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327話です!どうぞ!
行方不明となっていた鹿島は、メキシコの売春組織から自力で脱出したらしく、1人でオリーブ財団へと戻ってきた。
そしてオリーブ財団の最高責任者である監査から連絡が入り、ロサンゼルスの街を中心に発生するエネルギー磁場を調査するよう命令が下る。
夕張が造ったエネルギー磁場を測定する機械を手に、天龍型と由良、鬼怒、阿武隈が調査に向かうが、それらしい反応は見付からなかった。
だが その夜、ロサンゼルス上空に謎の門が出現した。
オリーブ財団は市民の避難誘導のため、ロサンゼルスの街へ向かう。
避難誘導する中でネロと艦娘達は、様子が おかしくなり暴徒化したニコと、残っていた市民に襲われる。
そして鹿島の方には謎の神父が現れ、天龍型の方には謎の女剣士が現れるが、どちらにも逃げられてしまう。
暴徒化した市民を止める事ができず、ネロと艦娘達は撤退を余儀なくされる。
その後ニコと市民は、宙に浮かぶ門を見上げ崇めるのだった。
そしてオリーブ財団へと戻ったネロと艦娘達は、この異変を止めるために作戦を練り、戦闘の準備を進めるのだった。
*ロサンゼルス 街 10月22日 20:38*
市民「天使様・・・」
ニコ「天使様・・・」
ニコと市民は相変わらず、宙に浮かぶ門を見てウットリとしている。
そこに空母と航巡、軽巡、駆逐艦、潜水艦、潜水空母の艦娘達が現れる。
那珂「はい、はい、はいはいはい♪」
隼鷹「ウェーイ!そんな上ばっかり見てて、首 痛くないのー?」
市民「デビルハンターを殺せぇ!」
漣「はい釣れた!余裕で釣れた!」
大井「鬼ごっこ開始ぃいいいい!!!!」
艦娘達の姿を見たニコや市民は、一目散に走り艦娘達に迫っていく。
艦娘達は市民を門から引き離すため、各々が方々に散開して逃げていくと、市民が自分達を見失わないよう付かず離れずの距離を保ちながら走る。
艦娘達は闇雲に逃げている訳ではない。最終的な目的地となるポイント地点を幾つか決めてある。
そのポイント地点には罠を仕掛けてあり、そこに誘き寄せた市民を誘い込み、一網打尽にしてしまおうという作戦だ。
そして攻撃担当のネロと艦娘達は、各々がビルの屋上から鬼ごっこが始まったのを見ていた。
比叡「お姉さま、どうやら地上の方は上手く始められたみたいですね」
金剛「OKネ!私達も攻撃開始デース!」
それを見届けた攻撃担当の艦娘達は門に砲撃し、ネロはデビルブリンガーで飛翔しながら直接 攻撃を仕掛けていく。
・・・・・・
それから数時間が経ち、地上の艦娘達は順調に市民を罠に嵌め、一網打尽に拘束していた。
だが それでも、数人は罠に掛からない者が出てくる事があった。急拵えの罠であるため、それも仕方ないかもしれない。
飛龍「天龍、後ろ!」
天龍「クソッ・・・!」
罠に掛からなかった数人は艦娘の手で直接 捕らえていたのだが、僅かな油断で生じた隙を突かれる形で、市民の1人が天龍の背後から襲い掛かる。
だが天龍が対処に動く前に、誰かが市民を地面に取り押さえる。
それをやった者を見て、天龍は大声を上げる。
天龍「あーーー!!お前!」
女「やっぱり そこそこだね」
そこに現れたのは、刀を持つ あの謎の女だった。
天龍「テメェ!今日こそは その首 斬り飛ばしてやるからな!」
天龍は刀を抜いて戦闘態勢になるが、女は残念な人を見る感じで苦笑いを浮かべていた。
女「ちょ、ちょっと待ってよ。私は あなた達を手伝いに来ただけだから」
天龍「はぁ?お前が あの門 出した悪魔だろうが!」
女「それ何の話?」
天龍は女の言い分が信じられず、女は天龍の言ってる事が分からず、完全に平行線で話が噛み合ってなかった。
天龍が敵意を剥き出しに獣みたいに唸りながら睨んでると、龍田が女の前に進み出た。
龍田「もしかして あなた、悪魔じゃないの~?」
女「私が悪魔?何で そうなるの?普通に人間だし」
龍田「やっぱり そうだよね~。天龍ちゃん、初っ端から勘違いしてたみた~い」
天龍「・・・・・・・・・・・・何だとぉー!?」
全てを理解するのに、かなりの時間を要した天龍。
だが彼女が普通の人間となると、昨晩 意味深に天龍型に接触してきたのは どういう事なのか気になる。
天龍「お前 何なんだよ?!何で あの時 俺に攻撃してきた?!」
刹那「先に攻撃してきたの そっちだし。私は“
女の正体は、日本でバージルと共に
天龍「お前、師匠のこと知ってんのか!?・・・・・・え、ボディーガード・・・?」
その場に居た艦娘達は、一瞬 思考が止まりかけた。
ボディーガード?
