279話です!どうぞ!
仁王像のような姿をした4体の悪魔をバージル1人で撃破すると、中からDevil May Cry鎮守府の金剛型4人が出てきた。
元帥達と行動を共にしていた艦娘達を含め、これで行方不明だったDevil May Cry鎮守府の艦娘が全員 見付かった事になる。
ニコが運転するバンと装甲バスを待ってる間、バージルは1人で先立ち横須賀鎮守府に向かってしまう。
魔界化の範囲外へ元帥達を避難させ、艦娘達もバージルを追って横須賀鎮守府に向かおうとしたが、彼女達の前にバージルから切り離された3体の悪夢が立ち塞がるのだった。
*街 6月20日 11:57*
飛鷹「ちょっと・・・何のつもりよ!?」
グリフォン『バージルが居ないのは好都合だ。飛鷹チャン、そろそろ子守りは お終いって事さ!』
グリフォンから再び稲妻が放たれ、艦娘達に飛んでいく。艦娘達は咄嗟に避け、事なきを得た。
しかし、これまで ずっと協力し、仲間だと思っていた悪夢から攻撃されたのは、艦娘達には納得がいかない。
時雨「意味 分からないよ!どうして こんな事するの!?」
グリフォン『オレ達はバージルの負の記憶・・・ネロアンジェロだった頃の記憶は、もうバージルに必要ねぇ。人間界には悪魔が溢れ、オレ達も自由の身になった。だから・・・悪魔らしく人間の敵に回ろうって話だよ!』
加賀「やっぱり・・・それが本性だったのね」
グリフォン『この先に進みたかったら、オレ達を倒すんだな、飛鷹チャン』
3体の悪夢が敵に回ったと理解し、殆んどの艦娘達が艤装を展開し、戦闘態勢に入る。
羽黒「皆さん待ってください!」
時雨「ずっと仲良くしてこれたじゃない!僕達が戦う必要なんてないよ!そうでしょシャドウ!」
艦娘達を羽黒が止め、3体の悪夢を時雨が説得しに掛かる。そうは言っても、3体の悪夢を鎮守府に置くと決めた最初の頃の心配通り、敵に回ったのなら艦娘達は このまま艤装を引く訳にもいかない。
グリフォン『甘ったれてんじゃねぇ!』
『・・・・・・!?』
グリフォン『ここは もう人間界じゃねぇ、魔界だ!魔界は倒すか倒されるか、淘汰される世界だ。ここに足を踏み入れた時点で、覚悟はできてんだろ!死にたくなけりゃ戦うしかねぇんだよ!』
羽黒「そんなのって・・・」
飛鷹「・・・・・・分かったわ」
時雨「飛鷹!?」
飛鷹「あんたが どういうつもりで敵に回ったのかは まだ判らない。でも そんなに戦いたいなら、私が相手をしてあげる。それが、1度でも あんたを宿した私の責任だと思うから」
飛鷹は艤装を展開し、甲板である巻物を構える。
すると姉妹艦である隼鷹が並び立ち、同じく艤装を展開する。
飛鷹「隼鷹?」
隼鷹「飛鷹だけに戦わせる訳にはいかないからね」
飛鷹「・・・皆、ここは私と隼鷹にやらせて」
不知火「2人だけでは危険です」
飛鷹「大丈夫だから。グリフォン、行くわよ!」
グリフォン『・・・・・・覚悟はできたみてぇだな。おっ始めようぜ、楽しいパーティーをよォ!』
シャドウとナイトメアが姿を消し、先ずはグリフォンが相手をするようだ。
飛鷹型の2人から発艦した艦載機が、グリフォンと空中戦を繰り広げていく。
グリフォンが電撃弾『バレット』を撃つ。1発の攻撃力は低いが、連射してくるので全てを避けるのは難しく、飛鷹の艦載機数機が撃ち墜とされる。
だが飛鷹1人で戦ってる訳ではない。飛鷹の艦載機に気を取られてる隙に、隼鷹の艦戦が機関砲を撃ちダメージを与える。
そして撃ち墜とされた数を補うため、飛鷹が次の艦載機を発艦。
グリフォン『どんだけ飛ばそうが、艦娘本体を狙えば終わりだ!』
グリフォンは この戦いにおいて本気なのか、飛鷹型の2人を直接 狙い、落雷『ブロッケイド』を落としてくる。飛鷹型は駆け出し、『ブロッケイド』から逃げる。
