Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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感想ありがとうございます!

明けまして おめでとうございます!
皆様にとって良い1年になる事を願ってます。

345話です!どうぞ!


Mission345 殲滅~極寒の戦い~

南極の氷の下にあったピラミッドの中を進む果てに、ダンテと足柄、フレキ&ゲリは、悪魔に連れ去られた金剛型、長門型、大和型、青葉型、アイオワを見付け、白いゴリラの見た目をした悪魔との戦闘に突入する。

睦月型とアーロンは、魔界の瘴気の結晶が安置されてる場所に着くが、そこにはピラミッドの封印を解いたセリーナが居た。

更にベルゼまで現れ、こちらも否応なしに戦闘になるのだった。

 

 

*ピラミッド 11月28日 16:34*

 

悪魔と戦うダンテは、キングケルベロスの3形態を忙しなく切り替え、それに翻弄された悪魔が隙を見せた瞬間、次々と一撃を入れて悪魔を消耗させていく。

フレキ&ゲリも、素早い動きで宙を蹴りながら悪魔を翻弄し、2体のコンビネーションから繰り出される攻撃をしていく。

 

足柄「よーし、私だって いい所 見せてやるんだから!のわぁっ!?」

 

砲撃しやすい位置に移動しようと足柄が動くが、足を滑らせて転んだ。

 

『えーっ!?カッコ悪ぅー!』

 

弾切れで戦闘に参加できない金剛達は見てる事しかできないが、悪魔を前にしながら とんでもないミスをする足柄に、彼女達は驚きを隠せない。

今 居る場所は、ピラミッド内部で唯一 極寒の地となってる場所だ。足下もツルツルの氷が張っているため、移動にも注意を払いながら動かなければならない。

足柄は打撲して痛む身体を動かし立ち上がるが、また滑って転びそうで へっぴり腰になる。どうにかバランスを取っているが、いつ転んでも おかしくないほど危なっかしい様子だ。

 

足柄「きゃあっ!」

 

『また転けたー!』

 

衣笠「足柄、艤装と同じよ!海の上を滑るのと同じ感覚で動くの!」

 

足柄「そんなこと言われても・・・」

 

金剛「私達で足柄のフォローするデース!」

 

長門「よし、行こう!」

 

足柄が自分の足で立って動けないならと、攻撃は彼女に任せて、自分達は足柄を支えようと金剛達が動く。

だが先頭に居た長門が足を滑らせ転び、後ろに居た金剛達が長門に躓き全員で転ぶ。

 

武蔵「おい、ここにもポンコツ居るぞ!」

 

長門「ポンコツ言うな!」

 

足柄が氷の上に上手く立てずにいる間も、悪魔の1体が足柄に迫る。

 

足柄「こうなったら・・・!」

 

足柄は氷の上に座ったまま、迫る悪魔に砲撃する。

悪魔は跳躍して砲弾を躱すが、その隙を狙って、フレキ&ゲリが悪魔の背中に一撃を入れて叩き落とす。

足柄は砲撃した反動で、氷の上を お尻で滑りながら、転んで団子状態の金剛達の方へ流れていき、長門の顔面に ぶつかって止まった。

 

長門「何で こっち来た?」

 

足柄「だって自分じゃ どうしようも・・・」

 

今 無防備な状態であるため、こっちに来て悪魔を引き寄せられても困る。

しかし心配していた通り、さっき砲撃した悪魔が また襲い掛かってきた。

 

アイオワ「避けて!」

 

金剛達は互いを蹴り合って滑り、ギリギリで悪魔を避ける。

さっきまで居た場所に悪魔が着地した時に、地面の氷が砕けクレーターが出来る。あんな重量のある悪魔に のし掛かられたら圧死してしまう。

 

衣笠「そうだ、閃いた!」

 

その閃きは、足柄が自分の足で滑れないなら、砲撃の反動を利用すればいいとの事だった。これなら攻撃と移動の両立ができると。

それを聞いた足柄は早速 実践してみるが、すぐにトラブルに見舞われた。

 

足柄「お尻が低温火傷しそう!」

 

長門「我慢しろ!」

 

低温火傷とかゴチャゴチャ言ってる場合じゃない。今やめたら悪魔に殺される。

足柄は、お尻のダメージを気にしつつ砲撃を続けていたが、次のトラブルが発生した。お尻でも上手く滑れず、半回転して悪魔に背を向けてしまった。

向きを整えるのを呑気に待つ悪魔でもなく、足柄の背中から襲い掛かろうとする。

 