あのバージルに?
しかも普通の人間の?
ゆっくりと刹那の言葉を理解していった艦娘達は、全員 爆笑した。
叢雲「バージルにボディーガードって、何そのギャグ!?有り得ないんだけど!」
天龍「ヤバい、腹が捩れる!」
龍田「そ、それこそ微妙・・・!」
蒼龍「あの仏頂面のバージルにって考えただけで・・・ダメ、我慢できない・・・!あははははは!!」
馬鹿にしたように笑う艦娘達に刹那はムッとするが、大して反論したりするような事はなかった。どうせ最後には艦娘達が吠え面をかく事になると、刹那は確信していた。
ネロと攻撃担当の艦娘達は、邪魔が入らない状況下で門への攻撃を続けていたが、これが思っていたより頑丈なのか、破壊には至っていない。
ネロ「(時間を掛けるのはマズい。どうする?デビルトリガーで行くか?)」
今のままで破壊ができないなら、魔人化により力を最大限に発揮して破壊するかネロが思案してる頃、天龍型とは別の場所でも、艦娘が罠に誘い込んだ市民を拘束し終えていた。
そんな中、鹿島の前に昨晩 会った神父が現れた。
神父「残念です。あなたなら理解できると思っていたのに」
鹿島「あなたは・・・!」
木曾「お前が龍田や鹿島の言ってた神父だな?市民が おかしくなった理由が お前にあるなら、すぐに元に戻せ!」
神父「デビルハンターは悪だ。人類を導き救済できるのは、我ら『ゾルグ』だけ。ゾルグこそが人間の神と崇められる存在だ」
磯風「ゾルグだと?」
不知火「何を訳の分からない事を・・・!」
オリーブ財団は鹿島の話から、この神父を今回の異変の元凶である悪魔の1体と判断していた。
そのためネロや艦娘達は、この神父が現れた時は悪魔として対処する手筈に決まっている。
木曾や不知火を始めとする艦娘達が神父に砲撃すると、神父の足下の地面から炎が噴き出し、それは炎の壁となり砲弾を全て防ぐ。
神父『お前達に天使の姿、ゾルグの姿を崇めさせてやろう!』
そして炎が消え、現れたのは神父ではなく、黒い体色に灰色の網目模様がある人型の異形、火炎魔人ゾルグの姿だった。
その異形の姿を見て、艦娘達は やはり悪魔だったかと敵意を剥き出しに顔を歪める。
睦月「あれが天使・・・!?」
朝潮「やはり あの神父が、今回の異変の元凶である悪魔でしたね」
陽炎「ゾルグ・・・それが あんたの真の姿って訳ね!」
艦娘達はゾルグと殺り合うつもりで居たが、そのゾルグは艦娘達に攻撃する事もなく、ミチミチと背中から生えた灰色の翼を広げ、門に向かって飛翔する。
榛名『ネロさん危ない!』
ビルの屋上から全貌が見えていた榛名が、無線でネロに警告を出すが少し遅く、警告の甲斐もなくネロはゾルグの攻撃を受けて地面に叩き落とされる。
そしてゾルグは地上に下り立つと、攻撃担当の艦娘が居るビル全てに、火炎弾を撃ち込んだ。火炎弾が撃ち込まれたビルはグラグラと揺れ、艦娘達の足もフラつく。
日向「た、退避だ!全員 退避しろ!!」
マズいと即座に判断した日向が無線で叫び、艦娘達はビルが崩れ落ちる前に地上を目指して駆け下りる。
ネロ「クッソ・・・何なんだよ?」
痛む身体を動かし起き上がったネロは、自分を見て立つゾルグを その目に捉える。
