Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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ここまで読んでいただいた皆さん、ありがとうございます!
これは ちょっと違うんじゃないのかと思われる部分もあるかもしれませんが、ストーリーを楽しんでもらえればと思っております。

31話です!どうぞ!


Mission31 インフェスタント~神殿へ向かえ~

ダンテ達の車は、突如 現れた神殿へ行くために走り続けていた。住民は避難したのか、人気はない。

 

鈴谷「もうすぐ、悪魔と戦うんだよね・・・」

 

鈴谷は誰に言うでもなく、そう呟いた。

 

天龍「何だ、ここまで来てビビったのか?」

 

鈴谷「そうじゃないけど、色々 考えちゃうじゃん」

 

皆も同じだったのか、物思いに耽るような顔になった。

 

夕張「そうよね、着任したら深海棲艦と戦うと思ってたのに、いきなり悪魔だもんね」

 

深雪「あれにもビックリしたよな?」

 

同意を求めるように深雪は叢雲を見た。

 

叢雲「司令官のこと?」

 

深雪「そうそう、半分 悪魔とか言われても意味不明だったし」

 

神通「私も最初は半信半疑でした」

 

時雨「僕なんか着任する前に悪魔に食べられたしね」

 

叢雲「その話は やめて」

 

北上「あれも不思議だったよねー、皆で同じ夢を視たの」

 

電「凄かったのです」

 

蒼龍「その話よく聞くけど、そんなに凄いの?」

 

共通の夢は一部の艦娘を除いた者達しか視ていない。話には聞いていても、同じ夢を視るというのは不思議でしかない。だから半信半疑だった。

 

皐月「司令官が ずっと戦ってる夢なんだ」

 

初雪「誰彼 構わず ずっと戦ってた」

 

文月「あんなの、あんまり視たくないな・・・」

 

如月「辛いわよね」

 

如月は、着任した日にダンテから貰ったホーリーウォーターを眺めながら呟いた。

 

青葉「興味深いですね」

 

それから青葉は、夢を視た者の話を聞きながら ずっとメモに何かを書いていた。

 

龍田「夢と言えば、赤城さんが視た夢も気になるわよね~」

 

暁「司令官 死んじゃうの?」

 

天龍「絶対ない、あいつが死ぬ訳ねぇんだ・・・絶対に」

 

天龍の言葉は、まるで自分に言い聞かせるかのような言葉だった。

 

隼鷹「そうならない為に私らが一緒に来たんだから、心配ないって~」

 

隼鷹は あまり気にしてないのか、あっけらかんと言った。

車内では・・・。

 

赤城「陸軍は どこでしょう?」

 

ダンテ「まだ先だろうな」

 

加賀「提督、夜間では艦載機が使えないわ。もし悪魔と戦闘になれば・・・」

 

ダンテ「準備に手間取ったしな、使えないなら仕方ない。外に居る間は他の奴に任せろ」

 

鳳翔「あの悪魔が言っていた神殿の内部は どうなってるんでしょう?」

 

ダンテ「さぁな、行けば分かるさ」

 

車は都心に向かって走る。しばらく走ると、陸軍が見えてきた。大規模な形で街を封鎖している。

 

赤城「あれですね」

 

加賀「本当に通してもらえるの?」

 

ダンテ「ダメなら意地でも通るしかねぇな」

 

鳳翔「後ろに皆も居ますから、無茶はしないでください」

 

ダンテ「陸軍に言ってくれよ」

 

陸軍の防衛ラインで車を停車させると、1人の軍人が車まで来た。身分を伝えると すんなり通してもらえたが、通る時に陸軍から嫌味を言われた。ダンテは鼻で笑っていたが、リアカーに乗っている艦娘の多くが、陸軍に向かって あっかんべーをしていた。可愛らしいものである。

 

ダンテ「ここからが本番だな」

 

神殿が現れた影響なのか、街の灯りは少ない。そして街が変貌している事もあり、不気味な雰囲気が漂っている。

 

ダンテ「お前ら、準備しとけよ!」

 

リアカーに乗っている艦娘に聞こえるように、大声で伝えるダンテ。防衛ラインの内部に入る事は、敵のテリトリーに入った事を意味する。いつ悪魔が現れても おかしくない。街中を進んでいると、頭上から悪魔達が飛び掛かってきた。

 

