ダンテ「・・・どうして此処に?」
大和「あなたを助けに来ました」
ダンテ「へぇ、そうかい」
ダンテは大和に背を向けると、大和は笑みを浮かべた。その瞬間 艤装を展開、ダンテに砲撃した。ダンテは振り向き様に腕で砲弾を弾く。砲弾は あらぬ方向に軌道を変え、壁で爆ぜた。壁の一部が瓦礫となり崩れ落ちる。
大和「よく躱せましたね」
ダンテ「いきなり砲撃とはね。誰だか知らないが物騒だな」
大和?「何を言ってるんですか?私は大和ですよ」
ダンテ「よく言うぜ、大和が どれだけ強いか知らないけどな、1人で此処まで来れるとは思えないね」
大和?「ちゃんと私を見てください。私は大和ですよ」
ダンテ「見た目はな」
大和?「憶えていますか?あなたが赤城さん達を助けて大本営に戻った日、あなたに手料理を ご馳走したじゃないですか」
ダンテ「そんな事もあったな」
大和(?)が言っているのは事実だ。だがダンテは確信を持って、目の前の大和が本物ではないと思っている。
大和?「これを知っているのは私とダンテさん、元帥に赤城さん、加賀さんだけですよ。それを知っている私は、本物の大和です」
ダンテ「そろそろ その下手な芝居を やめてくれねぇか。笑いが堪えきれねぇよ」
大和?「芝居だなんて、そんな訳━━」
ダンテ「お前からは魔力を感じる」
その言葉に、大和の顔から笑顔が消えた。
ダンテ「どういうカラクリか知らないが、魔力がある時点で自分は偽物ですって言ってるのと同じようなもんだ」
本物の大和には魔力など感じない。
大和?「私は大和です」
ダンテ「・・・・・・・・・」
大和?「どちらにせよ、あなたには死んでもらいます!」
大和(?)から殺気が膨れ上がる。ダンテもエボニー&アイボリーを大和に向ける。
ダンテ「女運は まだ悪いらしいな」
大和?「戦艦 大和、推して参ります!」
・・・・・・
*右通路*
白露「焦った~」
結界内に現れた悪魔を倒し終えた艦娘達。
赤城「これで先に進めます。急ぎましょう」
艦娘達も螺旋通路を進み始める。そこにも悪魔が現れた。
天龍「だぁー!鬱陶しい!」
深雪「どんだけ居るんだよ!」
悪魔を倒しながら進むと、こちらでも大きめの扉があった。
叢雲「これ、どうなってんの?」
初雪「・・・海?」
扉を進むと、そこは海だった。
青葉「ここ神殿の中ですよね!?」
蒼龍「そのはずだけど」
時雨「見て!あそこに扉があるよ!」
時雨が指を指す場所には、海の上に不自然な形で扉がある。
神通「奥に進むには、あそこを通れという事でしょう」
天龍「なら ちゃっちゃと━━っ!」
扉に向かおうとした時、海中から深海棲艦が現れた。
皐月「深海棲艦!?」
如月「深海棲艦が どうして・・・?」
隼鷹「こんだけ広けりゃ、艦載機も使えるね」
鳳翔「迎撃します!」
*左通路*
同じ頃、ダンテと大和(?)の戦いは続いていた。
ダンテ「もう限界なんじゃないか?」
大和(?)は もうボロボロだった。
大和?「まだです!」
ダンテは縦横無尽に駆け回り砲弾を回避していく。
ダンテ「お前は何だ?」
大和?「何度も言ってます。私は大和です!」
ダンテには気になる事があった。大和(?)からは確かに魔力を感じる。本物には そんな物は無い。だが大和(?)の眼は、自分を大和だと信じて疑わない眼をしているのだ。自分は本物だと信じている眼だ。