ゾルグはネロと戦うつもりであると判るように構え、戦闘態勢になる。それを見たネロも、レッド・クイーンを地面に突き立て、グリップを捻りエンジン音を轟かせる。
ネロ「(先手必勝だ!)」
ネロがレッド・クイーンで斬り掛かるのに対し、ゾルグは徒手空拳で迎撃に入る。
レッド・クイーンの刀身の腹を拳で殴り、刃を逸らして透かさず蹴りを入れるが、ネロは腕で蹴りを防ぎ、足を軸に回転しながらレッド・クイーンを振る。
ゾルグは潜るようにして刃を避け、ネロの腹部に正拳突きを喰らわせる。拳を受けたネロは数歩 後退り、ゾルグを睨む。
だがゾルグを どう倒すか思案してる暇はなく、ゾルグは火炎弾を幾つも飛ばしてきた。ネロは横に走り、火炎弾を避けながらブルーローズを撃つ。
更にネロは、デビルブレイカー・オーバチュアを装備し、ブルーローズを撃ちながらゾルグに一気に接近すると、オーバチュアから繰り出す電撃の掌底打ち『バッテリー』で、ゾルグを吹き飛ばす。
摩耶「よっしゃ!ネロに勝とうってのが間違ってんだよ!」
ネロとゾルグの戦いを見ていた艦娘達は、倒すまでではなくてもネロが有利だと思った。しかし、『バッテリー』を受けたゾルグは殆んど無傷の状態で立ち上がった。
艦娘達はネロを援護しようとゾルグに兵装を向けるが、ゾルグは それが分かっていたのか、ネロではなく艦娘達に火炎弾を撃ち込み吹き飛ばす。
ネロ「やめろぉ!!」
それに怒りを露にしたネロが駆け、ゾルグに斬り掛かり攻撃の応酬を繰り広げる。
ネルソン「扉が!?」
その途中、異変が起きた。宙に浮かぶ門の扉が、僅かに開いたのだ。
そして中から、魔界の瘴気と共に無数の腕が出てくると、門を抉じ開けようとしながら外に出ようとする。
ゾルグの真の目的は この門から、大量に居る仲間を人間界に呼び込む事だった。
そして全ての人間を操り人間界を支配し、“天使”や“神”として この世界に君臨するつもりだ。
更に門から漏れ出す魔界の瘴気を吸収したゾルグにも異変が起きる。まるでガントレットを装着したかのように、ゾルグの右腕の形が変わった。
ネロは それに気付いていたが、気にせず攻撃を続けていると、ゾルグの右手がバチバチと放電し、ネロが喰らわせた『バッテリー』のように電撃の掌底打ちを繰り出し、ネロが吹き飛ばされる。
妙高「今のは提督代理の技!?」
ネロ「この・・・モノマネ野郎が!」
起き上がったネロは すぐに攻撃を仕掛けていくが、またゾルグの右腕が変形する。今度は大剣のような形になり、刀身に炎を纏わせる。
それを見たネロはクラッチレバーを握り、『イクシード』を発動する。炎を噴き出すレッド・クイーンと、炎を纏うゾルグの右腕が何度も ぶつかり合う。
どうやらゾルグは、相手の戦闘スタイルに合わせて自身の身体を変質させる能力を持っているようだ。
ネロ「(こいつ、さっきとパワーが桁違いだ・・・!)」
ゾルグは魔界の瘴気を吸収してから、パワーアップしていた。そのせいでネロも苦戦していく。
ネロとの戦いの合間であっても、ゾルグは左手から火炎弾を放ち艦娘達を吹き飛ばす。そのせいで、艦娘達は中々 ネロの援護に入れない。
ネロは これ以上 艦娘達に被害を出さないために、デビルブリンガーの翼で飛翔する。それを追って、背中に灰色の翼が生えたゾルグも飛翔する。
