もっと上手く出来たんじゃないのかと自分で疑問に思いましたが、このまま投稿しちゃいます!
29話です!どうぞ!
赤城は夢を視ていた。その夢は、以前のように自分が夢の世界に居るのではなく、何かのヴィジョンが視えていた。
禍々しい空間でダンテと巨大な悪魔が戦っている。ダンテは頭から血を流しボロボロだった。悪魔から伸びた触手がダンテを鞭打ち吹き飛ばす。そしてダンテの腕を絡め取り持ち上げる。ダンテは満身創痍なのか抵抗する様子はない。悪魔が出した魔方陣から魔力のエネルギー弾がダンテに無数に浴びせられ、最後に巨大な魔力の奔流に飲み込まれ消し飛んだ。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 早朝*
赤城「はっ!・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
赤城は夢から覚めた。同室の加賀は まだ寝ていた。肌を汗が伝う。赤城は着替えもせずに部屋を飛び出した。
・・・・・・
赤城はダンテの自室に向かった。ダンテの安否を確認する為に。失礼は承知でノックもせずに入ったが、ダンテの姿は無い。
赤城「そんな・・・・・・っ!」
赤城は胸が締め付けられるような痛みを感じた。夢のようにダンテが・・・。赤城は執務室へと向かった。
赤城「(お願い、ちゃんと居て!)」
執務室の扉を開けると、ダンテは居た。
ダンテ「・・・・・・・・・」Zzzz・・・
ダンテはソファーで寝ていた。赤城はダンテの傍に寄り、ちゃんと居ることを確認するかのようにダンテに触れる。
赤城「提督・・・」
ダンテ「・・・・・・んぁ?」
ダンテは人の気配と、触れられてることに違和感を感じて目を覚ました。
ダンテ「・・・夜這いにしては外が明るいな」
赤城「夜這いって、心配した私が馬鹿みたいです」
ダンテ「・・・・・・?????」
それからダンテは、赤城から夢の話を聞いた。
ダンテ「俺が死ぬって?気にし過ぎだ。俺は そう簡単には死なないさ」
赤城「絶対に そうって言えますか?」
ダンテ「・・・・・・・・・」
赤城「前に言いましたよね?あなたと会う前に、あなたの夢を視て知っていたと。もう1つ夢を視た事もあります」
赤城はダンテとバージルの戦いの夢も話した。
ダンテ「・・・・・・・・・」
赤城「あなたが死神のような悪魔と戦っていたのも、提督の首にある お母さんの形見を巡って お兄さんと戦っていたのも、あれは提督の世界であった事なんじゃないですか?」
ダンテ「只の夢だろ、心配するなよ」
赤城の夢の話は、ダンテの世界での出来事、つまり現実に起きた事だ。
赤城「バージル・・・」
ダンテ「・・・!」
赤城「夢で、提督は お兄さんを そう呼んでいました。提督の お兄さんの名前はバージルさんですね?」
兄の話はした事がある。だが名前は一度も教えていない。赤城の夢の話が現実味を帯びてくる。
赤城「どうなんですか?」
ダンテ「・・・・・・・・・」
そこに、赤城を探しに来た加賀が執務室に入ってきた。
加賀「赤城さん、ここに━━」
ダンテ「ほら、そろそろ朝食の時間だろ?お前も早く着替えてこい」
赤城「・・・分かりました」
赤城は元気なさげに執務室から出た。
加賀「いったい何が・・・?」
ダンテ「嫌な夢を視たんだってさ」
加賀「・・・・・・?」
・・・・・・
*食堂 昼*
加賀は困っていた。あれから ずっと赤城の元気がない。
加賀「赤城さん、どうしたんですか?何があったんです?」
赤城「何でもありません・・・」
加賀は、まさか自分に話してもらえないとは思っていなかった。
赤城は そのまま食堂から出ていった。
蒼龍「赤城さん どうしたんですか?」
加賀「分からないわ、朝から あの調子で・・・」
蒼龍「まさか また比叡が料理 作った?」
比叡「提督から禁止にされてから作ってません!」
自分のせいにされた比叡は怒った。比叡の料理は危険なのでダンテが禁止にした。
金剛「でも心配デスネー」
羽黒「大丈夫でしょうか?」
隼鷹「酒 呑んでパァ~とすれば元気も出るよ~!」
蒼龍「それダメなやつ」
鳳翔「・・・・・・・・・」