ダンテが動きを止めると大和も砲撃を やめた。
ダンテ「お前は大和じゃない」
大和?「私は大和です。あなたの知ってる大和です」
ダンテ「違う」
大和?「どうして・・・どうして分かってくれないんですかぁぁぁ!!」
大和が叫ぶのと同時にダンテに砲弾が飛んでくる。ダンテは正面から砲弾の雨の中に飛び込む。砲弾を躱しながら大和(?)に近付いて・・・
大和?「ナンデ・・・」
リベリオンで大和(?)に一閃。大和(?)は地に倒れ、大和(?)の身体は黒い塵となり消滅した。
ダンテ「当然さ、お前には魂が無い。いきなり撃たれると あいつを思い出すな」
ダンテは扉を見据える。
ダンテ「悪趣味も度が過ぎると、気分が悪いな」
ダンテは奥へと進んだ。扉を抜けると、橋のような通路に出た。その先には また扉。扉の横にはスイッチらしき物がある。ダンテは扉を開けるために押すが反応しない。バシバシ叩くように何度も押すが、それでも扉は開かない。壊れてるのかと思い、蹴りも入れるが反応しない。横を見ると、自分が立っている橋と同じ橋が見える。反対側の橋にも扉があり、その横にスイッチらしき物がある。
“2つの道を同時に進みな”
ダンテ「そういう意味か」
両方のスイッチを押さなければ扉は開かないようだ。
ダンテ「あいつら また態度がデカくなるな」
ダンテは1人で来る予定だったが、艦娘達が自分達が一緒に来たから先に進めるんだとドヤ顔しそうで憂鬱になった。
*右通路*
同じ頃、艦娘達は深海棲艦に手を焼いていた。現れているのは駆逐艦に軽巡、数が多いが問題は それではなかった。
大井「ちょっと、どんだけ来るのよ!」
沈めても次から次へと現れるのだ。
金剛「このままじゃ、キリがありまセンネ!」
白露「こうしてる間にも、きっと提督1人で先に行っちゃってるよ!」
駆逐艦と軽巡の艦娘は、お互いの顔を見合わせた。
天龍「ここは俺達が引き受ける!」
神通「先に行ってください」
鈴谷「何 言ってんの!?」
羽黒「置いていけません!」
拒否するが駆逐艦と軽巡の意思は変わらない。
蒼龍「鳳翔さん・・・」
鳳翔「・・・・・・・・・」
鳳翔も これには悩んだ。置いていけないのは当然だ。だが全員で足止めされていると、ダンテ1人で先に行きかねない。ダンテも絶賛 足止めされてるが、艦娘達は知らない。
鳳翔「・・・お願いできますか?」
電「任せてほしいのです」
龍田「天龍ちゃんも行って」
天龍「は!?」
雷「電も」
電「どうしてなのです!?」
ここで天龍と電も行けと言われて驚く2人。
龍田「提督の力になってあげて、天龍ちゃんの分も私が頑張るから」
暁「電は初期艦でしょ」
雷「提督の お世話は任せたからね」
電「でも・・・」
天龍「・・・分かった、行くぞ電」
天龍と電は、龍田達の強い意思を感じとり、先に進むことにした。
如月「赤城さん、これを」
赤城「これは・・・」
如月が手渡したのはホーリーウォーター。ダンテに貰ったのを ずっと使わずに持っていた。
赤城「良いんですか?」
如月「先に進むなら、私より赤城さん達が持ってる方が良いと思って」
赤城「分かりました」
金剛「全砲門、Fire!」
空母と戦艦の艦娘で道を開き、扉に進む。扉の前に駆逐艦と軽巡の艦娘が立ち塞がる。
龍田「死にたい船は どこかしら?」
神通「生きて必ず皆と合流しましょう」