足柄「ちょ、えっ?これ後ろ撃てない!」

 

比叡「横に空撃ちして避けて!」

 

足柄は左に向かって砲撃すると、横にスライドしながら滑って飛び掛かってきた悪魔を躱す。

しかし また妙な回転が付いてしまい、再び悪魔に背を向けてしまった。

そして また悪魔が後ろから襲い掛かろうとする。

 

足柄「もう どうなってんのよぉ~!」

 

青葉がヘッドスライディングの要領で お腹で氷の上を滑ると、足柄の方に向かい彼女の足を押した。すると足柄が反転して悪魔の方に向く。

 

足柄「喰らいなさい!」

 

足柄が撃った砲弾は、接近していた悪魔の顔面にクリーンヒットし、悪魔が僅かに後退する。

 

青葉「あ~~~~~っ!!ガッサ止めて~!!」

 

衣笠「どこ行くの!?」

 

青葉はヘッドスライディングしたまま止まれず、どっか行っちゃった。

その後も似たような感じで足柄のフォローをしていたのだが・・・

 

大和「あ、あれ?あれ!?」

 

長門「おわぁ~~~~~っ!?」

 

アイオワ「これブレーキ掛からない!」

 

霧島「ごきげんよーう!」

 

最終的に滑ったまま皆どっか行っちゃった。

 

足柄「ちょっと皆!?私を1人にしないで!」

 

金剛達が居なくなって足柄は焦るが、怒りの形相の悪魔が目の前に立ち塞がった。

足柄のフォローにフレキ&ゲリが飛び掛かるが、大きな手に掴まれると投げ飛ばされる。

そして悪魔は、ギロリと再び足柄を見た。

 

足柄「ひぃ~~~っ!?砲撃 乱れ撃ちー!」

 

その後 足柄は、がむしゃらに砲撃しながら お尻でスーッと滑り、悪魔が それを追うというシュールな戦いを繰り広げるのだった。

その頃ダンテは、20体 居る内の悪魔の19体を引き受け戦いの場を別の場所に移し、既に6体は倒していた。

悪魔の1体が殴り掛かってくるが、ダンテは横に飛び退き躱す。

 

ダンテ「お前らの動きは もう見切ってる」

 

着地したダンテが、分離したキャバリエーレの回転する刃で地面に触れると、それを駆動力にダンテが悪魔に向かって滑る。

急接近した瞬間、キャバリエーレを交差して悪魔を吹き飛ばす。

 

ダンテ「残り12。トリック!」

 

2体の悪魔が飛び掛かってくるが、ダンテはトリックスタースタイルの能力で瞬間移動して姿を消す。

悪魔は どこに行ったのかと辺りを見て探すが、ダンテはバルログを装備して悪魔の頭上へと飛び上がっていた。

落下しながら悪魔の1体に高熱を放つバルログの具足でキックを喰らわし、その反動を利用して また飛び上がり、もう1体にもキックを喰らわす。

 

ダンテ「残り10!」

 

3体の悪魔が囲んで殴り掛かってくるが、ダンテは三節棍形態にしたキングケルベロスで拳を弾き、更に翻弄しながら打撃を与えていく。

残り7体。

 

ダンテ「ソード!」

 

1体の悪魔が突進していくが、ダンテは魔剣ダンテで斬り上げる『ハイタイム』を繰り出し、その勢いに乗って自身も飛び上がり、空中4連撃の『エリアルレイブ』で斬り裂き、更に刃を叩き付けながら急降下する『兜割り』で悪魔を地面に叩き付ける。

そしてトドメに、突き技『スティンガー』を繰り出し吹き飛ばす。

 

ダンテ「次!」

 

残り6体。

ダンテは悪魔の1体に自ら近付き、再び『スティンガー』を繰り出してから、連続の突き技『ミリオンスタッブ』で攻め立てる。

最後に強力な一撃を入れると、紅い衝撃波『ドライブ』を放つ。

残り5体。

次に『ソードフォーメーション』を発動すると、紅い魔力の剣が現れ、ダンテの攻撃に合わせて追撃を仕掛ける。

その後 魔力の剣に、ダンテの動きとは違う独立した動きで攻撃させ、次々と悪魔を屠って残りも殲滅した。

 

ダンテ「ふぅ・・・倒し方さえ分かれば こっちのもんだ」

 

『わぁ~~~!!』

 

ダンテ「ん?」

 