天龍「迎撃するぞ、近付かせるな!」

 

天龍、鈴谷、叢雲、時雨が襲い掛かる悪魔に砲撃を開始した。他の艦娘は天龍達がリアカーから落ちないように支えている。

 

深雪「狭いのに艤装 出したら余計 狭くなった!」

 

叢雲「死にたくなかったら我慢して支えてなさい!」

 

那珂「カレー使っちゃえば?」

 

夕張「ダメよ!あれは切り札だから、こんな所で消費できない」

 

比叡カレーは手強い相手に使うと決めていた。低級悪魔を相手に無駄撃ちはできない。

悪魔の襲撃を躱しながら走っていると、前方に上半身は人、下半身は蜘蛛の姿をした悪魔、アルケニーが待ち構えていた。

 

ダンテ「ハンドル持ってろ」

 

赤城「わ、私ですか!?」

 

ダンテ「真っ直ぐ進むように持っててくれれば良い」

 

助手席に座る赤城にハンドルを任せ、ダンテは窓から身を乗り出し、エボニー&アイボリーを高速連射して屠っていく。

 

ダンテ「楽しくなってきたな!」

 

そんな中、後ろの艦娘が砲撃した悪魔がボンネットに落ちてきた。まだ息があるのか動いている。

 

赤城「ひぃ~~~!?」

 

赤城の目の前には、フロントガラス越しに醜悪な悪魔の顔面が へばり付いている。

 

赤城「この車 何かないんですか!?」

 

少しパニックになった赤城はハンドル周りを いじくり回す。するとウォッシャー液が悪魔の顔面に噴射された。

 

赤城「これじゃない!」

 

鳳翔「赤城さん落ち着いて!」

 

さらに色々と いじる赤城。今度はワイパーが動き出す。

 

赤城「使えない!」

 

加賀「提督!」

 

ダンテ「無断乗車は お断りだ!」

 

悪魔を掴んでボンネットから引きずり下ろすダンテ。そのままダンテは車内に戻った。

 

ダンテ「おい赤城、ウォッシャー液とワイパーじゃ悪魔は倒せないぞ」

 

赤城「分かってますよ!」

 

 

・・・・・・

 

羽黒「終わったんでしょうか?」

 

悪魔の襲撃が止まり そう思っていると、車の近くで爆発が起きた。

 

天龍「何だ!?」

 

プロペラ音が近付いてくると そこには軍用ヘリが飛んでおり、ダンテ達に向かってミサイルを撃ってきた。

 

皐月「あれって陸軍の!?」

 

鈴谷「何で鈴谷達に攻撃してんの!?」

 

白露「白露達 嫌われ過ぎだよ~!」

 

陸軍と海軍の仲が悪いのは理解しているが、まさか この非常時に陸軍のヘリが自分達に攻撃してくるとは思いもしなかった。

 

比叡「撃ちます!」

 

今度は比叡が艤装を展開してヘリを狙う。

 

神通「待ってください、そんな事すればパイロットの人が死んでしまいます!」

 

比叡「けど・・・!」

 

鈴谷「じゃあ どうするの!?」

 

大井「このままじゃ私達が死にますよ!」

 

隼鷹「何でも良いから早く決めてくれよ~!」

 

比叡「お姉さま!」

 

比叡は金剛を見た。金剛は じっと比叡の眼を見た後、ゆっくりと頷いた。

 

比叡「撃ちます!当たってぇ!」

 

比叡の砲撃で撃ち出された砲弾はヘリに当たり爆ぜた。皆がホッとしていると、黒煙を突っ切ってヘリが現れた。

 

雷「えぇ!?」

 

時雨「何で墜ちないの!?」

 

蒼龍「こんなこと有り得るの!?」

 

夕張「有り得ないわ、戦艦の砲撃に直撃して墜ちないなんて・・・まさか!」

 

深雪「まさかって・・・」

 

初雪「その まさか?」

 

艦娘達は1つの考えに至った。あれも悪魔だと。そのヘリの悪魔の名前は『インフェステッドチョッパー』。元々 陸軍の物だったが、掃討作戦が失敗した後に捨てられていたヘリに、魔界の寄生生物『インフェスタント』が寄生して操っている。インフェスタントは生物だけでなく、無機物にも寄生できる。

 

文月「あれも悪魔・・・?」

 

