もっと早く投稿したかったんですが、中々 時間が・・・。
277話です!どうぞ!
悪魔との戦闘の最中、Vは崖下へと落ちてしまい、鳳翔と大淀は2人だけで苦戦する悪魔との戦いを強いられてしまう。
崖下へと落ちたVは、そこで魔王ユリゼンを見付ける。
魔王ユリゼンと少年バージルとの対話を通し、本来あるべき姿であるバージルが復活するのだった。
*街 6月20日 10:37*
奇妙な動きと攻撃に苦戦する鳳翔と大淀は、ノーバディに囲まれた状態で壁際まで追い込まれていた。
ノーバディが一斉に鳳翔と大淀に飛び掛かり、2人は目を瞑り死を覚悟する。
だがノーバディの爪が2人に届く前に、斬撃の渦が全てのノーバディを細切れにした。
いつまでも来ない痛みに鳳翔と大淀が目を開くと、そこにはバージルが立っていた。
鳳翔「バー、ジル・・・さん・・・?」
大淀「元に戻れたんですね!」
バージルが何か言おうと口を開きかけるが、そこに騒がしい連中が雪崩れ込んできた。
天龍「師匠どこだゴラァッ!」
吹雪「鳳翔さん!大淀さん!無事ですか!?」
置いてかれた艦娘達が どうにかニコに追い付き、ニコからV達が向かった方角を聞き出し ここまで来た。
天龍は置いてかれた怒りで怒鳴りながら現れ、他の艦娘達は鳳翔と大淀を心配しながら現れた。
鳳翔「皆さん・・・ふふ、私達なら大丈夫ですよ。バージルさんが助けてくれました」
鳳翔は笑顔で無事を伝え、バージルの方を見た。
艦娘達は無事であった事に安心したが、鳳翔の視線を追って驚く事になった。Vだったのに、いつの間にかバージルへと戻っていたから。
天龍「師匠~~~!!」
白露「バージルになってるー!」
天龍が泣きながらバージルに飛び掛かり、駆逐艦の多くもノリで突撃する。バージルは艤装を展開したままの艦娘達を受け止め切れず、そのまま倒れて のし掛かられる。
天龍はバージルに抱き付きながら、わんわん泣いていた。
天龍「うわぁ~~ん!師匠ーー!!」
バージル「・・・・・・フッ、鬱陶しい」
言葉とは裏腹に、バージルの顔には僅かな笑みが浮かんでいた。
衣笠「ちょっと皆、嬉しいのは分かるけど後にして。まだ終わった訳じゃないんだから」
衣笠からの注意に、のし掛かっていた艦娘達は大人しくバージルから離れる。
バージルも立ち上がり、服に付いた土埃を払っていた。
鳳翔「・・・取り戻したんですね?」
バージル「あぁ、必要な物は俺の手に戻った」
バージルと艦娘達は、バージルの手に握られる閻魔刀を見る。
あとは捕まってるダンテ達と、いつまでも いいようにされてるネロを取り戻し、ルキフェルスを叩き潰すのみだ。
ニコのバンが近くにあるため、鳳翔と大淀だけ戻らせ、バージルと他の艦娘だけで出発する事にした。
その道中、艦娘達は3体の悪夢が居ない事について話していた。
飛鷹「じゃあ、グリフォンとかは消えたの?」
バージル「分からん。俺が俺に戻った時には、もう姿は消えていた」
羽黒「そんな・・・」
3体の悪夢が どうなったのか不明な現状に、艦娘達は意気消沈していた。
気になるところではあるが、魔塔に向かうのが先決だ。後ろ髪 引かれながらも、艦娘達はバージルと共に道なき道を進む。
バージル「・・・少し休み過ぎた。肩慣らししなければな」
霞「不安になること言わないでほしいんだけど」
川内「ちょっと頼むよ。今バージルしか頼れないんだから」
荒れ果てた場所を進んでいると、また有象無象の悪魔とクリフォトの根の触手が現れた。バージルは一気に駆け、悪魔の群れに飛び込んでいく。
艦娘達も積極的に戦闘に加わろうとしたが、近付く事さえ許されない状況に後方で見守っている。幻影剣が乱舞し、閻魔刀が描く光の線が走り、ミラージュエッジから放たれる衝撃波が四方八方に飛び、ベオウルフから発生する光の爆発が悪魔を蹴散らしていく。
鬼怒「絶好調じゃん・・・」
磯風「肩慣らしとは・・・?」
肩慣らしとは思えぬほど、バージルの調子は良さそうだった。これなら問題はないだろう。
