Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

331 / 551


感想ありがとうございます!

321話です!どうぞ!


Mission321 深海後方最終防衛線~最終防衛線を突破せよ!~

*深海最終防衛線海域 10月5日 9:13*

 

オリーブ財団はバージルが もたらした情報、メキシコの売春組織について調べていたのだが、その前に無視できない問題が発生したため、ネロと艦隊は深海後方海域へと出撃していた。

敵の残存戦力が結集し、深海後方海域における最終防衛線を形成しつつあった。

精鋭艦隊を投入し、同方面の敵の残存戦力を撃破、同海域の制海権を確保しなければならない。

第1艦隊 旗艦に戦艦ビスマルク、イタリア、ローマ、駆逐艦リベッチオ、レーベレヒト・マース、マックス・シュルツ。

第2艦隊 旗艦に軽巡シェフィールド、アブルッツィ、ガリバルディ、駆逐艦ジャーヴィス、ジェーナス、マエストラーレ。

第3艦隊 旗艦に軽巡 那珂、ホノルル、ヘレナ、駆逐艦 春雨、マエストラーレ、シロッコの編成で出撃していた。

更に その後ろには、足に艤装を装着したネロも単身で航行している。

今回アマ・デトワール号を使っていないのは、アマ・デトワール号に異常が見付かったからだ。船体に亀裂が入ってるのが判明し、このまま運用するのは危険と判断して今回の出撃では見送った。

アマ・デトワール号は現在、夕張と明石、ニコが修繕できるか調べながら動いてくれている。

そろそろ赤い変色海域が近くなってきたタイミングで、ネロと艦隊は止まった。

 

ローマ「羅針盤を回します」

 

羅針盤を回すと、針は北東の方角に向けて止まった。

そちらに向かい海域を進むと、リベッチオのソナーに反応が現れた。

 

リベッチオ「ソナーに反応だよ!」

 

ネロ「どこから来る?」

 

ネロと艦隊は戦闘態勢に入るが、リベッチオから返事が返ってこず皆は首を傾げる。

 

那珂「どうしたの?」

 

リベッチオ「えっと・・・気のせいだったみたい」

 

ソナーの反応は すぐに消えてしまい、リベッチオは苦笑いで頭をポリポリと掻いていた。

一瞬にして緊張した空気が崩れ、リベッチオ以外は全員その場で ずっ転けそうになった。

 

ネロ「何だよ気のせいって!」

 

リベッチオ「そんなこと言われても反応 消えちゃったんだもん!」

 

イタリア「そういうの、たまにありますよね」

 

ローマ「もう1度 羅針盤 回しますか?」

 

ネロ「そうしてくれ・・・」

 

ネロは溜め息混じりに頼み、気を取り直して羅針盤を回すと、今度は南東の方角に針が止まる。

そちらへ しばらく進むと、丁度 変色海域に入ったタイミングで敵再編成 巡洋艦戦隊と会敵した。編成は軽巡棲鬼、軽巡ヘ級flagship、重巡ネ級elite、軽巡ツ級elite、駆逐ロ級 後期型2隻。

 

ネロ「旗艦は俺に任せろ。あとは頼んでいいか?」

 

ビスマルク「このビスマルクが居れば大丈夫よ!私に任せなさい!」

 

ネロ「頼もしいね。それじゃあ・・・行くぞ!」

 

ネロと艦隊は突撃し、敵艦隊から砲撃が始まり艦隊も撃ち返す。

そんな中で、ネロは敵艦隊の旗艦である軽巡棲鬼に接近し、デビルブリンガーの腕で捕まえると敵艦隊から引き離す。

 

ネロ「1対1で相手してくれよ」

 

軽巡棲鬼『ニドト フジョウデキナイ・・・シンカイヘ・・・・・・シズメッ!

 

至近距離から軽巡棲鬼の砲撃が来るが、ネロは紙一重で躱し一旦 距離を取り離れる。

そこからネロのブルーローズでの射撃と、軽巡棲鬼の砲撃での撃ち合いも始まる。

初戦から鬼級が出てきたが、こんなのは まだ序の口だ。今回の出撃任務は まだ始まったばかりなのだから。

そして変色海域では、被弾しなくても艤装に損傷を受ける。時間を掛けて相手をしてる暇はないため、ネロと艦娘達は最初から全力だった。

ネロは軽巡棲鬼の放った砲弾を銃弾で相殺し、一気に軽巡棲鬼に近付くと、レッドクイーンで何度も斬り掛かる。

 