地上を離れ、遥か上空の夜空を飛ぶネロが後方を確認すると、同じスピードで追ってくるゾルグの姿が見える。
ゾルグはネロの後ろから火炎弾を連射し、ネロを攻め立てる。ネロは それを躱しながら飛んでいたが、1発だけ躱せず命中すると、飛行コントロールを失い地上へと落下する。
ネロ「がはっ・・・畜生・・・!ぐっ・・・!」
ネロはフラフラと起き上がろうとしていたが、ネロを追って地上に戻ったゾルグがネロの首を掴む。
ゾルグはネロの首を刎ねようと、大剣に変わる右腕を振り上げる。
大和「提督代理!!」
囮役だった艦娘達も、攻撃担当の艦娘達から中心部の状況を無線で聞き、ネロを助けに動こうとしていた。
天龍「クソッ!ネロを助けるぞ!」
刹那「その必要はない」
天龍「ふざけんな!このままじゃネロがヤバいんだよ!」
ネロを助けようとするのを刹那が止めた事に、彼女と一緒に居た艦娘達は総じて不満や怒りを露にする。
そんな艦娘達の様子を見る刹那は、不敵な笑みを浮かべていた。
刹那「彼を助けるのは あなた達の役目じゃない。もっと相応しい人が居る」
如月「え・・・それって・・・?」
刹那の言葉が引き金だったように、ネロの首を掴むゾルグの背後で、蒼く眩い光が発生する。
ゾルグは その光に気付き、ネロの首から手を離し振り返る。そこには真魔人化を解除し、背を向けて立つバージルが居た。
バージルは ゆっくりと振り返り、ゾルグを見据える。
そしてバージルが現れた事で、攻撃担当の艦娘達は驚いていた。
武蔵「あれは・・・!?」
高雄「バージルさん・・・」
ゾルグは、視線の先に居る者が何者なのかと、新たに敵になる存在なのかと見定めるように、ジッとバージルを見詰める。
バージルに気を取られてる隙に、ネロはゾルグから離れバージルの元に行くと、バージルは何も言わずバイタルスターを使ってネロを回復させる。
ネロはバージルの行動に少し驚いたが、互いに頷き合うと、2人はゾルグに向き直り構える。ネロとバージル、今の この2人に言葉など要らない。
ゾルグは両手の間に特大の火炎弾を作ると、ネロとバージルに向かって発射する。ネロとバージルは避ける素振りも見せず、火炎弾が着弾して爆発が発生すると、2人の姿が炎の中に消える。
だが その炎の中から、デビルブレイカー・ガーベラを装備したネロと、ベオウルフを装備したバージルが飛び出す。
飛び出した勢いのまま、レッド・クイーンの刃とベオウルフの拳で同時に攻撃を当てる。
ネロが再度 斬り掛かるが、レッド・クイーンを受け止められ、膝蹴りを喰らい後退る。
その隙を埋めるようにバージルが蹴りを繰り出すが避けられ、両者の裏拳が ぶつかり合い拮抗する。
バージルは空いてる腕でゾルグを殴り、ゾルグも負けじと また裏拳を繰り出すが、バージルは飛び退き躱す。
間髪入れずにネロが蹴りを入れ、更にネロとバージルが同時に蹴りを入れてゾルグを後退させる。
ネロはガーベラから、極太のレーザー『ステイメンレイ』を撃ち、バージルはミラージュエッジから、蒼い衝撃波『ドライブ』を放つ。ゾルグは『ステイメンレイ』と『ドライブ』を相殺するため、特大の火炎弾を放ち、互いの攻撃が ぶつかり爆発が起きる。
爆発の後ろからゾルグが飛翔すると、上空から小さな火炎弾の雨を降らせる。