今日は元帥との会談の日だ。鳳翔も何もなければ良いがと心配していた。
・・・・・・
*正面ゲート*
ケルベロス『貴様か』
元帥「ダ、ダンテ提督に用があるんじゃが・・・」
元帥は前回のように通してもらえないのではと考え身構えていたのだが・・・
ケルベロス『早く通れ』
元帥「ご、ご苦労」
難関ケルベロスを すんなり通れてホッとした元帥。そのまま執務室へと向かった。
・・・・・・
*執務室*
ダンテと元帥は向かい合ってソファーに座っている。ダンテの後ろには大淀が控えている。
元帥「さて、何から話そうかのう」
ダンテ「お先に どうぞ」
元帥「うむ、魔具は全て取り戻したようじゃな」
ダンテ「お陰様で」
元帥「その魔具を奪った者の狙いは分かったのか?」
ダンテ「魔界の復活だ」
元帥「魔界?」
ダンテ「悪魔の世界さ。まさに俺が聞きたい事も関係してくる」
元帥「何じゃ?」
ダンテ「その前に ちょっと待ってくれ」
そう言ってダンテは扉に向かって銃を連射した。
大淀「提督!?」
元帥「な、何じゃ!?」
撃たれた扉は穴が空いていく。穴の並びは人の形を形作っていく。撃ち終わると、人の形をした扉の一部と誰かが倒れてきた。
ダンテ「盗み聞きとは良い度胸だな?」
青葉「し、失礼しましたー!!」
青葉は立ち上がり逃げた。
ダンテ「大淀」
大淀「注意してきます」
大淀は執務室から退室した。
ダンテ「悪いな、まず1つ、深海棲艦との戦争は、昔の戦争を真似てるのか?」
元帥「真似てるつもりはない。じゃが何かに そう導かれている気はする。まるで それが運命かのように」
ダンテ「運命ね、そんなのがあるのか疑わしいけどな」
元帥「儂も最初は そう思っておった。じゃが どうやっても流れが そうなるんじゃ」
元帥は悔しそうに顔をしかめた。
ダンテ「あのクソピエロが言うには、この世界での大昔に悪魔は存在してたらしいぞ」
それには元帥も驚いた。悪魔は この数ヶ月で初めて現れた存在だと思っていた。
ダンテ「奴は歴史は繰り返すと、魔界は復活すると言ってた。あいつは俺と力ある悪魔を戦わせたがってた。魔具を取り戻す為にも、悪魔を放っておく訳にもいかないから戦ったが、それと魔界の復活が関係あるらしい」
元帥「全てが繋がっておると?」
ダンテ「かもな、どう繋がるのかまでは分からないけどな。そいつも“親切な人間”に教えてもらったらしいぞ」
元帥「人間?いったい誰が・・・」
ダンテ「分かれば苦労しないんだけどな。2つ、この前の出撃でEliteと呼ばれる深海棲艦に会った」
その報告書は まだ大本営に届いていないため、元帥も知らなかった。
ダンテ「そのEliteから悪魔の臭いがした」
元帥「何じゃと!?では深海棲艦は悪魔なのか?」
ダンテ「そうと決まった訳じゃない。そう呼ばれてない奴からは臭いはしなかったしな」
元帥「もう訳が分からんぞ」
ダンテ「とぼけるなよ、海軍じゃ昔、深海棲艦の研究をしてたんだろ?」
元帥「・・・・・・・・・」
ダンテ「答えろよ」
場の空気が重くなる。
元帥「・・・これは年寄りの独り言じゃと思って聞いてほしい」
ダンテ「・・・・・・?」
元帥「昔、海軍は深海棲艦の研究をしていた。しかし それは戦争に勝ち、制海権を取り戻す為じゃった・・・はずじゃった」
ダンテ「はず?」
元帥「研究を命じたのは当時の大本営の責任者じゃった。その研究で深海棲艦を兵器利用しようとした。そして非人道的な事も行われていたらしい」
ダンテ「・・・それで?」
元帥「それに気付いた一部の海軍将校と憲兵隊が、責任者と研究者を拘束した。そして断罪した。研究資料などは憲兵隊が踏み込んだ時には既に破棄された後じゃった。これは海軍の闇じゃ、決して外に漏らす訳にはいかん」
ダンテ「・・・デケェ独り言だな」
元帥「はて、何の事かのう?」
今更ボケ老人を装う元帥にダンテも呆れた。
元帥「そういえば、研究者が1人 行方が分からない者が居た」
ダンテ「そいつは今どこに?」
元帥「今も分からん。儂よりも歳は上じゃから、下手すれば死んでるやもしれん」
そして元帥は、元帥としての表情に戻る。
「これは海軍の最高機密じゃ、誰にも言ってはならんぞ」
