Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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303話です!どうぞ!


Mission303 深海西海岸基地攻略戦(後編)~同じ気配~

深海後方西海岸基地、サンディエゴ海軍基地を取り戻すため、ネロとアマ・デトワール号、第1から第4艦隊が出撃した。

だが、深海棲艦の緊急展開水上打撃部隊と会敵してから敵も手強く、戦況は芳しくなかった。

そこで第3艦隊 旗艦ガンビア・ベイが、ネロとアマ・デトワール号、第1、第2艦隊だけ先に行くよう進言する。夜になってしまえば、自分達 空母は戦えなくなるからと。

ネロが どうするべきか悩んでいると、彼の判断を待たず第3、第4艦隊はアマ・デトワール号から変色した海に飛び出し、敵艦隊と戦闘に突入してしまう。

大和の進言もあり、彼女達の想いを無駄にしないためにも、ネロは仕方なく西海岸基地へと向かった。

第3、第4艦隊を助けるためにも早く この戦いを終わらせなければならないため、ネロもデビルブリンガーの翼を広げ、西海岸基地で待ち受ける深海棲艦に直接 戦いを挑む。

しかし、そこに邪魔する者が現れた。ネロは その邪魔者を見て驚いた。髪は金髪で身に纏う服は白いが、その顔はネロと瓜二つだった。

ネロと艦隊が戦闘を繰り広げる中、オリーブ財団にも戦況報告が入る。その内容では第3、第4艦隊に被害が拡大し、ガンビア・ベイが炎上中との事だった。

補佐艦である加賀は支援に、金剛型、天津風、島風の高速艦隊に緊急出動を命じる。

ステフも、ツテを使ってアメリカ海軍に支援要請を出す。しかし、出撃した高速艦隊とアメリカ海軍は、深海棲艦の別艦隊と会敵し、足止めされてしまった。

加賀は緊急再編成した水上打撃部隊の第6艦隊、水雷戦隊の第7艦隊、潜水艦隊の第8艦隊にも緊急出動を命じる。現在の状況から、これで間に合わなければ轟沈艦が出てしまう恐れがある。

そこに新たに、オリーブ財団に入電が入る。正体不明の敵性存在が現れ、ネロと戦っていると。加賀は もう、支援が間に合うようにと祈るしかなかった。

同時刻、北方海域に居たダンテは赤城の気配を感じ取り、真魔人となり飛翔すると どこかへと飛び去るのだった。

 

 

*深海後方西海岸基地海域 8月12日 19:05*

 

戦闘が続く中、時間だけが過ぎ、戦闘海域は すっかり夜の帳が下りている。

光源は艦娘の艤装にある探照灯と、艦娘と深海棲艦が放つ砲撃の光と、大破し炎上する炎の灯りだけだった。

ガンビア・ベイを始めとする空母の艦娘は、被弾と夜になった事で艦載機が使えない状態だった。

変色海域の影響もあり、第3、第4艦隊の殆んどは、既に大破の被害が出ていた。

反対に敵艦隊は、戦艦棲姫が小破、戦艦ル級flagshipの1隻が中破、もう1隻が小破のまま、軽母ヌ級flagshipが大破、駆逐ロ級 後期型の1隻が中破、もう1隻が大破となっているのだが、戦況的には かなり不利な状況だった。

 

摩耶「ガンビア・ベイ!しっかりしろ!」

 

鳥海「妖精さん!消火活動 急いで!」

 

艦娘達の艤装の妖精さんが、忙しなく走り回り消火活動に奔走するが、炎上の勢いに対して消火活動が追い付いていなかった。

その頃、支援で出撃し、深海棲艦の別艦隊に足止めされていた高速艦隊とアメリカ海軍も、敵艦隊に苦戦を強いられていた。

 

比叡「変色海域の影響が・・・!」

 

強みであるスピードを活かし、敵艦隊の砲雷撃を躱す高速艦隊だが、変色海域の影響で損傷が出始め、使える兵装の数が徐々に減っていた。

 

