Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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32話です!どうぞ!


Mission32 神殿~突入せよ~

神殿へと向かうゲリュオンは、有象無象の悪魔を蹴散らしながら走っていた。爆発する槍を飛ばし、時には次元の穴に飛び込み、馬車をドリフトさせて悪魔を薙ぎ倒す。容赦なく暴れまわるゲリュオンのせいで、ゲリュオンが引く馬車の中は大変だった。シートベルトなどあるはずもなく、馬車の中で艦娘達は転げ回っていた。

 

深雪「痛い痛い痛い痛い痛い!」

 

那珂「こんなロケ車 乗りたくない!」

 

白露「わぁーーー!」

 

如月「私の髪飾り どこ!?」

 

鈴谷「ここ!ここにある・・・ぐぇ!?」

 

羽黒「ごめんなさい!」

 

蒼龍「加賀さん、頭突きしないでください!」

 

加賀「わざとじゃ・・・っ!?」

 

大井「北上さん!北上さんは どこ!?」

 

金剛「No~~!」

 

比叡「お姉さま!」

 

隼鷹「うっ・・・吐きそう」

 

夕張「やめて!何で お酒なんか持ってきたの!?」

 

天龍「少しは こっちを気にしろバカ馬!」

 

暁「しれいかーん!」

 

青葉「止めてくださーい!」

 

ダンテは銃を撃ちながらゲリュオンと共に悪魔を屠り、時にはバイクと一緒に空中に飛び上がり、バイクを振り回しながら悪魔を殲滅していく。悪魔を倒しながら都心に走っていると、神殿が見えてきた。

 

ダンテ「あれか?神殿って言うより、城だな」

 

その神殿は西洋風の城のような建築物であり、規模も大きい。城自体が赤い光を放っている。

そこへ金切り声を上げながら、リバイアサンの体内でも現れたギガピートが飛んできた。頭上を飛ぶギガピートは身体から放電し、雷が落ちてくる。ダンテとゲリュオンは電撃の雨を縫うように走り抜けていく。

 

鈴谷「何かヤバい音してる!」

 

龍田「外は どうなってるの~?」

 

天龍「おい、どうにかしろよ!」

 

天龍の声が届いたのか、ゲリュオンは槍で応戦し始めた。ダンテはバイクに乗ったままオフィスビルに入り階段を駆け上がる。ある程度の高さの階に出ると、アクセル全開でガラスを突き破って外に飛び出した。バイクと共に落ちていくが、ダンテはギガピートの背に着地した。ダンテはギガピートの胴体を走り頭部を目指す。頭に辿り着くと、ベオウルフで いくつもの打撃を与えていく。胴体はゲリュオンの槍で甲羅が剥がれていく。ギガピートの飛行速度が上がり、ダンテは落とされないようにリベリオンを突き刺し掴まる。中々 落ちないダンテに苛立ったギガピートは身体を捻り回転する。リベリオンがギガピートから抜けてダンテが落ちると思われたが、ダンテはデビルトリガーで魔人化して自身も空を飛ぶ。ギガピートはダンテから距離を取り反転、ダンテに一直線に向かってくる。ダンテも回転しながら突進する『ヴォルテックス』でギガピートに体当たり、ギガピートの身体を突き抜けると、ギガピートの節がバラバラになり地上に墜落した。ダンテはゲリュオンの馬車の上に着地し、そのまま神殿を目指した。

 

 

・・・・・・

 

ダンテ「・・・何やってんだ?」

 

神殿に辿り着き馬車の扉を開けると、艦娘達は折り重なるような状態だった。

 

北上「これ乗り心地 最悪」

 

蒼龍「頭 痛い・・・」

 

隼鷹「気分 悪い・・・」

 

電「目が回るのです~」

 

鈴谷「こ、腰が・・・」

 

ダンテ「お気に召さなかったらしいぜ」

 

言われたゲリュオンは不服だったのか、蹄を地面に打ち鳴らす。

 

赤城「着いたんですか?」

 

赤城達は馬車を降り、神殿を見上げた。

 

加賀「城?」

 

那珂「すっごーい!」

 

天龍「ここに あいつが居るんだよな?」

 

感想などを口々にしていると、門が勝手に開いた。

 

赤城「すんなり通してくれるのですね」

 

鳳翔「中が どうなってるか分かりません。用心して行きましょう」

 

ダンテ一行は神殿内部へと入った。

 

 

*エントランス*

 

「「「ひっ!?」」」

 

ダンテ一行を出迎えたのは大量のミイラ。思わず暁、雷、電は声を上げてしまう。

 

赤城「これは、戦った後でしょうか?」

 

