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333話です!どうぞ!
ホームレス惨殺事件が悪魔の仕業かもしれないと聞かされ、ダンテは大本営に行かなければならなかったため、艦娘達だけで事件の調査に向かった。
熊野の機転で犯人が居るかもしれない場所を突き止めた艦娘達は、今は使われてない地下鉄の路線を通り、下水道の奥へと向かった。
悪臭を撒き散らす巨大なスライムの悪魔との戦闘の最中、床の一部が抜け、熊野が落ちてしまう。
熊野は落ちた先で、何故か黒くタイトなドレスを着る鈴谷と再会する。
他の艦娘達は悪魔を倒し熊野を探しに行こうとしたが、その前に体調不良が続出して力尽きてしまう。
その後 意識が戻った艦娘達は、救援要請の信号をキャッチしたダンテに助けられ地上に戻っていた。
遅れて無事な姿を見せた熊野も合流したが、熊野の様子が おかしかった。ダンテ達には見えないのに、まるで そこに居るかのように死んだ鈴谷と話すのだった。
*Devil May Cry鎮守府 中庭 11月9日 23:11*
また次の夜も、熊野は中庭のベンチで自分にしか見えない鈴谷と話していた。
鈴谷「ねぇ、熊野。鈴谷お腹 空いちゃった」
熊野「もう、夕飯なら食べたじゃないですの。こんな時間から食べたら太りますわよ?」
鈴谷「でも お腹 空いたんだもん。ねぇ・・・外に行かない?」
熊野「外出届は出してないのだから、諦めなさいな」
鈴谷「ねぇ、お願~い」
熊野には我儘な鈴谷との微笑ましい会話をしてるつもりだが、現実は違う。熊野が鈴谷を見てるつもりの視線の先には何も無く、熊野の身体には黒い影が纏わり蠢いていた。
?『だって鈴谷、人間を食べたいんだもん。ほら、人間を食べに行こう?じゃないと鈴谷、死んじゃうよぉ・・・』
影から発せられる男か女かも判別できない声を聞く熊野は、どんどん眼が虚ろになっていく。
熊野「そうですわね・・・鈴谷に人間を食べさせないと・・・」
熊野はベンチからスッと立ち上がると、鎮守府から出るため正面ゲートに向かう。
*正面ゲート*
鎮守府に駐屯する憲兵隊も、妖精さん達と同じで顔触れは変わらない。
今は2号と4号が正面ゲートの警備に立っているのだが、そこに熊野が現れる。
熊野は何も言わず出ていこうとするので、2号が慌てて声を掛けて呼び止める。
2号「熊野さん、今から出掛けるつもりですか?」
熊野「はい、食事をさせなきゃならないので」
2号「それは・・・外食という事ですか?こんな時間から?」
熊野は その問いに答えず、横を向いて誰も居ない虚空に話し出す。
熊野「憲兵さんは大事な仲間なのだから、食べちゃ駄目ですわよ?」
その行動に2号と4号は意味が分からず、首を傾げて見守っていたのだが、熊野が憲兵2人に向き直った。
熊野「1人ではないので、心配しないでくださいな。それでは ごきげんよう」
訳が分からず頭が働かなかった憲兵2人は、熊野を止める事もできず ただ見送るしかなかった。
4号「なぁ、熊野さん、変じゃなかったか?」
2号「あ、あぁ・・・」
4号「しばらく会わない内に、ああも変わるもんかね?」
2号「色々 大変だったと聞くし、きっと疲れてるんだろう」
4号「それだけならいいんだけどなぁ・・・」
・・・・・・
*執務室 11月10日 13:15*
翌日の昼、執務室では横須賀提督が書類仕事に勤しみ、ダンテは雑誌を見て暇を潰していた。
そこに、横須賀の青葉が駆け込んできた。今朝、また人間の変死体が発見されたらしい。
その報告に、横須賀提督は怪訝な顔をしながらダンテに視線を向ける。
横須賀「事件の発端となる悪魔は倒したんじゃないの?」
ダンテ「うちの艦娘の話では そう言ってたが?」
もし事件は まだ続いてるのだとしたら、それは勘違いという事になる。