ビスマルク「FlagshipだろうがEliteだろうが、このビスマルクに勝てると思わない事ね!」

 

3艦隊も敵艦隊の砲雷撃を躱しつつ、的確に攻撃を当ててダメージを与えていく。

そして被害を最小限に抑えて殆んど被弾もなく、敵艦隊の撃破に成功した。

 

 

・・・・・・

 

敵艦隊を撃破したネロと艦隊は、羅針盤を回し北東へと向かった。

次のポイントでも電探やソナーが反応したのだが、そこでも気のせいだったため次へ向かう。

羅針盤が示した南南東へと向かい、そこで敵航空戦 護衛空母部隊を発見した。編成は軽母ヌ級flagship2隻、軽巡ツ級elite2隻、駆逐ロ級 後期型2隻だ。

 

イタリア「爆撃 来ます!」

 

ビスマルク「第1艦隊は輪形陣!第2、第3艦隊は敵の左右から横撃!」

 

『了解!』

 

ビスマルク「ネロは━━」

 

ネロ「正面から行く!」

 

ビスマルク「勝手な事しないでよ!」

 

ビスマルクは旗艦として全て仕切りたかったのだが、提督代理であるネロが独断で動くため、ビスマルクは一気に不機嫌になる。

だが そうも言ってられない。敵艦載機が接近してくるため、機銃と三式弾を載せてる戦艦3人を中心に、第1艦隊は対空攻撃で迎撃する。

その間にネロと第2、第3艦隊は、正面と左右から敵艦隊に突撃する。

敵艦隊は軽母ヌ級flagship以外が砲撃を開始し、接近してくるネロ達を止めようとしてくる。

 

ローマ「抜けられた・・・!」

 

レーベ「3機 来るよ」

 

第1艦隊の弾幕を抜け、敵艦載機3機が爆撃態勢に入る。だが、爆撃する前に敵艦載機が墜落した。

第1艦隊がネロの方を見ると、こちらに振り返りながら航行するネロがブルーローズを構えていた。

ネロは弾幕を抜けて第1艦隊に接近する敵艦載機に気付いていたため、そのフォローにブルーローズで敵艦載機を撃ち墜としたのだ。

ネロは指でブルーローズをスピンさせながらホルスターに仕舞うと、そのまま敵艦隊に向かっていく。

 

ビスマルク「もーーっ!!私よりカッコいい事してんじゃないわよ!!」

 

旗艦としてMVPを獲りたいビスマルクなのだが、自分より目立つ活躍をするネロに対し、頬を膨らませ腕をブンブン振りながら怒っていた。

 

ネロ「おうらっ!」

 

敵艦隊に接近したネロは、軽巡ツ級eliteの1隻に いきなりドロップキックを喰らわせ吹き飛ばす。

他の敵艦がネロに砲撃しようとするが、ネロに気を取られていたため左右から来ていた第2、第3艦隊の砲撃を浴びてダメージを負う。それにより軽巡ツ級elite1隻と、駆逐ロ級 後期型2隻が小破となる。

 

シェフィールド「やっぱり軽巡と駆逐艦だけじゃ厳しいかぁ」

 

那珂「だけど、提督代理のターンは まだ終わってないよ」

 

敵艦隊が第2、第3艦隊の攻撃に気を取られた隙に、ネロはレッドクイーンで軽母ヌ級flagshipの1隻を斬り飛ばす。

更に右腕を幽体化させ、デビルブレイカー・ヘルタースケルターを装備し、軽巡ツ級eliteに殴るようにドリル部分で攻撃する『ドリルリグ』を繰り出す。

ヘルタースケルターの回転が徐々に強力になっていき、それに合わせてネロも前に踏み込むため、軽巡ツ級eliteは身体を抉られながら後方へと押し込まれていく。

その間にも第2、第3艦隊の攻撃も続き、敵艦隊は あっちからも こっちからも攻撃が来るため、どちらから対処したらいいか判らず混乱していた。

レッドクイーンでトドメを刺し、軽巡ツ級elite1隻が轟沈する。

 

ネロ「(空母を どうにかしないと、第1艦隊が身動きできないな・・・)第2、第3艦隊は軽巡と駆逐艦を頼む!」

 

『了解!』

 