・・・・・・
*Devil May Cryの世界 フォルトゥナ 孤児院*
キリエと その家族が住む孤児院の前で、若い姿に戻っていたアーロンが建物を見上げていた。
アーロンが孤児院に向かって手を伸ばすと、電気が走ったように見えない何かに手が弾かれた。アーロンは弾かれた手を擦りながら、困った顔をしていた。
アーロン「これは・・・セリーナの結界か」
ルキフェルスという新たな敵が現れてからセリーナは、キリエが また あちらの世界の問題に巻き込まれぬよう結界を張っていた。
その結界は今も尚、孤児院を囲み護り続けている。
アーロン「う~ん、これは困った。これでは私も入れないな。魔術は得意ではないのだが、はい解けた」
困ったと言いながら、数秒でセリーナの結界を無効化してしまった。どこまでも ふざけた男である。
アーロンはノックもせず、そのまま孤児院の中に入っていった。
フリオ「ア、アンタ誰だよ!?」
アーロンが孤児院に入ってから内部を探索してると、数人の子供達と遭遇した。
フリオを始めとする子供達も、家に勝手に見知らぬ者が上がり込んでいたため驚く。
アーロン「不法侵入者さ」
アーロンが飄々と不穏な単語を口にすると、幼子と少女達は怯え壁際まで逃げる。
そしてフリオや同じぐらいの歳の少年達は、子供なりの使命感から不法侵入者を撃退しようと試みる。
フリオ「おりゃああああ!!」
フリオ達が何かしらの武器になりそうな物を手に取り、アーロンに向かって果敢に立ち向かっていく。
だがアーロンが軽く手を振ると、殴り掛かろうとした子供達の身体が宙に浮く。手足をバタバタと動かすが前には進めず、腕も短いため手が届かない。
そしてアーロンが上に向かって腕を曲げ握り拳を作ると、宙に浮いていた子供達が壁や天井に叩き付けられ、張り付いて離れなくなってしまった。
キリエ「皆ー、どうかしたのー?」
キリエが こちらに近付いてくる声がする。
キリエは、ネロとの子供を昼寝で寝かし付けていたのだが、妙に騒がしいので様子を見に こちらに向かってきていた。
フリオ「キリエ、来ちゃダメだ・・・!」
天井に張り付けられ動けないフリオが振り絞って声を出すが、手遅れだった。姿を見せたキリエは、アーロンと目が合う。
アーロン「やぁ、キリエ」
フリオ「イッテ!」
キリエに見られるのはマズいと思い、アーロンは咄嗟に腕を下ろす。同時に、壁や天井に張り付いていた少年達が、鈍い音を響かせながら床に落ちる。残念な事に、その瞬間はキリエに見られていた。
キリエ「・・・子供達に何をしてるの?」
キリエは気丈に振る舞いながら、アーロンを睨む。
アーロンは このままだとマズいと思い、両手を挙げながら敵意がないと示し口を開く。
アーロン「セリーナの兄と言えば分かってもらえるかな?」
フリオ「あのチビの兄貴!?」
キリエ「セリーナの・・・?」
アーロン「問題が発生した。君の助けが必要だ」
キリエ「・・・どういうこと?」
アーロン「ネロ君が絶賛ピンチでね。協力してくれるかな?」
キリエ「ネロが!?」
ネロの名前を聞き、キリエは事の重大さに気付いた。
それからキリエは、アーロンから詳しく話を聞かされる事となる。アーロンがキリエにさせたい事も。
・・・・・・
*艦これの世界 街*
バージル「ん・・・?」
崩壊した街を進んでいると赤い結界が現れ、空間の裂け目から蛇のような腕の先に鎌の刃を持ったヘルジュデッカが現れた。
ヘルジュデッカが刃の切っ先を地面に刺すと、半円を描くように鎌を動かしていく。すると地面から血が湧き出し、血溜まりが出来る。
その血溜まりからヘルカイナ、ヘルアンテノラが数体 現れる。
バージル「面倒だな・・・」
古鷹「周りの悪魔は任せてください」
由良「バージルは親玉っぽいの任せていいかな?」
バージル「それが良さそうだ」
主砲や副砲を持つ艦娘達が、ヘルカイナとヘルアンテノラを狙って砲撃を始める。