隼鷹「マジで落としてくるのかよ・・・!」
だが飛鷹型の2人に攻撃するという事は、艦載機群がグリフォンに攻撃するチャンスが いくらでもあるという事だ。艦戦が機関砲を掃射し、集中砲火を浴びせる。
更に動きが止まったグリフォンに、艦爆が繰り返し爆撃を行い、グリフォンの姿が掻き消え、その代わりにコアが剥き出しとなり地上に下りる。
飛鷹「チャンスは逃さない!」
動かないコアに、艦爆が更なる爆撃を行い追加ダメージを与えていく。
しかしコアが黒い粒子に包まれ、グリフォンの姿に戻り復活する。
グリフォン『やるな!だが まだ これからよ!』
復活したグリフォンの周囲に、電撃ドーム『ラウンドロビン』が発生する。それにより接近していた艦爆が、全て墜落してしまった。
グリフォン『ハッハー!いいザマだな!』
飛鷹「そういう技もあったとはね!」
隼鷹「艦載機 壊しやがったな畜生!」
次の艦載機を発艦し、その後は飛鷹型が狙われ、艦載機が撃ち墜とされ、グリフォンがコアになるの繰り返しで攻防が続いた。
そしてグリフォンが何度目かのコアからの復活を遂げると・・・
グリフォン『クソッタレ!ちょいタンマだ!』
どこかへと飛び去ってしまった。
飛鷹「まだ やる気なの・・・?」
ニコ「乗れ!追うぞ!」
甲板に艦載機が着艦し回収すると、艦娘達はバンと装甲バスに乗り込みグリフォンを追った。
・・・・・・
グリフォンを追って走っていると、突然 何かの衝撃を受けてバンと装甲バスが揺れる。
車を止めて降りると、シャドウが待ち構えていた。
時雨「シャドウ・・・・・・ここは僕に任せて!」
夕立「時雨 待つっぽい!」
春雨「私達も一緒に戦う!」
涼風「てやんでい!ペットの不始末は飼い主の責任でい!」
五月雨「こうなったら、もう仕方ないよね・・・」
時雨「皆・・・」
村雨「はいはーい、白露型、行くわよー」
白露「白露型、ファイトー!」
今度は、白露型7人でシャドウと戦うようだ。
白露型は艤装を展開し、各個で砲撃を開始する。シャドウは全ての砲弾を避け、ずっと一緒だった白露型に牙を向く。
巨大な爪に変化し襲い掛かってくるが、白露型は散開して逃げる。
だが間髪入れずに、シャドウの尻尾が槍となり伸びる。五月雨は回避行動を取るが、躱し切れず脇腹を掠める。
涼風「五月雨!」
五月雨「まだ大丈夫!」
夕立「こっちの事も忘れないでほしいわね!」
槍となって五月雨を狙っていた隙に、砲撃がシャドウを襲いダメージを与える。
時雨「(ごめんシャドウ・・・ごめん!)」
砲弾を受けながらも、シャドウが また身体を変化させていく。首が伸び、鞭のように しなる。初撃を受けてしまった白露が、そのまま鞭での連続攻撃に打ち据えられてしまう。
涼風「うちの長女に何て事しやがるんだ!」
白露型も負けじと砲撃を繰り返し、遂にはシャドウのコアが剥き出しになる。
春雨「逃がしません!」
動けないシャドウのコアに集中砲火を浴びせていたが、シャドウが復活する。
シャドウの身体が変化し、巨大な口となって村雨に迫る。それを見て村雨はギョッとし、回れ右して全力で逃げる。噛み千切られれば、いくら艦娘でも ただでは済まない。
村雨「何で私の方に来るのよ!?」
逃げても、シャドウが執拗に追ってくるせいで距離が開かない。ちょっとでも走るスピードを緩めれば、シャドウの胃の中に直行である。
白露「そのまま引き付けて!」
村雨「囮役は嫌なんだけど!」
村雨を追うシャドウに狙いを付け、ここぞというタイミングで砲弾を撃つ。狙い通りだったため、シャドウに命中した。砲撃に当たり一瞬でも動きを止めた事で、村雨とシャドウの距離が空く。