第2、第3艦隊は、もう1隻の軽巡ツ級eliteと駆逐ロ級 後期型2隻を優先して攻撃し、ネロは1人で軽母ヌ級flagship2隻を相手にする。

敵艦載機は、艦娘の艦隊とネロを狙うのと二手に分かれ攻撃してくるが、ネロは爆撃を躱し着実に軽母ヌ級flagship2隻にダメージを与えていく。

しかし、3艦隊は爆撃を受けて被弾してしまう。変色海域の影響で艦娘全員が小破の損傷を受けていたのだが、爆撃を受けた事で第1艦隊のマックス・シュルツ、第2艦隊のガリバルディ、第3艦隊のマエストラーレが中破となってしまう。

 

マックス「やられた・・・」

 

マエストラーレ「うぅぅ~っ、やられたぁ~。 これじゃ無線もできないし・・・痛っ、お尻も・・・やだ~、これ・・・直すの時間かかりそう・・・もうっ!」

 

那珂「大丈夫!?」

 

ガリバルディ「っ!沈みゃしねぇけど、姉貴に見せるツラねぇぜ!」

 

アブルッツィ「もう見ちゃってるわよ?」

 

一緒に出撃してるのだから見てて当然である。

艦隊に被害が出た事で、変色海域で航行できる時間にも余裕がなくなってきたと判断したネロは、攻撃の勢いを増して軽母ヌ級flagship2隻を激しく攻め立てる。レッドクイーンによる怒濤の攻撃に、軽母ヌ級flagship2隻が轟沈した。

敵空母が居なくなった事で、これ以上 敵艦載機が増える心配はなくなった。

ビスマルク、イタリア、ローマの、機銃と三式弾を用いた対空攻撃を中心に、残っていた敵艦載機も どうにか排除する事ができた。

そうなると、残るは水上艦のみ。

 

ビスマルク「ここからよ!ここから私の実力を見せてあげるんだから!」

 

有効な対空攻撃が可能だった第1艦隊も直接 敵艦隊に攻撃できる状況になったため、第1艦隊は縦1列の単縦陣に変わりながら突撃し、ネロ達と同じく敵艦隊へと攻撃を開始する。

敵艦隊にはEliteや後期型が残っていたが、ネロと3艦隊が相手では数で負けており、場数も違うので あっという間に轟沈して戦闘が終了した。

戦闘が終わり、ビスマルクは不機嫌な様子を隠す事もなくネロに怒っていた。

 

ビスマルク「ネロ!勝手な事しないで!」

 

ネロ「・・・何で怒ってるんだ?」

 

ビスマルク「指示出しは主力艦隊 旗艦である私がするから、勝手な事しないでって言ってるの!」

 

ビスマルクに そう言われ、ネロは合点がいったのか納得した顔をしてから、ビスマルクの肩に手を置いた。

 

ネロ「悪かった。でも お前を頼って信頼してるから、俺も1人で突撃できるんだ。お前が居ないと俺だって、そこまでのムチャはできない」

 

ビスマルク「そ、そう・・・・・・そうよね、当然よね!私を頼りにしてるって言うなら、仕方ないわね!今回は許してあげる!」

 

頼りにしてると言われ照れたのか、ビスマルクは腕を組んでプイッとネロから顔を背けた。

しかし、真実はビスマルクが思っているのとは違っていた。

 

ネロ「(段々ビスマルクの扱い方が分かってきたぞ)」

 

他の艦娘達は、ビスマルクがネロの手の平の上で上手く転がされてると思い、何とも言えず、残念な人を見る生暖かい目でビスマルクを見詰めていた。

ビスマルクの事は信頼しているが、ネロが今この場で言った事の半分は嘘だった。ビスマルクの事を信頼していようが してなかろうが、ネロは どちらにせよ勝手に突撃するつもりだった。

その事に気付かず、ビスマルクはネロから顔を背けながらも内心 嬉しかった。油断すると笑みが溢れそうになる。

しかし、ビスマルクは必死にクールキャラを演じてるつもりだが、嬉しそうにしてるのはネロと艦娘達にはバレバレだった。

 

 

・・・・・・

 

羅針盤に従い東南東へと向かうと、遂に敵主力である深海後方防衛艦隊 旗艦を発見した。

しかし、何やら様子が おかしい。居たのは戦艦タ級flagship、駆逐ロ級 後期型2隻だけだった。

 

ホノルル「あれだけ?何か少なくない?」

 

ヘレナ「それに、変色海域の主力で あの編成というのも・・・」

 

そう、防衛線の主力にしては数が少な過ぎる。

決して油断していい訳ではないが、艦種から見ても この変色海域の主力としては、少々 物足りないようにも思える。

 

リベッチオ「・・・・・・ソナーに反応!」

 

ジェーナス「魚雷!?」

 

ネロ「躱せ!」

 