悪魔を殲滅して一息 吐いてると、どこからか複数の叫び声が近付いてくる。

その正体が何なのかと出てくるのを待ってると、どこかに行っちゃってた金剛達が滑りながら、四方八方から現れた。全員 別々の方向へ滑っていってたのだが、どうやら合流地点がダンテの居る場所だったようで、回り回って意図せず集合した。

金剛達はダンテの足に ぶつかり、やっと止まって一安心。

 

ダンテ「お前ら・・・何してんだ?」

 

滑って止まれず、ずっとグルグル回ってたなど恥ずかしくて言えず、金剛達は苦笑いを浮かべて誤魔化すしかなかった。

だが今は そんな事は どうでもいいため、ダンテは本題に入る。

 

ダンテ「足柄は どうした?」

 

青葉「えっと、ちょっと問題が発生して はぐれてしまいまして・・・」

 

ダンテ「まだ あのゴリラが残ってるはずだろ。急いで合流するぞ」

 

ダンテは金剛達の返事も聞かず動き、起き上がった金剛達もダンテを追って その場から動く。

 

 

・・・・・・

 

ダンテ達が足柄を残した場所に戻ったタイミングで、悪魔に吹き飛ばされたフレキ&ゲリが、ダンテ達の目の前まで転がってきた。

だが最後の1体を相手していた足柄の姿が見当たらない。

 

ダンテ「青葉、衣笠、狼の方は任せる」

 

青葉「分かりました!」

 

ダンテが1人で相手しようと悪魔と対峙するが、フレキ&ゲリは まだ やる気があるのか立ち上がろうとする。

 

衣笠「フレキとゲリは ちょっと休憩。悪魔は提督に任せればいいから」

 

衣笠が2体の背中を撫でながら優しい声音で言うと、フレキ&ゲリは大人しく身体を横にした。

 

ダンテ「おいゴリラ・・・足柄を どうした?」

 

悪魔『ウホッ

 

素直に足柄の居場所を言うとは思っていなかったが、悪魔はダンテに手招きしながら、向こうに居るという風に遠くを指差す。

 

長門「ん・・・?足柄は向こうに居るのか?」

 

武蔵「意外と いい奴なのか?」

 

ダンテが悪魔の言う方に向かうと、そこは崖になっていた。

 

ダンテ「・・・・・・どこに足柄が━━」

 

悪魔『ウホッ♪

 

悪魔はダンテの背中を突き飛ばし、突き飛ばされたダンテは黙って崖下へと落ちていった。

それを見て金剛達が発狂する。

 

武蔵「全然そんな事なかったー!」

 

金剛「提督に何してくれちゃってるデース!?」

 

悪魔はダンテが落ちていった崖下を見ながら、地団駄を踏みながら頭の上で手を打ち鳴らし、笑っていた。

 

悪魔『男、要ラナイ。女ダケデイイ

 

陸奥「あのゴリラ性格 悪過ぎでしょ」

 

そして悪魔は、嫌な笑みを浮かべながら金剛達に振り向く。悪魔と目が合った金剛達は変な汗が噴き出し、数歩 後退る。

 

榛名「あの、ここから どうすれば・・・?」

 

比叡「どうするって言われても・・・」

 

霧島「今の私達では、あの悪魔に対抗する手段がありません」

 

陸奥「そんなの逃げるしかないでしょ」

 

悪魔『嫁!子作リ!

 

『逃げろー!』

 

悪魔が俊敏な動きで迫り、金剛達はヤケクソで逃げ回る。

唯一の救いは艦娘達の人数が多いため、悪魔1体ではターゲットを絞れず、どれから捕まえようか迷ってる お陰で すぐ捕まらない事だ。

数で翻弄し続けていれば今は捕まらないかもしれないが、体力的にも いつまでも続くはずはない。早く何か手を打たなければ・・・。

だが終わりの時は、早くも来た。体力面ではなく、長門が足を滑らせ転んでしまった事により。

 

悪魔『オ前カラ嫁ニシテヤルゥー!♪

 

陸奥「長門ぉ!!」

 

転んだ事で、それを捕まえるチャンスと見た悪魔は標的を長門に定め、一気に跳躍して長門に襲い掛かる。

だが突如、何かが風を切る音がして全員が動きを止める。悪魔も長門の手前で止まり、ダンテが落ちていった崖の方を見る。

艦娘達と悪魔からは見えていなかったが、崖の下からは真魔人ダンテが、物凄いスピードで飛翔しながら戻ってくる所だった。

 

アイオワ「提督(アドミラル)!」

 

