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311話です!どうぞ!
悪魔であるネロの事を よく知るため、香取が歩み寄る努力をする中、突然 海から超巨大なタコが現れ艦娘達に襲い掛かる。
艦娘達が巨大タコを迎撃するため戦闘を開始するのだが、すぐ傍に居るネロと香取は、ヘッドホンで音楽を聴いて背中を向けてるため、全く気付かなかった。
ネロの助けを借りられないまま、艦娘達は吸盤の付いた触手に捕まり、振り回され、叩き付けられ、放り投げられ、殴り飛ばされる。
一方 未来に呼ばれたダンテの方では、水棲型 魔界兵器マーメイドが現れる。
ダンテ、川内、山風は攻撃が通じず、何の前触れもなく攻撃を仕掛けてくるマーメイドとの戦闘に突入するのだった。
*南西海域 無人島 8月26日 14:38*
バカンスをしていたはずの艦娘達は、巨大タコの触手に捕まったままネロを呼び続けていた。
千歳「ネロ、お願いだから気付いて!」
鹿島「香取姉、片付けとか後でいいので こっち向いてください!」
飛鷹「グリフォンどこに居るのよ?!」
時雨「シャドウ!シャドウ!!」
羽黒「ナイトメアさーん!気付いてくださーい!」
足柄「フレキ!ゲリ!今 助けてくれたらデッカい お肉あげるわよ!早く来てー!」
その頃3体の悪夢とフレキ&ゲリは、島の反対側にある浜で日向ぼっこしていた。
しかもナイトメアの頭には、何故か花冠を乗せて水平線を見詰めている。艦娘の手作りだろうか?
グリフォン『あ、カニだ』
ネロと香取に気付いてはもらえず、3体の悪夢とフレキ&ゲリも どっかに行ってしまってるせいで、艦娘達の何人かは このまま巨大タコに食われるのだと半ば諦めていた。
蒼龍「これ深海棲艦 追い出したから こんな事になってんじゃないの!?」
利根「深海棲艦の祟りじゃー!」
卯月「こうなったのは天龍さんと摩耶さんのせいぴょん!深海棲艦 追い出せなんて言うからぴょん!」
天龍「俺達のせいかよ!?」
摩耶「お前らこそノリノリで攻撃してたろ!」
艦娘達が誰が悪いと醜い言い争いをする中、曙は拘束から どうにか腕だけを抜き、主砲をネロに向ける。
由良「何してるの!?」
秋雲「撃っちゃうの?撃っちゃうの!?」
長門「気付いてくれれば何でもいい!撃て!」
曙「いい加減、気付きなさいよーー!!!」
曙の放った砲弾はネロに向かって真っ直ぐと飛ぶ。香取を巻き込んでネロに着弾するかと思われた その時、ネロは振り返らず右手で砲弾を受け止め掴んだ。
ネロ「あっぶねぇな!どんな遊びして・・・んだ・・・・・・え?」
『助けてー!!』
ヘッドホンを外しながら振り向いたネロは、艦娘達に怒鳴ろうとしたが、目の前に超巨大なタコが居て言葉を失う。やっと気付いた。
ネロは引き攣った顔で巨大タコを見たまま、横に居る香取の肩を叩いた。
香取「な、何ですか?」
『香取ー!/香取さーん!/香取姉ー!』
香取「え?・・・・・・えーーーっ!?」
ネロの方に振り向く時に香取もヘッドホンを外したため、艦娘達が名前を呼んで やっと香取も気付く。
香取「あなた達・・・どんな遊び方すれば そんな事になるの!?」
『こっちが聞きたいわ!!』
聞きたい事は色々とあるだろうが、艦娘達からすれば何でもいいから早く助けてほしい。
ネロは掴んだまま持っていた砲弾を巨大タコに投げ、着弾すると爆発して巨大タコの表面が焼ける。
北上「提督代理、このタコって悪魔!?」
