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306話です!どうぞ!
夕張、ホノルル、呉提督、
襲撃者から逃げ切った中、オルロフはヴィクトル・レフキンを探せと言う。
ファイヤーバードを解除するためには、核弾頭と通信できる専用コンピューターであるチェゲトが必要だった。
チェゲトを手に入れるため、夕張達はヴィクトルの足取りを探した。
ヴィクトルが居ると思われる町に着いた夕張達だったが、オルロフは1人のタクシー運転手に突然 殴り掛かる。そのタクシー運転手こそが、最後にチェゲトを持っていたヴィクトルだった。
2人の老人が喧嘩を繰り広げるのを止め、夕張達はチェゲトの在処を訊く。チェゲトは、ヴィクトルがアメリカに亡命する前に、ロシアのジューコフカにある隠れ家に隠したとの事だ。
夕張達はオルロフとヴィクトルを連れ、共にロシアへと向かった。
*ロシア・ジューコフカ 隠れ家 ロシア時間8月16日 1:35*
ヴィクトル「さぁ、入ってくれ。掃除は手が回ってないから我慢してくれ」
夜中、ロシアへと入国した夕張達が、嘗てヴィクトルが利用していた隠れ家に着いた。そこは長年 放置されていたため、どこも埃塗れだった。
夕張「チェゲトは?」
ヴィクトル「今 取ってくる。ややこしい場所に隠してるから、ちょっと待っててくれ」
待ってる間、夕張達は埃を払いつつ、適当に椅子やソファーに座る。
健はオルロフと一緒にソファーに座ってるため、折角だからヴィクトルとの事について話し始めた。
健「ねぇ、仲直りした方がいいんじゃない?」
オルロフ「仲直り?冗談じゃない」
健「僕は人を見る目はない方だけど、彼は嘘を吐いてるようには思えない。それに2人は親友だったんだろ?」
オルロフ「昔の話だ」
健「こんなこと言いたくないけど、2人共 年寄りだし、老い先 短いっていうか・・・この先は危険もある訳だし、何かあってからじゃ遅いよ」
オルロフ「余計な お世話だ」
健「・・・僕の両親は、車の事故で死んだんだ。まだ10才だった」
オルロフ「・・・それから どうした?」
健「親戚の家を たらい回し。両親が死んだ時、悲しむより恨んだよ。“何で僕を置いて居なくなったんだ”って・・・。もしもの事があれば、大っ嫌いだって事も伝えられなくなる。何かあってからじゃ遅いんだよ。話せる時に話しといた方がいい」
健の身の上話は初耳だったので、夕張、ホノルル、呉提督も静かに聞いていた。
すると、健の話に何か思う事があったのか、オルロフも自分の家族の話を始めた。
オルロフ「私には妻と息子が居た。家族の事を思うなら、祖国を裏切るべきではなかった。だが私にはできなかった・・・」
家族と一緒に居るよりも、オルロフは破壊兵器を止める道を選んだ。自分の家族に危険が迫ると分かっていても。
だが何の対処もしていなかった訳ではなかった。祖国を裏切る前に、家族をイギリスへと逃がしていた。
オルロフ「息子は5才だった」
健「亡命してから、探そうとはしなかったの?」
オルロフ「どんな顔をして会えばいい?私のせいで危険に晒されたのに。君のように息子は、私を恨んでるに違いない。それに、私と一緒に居ると危険なんだ。一緒に居ない方がいい」
オルロフの顔は悲しみや後悔、今でも あの選択は正しかったのかと迷いがある顔をしていた。その顔を見て、健は それ以上 何も言えなくなった。
そこへヴィクトルが戻ってきたのだが、何やら様子が おかしい。
ヴィクトル「折角 祖国に帰ってきたんだ。先ずは乾杯しないか?」
ヴィクトルの手には、ワインボトルとワイングラスがあった。・・・・・・いやチェゲトは?