執務室に、妙な沈黙が流れる。
だが、ただ黙ってるだけでは何も変わらない。
横須賀「で、どうするの?」
ダンテ「・・・・・・ちょっと考える」
横須賀「すぐに動かないの?」
ダンテ「他に手懸かりが無いなら、動きようがないしな」
横須賀青葉「ではでは、青葉が調べてきましょうか?」
ダンテ「お前は何もしないでくれ」
横須賀青葉「何で!?」
Devil May Cry鎮守府にも青葉が居るので、その性格をダンテは よく分かっている。青葉が動くと ややこしくなりそうなので、“青葉”と名の付く艦娘は基本的に何もしないでほしかった。
横須賀提督からも却下を言い渡され、横須賀の青葉はガッカリした様子で執務室を後にした。
横須賀「・・・ちゃんと考えてるんでしょうね?」
ダンテ「考えてるー」
ダンテはソファーに横になり、開いた雑誌を顔に乗せて昼寝の体勢になるので、本当に どうするか考えてるのか疑わしかった。
横須賀提督は疑いの目を向けていたが、悪魔専門のダンテが動かないなら今は どうしようもないと思い、目の前の自分の仕事に集中する事にした。
*演習場*
演習場にて、葛城、最上、三隈、大井、川内、酒匂、長月、菊月、浦風、浜風、島風が集まり、横須賀鎮守府の艦娘達の砲撃演習を見ながら、熊野について話していた。
川内「ねぇ、皆は どう思ってるの?」
島風「どうって言われても分かんないよ・・・。お医者さんに連れていくとかじゃダメなんですか?」
川内「本人に何て説明したらいいのさ?普通“変になったから病院 行こうね”で素直に行くと思う?」
浦風「思わんけど・・・」
浜風「難しい問題に ぶち当たりましたね」
川内「だから皆に相談するために集まってもらったの」
葛城「姉妹艦である最上と三隈は どう思ってるの?」
葛城に そう問われ、三隈は不安そうな顔で横の最上を見た。
最上「僕達は・・・このままでいいと思ってる」
川内「・・・それ、本気?」
最上「鈴谷が死んでしまったのは、きっと提督や他の皆も辛かったと思う。でも僕達 最上型の悲しみは、そんなものじゃない。鈴谷が死んで どうしたらいいか分からなくて、頭の中もグチャグチャで、自分が何をするべきなのか道を見失いそうになってた・・・いや、今でも そうかな・・・」
葛城「・・・それで?」
最上「きっと、熊野が幻の鈴谷と話してるのは、自分の心を保つためだと思う。もしやめさせたら、熊野の心は壊れてしまうんじゃないかと思うんだ・・・。だから、僕と三隈は このままでいい」
最上は自分の意見を言うだけ言うと演習場から立ち去り、三隈も彼女を追って話し合いから抜けた。
残された艦娘達は、精神的な事は専門外なため話し合いも進まず、姉妹艦である最上型の意向もあり、何もできなかった。
・・・・・・
*中庭 15:07*
熊野は相変わらず、自分にしか見えない鈴谷と楽しく お喋りに華を咲かせていた。
そんな熊野を、遠目から最上と三隈が見詰めていた。
三隈「モガミン、皆には ああ言ったけど・・・どうするの?」
三隈も、今の熊野がマトモな状態だとは思っていない。最初から そうであるなら、それが その娘の“普通”なのだと思うだろうが、いきなり こうなってしまえば、誰もが“異常”だと思うだろう。
最上は少しの間 何かを考え、意を決したように熊野の方に向かって歩いていく。
最上「熊野、何してるの?」
熊野が振り返ると、傍に最上と三隈が立っていた。
熊野「鈴谷と話してるのですわ」
こうして見る限り、幻の鈴谷と話すこと以外は熊野に変わった部分はない。
最上「そう・・・鈴谷は何て?」
その質問をした瞬間、熊野の顔から笑みが消える。
その何の感情も宿さない熊野の眼に見詰められた最上と三隈は、悪寒にも似た感覚に襲われた。
熊野「どうして、鈴谷の声が聞こえないんですの?」
最上「く、熊野・・・?ぐっ・・・!?」
