376話です!どうぞ!
ダンテが悪魔を倒し、アメリカ軍人が襲われる事件は解決したはずだった。
しかし、今度は婦警が狙われる事件が次々と発生する。
新たに現れた悪魔には1度は逃げられるが、ダンテは再び悪魔を見付け、直接ゲームのルールを聞き出す。
警察署では今回の事件の対策本部が設けられていたが、被害者の共通点が見出だせず捜査が難航していた。
そこにワシントンとホーネットが現れ、被害者の共通点が誕生日であると伝えると、対策本部の会議中だった警察関係者が慌ただしく、該当する女性警官の保護に向かう。
会議室には事件の捜査をしていた
アメリカ艦の艦娘達も、殺人ゲームが ある山を中心に一定の距離で行われている事を独自に突き詰めており、ダンテ達が待っていたのは その最後の殺人が行われる予定の場所だった。
そこで明かされた悪魔のルールは、“島の女戦士=女性警官”を血を流さず殺す事だった。
悪魔が現れるが、アイオワが八木刑事の顔を殴り、鼻血を流させゲームを強制的に終了させる。
それに怒った悪魔と迎え撃つダンテ達は、轟音を響かせながら山中で戦いを繰り広げるのだった。
*山 3月21日 16:17*
悪魔の攻撃を避けながら、ダンテは魔具や銃器を次々と切り替え怒濤の攻撃を仕掛けダメージを与えていき、それに耐えられなかった悪魔は吹き飛び地面を転がる。
アイオワ「一斉射!」
主砲・副砲を持つ艦娘で一斉射を命中させ、もう1体の悪魔も吹き飛び地面を転がると、ダンテが吹き飛ばした悪魔と ぶつかる。
一塊となった2体の悪魔にダンテが『チャージショット』を撃ち、纏めて消滅させるのだった。
ガンビア・ベイ「終わった・・・?」
これで一段落かと思われたが、突然 異変が起きた。空間が裂けて異次元への扉が開いたのだ。
ダンテ「くっ・・・!」
抵抗する間もなく、ダンテだけが裂け目へと吸い込まれる。
艦娘達がダンテを追おうとしたが裂け目は すぐに閉じてしまい、何も無い空間に戻ってしまった。
*???*
ダンテは気付けば、東京の街のド真ん中に1人で立っていた。
空を見上げると、まだ夕暮れだったはずの空が いつの間にか夜になっていた。
辺りを見渡すと、更に不自然な事に気付く。人口の多い街であるのに、誰1人として人の姿が無いのだ。ダンテは、無人の東京の街に居た。
ダンテ「(どうなってる?)」
訝しげに今の状況を考えてると、背後から強い光に照らされた。
振り返ると、白い光を放つ人の形をした何者かが居た。
強い光に包まれてるせいか、顔や容姿は よく分からない。
?『取り戻すのです』
声は女性のものだったが、それよりもダンテは、光ってる人物が何を言わんとしてるのか分からず顔を しかめる。
ダンテ「何・・・?お前は誰だ?」
?『ベルセルク・・・取り戻すのです。あなたの運命を』
ダンテ「悪いが説教なら間に合ってる。その手のナゾナゾもウンザリだ。先ずは質問に答えてほしいもんだな」
?『あなたの運命を。運命の魔石を。この戦いを止めるための力を・・・』
ダンテ「おい、それは赤城の事か?戦いを止める力って何だ?」
?『“遠き2つの魂が交わる時、語り継がれし力が現れる”・・・忘れないでくださいダンテさん・・・忘れないで・・・』
ダンテ「おい、質問に答えろ!なに言ってる?!何で俺の名前を知ってる?!前に会ったか?!」
?『忘れないで・・・』
ダンテの質問には答えず一方的に話すと、突如 突風が吹きダンテが吹き飛ばされる。
・・・・・・
山 20:45*
吹き飛ばされたダンテは気付くと また場所が変わり、異次元に吸い込まれた時の山の中だった。
思っていたよりも時間が経っていたのか、こちらでも既に夜になっていた。
すると、ダンテが持たされていたスマホが鳴る。画面を見るとアイオワだった。
ダンテ「あ?」
アイオワ『あ゛ーーーーっ!!やっと繋がったーー!!』
いきなり大声を出され、耳がキーンとしながら咄嗟にスマホを離す。
ダンテ「おい何だよ!」
ホノルル『えっ、繋がった!?』
サウスダコタ『おい、代われ!今どこに居る?!探したんだぞ!』
ジョンストン『もう先にホテルに戻ってるからー!』
アイオワ『私のスマホで勝手に喋らないでよ!』
どうやら電話の向こうでは、アイオワのスマホを取り合ってるらしく一向に話が進まない。
うるさいので、ダンテは電話を切って更に電源を落とすと、艦娘達の元には戻らず どこかに行ってしまう。
その後ろ姿を、白いネロが木の後ろに隠れながら見ていた。
白ネロ「ひひっ・・・」
邪悪な笑みを浮かべる白いネロの近くには、1人の婦警の死体が転がっていた。
・・・・・・
*山 3月22日 2:13*