夕張達も、こんな時に何の真似かと眉間に皺を寄せて目が鋭くなる。
夕張「何してるの?」
ヴィクトル「呑めるかの心配してるのか?かなり古いが・・・まぁ、熟成されて逆に美味くなってるだろ」
呉「もう我慢ならない!チェゲトは どこ?!さっさと出しなさい!」
ヴィクトル「・・・・・・呑まない?」
『呑まない!』
ヴィクトル「お堅い連中だね・・・」
ヴィクトルは呆れたように首を振り、ワインボトルとワイングラスをテーブルに置くと、すぐ傍の壁の隠し金庫から黒い箱を取り出した。それこそが、ファイヤーバードを唯一 解除できるチェゲトだ。
ややこしい場所にあると言っていたのは何だったんだ?
オルロフはチェゲトを手に持ち、舐め回すように状態を確認する。
オルロフ「ふむ・・・どうやら問題ないようだ。よく壊さず取っておいたな」
ヴィクトル「当然だ、俺は用心深いからな。こんな時のために大切に保管してた」
健「で、これ どうやって使うの?」
オルロフ「これを起動するには240ボルトの電源とキーボードが必要だ。・・・・・・ん?電気ケーブルは どうした?」
ヴィクトル「電気ケーブル・・・?」
オルロフ「チェゲトに繋げるケーブルだ!一緒にあっただろ!」
ヴィクトル「それなら持って逃げる時に引っこ抜いたぞ?」
オルロフ「何で一緒に持ってこないんだ?!あれが無いと使えないだろ!」
ヴィクトル「俺は科学者じゃないぞ!そんなの知る訳ないだろ!」
チェゲトの電気ケーブルの接続端子も、チェゲトに合わせて独自の形に作られている。ラジオの電気ケーブルなどでは繋ぐ事もできない。
チェゲトを手に入れても、使えなければ意味がない。何しにロシアまで来たのかと、ホノルル、呉提督、健は顔を引き攣らせていた。
そんな中、夕張の表情だけは違った。
夕張「・・・外から電源を確保するんじゃなくて、中から使えたら問題ないよね?」
呉「どうにかなりそう?」
そう訊かれ、夕張はチェゲトを観察する。
夕張「ん~・・・構造は そこまで複雑じゃないし、これなら ちょっと分解するだけで済みそう」
オルロフ「分解だと!?そんな事させんぞ!」
ヴィクトル「バカ言うな、そのままじゃクソの役にも立たないガラクタだろ。分解して使えるなら御の字だ」
オルロフ「お前は、私が どれだけの心血を注いで これを造ったと思ってる?!」
チェゲトもオルロフが造り上げた物だ。元科学者の彼からすれば、チェゲトは我が子同然だった。分解は即ち、我が子の死とも言える。
夕張「大丈夫、分解するのは外側の箱だけだから。健、ノートパソコン」
ノートパソコンを要求され、健の顔が強張る。健からすれば、嫌な予感しかしない。
健「・・・・・・え、何するの?」
夕張「ノートパソコンのバッテリー利用する」
健「嫌だよ!他の方法 考えてよ!」
ハッカーで、現在は分析官でもある健からすれば、ノートパソコンは相棒だ。ノートパソコンが分解されるという事は、即ち相棒の死とも言える。
しかし、呉提督は本当に我慢の限界だった。頑固ジジイの逃亡から始まり、シフチェンコが送り込んだ襲撃者の対処、喧嘩しまくる頑固ジジイとスケベジジイのヘルパー、チェゲトを手に入れても すんなり使えない状況、挙げ句の果てには使えるようにしようとしたら、健とオルロフがグズる始末。任務を遂行するに当たり、順調とは言えない状況が連続で続いた事で、呉提督の血管が切れそうになっていた。
呉「健、私はねぇ、この任務を終わらせて さっさと帰りたいの。グダグダ言ってないで さっさと渡せ・・・!」
呉提督は怒りを押し殺すような声で、途中からカマ言葉から漢に戻る。言われた健は呉提督の顔を見て冷や汗を垂らし、大人しく夕張にノートパソコンを渡した。
健「絶対 弁償してよ?」
夕張「経費で落としてもらおう」
自分では絶対に弁償するつもりがない夕張。