ネロとバージルは降り注ぐ火炎弾に一瞬 怯むが、2人はデビルトリガーと真デビルトリガーを発動し、悪魔の姿となって飛翔する。
空を飛ぶゾルグが後方を確認すると、魔人ネロと真魔人バージルが追ってくるのが見える。
そのまま3体は、高速飛行の空中戦へと入る。
*オリーブ財団 ブリーフィングルーム*
ブリーフィングルームの巨大モニターには街の様子が映し出されており、オリーブ財団に残っていた明石、間宮、ステフ、
ステフ「何なのよ あれ・・・!?」
健「速い・・・」
間宮「(バージルさん・・・)」
*ロサンゼルス 街*
地上で艦娘達が見上げる夜空では、空色と蒼、赤の3色の光が高速で飛び回り、その周りでは3体の悪魔の攻撃により、花火のように幾度も爆発が起きている。
艦娘達と刹那は、3つの光を その眼で追うのも やっとだった。
そして上空では、ゾルグの背後を取った魔人ネロと真魔人バージルが、同時に『チャージショット』と幻影剣を連射する。ゾルグは右へ左へと躱していたが、遂には避けきれず命中する。
墜落するゾルグを追い、空色と蒼の光も地上へと降下する。
地上にゾルグが落下し砂埃を舞い上がらせ、ネロとバージルは魔人化を解除して地上に降り立つ。
すると、砂埃を抜けてゾルグが向かってくる。
ネロとバージルも駆け、飛び掛かってくるゾルグを避けて後ろに回り込むと、バージルが幻影剣を射出してゾルグを怯ませる。
その隙を狙いネロが斬り掛かり、ゾルグはネロの攻撃を往なし突き飛ばす。
そしてネロの相手を続けずバージルに攻撃を仕掛け、バージルは閻魔刀で応戦する。
バージルが後ろに飛び退くと、ネロがブルーローズを撃ち弾丸を命中させる。
ゾルグは両手を大剣と刀に変形させ、ネロとバージル2人を相手に渡り合っていたが、徐々に2人の連携に追い詰められていく。
再びベオウルフを装備したバージルが飛び込み、『ビーストアッパー』でゾルグを打ち上げる。
そして落ちてきたゾルグを、ネロがレッド・クイーンをバットのように振って打ち飛ばす。吹き飛ばされたゾルグが宙に浮かぶ門に ぶち当たった事で扉が閉じられ、ゾルグは門の土台の上に落ちる。
再び悪魔の姿になった魔人ネロと真魔人バージルは、X字の斬撃『マキシマムベット』と、次元をも斬り裂く『次元斬・絶』を繰り出す。2体の攻撃を受けてゾルグは消滅し、宙に浮かぶ門も破壊された。
ニコ「・・・・・・・・・あれ?私、今まで何してたんだ?つうか、何で縛られてるんだよ!?」
夕立「あ、いつものニコっぽい」
同時に、暴徒と化していたニコと市民が正気に戻った。
・・・・・・
異変が終わったと判った艦娘達は、ニコと刹那を連れてネロとバージルの元に集まる。
加賀「ネロ、大丈夫!?」
ネロ「あぁ、バージルが助けてくれたからな」
ネロがバージルの名を口にした事で、皆はバージルの方を見る。そのバージルの横には、刹那が並び立つ。
長門「助太刀は感謝するが、今更どういうつもりだ?」
バージル「俺の方でも色々あってな。少し考えを改める事にした」
ウォースパイト「じゃあ、私達に協力してくれるんですか?」
バージル「そのつもりで来た」
ポーラ「やった~!これからは、バージルさんと一緒に戦えるんですね~!」
ウォースパイトとポーラは嬉しそうにしていたが、叢雲が待ったを掛け、バージルの前に進み出る。
