Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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35話です!どうぞ!


Mission35 玉座~最奥へと進め~

*右通路 第三層*

 

ダンテが瑞鶴と話している同じ頃、赤城達は螺旋通路の先の扉に入った。

 

加賀「またなの?」

 

隼鷹「もう分かった。これ深海棲艦が出るパターンだね」

 

そこは またしても海だった。そして予想通り、深海棲艦が現れた。戦艦と空母の深海棲艦が現れたのと同時に、ここに居るはずのない者達も現れた。

 

?「ご無沙汰しています。鳳翔さん、一航戦の先輩方」

 

加賀「どうして・・・どうして あなた達が此処に居るの!?」

 

それは横須賀鎮守府で死んだはずの艦娘達だった。

 

?「どうして驚くんですか?せっかく会えたのに、喜んでくれないんですか?」

 

蒼龍「これ、どういうこと?何で飛龍が深海棲艦と一緒に居るの?」

 

電「響ちゃん?」

 

隼鷹「飛鷹・・・」

 

比叡「榛名、霧島!?」

 

赤城「あなた達は あの時、死んだはずじゃ・・・?」

 

?「はい、死にましたよ。先輩方に見捨てられて」

 

鳳翔「それは違います!2人は皆を見捨てた訳ではありません!」

 

飛龍?「じゃあ私達が化け物に殺される時、何をしてたんですか?見てただけじゃないですか」

 

赤城「それは・・・」

 

加賀「あの時は どうしようもなかったのよ・・・」

 

?「では どうして先輩方は殺されなかったんですか?」

 

飛龍?「そんなの決まってるでしょ、赤城さんと加賀さんは提督の お気に入りだったんだから」

 

?「そうでしたね」

 

「「・・・・・・」」

 

鳳翔「あの時は夜間で建物の中、艦載機を使って戦うのは無理だという事ぐらい分かるはずです」

 

?「そうですね、でも関係ないんですよ」

 

加賀「翔鶴・・・」

 

赤城「瑞鶴さんは どこですか?」

 

加賀「そういえば・・・」

 

横須賀の死んだ艦娘には瑞鶴や電、今 一緒に居る仲間である艦娘と、第一層、第二層で戦ってる艦娘と同じ艦娘も所属していた。だが今の仲間である艦娘達と同じ艦娘は、目の前には居ない。

 

飛龍?「私の大事な蒼龍が居ないのは、そこの蒼龍のせいですよ」

 

蒼龍「わ、私?」

 

飛龍?「そう、だから私の蒼龍を返してよ」

 

翔鶴?「瑞鶴が居ないのは何故でしょうね?先輩方のせいですか?」

 

加賀「何を、言ってるの?」

 

翔鶴?「今は瑞鶴の話は置いておきましょう。私達が化け物に殺され、食べられた時、どんな痛みだったと思います?どんな気持ちだったと思います?」

 

赤城「助けられなくて ごめんなさい・・・」

 

翔鶴?「心にも思ってないくせに」

 

加賀「それは違うわ!」

 

翔鶴?「先輩方にも教えてあげます。私達の痛みと苦しみを」

 

そして翔鶴(?)達は艤装を構え、赤城達も構える。

 

 

*左通路 外回廊*

 

瑞鶴との話を終え、ダンテは外回廊を進む。反対側にも外回廊があり、2本の回廊が交わる場所に、神殿の内部に戻る通路があった。反対側の回廊は、恐らく艦娘達が通ってくる回廊だろう。艦娘達は まだ来ていない。

 

ダンテ「パーティーに遅刻するしな」

 

ダンテは待たずに先に進んだ。通路を抜けると、豪勢な装飾がなされた部屋に出た。部屋の奥には玉座らしき場所に、ミイラが座っていた。ミイラの頭には王冠のような物があり、ローブを纏っている。ジェスターの姿はなく、他に通路もない。

 

ダンテ「招待しといて主賓が居ないとは、とんだパーティーだな」

 

玉座まで進み、1人で話し相手も居ないのでミイラに話し掛ける。

 

ダンテ「なぁ、招待状を貰ったんだが、パーティー会場が どこか知らないか?迷っちまったんだ」

 

ミイラは何も答えない。

 

ダンテ「あっそ」

 

