Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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今回でメキシコは、一先ず終わります。

325話です!どうぞ!


Mission325 復讐~呉提督の罠~

売春組織に袋叩きにされたモリソンは、イギリスの記者カルメン・エバンズに助けられた。

カルメンの妹は売春組織の犠牲者で、彼女は記者となり妹の仇を討つため、ずっと売春組織の事を調べていた。

モリソンは合流した呉提督と共に、カルメンから売春宿の場所を聞き そこに向かう。

売春宿に居た者を皆殺しにし、鹿島は居なかったが鈴谷を見付けたモリソンと呉提督は、オリーブ財団に連れて帰るため すぐにメキシコを出た。

だが その道中、鈴谷の命の灯火は儚く消え去る。

オリーブ財団へと戻り、皆に事の顛末を説明したが、当然ながら皆は、言い表せない程の衝撃を受け、鈴谷の死を悲しむのだった。

 

 

*オリーブ財団 ブリーフィングルーム アメリカ時間10月15日 8:37*

 

ブリーフィングルームでは、ネロとモリソン、ステフ、呉提督の4人が話していた。

 

モリソン「悪いのは俺だ。俺が足を引っ張ったからだ・・・」

 

ネロ「アンタのせいじゃない。悪いのは鈴谷を あんな目に遭わせた犯罪組織だ」

 

ステフ「それで・・・鹿島は見付からなかったのね?」

 

呉「えぇ、まだアジトに居る可能性もあるけど、それも微妙で・・・」

 

記者のカルメンの話では、アジトで3日間 麻薬漬けにした後は、すぐに売春宿の方に移されるという事だったので、アジトに居る可能性は低いと見られる。

売春組織が経営してる売春宿も1ヶ所だけらしく、他の場所に移されたのなら見付けるのは容易ではない。

そこに、鈴谷の検死をしていた明石が来た。

 

明石「最上型 軽空母3番艦 鈴谷の、検死が終わりました」

 

ステフ「報告して」

 

鈴谷の死因は、麻薬の過剰摂取によるものだった。

しかも鈴谷の身体から検出された麻薬は毒性が高く、オリーブ財団のデータベースにある どの麻薬とも一致しないため、完全に新しいタイプの麻薬という事になる。

鈴谷には脳へのダメージも見受けられ、これは高熱を出した時の脳へのダメージに似ていた。

 

明石「以上になります・・・」

 

ステフ「分かったわ、辛かったわね。もう下がっていいわ」

 

明石「失礼します・・・」

 

明石はブリーフィングルームを出るまでは我慢するつもりだったが、堪えきれず泣きながら退出した。

 

モリソン「俺が言えた義理じゃないが、お嬢さん方の様子を見てくるよ」

 

ステフ「ネロ、あなたは大丈夫?」

 

ネロ「まだ頭の中が整理できてないけど、俺は まだ大丈夫だ。それよりダンテに何て言われるか、そっちの方が怖い・・・」

 

ネロは提督代理として、ダンテから艦娘達の事を頼まれた。それなのに鈴谷を護れず、何もしてやれなかった事でダンテに顔向けできなかった。

 

ステフ「それは後で考えましょう。艦娘達は相当ショックだったはずだから、彼女達を お願い」

 

ネロ「分かった。モリソン、行こう」

 

モリソン「あぁ」

 

艦娘達の中でも、日本艦は特にショックが大きく何も手が付かない状態だった。彼女達の精神面が心配であるため、ネロとモリソンは そのフォローでブリーフィングルームから退室した。

 

ステフ「私は本部長 失格だわ。部隊を行かせるべきだった」

 

呉「やめてよステフ。それでも時間は掛かった」

 

モリソンが3日間 寝込んでいたため時間は掛かったが、それがなければカルメンと会う事もなく、売春宿の情報も手に入らなかった。

例え部隊を送ったとしても、鈴谷の居場所を見付けられたかは怪しい。どの道 間に合わなかった可能性の方が大きかった。

 

ステフ「・・・Devil May Cry鎮守府の娘達やネロなら、何か変えられたと思う?」

 