そのせいか、シャドウが無数の細い鞭を伸ばし、疾走しながら白露型全員を弾き飛ばす。
白露「うぐっ・・・伸びる系 嫌い!」
すぐに立ち上がり、反撃の砲撃。
戦闘が続き、やっとシャドウのコアが剥き出しになり そこを狙う。
そしてシャドウが復活すると、回転ノコギリとなって飛んできた。春雨が避けようとするが、背中に背負った艤装に当たってしまう。
その瞬間、ウニのようにシャドウが全方位に棘を伸ばしてきた。白露型は肩や腕、足を貫かれ倒れてしまう。
時雨「シャドウ・・・シャドォオオオウ!!」
立ち上がった時雨の気迫と砲撃を受け、シャドウは離脱して どこかへと走り去る。
村雨「逃げたの・・・?」
時雨「いや、まだ やる気だよ・・・」
天龍「お前ら、バンの方に乗れ!時空神像 使うぞ!」
白露型を回収し、バンと装甲バスはシャドウが逃げた方角に走る。
バンの中では、白露型がバイタルスターで傷を癒していた。
そんな中、天龍は装甲バス3台に無線を繋いだ。
天龍「あいつら、本気で こっちを殺しに掛かってる。こっちも覚悟しといた方がいい」
夕張『覚悟って・・・まだ止められるかもしれないじゃない』
天龍「んなこと言ってる場合じゃねぇだろ!殺らなきゃ こっちが殺られる!魔界化だって まだ止められてねぇんだ。飛鷹、羽黒、時雨、マジで覚悟はしてた方がいい」
飛鷹『・・・分かってる。いつか こんな日が来るかもしれないって思ってたから・・・。羽黒と時雨も そうでしょ?』
羽黒と時雨は何も言わない。
2人も悪夢と出会った あの日から、同じ事は思っていた。頭では理解してても、心が追い付かない。
一緒に過ごす内に、そんな日は来ないと勝手に思い込んでいた。ずっと仲良しのまま、ずっと一緒に居られると思っていた。でも、違っていた・・・。
・・・・・・
ニコがバンを止めると、正面にシャドウが待ち構えていた。
白露型が飛び出し、また戦闘になる。
グリフォン『余所見してんじゃねぇぞ、オイ!』
更にはグリフォンも現れ、夕立と春雨が電撃を受けて吹き飛ばされてしまう。
飛鷹「あんたの相手は私達でしょ!」
装甲バスから飛鷹型が飛び出し、艦載機を発艦。
先の2戦の時とは違い、やや戦闘が複雑化する。
羽黒「姉さん達、私も行くね」
妙高「ちょっと羽黒!?」
足柄「あーもう、仕方ないわね。フレキ、ゲリ、行くわよ!」
那智「ふっ、こうなったら私も暴れさせてもらおう!」
妙高「まったく もう・・・」
妙高型とフレキ&ゲリも飛び出し、戦闘に加勢する。
艦載機が墜とされ、艦娘が被弾し、グリフォンとシャドウのコアが剥き出しになり、戦闘の間は ずっと それが続いていた。
グリフォン『15対2は卑怯だろ・・・!』
グリフォンとシャドウが また離脱し、どこかへと逃げ去っていく。
飛鷹型と妙高型、白露型はバンと装甲バスに乗り、逃げた2体を追う。
羽黒「(ナイトメアさんが まだ出てきてない・・・という事は、次で最後かも・・・)」
ここまで、1番 厄介な相手が まだ姿を見せていない。次こそは出てくるのではないかと車に揺られながら、羽黒は不安を抱くのだった。
・・・・・・
艦娘達を乗せたバンと装甲バスが辿り着いた場所では、Vが持っていた杖が浮いていた。
艦娘達が降りると、杖を中心に紫色の光の柱が天へ伸び、空からナイトメアが降ってきた。
羽黒「やっぱり・・・」
天龍「あいつはヤバい。今度は俺達全員で戦うしかないぞ」
大淀「加賀補佐艦、指揮を お願いします」
加賀「分かったわ」
グリフォン『さぁ、来なっ!ここが墓場だ!お前らか・・・それともオレ達のな!』
飛鷹「まだ死ぬ気はないわ!」
最初に動いたのはナイトメアだった。いきなり目から、レーザー『ストロングポイント』と『クリティカルポジション』を連続で発射し、時間差で起きる爆発に艦娘達が怯む。