ソナーに反応が出るのと魚雷が接近するのに気付いたのは、ほぼ同時だった。そのため回避行動にも遅れが生じ、第2艦隊のシェフィールドとアブルッツィ、第3艦隊の那珂が先制雷撃に被弾して中破となる。

 

シェフィールド「大丈夫、機関は生きてる。航行に支障は・・・・・・ないっ」

 

アブルッツィ「ふわあああっ!? 私、顔とかは・・・・・・もう、許しませんよ!」

 

那珂「こんなになっても、那珂ちゃんは絶対、路線変更しないんだから!」

 

水中には潜水艦が潜んでいた。

敵艦隊の真の編成は潜水棲姫、潜水ヨ級elite2隻、戦艦タ級flagship、駆逐ロ級 後期型2隻だったのだ。

思わね攻撃を受け、動きを止めた事で戦艦タ級と駆逐ロ級 後期型2隻から砲撃が来る。

 

ネロ「散れ!」

 

ネロと3艦隊は、それぞれ四方に散って砲弾を避ける。

それでも間髪入れずに砲雷撃が迫る。

ネロは顔を険しくさせ、この状況を重く受け止めていた。潜水艦に対処できる軽巡3人が中破の被弾を受けたのは、かなりの痛手だ。

変色海域の影響もあり、先に中破になっていたマックス・シュルツ、ガリバルディ、マエストラーレも大破寸前となっている。それを考えると かなり分が悪い。

 

ネロ「まだ戦えるか!?」

 

シロッコ「爆雷攻撃ぐらいならできるよ~」

 

イタリア「私達 戦艦も、使える兵装の数が減っています!」

 

ネロ「一か八かか・・・!ビスマルク、イタリア、ローマは、俺と水上艦を叩くぞ!軽巡と駆逐艦は、潜水艦の方を頼む!」

 

ネロの指示を聞き、3艦隊は即座に行動に出る。

ネロとビスマルク、イタリア、ローマは、銃撃と砲撃しながら敵艦隊に突撃し、リベッチオ、レーベレヒト・マース、マックス・シュルツ、そして第2、第3艦隊はソナーを頼りに爆雷を投下していく。

 

ネロ「とりあえず、俺は戦艦を叩くぞ!」

 

イタリア「では、私達は駆逐艦を!」

 

ネロは戦艦タ級flagshipへと攻撃を仕掛け、戦艦は駆逐ロ級 後期型2隻へ砲撃する。

 

シェフィールド「潜水艦の数は!?」

 

リベッチオ「まだ3隻 健在だよ!」

 

砲雷撃を避けながら攻撃を仕掛けるが、戦艦タ級flagshipと駆逐ロ級 後期型2隻は まだ小破。潜水棲姫と潜水ヨ級elite2隻は小破にも満たないダメージだ。

時間がない中で地道に戦闘を続けていたが、第2、第3艦隊は奇妙な違和感を感じる。

 

ジャーヴィス「雷撃の数が減ってる・・・?」

 

艦隊に迫る敵潜水艦が放っていた魚雷の数が、その攻撃の頻度が急激に落ちたのだ。

リベッチオがソナーを確認し続けていたが、反応は第2、第3艦隊から離れていく。しかも向かってるのは、ネロ達の方だ。

 

那珂「提督代理、敵潜水艦が そっちに向かったから気を付けて!」

 

ネロ「何・・・?」

 

無線で警告を聞いたネロは、一旦 戦艦タ級flagshipから離れ敵潜水艦を警戒する。周囲の海面を見るが、敵の姿は見えない。

するとネロの真下の海中から6本の腕が伸び、ネロの足を掴んだ。

 

ネロ「なっ・・・うわっ!」

 

足を掴む腕に引っ張られるまま、ネロは海中へと引き摺り込まれてしまった。

 

ビスマルク「ネロ!?」

 

ローマ「敵戦艦が こっちに・・・!」

 

ネロが海中に消えた事で、戦艦タ級flagshipが艦娘の戦艦3人を狙い始めた。損傷具合から見ても艦娘側が不利なため、どうにか この状況を耐え抜くしかない。

しかも深度 深く潜られたのか、ソナーからも反応が消えてしまう。

海中へと引っ張り込まれたネロは、潜水棲姫に両足、潜水ヨ級elite2隻に左右それぞれの腕を押さえられていた。

しかも深度は どんどん下がっていく。このままネロを溺れさせるつもりだろう。

ネロは藻掻いて敵潜水艦の腕から逃げようとするが、水中では あまり思うように動けないため、あまり効果はなかった。

 

