Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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356話です!どうぞ!


Mission356 弁護士~夕張の引き渡し~

倉庫の爆破殺人事件は国産型テロと見なされ、夕張は電話を掛ける権利すら奪われ絶体絶命だった。

オリーブ財団では必死に夕張を助ける方法を探しながら、呉提督と(たける)刹那(せつな)が任務当日の事を振り返り、不自然な点に気付いていく。

夕張の無実を証明できるのは夕張自身であるとし、スーツを着た呉提督は架空の弁護士“ロジャー・プレストン”に扮して警察署に向かった。

 

 

*警察署 12月25日 21:17*

 

呉「どうも、私は夕張さんの弁護士である『ロジャー・プレストン』です!日系アメリカ人の本物の弁護士です!」

 

刑事「・・・・・・ロジャー・プレストン?」

 

警部「わざわざ来てもらって悪いが、容疑者には会わせられない」

 

呉「あなた方は弁護士と依頼人を会わせないつもりですか?!それは権利の侵害です!これが あなた方 警察のやり方ですか?!」

 

呉提督は大声で捲し立て、勢いで この場を乗りきろうとしていた。その面倒臭そうな雰囲気に、警部と刑事はウンザリした様子だった。

 

警部「奴はテロ事件の容疑者だ、会わせる事はできない」

 

呉「例え容疑者がテロリストで、人を爆弾で吹き飛ばす冷酷な殺人犯でも、弁護士と会う権利はあります!私は弁護士です!私の言ってる事の方が正しいのです!」

 

演技の下手さと不自然にも矢鱈と“弁護士”を連呼するので、怪しさと胡散臭さが どうしても隠せない。

 

 

*オリーブ財団 ブリーフィングルーム*

 

呉提督に仕掛けた隠し無線機で警察との会話を聞き、眼鏡に仕掛けた隠しカメラで現場の状況を見ている健と刹那は、あまりの演技の下手さに唖然としていた。

 

健「滅茶苦茶だよ・・・」

 

刹那「演技 下手過ぎ・・・」

 

ステフ「演技力は最初から期待してないから問題ないわ。呉提督(ハッピー)、ゴリ押しでもいいから その調子で どうにか夕張と会って」

 

呉『任せてもらいましょう!』

 

刑事『・・・何を?』

 

呉『いえ、こっちの話です!』

 

健「こっちと会話して どうすんだよ・・・」

 

あまりの酷さに見てる こっちが恥ずかしくなり、健は手で顔を覆い、刹那はギュッと目を瞑り顔を しかめる。

 

 

*警察署*

 

そして案の定だが、弁護士に扮する呉提督に早速ピンチが訪れた。

 

警部「アンタ本当に弁護士なのか?」

 

呉「私は弁護士です!どこから どう見ても弁護士でしょ!ピシッと決まったスーツにネクタイ!明らかに法律を勉強してると判る眼鏡!これを見ても まだ疑いますか?!」

 

呉提督は そんな理由で誤魔化せると本気で思っており、勢いで言うが1つだけ大事な事を失念していた。

そして刑事の視線が呉提督の胸元に向く。

 

刑事「弁護士バッチは どうした?」

 

呉「え・・・?」

 

警部「弁護士バッチだよ。アンタ弁護士なんだろ?」

 

呉「そうです!」

 

警部「なぜ弁護士バッチを付けてない?」

 

呉「・・・・・・家に忘れました!」

 

刑事「そんな弁護士 居るか?」

 

呉「ここに居ます!あなた方の目の前に居るでしょ!」

 

あまりの体たらくに、警部と刑事は怪訝な顔で互いの顔を見合わせる。

そして更なるピンチが呉提督に迫る。

 

警部「なら どうやって奴が警察に逮捕されたと知ったんだ?容疑者の情報は まだ外部に公開してないのに」

 

呉「それは・・・・・・あれです・・・」

 

刑事「・・・どれ?」

 