豹変した熊野の様子に狼狽えてると、熊野が飛び掛かり最上が押し倒される。
熊野「鈴谷の声が聞こえないなら、聞こえるようにして差し上げますわ」
馬乗りになる熊野に両手で挟み込むように頭を掴まれると、最上の意識は真っ暗な闇に堕ちていった。
三隈「モ、モガミン・・・!?」
三隈の前で倒れる最上は瞳孔が開き、口の端から涎を垂らしながら身体が痙攣している。
その最上の異常な様子を見た三隈は、熊野を見ながら後退る。
三隈「熊野・・・いったい何を・・・!?」
熊野「三隈、鈴谷が あなたにも会いたがってますわ」
同じように熊野に襲われ、三隈の意識も真っ暗な闇に堕ちた。
悲鳴を上げる事もできなかったため、最上型の非常事態に誰も気付く事はなかった。
・・・・・・
*正面ゲート 23:13*
その日の夜も、熊野は鈴谷の食事のために出掛けようとしていた。だが今度は1人じゃない。最上と三隈も一緒だ。
今晩の正面ゲートの警備は1号と3号だったのだが、こんな時間から出掛けるなど聞いてないので、案の定 呼び止める。
1号「熊野さん、昨日の事は聞きましたよ。しかも昨日に続いて今日もですか?」
3号「真面目な最上さんと三隈さんまで夜更かしっすか?」
熊野「はい、ちょっと食事に行く必要があるので」
1号「・・・ちょっと確認を取るので待っててください」
1号は昨晩の当番である2号と4号から、熊野の様子が おかしかったと聞かされていた。それもあり熊野の言葉の全ては信じず、ダンテと横須賀提督に確認を取る事にした。
1号が3号を見ると、3号は頷き内線で執務室に連絡を取ろうと動く。
だが電話がある所に着く前に、熊野が3号の背中から抱き付き耳元で囁く。
熊野「私達を このまま通してくださいな」
3号「・・・・・・はい・・・どうぞ・・・」
熊野の囁きを聞いた3号の眼は虚ろになり、確認も取らず熊野達をゲートの外に出そうとする。
3号の予定外な行動に1号は驚き慌てて止めようとするが、彼にも正面から熊野が抱き付く。
熊野「何も問題はない。だから騒ぐ必要もない」
1号「・・・・・・はい・・・何も問題ありません・・・」
耳元で囁かれた1号の眼も虚ろになり、最上型を止めようとしていたのが一転、何事もなかったかのように棒立ちでゲートの警備に戻る。
最上型は邪魔する者が居なくなり、滞りなく鎮守府の外へ出た。自分達にしか見えない鈴谷に人間を食べさせるために・・・。
だが、最上型の思惑が全て上手くいってる訳ではなかった。正面ゲートでの不自然な光景を見ていた者が居た。
川内「普通じゃないとは思ってたけど、ここまで変な事になってたとはねぇ・・・」
本館の屋根から最上型と憲兵2人の やり取りを、川内が見ていた。
川内はダンテに報せて全員で動くべきかと思ったが、まだ何が起きてるのかハッキリしない状態でダンテに動いてもらうのは早いかと思い、最上型が どこに行くのか1人で尾行する事にした。
・・・・・・
*街 11月 11日 1:14*
深夜、人通りが殆んどなくなった街の一角で、男性の悲鳴が上がる。
見窄らしい格好の男性ホームレスが、左右から最上と三隈に腕を取り押さえられ、跪かされていた。
そしてホームレスの正面には、熊野が屈託のない笑みで見下ろしている。
熊野「さぁ、食事の時間ですわ、鈴谷」
?『ありがとう、熊野♪』
ホームレス「な、何だ!?やめてくれ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」
熊野から伸びた影がホームレスを包み込むと、ホームレスの断末魔も少しして消える。
川内「そこまでだよ!」
そこに川内が駆け付けた。
川内が地面に着地すると、最上型の後ろで蠢く黒い塊から何かが落ち、鈍い音がする。それは影に呑まれ、身体をズタズタに引き裂かれたホームレスの変死体だった。