呉「・・・・・・きっと変わらなかったと思う。寧ろ状況は もっと悪くなってたかもしれない」

 

仲間や姉妹が自ら危険な場所に行き、行方不明になったとなれば、いくら軍属でも冷静ではいられなかっただろう。そうなると判っていながらネロや艦娘達を向かわせていたら、逆に二次被害・三次被害が出ていたかもしれないし、別の問題を起こしてたかもしれない。

 

呉「ステフ、決着を付けるために私に時間をくれる?」

 

ステフ「・・・1人で奴らと戦うつもり?」

 

呉「ネロちゃんは悪魔と戦うのが役目、艦娘は深海棲艦と戦うのが役目。彼女達の手を、復讐で汚させたくないの。ステフだって それを避けるために、ネロちゃん達を行かせなかったんでしょ?」

 

ステフ「・・・・・・えぇ。でも私は間違っていたのかもしれないと、今は思ってる」

 

呉「オリーブ財団は強い力を持ってる。そんな私達が復讐のために動けば、敵を殲滅するのは簡単よ。でも復讐した業は、一生 彼女達の心を蝕む。そんな生き方は彼女達には似合わないし、何よりダンテちゃんが望まない」

 

ステフ「彼は・・・ダンテ提督は この事態を知ったら どうなると思う?」

 

呉「・・・・・・分からない・・・財団と敵対するかもしれないし、彼が本気で暴れたら、誰も止められない」

 

ステフ「私は それが心配」

 

呉「一先ず、連中の事は私に任せて、ステフは皆の事を お願い」

 

ステフ「作戦はあるの?」

 

呉「・・・考えはある。武器の融通してくれる?」

 

 

・・・・・・

 

*メキシコ カルメンの隠れ家 メキシコ時間10月16日 20:01*

 

カルメンは隠れ家で1人、売春組織についての資料を整理していた。

すると、隠れ家のチャイムが鳴った。

カルメンは窓のカーテンの隙間から外を覗くと、すぐに玄関を開けた。入ってきたのは呉提督だった。

 

カルメン「どうして戻ってきたの!?見付からなかったの!?」

 

呉「1人は見付けたけど・・・死んだ」

 

カルメン「そんな・・・」

 

呉「それで1つ聞きたいの。マルティネス兄弟が1人になる時間と場所は分かる?」

 

カルメン「まさか、乗り込む気!?そんなの危険過ぎる!」

 

呉「私なら平気。心当たりがあるなら教えて。奴らを このままにはできない。妹さんの仇も討てる」

 

カルメン「・・・・・・本当に、妹の仇を討てるの?」

 

呉「約束する」

 

妹の仇を討てると聞かされ、カルメンはマルティネス兄弟の弟、オスカルの自宅でもある屋敷の場所を教えた。

その屋敷には部下の出入りは許されておらず、出入りできるのは兄のヒューゴだけ。だから確実に1人の時を狙える。

 

 

・・・・・・

 

*オスカルの屋敷 寝室 22:48*

 

オスカルは寝室で既に寝ていた。部屋の外では何者かが、その様子を扉の隙間から見ている。

寝ていたオスカルは何かの気配を感じて起きると、隠していた銃を手にベッドから出る。

 

 

・・・・・・

 

ヒューゴ「オスカル!オスカル居るのか?!話をしよう!」

 

それから1時間後、オスカルの屋敷にヒューゴが訪れた。ヒューゴは喧嘩したオスカルと話し合うために来ていた。

もう寝てるのかと思い寝室に行くと、ロープで手足をベッドに拘束され、首の無い変わり果てたオスカルの姿があった。

ベッドの頭側の壁には、ナイフで突き刺された1枚の紙があった。

ナイフを抜き紙に書かれてる事を見たヒューゴは、弟を殺された怒りと悲しみの雄叫びを上げるのだった。

 

 

・・・・・・

 

*アメリカ 荒野 アメリカ時間10月17日 1:12*

 