ダンテ「俺は年寄りの独り言に興味はないんでね、もう忘れちまったよ」
元帥「そうか」
研究資料は破棄され、行方不明の研究者の所在も不明、手掛かりが消えてしまった。
元帥「敵の目的が何にせよ、おぬしには迅速に対処してほしい」
ダンテ「分かってる」
同じ頃、鳳翔は赤城の部屋を訪ねていた。
鳳翔「赤城さん」
赤城「鳳翔さん・・・」
鳳翔「何を思い詰めているんですか?」
赤城「鳳翔さん、私・・・」
それから赤城は夢の話をした。
赤城「前に視た夢も、きっと提督の世界であった事なんです。もし提督が、夢と同じように死んでしまうなら・・・」
鳳翔「提督は何と言っていましたか?」
赤城「夢だと、肝心な事は何も・・・提督は ちゃんと話を聞いてくれません」
鳳翔「そう、なら私達で提督の運命を変えましょう。私達で提督の力になって、護ってあげるんです。提督には私からも注意しておきます」
赤城「はい」
・・・・・・
*工廠*
元帥との話も終わり、元帥は大本営に帰った。
その後、夕張に呼ばれて工廠に出向いた。
夕張「じゃじゃーん」
そこには、ゲリュオンとの一戦でボロボロになった車が直っていた。
ダンテ「おいスゲーな!元通りだ!」
夕張「廃車があったから、せっかくだし直してみました」
ダンテ「よく直せたな」
夕張「夕張に お任せよ!」
夕張は胸を張って ふんぞり返る。
ダンテは車に乗りエンジンを始動させた。
ダンテ「何だ これ?」
車の中には見覚えのないスイッチが大量に付いていた。
夕張「あっ、気付きました?」
ダンテ「(こんな大量にあったら普通 気付くだろ)」
夕張「修理と一緒にグレードアップしておきました」
ダンテ「グレードアップ?」
夕張「魚雷も撃てます」
ダンテ「は?」
ダンテは夕張から改造内容を聞いて頭が痛くなった。使えそうな物もあったが、陸では意味をなさない物まで取り付けられている。
ダンテ「(元通りどころか、違う物になってんじゃねぇか)」
ダンテは思った。アグニ&ルドラを次は夕張の部屋に置こうと。
そこへ鳳翔が現れた。
鳳翔「提督、お話が」
ダンテ「その切り出しかたは良くない話の時だな・・・」
・・・・・・
*岬*
鳳翔は、ダンテを鎮守府と海を一望できる岬まで連れ出した。
ダンテ「こんな所まで来て話ってのは?」
鳳翔「赤城さんの夢の話です」
ダンテ「お前もか・・・」
鳳翔「私も あなたの夢を視た事があります。あなたの お兄さん、バージルさんと戦う夢です」
ダンテ「皆 知ってるのか?」
鳳翔「あなたが半分 悪魔だと知った時に居た娘は、皆 同じ夢を視て知ってますよ」
まさか そんな前から知っていたとは、ダンテも思いもしなかった。
鳳翔「真実を教えてください」
目の前の鳳翔は、正直に話すまで逃がしてくれそうにない。
ダンテ「・・・俺の双子の兄貴の名前はバージルだ。赤城が言ってた夢の話も、俺の世界での話だ」
鳳翔「やはり・・・どうして赤城さんに、ちゃんと話してあげなかったんですか?」
ダンテ「話して どうする?それが実際にあった話で、俺が死ぬ夢も現実になるってか?」
鳳翔「これまでの夢が事実なら可能性はあります。あの娘にとって あなたは命の恩人です。特別なんです。これからは ちゃんと話してあげてください」
ダンテ「夢は夢だろ。それに、そう簡単に死ぬつもりもないしな」
鳳翔「私達も あなたを死なせるつもりはありません」
ダンテ「それは頼もしいことで」
鳳翔「赤城さんに━━」
ダンテ「話せば良いんだろ?何度も言わなくても分かる」
・・・・・・
その夜、鎮守府に異変が起きた。突如、爆発音と共に鎮守府が揺れた。全員が外に出ると、ジェスターが待っていた。
天龍「テメェ、何しに来やがった!」
ジェスター「ダンテ、お前の お陰で準備は整ったよ」
ダンテ「準備?」
ジェスター「この地では昔、悪魔を崇める文明が栄えてたらしい。その文明が用意した魔界の入り口である神殿の封印が解けたのさ」
鈴谷「提督が そんなのに協力する訳ないじゃん!」
ジェスター「封印を解くには、この地を魔の力を持つ者達の闘気で満たす必要があった。そちらの提督様はオレの思惑通り悪魔と戦ってくれた。ありがとなダンテェ」
ダンテ「魔具を奪ったのも その為か?」
