂が入れてくれました!」

 

鳳翔「そう、那珂ちゃんが・・・」

 

那珂は焦った。満面の笑みで鳳翔が見てくる。冷や汗が止まらない。

 

那珂「(こ、殺される・・・!?)」

 

鳳翔「仕方ありません、食堂に連れていきましょう」

 

鳳翔は機密の少ない食堂に連れていくことにした。まだ会っていない艦娘が急遽 集められ、少年と握手する事になる。

 

 

・・・・・・

 

*執務室*

 

ダンテ「子供だって?」

 

大淀「はい、那珂ちゃんが入れたそうで・・・」

 

大淀は この事をダンテに伝えるため、執務室に来ていた。

 

ダンテ「何だって こんな所に子供が来るんだ?」

 

大淀「艦娘が好きだそうで、会いに来たと言っていました」

 

ダンテ「1人で来たのか?」

 

大淀「そのようです」

 

ダンテ「よく来たもんだ」

 

鎮守府は軍施設であるため、街からも距離が置かれている。襲撃で巻き込まないためでもある。

 

ダンテ「今は どうしてる?」

 

大淀「今は食堂で皆に会わせています。鳳翔さんが付いてるので、大きな問題は起きないとは思います」

 

ダンテ「まぁ、面倒にならなきゃ何でもいいさ」

 

大淀「那珂ちゃんへの処分は どうされますか?」

 

ダンテ「必要か?」

 

大淀「もちろんです」

 

ダンテ「なら、家まで送らせたら どうだ?あいつの責任だって言うなら、責任 持って家まで帰すのが筋だろ?」

 

大淀「分かりました」

 

大淀は那珂にダンテの指示を伝えるため、執務室から退室する。

 

 

*食堂*

 

加賀「(・・・ど、どうすればいいの?)」

 

少年「・・・・・・・・・」

 

食堂では子供が加賀にベッタリだった。抱き付いて離れない。一番 好きな艦娘が加賀だったらしい。

 

鳳翔「さぁ、皆に会えましたね。帰る時間ですよ」

 

少年「加賀と一緒に居る!」

 

子供の我儘が発動した。これには艦娘達も困った。

 

鳳翔「皆に会えたら帰る約束ですよ」

 

少年「・・・・・・・・・」

 

鳳翔「約束を破る悪い子には、私も怒りますよ」

 

少年「・・・・・・はい」

 

母は強し。

そこへ大淀が食堂に入り、那珂に処分を言い渡す。

 

那珂「那珂ちゃんが送ってくの!?」

 

大淀「提督の命令です」

 

那珂「そんなぁ~・・・」

 

その後、子供は加賀も連れて帰ろうとして手を繋いで中々 離れなかったが、どうにかして那珂に押し付けて帰らせた。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

長い時間を掛けて、街まで歩いてきた那珂と子供。

 

那珂「やっと着いた~!」

 

少年「公園に行きたい!」

 

子供が指を指す方向には公園。那珂の任務は家に帰すことだ。間違っても公園で遊んでる場合じゃない。

 

那珂「でも家に帰らないと」

 

少年「ちょっとだけ」

 

那珂「う~ん・・・ちょっとだけだよ?じゃないと那珂ちゃんが怒られちゃう」

 

 

・・・・・・

 

ちょっとでは済まず、しっかり公園で遊び尽くした2人。

 

少年「あそこ、前に父さんと母さんと一緒に よく行ってたんだ」

 

少年が指を指すのはショッピングモール。

 

少年「行こ!」

 

那珂「わわわっ!」

 

那珂の手を取りショッピングモールへ駆けていく。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 執務室*

 

執務室では鳳翔、赤城、加賀が食堂での事を話していた。

 

ダンテ「そりゃ残念だ。加賀がガキ相手に困ってるのを見るチャンスだったのに」

 

赤城「もう凄かったですよ!加賀さんに くっ付いて離れなかったんですから」

 

加賀「・・・・・・・・・」

 

鳳翔「加賀さんが一番好きだったみたいで」

 

ダンテ「へぇー、()()()()してるな」

 