同じ頃、真っ暗闇の荒野を1台のピックアップトラックが走ってるのだが、トラックの窓から何かが投げ捨てられた。それはオスカルの生首だった。

トラックを運転する呉提督は、オスカルの屋敷に行く前に売春組織のアジトに行き、そこに居た組織の一味を皆殺しにした。

そして捕まっていた女性や艦娘を解放して鹿島を探したが、彼女は結局 見付からなかった。

それからオスカルの屋敷に向かい、オスカルから まだ見付からない鹿島の居場所を聞き出そうとしたが、オスカルは知らないの一点張りで、どんな拷問をしても口を割る事はなかった。

そしてヒューゴに宣戦布告するためオスカルの首を切り落とし、自分が待つ場所の住所を書いた置き手紙を残した。

今頃ヒューゴは、弟の復讐のために血眼になって人員を掻き集め、呉提督を抹殺するための準備を始めてるだろう。

だが それは、呉提督も同じだ。置き手紙をしたのは、自分をエサに奴らを誘き寄せるため。

ヒューゴは きっと、弟の仇討ちに部下を総動員してくるだろう。それが呉提督の狙いであり、残りも皆殺しにして全てを終わらせるつもりだった。

 

 

・・・・・・

 

*農場 10月18日 2:08*

 

アメリカ国内に数ある農場の1つで、呉提督は1人で決戦の準備をしていた。

この農場は、呉提督がネイビーシールズ時代の元上官が所有しており、理由を話し今回この場所を借りた。

その元上官は既に軍を退役しており、場所代として、旅行のチケットを渡して離れてもらっている。今頃 旅行先で楽しんでるに違いない。

呉提督は夜が明けるまでの夜間の間は、オリーブ財団から持ち出した武器の改造と、地下トンネルを掘る事にした。

この農場には、元上官の趣味でトンネルがあった。母屋と離れ屋をトンネルで繋げたかったらしいのだが、まだ途中までで開通していない。

呉提督は それが使えると思い、坑道を掘りトンネルの完成を目指す。

夕張に火薬の手配もしてもらっていたので、トラップを仕掛けるための準備も万全だ。

 

 

・・・・・・

 

明け方、呉提督は農場の方に出ると、離れ屋の正面の離れた場所で、半円を描くようにショベルカーで堀を作っていく。ただし、正面ド真ん中は車1台が通れるだけの道は残しておく。

堀には水の代わりに、ガソリンを流し込み完成である。

農場の周辺にある木々を必要な分 伐採し、それをトンネルに運び加工し、火薬とは別のトラップも作成する。

そして最後の仕上げに、呉提督は弓を手に構え、離れ屋の扉に貼られた6枚のトランプを矢で射抜く。

そのトランプの配置は、人が立つと丁度 肩と腕、足の位置になる場所だった。

これで全ての準備は整った。あとは奴らが来るのを待つだけだ。

 

 

・・・・・・

 

ヒューゴ「いいか、何が何でも絶対に奴を殺せ!だが すぐには殺すな!苦しめて苦しめて苦痛を味わわせながら殺すんだ!」

 

15:00時、ヒューゴ率いる売春組織が複数台の車で農場に乗り込んできた。

ヒューゴは無線機で部下達に命令を下してると、銃撃を受ける。正面に見える離れ屋の2階から、呉提督がガトリング砲を掃射していた。

 

ヒューゴ「奴は あそこだ!何してる?!お前ら撃ち返せ!」

 

ヒューゴの命令で、各車の窓から武装した男達が身を乗り出し、呉提督を狙い自動小銃を撃つ。だが呉提督は、銃弾が飛んでくる中 隠れる事も逃げる事もせず、ガトリング砲を撃ち続ける。

弾切れになり壁に隠れると、今度はスナイパーライフルで1人ずつ仕留めていく。

また壁に隠れると、車が走るスピードから起爆スイッチを押すタイミングを計算し、その時を待つ。

売春組織は堀を避け、真ん中の唯一 残された道を通り離れ屋を目指す。

全車が堀の内側に入った瞬間、呉提督が起爆スイッチを押し堀で爆発が起きた。炎が舞い上がり、炎の壁が来た道を塞ぐ。

農場の横と後ろは森林に囲まれ、唯一の 道は炎で塞がれ、ヒューゴ達は もう、この農場から引き返す事はできない。

 