ジェスター「やっと理解した?今もオツムは弱い感じ?アーヒャヒャヒャヒャヒャ!」
ジェスターはダンテを挑発するが、ダンテは動かない。
鳳翔「(提督、あなたも前に進んでいるのですね)」
今までのダンテなら、挑発されれば斬り掛かるか銃を撃っていただろう。だが今回のダンテは挑発に乗らない。命あるものは常に前に進み成長する。鳳翔は、精神的に成長しているダンテの様子に嬉しく思った。ジェスターは挑発に乗らないダンテに つまらなくなり、笑うのを やめた。
ジェスター「ダンテ、パーティーにはゲストが必要だろう?遠慮せずに招待状を受け取ってちょうだいよ」
そう言ってジェスターは消えた。消えるのと入れ替わるように、7ヘルズの一種、『ヘル=プライド』が数体 現れた。
北上「これが招待状?」
青葉「あれ何ですか!?」
鳳翔「前に話した悪魔ですよ」
青葉「あれが悪魔・・・」
ダンテは背のリベリオンに手を掛けるが、天龍が手で制止させる。
天龍「ここは俺達にやらせろよ」
天龍と龍田の手には、いつのまにか艤装の刀と矛が握られていた。他の艦娘達も艤装を展開している。
龍田「提督を護るのも艦娘の仕事だしね~」
どうやら赤城が視た夢の話は皆 知っているようだ。ダンテは色々と言いたい事があったが やめた。自分が言っても言うこと聞かないのは もう知っている。
ダンテ「過保護だな。まぁ あの程度なら大丈夫だろ、好きにしな」
艦娘達は悪魔との戦闘に入った。
大淀「私達は被害状況を確認します」
夜間で艦載機が使えない空母と戦闘向きじゃない艦娘、練度の低い青葉と夕張は、鎮守府の あらゆる場所を確認しに散った。
・・・・・・
体力も低い低級悪魔だったため、悪魔は数分で片付いた。その直後に大淀が慌てて報告に来た。
大淀「提督!工廠で火事が・・・!」
ダンテ「他の奴は?」
大淀「妖精さんと消火に当たっています!」
天龍「俺達も行くぞ!」
・・・・・・
*工廠*
工廠に着くと まだ消火活動中だった。
加賀「このままじゃ・・・」
ダンテ「どうなってる?」
明石「工廠の妖精さんが1人 逃げ遅れたみたいです!」
その時、爆発が起きた。何かに引火したらしい。
ダンテ「俺が行く」
大淀「提督!」
ダンテは火の中に飛び込み、工廠の中へと入ってしまった。
鳳翔「そんな・・・」
赤城「急いで消火を!」
連鎖的に爆発が起きる工廠の中を、妖精さんを探しながら進むダンテ。
ダンテ「・・・どこだ?」
奥まで行くと、妖精さんは炎に囲まれ逃げ場が無く立ち往生していた。ダンテは炎を突っ切り妖精さんに近付いて手を差し伸べる。だが妖精さんはダンテを恐れて近付かない。
ダンテ「俺が恐いのは知ってるけど このままじゃ丸焼きになるぞ。俺と一緒に外に出るか、ここでバーベキューになるか選べ」
妖精さんは少し迷ったが、意を決してダンテの手に飛び乗る。ダンテは急ぎ外に向かった。
鈴谷「提督 早く出てきてよ!」
時雨「消火が追い付かない・・・」
艦娘達がダンテと妖精さんの身を案じていると、炎の中からダンテが飛び出してきた。
如月「司令官!」
叢雲「良かった、無事だった」
ダンテは工廠から出ると すぐに振り返り、ケルベロスで工廠を氷漬けにした。氷が砕けると炎は鎮火していた。
天龍「何で もっと早く それ使わないんだよ?」
ダンテ「先に使ってたらコイツも一緒に凍り付いて死んでた」
ダンテは指先で摘まんでいる妖精さんを見せながら答えた。
明石「良かった!無事?」
妖精さんをダンテから受け取る明石。妖精さんは明石に何かを言っているようだが、ダンテには分からない。
鳳翔「もうダメかと思いましたよ」
赤城「提督、無茶しないでください!」
雷「司令官 怪我は!?火傷は!?」
ダンテ「してないし平気だから心配するな。あと説教も やめてくれ」
皆は未だに黒煙が上がる工廠を見上げた。
ダンテ「高く付きそうだな・・・じーさん怒るだろうなぁ」
・・・・・・
*街*
街の都心部では街が変容し、巨大な神殿が現れた。そこから悪魔が湧き出て人々を襲い始めた。
まだ始めて1ヶ月ですからね、話も荒い部分は目立つと思いますが、お許しください。
難しい!
次回も よろしく お願いいたします!