加賀「・・・どういう意味?」

 

加賀はギロリとダンテを睨む。

 

ダンテ「別に」

 

加賀「今のは何か含みがある言い方だったわ」

 

ダンテ「口を開けばガミガミ言ってくる女が好きなんて将来 苦労するだろうなと思っただけさ」

 

加賀「上等よ、演習場に来なさい。剣に刺されても死なないなら爆撃で死ぬか確かめてあげる」

 

ダンテ「そっちこそ泣く結果になっても知らないぞ」

 

加賀「鎧袖一触よ」

 

くだらない口論が始まり鳳翔と赤城も溜め息を吐く。

そこへ大淀が執務室に慌てて入ってくる。

 

大淀「提督!テレビ!テレビで悪魔が!」

 

鳳翔は執務室にあるテレビの電源を入れた。そこに映っていたのは街を破壊するゲリュオン。陸軍が警戒して封鎖している場所とは違う場所に現れた。

執務室の電話が鳴る。

 

ダンテ「Devil May Cry・・・あぁ、俺も今 知った・・・・・・分かってるさ」

 

電話を切るダンテ。

 

鳳翔「・・・行くのですね?」

 

ダンテ「じーさんが陸軍が来る前に止めろってよ」

 

赤城「私達も一緒に行きます」

 

ダンテ「車は壊れたしバイクは定員2人までだ。前に天龍達 連れてったら思いの外うるさくて邪魔だったからな、俺1人で行く」

 

そこへ天龍、北上、大井が来る。

 

天龍「悪魔と戦うんだろ?俺も連れてけ!」

 

大井「こいつら必要ですよね?そうですよね?ぜひ持っていってください!」

 

大井の手にはアグニ&ルドラが握られていた。

 

ダンテ「今回は1人で行くし持っていくのはケルベロスだ。どうせ そいつら俺に押し付けるつもりだろうが、その手には乗らない」

 

天龍と大井はガッカリして床に崩れ落ちた。

 

北上「大井っち諦めなよ」

 

*ショッピングモール*

 

ゲリュオンが現れたのと同時に、示し合わせたかのようにショッピングモールにも悪魔が現れた。出入り口は結界で封じられ、逃げ場がない。買い物客は悪魔に襲われている。那珂と子供も悪魔に襲われていた。

『デュラハン』、悪霊に取り憑かれ、主なきまま動き出した騎士の鎧。那珂と子供は そのデュラハンに襲われていた。ショッピングモールを逃げ回る2人を、宙に浮きながら追い回すデュラハン。

 

那珂「那珂ちゃんから離れないで!」

 

少年「・・・うん!」

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

街ではダンテがバイクでゲリュオンを追い掛けていた。槍がダンテに向かって降ってくる。ダンテは爆発を躱しながらゲリュオンを追う。

 

ダンテ「このままじゃ住民を巻き込んじまうな」

 

ダンテはゲリュオンを追わずに裏路地に入り どこかへ行ってしまった。

 

*ショッピングモール*

 

那珂と子供は悪魔の追跡を一時的に振り切り、服飾店へと逃げ込んだ。

 

那珂「いい?ここに隠れてて」

 

少年「どこに行くの!?」

 

那珂「悪魔から皆を守らなきゃ、あとで絶対 迎えに来るから此処で待ってて」

 

那珂は試着室に子供を隠して店から飛び出す。店から出るとデュラハンが待ち構えていた。那珂は店から悪魔を引き離すため、デュラハンから逃げながら移動する。

 

那珂「ファンを守るのも、アイドルの お仕事です!」

 

広い場所に移動すると、艤装を展開して悪魔達に砲撃を開始した。有象無象の悪魔は、那珂の砲撃で屠る事はできたが、デュラハンだけは違った。

 

那珂「効いてない!?」

 

デュラハンの鎧は非常に硬質な材質で出来ているため、正面からの攻撃は通用しない。

デュラハンが剣で那珂に斬り掛かる。

 

那珂「いった・・・!那珂ちゃんは、こんな事で へこたれないんだから!」

 

躱したつもりだったが僅かに肩を斬られる。那珂は諦めずにデュラハンへの砲撃を続けた。

 