呉「・・・・・・・・・」

 

それらしい理由が思い付かず、呉提督は冷や汗を掻きながら沈黙してしまう。

 

警部「どうした?汗を掻いてるようだが大丈夫か?」

 

呉「いや、え?大丈夫ですよ。ここまで来るのに走ってきたんで汗を掻いてるんです。ふぅ、暑いですね」

 

急に勢いが失速し、呉提督の声が弱々しくなる。

しかも このタイミングで、息が切れた演技までし出した。

 

刑事「来た時は掻いてなかったじゃないか」

 

呉「私は暑がりなんです!ここの暖房が効き過ぎて汗が出るんです!」

 

ここで急に勢いが戻り始めた。

しかし、さっきと理由が違うぞ。

 

警部「さっきは走ってきたからと言ってなかったか?」

 

呉「そうです!走ってきました!私は大学時代、陸上部で走っても汗を掻かない訓練を受けました!しかし ここの暖房が効き過ぎてるせいで結局 汗が出てきたんです!ここの設定は どうなってるんですか?!私を殺す気ですか?!」

 

お前の設定が どうなってるんだ?

 

警部「・・・・・・ここの設定は普通だが・・・」

 

呉「いえ、普通ではありません!」

 

呉提督が そう言うので、警部は隣に居る刑事に顔を向けた。

 

警部「お前 暑いか?」

 

刑事「いえ、普通ですよ」

 

呉「よく そんな事が言えますね!私と裁判で戦いますか?!」

 

 

*オリーブ財団 ブリーフィングルーム*

 

警部『話を戻すが、どうして容疑者が ここに居ると知ったんだ?』

 

呉『・・・・・・・・・』

 

ずっと警察との やり取りを聞いていた健と刹那は、もう無理だと思い遠い目をし、ステフは どうにか突破してくれとソワソワしながら祈っていた。

 

ステフ「お願い頑張って・・・!」

 

 

*警察署*

 

刑事「おい、聞いてるのか?」

 

呉「・・・・・・どうやって知ったかですね?!」

 

そして遂に、沈黙して頭をフル回転させていた呉提督が、新たな嘘を思い付いた。

 

警部「・・・あぁ、そうだ。さっきから それを聞いてる」

 

呉「弁護士組合を通して知ったのです!」

 

刑事「弁護士組合?」

 

呉「そうです!あなた方 警察は、弁護士の付いてる容疑者を逮捕した場合、弁護士組合に連絡する義務があります!」

 

警部「・・・・・・誰もしてないと思うが?長年 警察で働いてるが そんな義務 聞いた事ないぞ」

 

そもそも そんな義務はないので、彼の疑問は当然である。

 

 

*オリーブ財団 ブリーフィングルーム*

 

呉『いえ、同僚の方がしたのでしょう!だから私は ここに居るんです!その義務を知らないなんて、あなた方は本当に警察なんですか?!恥を知りなさい!』

 

もう話が滅茶苦茶で、警部と刑事は何と言えばいいか分からなくなり困ってしまう。

そして呉提督は、2人が困惑してるのをチャンスだと思い、一気に畳み掛ける作戦に出る。

 

呉『兎に角 依頼人に会わせてもらいます!まだ邪魔をすると言うなら後悔しますよ!私と裁判で戦う覚悟はありますか?!では失礼!』

 

大声で早口に捲し立てながら取調室の扉を開けて中に入ると、バタンと勢い良く扉を閉めた。

しばらく扉を手で押さえていたが、抉じ開けて引き摺り出そうとする様子がない事から、どうやら潜入に成功したようだ。いや、してしまった。

 

刹那「入っちゃった・・・」

 

健「嘘だろ・・・あれで成功すんの!?」

 

ステフ「呉提督(ハッピー)にしては よくやったわ」

 

あまり期待してなかったが故に、目的の夕張が居る取調室に入れたのは驚きである。健と刹那は驚愕していたが、ステフは結果オーライだと安堵の息を吐いていた。

 

