感想ありがとうございます!
今回は、前回で収まり切らなかった分となりますので、普段より ちょっと短目の内容となります。
286.5話です!どうぞ!
復活したネロとルキフェルスの戦いは続いていたが、戦いの舞台を空に移した2人の戦いはネロが勝利する。
同じ時、地上に残っていたダンテ達は、ありったけの攻撃で魔塔を破壊する。
ネロに敗北したルキフェルスだったが、奴は まだ諦めていなかった。クリフォトの実を食らい、その身に運命の魔石を取り込み、魔王ルキフェルスへと変貌する。
魔王ルキフェルスの圧倒的なパワーに、魔剣士3人は魔人化の状態でありながら吹き飛ばされる。
立て続けに魔王ルキフェルスの攻撃が迫るが、若い姿のアーロンが間に入り魔剣で受け止める。
更にアーロンは、自ら魔王ルキフェルスに取り込まれ消えてしまう。それにより発生した衝撃波に、魔剣士3人が吹き飛ばされ魔人化まで解除されてしまう。
だが その お陰か、魔王ルキフェルスは魔力が格段に落ち苦しむ。
魔剣士3人は人間の姿のまま魔王ルキフェルスに挑み、持てる力で全ての攻撃を防ぎ、遂には魔王ルキフェルスを滅ぼす事に成功する。艦娘達も勝利した事に歓声を上げる。
ダンテとバージルは、クリフォトの樹を切り倒すために魔界へ向かおうとするが、そこに魔王ルキフェルスに取り込まれて消えたはずのアーロンが現れた。
アーロンはダンテとバージルの代わりに、1人で魔界へと向かった。
艦娘達は、深海棲艦となった赤城が いつの間にか居なくなってる事に気付くが、そこにセリーナが現れた。
ネロはセリーナを信じ、ルキフェルスから取り返した7つの魔石の指輪と、8つ目の魔石である運命の魔石を預けるが、ネロはセリーナが放った魔力弾に吹き飛ばされてしまうのだった。
*街 6月20日 17:55*
叢雲「あんた・・・何やってんのよ?!」
セリーナを問い詰めるが、彼女は何も答えない。
すると今の状況に合わない、パチパチと誰かが拍手する乾いた音が聴こえてくる。そちらを見ると、アーロン、ルキフェルス、セリーナの母親であるノヴァと、七騎士ベルゼが こちらに歩いて来る。
そしてセリーナがノヴァの横に控える。
レディ「・・・誰なの?」
ネロ「何で
Devil May Cry鎮守府の面々で、ノヴァを知っているのはネロとバージルだけなのだが、2人は驚いていた。ノヴァはクリスタルの中で眠りに就き、動けないはずだ。それなのに、彼女はクリスタルの外に出て目覚めている。
そしてベルゼが居る事で、ダンテ達の顔が険しくなる。
ノヴァはネロとレディの質問には答えず、微笑みながらデビルハンター達に礼を述べる。
ノヴァ「感謝します、異世界のデビルハンター。よくぞルキフェルスから魔石を取り戻してくれました」
ネロ「感謝なんか要らない。これは どういう事だ?!」
ノヴァ「・・・・・・どう、とは?」
ネロ「何でアンタが ここに居る?!何でセリーナが攻撃してくる?!」
ノヴァ「ああ、それは━━」
バージル「用済みになったから、だな?」
摩耶「何だよ それ・・・?益々 分かんねぇよ!」
バージル「この世界に俺達を呼んだのは貴様だな?全ては魔石を手に入れるため、俺達を利用するために」
大淀「ですが、提督や皆さんが こちらに来れたのは、世界に呼ばれたからでは・・・?」
バージル「俺とダンテが こっちに来た最初の時から、ずっと おかしいと思っていた」
ダンテとバージルが この世界に来た切っ掛けは、人間界へ戻るためにバージルが閻魔刀で次元を斬ったからだ。人間界に戻るはずが、何故か異世界へと繋がってしまった。
バージル「あの時 何かの干渉を受けた違和感を感じたが、貴様の仕業だな?ダンテを探すために俺とネロを次元の狭間に送った あの術、あれができる お前なら異世界から俺達を呼ぶのも簡単なはずだ」
するとノヴァは、満面の笑みでバージルに拍手を送った。
ノヴァ「100点満点の回答ですね、バージル。ご褒美を差し上げたいぐらいです。そう、異世界のデビルハンターを呼んだのは この私。そしてルキフェルスが言っていた“世界が滅びる運命”も また事実」
そしてノヴァは、ダンテ達が この世界に来る事になったカラクリの真実を話し始めた。
ダンテが1度目と2度目に この世界に来たのは、元々 聞いていた通り この世界が呼んだらしい。悪魔に対抗するために。
では3度目と4度目の今は?
