287話です!どうぞ!
Mission287 提督代理~新天地へ~
*艦これの世界 Devil May Cry鎮守府 執務室 日本時間6月24日 9:00*
ダンテ達が消えてからクリフォトの樹が倒れ、魔界は閉じられ、街に拡がっていた魔界化も止まった。恐らく魔界に向かったアーロンが上手くやったのだろう。
その後 地上に まだ残っていた有象無象の悪魔も、Devil May Cry鎮守府の艦娘を中心に、魔女ハンター・コナー、元ネイビーシールズのメンバー、海軍、陸軍、警察で連携を取り、掃討作戦が行われ確認された個体は全て駆逐した。
その後 姿を消した深海棲艦となってしまった赤城を探したが、見付かる事はなかった。
香取型も1度 大本営に戻るとの事で、大本営の大和型と共にDevil May Cry鎮守府を離れた。
コナーは何故セリーナが裏切ったのか、彼女を追うための手懸かりを探すと言って艦娘達に お別れを言って去った。
元ネイビーシールズのメンバーも、夕張と呉提督と一緒に短い時間を共に過ごし、家族に怒られるからと彼らもアメリカに帰った。
鎮守府にあったフォルトゥナとを繋ぐ転移陣も消えていた。これで艦娘達が向こうに行き、ダンテ達を呼ぶ事もできなくなった。
掃討作戦が終わった翌日、香取型が鎮守府に戻った。おまけも一緒に。
大和「本日付でDevil May Cry鎮守府に着任します。大和型 戦艦1番艦、大和。推して参ります!」
武蔵「大和型2番艦、武蔵・・・推参した!」
あきつ丸「自分、あきつ丸であります。艦隊に お世話になります」
あきつ丸は普通だが、大和型が元気良く挨拶すると、出迎えた鳳翔と大淀は唖然としていた。いつもながら、大本営から何も聞いてない。
香取は無表情で待機しているが、鹿島は楽しそうにニコニコしながら2人の反応を見てる。
鳳翔「・・・・・・え?」
大淀「えっと、これは・・・」
武蔵「遂に大和型が来たぞ!」
大淀「えっと・・・帰ってくれます?」
武蔵「待て待て待て待て待て!何で そうなる!?大和型だぞ!?火力には自信があるぞ!?嬉しいだろ!?」
大淀「いえ、何も聞いてないですし・・・」
気のせいかもしれないが、大淀からすれば新しいトラブルメーカーが来たような気がしてならなかった。
その後も着任を渋っていると、武蔵が泣き出した。
武蔵「幾らだ!?幾ら払えば着任させてくれる!?」
「「(えー・・・)」」
お金で解決しようとし始めたので、鳳翔と大淀がドン引きする。払ってでも着任したいらしい。
そこで大和が、着任の件は決定事項であるため、大本営に確認してもらえば分かると進言した。大淀が大本営に確認すると、間違いではないと分かった。
鳳翔「何だか、腑に落ちませんね・・・」
渋々 着任を認めると、武蔵に笑顔が戻る。
鎮守府に、新しい仲間が増えた。
*鎮守府近海*
その頃 鎮守府近海で、加賀が1人で出撃し、水平線を見ていた。
加賀「赤城さん・・・」
加賀は、消えた赤城を ずっと待っていた。もしかしたら、ひょっこり帰ってくるのではないかと。その時に1番に出迎えようと、こうして赤城を待っていた。
*アメリカ・ロサンゼルス郊外 ??? アメリカ時間6月23日 20:30*
Devil May Cry鎮守府に大和型と あきつ丸が着任した頃、元帥は渡米していた。
元帥はロサンゼルスにある研究機関が所有する建物を訪れており、そこで黒髪の白人女性と会って話をしていた。
元帥「では、予定通り頼めるか?」
?「えぇ、分かったわ」
元帥「大和型も着任させた。あの鎮守府の者達は信用できる。上手く使ってやってくれ」
?「それは保証できないわ。信用できるか どうかは、私自身の目で確めて判断するから」
元帥「・・・それで構わない」
一通り話が終わり、元帥は研究機関の建物を後にするのだった。
2人の会話から、Devil May Cry鎮守府の話をしていたようだが、いったい何があるのだろうか?