蒼龍「悪魔なら もうパイロットとか気にしなくていいから撃って撃って!」

 

比叡の砲撃は躱されるが何発かは当たっている。それでも墜ちない。

 

天龍「あいつ どんだけ頑丈なんだよ!」

 

赤城「提督、何かないんですか!?」

 

ダンテは夕張が取り付けた大量のスイッチを見る。

 

ダンテ「どれが どれだったっけ?」

 

とりあえずスイッチを押すダンテ。すると車から大量の小型ミサイルが発射された。

 

羽黒「何ですか!?」

 

インフェステッドチョッパーは躱そうとするがホーミング性能があったため躱しきれずに当たった。

 

夕張「見た!?あれ私が考えて付けたのよ!どう、凄い?凄いでしょ!?」

 

自分の発明品が活躍して大層 喜ぶ夕張。

連鎖的な爆発が起きるが、インフェステッドチョッパーは それでも墜ちない。

 

夕張「何で墜ちないのよ!」

 

喜びから一転、自分の発明品でも墜ちないインフェステッドチョッパーに怒る夕張。

 

鳳翔「もう一回やりましょう!」

 

ダンテは もう一度 同じスイッチを押したが、何も反応しない。

 

ダンテ「一回だけかよ」

 

加賀「他には?」

 

いくつかスイッチを押していくダンテ。回転式ノコギリ。

 

夕張「ほら、丸太とか道を塞いでたら これで通れるでしょ」

 

内蔵された電飾が光る。

 

夕張「クリスマスの時期に気分を味わえると思って」

 

翼が展開する。

 

夕張「ロマンよ」

 

車のフロント部分から何かが飛び出す。だが すぐに地面に落ちた。車は落ちた物を通り過ぎると、後方で爆発が起きた。

 

夕張「今の魚雷ね」

 

天龍「車に魚雷は要らねぇだろ!」

 

鈴谷「ていうか、全部 役に立たないし!」

 

ダンテ「ダメだ、当てにならない。お前らカレー使えよ!」

 

羽黒「比叡さん、比叡さんの真骨頂のカレーですよ」

 

比叡「何か嬉しくない!」

 

比叡は通常弾からカレー砲弾に切り替え、インフェステッドチョッパーに撃つ。砲弾が爆ぜると、内部のカレーがインフェステッドチョッパーに付着した。するとプロペラの回転が止まり、インフェステッドチョッパーは墜落して爆発炎上した。

 

那珂「最初からカレー使えば良かったね」

 

夕張「こんな所で切り札を使うことになるなんて・・・」

 

インフェステッドチョッパーの襲撃を切り抜けたが、今度は砲撃を受けた。直撃は免れたが、爆発の影響で車とリアカーを繋ぐ留め具が壊れた。リアカーは横転し、艦娘達は放り出される。ダンテも それに気付いて車を止める。

 

青葉「イテテ、今度は何?」

 

ガラガラと音を立てながら戦車が現れた。

 

鈴谷「次は戦車だし!」

 

電「あれも陸軍のなのです!」

 

天龍「陸軍なんて嫌いだぁ!」

 

その戦車もインフェスタントが寄生している『インフェステッドタンク』と呼ばれる悪魔だった。

インフェステッドタンクから砲撃を受ける。

 

蒼龍「隠れて!」

 

艦娘達は瓦礫や建物の陰に隠れて砲撃の盾にする。砲口は、今度はダンテ達が乗る車に向く。

 

ダンテ「早く降りろ」

 

赤城、加賀、鳳翔は慌てて車から降りようとする。ダンテは悪魔に向かっていくが・・・

 

鳳翔「提督!」

 

後ろを振り返ると、鳳翔が まだ車に居た。服が車の どこかに引っ掛かり、逃げ遅れている。

 

ダンテ「あの馬鹿・・・!」

 

ダンテは鳳翔を助けるために車へ戻る。

 

ダンテ「何やってる!?」

 

鳳翔「服が・・・!」

 

インフェステッドタンクは容赦なく車に砲撃した。

 

加賀「鳳翔さん!」

 

赤城「提督!」

 

車は炎上した。

 

加賀「そんな・・・」

 

赤城「どうして、こんな・・・」

 

蒼龍「早く隠れてください!」

 