崖の下から飛び出した真魔人ダンテは、飛行するスピードを乗せた拳で悪魔を殴り飛ばし、吹き飛んだ悪魔は背中から壁に叩き付けられ、めり込んだ。

真魔人ダンテが着地してデビルトリガーを解除し、無事な姿を見せて艦娘達の顔に笑みが戻る。

 

武蔵「提督、無事で良かっ━━」

 

ダンテ「おいクソゴリラ!足柄 居なかったじゃねぇか!まだデートの途中なんだぞ、どうしてくれんだ?!足柄を出しやがれ!」

 

どうしても これを“デート”という事にして乗り切りたいらしい。

ダンテは崖下に落ちてから一応 足柄を探したのだが、見付からず嘘を吐かれていたと理解し、怒りの真魔人で戻ってきた。

悪魔を掴んで揺さぶりながら尋問し、悪魔の頭が何度も氷の地面に叩き付けられる。そんな事をしても、悪魔は既に意識がなく答えられる状態ではなかった。

 

青葉「凄く理不尽・・・」

 

陸奥「提督、もう そいつ無理よ。自分達で探すしかないわ」

 

ダンテは悪魔から手を離したが、その顔は険しかった。

 

ダンテ「クソッ・・・足柄を納得させないと、俺が妙高に殺される・・・!」

 

武蔵「誰も納得してないがな」

 

自分の事しか考えてないダンテに呆れる艦娘達だったが、倒した悪魔の身体が光り消滅していく。そして出てきたのは、ボロボロの姿で意識のない足柄だった。

 

『足柄!?』

 

まさか悪魔の中から足柄が出てくるとは思わず、ダンテ達は驚いた。

あの悪魔には、1つだけ とんでもない能力を持っていた。命の危機を感じると、別の生物を宿主にして取り憑き、身体も悪魔の姿に変貌させ傷も全回復し、再び暴れ回り繁殖する。

だからこそ完全に滅ぼすのが難しく、アーロンの時代では封印するだけに留まっていた。

それを防ぐには取り憑かれる前に完全に滅ぼすしかないのだが、足柄は完全に倒す前に悪魔に取り憑かれていた訳だ。

皆で足柄に呼び掛け、少しして目を覚ましたのだが・・・

 

足柄「きゃあああああ!!」

 

長門「うわっぶないっ・・・!」

 

足柄は悪魔と戦闘中だった事を思い出し、悲鳴を上げながら一心不乱に砲撃の乱れ撃ちを始める。

至近距離での砲撃をギリギリ躱したダンテ達は足柄から離れ、立て続けに飛んでくる砲弾を慌てて避ける。

 

ダンテ「足柄!撃つな、俺だ!」

 

足柄「きゃあああああ!!!!」

 

陸奥「何で私達が撃たれるのよ!」

 

足柄「きゃあああああ!!!!」

 

武蔵「あいつ目を瞑って撃ってるぞ!」

 

足柄「きゃあああああ!!!!」

 

アイオワ「足柄、目を開けて こっち見て!」

 

足柄「きゃあああああ!!!!」

 

衣笠「全然 聞こえてないし!」

 

足柄は悪魔に襲われる恐怖で目を瞑り、自分の悲鳴と砲撃音で声を掻き消し、ダンテ達の存在を認識できていなかった。

しかも副砲や機銃など、載せてた兵装を全部 使って砲撃し始め、砲撃の影響で頭上から氷柱まで落ちてくるため、更に避ける難易度が上がる。

 

比叡「ヒエー!?」

 

金剛「何で足柄1人で要塞化してるデース!?」

 

足柄「きゃあああああ!!!!」

 

長門「きゃーきゃーうるさいぞ!」

 

足柄「きゃあああああ!!!!」

 

長門「聞け!」

 

ダンテ「(もう1回 寝てもらうか・・・)」

 

ダンテはロイヤルガードスタイルの『ドレッドノート』を発動し、完全無敵の鎧を身に纏って全身で砲撃を受け止める。

金剛達はダンテの後ろに縦1列に並び、とりあえずダンテを盾にする。

 

青葉「ふぅ・・・無敵の提督が居ると安心ですね」

 

大和「提督に守ってもらう艦娘ってのも どうかと・・・」

 

長門「ビッグ7としての誇りが傷付いた・・・」

 

陸奥「今更でしょ?」

 

長門「もっと深く傷付いた!」

 

アイオワ「提督(アドミラル)って何でもできるのね」

 