経費で落ちるか どうかは、本部長であるステフ次第である。
夕張がノートパソコンとチェゲトを分解するのを見ながら、健とオルロフは終始 悲しそうな表情を浮かべていた。
そして夕張は、ノートパソコンのバッテリーと そこに繋がる配線を使い、チェゲトの中に組み込みキーボードまで繋げた。
夕張「よし、出来た!これで使えるはずよ」
オルロフがチェゲトのスイッチを入れると、問題なく起動した。これならファイヤーバードを止められる。
健は変わり果てたノートパソコンを見て悲壮感を漂わせ、逆にチェゲトはグレードアップし、オルロフは ご機嫌だった。相棒は死んだが、息子は生き延びた。
すると外から、窓を突き抜け銃弾が飛んできた。シフチェンコが送り込んだ襲撃者に見付かってしまった。
夕張達は身を屈め、無数に撃ち込まれる銃弾から身を守る。
オルロフ「お前が密告したんだろ?!」
ヴィクトル「ふざけるな!俺も一緒になって撃たれて隠れ家ボロボロにされてるんだぞ!俺に何の得があるってんだ!」
ヴィクトルも亡命者だ。自分の居場所を教えれば命を狙われる危険があるため、そこまで馬鹿な真似はしないだろう。
呉「敵に見付かった以上、隠れ家でも何でもないわよ!ここは囲まれてる!」
すると古い建物だからか、銃弾が壁を貫通し、オルロフの肩に命中して倒れてしまう。
ヴィクトル「オルロフ!」
凶弾に倒れた彼に、誰よりも早く駆け付けたのはヴィクトルだった。
銃弾が飛んでくる中、ヴィクトルは止血し、オルロフの傷を手早く応急手当てする。その行動に、オルロフは不思議そうな顔をした。
オルロフ「・・・なぜ私を助ける?」
ヴィクトル「俺は お前の相棒だ、お前を護るのが俺の任務だ!」
冷戦時代、ヴィクトルは自分が思うような形でオルロフを護れなかった。
冷戦が終結した今となっては意味がないかもしれないが、ヴィクトルの中では まだ任務は生きていた。オルロフの護衛という任務が。
亡命前と変わらぬヴィクトルの様子に、オルロフも何か思う事があったのか、彼の顔を見ながら それ以上 何か言う事はなかった。
すると銃弾が飛んでくる中を、床を這って夕張が2人に近付いてくる。
夕張「ここは隠れ家なのよね?!だったら抜け道とかないの?!」
ヴィクトル「1つだけある!流石に連中も出口までは知らないだろ!オルロフを頼む!」
ヴィクトルは銃弾の中を移動し、壁にある隠し扉を開ける。そこは まるで、坑道のようになっていた。
ヴィクトル「来い!逃げるぞ!」
夕張「ホノルル、健、オルロフ連れて先に行って!」
ホノルル「夕張は どうするの!?」
夕張「足止めする!大佐と一緒に すぐ追うから行って!」
健「ほら、掴まって・・・!」
ヴィクトル「俺が先導する!」
銃を手にするヴィクトルが先導して抜け道に入り、その後ろを、オルロフに肩を貸すホノルルと健が追う。
夕張「大佐、これ持って!」
呉提督は隠れ家に非常食として置かれていた、10キロの米袋ぐらいのサイズもある小麦粉の袋を渡される。こんな時に小麦粉を持って逃げる意味が分からず、呉提督は怪訝な顔をする。
呉「まさか食べるつもり?これ いつのだと思ってるの!?こんなの食べたら お腹 壊すわよ?!」
夕張「違う、食べない!いいから それ持って中に入って!」
銃弾が飛んでくる中 呑気に話してる場合でもなく、呉提督は疑問が解消されないまま仕方なく抜け道に入った。
夕張は棚にある目覚まし時計、導線、電池、テープを手に取り、更に遅れて抜け道へと入った。
*坑道*
呉提督は両肩に、2つの小麦粉の袋を担いでいる。追い付いた夕張はポケットナイフで、その片方の袋を少し裂く。
夕張「大佐、小麦粉を蒔くようにして歩いて」
呉「へ?」
詳しい説明がないため、呉提督の疑問は増えるばかりだが、夕張が言うなら信用できるため、大人しく従う。呉提督は身体を大きく上下させながら歩き、肩に担ぐ小麦粉を蒔いていく。