那珂「うん!」
深雪「けど この数どうする?」
初雪「多勢に無勢・・・」
叢雲「相手も駆逐艦と軽巡、条件は同じ。出てこなくなるまで叩く」
叢雲は強気な姿勢だ。
時雨「言えてるね」
白露「よーし、一番に頑張っちゃうよー!」
皐月「ボク達も」
皐月は如月、文月を見た。
如月「司令官のためにも」
文月「文月も頑張るよ~」
夕張「私 一番 練度 低いんだけど・・・」
雷「大丈夫!雷達がフォローするから!」
暁「ま、任せて!」
夕張「ごめんね~・・・」
夕張は1人 不安だった。
・・・・・・
赤城達もダンテ同様、橋になっている通路を渡る。
北上「お、提督じゃん、おーい!」
ダンテが反対側の橋を見ると、艦娘達が手を振って橋を渡っている。
ダンテ「やっと来たか・・・人数が減ってるな」
理由の知らないダンテは艦娘達の人数に疑問を抱いた。
鈴谷「提督 何やってんだろ?」
ダンテが じっと扉の前で佇んでいる事に不思議に思う艦娘達。
加賀「まさか進めないの?」
艦娘達も扉の前に着いた。扉を押すが動かない。
比叡「これ どうやって通るんですか?」
羽黒「あの、これスイッチじゃないですか?」
ダンテの方を見ると似たような物が見える。
青葉「これを押せば開くんじゃないですか?」
そう言って青葉がスイッチを押すと、地響きと共に重厚な扉が開いた。ダンテの方の扉も開いている。
隼鷹「両方 押して開く仕組みなんだね」
加賀「同時に進めって、そういう事だったのね」
蒼龍「じゃあ提督1人じゃ先に進めないんだ」
北上「うちらの お陰?」
艦娘達は顔を見合せた。北上、大井、蒼龍、鈴谷、青葉、隼鷹はダンテにドヤ顔でサムズアップした。ダンテは そんな艦娘達を見たが、無視して先に進んだ。
大井「ちょっと あの男 無視なの!?」
鳳翔「時間もありませんからね、行きますよ」
艦娘達も先に進む。
*外回廊*
扉を抜けると神殿の外に出た。ダンテと艦娘達は悪魔を倒しながら、それぞれの外回廊を進んでいく。
ダンテ「扉 多いな!」
ダンテは扉を蹴り破り中に入る。
・・・・・・
*右通路 第二層*
艦娘達も外回廊を抜けて神殿の中に戻り、悪魔を倒し、像を破壊して結界を解いて進む。
赤城「また行き止まり」
行き止まりのため仕方なく引き返す。
隼鷹「どっちから来たっけ?」
金剛「ムキー!イライラするヨ!」
比叡「お姉さま、落ち着いて」
北上「さっきより難易度 上がってるね」
悪魔、白い結界に阻まれるのは下の階でも同じだったが、道が迷路のように入り組んでいて迷子になった。
・・・・・・
*左通路 第二層*
ダンテの方も似たような場所で迷子になっていたが、こちらは艦娘達よりも順調に進んでいた。像を破壊して結界を解除して、螺旋通路を駆け上がる。扉を開けると、大和(?)と戦った部屋と そっくりの空間に出た。部屋の中央まで進むとミサイルが飛んできた。ダンテはミサイルをリベリオンで真っ二つに斬り捨てた。ミサイルの残骸が地面に転がる。
ダンテ「今度は お前か・・・レディ」
レディ?「久しぶりね、ダンテ」
ダンテ「今は お前の相手なんかしてられないんだけどな」
レディ?「あら冷たいのね。あなたに貸した お金は いつ返してくれるのかしら?」
レディ(?)が言っているのは恐らく事務所の修繕費。偽物だとしたら、何故そんな事まで知っているのだろうか?