見落としがあったのかと思い引き返そうとするダンテ。だが異変に気付き、後ろを振り返る。ミイラから白い靄がユラユラと流れ出ている。靄は一ヶ所に集まると、玉座のミイラと同じ姿をした悪魔が現れた。成人男性の3倍の高さはある。そして半透明で浮いていて、まるで幽霊のようだ。ミイラの魂が魔界の瘴気で悪魔に変貌していた。

 

悪魔『甘美なる記憶に沈み、魔の深淵、永遠の安息で眠れ・・・

 

ダンテ「悪いが まだ昼寝する気分じゃないんだ」

 

悪魔は手に持つ杖をダンテに向けると、杖の先に魔方陣が現れた。魔方陣から火球が撃ち出される。ダンテはリベリオンで火球を打ち返した。悪魔は戻ってきた火球を魔方陣から出した雷で相殺した。

 

ダンテ「古代文明だか何だか知らないが、アンタの時代は終ったんだ。パーティー会場の場所を教えてくれないなら、大人しく寝てろ」

 

悪魔は何も言わずに魔方陣から氷柱を飛ばしてきた。エボニー&アイボリーで氷柱を撃ち落としながら悪魔に向かっていく。接近すると、杖でダンテを薙ぎ払おうとしてきたが、ダンテは高跳びの要領で回避。リベリオンで斬り掛かり悪魔は怯んだ。

 

ダンテ「実体があるなら倒せるな」

 

 

*第一層*

 

叢雲「当たれぇー!」

 

最後の深海棲艦を沈めて、第一層での戦闘が終わった。

 

深雪「疲れたー!」

 

深雪は水上で大の字で寝転んだ。

 

初雪「・・・もう動けない」

 

那珂「もうボロボロだよ~」

 

神通「まだです。先に行った皆と合流しなければ」

 

皐月「でもボク達、こんな状態で戦えるの?」

 

如月「この先は悪魔も出るだろうし・・・」

 

皐月と如月の心配は最もだ。数えるのも億劫になるような数の深海棲艦と戦い、被弾もしている。お世辞にも無事とは言い難い。

 

夕張「最悪、カレー砲弾もあるから」

 

文月「文月あれ嫌ーい・・・」

 

白露「ちょっと休憩しない?」

 

時雨「ダメだよ、ここは敵地の ど真ん中だし、いつ襲われるか分からないよ」

 

龍田「天龍ちゃんが心配だから先に行くね~」

 

龍田は さっさと行ってしまった。

それを見て暁、雷も付いていく。

 

叢雲「私達も行くわよ」

 

叢雲は深雪を引っ張り起こし、皆も龍田を追った。

 

 

・・・・・・

 

*玉座 最上層*

 

悪魔は杖で殴り掛かってきたが、ダンテはベオウルフで拳を地面に殴り付けた。するとダンテを中心に光のエネルギーが爆発、『ヴォルケイノ』が全方位に放出される。怯んだ瞬間、高速で悪魔に接近しながらリベリオンによるスティンガーで強烈な突きで貫いた。悪魔は雄叫びを上げながら、その身を青い炎に包まれ消滅した。

 

ダンテ「悪魔を崇めてたら自分が悪魔になったってか?皮肉な話だな」

 

玉座の後ろの壁が動いて隠し通路が現れた。ダンテは隠し通路へ入った。

 

 

*第三層*

 

加賀「五航戦、いい加減にしなさい!」

 

翔鶴?「・・・・・・・・・」

 

蒼龍「飛龍、私達が戦う必要なんてないって!」

 

飛龍?「うるさい!」

 

艦娘同士では あまり戦いたくない。その思いから戦況は芳しくなかった。説得するにも敵艦載機や砲撃が襲い掛かる。

 

金剛「私の妹達が こんな事する訳ないネ!反撃しマース!」

 

比叡「お姉さま!?」

 

赤城「待ってください!彼女達は━━」

 

天龍「やらなきゃ こっちが殺られる!」

 

赤城「でも・・・」

 

加賀「・・・・・・・・・」

 

鳳翔「赤城さんは行きなさい」

 

赤城「え・・・?」

 

鳳翔「私達の目的は何ですか?早く行きなさい」

 

赤城「そんな・・・!?」

 

鳳翔「天龍さん、電ちゃん、赤城さんを お願いします!」

 

天龍「分かった!」

 

電「赤城さん、行くのです!」

 

天龍と電に引っ張られるが、赤城は抵抗する。

 