金剛「諦めちゃダメだヨ!何としてでも、ここを乗り越えるデース!」

 

諦めない闘志を力に、戦い続ける高速艦隊。

そこで、高速艦隊とアメリカ海軍が放った攻撃とは別に、敵艦隊で爆発が起きる。

すると海中から、第8艦隊である潜水艦隊の艦娘が顔を出した。

先程の爆発は、潜水艦隊が撃った魚雷によるものだった。

 

イムヤ「金剛さん、皆、大丈夫ですか!?」

 

第8艦隊には旗艦 伊58、随伴艦に伊8、伊19、伊168、満潮、荒潮で編成されている。

 

満潮「こいつは おまけよ!」

 

更に満潮と荒潮が砲撃し、敵艦隊にダメージを与える。

 

長門「我々も居るぞ!」

 

更に水上打撃部隊の第6艦隊、水雷戦隊の第7艦隊も駆け付ける。

第6艦隊には旗艦 長門、随伴艦に陸奥、古鷹型、夕雲、巻雲で編成され、第7艦隊には旗艦 川内、随伴艦に神通、那珂、朧、曙、潮で編成されていた。

第6、第7艦隊も砲雷撃を開始し、邪魔な敵艦隊の排除を始める。その勢いに乗じて、高速艦隊とアメリカ海軍も攻撃を再開する。

 

長門「金剛、全員で敵艦隊を叩き、急いで支援に向かうぞ!」

 

金剛「OKネ!アメリカ海軍の皆も宜しくデース!」

 

変色海域の影響もある。急いで支援に向かうため、高速艦隊、第6、第7、第8艦隊、アメリカ海軍で総攻撃を浴びせる。

 

 

・・・・・・

 

また幾ばくかの時間が過ぎ、第3、第4艦隊は もう、轟沈寸前だった。

グリフォンも艦隊を護るために奮闘しているが、艦隊の損傷具合からして、たった1体で護り切るのは至難の技だった。

 

グリフォン『もういい!撤退しろ!!

 

瑞鳳「ダメ・・・上手く動けない・・・」

 

損傷が酷く、移動も困難になっていた第3、第4艦隊に向かって、敵艦隊が放った砲弾が迫る。

 

グリフォン『チキショー!!!間に合えーー!!!!

 

グリフォンは砲弾を相殺しようと電撃を放つ。しかし、砲弾は既に攻撃範囲外の位置にあり、電撃は届かず、砲弾は そのまま第3、第4艦隊へと飛んでいく。

万事休すかと思われた その時、紅い光を纏う何かが砲弾を弾き返し、弾かれた砲弾は大破の駆逐ロ級 後期型に当たり轟沈する。

 

飛鷹「てい・・・とく・・・」

 

紅い光を纏う それは、真魔人ダンテだった。

真魔人ダンテは、両手からエネルギー弾『ジ・オンブラ』を放つと、海面へと ぶつける。それにより波が発生し、第3、第4艦隊は頭から波を被る事になった。だが その お陰で、ガンビア・ベイを始めとする炎上中の炎が鎮火した。

そして魔剣ダンテを手に、残像を残しながら高速で敵艦隊に接近した真魔人ダンテは、先ず最初に中破の戦艦ル級flagshipを狙った。

急接近した真魔人ダンテに驚き、すぐに対処に動けない戦艦ル級flagshipに、幾度も斬撃を浴びせ轟沈寸前まで追い込む。

大破となった戦艦ル級flagshipの腕を掴むと、そのまま力任せに投げ飛ばした。戦艦ル級flagshipは軽母ヌ級flagshipと衝突し、2隻が一緒に轟沈する。

更に魔力で形成された紅い剣、『ミラージュソード』を己の身に纏わせ、錐揉み回転しながら突進する『真スティンガー』で もう1隻の戦艦ル級flagshipに突進し、後方に押し込みながら身体を抉っていく。