巨大タコが悪魔か訊くが、ネロは首を傾げていた。
ネロ「いや・・・そいつ悪魔じゃないっぽいぞ」
『え・・・?』
大井「じゃあ何、突然変異でタコが巨大化したとか そういうこと!?」
ネロ「どっちでもいいけどな。とりあえず、そいつら下ろしやがれ!」
ネロはブルーローズを撃ちながら巨大タコに向かっていき、香取も艤装を装着して砲撃する。
巨大タコが触手を叩き付けようとし、ネロは それを横に避けるが、艦娘を拘束する別の触手が横から迫り、ネロが吹き飛ばされる。
ネロ「天龍、ぶつかってくんな!」
天龍「全部 俺が悪いのかよ?!好きで ぶつかってんじゃねぇよ!油断せず避けろよ!」
ネロ「助けてもらう側のくせに態度がデカいんだよ・・・!」
ネロはレッドクイーンを手に、もう1度 巨大タコに向かっていく。
頭上から触手が迫るが それを避け、横からも間髪入れずに触手が迫ると、ネロはジャンプして回避する。
触手の上に着地すると、ネロは そのまま駆け上がっていく。
ネロ「タコって焼いたら美味いらしいな!」
触手の中腹でレッドクイーンを突き立て『イクシード』を発動すると、推進材噴射機構から炎を噴き出し触手を抉っていく。
巨大タコはネロを振り落とそうと、ネロが乗る触手を振り回すが、深く突き刺さったレッドクイーンが抜ける事はなくネロも落ちない。
その代わり・・・
『わぁ~~~~~!!!!』
捕まって一緒に振り回されてる艦娘達は目を回していた。
巨大タコは落ちないネロを別の触手で叩き落とそうとするが、ネロは迫る触手を見てレッドクイーンを引き抜き、自ら地上へ飛び下りる。
香取の砲撃の援護を受けながら、ネロは次々と迫る触手を避けながら足場にし、巨大タコよりも高く飛び上がる。
そして落下しながら巨大タコの眼を狙い、レッドクイーンを突き立てる。巨大タコは痛みで暴れるが、ネロは更にレッドクイーンでグリグリと抉る。
ネロを弾き飛ばそうと触手が狙ってくるが、ネロは巨大タコの皮膚を蹴って離れ、触手を回避する。
砂浜に着地して巨大タコを見るネロだが、助けてもらう側の艦娘達は1つ不満があった。
鈴谷「何で人間のまま戦ってんの!?」
天龍「全力 出せよ!」
ネロ「はぁ?こんなのデビルトリガー使わなくっても倒せる」
北上「いや こっちは全力で さっさと助けてもらいたいんですけどねぇ!」
香取「今日の あなた達 自己中よ。バカンスに来たからって気が緩み過ぎでは?」
摩耶「そりゃ自己中にもなるわ!こんな非常識な巨大生物に捕まってるんだぞ!頭パニックだ!」
艦娘達の言い分に香取は呆れて何も言えなくなるのだが、ネロは別の事を考えていた。
ネロ「(けど、悪魔の姿になれば香取が・・・)」
ネロは横目でチラリと香取を見る。香取も その視線に気付き、ネロと視線が合う。
しかしネロは、デビルトリガーを使わず巨大タコに攻撃を仕掛けた。触手を避け、反撃に触手を斬るが、切断までは至っていない。
香取はネロが見ていた事で、その視線の意味が理解できた。自分に気を遣っているのだと。自分のせいで全力が出せないんだと。
そして香取は、意を決して口を開いた。
香取「ネロさん、悪魔になってください!」
ネロ「えっ!?けど香取、お前は・・・」
香取「私なら大丈夫です。皆を助けてあげてください」
ネロ「・・・分かった」
香取が砲撃で巨大タコの動きを牽制してる隙に、ネロはデビルトリガーを発動して巨大タコに向かっていく。