赤城「鳳翔さん!」

 

鳳翔「行きなさい!」

 

鳳翔も今回ばかりは、赤城に対して厳しい口調になる。

 

響?「行かせないよ」

 

電「響ちゃん!?」

 

比叡「させません!」

 

響(?)が立ち塞がり砲撃しようとしてくるが、比叡が響(?)に砲撃して阻止する。

 

比叡「早く行って!」

 

天龍「皆の気持ちを無駄にするな」

 

電「赤城さん」

 

赤城は天龍と電に無理やり連れていかれた。

 

 

*第二層*

 

鈴谷「熊野ぉぉぉ!」

 

熊野?「鈴谷ぁぁぁ!」

 

第二層でも激しい戦闘は続いていたが、たったの5人では苦しい状況だった。鈴谷は熊野(?)と一騎討ちの状態だ。

 

大井「北上さん、大丈夫ですか?」

 

北上「平気って言いたいけど、結構 厳しいかな」

 

そこに駆逐艦と軽巡の艦娘が駆け付けた。

 

深雪「うぇー!?何で艦娘と戦ってんの!?」

 

雷「皆 大丈夫?」

 

青葉「やっと来てくれた~!」

 

龍田「どういう状況?」

 

大井「偽物に邪魔されてるのよ、忌々しい!」

 

北上「皆もボロボロじゃん」

 

時雨「こっちも数が多かったからね」

 

神通「これより支援に入ります!」

 

人数が増えた事で、戦闘は更に激しくなる。

 

鈴谷「熊野、もう終わりにしよ」

 

熊野?「そうですわね」

 

お互いに主砲を向け合い砲撃。

 

熊野?「ソンナ・・・」

 

鈴谷の砲弾は熊野(?)に直撃、熊野(?)の砲弾は外れた。熊野(?)は黒い塵となり、消えたのと同時に深海棲艦も消え去った。

 

鈴谷「熊野・・・」

 

北上「終わった?」

 

羽黒「みたいですね」

 

北上「皆も そんな状態で よく来れたね」

 

夕張「それが、ここに来るまで悪魔が全然 出なかったのよ」

 

龍田「罠かと思って警戒はしてたんだけどね」

 

大井「鈴谷さん、大丈夫ですか?」

 

鈴谷「うん・・・ほら、早く提督 助けに行こ!」

 

合流した艦娘達は第三層へ向かった。

 

 

*玉座の間 最上層*

 

赤城、天龍、電は玉座のある部屋に辿り着いていた。

 

赤城「提督は どこに?」

 

天龍「おえ~、何だよ これ・・・?」

 

電「またミイラなのです・・・」

 

玉座に座るミイラを見て顔色が変わる天龍と電。ミイラは縦に、真っ二つに裂けていた。玉座の後ろには通路がある。

 

赤城「もしかして提督は この先に・・・」

 

天龍「なら早く行こうぜ。ここ気味悪いし」

 

 

・・・・・・

 

*隠し通路*

 

ダンテは石造りの通路を抜けると、通路の雰囲気が変わった。通路の壁は赤黒く、生き物のように脈打っている。

 

ダンテ「いよいよか」

 

そのまま進むと、これまでとは比較にならない大きな扉があった。扉は開かない。だが扉に何かを嵌め込む穴がある。

 

ダンテ「おい嘘だろ、鍵が要るのか?」

 

赤城「提督!」

 

そこに赤城、天龍、電が駆け付けた。

 

ダンテ「お前らだけか?」

 

赤城「はい・・・」

 

ダンテ「他の奴は どうした?」

 

電「深海棲艦と戦ってるのです。あと艦娘も出てきたのです」

 

天龍「横須賀に居た前の仲間らしくて、皆 戦いづらそうにしてたけどな・・・」

 

ダンテ「艤装に無線あったよな?」

 

天龍「あるけど、どうすんだよ?」

 

ダンテ「そいつらは偽物だ。それを伝えてやれ」

 

赤城「偽物?」

 

ダンテ「こっちでも大和とか出てきたが、魔力を感じた。本物に そんなのはない。早く伝えろ」

 

赤城「分かりました!皆さん、聴こえますか?」

 

 

*第三層*

 

赤城『皆さん、聴こえますか?』

 

加賀「赤城さん!?」

 

突然の無線に驚く艦娘達。

 