 

・・・・・・

 

*街*

 

ダンテはバイクで走りながら横を見る。すると一本 向こうの筋の道をゲリュオンが走っている。進行方向は同じだ。ダンテが角を曲がるとゲリュオンも曲がってきた。このままでは正面衝突する。距離が縮まると、ダンテはバイクからジャンプしてケルベロスでゲリュオンの顔面を打ち据える。ゲリュオンは堪らず倒れる。

 

ダンテ「前回は よくも逃げやがったな。そろそろチキンレースにも飽きてきたとこだ」

 

先回りに成功したダンテがゲリュオンに告げる。ゲリュオンは立ち上がり蹄を地面に叩き付ける。地面から青い炎が噴き上がる。

 

ダンテ「お前も やる気になったか?来いよ、お仕置きの時間だ」

 

ゲリュオンはダンテに突っ込んでくるが、ダンテは それを躱してアルテミスで魔力の矢を放ち、ゲリュオンを撃ち抜いていく。ゲリュオンも負けじとダンテを狙って矢を飛ばす。ダンテはエボニー&アイボリーを撃ちながら走って回避していく。ゲリュオンは馬車をドリフトさせてダンテに叩き付けようとするが、ダンテはジャンプして さらに足下に魔方陣を形成する。魔方陣を足場にして二段ジャンプで回避する。

 

ダンテ「そんなんじゃ俺は倒せないって分かんないのか?」

 

ダンテはゲリュオンに接近するが、ゲリュオンは蹄を地面に叩き付けて、全方位に炎を放出する。

 

ダンテ「くっ・・・!」

 

何度も蹄を地面に叩き付けることで炎の波がダンテに襲い掛かる。

 

ダンテ「火遊びしてんじゃねぇよ!」

 

ダンテは飛び上がり、一気にゲリュオンと距離を縮める。空中で何度もゲリュオンにケルベロスを叩き付ける。ゲリュオンは地面に倒れた。その隙にケルベロスで連撃を浴びせてゲリュオンを追い詰めていく。ゲリュオンが立ち上がると眼が一瞬 光り、ダンテを含めた全ての動きがスローになる。ゲリュオンは その隙に次元の穴に逃げ込む。ダンテの攻撃が空振りして辺りを見回すダンテ。ゲリュオンはダンテの背後から現れ体当たりしてくる。ダンテは吹き飛ばされ すぐに体制を整えたが、透かさずゲリュオンの矢が飛んでくる。さらに黒い玉が現れダンテを追尾してくる。

黒い玉に触れると動きをスローにされてしまう。

ダンテは それらから逃げながらエボニー&アイボリーをゲリュオンに撃つ。矢の流れ弾が、那珂の居るショッピングモールに当たる。いつの間にか近くに来ていたようだ。

 

*ショッピングモール*

 

那珂はデュラハンに奮戦していたが、砲撃が弾かれ苦戦していた。

 

那珂「もう!何で倒れないの!」

 

少年「那珂!」

 

那珂「何で来たの!?」

 

子供は心細くなり、隠れ場所から出てきてしまった。デュラハンの一体が子供を狙う。

 

少年「わぁっ!?」

 

那珂「逃げて!」

 

那珂は駄目元で子供に襲い掛かろうとしているデュラハンの背中に数発 砲撃した。砲撃に当たったデュラハンの鎧は音を立てて崩れ落ちた。

 

那珂「効いてる!?どうして・・・そっか!」

 

那珂はデュラハンが背後からの攻撃に弱いと気付いた。デュラハンを操っている悪霊は鎧の後ろに取り憑いている。その悪霊を倒せばデュラハンを無力化できる。

 

那珂「どっかぁーん!」

 

デュラハンの移動速度は遅い。那珂はデュラハンの後ろに回り込み砲撃して倒していく。

その途中、ゲリュオンの矢の流れ弾がショッピングモールに当たり、建物の一部が崩れて瓦礫が那珂とデュラハンの頭上に落ちてくる。

 

那珂「きゃあ!」

 