その後ろで、夕張が隠れ家から持ってきた物で何かを造っていた。
出口までは まだあるのか、まだまだゴールが見えてこない。身体を上下させて歩くだけでは退屈なため、呉提督は疑問を解消するために口を開いた。
呉「これ新しいエクササイズみたいな事させられてるけど、何するつもりなの?」
夕張「小麦粉は可燃性が高いから、坑道内に充満させて火を点ければ粉塵爆弾にできるの。今 後ろで爆弾 造ってる」
呉「え、爆弾・・・?ちょっとやめてよ!背中の方 見えないから怖いじゃない!」
見えても怖いと思うが・・・。
喋ってると、夕張は目覚まし時計を利用した時限式爆弾を完成させた。
直後、片方の小麦粉が無くなったので、夕張は またポケットナイフで もう片方の袋も裂き、呉提督が再び上下運動しながら歩いて小麦粉を蒔く。
今回の粉塵爆弾の仕組みは単純だ。目覚まし時計が鳴ったら、電池から導線の先に電気が流れる。2本の導線の間で迸る電流が空気中の小麦粉に着火し、大爆発を起こすという訳だ。
呉「ここは脆そうよ。逃げる時間がないと こっちまで巻き込まれる」
夕張「時限式だから、時間に余裕は持たせる」
それから しばらく歩いてると、最後の小麦粉も無くなった。
夕張は目覚まし時計をセットし、適当な場所に置いて出口に向かう。
・・・・・・
ヴィクトル「こっちだ!急げ!」
出口まで到着したが、来た道の坑道の奥から、人の声が聞こえた。襲撃者が もう追ってきたのだ。
しかし、1つ問題がある。目覚ましのタイマーは時間に余裕を持ってセットした。声の反響具合から、爆発する前に襲撃者が来る方が早そうだ。
夕張「私が時間を稼ぐから、坑道のブレーカー落として。真っ暗にすれば少しは時間を稼げるから」
呉「待って、1人じゃ危険よ。私も行く」
夕張「いえ、1人で行く。爆発までに間に合わなかったら、一緒に巻き込まれるから大佐は皆を護って。私を待たず、皆だけでセルビアに行って!」
呉「ちょっと夕張ちゃん!」
夕張は止めるのも聞かず、走って坑道の中へ引き返してしまった。ホノルルと健は、焦ったような顔をしながら その背中を見送り、呉提督は怒ったような顔をしていた。
健「どうするの?」
呉「ブレーカーを落とす。夕張ちゃんを助けるには それしかない」
夕張なら機転を利かし、どうにかできるかもしれないが、それには夕張が指示した通りにブレーカーを落とす必要があるだろう。
その後 手分けしてブレーカーを探し、坑道内の明かりを消した。
・・・・・・
坑道内の明かりが消えた事により、襲撃者達はライトを照らしながら、坑道内に散らばっていた。
暗闇で夕張が角から顔を出すと、襲撃者の内2人を見付けた。状況としては、夕張が襲撃者2人の後ろに回り込んだ状態だ。
夕張は その辺で拾った木材を手に、襲撃者の背後から襲い掛かる。片方の頭を殴り倒し、もう片方が銃口を向けてくるが、夕張は銃を叩き、襲撃者の手から銃が落ちる。
更に出鱈目に何度も殴ってノックアウトするが、先に殴り倒した方が起き上がり掴み掛かってきた。接近戦の末、手に持つ木材が弾かれ夕張の手から離れる。
壁に叩き付けられ首を絞められるが、夕張は激しく抵抗して顔面を殴る。それに耐え兼ね距離を空けようとしたのか、襲撃者は夕張は投げ飛ばした。
地面に倒れる夕張だったが、すぐ近くに弾かれた木材があった。
それを掴み立ち上がり、襲撃者を殴り倒そうとしたが、夕張の動きは止まった。振り返ると目の前で、襲撃者が銃口を向けていた。
夕張「・・・ここには小麦粉を充満させてる。引き金を引いたら最後、爆発して そっちも死ぬわよ」
夕張は警告するが、襲撃者は夕張の言葉が嘘か真か思案しながらも、徐々に引き金を絞っていく。
互いに睨み合っていると、襲撃者の後ろから呉提督が現れ、襲撃者を殴り倒す。