その勢いのまま、もう1隻の駆逐ロ級 後期型も巻き込み、2隻を同時に撃破する。2隻は身体がバラバラになりながら沈んだ。

真魔人ダンテが現れてから、それほど時間も掛からず艦隊が壊滅状態になり、戦艦棲姫は狼狽えていた。

真魔人ダンテの脅威度が理解を越えていたため、戦艦棲姫は単艦で撤退を始める。だが、真魔人ダンテは このまま逃がすつもりはなかった。

『デモリション』を発動し、戦艦棲姫が球体の中に閉じ込められる。そのまま内部から『デモリション』が炸裂し、出てきた戦艦棲姫はズタボロになり轟沈寸前となっていた。

強力な一撃を喰らい、動く事も儘ならない戦艦棲姫に接近した真魔人ダンテは、魔剣ダンテを一閃して首を斬り落とした。戦艦棲姫は力なく、ゆっくりと海中へ没した。

そこに、深海棲艦の別艦隊を撃破した支援艦隊が到着した。

真魔人ダンテは後の事を任せても大丈夫と判断し、空 高く飛翔して西海岸基地がある方角へと向かう。

支援に駆け付けたDevil May Cry鎮守府の艦娘達は、一瞬だけ見えた真魔人ダンテに驚いていた。

 

那珂「今の提督!?」

 

曙「来てくれてたんだ・・・」

 

この事態に自分達の提督が助けに来てくれていた事に、驚きや嬉しさなど色々あるが、今は轟沈寸前となっている第3、第4艦隊の方が重要だ。

 

長門「金剛、アメリカ海軍と共に第3、第4艦隊を頼む。我々 第6から第8艦隊は、このまま第1、第2艦隊の救援に向かう!」

 

『了解!』

 

高速艦隊とアメリカ海軍は、第6から第8艦隊に比べ、変色海域に長く居た事もあり中破艦も出ている。そのため、第3、第4艦隊を連れて離脱してもらう事にした。

金剛達は肩を貸しながら、第3、第4艦隊を連れて撤退していく。

第6から第8艦隊は、真魔人ダンテを追う形で西海岸基地へと全速力で向かった。

 

 

・・・・・・

 

*西海岸基地 22:15*

 

西海岸基地の照明が照らす中、ネロと白いネロの戦いは決着が付かないまま続いていた。

白いネロが飛び込み、ホワイトクイーンを振り下ろす。ネロは それをレッドクイーンで受け止め、鍔迫り合う。

すると、白いネロが何かに気付き、ネロから飛び退き離れる。直後、ネロの眼前を横から紅い衝撃波が通り過ぎた。

 

ネロ「ダンテ!?」

 

ネロは驚きダンテの名を口にするが、ダンテは それに何かを返す訳でもなく、ネロの横に並び立ち白いネロを睨む。

 

白ネロ「あーらら、来ちゃったんだ」

 

ネロ「ダンテ、今まで どこに━━」

 

ダンテ「こいつは どういう事だ?」

 

ネロの言葉を遮り、疑問を口にしたダンテの目は、より一層 鋭く白いネロを睨む。

 

ネロ「こっちが聞きてぇよ。いきなり現れたと思ったら、俺と同じ顔してやがった」

 

ネロとしては そう答えるしかないのだが、ダンテが知りたいのは そういう事ではなかった。

ダンテは白いネロを睨むのは そのままに、魔剣ダンテの切っ先を向ける。

 

ダンテ「どうして お前から赤城の気配がする?」

 

ネロ「なっ、えっ・・・!?」

 

ダンテの指摘に、ネロは驚き白いネロを見る。その白いネロは、ネットリとした邪悪な笑みに顔が歪む。

 

白ネロ「へー、やっぱり分かるんだ。ボクも“提督”って呼んだ方がいいかな?♪」

 

白いネロが そう言った瞬間、ダンテが一気に間合いを詰め斬り掛かる。白いネロはホワイトクイーンで刃を受け止め、楽しそうにダンテの顔を見る。

 

白ネロ「そんな攻撃じゃ、ボクは倒せないよ」

 