バージルは砲弾に被弾する悪魔の間を駆け抜けながら、ベオウルフでヘルジュデッカに殴り掛かる。
ヘルジュデッカも腕を振り鎌で斬り掛かってくるが、バージルは幻影剣を射出して瞬間移動し、その刃を避けて真横から打撃を与えていく。
近接戦闘にネガティブな意識を感じさせるヘルジュデッカは、殴られながらも一瞬で姿を消し、バージルから離れた位置に再び現れた。
距離が空いた事でバージルは幻影剣を射出するが、ヘルジュデッカの蛇のような腕が伸び吹き飛ばされる。
バージル「チッ・・・!」
再び幻影剣を射出しながら どうにか接近し、ベオウルフでの拳を叩き付ける。
ヘルジュデッカが鎌を振り下ろしてくるが、バージルは そのタイミングに合わせベオウルフを ぶつけ、ヘルジュデッカを仰け反らせる。
隙ができたのを見逃さず、バージルは怒濤の連撃を浴びせ、最後にアッパーで宙に飛ばす。
バージル自身もヘルジュデッカと同じ位置まで跳躍すると、急降下キック『流星脚』で地面に叩き落とす。
ダウンするヘルジュデッカに容赦なく打撃を与えていくが、ヘルジュデッカは姿を消し、またバージルから離れた位置に現れる。
バージルがヘルジュデッカに真っ直ぐ向かっていくと、ヘルジュデッカは腕を伸ばし攻撃してくる。バージルは横に転がり躱すと、幻影剣を飛ばしながら接近する。
無数の打撃で再びダウンさせると、バージルはベオウルフの力を溜め、2連続のジャンプアッパー『ドラゴンブレイカー』を繰り出す。打ち上げられたヘルジュデッカは力なく地面に落ち、消滅した。
バージルが艦娘達の方を見ると、丁度 彼女達も戦闘が終わったようで、赤い結界が消える。
バージル「無事か?」
木曾「うん、もう慣れた」
雪風「あの鉈みたいなの持った悪魔が突進してくるの怖いです!」
怖かろうが何だろうが、バージルからすれば無事なら何でもいい。なので、バージルは あまり言葉を返さず先へと進む。
バージル「上を目指すか・・・それが1番 早そうだ」
崩れかけの建物を上っていくと、建物がグラグラと揺れる。
龍驤「崩れそうなんやけど!」
バージル「あれは・・・本当に面倒だな」
龍驤の不安を無視して1番 上まで上がると、また赤い結界に阻まれ悪魔が現れる。
少し進むだけで結界と悪魔に足止めされ、バージルはウンザリしていた。
艦娘達はバージルほど気持ちに余裕がある訳ではないので、ウンザリしてる暇もない。悪魔との戦いで生き延びるのに必死だ。
今にも崩れそうな建物で、バージル達は激しい戦闘を繰り広げるのだった。
同じ頃、横須賀鎮守府に程近い別の場所では、まだ生き残っていた一団が街に取り残されていた。
加賀「パティ、あまり離れると危ないわ」
パティ「うん・・・分かってる」
加賀から注意を受けたパティは、荒廃した街を見渡していた。
パティはDevil May Cry鎮守府の加賀、瑞鶴、最上、鈴谷、熊野、利根型、夕張、夕雲、巻雲、長波、伊168、まるゆ、伊401、伊8、伊19、伊58、元帥、横須賀提督と呉提督、2人の部下である艦娘、イギリス、イタリア、ドイツ海軍の艦娘、横須賀鎮守府の数名の憲兵の一団と共に行動していた。
横須賀「兵装のチェックは念入りにね」
呉「ムダ撃ちはしないでよ。戦闘に入ったら確実に当てて」
ビスマルク「確保した物資は手分けして運んで」
彼女達は民間人を保護していなかったのと、様変わりした街の状況に援軍は見込めないと判断し、自分達だけで横須賀鎮守府を奪還するための準備を進めていた。
一団は主に、元帥と横須賀提督、呉提督の指揮でグループを纏めており、艦娘の中ではDevil May Cry鎮守府の加賀と、ドイツ艦のビスマルクが中核となり補佐している。
加賀「パティ、悪魔に見付かると危ないから戻ってらっしゃい」
戻るように促すが、パティは何も言わず、見渡せる風景の ある一点を見詰めて動かない。その視線の先には、クリフォトの樹が絡み付く魔塔が聳え立っている。
加賀「パティ?」
パティ「・・・ダンテは、どこ行っちゃったんだろうね・・・?」