ダンテ「見ての通り別の世界に来て それ処じゃないんだ。借金返済の話なら またにしてくれ」
レディ?「そうは いかないわ。返してくれないなら命で払ってもらいましょうか。悪魔を一匹も生かしておくつもりもないしね!」
レディ(?)は超重火器、『カリーナ=アン』をダンテに向ける。
ダンテ「あ~、今のはレディっぽいな」
*右通路 第二層*
天龍「進めば悪魔!結界!悪魔!結界!」
大井「招待しといて行かせる気がないなんて、何なの あのピエロ!」
艦娘達は道に迷いながらも先に進んでいた。
鈴谷「あった!像があったよ!」
像を破壊して結界を解き、螺旋通路を進む。
扉を開けると また海だ。
天龍「だから何で建物の中に海があるんだよ!」
蒼龍「水平線まで しっかり見えるー・・・」
鳳翔「悪魔に関する場所です。私達の常識には当て嵌まらないのでしょう」
比叡「来ました!」
進んでいると下の階 同様、深海棲艦が現れた。
北上「ここは私達の出番ですかねー」
羽黒「皆さんは行ってください!」
駆逐艦と軽巡 同様、雷巡と重巡の艦娘が残るようだ。
蒼龍「あなた達まで何 言ってるの!?」
北上「私達の目的は提督が死なないようにする事、提督が あのピエロを止めてくれたら私達の勝ちでしょ?例え私達の誰かが欠けたとしても」
電「でも・・・」
大井「邪魔ですから早く行ってください」
北上「ほら行った行った」
北上はシッシッと手で払うように行けと言う。
鳳翔「誰も欠ける事は許しません。必ず生きて合流してください」
雷巡と重巡の艦娘達は何も言わないが、その顔は笑っていた。
赤城達は扉に進む。
北上「さーて大井っち、やる?」
大井「北上さんと一緒なら負ける気しませんね」
北上「頼もしいね」
青葉「でも5隻で この数は ちょっと・・・」
鈴谷「鈴谷、とんでもない鎮守府に来ちゃったかも」
大井「今更じゃないですか?」
鈴谷「そうだね」
そう言いながらも、5人の眼からは闘志は消えていない。
羽黒「回避に専念、確実に狙って沈めましょう」
4人は羽黒の言葉に頷いた。
?「鈴谷」
鈴谷「え・・・?嘘・・・何で熊野が?」
深海棲艦に混じって、重巡 熊野が そこに居た。
・・・・・・
赤城達は橋を進んでいたが・・・
比叡「司令が居ません!」
反対側の橋にダンテは居ない。
加賀「まさか先に行ったんじゃ・・・」
蒼龍「でも両方のスイッチ押さなきゃ開きませんよ」
隼鷹は試しにスイッチを押してみる。
隼鷹「開かないじゃん」
鳳翔「まさか、何かあったんじゃ・・・」
金剛「信じて待つしかないデスネ」
赤城「提督・・・」
赤城達に不安が募る。
*左通路 第二層*
レディ?「ちょこまかと鬱陶しいわね!」
ダンテ「お前こそ遠慮なくドンパチ撃ちやがって!」
銃弾、ミサイル、小型のホーミングミサイル、手榴弾が飛んでくるが、ダンテはエボニー&アイボリーの銃弾で相殺しながら走り回っていた。レディ(?)もダンテの銃弾に当たらないように動き回っている。
ダンテ「お前も自分が本物だと思ってるクチか?」
レディ?「おかしなこと言うのね、どう見ても本物でしょ?」
ダンテ「メンドクセェな!」
レディ?「それは こっちのセリフよ!」
カリーナ=アンからミサイルが撃たれ、ダンテが居た場所で爆ぜる。
レディ?「最後は呆気なかったわね」
煙が晴れると、そこにダンテの姿はない。部屋を見渡すがダンテは居ない。
レディ?「どこに・・・・・・っ!?」
後ろを振り返ると、ダンテがレディ(?)の頭部に向かってアイボリーを構えていた。
レディ?「
アイボリーから一発の銃弾が放たれレディ(?)の頭部を貫くと、大和(?)同様 黒い塵になって消滅した。
・・・・・・
蒼龍「あっ!提督 来ましたよ!」
赤城「良かった・・・」
ダンテ「また人数が減ってる・・・他の奴は ちゃんと生きてるんだろうな?」
両方の橋でスイッチを押して扉を開く。ダンテ達は先へと進んだ。
次回も よろしく お願いいたします!