あまり感情を表に出さないようにしてるが、それでもダンテの眉間には僅かに皺が寄っていた。この場で ふざけるのは許さないと言わんばかりに、ダンテは怒っていた。

 

ダンテ「答えろクソガキ。赤城を どうした?」

 

白ネロ「えー?死んだんじゃない?」

 

ダンテはホワイトクイーンを弾き再度 斬り掛かる。だが白いネロもホワイトクイーンを ぶつけ、激しい剣戟を繰り広げていく。

 

白ネロ「アハハッ、楽しいねぇ!」

 

白いネロは黄金のデビルブリンガーの翼を広げ飛翔すると、どこかへと飛び去っていく。ダンテも真魔人となり、空を飛び白いネロを追ってしまった。

ネロも追い掛けようとしたが、艦娘が深海棲艦と戦う戦闘音が聴こえ足を止める。

 

ネロ「・・・先ずは こっちを何とかしないとだな・・・」

 

ネロはダンテを追いたい気持ちを抑え、艦娘の助太刀に入る事を選んだ。

そのタイミングで、支援艦隊も到着した。

 

長門「撃てぇー!」

 

アイオワ「長門型!?」

 

武蔵「来てくれたのか」

 

陸奥「損傷状態は!?」

 

サウスダコタ「ボロボロだ。全員が中破か大破の損傷を受けてる」

 

敵の攻撃を躱しながら損傷報告を聞く中、第8艦隊の潜水艦と潜水母艦の艦娘は、敵艦隊を見て嫌そうな顔をした。

 

イク「残ってるの陸上型なの。イク達 魚雷 使えないの」

 

ハチ「これは・・・予定外です」

 

長門「第8艦隊は、第1、第2艦隊をアマ・デトワール号に連れていけ!ここは第6、第7艦隊で引き継ぐ!」

 

ゴーヤ「了解でち!」

 

武蔵「いや、まだ戦えるぞ!」

 

古鷹「無理は禁物です!」

 

夕雲「ここは私達に任せてくださいね」

 

大和「武蔵、言うこと聞いて」

 

武蔵「ぬぅ・・・悔しいが、仕方ないな」

 

変色海域の影響と被弾により損傷が激しい第1、第2艦隊を、第8艦隊が連れてアマ・デトワール号へと戻る。

 

長門「全砲門、開け!徹甲弾と三式弾も惜しみなく使え!撃てぇー!」

 

2艦隊は再び砲撃を開始し、長門型は通常弾よりも威力がある徹甲弾を使い、極力ダメージを与えるようにする。

夜でも空を飛び回る敵艦載機に対しても、古鷹型が三式弾を用いて纏めて撃墜する。

すると敵艦隊の後ろから、ネロが飛び出してきた。ネロは陸地を移動しながら、後ろに回り込んでいた。

そしてネロの右腕には、既にデビルブレイカー・トムボーイが装着されている。

トムボーイをレッドクイーンにアタッチメントし、出力を上げてパワーアップさせたレッドクイーンを両手で振り、護衛要塞の1基に刃を叩き付ける。

敵艦載機数機がネロを狙って爆撃してくるが、ネロは地上を走りながら攻撃を避け、迫り来る敵艦載機にブルーローズを連射し撃ち墜としていく。

第1、第2艦隊と、ネロがダメージを与えていた事もあり、艦娘達の砲撃で護衛要塞の1基が破壊される。護衛要塞は残り1基だ。

 

港湾棲姫『ナニモ・・・ナニモ・・・ワカッテイナイ・・・

 

飛行場姫『ヤァダ、イタイジャナイ!・・・・・・コワレチャウ・・・ウフフッ!