そちらは違う。世界は呼んでいない。
3度目はセリーナの導きでダンテは こちらの世界に来た。
ネロは加賀を拐った黒いダンテが開いたゲートを通って こちらに来た。
そして4度目の今は、バージルが言った通り、ノヴァがデビルハンター達を こちらに呼び込んだのだ。
では何故3度目と4度目は、世界はダンテ達を呼ばなかったのか。それは世界の意思が、人間を滅ぼす事を決定したかららしい。
人間は紛争や環境破壊を長い間 繰り返してきた。それにより世界の意思は人間を危険と見なし、悪魔が現れてもダンテ達を呼ばず放置し、人間が滅びるのを待っていたのだ。
その意思に反し、ノヴァはデビルハンター達を引き入れた。全ては8つの魔石を手に入れるために。
ノヴァ「そして3人の子供達は、私の思い通りに動いてくれました」
アーロン・・・正確にはアーロンのクローンだが、この時代で魔石の実験を行い力の検証をした。
ルキフェルスは、魔石をコントロールするための方法と8つ目の魔石の生成、破壊された水上要塞に眠るダンテのクローンであるベルゼを見付けた。
セリーナはデビルハンター達を都合良く動かすために取り入り、用済みとなったアーロンとルキフェルスを排除するよう仕向けた。
叢雲「じゃあ何?セリーナは ずっと、私達に嘘を吐いてたの?私達と一緒に戦ったのも、助けてくれたのも、初雪と楽しそうにゲームしてたのも・・・全部 嘘だったの?!」
叢雲がセリーナに問い詰めるが、セリーナは何も答えない。代わりに、その質問にはノヴァが答えた。
ノヴァ「いいえ、確かにセリーナは、あなた達の本物の仲間でしたよ。記憶を戻すまではね」
初雪「記憶・・・?」
ノヴァ「あなた達に疑われず、取り入るのに邪魔な記憶を私が消しておいたんです。この子は嘘を吐くのが下手ですからね。ですが記憶を戻した今、セリーナは あなた達の仲間ではなく、世界の行く末を見守る魔女でもなく、これからは私のためだけに動く“娘”」
それを聞き、鳳翔の頭に血が上り、怒りの形相でノヴァの前に出る。同じ“親”として、どうしても許せない。
鳳翔「あなたは・・・子供を何だと思ってるんですか?!」
ノヴァ「子供は親を喜ばせるための道具。アーロンもルキフェルスもセリーナも、道具として実に よく働いてくれました。3人に科学、戦い方、魔術を教えた甲斐があったというものです。親として誇りに思います」
アーロンに科学を、ルキフェルスに戦い方を、セリーナに魔術を教えたのも、全ては この結果に繋げるためのものだったのかもしれない。そうなると、これはノヴァの3千万年越しの計画となる。ノヴァは、どこまで先を読んでいるんだ・・・?