川内「まさか、人間を殺したの・・・!?」
熊野「今、丁度 食事の時間が終わったところですわ。川内も一緒に鎮守府に戻りまして?」
川内「何 言ってるの・・・?その後ろの黒いのは何?!何で最上さん達が人を殺してるのさ?!」
熊野「おかしな事を言うのね。何でって、鈴谷のために決まってますわ」
川内が疑問を抱くこと自体が熊野からすれば疑問で、何故そのような事を訊くのかと熊野は困った顔をする。
だが川内からすれば、熊野の言い分そのものが初めから おかしな話なのだ。
川内「鈴谷さんは居ない!あの人は死んだ!3人も その眼で見たでしょうが!」
鈴谷が生きてる事を否定する言葉を聞いた瞬間、熊野の顔から感情が消える。
同時に、最上と三隈から殺気が膨れ上がり、艤装を展開して戦闘態勢になる。
川内「嘘でしょ・・・!」
いきなり砲撃を受け、川内は飛び退き どうにか躱す。
深夜で人通りが殆んどないと言っても、ここは街の中。いずれ騒ぎに気付き、人間が やって来る。
そうなれば、ホームレスの死体もある状況で人間は、犯人が艦娘だと判断し、違うと言っても信じてもらえなくなる。それは つまり、海軍やDevil May Cry鎮守府が責任追求され、最上型を解体するしかなくなるという事だ。
もっと悪く言えば、今 人間が来たら巻き添えになって死者も増える。
川内「仕方ない・・・!」
長引かせる訳にもいかないため、川内も艤装を展開して反撃に移る。
・・・・・・
それから しばらく戦闘が続き、最上と三隈が轟沈寸前まで被弾して気絶した。
そして川内も大破まで追い込まれ、片膝を突いた状態で息を荒くしていた。
川内「(陸での戦闘経験が上だったから良かった・・・。けど・・・)」
川内は戦闘に参加してなかった熊野を睨む。
軽空母となってる今の熊野では戦闘に参加できないと分かっていたが、もし航空巡洋艦のままだったら危なかった。
しかし大破の状態では、残る熊野を止められる自信がない。艦載機は使えなくても、艤装を展開すれば艦娘の腕力は上がるのだから。
川内「熊野さん、早く正気に戻りなよ。鈴谷さんは死んだんだよ?」
熊野「あなたも そうやって、鈴谷を蔑ろにするのですわね」
川内「蔑ろになんかしてない!現実 見ろって言ってんの!」
熊野「鈴谷は生きてますわ。あなたにも、それが分かるようにして差し上げますわ」
熊野の身体から溢れた影が熊野自身を包み込み、漆黒に染める。
そして影が徐々に引いていくと、そこに立っていたのは熊野ではなく、黒いタイトなドレスを着た鈴谷が立っていた。
川内「な・・・んで・・・!?」
鈴谷「川内、久し振りだね」
川内「有り得ない・・・鈴谷さんが生きてるはず・・・お前は鈴谷さんじゃない!正体を現せ!」
鈴谷「よく見てよ。私は ここに居る。Devil May Cry鎮守府の仲間として、家族として、一緒に悪魔や深海棲艦と戦ってきたでしょ?」
川内「私は・・・騙されない!」
川内はボロボロになりながらも、残る兵装で砲撃する。すると、鈴谷が影の中に消えて外れた。
鈴谷「ふ~ん、怪物にされた妹を見殺しにしたんだぁ」
いつの間にか背後に居た鈴谷が川内の頭に手を翳し、川内の頭から漏れ出た光を その手に吸収する。
川内は振り返りながら裏拳を繰り出すが、鈴谷が またしても一瞬で影に消え、空振りに終わる。
次に川内の前に現れたのは、鈴谷ではなく異形の姿をした那珂だった。それは過去に、陸軍基地の地下で悪魔の細胞を埋め込まれ、異形に変えられた呉の那珂の姿だった。
呉那珂『センダイチャン・・・』
川内「何で・・・」
呉那珂『センダイチャン・・・イタイヨォ・・・クルシイヨォ・・・』
異形の那珂が迫る中、川内は逃げようとも戦おうともせず、ただ涙を流して見ているだけだった。
川内の眼前まで迫った異形の那珂が、両手で挟み込むように川内の頭を掴むと、川内の意識は真っ暗な闇に堕ちていった。