 

*警察署 取調室*

 

そして取調室に入った呉提督は、遂に問題の夕張と ご対面である。

 

呉「や~ん、夕張ちゃん、会いたかった~♪」

 

夕張「大佐、その格好どうしたの!?それに よく入れてもらえたわね」

 

振り返った笑顔の呉提督が俯く夕張に話し掛け、顔を上げた夕張も知ってる者の顔を見て気が緩み、自然と笑顔が溢れる。

 

呉「そこは ほら、私の名演技で楽勝よ」

 

ステフ『バカなこと言ってないで早くスピーカーにしなさい!』

 

無線でステフに怒られ、呉提督はスピーカーモードで電話を掛けると、スマホからステフと健、刹那の声が聞こえてきた。その声を聞き、また夕張は笑顔になる。

 

夕張「皆の声が聞けて嬉しい」

 

ステフ『私達もよ。・・・大丈夫?』

 

夕張「・・・今は何とかね・・・」

 

呉「あんたマズい状況よ」

 

夕張「分かってる。だって爆破テロの犯人だもんね・・・」

 

警部と刑事は、ただ大人しく呉提督が取調室に入るのを許した訳ではない。取調室にはマイクがあり、隣の部屋で中の会話が聞こえるようになっていた。

それで夕張の自白とも取れる会話を録音しようとしていたのだが・・・。

 

警部「おい、何で中の声が聞こえないんだ?」

 

警官「分かりません」

 

警部「スイッチは入ってるのか?」

 

警官「入ってますが、何故か声が拾えないんです」

 

実は健が警察のシステムに侵入してから そのままであったため、夕張と呉提督の会話を聞かれないよう健がシステムを弄っていた。だから夕張は、声を大にして事件の事を話しても安心なのである。

 

警部「あの弁護士について調べろ、何か おかしい。おい、早くマイク直せ」

 

警部は刑事と警官に それぞれ指示を出し、刑事の方は弁護士ロジャー・プレストンについて調べるため部屋から出た。

 

ステフ『死人が出たのは間違いない。警察は確かな証拠を持ってて、圧力を掛けても釈放は認めなかったわ』

 

夕張「でしょうね・・・。ごめん、私の安易な考えのせいで・・・」

 

ステフ『いいえ、今それはいいの。呉提督(ハッピー)、写真を夕張に』

 

呉提督は言われた通り鞄から、倉庫の管理人の死体の写真を取り出し、机に置いて夕張に見せる。

 

呉「あんたが殺したのは管理人じゃなくて・・・ごめん、殺したとは思ってない」

 

夕張「いい、続けて」

 

呉「恐らく あの日 武器取引しようとしてた連中の仲間だと思う。私達が撃たれてる時に、健がバイクで走り去るのを見てた」

 

夕張「・・・え、ちょっと待って。じゃあ私は殺してないってこと?」

 

呉「そういうこと。けど こいつが倉庫の外で生きてた証拠を探さないと、あんたの無実が証明できない。この写真 見て何か気付かない?私達じゃ お手上げで・・・」

 

夕張は じっくりと写真を見詰め しばらくすると、何かに気付いて眉を潜める。

 

夕張「この死体、倉庫の どの辺りにあったか分かる?」

 

ステフ『警察の記録では倉庫の中で発見されたそうよ』

 

夕張「倉庫の中・・・?だとしたら おかしい」

 

呉「おかしいって何が?」

 

爆発というのは外に向かって力が働く。管理人は建物の壁の下敷きになっていたそうだが、外に居て建物の壁際に立っていたとしても、爆発の規模から考えて普通なら、吹き飛ばされて倉庫から離れた場所で見付からないと おかしい。

まだ おかしい点はある。写真に写る死体には二次的爆傷がないのだ。

倉庫の中に戻ってきて爆発の中心地に居たとしても、爆発の外に向かう力により、コンクリートや建物の破片、爆弾の残骸が飛んできて裂傷を受けるものだ。だが写真に写る死体には そんな傷 見当たらない。