加賀「ぁ・・・」
彼女達は まだ、ダンテが死んだものだと思い込んでいた。
パティの問い掛けに加賀は、どう答えればいいか分からず、とても苦しそうな表情を浮かべていた。
加賀達がダンテが死んだものと思ってる中、パティだけは違った。
パティ「・・・ダンテは敗けてない」
加賀「パティ、提督は・・・」
パティ「敗けてないもん!」
振り返りながらパティが叫び、突然の事に加賀は少し驚いた。
パティ「ダンテは こんな事で死なない。だって私 知ってるもん。私が助けられた時も そうだったから。ダンテは・・・絶対に戻ってきてくれる」
そう言ってパティは、また魔塔の方に向き直ってしまった。
加賀としては、パティの気持ちや言いたい事は分かるつもりだ。
だが
何も言えず加賀が沈黙してると、後ろから足音がした。振り返ると、少し離れた場所から瑞鶴が こちらを見ていた。
何か用があるのかと思い、加賀はパティから離れ瑞鶴の方へ向かう。
瑞鶴「パティ、何だって?」
加賀「提督が戻ってくると信じてる」
瑞鶴「でも提督さんは、目の前で・・・」
加賀「それでも彼女は信じてる」
瑞鶴「・・・加賀さんは どう思ってるの?」
瑞鶴からの問いに、加賀は困った。正直に言うと、“分からない”というのが現状である。生きてるにせよ死んでるにせよ、せめて確かな情報が欲しいところではある。
そんな話をしてると、ズンッと重い音がして振り返る。そこには仁王像のような姿をした、マルファスの部下である4体の悪魔が姿を現していた。
4体の内の1体が、パティを標的にして駆け出す。
加賀「パティ!」
瑞鶴「このっ・・・!」
加賀はパティを護るため彼女の方へ駆け出し、瑞鶴は悪魔を足止めするため艦載機を発艦する。
・・・・・・
少し時間が経ち、横須賀鎮守府を目指すバージル達の方は、艦娘達が息切れして休憩していた。
北上「はぁ・・・はぁ・・・もう・・・勘弁して・・・」
那珂「暑い・・・」
天龍「汗が止まんねぇ・・・」
悪魔を倒しても倒しても、どれだけ倒しても少し進めば新手が現れ戦闘の連続だった。ずっと動き回ってると言っても過言ではないため、体力が続かない。
そんな艦娘達と比べ、バージルは涼しい顔をしていた。
バージル「休んでいては日が暮れる」
叢雲「あんたと・・・一緒に・・・しないでよ・・・」
初霜「体力面は・・・人間と同じですから・・・」
満潮「10秒間隔で出てくるとか・・・鬼かっつうの・・・」
満潮が言ったように、悪魔を倒してから10秒 進めば次の悪魔と遭遇して連戦。魔界化の中心地である横須賀鎮守府に近付いてるのが原因かもしれない。
バージル「俺には丁度いい準備運動だがな」
摩耶「喋んなバケモン・・・」
こっちはヘトヘトになっているのに、バージルだけが余裕の表情であるのが腹立たしくなってくる。艦娘達からすれば、バージルの言葉全てが嫌味に聞こえてしまう。
だが、運命は艦娘達を休ませるつもりはないようだ。遠くから銃声と、爆発音が聴こえてきたのだ。
瑞鳳「今のって・・・!?」
初春「うむ、戦闘音であるな」
バージル「行くぞ」
加古「もう、ちょっとは休ませてよ・・・」
戦闘音がするという事は、生存者が居る事を示している。
鳳翔と大淀はバージル達の遥か後方。
香取型とコナーも別行動を取っているが、音からして3人だけで行える規模ではないと判断できる。
それらの理由から、まだ見ぬ生存者が居ると考えられる。となると、急ぎ駆け付け助ける必要がある。
ただ、体力的に疲弊してる艦娘達が心配である。
そして戦闘音の中心地では、加賀達が4体の悪魔を相手に戦闘を繰り広げていた。
悪魔に見付かってから、加賀は無事パティを確保。
瑞鶴が発艦した艦載機の戦闘音を聞き付け、元帥達も異変に気付き大規模な戦闘に雪崩れ込んでいた。
パティは潜水艦の艦娘達に任せて下がらせてある。
前衛は艦娘達に任せ、元帥と横須賀提督、呉提督、横須賀鎮守府の憲兵達は、後衛として拳銃と自動小銃で戦っている。