だが、川内は何もしなかった訳ではない。最後の最後に、僅かばかりの抵抗をしていた。
*Devil May Cry鎮守府 執務室*
同じ頃、鎮守府の執務室ではダンテが、ノリに乗ってドラムを叩きまくっていた。
横須賀鎮守府の面々が ここに駐屯してからも、Devil May Cry鎮守府の面々の私物などは そのままにされていた。だから執務室には、ドラムやギター、ビリヤード台なども残されていた。
そこに、テーブルに置いてたスマホが振動する。
ダンテ「はいはい、今 行くよ・・・」
ダンテは気怠げにテーブルに向かってスマホを手に取ると、画面を見て目を見開いた。川内からの救援要請が表示されている。
ダンテはエボニー&アイボリーをホルスターに入れ、紅いコートに袖を通すと、颯爽と執務室から出るのだった。
・・・・・・
*街 3:45*
ダンテが川内からの救援要請が出ていた場所に着くと、そこは大騒ぎになっていた。救急車が1台と、パトカーや消防車が何台も来ており、警察が張った規制線の外では野次馬が押し寄せている。
ダンテは野次馬を掻き分け、現場が見える場所まで行くが川内の姿は見当たらない。
ただ、規制線の外から見えた状況から、ダンテはマズい事が起きた事だけは理解した。建物の壁や地面は、砲撃を受けたのか焼け焦げ、抉れていた。
ダンテ「(・・・川内の奴は どこだ?)」
ダンテは また野次馬を掻き分け規制線から離れると、川内のスマホに電話を掛ける。しかし、いくら待っても川内は電話に出ない。
ダンテはキャバリエーレに跨がると、鎮守府に戻るために走り出す。横須賀鎮守府の力を借りるために。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 グラウンド 5:15*
早朝、グラウンドにダンテ、葛城、酒匂、長月、菊月、浦風、浜風、島風、横須賀提督、出撃と遠征のない横須賀の艦娘達が集まっていた。
横須賀「班分けは以上よ。それぞれの班は指定のエリアで、Devil May Cry鎮守府の川内を捜索。悪魔の関与があるから、悪魔と遭遇した場合は必ずダンテ提督に無線を入れるように」
『了解!』
ダンテは川内を探すのに1人では厳しいものがあったため、横須賀鎮守府の面々にも捜索の協力を要請していた。
二つ返事で引き受けた横須賀提督は自分の艦娘を召集し、慣れたように班分けと捜索ポイントを決めて その指示を出す。
横須賀「じゃあダンテ提督、早速 始めましょうか」
ダンテ「頼む」
皆が出発しようと正面ゲートに行きかけた その時、Devil May Cry鎮守府の最上型と川内が現れた。
熊野「あら、これは何の騒ぎですの?」
葛城「川内、無事だったの!?」
ダンテ「お前ら ずっと どこに居た?それに川内、何があったんだ?」
川内はダンテの問い掛けに答えない。
その代わり、熊野が口を開く。
熊野「川内が悪魔と戦ってるのを見付けて、わたくし達も一緒に戦ったのですわ」
ダンテ「・・・悪魔は どうした?」
熊野「逃げたので追いましたが、取り逃がしてしまいました。損傷も受け、先程まで入渠ドックに」
横須賀「そう、でも良かったわ。あなた達が無事で一安心よ」
熊野「ご心配お掛けして申し訳ありません」
熊野は淑女のようにスカートの裾を摘まんで持ち上げると、謝罪の言葉と共に頭を下げた。
捜索の必要がなくなった事で、横須賀提督が集まった艦娘達に解散を告げて別の指示を出していると、1発の銃声が鳴った。皆が振り返ると、ダンテが蹲る熊野にエボニーの銃口を向けていた。
横須賀「ダンテ提督、何やってるのよ!?」
ダンテ「悪魔は逃げたんじゃない。お前が悪魔だ」
蹲っていた熊野がダンテに顔を向けると、その顔は涙を流しながら戸惑いの表情をしていた。
次回も宜しく お願い致します!