ヒューゴ「あのクソ野郎・・・!」

 

だがヒューゴ達に、呉提督を殺すまで引き返すつもりはない。

ヒューゴ達は車を止めて降り、徒歩でジワジワと包囲戦に移行する。

呉提督はソッと外を見ると、また銃撃を受ける。壁を貫通して銃撃を受けるため、呉提督はトンネルへと入り次の攻撃の準備に移る。

ヒューゴの部下の1人がトンネルの入り口を見付け、ヒューゴ達は呉提督を追ってトンネルの中に入る。

ヒューゴは怒りから冷静に状況を判断できていないため、これが呉提督の罠であると理解していない。

ヒューゴ達が坑道を進む中、呉提督は角で息を潜め、全員がトンネルに入ったのを確認するとブレーカーを落とした。坑道内の白熱球の全てが突然 消えた事で、ヒューゴ達は足を止め警戒する。

 

ヒューゴ「奴の仕業だ」

 

ヒューゴは、銃に装着されたライトの僅かな明かりの中でハンドサインを送り、部下達は一斉に坑道内の それぞれの道に入り散開していく。

ヒューゴの部下達は最低でも2人一組で行動しているが、中には1人になる者も居て、呉提督は後ろから襲い掛かり鉈で首を掻き切る。

更には角で息を潜め、ヒューゴの部下が角に差し掛かった瞬間、刃渡りの大きいナイフで心臓を一突きし、次から次へと その数を減らしていく。

中には2人組に襲い掛かり1人は倒すが、もう1人が銃の引き金を引く。呉提督は男の腕を掴み照準を逸らし、格闘戦の末に倒す。

だが坑道内に銃声が響き、その音を頼りにヒューゴ達がワラワラと移動を始める。

呉提督は すぐに その場から離れると、坑道内に設置したスピーカーから大音量で音楽を流す。これで銃声や足音を消し、戦闘や接近に気付かれる事はなくなる。

呉提督も連中の足音が聴こえなくなるが、呉提督は坑道内を完全に把握してるため、奴らよりは地の利はある。

呉提督は銃を使い、見付けたヒューゴの部下を倒していくが、連中も反撃してくるため逃げる。

ヒューゴの部下は呉提督を追うが、その瞬間、トラップが作動した。壁から幾つもの木の槍が飛び出し、6人が串刺しになる。

呉提督は ただ逃げたのではなく、追ってくるのを見越してトラップに嵌めたのだ。

別の場所でも、落とし穴に落ちて復数人が杭の餌食になる。

呉提督が穴を確認すると、まだ息のある者が居たので手榴弾を投げ入れ、爆殺する。

更に別の場所では天井が崩れ、頭上から何本もの丸太に押し潰され圧死する。

そうして、その後もトラップや呉提督の手で命を奪われ、ヒューゴの部下が全滅する。

流れていた音楽が止まり、坑道内に静寂が戻る。

部下が全滅したとは知らずに、ヒューゴは無線機で部下と連絡を取ろうとする。

 

ヒューゴ「おい、どうなってる?殺ったのか?誰か返事しろ」

 

部下からの返事もなく、ヒューゴはイライラしながら呉提督を探す。

その道中、呉提督から銃撃を受けるが、弾は外れた。

互いに角に隠れながら撃ち合い、銃撃戦が続く。

すると、僅かな油断で呉提督が腕を負傷する。

ヒューゴはトドメを刺そうと呉提督が隠れる角まで一気に駆け、角に入り銃口を向けるが呉提督の姿は消えていた。

すると、スピーカーから坑道内に呉提督の声が響いた。

 

呉『マルティネス、諦めろ。お前は死ぬ』

 

ヒューゴ「出てこいクソ野郎!!ぶっ殺してやる!!」

 

ヒューゴの声は、坑道内の反響で呉提督にも聞こえていた。

 

呉『仲間は全員 死んだ、残るは お前だけだ』

 