赤城『彼女達は偽物です!倒しても大丈夫です!』

 

鳳翔「それは確かですか?」

 

赤城『提督が見破っていました。だから間違いありません』

 

隼鷹「おっ!提督と合流できたんだね!」

 

鳳翔「分かりました。皆さん、これより全力で反撃に出ます!」

 

金剛「鼻息が鳴るネー!」

 

比叡「お姉さま、微妙に間違ってる!」

 

蒼龍「腕だから、腕!」

 

金剛「とにかく撃ちます!Fire!」

 

 

*隠し通路*

 

天龍「じゃあ行くか!」

 

ダンテ「ムリだ」

 

天龍「あ?何でだよ?」

 

ダンテ「扉を開ける鍵がない」

 

天龍「カギ~?」

 

扉の窪みを指を指すダンテ。

 

赤城「この形、杖ですかね?」

 

電「杖なら、さっきのミイラが持ってたのです」

 

ダンテ達は玉座の間へ引き返した。

 

 

・・・・・・

 

*玉座の間*

 

天龍「こいつから取って大丈夫か?祟られたりとか・・・」

 

ミイラに触るのが嫌で赤城、天龍、電は動かない。

 

ダンテ「天龍、取れ」

 

天龍「何で俺!?自分で取れば良いだろ!」

 

ダンテ「天龍、取れ」

 

天龍「だから何で━━」

 

ダンテ「早く取れ」

 

赤城はヒソヒソとダンテに話し掛ける。

 

赤城「何で天龍さんなんですか?」

 

ダンテ「あいつ下にあったミイラ見て顔色 変わってただろ?あいつに取らせると おもしろいと思ってな」

 

赤城「・・・・・・・・・」

 

理由は只の嫌がらせだった。

 

天龍「なぁ、赤城・・・」

 

赤城はダンテと何かを話していて聞いていない。

 

電「天龍さん、頑張るのです!」

 

天龍「ちくしょう・・・」

 

杖はミイラの手が しっかり握っている。

 

天龍「うぅ~、気持ち悪い・・・」

 

天龍は泣きそうだった。いや、もう半泣きだった。

一本一本ミイラの指を退けていく。

 

天龍「ギャーー!!!!」

 

赤城「っ!?」

 

電「っ!?」

 

ミイラの指が折れて天龍はビックリして叫んだ。天龍の声に赤城と電も驚く。ダンテは腹を抱えて爆笑していた。

 

 

・・・・・・

 

杖を手に入れて扉の窪みに嵌め込むと、地響きと共に扉が開いた。部屋は かなり広く、奥には祭壇らしき物がある。そして、祭壇の前でジェスターが待ち構えていた。

 

ジェスター「随分 遅かったなぁダンテ」

 

ダンテ「あの大和やレディの偽物は お前の仕業か?」

 

ジェスター「あれ?怒ってる?残念、それは俺じゃない」

 

ダンテ「あんな悪趣味な事するのは お前しか居ないだろ」

 

ジェスター「それは神殿が侵入者を排除する為のシステムなのさ!欠点もあるけどな」

 

ジェスターが話した神殿のシステム、それは侵入者の記憶を読み取り、具現化する力。そして具現化した存在と侵入者を戦わせる。だが欠点として、侵入者その者は造れないらしい。つまり神殿にダンテが居る限り、ダンテとダンテを戦わせたりはできないのだ。第三層で瑞鶴が居なかったのも、ダンテの方に瑞鶴の亡霊が居たからだ。

 

ダンテ「魔力を感じたのは そういう事か」

 

ジェスター「そっ!親しい友人や愛しい人に殺される、それってチョー恐くない?」

 

ダンテ「悪趣味を通り越して狂ってるぜ。お前を殺してサーカスも終わりだ」

 

ジェスター「それなら もう遅い。魔界の入り口は既に開かれた。もう止められやしないぜ~」

 

祭壇には鏡があり、鏡の中では禍々しい空間が映し出されている。あれが魔界の入り口のようだ。

 

ダンテ「勝手に決めるな」

 

ダンテは背のリベリオンを手に取り、赤城達も艤装を展開する。

 

ダンテ「ふざけてる分、かなりウザい事してくるから気を付けろ」

 

赤城「油断するなという事ですね」

 

ジェスター「それじゃあ久々に遊ぼうか」




次回も よろしく お願いいたします!
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