それを合図にグリフォンとシャドウも動く。
だが艦娘達も負けてられない。加賀の指揮で弾幕を張り、フレキ&ゲリがグリフォンとシャドウの足止め、その隙に空母は艦載機を発艦。
飛び立った艦載機が攻撃に入り、艦娘達とフレキ&ゲリは散開して それぞれ悪夢へ攻撃を仕掛ける。
艦娘達の砲弾とグリフォンの電撃が飛び交い、シャドウの凶刃が迫り、ナイトメアが暴れ、艦載機とフレキ&ゲリが駆け抜ける。戦ってる者の数が多く、戦いは混迷を極めていた。
戦いの最中、シャドウがコアとなる。
シャドウを助けるためナイトメアが拳を振るい、軽巡と駆逐艦の多くが吹き飛ばされる。
シャドウが復活するが、そうしてる間に今度はグリフォンがコアになり戦闘不能になる。
グリフォン『にゃろう・・・やりやがったな!』
復活したグリフォンが周囲に『ラウンドロビン』を張り、航空巡洋艦と重巡、フレキ&ゲリが吹き飛ばされ、艦載機群が墜落していく。
武蔵「なっ・・・どこに行った!?」
戦闘中でありながら、ナイトメアの姿が消える。仕方なく、ナイトメアの相手をしていた戦艦はグリフォンとシャドウに標的を変えた。
そうこうしてる内に、再びグリフォンをコアにする艦娘達。
動けなくなったグリフォンを無視し、艦娘達はシャドウに攻撃を仕掛けるが、グリフォンが復活してしまう。
グリフォン『やるじゃねぇか。切り札を使うぜ!』
辺りが一時的に暗くなったかと思うと、地面からナイトメアの腕が突き出し長門型と大和型が殴り飛ばされる。
そのままナイトメアが完全に姿を現した。
龍驤「けど お前は逃がさへんで!」
グリフォン『チッ・・・あとは、任せたぜ・・・』
艦載機群の攻撃に、グリフォンがコアになる。
シャドウの首が伸びて鞭となり、高速で振り天龍型と木曾、川内と神通が弾き飛ばされる。
それでも残っていた軽巡と駆逐艦の猛攻撃に、シャドウもコアとなる。
しかしナイトメアがグリフォンとシャドウを復活させ、3体の悪夢の連携攻撃に艦娘達が纏めて吹き飛ばされる。
グリフォン『イイねイイね!ノってきたぜェ!』
グリフォンとシャドウの攻撃に加え、ナイトメアが組み合わせた両拳を叩き付けてくる。それにより艦娘達が地に倒れる。
グリフォン『そのまま おネンネしててもいいんだぜ?』
利根「調子に乗りおって・・・!」
鬼怒「もう・・・怒ったかんな!」
立ち上がった艦娘達は総攻撃を仕掛け、グリフォンとシャドウをコア状態にする。
ナイトメアが消え、戦艦の背後に現れ両拳を叩き付けてきた。
吹き飛ばされながら負けじと反撃するが、ナイトメアが両手を地面に下ろし力を送り込み、グリフォンとシャドウが また復活する。
その後は、互いに吹き飛ばされコアにされを繰り返し、とても長く感じる程の戦闘が続いた。
そして・・・
飛鷹「分かってたでしょ?この数を相手に勝てる訳がないって」
シャドウとナイトメアが倒れ、グリフォンも地面へと力なく落ちる。3体の悪夢の身体は、少しずつ消滅しかけていた。
だが艦娘達も、1人残らず大破の損傷を受けボロボロだった。
グリフォン『・・・だよな。だがオレ達に勝てないようじゃ、ダンテやネロは取り戻せやしねぇ』
飛鷹「え・・・?」
艦娘達は気付いてしまった。3体の悪夢は敵に回ったのではなく、自分達を試すために立ち塞がったのだと。
それに気付いた瞬間、飛鷹はグリフォンを抱き抱え、羽黒と時雨はシャドウとナイトメアに抱き付いていた。
他の艦娘達も3体を囲むように寄り添い、多くの者が涙を流していた。お別れの時が近付いてると理解していた。
羽黒「ナイトメアさん・・・嫌・・・こんなの嫌です!」
飛鷹「馬鹿!自分を犠牲にしてまで どうして・・・」