・・・・・・
*Devil May Cryの世界 洞窟 6月25日 23:10*
ダンテは あれから艦娘の世界に戻るために、その方法をレディとトリッシュに探すよう頼んでいた。
そしてバージルも独自に動き、その方法を探した。まだ向こうの脅威は、去った訳ではない。
向こうの記憶を保持していられるのは1週間だけ。それまでに戻らなければ、向こうでの事は全て忘れてしまう。戻る理由すら・・・。
因みに、『Devil May Cry』の事務所に来たパティは自分もと言っていたが、面倒なので家に帰らせた。ダンテとしては これ以上 首を突っ込まず、学校の友達と遊ぶなり勉強するなり、適当に就職するなり、普通の人間としての生活を謳歌して大人しくしててほしかった。
話を戻し、別の世界に行く方法を探していたバージル、レディ、トリッシュは、何と その方法を見付けた。正確には、別の世界に行くための方法を知るための方法である。奇しくも、3人が手に入れた情報は同じものだった。
ダンテはネロとニコも迎えに行き、ダンテ、ネロ、バージル、レディ、トリッシュ、ニコの6人で、その方法を知るための場所へ来ていた。
トリッシュが持つランタンの灯りを頼りに、洞窟の中を進む一行。そして出た場所は、少しだけ広い空間に泉がある場所だった。
ダンテ「ここが そうか?」
トリッシュ「えぇ、これが『真実の泉』。全ての世界に存在し、泉の精霊は全てを知ってる・・・って事らしいわよ」
レディ「本当か どうか、胡散臭くはあるけどね」
ダンテ「胡散臭いのは最初から分かってた事だし、さっさと始めようぜ」
バージル「慌てるな。精霊は気性が荒く、機嫌を損ねると面倒らしい。文献が正しければな」
ダンテ「何でもいい、俺達には時間がない。物は試しだ」
自分達の世界に戻って もう5日。艦娘達の顔も思い出せなくなってきてる。急がなければ。
トリッシュ「まだ待って。泉の精霊と取引するには、捧げなければならないものがあるの」
ダンテ「出たな、お約束。どうせ何か取ってこいとか お使い頼まれるんだろ?」
トリッシュ「命よ、ダンテ」
ダンテ「・・・・・・何だって?もう1回 言ってくれ」
泉の精霊を呼び出すには、命を捧げなければならない。取引が成功しても失敗しても、どの道 命を取られる。
ただし、命なら何でもいい訳ではない。捧げるに価する強い命を捧げなければならないのだ。
ダンテ「じゃあ誰 犠牲にする?」
ダンテからの質問に、ネロ達は無言でダンテを見る。これに対し、ダンテも黙ってられなかった。
ダンテ「俺・・・?何で俺 見るんだよ!?」
レディ「だって・・・ねぇ?」
トリッシュ「ねぇ?」
レディとトリッシュは顔を見合せ、さも当然といった顔をする。
ニコも普通の人間であるため、選択肢からは外れる。
ダンテ「ここは若いのに頑張ってもらおうぜ?」
ネロ「順番に死ぬなら年寄りが先だろ?」
ダンテ「じゃあバージルだな」
バージル「俺は交渉役だ」
ダンテ「・・・お前ら最初から そのつもりだったな?」
ダンテからの指摘に、ネロ、バージル、トリッシュは無言でダンテから視線を外し、レディも視線を逸らしながら口笛を吹き、ニコは よく分かってない顔をしていた。
逃げ道を潰され諦めたダンテは、上半身 裸になり泉に入ると、胸まで浸かりネロ達の方へ向く。
ネロ「どんな感じだ?」
ダンテ「あぁ・・・思ったより冷たい。俺まだ生きてるか?」
ネロ「絶好調って感じ」
冗談を言い合ってると、泉がある空間に稲妻が迸り始めた。ネロ達が その光に目を細めて見守っていると、稲妻がダンテの身体を射抜く。
ダンテ「ぐあっ・・・!ぐ・・・っ!」
ネロ「ダンテ!」
稲妻がダンテの身体を何度も射抜くと、ダンテの眼が青白く光りネロ達を見る。