触手が迫ってくるが、魔人ネロはレッドクイーンとデビルブリンガーの爪による斬撃で、触手を斬り飛ばす。それにより、約50人近くの艦娘が解放された。
プリンツ「イッタ~・・・」
ビスマルク「よくも酷い目に遭わせてくれたわね!絶対に許さないわよ!」
解放された艦娘の砲撃支援、航空支援も加わり、魔人ネロは次々と触手を斬り飛ばし、艦娘達を解放していく。
だが最後の40人近くの艦娘が まだ捕まった状態で、巨大タコは海へと逃げようとする。しかし、デビルブリンガーの腕に捕まり、砂浜へと引き摺り戻されていく。
魔人ネロは巨大タコを持ち上げ、その勢いのまま後ろへと叩き落とす。落ちた衝撃で触手の拘束が緩み、最後の艦娘達が解放される。
ジャーヴィス「やっと抜け出せたぁ!」
艦娘達の砲撃、艦載機の爆撃に合わせ、魔人ネロはX字の斬撃を飛ばし、巨大タコは遂に沈黙して動かなくなった。
ネロ「変に疲れたな・・・」
ネロはデビルトリガーを解除すると、大きく息を吐き出した。
だが一息 吐くのも束の間、海外艦の多くがネロに詰め寄ってきた。
グラーフ「さっきの姿は何だ?!」
アトランタ「ネロが
ヴィクトリアス「勿論 説明してくれるのよね?」
ネロ「(・・・あれ?これ、香取と同じパターンになるんじゃ・・・)み、皆、ビスマルク達に説明を━━」
今日のネロは肉体的にも精神的にも疲れてたので、代わりに日本艦の皆に説明してもらおうとしたのだが、日本艦は死んだ巨大タコに ご執心で話を聞いていなかった。
ゴーヤ「これ、デカいだけで普通のタコなら食べれるんじゃないでちか?」
しおい「どうやって捌くの・・・?」
大きい分、どうやって調理したものかと悩ましいのだが、大和、鳳翔、間宮が どうにかしてみせると言ってるので、調理担当の3人に任せておけばいいだろう。
長門「そうなると、今日はタコパーティーだな」
龍驤「たこ焼き粉でも持ってくれば良かったんやけど」
比叡「あ、調理なら私も手伝います!」
伊勢「比叡は動かないで」
比叡「何で!?」
磯風「なら ここは私が━━」
加賀「磯風も動いては駄目よ」
磯風「何でだ!?」
『別のモンスターが生まれる』
仲間達から断固拒否され、比叡と磯風は落ち込み歩いて どっかに行ってしまった。
そして日本艦の話が聞こえてたのか、数人の海外艦が嫌そうな顔をしていた。
ワシントン「アレを食べるの・・・?」
ホノルル「日本人 怖っ!」
アブルッツィ「日本艦は放っておいて、では提督代理、説明の方を お願いしますね」
ネロ「いや、あの・・・」
香取「(これ・・・私のせいかしら?)」
ネロが問い詰められてる状況に、自分が悪魔になって皆を助けろと言ったからかと香取は思ったが、海外艦が問い詰める気持ちは分かるので助ける事はしなかった。
その後ダンテ、ネロ、バージルが悪魔であると知ってるアイオワ、ウォースパイト、イタリア、ポーラ、リベッチオが海外艦の皆を落ち着かせ、ネロは ゆっくりと説明した。
・・・・・・
*浜 ?月?日 15:28*
未来では、川内と山風の支援を受けるダンテがマーメイドと戦い続けていたが、相変わらずダメージが入らず状況は変わっていなかった。
山風「その気になったら・・・海にも逃げれるだろうし・・・ズルい・・・」
川内は未だマーメイドを倒せない状況に悔しそうにしていたのだが、山風が言った事にハッとした顔をする。
マーメイドは攻撃する素振りも見せず、魔術を使ってる訳でもないのに どこからともなく黒い槍を飛ばして攻撃してくる。もし それが勘違いだとしたら?