叢雲「もう無闇に人を殺さないって約束できる?」
バージル「・・・約束しよう」
叢雲「・・・なら許す。いいですよね、補佐艦?」
加賀「まだ色々と文句は言いたいけれど、これが落とし所かしらね」
バージルは容疑者215として国際指名手配されてる身ではあるが、協力してくれるなら これほど心強い事はないだろう。
それは兎も角、天龍は1つ気になる事があった。バージルと刹那の関係だ。
天龍「なぁ師匠、横の刹那なんだけど、どういう関係なんだ?」
刹那「彼のボディーガード」
天龍「お前には訊いてねぇ!」
バージル「成り行きで付いてきただけだ」
刹那「つまりボディーガード」
蒼龍「何が“つまり”なの!?何も分かんないんだけど!」
刹那は どこか勝ち誇ったようにドヤ顔なのだが、“つまり”と言う割りには話に繋がりがなく理解に苦しむ。
北上「本当に どういう関係なの?」
刹那「そんな細かいこと気にするなんて、艦娘って面倒臭いんだね」
『(こ、こいつ・・・!)』
自称バージルのボディーガードの刹那に、ちょっとイライラしちゃう艦娘達。
Devil May Cry鎮守府の本来の雰囲気に戻りつつある中、オリーブ財団から香取の方に連絡が入った。
香取「補佐艦、ステフからバージルを財団に連れて帰るようにと連絡が」
加賀「分かったわ。バージル、一緒に来てくれるわね?」
バージル「良かろう」
加賀「事後処理は市警と消防に任せ、私達は財団に戻るわよ」
『了解!』
ネロ、バージル、艦娘達、ニコはオリーブ財団に戻るため歩き出すが、ちゃっかり刹那も付いてくる。
天龍「お前も一緒に来るのかよ!?」
刹那「駄目なの?」
天龍「駄目に決まってるだろ!部外者お断りだ!」
バージル「一緒に連れていく。少しは役に立つ」
加賀「・・・分かった。刹那と言ったかしら?あなたにも一緒に来てもらうわ」
刹那「OK♪」
天龍「何で そうなるんだよ!?」
どこか刹那の事が好かない天龍は、刹那も一緒にオリーブ財団に連れていくのが不満で、いつまでも納得できず ずっと文句を言っていた。それが あまりにも うるさいので、バージルに鞘に納まったままの閻魔刀で、頭を殴られ黙らされる。
天龍「閻魔刀でシバかれるの久々~!」
殴られてるのに、何故か天龍は嬉しそうだった。
・・・・・・
*海底洞窟 10月19日 16:44*
南方海域の海の底、そこにある海底洞窟で、ダンテと深海棲艦アカギが相対し、ほっぽが2人を見守っている。
深海棲艦アカギの左手が肥大化し、鉄をも斬り裂けそうな程に爪も大きくなり、鋭くなる。戦闘体勢になったのを見て、ダンテも手を翳し魔剣ダンテを出す。
ほっぽが離れた位置で2人を見詰めていると、両者は一気に間合いを詰め、魔剣ダンテと爪が ぶつかり合う。
・・・・・・
幾ばくかの時間が過ぎ、海底洞窟では意識のないダンテを深海棲艦アカギが膝枕しており、優しい手付きで頭を撫でながら鼻唄を唄っていた。それは まるで、ダンテを寝かし付けるための子守唄のようだった。
ほっぽも鼻唄に耳を傾けながら、ダンテの傍に座り彼を見詰めていた。
バージルが合流しましたね。
ダンテに何があったかは、次回でやっていきます。
次回も宜しく お願い致します!