ダンテ?『貴様らが知りたいのは何だ?』
『・・・・・・!?』
ダンテの口から、普段のダンテとは全く異なる口調の言葉が出る。しかも その声はダンテのものではなく、女の声だった。
バージル「貴様が泉の精霊か?」
ダンテ?『然り。命を捧げ、何を知ろうとする?』
バージル「・・・別世界への渡航」
ダンテ?『それはムリだ』
レディ「ムリって・・・方法がないってこと?」
ダンテ?『世界を跨ぐ事は許されん。それは災いなり』
バージル「災いとは何だ?」
ダンテ?『“死”だ』
バージル「そうか、なるほど、分かった」
ネロ「分かったって何が?」
バージル「この口振りだと異世界に渡る方法はある。そして こいつは その方法を知ってる」
ダンテ?『方法などない。死が貴様らを逃がしはしないぞ!どこへ逃げても!』
バージル「なら、少々 痛い目に遭ってもらおうか。喋るまでな」
バージルが不敵な笑みを浮かべると、ダンテの身体に幻影剣が突き刺さる。泉の精霊はダンテの口を借り、悲痛な悲鳴を上げる。
それでも幻影剣は次から次へと突き刺さり、それは丸1日 続くのだった。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 食堂 日本時間6月27日 19:30*
大和型と あきつ丸が着任した3日後の事だった。艦娘達は通常業務に戻り、艦娘としての当たり前の日常に戻っていた。
その日 皆が夕飯を取っていると、食堂の扉が開いた。食堂には艦娘が全員 居るので、憲兵でも来たのかと思い そちらを見ると・・・
ネロ「ただいまー」
ニコ「戻ったぞー」
元の世界に送り還されたはずの、ネロとニコが入ってきたのだ。
それを見て しばらく固まっていた艦娘達は・・・
『・・・・・・当たり前のように帰ってきたーー!!』
自然な形で帰ってきたので驚いていた。
それからネロとニコは、他のデビルハンター達は どうしたのかと、色々と質問攻めにされるのだった。
・・・・・・
*大本営 元帥執務室6月28日 13:16*
翌日、ネロと加賀は大本営に来ていた。
昨日の内にネロが戻ったのは報告したのだが、元帥から呼び出しを受けてしまっていた。理由は、Devil May Cry鎮守府が ある事を勝手に決めようとしたからだ。
ネロは元の世界で、泉の精霊から異世界へ渡る方法を聞き出した後、必要な物を揃え実行に移した。
レディとトリッシュは念のため、あちらの世界に残ると言って一緒には来なかった。
ダンテは泉の精霊に命を取られそうになったが、ダンテの方が強かったらしく命を取られずに済んでいた。
そして この世界に戻ったのはダンテ、ネロ、バージル、ニコの4人だけなのだが、ダンテはDevil May Cry鎮守府には戻らないと決めていた。
ダンテはルキフェルスとの戦いの中で、深海棲艦となった赤城が、いつの間にか姿を消していた事に気付いていた。
直感でだが、鎮守府にも戻ってない事にも気付いており、赤城を探すために別行動を取った。恐らく赤城を見付けるまで戻らないと思われる。
バージルも理由は不明だが、彼もダンテとは別行動で どこかに行ってしまった。そのため、鎮守府に戻ったのはネロとニコだけだった。
そしてネロは、別れる時にダンテから、ある頼まれ事をされていた。
“えっ・・・何で俺に頼むんだよ?”
“お前しか頼める奴が居ない。言ってみれば、『提督代理』ってやつだ”
“でも俺は・・・”
だがネロには、それを引き受けるのを憚れる理由があった。自分の未熟さでルキフェルスに身体を乗っ取られ、災厄を引き起こす一因にもなってしまった。そんな自分が提督代理など、務まるとは思えなかった。
“お前を信じて任せるんだ、頼むぞ?”