金剛「Yes!私のBurning Loveな提督なら、宇宙創造だって可能デース!」

 

霧島「それは流石に無理かと・・・」

 

ダンテ「バカなこと言ってないで足柄 止めるぞ」

 

榛名「どうするんですか?」

 

ダンテ「とりあえず前進あるのみだ」

 

縦1列に並ぶダンテと艦娘達は、ゆっくりとだが確実に歩を進めて足柄に向かっていく。

その間も、先頭の無敵状態のダンテは砲撃を受け続ける。

 

足柄「きゃあああああ!!!!」

 

そして、悲鳴を上げて一心不乱に砲撃する足柄の眼前まで来て足を止める。

 

陸奥「ここから どうするつもり!?」

 

ダンテは それに対して答えなかったが、無言で足柄の脳天にチョップを振り下ろした。すると悲鳴と砲撃が止まり、足柄は崩れ落ちるように倒れて気絶した。

 

青葉「耳キーンってする・・・」

 

衣笠「超音波みたいな悲鳴だったもんね・・・」

 

さて、ここから どうするかというところで、艦娘達は睦月型とアーロンが居ない事に今更ながらに気付いた。

ダンテが別行動でピラミッド内に居る事を説明するが、艦娘達は あまり いい顔をしなかった。彼女達も、睦月型だけでアーロンと一緒というのが不安でしかない。

 

陸奥「大丈夫なの?」

 

ダンテ「大丈夫じゃねぇ。予定が全部 狂いやがる」

 

一先ずダンテは、無線で睦月型に連絡を取ってみるが、誰からも返事が返ってこない。

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

陸奥「本当に大丈夫じゃないわね」

 

ダンテ「言うな」

 

衣笠「アーロンと一緒にしたの、マズかったんじゃないの~?」

 

ダンテ「だから言うな」

 

比叡「そもそも、何で睦月型だけでアーロンと行動させたんですか?」

 

ダンテ「分かってる!分かってるから少し考えさせろ!」

 

ダンテ達には知る由もなかったが、このピラミッドでは構造上 通信が届かないため、だから睦月型と連絡が取れなかった。

そんな事を知らないダンテは、睦月型に何かしらのトラブルが起きたか、アーロンが睦月型に何かしたか、その どちらかだと思っていた。

ダンテは すぐにでも睦月型を探しに行きたかったが、弾切れを起こしてる金剛達と、気絶させた足柄を放っておく訳にもいかなかった。自分達だけで出口まで行けたらいいのだが・・・。

 

ダンテ「お前ら、出口 分かるか?」

 

長門「分かる訳がないだろ。訳も分からないまま、気付いたら ここに連れてこられたんだ。道なんて覚える暇もなかった」

 

駄目だ。これではダンテが単独行動できない。

ダンテが出口まで案内してから、ピラミッド内部に引き返して睦月型とアーロンを探す案もあるが、その間に睦月型が手遅れになるという事も考えられる。

ダンテ1人で金剛達を守りながら、一緒に連れていくしかない。

 

ダンテ「困ったな・・・」

 

衣笠「待って。フレキとゲリなら道を覚えてなくても、匂いで出口に辿り着けるんじゃない?」

 

ダンテ「・・・・・・あ」

 

フレキ&ゲリの事を すっかり忘れていた。

2体は悪魔にダメージを負わされていたが、そこまで深刻なダメージという程でもなく、悪魔から艦娘達を守りながら出口まで行けるはずだ。

衣笠の閃きにより、ダンテは1人でピラミッド内部に留まり、艦娘達はフレキ&ゲリと共に、先に出口に向かう事に決まった。

 

大和「提督、お気を付けて」

 

ダンテ「そっちもな。犬っころ、艦娘達(こいつら)のこと頼むぞ」

 

フレキ&ゲリは返事をするかのように、遠吠えで応える。

ダンテ達は互いに背を向け、ダンテはピラミッドの深奥を目指し、艦娘達は足柄を御輿のように担ぎ、フレキ&ゲリの先導で出口を目指した。

 

 

・・・・・・

 

一方、セリーナとベルゼと戦闘になった睦月型とアーロンは・・・

 

睦月「きゃあっ!」

 

アーロン「これ程とは・・・!」

 

ベルゼの猛攻に睦月型は全員 倒れてしまい、アーロンは地面に突き刺した魔剣に凭れ掛かるように片膝を突き、元の老人姿に戻ってしまっていた。




今年も宜しく お願い致します。
そして次回も宜しく お願い致します!
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