ダンテ「かもな」

 

ダンテは足で俯せのミイラを仰向けにしながら答えた。ミイラは鎧を着込み、剣や槍、盾を持って そこら中に横たわっている。

 

北上「ひょっとして、ここに転がってるのが昔の文明の人達?」

 

那珂「古代文明ってこと?」

 

青葉「だとしたら、私達 世紀の大発見ですよ!カメラ持ってくれば良かった~」

 

“この地では昔、悪魔を崇める文明が栄えてたらしい”

 

ジェスターの話では そう言っていた。

だが その話も誰かの受け売りのようだが・・・。

 

龍田「天龍ちゃ~ん?」

 

天龍「・・・っ!?」

 

龍田「大丈夫?」

 

天龍「な、何が?」

 

龍田「すごい汗」

 

大井「怖いの?」

 

天龍「怖くねーし!」

 

北上「悪魔とは普通に戦ってんだから平気でしょ?」

 

天龍「だから怖くないっての!」

 

悪魔は平気でミイラは怖い、何が違うのか皆は不思議に思ったが、今は やるべき事に集中する。

 

赤城「ジェスターは どこでしょう?」

 

白露「こういう お城みたいな場所じゃあ、王様が一番 上で ふんぞり返ってるよね」

 

時雨「白露、そうとは限らないよ」

 

ダンテは上を見上げる。

 

ダンテ「俺も その意見に賛成だな」

 

時雨「どうして?」

 

ダンテ「こういうバカげた事する奴は、上で待ち構えてるもんさ」

 

一行はミイラを跨いだり、避けながらエントランスの奥にある階段へ進む。

 

?「珍しい客人だね」

 

階段を上がり掛けるとエントランスに声が響き、後ろを振り返ると老婆が居た。フードの付いた黒いローブを纏っていて身なりは よく分からない。

 

「「「ぎゃーー!!」」」

 

『・・・っ!?』

 

ダンテ「・・・・・・?」

 

天龍と鈴谷と暁は、突然の老婆 出現に驚き他の艦娘は3人の声に驚いた。

 

老婆「人を見て叫ぶなんて失礼だね。ここに何しに来たんだい?」

 

鳳翔「あなたこそ、何故ここに?」

 

老婆「私は ずっと昔から此処に居るよ」

 

鈴谷「やっぱり幽霊?」

 

鈴谷の問いには答えず、老婆は「ふぇっふぇっふぇっ」と笑うだけだった。

 

鳳翔「私達は悪魔を退治しに来ました」

 

老婆「悪魔、懐かしいねぇ」

 

雷「悪魔を知ってるの?」

 

老婆「知ってるよ、私達には縁深い存在だよ」

 

その言葉に艦娘達は老婆を警戒する。悪魔と縁深いなど、普通ではない。

 

老婆「この先に行くなら忠告してやろう。この場所は招かれざる者を許さない。ここに居るのは悪魔だけじゃないからね」

 

ダンテ「それは どういう意味だ?」

 

ダンテの問いには答えず、老婆の肌は灰になり落ちていく。

 

老婆「心を強く持つことだね。でないと、心も魂も魔に喰われるよ。2つの道を同時に進みな」

 

あとに残されたのは灰と骨とローブだけだった。

 

鈴谷「やっぱり幽霊だよ!」

 

赤城「何が どうなって・・・?」

 

鳳翔「どう思われますか?」

 

ダンテ「さっぱりだ。忠告するなら もっと詳しく教えてもらいたいもんだ」

 

鳳翔が訊くが、ダンテにも老婆の言葉は理解不能だった。

 

夕張「2つの道を同時に進めって、この先の扉かな?」

 

階段は左右に分かれ、その先には扉が1つずつある。

 

赤城「どうしますか?」

 

加賀「戦力を分散させるのは危険よ」

 

皐月「でも さっきの人は同時にって言ってたよ」

 

叢雲「あんなの信用できるの?」

 

どうするのか決まらない中、ダンテの答えは決まっていた。

 

ダンテ「お前らは向こうに行け、俺は こっちに行く。両方 進まなきゃいけないなら上で合流できるかもしれないしな」

 

赤城「提督1人なんてダメです!」

 

加賀「何のために一緒に来たと思ってるの?」

 

これには艦娘達も猛反対だ。

 

ダンテ「俺は1人でも平気だ。それより、お前らの戦力を割く方が危険だ」

 

鈴谷「でも1人なんて賛成できないよ」

 

ダンテ「俺と一緒に来る奴は大丈夫でも、そうじゃない奴は どうなるか分かんねぇだろ」

 