 

呉「・・・・・・確かに」

 

夕張「多分この男は別の場所で殺されて、あたかも爆発に巻き込まれたように見せ掛けて後から この場所に置かれたのよ」

 

ステフ『つまり逃げた管理人を誰かが殺して、わざわざ爆破した倉庫に運んで夕張に罪を着せたってことね?』

 

夕張「そうなるね。自分が殺してないと判ってホッとしてる」

 

健『皆ホッとしてるよ』

 

呉「けど それだけじゃ、こいつを殺した奴の手懸かりにならないわ。そいつを見付けないと、夕張ちゃんの無実は証明できない」

 

ステフ『夕張、他に何か気付いた事はない?』

 

夕張「・・・・・・そういえば・・・」

 

夕張は倉庫で爆弾を造る時の事を思い返した。

夕張は倉庫にあった物で爆弾を造ったが、不自然にも材料が揃っており、爆弾造りに困らなかった。

倉庫にあったのはマッチ、アルミホイル、水酸化ナトリウム、風邪薬、マニキュア。

それらを使って爆弾以外に何が出来るか考えてると、夕張は答えに行き着いた。

 

夕張「メタンフェタミンの合成材料・・・」

 

呉「麻薬の?」

 

夕張「そう。武器商人だと思ってたけど、もしかしたらメタンフェタミン絡みの組織かも」

 

ステフは そこで、麻薬カルテルは大手供給者が摘発され、メキシコのラ・オーラ・カルテルが、アメリカの麻薬闇市場に参入してきている情報を思い出す。

 

健『メキシコの麻薬カルテル絡みなら、麻薬取締局のデータベースでヒットするかも』

 

健が麻薬取締局のデータベースにアクセスし、ロサンゼルスに居るとされるラ・オーラ・カルテルの関係者を調べる。すると『ヘクター・ルイース』という名前が出て、軽鉄幹部で あの倉庫の持ち主だと判明した。

しかも管理人は、倉庫の見張り役である事も判明する。

 

刹那『流れが見えてきたね』

 

恐らく管理人は あの日、見張りをサボって鍵もしないまま倉庫を離れた。

その間に夕張と呉提督が、鍵の開いた裏口から侵入したのだろう。

戻ってきた管理人は、裏口に呉提督が置いた不自然なコンクリートブロックを見て2人の侵入に気付き、何の対処もせずブツを捨ててバイクで逃げたのだろう。

普通なら殺して口封じするか麻薬の材料を処分して証拠を隠滅する場面なのだろうが、管理人が そうしなかった挙げ句 倉庫まで爆破され、商売の要であるブツが全て燃えた事で怒ったカルテルが管理人を殺し、死体を偽装するために倉庫の瓦礫の下に入れた。それが夕張達全員の一致した考えだった。

 

ステフ『真相を確かめる必用があるわ。呉提督(ハッピー)、もう戻っていいわよ』

 

呉「もう少しの辛抱よ。必ず真実を暴いて助け出すわ」

 

夕張「うん、お願いね・・・」

 

そのまま取調室から出ていくかと思われたが、呉提督は椅子から立ち上がったまま動かない。

 

夕張「・・・何してるの?」

 

呉「その・・・“アクション”って言ってくれる?出ていく時に役に入らないと。私 弁護士として来たから」

 

何を言っとるんだ こいつはと、夕張は冷めた視線を呉提督に向ける。

 

夕張「自分の好きなタイミングで役に入れば?」

 

呉「それじゃ駄目なのよ!言ってくれないと役に入りきれない!頼むから言って!」

 

夕張「・・・・・・アクション」

 

呆れて何の感情もない声で仕方なく言ってあげると、呉提督の架空の弁護士ロジャー・プレストンのスイッチが入った。

 

呉「それでは夕張さん!次は法定で会いましょう!」

 