“・・・・・・頑張ってみるよ・・・”
“煮え切らない返事だな。適当にやってたら どうにでもなるんだよ。難しく考えんな”
それでネロが提督代理になる旨を報告したら、この有り様だった。
元帥「一提督が勝手に決められる事ではない。今までのように、“協力者”という形では駄目なのか?」
ネロ「俺も最初は そう思った・・・でも、ダンテに頼まれたんだ」
元帥「・・・・・・・・・」
ネロ「俺に どこまでやれるかは分からない。でもダンテに、“鎮守府の皆を頼む”って言われたんだ。だから俺は、その期待に応えたいと思った。だから・・・頼む」
ネロは元帥に向かって、深く頭を下げた。
それを見て加賀は、少し驚いた。ネロは自分達 艦娘と接する時は、ダンテと比べてデリカシーもあり控え目だ。それでも似てる事もあり、ネロにもプライドというものがある。そんなネロが、深々と頭を下げて元帥に頼んでいる。
加賀はボーっとしていてはいけないとハッとし、自身も深く頭を下げて一緒に お願いする。
元帥は そんな2人を しばらく見詰め、やっと口を開いた。
元帥「タイミングがいいのやら悪いのやら・・・。代理の件は保留だ。加賀、君達 艦娘が、ネロをリーダーとして従うなら好きにするといい。だが、正式には保留だ」
加賀「了解しました」
ネロ「じゃあ・・・!」
元帥「飽くまで“保留”だ。それ以上でも以下でもない。それとは別に、Devil May Cry鎮守府に1つ命令がある」
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 埠頭 7月1日 8:11*
元帥と会った3日後、Devil May Cry鎮守府の面々は朝から慌ただしかった。本館や工廠にある重要な物、艦娘寮にある私物などをダンボールに詰め込んだりし、荷物を纏めて埠頭に停泊するアマ・デトワール号に積み込んでいた。
利根「予定時間を過ぎとるぞー!テキパキと動かんか!」
『はーい!』
妙高型、利根型、香取型が中心となり、荷物運びの計画を立て指示を出し、他の艦娘達が それに従い動いている。
ルキフェルスが起こした魔界化で、その中心地であった横須賀鎮守府は崩壊してしまった。それに際し海軍でも色々と変更があり、横須賀鎮守府の再建が終わるまで、横須賀鎮守府の面々がDevil May Cry鎮守府に移る事が決まった。
横須賀鎮守府のために鎮守府を明け渡さなければならないので、Devil May Cry鎮守府の面々も新しい拠点に移るため荷物運びを急いでいた。
駐屯していた憲兵隊は そのまま残るため、大淀、明石、間宮が、彼らに鎮守府の設備などの引き継ぎを纏めた書類などを渡し、後を任せている。
そして全ての準備が終わり、ネロが舵を握るアマ・デトワール号は出港した。
埠頭では、涙を流しながら憲兵隊が手を振り、見送ってくれていた。
・・・・・・
*アメリカ・ロサンゼルス郊外 ??? アメリカ時間7月1日 12:40*
アマ・デトワール号がアメリカ・ロサンゼルス港へと停泊した後、ネロ達はロサンゼルス郊外にある指定された建物の前に来ていた。
川内「何で こんな内陸部?出撃できないじゃん!」
摩耶「場所 間違えたんじゃないのか?」
大淀「いえ、合ってますよ。絶対ここです」
武蔵「折角Devil May Cry鎮守府に着任したのに、もう転属か・・・訳が分からんな」
あきつ丸「自分も驚いたであります」
新しい拠点が何故かアメリカで、海から離れていたので艦娘達は戸惑っていた。
すると後ろから、知ってる人物2人に声を掛けられた。呉提督と
呉「あら?あなた達、こんな所で何してるの?」
青葉「大佐こそ、ここで何してるんですか!?それに健君まで!」
呉「ここに来るよう出向命令を受けたのよ?」
健「僕も呼ばれたんだよね」
天龍「そっちもかよ!?」
呉「あなた達も?」
Devil May Cry鎮守府の面々は、自分達の新たな拠点となる場所に呉提督と健が現れ驚いていたが、呉提督も こんな所でネロ達に会うとは思わず驚いていた。
そして戸惑う呉提督から、更に思いもよらない事を聞かされる。
呉「新しい拠点って、変ね。ここは『オリーブ財団』ってのが所有する研究機関よ。それに私 研究者じゃないのに、何すればいいのかしらね?」
健「ハゲの研究とか?」
呉「ちょっと!」
霧島「オリーブ・・・」
大淀「財団・・・?」
瑞鳳「研究・・・」
龍驤「機関・・・?」
艦娘達は建物の脇にある、研究機関のロゴらしき物を見る。そこには確かに、『Olive Foundatin』と書かれていた。
呉提督の話を理解した瞬間、艦娘達がパニックを起こす。
瑞鳳「研究機関って何!?何で!?」