川内はマーメイドから広い海に視線を移し、波がある海面を ずっと観察する。
また黒い槍がダンテに飛ぶが、ダンテは それを魔剣ダンテで叩き斬る。
川内「見付けた・・・!」
ダンテに黒い槍が迫る直前、川内は海中から槍が飛び出す瞬間を視界に捉える事ができた。
マーメイドが姿を見せてる事で敵が そこだけに居ると思い込み、海中から狙われていたとは思わなかった。
だが海中から黒い槍が飛び出したという事は、宙に浮かぶマーメイドとは別の何かが潜んでるという事になる。
川内「提督、海だよ!海中に何か居る!」
川内の声を聞き、ダンテは通常のデビルトリガーを発動すると、魔人ダンテは空から海面を見渡す。
すると また、魔人ダンテに向かって黒い槍が飛ぶ。
ダンテ『そこか』
魔人ダンテは それを避け、海中へと一直線に飛び込む。しばらくすると、海中から別のマーメイドとニードルガンを持った魔人ダンテが飛び出した。
同時に、今まで宙に浮いていたマーメイドの姿が掻き消える。
魔人ダンテは砂浜に着地してデビルトリガーを解除すると、海中から引き摺り出したマーメイドを見据える。
だが もう1体のマーメイドが出てきたのはいいのだが、最初のマーメイドが消えたのは どういう訳か分からず、川内は首を傾げた。
川内「提督、これ どうなってるの!?」
ダンテ「今 出てきたのが本物だ。消えたのは実体のある幻影か何かだろうな」
川内「そうだったんだ・・・」
ダンテは宙に浮かぶ本物のマーメイドに、エボニー&アイボリーを連射する。撃ち出された銃弾は命中し、マーメイドが一瞬 怯む。
ダンテ「フッ、これで倒す目処は付いたな」
本物のマーメイドが海に隠れてたのは、奇襲を仕掛ける意味もあったのだろうが、実体のある幻影と違い無敵じゃないから隠れていたという意味もあったのだろう。
それもあり、だから陸まで追ってこなかったのだろう。恐らく本物と幻影の移動範囲は同じ。海中に隠れる本物が陸まで上がらないため、宙に浮かんでいた幻影も陸までは来なかったに違いない。
マーメイドは身体に幾つもあるエラから、黒い槍を何本も吐き出し飛ばしてくる。ダンテはキングケルベロスを棍棒形態にし、炎を纏うキングケルベロスで槍を叩き落とす。
その間にも川内と山風が撃った砲弾が命中し、それに怯んだマーメイドが悔しそうな奇声を上げる。
川内「私達の砲撃も効いてる!これなら勝てるよ!」
マーメイドは三又槍の切っ先を向けてくると、その先に水が渦巻く球体を生成して飛ばしてくる。
ダンテはキングケルベロスをヌンチャク形態に戻し、前方の地面に氷柱を発生させる『クリスタル』を繰り出す。『クリスタル』に当たった水の球体は凍り付き、氷のオブジェと化して止まった。
更に凍り付く範囲は それだけに留まらず、海面まで凍ってしまう。宙に浮くマーメイドの下も凍り、簡単には海中に逃げられなくなる。
そこからダンテは、エボニー&アイボリー、コヨーテ・A、カリーナ=アンⅡ、Dr.ファウストによる様々な遠距離攻撃を喰らわせていき、川内と山風も砲撃を命中させていく。
Dr.ファウストを被ったダンテは、赤い結晶を隕石として落とす『レッドホットナイト』を発動する。空気摩擦で燃えながら落ちる『レッドホットナイト』は、マーメイドの頭上から落下してくる。
それに気付いたマーメイドは、宙に浮かんだまま まだ凍ってない海まで逃げようと、ダンテ達に背を向けて離れようとする。だが、キングケルベロスの鎖が巻き付き、マーメイドは動けなくなってしまった。
ダンテ「間近で特大の花火が見れるんだ。逃げるなよ」
マーメイド『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!』
マーメイドは もがきながら鎖を振り解いて逃げようとするが、そんな事をしてる間に『レッドホットナイト』が落ち、マーメイドを押し潰した。
『レッドホットナイト』は海面の氷をも砕き、重量のある物が落ちた事で津波が発生する。ダンテ、川内、山風は津波に呑まれ、流されてしまった。
波が引くと、海岸の奥まで流され倒れる3人が出てきた。
山風「頭 打った・・・」
川内「提督やり過ぎ・・・」
ダンテ「津波の事まで考えてなかったな」
最後は自分達にも被害はあったが、マーメイドを倒した事でレジスタンスが この辺りを開拓し、ある程度の漁業もできるようになるだろう。
ダンテ「よく海にマーメイドが居るって判ったな」