弁護士ごっこしてる呉提督は、颯爽と取調室から出ていき、夕張は ただ静かに自分の無実が証明されるのを待つのだった。

しかし、夕張には そんな時間は残されていなかった。呉提督が出ていった後、FBIに時間だと催促されていた警部が入ってきた。

 

警部「お前をFBIに引き渡さなきゃならん」

 

夕張が逃げられないよう厳重に拘束するため、その準備は部下に任せ警部は外に出る。

すると刑事が慌てた様子で戻ってきた。

 

刑事「さっきの弁護士、どこに行きました!?」

 

警部「もう帰ったぞ」

 

刑事「登録されてる弁護士の中に、ロジャー・プレストンなんて名前は どこにもありませんでした。奴は偽物です。すぐに指名手配しましょう」

 

警部「もういい、放っておけ」

 

刑事「いいんですか!?」

 

警部「もうFBIに引き渡す時間が過ぎてる。これ以上は引っ張れん。この件に関して俺達は もう用なしだ。あとはFBIに頑張ってもらえばいい」

 

 

*街*

 

街の上空で、オリーブ財団が所有するヘリが飛んでいた。乗ってるのはダンテ、ネロ、バージルだった。

オリーブ財団はヘクター・ルイースを速攻で無力化して捕まえるため、この3人を送っていた。過剰な戦力かもしれないが、急ぎであるため過剰なぐらいが丁度いい。

 

パイロット「目標地点の真上に着きました!」

 

ダンテ「よし、さっさと終わらせるぞ!」

 

ネロ「夕張のためにもな!」

 

パイロットがヘクター・ルイース邸の真上に着いた事を報告すると、魔剣士3人はヘリから飛び降りた。

 

 

*ヘクター・ルイース邸*

 

地上へと着地すると、ダンテは玄関の扉を蹴破り、ネロは窓から、バージルは裏口から中に侵入し、手分けしてターゲットを探す。

少しして、3人は大広間で合流した。

 

ダンテ「おい、どうなってんだ?」

 

バージル「誰も居ないぞ」

 

ネロ「ス、ステフ?」

 

ヘクター・ルイースの姿が見当たらず、完全に空振りかとダンテはウンザリした様子を見せ、バージルは無駄な時間を使わされたと機嫌を悪くし、ネロは どういうことかと戸惑いながらステフに呼び掛ける。

 

ステフ『何か奴の居場所が判る手懸かりが無いか探して』

 

ダンテ「今度は宝探ししろってか?」

 

ステフ『お願い急いで!』

 

3人は また手分けして中を見て回る。

何か それらしい物が無いか探してると、ネロが幾つもあるIDを見付けた。

 

ネロ「ダンテ、親父、何か見付けた!!ステフ、何かあったぞ」

 

ネロはビデオ通話でスマホのカメラで映し、オリーブ財団に映像を送る。

 

 

*オリーブ財団 ブリーフィングルーム*

 

ステフと健、刹那が巨大モニターでネロが送ってくる映像を見てみると、どれも警察の偽装IDだった。

 

健「こんな数のIDで何するつもりだよ・・・?」

 

ステフ「・・・・・・まさか・・・!呉提督(ハッピー)、すぐに警察署に戻って!」

 

呉『え、何?どうしたの?』

 

ステフ『夕張が危ない!ルイースの目的は夕張よ!』

 

呉『クソッ、マジか・・・!』

 

奴にとって1番の懸念は、あの倉庫で麻薬カルテルが関わってると警察に知られてしまう事だろう。

そして倉庫に侵入した夕張が それに気付いてるかもしれないという不安要素があるため、夕張の命を狙うのは当然の事だった。

警察の偽装IDが幾つもあったのは、警察署で夕張を消すつもりだからだろう。

今の夕張は艤装との繋がりを断たれているため、人間でも殺す事ができる。

呉提督は車をUターンさせ、急ぎ警察署へと引き返すのだった。




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