那珂は その場から飛び退き逃げたが、デュラハンは瓦礫の下敷きになった。その お陰か、出入り口を塞いでいた結界は消えた。那珂は生き残っている買い物客を外に逃がし、那珂も子供と共に外へ出た。

 

*街*

 

那珂「提督!?」

 

外に出るとダンテとゲリュオンが戦ってる途中だった。

だが その戦いも終わろうとしていた。

 

ダンテ「Show down(終わりだ)!」

 

大量の氷柱が倒れているゲリュオンにダメージを与えていく。ゲリュオンは もう満身創痍だ。ダンテは倒れているゲリュオンの顔を踏みつけ、アイボリーを突き付ける。

 

ダンテ「このまま消えるか戻ってくるか選ばせてやるよ」

 

ダンテも息が上がっている。

ゲリュオンの眼が光ると身体が消滅し、あとには光だけが残された。光はダンテの中に入っていく。

 

ダンテ「これで全部だな・・・あー疲れた」

 

那珂「ていとくー!」

 

振り返ると こちらに向かって手を振る那珂と、その横には子供が居た。

 

ダンテ「あいつ・・・寄り道してたのかよ」

 

那珂は自分の居る場所が急に暗くなって不思議に思い、上を見上げた。上からはショッピングモールの看板が落ちてきていた。那珂は咄嗟に子供を庇うように抱き締めて、目を瞑って子供に覆い被さる。

ダンテは取り戻したクイックシルバーの能力、『タイムラグ』を発動する。ダンテ以外の全てがスローになる。

 

ダンテ「世話 焼かせやがって、少しは楽させてほしいもんだ」

 

ダンテは余裕の態度で歩きながら那珂の下まで来る。ダンテは2人を見つめた。那珂の姿は傷だらけで、それでも尚、子供を守ろうとしている。

看板は今も落ち続けている。

 

ダンテ「俺の知らない所で頑張ってたらしいな。ファンを守るアイドルってか?・・・まぁ、悪くないな」

 

ダンテは上を見上げ、ゆっくりと落ちてくる看板をケルベロスで弾いて吹き飛ばした。

那珂は いつまでも痛みがない事に不思議に思い、目を開けた。いつの間にか傍にダンテが居て驚いた。

 

那珂「提督・・・」

 

ダンテ「お前ガキを家まで送りに行ったんじゃないのか?何で此処に居る?」

 

那珂「えっと、それはー・・・あはははははは・・・」

 

 

・・・・・・

 

ダンテと那珂は一緒に家まで子供を送り届けた。

 

少年「僕、那珂の一番のファンになるね!」

 

那珂「ちゃんと那珂ちゃんって呼んで!」

 

少年「バイバイ那珂!」

 

子供は そのまま家に入っていく。那珂は最後まで希望通り呼んでもらえずガッカリした。

 

ダンテ「良かったじゃねぇか、ファンができて」

 

那珂「うん!」

 

ダンテと那珂はバイクに乗り、鎮守府へと帰路に着いた。

 

 

・・・・・・

 

*夜 Devil May Cry鎮守府*

 

アグニ『那珂、アイドルとは何じゃ?

 

ルドラ『何だ?

 

那珂「皆を笑顔にする お仕事をする人だよ!」

 

アグニ『なぜ笑顔にする?

 

ルドラ『なぜだ?

 

那珂「おやすみなさーい!」

 

アグニ『答えろ那珂

 

ルドラ『そうだ答えろ

 

神通「(うるさい・・・)」

 

家に送らず遊んでいた事がバレて、罰として たらい回しにされるアグニ&ルドラを那珂が管理する事になった。アグニから解放された大井は「よっしゃー!」と言いながら、淑女らしからぬガッツポーズで喜んでいた。

 

 

・・・・・・

 

*?*

 

ジェスター「お前の お陰で準備は整った。もうすぐ始まるぜ、デビル坊や。アーヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

 

謎の空間でジェスターの高笑いだけが響いていた。




そろそろ『3』の時間軸での話が終わりそうです。
終わっても続きますから、これからも よろしく お願いします!

では次回も よろしく お願いいたします!
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