3体の悪夢は、艦娘達が心配だった。この先にはダンテやネロ、バージルが敵わなかったルキフェルスが居る。それ以前に、力ある悪魔も待ち構えている。このまま進んでも、ただ殺されに行くだけかもしれない。
だから3体の悪夢は、艦娘達が この先に進んでも大丈夫か確かめるために、戦いを挑んだのだった。それを確かめるには本気の、命を懸けた戦いをする必要があった。ここで敗けるようでは、先に進んでも何も成し遂げられはしない。
グリフォン『飛鷹チャン達、オレ達が居ないと危なっかしくて心配だからな・・・。でも これで・・・やっと子守りから解放される・・・。さぁ行けよ。オレ達は消えるとするぜ』
時雨「シャドウ!?」
羽黒「ナイトメアさん!」
消滅していく中、先にシャドウとナイトメアが消えてしまった。
グリフォン『達者でな、泣き虫お嬢チャン達・・・』
飛鷹「グリフォン・・・」
グリフォン『飛鷹チャン、あったけーなぁ・・・』
そう言い残し、グリフォンも飛鷹の腕の中で完全に消滅した。
飛鷹「ありがとう・・・」
艦娘達は少しの間、消えた3体の悪夢へ黙祷を捧げ、フレキ&ゲリは空に向かって遠吠えを上げた。
・・・・・・
*横須賀鎮守府 正面ゲート 13:36*
横須賀鎮守府周辺を偵察していた香取型と魔女ハンター・コナーは、そのまま横須賀鎮守府まで来ていた。可能なら、内部の状況も見ておきたかった。
だが その前に、足音がして振り返る。そこにはバージルが居た。
香取「バージルさん!?」
鹿島「戻れたんですね」
バージル「まさか3人だけで先に来てるとはな」
コナー「他の奴は どうした?」
バージル「後から来る・・・はずだ」
話してると、後ろからクラクションが鳴らされる。見るとニコが運転するバンと、後続の装甲バス3台が こちらに向かって走ってきていた。
4人の前で止まり、艦娘達が続々と降りてくる。
バージル「・・・どうした?」
天龍「別に・・・何でもないよ」
鹿島「・・・・・・?」
先に来ていた4人は、艦娘達に元気がない事に気付いていたが、何も答えないためバージル達には知る由もなかった。
皆は横須賀鎮守府の中心から聳え立つ魔塔と、それに巻き付くように生えているクリフォトの樹を見上げる。
鳳翔「いよいよですね・・・」
加賀「あそこに、提督や赤城さんが居るのね」
天龍「ネロとルキフェルスもな」
バージル「恐らく、奴はクリフォトの頂上に居るはずだ」
“頂上”と言われ、やっぱり皆は上を見上げる。それが可笑しかったのか、バージルは微かに笑った。
バージル「違う、逆だ。クリフォトの頂上は下だ」
そう言われ、艦娘達は頭が落ちそうなほど首を曲げ、下を見る。
衣笠「何で下?」
クリフォトの樹は人間界の樹とは違い、根が上に伸び逆さまに成長する。
阿武隈「それを手に入れちゃったら、どうなっちゃうんですか?」
バージル「今よりも遥かに強くなる。魔界を統べる程にな」
深雪「最悪じゃん・・・」
天龍「その前に止めればいいだけだろ。行くぞ!」
バージル、艦娘達、コナーは、徒歩で横須賀鎮守府へと突入した。
ニコと元ネイビーシールズのワージ、ディーコン、ムニョス、フィッツィは その場で待機となった。
*街*
3体の悪夢が消えた場所に、若い姿のアーロンが現れた。
アーロンは手を翳し横に腕を振ると、青、赤、紫の3つのコアが復元された。
アーロン「勝手に退場されては困るんだよ。こっちにもシナリオというものがあるんだからさぁ。そう・・・世界の運命を変えるまでは、ね」
アーロンは3つのコアを回収すると、どこかへと立ち去った。
やっと横須賀鎮守府に到着しましたね。
既に話が長いので、できるだけ駆け足で進めていこうと思います。
次回も宜しく お願い致します!