神通「でも両方 進む必要はないかもしれませんよ」

 

どちらも説得し合い、どちらも譲らない。これでは いつまでも先に進めない。

 

ダンテ「いい加減にしろよ」

 

『・・・・・・っ!』

 

ダンテの声が低くなる。

 

ダンテ「本来なら お前らの出る幕じゃないんだ」

 

鈴谷「そ、そんな言い方しなくたって・・・」

 

天龍「テメェ・・・」

 

ダンテの冷たい言葉に怒った天龍は、ダンテの胸ぐらを掴む。

 

北上「ちょっと やめなって」

 

天龍「俺達が どんな気持ちで一緒に来たと思ってんだ!」

 

ダンテ「簡単に死ぬつもりはない。お前らを連れてきたのは お前らを信用してだ。だから少しは俺も信用しろよ」

 

鳳翔「天龍さん、離してください」

 

天龍は ゆっくりと手を下ろした。

 

鳳翔「私達が あなたを心配して一緒に来たのは分かっていますね?」

 

ダンテ「ここに来るまで散々 言われたから理解してる」

 

鳳翔「それでも1人で行くのですか?」

 

ダンテ「俺なら大丈夫だ」

 

鳳翔「約束してください。お互いに生きて上で合流すると」

 

ダンテ「はいはい約束だ」

 

鳳翔「あとで会いましょう。皆さん、行きますよ」

 

鳳翔は確固たる意思を持って そう告げた。他の者も渋々 右の扉に向かう。

 

赤城「提督・・・」

 

加賀「・・・・・・・・・」

 

ダンテ「大丈夫だから、早く行けよ」

 

赤城と加賀は後ろ髪を引かれるような気持ちで扉に向かい、ダンテも反対側の扉へと入った。

 

 

・・・・・・

 

*左通路*

 

ダンテ「Drive!」

 

通路には悪魔が現れ道を塞ぐ。だが出てくるのは低級悪魔、ダンテの足止めにもならない。ダンテは悪魔を屠りながら通路を駆け抜ける。突き当たりに着くと扉があった。扉を進むと広い空間に出た。そこは吹き抜けのようになっている。空間の中央には通路があるが、白い結界が道を塞いでいる。

何かないか周辺を探して回ると、宝玉が埋め込まれた像が鎮座している場所があった。像に近付き触れてみるが何も起きない。

 

ダンテ「押してダメなら斬ってみろってか?」

 

それは嘗て、テメンニグルでジェスターに言われた言葉だった。

リベリオンで像を破壊すると結界は消えた。

 

ダンテ「やっぱりムカつくな。それにしても随分と簡単に進めるな」

 

ジェスターのアドバイスに従う事に腹立たしさを感じつつ、あまり驚異を感じない道のりに訝しむダンテ。

結界の消えた通路を進むが2つ目の結界が道を塞いでいる。結界の先には上に上がる為の螺旋通路が伸びている。左側には別の通路があり、仕方なく そちらに進む。しばらく進むと先程の像に似た像が鎮座していた。ダンテは同じようにリベリオンで破壊しようとしたが、刃が弾かれた。それから何度も斬り掛かるが破壊できない。銃を撃ち込んでも壊れない。

 

ダンテ「嫌われてるな、全部 試すか」

 

1つ目の像と似ている事から像を破壊して進めるはずなので、他の武器も試してみる。

 

ダンテ「どうだ?」

 

ケルベロスも弾かれる。

 

ダンテ「これか?」

 

ネヴァンも弾かれる。

 

ダンテ「これなら どうだ!」

 

ベオウルフも弾かれた。

 

ダンテ「この・・・!」

 

ショットガン、アルテミス、スパイラルといった重火器も使うが結果は同じ。アグニ&ルドラで斬ると呆気なく壊れた。

 

アグニ『さすが我らだな

 

ルドラ『そうだな、兄者

 

ダンテ「No talking(喋るな)!」

 

アグニ『・・・・・・・・・

 

ルドラ『・・・・・・・・・

 

アグニ&ルドラの頭を ぶつけ合わせ黙らせるダンテ。

白い結界は消えたが、今度はダンテの居る場所に赤い結界が現れた。同時に悪魔も現れる。

 

 

*右通路*

 

艦娘達の方も、エントランスの扉を進むと悪魔が現れた。砲撃で着実に倒しながら進んでいく。

 

那珂「カレーで倒したら楽かも」

 

天龍「臭いで こっちが死ぬわ!」

 

通路は大きいが、それでも比叡カレーの砲弾を使えば自滅しかねない。

 

北上「もっと広くないと あれは使えないって」

 