川内「ヒントをくれたのは山風なんだよ」
それを聞きダンテは、山風を見る。
だが山風は、またダンテに怒られるのかと思い川内の後ろに隠れてしまった。しかし、川内にダンテの前に突き出されて、山風は焦る。
ダンテの手が伸びてくるのを見て叩かれると思い、山風は強く目を瞑った。だが、ダンテの手は山風の頭に優しく置かれ、それに驚いた山風はダンテを見上げた。
ダンテ「よくやった、お前の お陰で魚臭いの倒せた」
ダンテに褒められ、山風は顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。
川内は そんな様子の山風を見て笑っていたが、ダンテが元の時代に戻されるまで まだ時間はあるので、それまで ここで遊ぶ事にする。
川内「それじゃあ山風、任務も終わったし遊ぼうか?」
山風「うん・・・遊ぶ・・・」
ダンテ「川内、代わってやろうか?ずっと相手してて疲れてるだろ?」
川内「・・・いいの?珍しいね、自分から そんなこと言うなんて」
ダンテ「帰るまで時間があるなら、それまで暇だしな。序でってやつだ。山風、競争でもするか?」
山風「・・・・・・い、嫌っ!」
川内は ずっと山風の遊び相手をしてマーメイドとの戦闘もあったので、ダンテが代わりに相手をしてやろうと思ったが、相変わらず全力で拒絶された。
すると川内が山風の目線に合わせ、真剣な顔で語り掛ける。
川内「山風、提督は もう少ししたら自分の時代に帰っちゃうんだよ。次に いつ会えるかも分からないのに、本当にいいの?提督に会えるの、本当は ずっと楽しみにしてたでしょ?」
山風は何も言わないが、明らかに迷ってる顔をしている。そこに、更に川内が追い打ちを掛ける。
川内「ふ~ん、そっかぁ。山風が遊ばないなら、私が提督と2人っきりで遊んじゃおっかな~」
山風「ダメッ!」
山風は、川内から遠ざけるようにダンテを引っ張る。最初の頃のダンテと立場が替わり、川内も苦笑いだ。
山風はダンテの手を取り、海に向かって走る。
ダンテと2人で海に入った山風は、ダンテに ぶん投げられながら遊んでもらっていた。
川内は優しく微笑みながら、そんな2人を見詰めていた。
・・・・・・
太陽が傾き、夕陽に照らされる砂浜を、ダンテ達3人は並んで歩いていた。
ダンテは既に、水着から自分の服に着替えている。お別れの時間が近い。
山風は川内と手を繋いで歩いてるのだが、さっきから ずっとダンテの手をチラチラ見ながら何かに悩んでいた。どうしたものかと川内の方を見ると、川内と視線が合った。
川内が微笑みながら頷くと、山風は空いてる手で隣のダンテの手を握った。拒絶されたら どうしようと不安だったが、ダンテは拒絶する事もなく前を見て歩いてる。
上手くいったからか、ダンテと手を繋ぐのが気恥ずかしいからか、山風は俯いて また顔を真っ赤にしていた。
川内「何だか こうして歩いてると、親子って感じだね」
ダンテ「はぁ?」
川内「提督が お父さんで、私が お母さん、山風が私達の子供」
川内が そう言い、山風はダンテが それに対し何と言うのか気になりダンテを見上げる。その眼は、どこか期待の眼差しをしている。
ダンテ「勘弁してくれ・・・結婚に興味はないし、子供なんて尚更ごめんだ」
それを聞いて山風は、ショックを受けたのか驚愕した顔になり、突然ダンテから手を離して立ち止まってしまった。
ダンテ「ん?どうした?」
山風「提督 嫌い!」
また不機嫌になった山風は、1人で走っていってしまった。
川内「ほんと提督って、女心も子供心も分かってないよねぇ」
呆れた川内も歩きながらダンテを置いて、山風を追って先に行ってしまった。
置いてかれたダンテは意味が分からず、怪訝な顔をしながら その場で立ち尽くすのだった。
その後 山風の機嫌も どうにか直したのだが、ダンテの身体が虹色に光り始めた。
ダンテ「そろそろ時間みたいだな」
川内「うん、そうだね・・・」
ダンテと川内の会話から、山風もダンテとの お別れが来たのだと悟り、俯き拳を握っていた。
ダンテ「山風、じゃあな。川内を あまり困らせるなよ?」
そう言われた山風は、我慢できなくなったのかダンテに抱き付いた。恥ずかしいからか、顔はダンテに埋めて見えない。
そしてダンテは、川内と山風に見送られながら元の時代に帰り、2人もレジスタンスの拠点へと帰るのだった。
夏っぽい お話は これで終わります。
次回も宜しく お願い致します!