 

加古「無駄に頑丈なんだって・・・!」

 

潮「笑ってるの怖い・・・」

 

長門「敵艦載機の攻撃が手薄になった!先に護衛要塞から狙え!」

 

ネロが敵艦載機を撃ち墜としていってくれてる お陰か、敵艦載機の波状攻撃が止まる。

そうなると、今 厄介なのは護衛要塞だ。艦隊は護衛要塞の砲撃を躱し、護衛要塞のみを狙い砲撃する。

 

川内「護衛要塞も硬い・・・!」

 

長門「陸奥、古鷹、加古、徹甲弾だ!」

 

陸奥「はいはい、分かってるわよ!」

 

古鷹「撃ちます!」

 

加古「これでも喰らっちゃいなよ!」

 

更に夕雲、巻雲、第7艦隊も、通常弾で追撃を行う。

そんな中、2艦隊にも変色海域の影響が出始めた。

 

神通「くっ・・・艤装が・・・!」

 

朧「時間に余裕がない・・・」

 

被弾してなくても損傷を受け、艤装の妖精さんは大慌てだった。朧に至っては、友達のカニさんも一緒になって大慌てである。

僅かな数で迫ってくる敵艦載機と、護衛要塞の攻撃を躱しながら戦闘を続けていると、炎を上げながら墜落する敵艦載機の1機が護衛要塞に直撃する。

更に そこに、トムボーイで強化されたレッドクイーンでネロが一撃を入れ、最後の護衛要塞も破壊された。

 

長門「よし、三式弾に切り替えろ!」

 

護衛要塞が消えた今、港湾棲姫と飛行場姫は艦載機を発艦してくるだけであるため、脅威は敵艦載機のみとなった。

艦隊から放たれた三式弾が連鎖的な爆発を起こし、敵艦載機を次々と撃墜していく。

艦隊が敵艦載機の対処に入ったため、ネロの手が空いた。その間に、ネロは港湾棲姫と飛行場姫に直接 攻撃を仕掛けていく。

 

ネロ「いい声で泣けよ!」

 

その後、港湾棲姫と飛行場姫も無事 破壊され、サンディエゴ海軍基地を取り戻した。

戦闘が終了してから、陸路からアメリカ海軍が西海岸基地を押さえ、事後処理に入った。

サンディエゴ海軍基地は深海棲艦の手によって色々と変えられてしまっていたが、横須賀鎮守府と同じく時間を掛ければ再建可能だった。

1つ いい話があるとすれば、深海棲艦によって改造された基地には、深海棲艦に関する何かしらの情報が残っているかもしれない。アメリカ海軍が それを調査し、何か判明すれば、オリーブ財団にも一報を入れてもらえる。

ネロと艦隊もアマ・デトワール号に乗り、海路でオリーブ財団へと帰還した。

 

 

・・・・・・

 

*無人島 8月13日 0:25*

 

ダンテと白いネロは、どこかにある無人島に戦いの場を移していた。

どちらも息が上がり、肩を上下させながら睨み合っている。

 

白ネロ「しつこいなぁ。そろそろ飽きてきたんだけど」

 

ダンテ「だったら俺の質問に答えろ」

 

白ネロ「素直に答える訳ないだろ。アンタが赤城の事で苛立ってる様、見てて凄く楽しいからさぁ」

 

口で言っても分からないなら、身体に直接 訊こうとダンテが動こうとするが、その前に白いネロが何者かに蹴り飛ばされ吹き飛んだ。

 

白ネロ「いったいなぁ・・・何すんだベルゼ!」

 

ベルゼ「お前こそ何のつもりだ?今回は挨拶代わりでネロの相手だけだっただろ。ダンテと ぶつかった時点で引き際だ」

 

白ネロ「そんなの知ったこっちゃねぇよ!おい、何だ!?放せ!」

 

更に2人の赤バージルが現れ、白いネロはベルゼが開いた次元の入り口に連行されていった。

 

ベルゼ「悪いな、まだ生まれたばかりで礼儀がなっちゃいないんだ。じゃあな」

 

ベルゼも中に入り去ろうとするが、ダンテが呼び止めた。

 

ダンテ「赤城を どうした?何でネロと同じ顔した あいつから、赤城と同じ気配がする?」

 