ヒューゴ「隠れてないで出てこい腰抜け!!」

 

呉『マルティネス、聞け。助かりたければ光を辿れ。それが唯一 助かる道だ』

 

直後、道標のように坑道内の白熱球の一部が点灯した。

それ以降 呉提督の声はしなくなり、ヒューゴは どういう意味かと不審に思っていると、離れた場所で爆発が起きた。

爆発は1度ではなく連続で起き、ヒューゴに迫ってくる。ヒューゴは呉提督の言葉通りに、白熱球の明かりを辿って走り、爆発から逃げる。

そして、呉提督も走っていた。後ろでは同じように爆発が起きており、自分も巻き込まれそうになっていた。

 

 

・・・・・・

 

爆発から逃げていたヒューゴはトンネルの出口に着き、離れ屋の中に出た。

扉を開けて外に出ようとしたが、扉は外から施錠されて開かず、閉じ込められていた。

 

呉「マルティネス!」

 

呉提督の声がして振り返った瞬間、左肩を貫通して矢が扉に刺さった。

ヒューゴは2階に居る呉提督を撃とうとするが、右肩にも矢が刺さり銃を落とす。

更に両腕と両足にも矢が刺さり、ヒューゴは扉に縫い付けられ動けなくなる。

下に下りてきた呉提督がヒューゴの眼前まで来ると、ヒューゴは痛みで唸りながら呉提督を睨む。

 

呉「痛いか?」

 

淡々と問い掛ける呉提督はナイフを抜くと、ヒューゴの胸に刺して引き裂いていく。

 

呉「鈴谷ちゃんの痛みは こんなものじゃない・・・!」

 

引き抜いたナイフを捨てると、呉提督は傷口から腕を突っ込んだ。

そして腕を引き抜くと、その手にはヒューゴの心臓が握られていた。

ヒューゴは あまりの光景に驚いた顔をしていたが、ゆっくりと頭を下げ、息を引き取った。

こうして、呉提督は1人で売春組織を壊滅させた。これで少しは、行方不明になる少女の数が減る事を願うばかりだ。

ヒューゴの心臓を叩き付けるように投げ捨てた呉提督が外に出ると、荒れ果てた農場を眺める。炎は未だに燃え続け、銃弾で地面は耕され、離れ屋も穴だらけ。

 

呉「いや~ん、誰が こんな事したのー!?怖~い!」

 

元上官の農場を滅茶苦茶にした現実逃避にボケてみたが、誰も聞いてくれる者が居ないので呉提督は空しくなった。

とりあえず先に炎だけは鎮火させ、諸々の修繕などは日を改めてやる事にし、呉提督は荷物を纏めてオリーブ財団へと戻った。

 

 

・・・・・・

 

*??? 21:21*

 

肩までの長髪に髭を蓄えた男が、部下らしき男を連れて、ガラクタが無造作に置かれた狭い通路を歩いている。

 

男「おい、またネズミが居るぞ!こいつら俺の屋敷でデカい顔して のさばりやがって!何様のつもりだ!!」

 

長髪の男が、数匹の走り回るネズミに銃を乱射して怒鳴る。それを後ろの部下らしき男は、隠す事もなく呆れた顔をして、癇癪が終わるのを待つ。

気を取り直して通路の先にあるドアを開けると、そこは如何にも物置と呼べる場所で、ガラクタが所狭しと無造作に置かれ、埃塗れで蜘蛛の巣もあり、カビ臭い部屋だった。

そこに、ミント髪をした1人の少女が、手足を縛られた状態で監禁されていた。

 

男「さて、お前には今日から、俺のために働いてもらう」

 

男の言葉を聞きながら、少女は男を睨む。

その少女は、最上型3番艦の鈴谷だった。




あっちこっちに鈴谷が居ますね。
メキシコでの話は重くて、執筆も中々 進まなかった回だったので、2度と重い話はやりたくないと思ってる自分が居ます(笑)
しんどい話も一区切りですので、フラフラと どっか行っちゃってる2人も、そろそろ戻ってくるかもしれません。

次回も宜しく お願い致します!
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