艦娘達は通常弾で悪魔を倒していく。

突き当たりまで来ると扉があった。扉を抜けるとダンテ同様、広い空間に出た。

 

天龍「おい気を付けろ!悪魔が来るぞ!」

 

結界を見た天龍は、ケルベロス討伐の時に結界に閉じ込められた経験から悪魔が現れると思った。皆も その言葉で周囲を警戒する。

 

『・・・・・・・・・』

 

叢雲「・・・何も出てこないけど」

 

天龍「・・・・・・?????」

 

龍田「ねぇ、天龍ちゃん」

 

天龍「どうした?」

 

龍田「私達が前に見た結界って赤かったわよね?」

 

天龍「そう言えば・・・白い結界は違うのか?」

 

時雨「提督からは聞いてないの?」

 

天龍「色の違いって何か言ってたか?」

 

天龍は龍田に訊くが、龍田は首を横に振るだけだった。

 

鳳翔「今は通れないなら、他の場所を探してみましょう。何かあるかもしれません」

 

艦娘達は周囲を見て回る。

 

文月「みんなー、こっちに何かあるよー!」

 

文月に呼ばれて集まると、そこには宝玉が埋め込まれた像が鎮座していた。

 

時雨「これ何だろうね?」

 

夕張「ちょっと見せてね」

 

神通「気を付けてください」

 

夕張がペタペタと像を触り調べていく。

 

夕張「う~ん、全然 分かんない」

 

鳳翔「不自然に こんな所にあるのは、何か意味があると思いますが・・・」

 

北上「提督なら どうするかな?」

 

隼鷹「舐める?」

 

蒼龍「それはない、酔ってんの?」

 

隼鷹「酔ってない!」

 

比叡「蹴る?」

 

初雪「やってそう」

 

叢雲「足 怪我するわよ」

 

金剛「なら、とりあえず壊してみマスカ?」

 

天龍「なら俺がカッコ良く刀で斬ってやる」

 

天龍は艤装の刀を抜き構える。

 

鈴谷「いや、砲撃した方が━━」

 

天龍「おりゃーー!」

 

鈴谷の話も聞かずに像に斬り掛かる天龍。像は簡単に壊れた。

 

天龍「俺の刀も まだまだ捨てたもんじゃないな」

 

鈴谷「納得いかない」

 

像を破壊した事で結界が消え、先に進めるようになった。だが すぐに2つ目の結界が道を塞ぐ。

 

加賀「二重に結界を張っているの?」

 

金剛「余程 私達を通したくないようデスネ」

 

羽黒「他にも像があるかもしれません。探してみましょう」

 

他に通れる場所を進むと、似た像が鎮座している。

 

天龍「俺の出番だな」

 

天龍は刀を振り下ろすが、像に弾かれた。

何度も斬り掛かるが弾かれる。

 

天龍「何で壊れねぇんだよ!」

 

鈴谷「やっぱ砲撃した方が壊れるって」

 

そこで龍田が前に出た。手には艤装の矛が握られている。

 

龍田「うふふ」

 

鈴谷「いや刀が無理なのに━━」

 

龍田が像に矛を振り下ろすと壊れた。

 

鈴谷「やっぱり納得いかない」

 

龍田「天龍ちゃん、私も まだまだ捨てたもんじゃないみたい」

 

天龍「おかしいだろ!俺の武器が通用しないのに、何で龍田の武器なら壊れるんだよ!」

 

龍田「う~ん、日頃の行い?」

 

天龍「喧嘩 売ってんのか?」

 

雷「見て!結界が消えたわ!」

 

像を破壊した事で結界は消えていた。しかし艦娘達を囲むように赤い結界が現れた。

 

天龍「赤い結界!」

 

青葉「で、出たー!」

 

同時に悪魔も現れた。

 

 

・・・・・・

 

*左通路*

 

結界内の悪魔を全て倒したダンテは、螺旋通路を進んでいく。そこでも悪魔が現れて邪魔をしてくるが、アグニ&ルドラで薙ぎ倒し、時には蹴り飛ばして通路から落とす。通路の先には大きめの扉があり、中に入ると正方形の広い場所に出た。奥には同じような扉がある。

 

?「ダンテさん」

 

部屋の中央まで進むと後ろから声を掛けられた。振り返ると、そこには大和が立っていた。ダンテは大和を見ると目を細めた。

 

ダンテ「・・・どうして此処に?」

 

大和「あなたを助けに来ました」

 

ダンテ「へぇ、そうかい」

 

ダンテは奥に進むため、大和から背を向けた。それを見た大和の口角が上がった・・・。




次回も よろしく お願いいたします!
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