呆然としている赤城と加賀を、蒼龍が物陰に引っ張り込み隠れさせる。

 

蒼龍「あそこ見てください」

 

蒼龍が指を指す場所には、瓦礫の上にダンテが立っていた。腕には鳳翔を横抱きに抱えている。

 

ダンテ「間一髪だったな」

 

鳳翔「すみません提督」

 

ダンテ「あいつらと合流して隠れてろ」

 

鳳翔を下ろし、ダンテは悪魔に特攻する。インフェステッドタンクは砲撃してくるが、照準を合わせるのが遅いのでダンテには当たらない。ダンテは砲撃を避けながら、インフェステッドタンクに付いている ある物を発見する。それは大きい目玉だ。ギョロギョロと動く目玉はダンテを見ている。

 

ダンテ「そこか?」

 

ダンテは目玉が弱点だと目星を付け、その目玉にリベリオンを突き刺した。更に力を込めて深くリベリオンを押し込む。それでも耐久力の大きいインフェステッドタンクは まだ動いている。弱点を狙われ危険を感じたインフェステッドタンクは、戦車に取り付けられている機銃の照準をダンテに合わせる。撃たれる瞬間、ダンテはリベリオンを引き抜き跳躍して離れる。エボニー&アイボリーを撃ちながら近付くが、今度は砲口から炎を放射してきた。インフェステッドタンクの砲塔が回転して炎を撒き散らしているため、どの方角からも容易に近付けない。だが長くは出せないのか、すぐに火炎放射は止まった。その隙に、再び弱点を攻撃するために特攻したのだが、どこからかカレー砲弾が飛んできた。砲弾からカレーが飛び散り、ダンテはカレーを避ける。インフェステッドタンクはカレーを諸に喰らい、炎を上げながら大破して動かなくなった。

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

ダンテは隠れるのを やめた艦娘達を見る。全員 艤装を装着していないので、誰が撃ったのか分からない。

 

ダンテ「・・・今 撃ったの誰だ?」

 

『・・・・・・・・・』

 

誰も何も言わない。

ダンテは半分だけとはいえ悪魔だ。比叡カレーを浴びたり食べると どうなるか分からない。悪魔を倒すためとはいえ、自分を巻き添えにされたのは不服だ。

 

ダンテ「もう一度 言うぞ。俺も一緒に殺そうとしたの誰だ?」

 

『(・・・めっちゃ気まずい)』

 

皆は真っ直ぐにダンテを見ているが、1人だけ眼を逸らしている者が居る。

 

ダンテ「夕張」

 

夕張「・・・っ!?」

 

ダンテ「お前か?」

 

夕張「・・・・・・テヘッ☆」

 

ダンテ「次から気を付けろ」

 

笑顔で誤魔化す夕張に呆れるダンテ。

 

北上「これから どうすんの?車も壊れちゃったし」

 

神通「歩きですか?」

 

初雪「しんどい・・・」

 

赤城「あまり時間もありませんし・・・」

 

ダンテ「乗り物なら まだあるぞ」

 

そう言ってダンテの身体から光が飛び出す。光は姿を変えて、巨馬ゲリュオンになった。

 

ダンテ「乗れ」

 

ゲリュオンの後ろにある馬車の扉を開くダンテ。

 

天龍「こいつに乗るのか?」

 

鈴谷「これ大丈夫?」

 

ダンテは渋る艦娘達を無理矢理 馬車に乗せていく。馬車は大きいので全員 乗り込めるが、それでも座れる人数は限られているのでギュウギュウだ。ダンテは艦娘達だけを乗せると扉を閉めようとする。

 

赤城「待ってください、提督は乗らないんですか!?」

 

ダンテ「定員オーバーだからな」

 

赤城「でも待ってくだ━━」

 

話を最後まで聞かずに扉を閉めるダンテ。

ダンテは乗り捨てられたバイクを見る。キーは刺さったままだ。ダンテはエンジンを始動させ走り出す。そしてゲリュオンも走り出した。

神殿がある場所では、赤い光を放っている・・・。




ダンテの扱いは難しいですね。
無双させると話が即終了しちゃいますし、弱くなり過ぎないようにも気を付けないといけませんからね。
戦闘シーンが一番 困ります(笑)
前回お留守番に明石が抜けていました。
明石も横須賀で お留守番です。

次回も よろしく お願いいたします!
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