ネロ「(この・・・それで動きを封じた気になるなよ!)」

 

ネロは背中からデビルブリンガーの腕を顕現させ、左右の潜水ヨ級eliteを殴る。それにより潜水ヨ級elite2隻の手がネロから離れた。

更に足を掴む潜水棲姫を殴り、手が離れた隙に後ろに回り込むと、自身の腕で潜水棲姫を掴んでデビルブリンガーでタコ殴りにしていく。

潜水棲姫はネロを振り払おうと水中を駆け回るが、ネロは殴り続けたまま離れない。

ネロを どうにかしようと潜水ヨ級elite2隻も動くが、潜水棲姫が猛スピードで動き回るせいで水中レースの様相を挺していた。

 

ネロ「(このまま上に行け!)」

 

ネロに引っ張られ意図せず上を向かされた潜水棲姫は、泳ぐ勢いのまま急浮上していく。

そのまま海面へと飛び出すと、ネロは掴んでいた潜水棲姫をビスマルク達 戦艦の方へ投げた。

 

ネロ「撃て!!」

 

ビスマルク「えっ、えぇーーーっ!?」

 

いきなりの事で頭が働かなかったが、潜水棲姫が物凄いスピードで飛んでくるので、ビスマルクは咄嗟に砲撃する。潜水棲姫は諸に砲撃を受けて吹き飛び、中破のダメージを負って海面へと落ちた。

 

ビスマルク「初めて潜水艦に砲撃した・・・」

 

リベッチオ「今なら敵潜水艦を狙えるよ!」

 

潜水ヨ級elite2隻もネロを追って浮上してきていたため、ソナーにも反応が出てきていた。これなら敵潜水艦を狙えるため、軽巡と駆逐艦の艦娘は すぐに爆雷攻撃を再開する。

ネロの足の艤装は、深刻なレベルで海水が入り込み機能していなかった。なので艤装を外し、ネロはデビルブリンガーの翼で飛翔しながら敵水上艦へ攻撃を仕掛ける。

 

ネロ「そろそろ違うの使いたいな!」

 

ネロは水平に錐揉み回転しながら突撃する『ドリルマスター』を繰り出す。攻撃範囲が広いため、敵水上艦3隻を纏めて巻き込みダメージを与えていく。

最後に上昇すると、ヘルタースケルターが壊れた。

敵水上艦の戦艦タ級flagship、駆逐ロ級 後期型2隻は、既に第1艦隊の攻撃で小破となっていたが、『ドリルマスター』によって中破となる。

この時点で敵艦隊の攻撃と変色海域の影響で、先に中破になっていたマックス・シュルツ、シェフィールド、アブルッツィ、ガリバルディ、マエストラーレ、那珂は大破となり、他は中破まで損傷していた。変色海域の影響がなければ もう少し余裕があったのだろうが、いよいよ危険な状況になってきた。

 

 

・・・・・・

 

それから更に時間が経ち、夜戦に突入していたのだが、3艦隊は総じて大破となりボロボロになっていた。

ただ、深海棲艦の方は既に、潜水棲姫、潜水ヨ級elite2隻、駆逐ロ級 後期型2隻の撃破に成功しているため、残るは戦艦タ級flagshipのみだった。

ネロは、装備していたデビルブレイカー・ローハイドを刃の鞭にし、それを高速で振り戦艦タ級flagshipを斬り刻む。それにより轟沈寸前だった戦艦タ級flagshipはバラバラになり、海の藻屑となった。

 

ネロ「皆、大丈夫か?」

 

那珂「浮力は残ってるけど、財団まで行けそうにない・・・」

 

ネロ「俺の手に掴まれ。ここからなら財団に まだ近いから、引っ張ってってやるよ。ほら、頑張れ」

 

3艦隊は手を繋ぎ合い、先頭のビスマルクの手を掴んだネロが低空飛行で艦娘達を牽引しながら、皆で仲良くオリーブ財団を目指す。

そして一応は、深海後方海域の制海権も確保された。

“一応”であるのは、海の変色が変わらず、未だ その範囲を徐々に拡げているからだ。完全に取り戻したと考えるには、時期尚早かもしれない。

途中、被弾する3艦隊の護衛に第5艦隊が合流したので、彼女達は安心してオリーブ財団に戻れるのだった。




次回からメキシコを舞台にした お話をするのですが、かなり重い話になる予定です。
そういうのが苦手な方も居ると思いますが、後々の話のために必要なので ご了承ください。

次回も宜しく お願い致します!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。