呉「このヤロッ、調子 乗ってんじゃねぇぞ・・・!」
倒れる襲撃者に蹴りを入れ、踏み付け、呉提督は襲撃者が動かなくなるまで続けた。
夕張と呉提督は襲撃者のライトを拾い、自身の顔を照らしながら互いの顔を見る。
夕張「何で来たの!?」
呉「あんたを助けるために決まってるでしょうが!私が来なかったら危なかったのよ?これからは一緒に行動しなさい」
夕張「大佐が銃 撃たなくて良かった」
呉「何で?」
夕張「小麦粉 蒔いたでしょ?銃 撃ってたら爆発してた」
呉「ヤッベ、忘れてた」
夕張「だから1人が良かったの。多分あと3分で爆発するから出ましょ」
呉「こんな真っ暗じゃ道 分かんないでしょ?無線でヴィクトルにナビしてもらう事に・・・・・・ああクソッ!」
夕張「どうしたの、何?」
呉「無線 落とした!これじゃあ出口まで分かんない!」
夕張「私が覚えてるから必要ない、もう行くよ。何しに来たのよ まったく・・・」
呉「確かに さっきまであったのに・・・!」
夕張は呆れながら、ライトで無線機を探す呉提督を置いて さっさと行ってしまう。それを見て、呉提督は慌てて夕張を追った。
時間がないため、夕張と呉提督は出口へと急ぎ走るのだが、呉提督が無線機を落としていた事で、夕張の頭には過去の思い出が蘇っていた。
夕張「ねぇ、前にも こんな事あったよね?あれは確か、ワージー助けにホンジュラスに行った時だっけ?」
呉「言わないで!確かに落としたけど、あの時の事は もう時効よ!」
・・・・・・
坑道内で爆発が起きた直後、夕張と呉提督は出口へと出た。
しかし そこで見たのは、倒れて気絶するホノルル、健、ヴィクトルの姿だった。
オルロフの姿は無い。
夕張「ホノルル、健!」
呉「ヴィクトル、しっかりして!」
夕張と呉提督が身体を揺すり呼び掛けると、気絶していた3人が目を覚ました。どうやら酷く頭を殴られたようだ。
夕張「オルロフは?オルロフは どうしたの!?」
ヴィクトル「奴らに連れてかれた・・・」
健「連中、おじさんが中に戻った後に いきなり現れて・・・多勢に無勢だったから どうしようもできなかった・・・」
相手が元ロシア人 特殊部隊の人間なら、KGB(ソ連の政治保安警察)の隠れ家の情報を持っていても おかしくはない。恐らく そこから出口の場所がバレていたのだろう。
ホノルル「ごめん、艦娘なのに人間相手に・・・とんでもない失敗しちゃった・・・」
呉「いいえ、生きてただけ良かった」
健「あいつらオルロフだけじゃなくて、チェゲトまで奪っていきやがった・・・!」
夕張「チェゲトを使えるのはオルロフだけ。核弾頭と通信ができるのもチェゲト・・・私達、とんだ勘違いをしてたんだ・・・」
呉「そうか、そういう事だったのね」
シフチェンコが襲撃者を送り込んだのは、ファイヤーバードを解除できるオルロフを殺すためだと思っていた。
だが真の目的は、オルロフに核弾頭を起爆させるつもりだったのだ。最初から、チェゲトと それを使える彼が狙いだった。
夕張「セルビアに行こう。オルロフはファイヤーバードがある所に連れていかれるはず。用済みになったら彼は殺される」
ヴィクトル「俺も行くぞ」
夕張「あなたに協力を頼んだのは、チェゲトを手に入れるまで。ここから先は どうなるか分からないし危険よ」
ヴィクトル「バカ言うな、俺は あいつの護衛役だ。あいつを護るのはアンタらの役目じゃない、俺の任務だ。来るなって言っても、1人で勝手に行くだけだが、どうする?」
夕張「でも・・・」
ヴィクトル「それに、俺は元KGBだ。その辺の若い奴よりは戦える」
夕張「・・・・・・分かった。でも無茶はしないで」
ヴィクトル「そう来なくっちゃな」
夕張達はオルロフの救出と、核弾頭を止めるためにセルビアへと向かうのだった。
次回も宜しくお願い致します!