夕張「もう、何なのよ!」
夕張が悪態を吐くのも仕方がない。仁王像のような悪魔の1体、赤い体色をした悪魔は頑丈なのか、他の3体の盾となり その身で砲弾を防いでしまうのだ。
鈴谷「艦載機が ここまで役に立たないとか、有り得ないし!」
空母が発艦した艦載機も奮闘するが、黒い体色をした悪魔が超音波を発し、それは衝撃波となり艦載機を次々と墜落させていく。見えない攻撃に、パイロットの妖精さんも回避のしようがない。
長波「っ・・・!直接 殴り掛かってくるとか、冗談じゃないって!」
緑の体色をした悪魔は、隙あらば突撃してきて その手に持つメイスで殴り掛かってくる。巨大な金属の塊に殴られれば、1発でミンチにされてしまいかねない。
更には口から毒霧を吐き出し、毒に侵された艦娘は戦闘が続けられなくなる。
筑摩「射程範囲に入れない・・・!」
もう1体の黒い悪魔は口から火炎を吐き出し、その攻撃範囲の距離があり過ぎて下がらずを得ない。
横須賀「空母は攻撃が艦載機に届かない距離を見極めて!」
呉「止まっちゃ駄目よ!狙われないよう動き続けて!」
横須賀提督と呉提督の指示もあるが、状況は好転しない。艦載機と弾薬が無意味に消費され、1人また1人と戦闘不能に陥っていく。このままでは、全員が悪魔の餌食になるのは時間の問題だった。
加賀「(どうすれば・・・?)」
敗けが濃厚となってきた その時、自分達とは違う方角から砲弾と、蒼い剣が幾つも悪魔に着弾した。
それに多くの者は驚いたが、Devil May Cry鎮守府の艦娘だけは蒼い剣を見て、その顔に笑みが戻る。
飛んできた方角を見ると、バージル達が立っていた。
だがバージルと一緒に居る艦娘達の顔には、疲労が出ていた。
天龍「しんどい時に限って何で あんな厄介な奴らと当たるんだよ・・・」
4体の悪魔と1度は戦った事がある艦娘達は、絶好調の時でも苦戦した経験から勝てる気がしなかった。
瑞鶴「翔鶴姉!?」
翔鶴「瑞鶴、無事だったのね!」
瑞鶴「あんまり無事とは言えないけどね!」
呉五十鈴「川内、あんた生きてたの?」
川内「五十鈴じゃん。酷い顔だね」
呉五十鈴「お互い様でしょうが!」
バージルはボロボロになってる加賀達を見て、長門達に彼女達の護衛を命じる。“達”という事は、艦娘全員で護衛しろという事だ。
北上「私ら的には有り難いけど・・・」
長門「1人でやるつもりか?」
天龍「師匠、せめて俺だけでも一緒に戦うぞ?」
バージル「・・・悪いようにはしない。信用しろ」
長門達にはバージルの その言葉の真意が理解できなかったが、有無を言わさぬ雰囲気に、長門達は言われた通り加賀達を連れて下がる事にした。
バージルは1人、悪魔の前に進み出る。
それを見ていた横須賀提督は、艦娘が束になっても倒せなかった悪魔を1人で相手しようとしてる事に不安が隠せなかった。
横須賀「どうして彼を1人で戦わせるの?このままじゃ彼は・・・」
その先を口にする事は憚られた。Devil May Cry鎮守府の艦娘達の眼からは、微塵も不安を感じていない眼をしていたから。
川内「大丈夫だと思うよ。だって、ここに居る誰よりも強いから」
天龍「そういうこと。黙って見てりゃいいんだよ」
衣笠「じゃ、休憩 入りまーす」
Devil May Cry鎮守府の艦娘達は、思い思い休憩に入りリラックスする。
そんな彼女達に、横須賀提督を始めとする他の者は困惑していた。
4体の悪魔は艦娘達に目もくれず、バージルに向き合いメイスを地面に叩き付け、闘争心を剥き出しにする。
バージル「仲間を手に掛けるのは辛かろう。今 楽にしてやる」
バージルの言葉が合図だったかのように、4体の悪魔は一斉に駆け出し向かってくる。
バージルの口角が上がり笑みを浮かべると、親指で閻魔刀の鍔を押し、鞘から僅かに刀身を見せる。
Vの時には苦戦した相手。今度は、バージルとしてリベンジする時が来た。
次回も宜しく お願い致します!