そして、ずっと黙っていたダンテが遂に動いた。
ダンテ「理由なんて どうでもいい。俺達を利用したってのもな。だが、俺達がしなきゃいけない事は分かった。次は お前を止めればいいってだけの話だろ!」
魔剣士3人が一斉にノヴァに斬り掛かるが、3人は粒子となって消えてしまった。
レディ「ちょっと、何なのよ これ!?」
レディ、トリッシュ、ルシア、ニコと移動式事務所『Devil May Cry』のバンも、同じように粒子となり艦娘達の目の前から消えてしまう。
*Devil May Cry鎮守府 食堂*
鎮守府では、パティが潜水艦と潜水母艦の艦娘と一緒に、間宮お手製の おやつを食べながらダンテ達の帰りを待っていたのだが・・・
パティ「あれ・・・?何か・・・気分が悪い・・・」
鎮守府に居たパティまでも、間宮達の目の前で粒子となり消えた。
*街*
ダンテ達が消え、艦娘達は何が起きたのか、どうすればいいのか分からず狼狽える。
鈴谷「何したの・・・?提督に何したの!?」
ノヴァ「ふふっ、安心してください。彼らの世界に送り返しただけです。異世界のデビルハンターも役に立ちましたからね。命までは取りません」
高雄「ふざけないで!」
ノヴァ「ふざけるも何も、この場の主導権は私が握ってます」
長門「何を馬鹿げた事を・・・!」
鹿島「1つ解せない事があります。我が子を道具のように利用し、息子を死に追いやってまで こんな事をする目的は何ですか?」
ノヴァ「全ては滅びの運命にある世界を護るため。あなた達の望む未来のためにしてるのです」
比叡「こんな やり方の どこに未来があるって言うの?!」
ノヴァ「私を倒そうとは思わない事です。私は いずれ、世界の意思と1つになる。そんな私を倒せば、世界の意思によって生み出された艦娘という存在も消える」
黙ってノヴァの話を聞いていた天龍は、怒りと嫌悪を露にした形相で刀を抜く。
天龍「さっきから何 言ってるか訳分かんねぇんだよ!俺達が消える?そんな話 信じる訳ねぇだろ!」
天龍が特攻して斬り掛かるが、ベルゼのリベリオンに似た大剣に弾き飛ばされる。
それを見ながら、ノヴァとセリーナ、ベルゼの足下で転位陣が現れ その光に包まれる。
ノヴァ「それでは皆さん、もう会う事もないでしょう。さようなら」
ベルゼ「折角ルキフェルス相手に生き延びたんだ。もう首 突っ込むんじゃねぇぞ」
一方的に別れを告げ、ノヴァとセリーナ、ベルゼの姿が消える。
その場に残された艦娘達は、途方に暮れて呆然と立ち尽くすのだった。
・・・・・・
*Devil May Cryの世界 街 アメリカ時間6月20日 5:15*
トリッシュ「ここは・・・?」
ダンテ「・・・どうなってやがる?」
艦娘の世界から消えてしまったダンテ、バージル、レディ、トリッシュは、目覚めるとダンテの事務所『Devil May Cry』の前に倒れていた。
*フォルトゥナ 孤児院*
ネロとニコが目覚めると、バンの運転席と助手席に座ってる状態だった。
窓から外を確認すると、よく知る場所だった。そこはフォルトゥナにある孤児院のガレージの中だった。
ネロ「っ・・・キリエ!」
ネロは精神世界でキリエが消し飛んだ瞬間を思い出し、バンから飛び出し孤児院の中へと入る。その後、キリエの無事を確認する事ができた。
*デュマーリ島*
ルシアも、自分が帰るべきデュマーリ島で目が覚めた。
混乱したまま立ち尽くしていると、後ろからマティエが現れた。
マティエ「ルシア、帰ったんだね。夕飯なら出来てるよ」
ルシア「マティエ・・・私どうやって・・・?」
マティエ「・・・ふむ、何か妙な事になったんだね?兎に角 先ずは食事だよ。腹が減ってちゃ、答えも見付からないよ」
マティエはルシアの話も聞かず、早々に家の中へ入ってしまった。
ルシアも どうする事もできないため、何も言わずマティエを追って家の中へ入るのだった。
*パティの家*
パティ「う~ん・・・あれ?私、家に帰ってきたの・・・?」
パティも、気付けば自分の家の中の玄関先で倒れていた。
ニーナ「パティ・・・?パティ!」
パティ「お母さん!?」
ニーナ「ああ良かった・・・!」
パティの声がした気がしたニーナが玄関まで来ると、パティの姿を見て一目散に駆け寄り、涙ながらにパティを強く抱き締めた。
2ヶ月以上 戻らなかった娘が戻り、これでニーナも少しは安心できるだろう。
・・・・・・
*艦これの世界 北太平洋*
広大な海が広がる太平洋。その海水の一部が、赤く変色していた。
まだ全てが終わった訳ではない。世界が滅びる運命は、ルキフェルスが言っていたものとは別の形で迫っていた。
世界の終末に備えよ。
あまりにも長いので、章を分けようと思います。
次回は新章を始めるに当たって、次回予告みたいに新章の予告を投稿する予定です。
そちらの内容は、人に選っては何をするのか若干のネタバレに感じる方も居るかもしれないので、苦手な方は読み飛ばして新章の方へ どうぞ。
次回と新章も宜しく お願い致します!