鈴谷「まさか鈴谷達 人体実験されるとか!?そんなの聞いてないし!」
ネロ「落ち着けって。まだ分からないだろ?」
比叡「じゃあ これ どう説明するんですか!?」
球磨「研究機関に艦娘って、球磨達 研究される流れしかないクマ!」
ネロが落ち着かせようとするが、もう それしかないと思ってる艦娘達は聞く耳を持たない。
呉「人体実験は知らないけど、私が呼ばれるくらいだし、それなりの理由があるはずよ?」
呉提督も説得に回ってくれた お陰か、艦娘達は渋々ながら中に入る事にした。
中に入り受付係に身分を明かすと、あっさり上の階の部屋に案内された。話を聞くと、研究機関であるのは間違いないようだ。
受付係「では、『ブラウン本部長』を お呼びしますので、こちらで お待ちください」
呉「ブラウン・・・?まさか『破壊神ステフ』のこと!?」
“ブラウン本部長”という人物の名を聞き、顔色が変わった呉提督が叫ぶ。受付係は気にする事なく、部屋から出ていってしまった。
椅子に座ってた呉提督は顔面蒼白になると、汗が止まらなくなりソワソワし始める。
そして急に椅子から立ち上がると、ドアの方に向かって脱出しようとする。しかし、ドアが開かない。
呉「出して!出して!私を ここから出して!このドア壊れてる!」
壊れてるのではなく、ロックが掛かってるだけだ。閉じ込められた。
ただネロ達には、なぜ呉提督が そんなに動揺してるのかが分からない。
川内「誰それ?」
衣笠「破壊神って何?」
健「ちょっと何で そんなに焦ってるのさ?」
艦娘達と健の質問に、呉提督はダラダラと流れる汗も そのままに、ブラウン本部長の事を早口に話し始める。
呉「『ステファニー・ブラウン』、通称“破壊神ステフ”。CIAが生んだ最強の怪物よ!」
北上「・・・・・・CIAって、あのスパイのCIAだよね?」
熊野「そうなると、益々 分かりませんわ」
ここは研究機関だ。その本部長がCIAとなると、どういう繋がりがあるのか よく分からない。
そうなると、ここが何を研究してるのかも謎だ。
それに、自分達が ここに来るように言われた理由も・・・。
最上「その破壊神って人、そんなに凄いの?」
呉「凄いなんてもんじゃないわ、悪夢よ。狙われた相手は必ず死ぬ。しかも普通の死に方はできない・・・!」
呉提督がネイビーシールズ時代、CIAとの合同作戦に参加した事があった。ステファニー・ブラウンとは その時に会ったらしい。
とある国でテロリストが、人質を取って建物に立て籠った。人質は全員、アメリカ人 旅行者だった。
任務は、その人質を救出するのが目的だった。
呉「CIAが正面から敵の注意を引き付けてる間に、右側面からシールズの部隊が突入して人質を救出するのが作戦だった」
蒼龍「そ、それで?」
艦娘達と健は真剣な表情で、その作戦が どうなってしまうのか固唾を飲み、続きを待つ。
呉「敵の数は多かったけど、作戦は順調だった。救出が目的だから、全員 倒す必要はなかったからね」
だが予定外の事が起きた。
作戦に参加していたCIAのエージェントの1人、ステファニー・ブラウンが作戦を無視し、単身でテロリストの建物に乗り込むと、その場にあった材料で爆弾を作り、全てを吹き飛ばしてしまったのだ。
鳥海「まさか・・・」
皆は仲間まで吹き飛ばしたのかと思い顔が引き攣るが、それは心配なかった。ステファニー・ブラウンが吹き飛ばしたのは精々テロリストと、テロリストが立て籠る建物だけだった。先に人質を救出して逃がし、部隊が脱出してから ちゃんと起爆していた。
ただ その任務が、ステファニー・ブラウンが“破壊神”と呼ばれるようになった切っ掛けでもある。
天龍「何か夕張に似てるな」
夕張「私も思った」
呉「彼女は凄い人よ。1人で十数人の人質を救出したんだから」
その後 彼女は数々の任務を成功させ、ターゲットとなった悪党は殆んど地獄に落とし、CIAだけでなく軍も、FBIも、政府も彼女の事を一目置く凄腕なのだ。
呉「最後に会った時はCIAの本部長になってたわ。いい?彼女の前で、“破壊神”だけは言っちゃ駄目よ。いいわね?!」
健「何で?強そうなのに」
呉「ステフは その渾名を嫌ってるのよ!本人の前で言ったら、私達も殺される。前に口が滑って本人の前で言っちゃった時は━━」
するとドアのロックが解除され、黒いスーツに黒髪の白人女性が入ってきた。彼女を見て、呉提督が押し黙る。どうやら彼女が、この研究機関の本部長ステファニー・ブラウンのようだ。
艦娘達と健も それを理解したのか、緊張した面持ちで黙って彼女を見る。
ステフ「よく来たわ」
鎮守府には その内 戻ります。
次回も宜しく お願い致します!