ベルゼ「・・・俺達は何もしちゃいない。そもそも、俺も詳しくは知らないしな」

 

ダンテ「あいつはネロのクローンか?」

 

ベルゼ「いや、俺とは生まれ方が違う。どちらかと言うと、赤いバージルと同じ過程で生み出された」

 

ダンテ「ネロの力からか・・・」

 

ベルゼ「それとルキフェルスのな。ダンテ、1つ礼を言っておくぜ」

 

ダンテ「あ?」

 

ベルゼ「ルキフェルスを倒してくれて ありがとよ。お陰で俺は自由だ」

 

ダンテ「お前も ぶっ殺してやるよ」

 

ベルゼ「ハッ、それは またの機会にな。まぁ、死ぬのは お前の方だが」

 

ダンテ「言ってろ」

 

ベルゼ「お礼序でに教えてやるよ。赤城が どうなったか知りたかったら、もう1人の赤城を探せ。深海棲艦のアカギをな。奴なら何か知ってるはずだ」

 

赤城に関するヒントを言い残し、ベルゼも次元の入り口に入り姿を消す。

ダンテは追い掛けようともせず、ベルゼの言っていた言葉に思考を巡らせるのだった。

 

 

*ロシア・モスクワ 街*

 

同時刻、ロシア政府関係の建物が異常なほど慌ただしく、騒がしかった。

建物の通路には幾人ものバラバラになった人間の死体が転がっており、壁や窓には大量の血が飛び散り赤く染めている。

そんな鉄の匂いが充満する通路を、フード付きの黒いコートを纏い、黒い仮面をした謎の人物が歩いている。黒いコートと言っても、ルキフェルスや七騎士が着ていた物とはデザインが異なる。

そして手には、血が滴る刀が握られている。

通路の先で数人の男達が現れ、仮面の者に向かって銃を撃つ。仮面の者は刀を前方で回転させ、銃弾を絡め取ると床に縦1列に並べる。

刀を振り床に並べた銃弾を飛ばすと、打ち返された銃弾に男達が撃ち抜かれ、纏めて絶命した。

男達の死体を踏み越え、建物を進む仮面の者が行き着いた場所は、1つの部屋だった。

扉を開くと、中には政府要人と思われる1人の人間が居た。

その男はデスクの引き出しから銃を取り、仮面の者に銃口を向ける。しかし、投げられた刀に肩を刺し貫かれ、男は痛みから銃を落とした。

仮面の者が歩を進め、男の肩から刀を引き抜くと、痛みで呻きを上げながら男は命乞いを始めた。

 

男「ま、待て!何が目的だ!?何しに ここへ来た!?」

 

?『艦娘は どこだ?

 

仮面の者の声は、変声機でも使ってるのか機械的な声を発した。

 

男「か、艦娘・・・?艦娘なら軍に居るだろ━━あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」

 

喋ってる途中で、男の左腕が斬り落とされた。男は突然の痛みに悲鳴を上げた。

 

?『答えが違う。お前がプライベートで飼ってる艦娘の居場所だ

 

男「い・・・言えば見逃してくれるか?頼む、命だけは・・・!」

 

?『・・・見逃す

 

すると男は、死にたくない一心で、必死な様子で艦娘売買で買った艦娘の監禁場所を吐いていく。これが呆れた事に、買ったのは1人ではなく10人も買ったらしく、それぞれ別の場所に監禁しているそうだ。

しかも訊いてもないのに、横流しした国税で買った事まで自白した。

艦娘の居場所を聞いた仮面の者は、立ち去る訳でもなく刀を振り上げた。それを見て男も焦る。

 

男「ま、待て、約束が違う!言えば見逃すと・・・!」

 

?『嘘だ

 

男の断末魔が響いた直後、ロシア軍が抱える特殊部隊が部屋に突入した。

床には男の死体が転がっていたが、仮面の者の姿は既に消えていた。




今回3話続けての西海岸基地攻略戦の話は、艦娘達が危なかったですね。

次回も宜しく お願い致します!
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