深夜、今回の一連の事件の中心にもなってる山でも異変が起きていた。地震が起き、その影響で山肌の一部が崩れ、中から古代の遺跡が現れた。
その遺跡の奥に安置された棺の中から、赤黒い瘴気が漏れていた。
棺の蓋が僅かに動いてズレると、隙間から異形の指が這うように出てくる。この棺は死者を弔うための物ではなく、何かを封印しており、それが目覚めようとしていた。
棺が爆発するように壊れると、殺人ゲームをしていた悪魔と同じ見た目の、白い体色の悪魔が現れた。
復活した悪魔が遺跡から出ると、同じ見た目の黒と茶色の悪魔が集まってきた。
白い悪魔は共食いを始め、身体が どんどん巨大化していき巨魔へ変貌した。
・・・・・・
*街 8:45*
朝、街は騒然としていた。殺人ゲームをしていた種族と同じ悪魔が、昆虫の如く大量に現れ人々を襲っていた。
艦娘達は当然のように迎撃に向かい、日本陸軍とアメリカ軍、警察も協力して対処に出ていたが、昆虫の悍ましい程の繁殖力を模したように悪魔の数は増え続け、艦娘が居ても戦況は最悪なものだった。
そこに蟻のような姿をした白い巨魔が現れ、口から赤黒い瘴気を吐き出し人間達に浴びせる。瘴気を浴びた軍人や警官は苦しみながら倒れると、姿が変貌して殺人ゲームを行っていた悪魔と同じ姿に変わり果て、彼らも また人間を襲い始める。
フレッチャー「これじゃ終わらない・・・!」
この巨魔こそが、殺人ゲームを行っていた悪魔を束ねる王であり、こいつが人間を自分の兵隊となる悪魔に変貌させるせいで、数が減らない原因となっていた。
巨魔『人間は所詮、我らには勝てん!』
サウスダコタ「人間が居るとキリがないぞ!」
アイオワ「みんな下がって!」
艦娘達が退くよう警告するが、発砲音や砲撃音に声が掻き消されるのか上手く伝わらない。
応戦していた八木刑事も同様で その場に残り銃を撃っていたが、巨魔の瘴気を浴びて苦しみながら倒れてしまった。
ホーネット「八木刑事!」
気付いたホーネットが駆け寄るが、八木刑事の人間としての生命は、瘴気を浴びた事で既に虫の息だった。瘴気が身体を蝕み、悪魔へと変わろうとしている。
八木「おね・・・がい・・・私を殺して・・・」
ホーネット「ぇ・・・」
八木「あんな・・・化物になって・・・護りたかった人達を襲いたく・・・ない・・・殺して・・・」
八木刑事は自分の持ってる銃をホーネットの胸に押し当て、ホーネットは咄嗟に その銃を手にしてしまった。
八木「おねが・・・い・・・」
ホーネット「・・・・・・うぐっ・・・うわあああああっ!!!」
1発の銃声が鳴り響くと、八木刑事の手が力なく地面に落ちた。
*遺跡*
ダンテ「ふぅ・・・ここが そうか」
その頃ダンテは、殺人ゲームの中心となる山に来ており、地震の影響で現れた遺跡の前に立っていた。
昨晩 艦娘達の元に戻らず どこかに行ってしまっていたダンテは、念のために復活しようとしていた悪魔の状態を確認するため居場所を探し、やっと辿り着いたのだ。
遺跡の中に足を踏み入れ奥へ続く通路を進むと、突き当たりに行き着いた。そこには破壊されたように開け放たれた棺が残っていた。
ダンテは棺に近付き空っぽなのを確認すると、顔を しかめた。
ダンテ「(ゲームは阻止したはずだろ。どうなってる?)」
殺人ゲームのルールを突き止め阻止したはずだったが、現れた悪魔の王は姿を消していた。
ダンテ「(まさか、不完全な状態で復活したか?)」
埃っぽい遺跡の中から新鮮な空気がある外に出ると、遠くの方で幾つもの煙が上がってるのが見える。その方角は街があったはずだ。
キャバリエーレに跨がり発進すると、山の斜面をフルスピードで駆け抜けていった。
・・・・・・
*街 9:40*
あれから残っていた人間達は全て悪魔に変貌し、残るは艦娘達だけとなっていた。
先に襲われた市民の人数もあり、悪魔の数は街の一角を埋め尽くす程だった。
数に押され、艦娘達は悪魔の大群に囲まれてしまう。こうなってしまえば、反撃に悪魔を全て駆逐するのも、ここを突破して逃げる事も叶わないだろう。
『うわああああああ!!!』
悪魔が雪崩のように四方八方から一斉に迫り、艦娘達は物量に押し潰されそうになりながら ただ悲鳴を上げる事しかできない。
巨魔『・・・・・・むっ!?』
巨魔はビルの屋上から その様子を見ていたが、遠くから けたたましいエンジン音が聴こえてくる。その音は徐々に大きくなり、ここに近付いてきてる事が分かる。
何なのかと その正体を探るように音の方を見詰めていると、ビルの角からドリフトしながら曲がってきたダンテが現れた。
ダンテはキャバリエーレと共に大ジャンプすると、前宙しながらキャバリエーレを分離させ、落下しながら悪魔の群れへと突っ込む。
ダンテ「ハッハー!」
キャバリエーレのパワフルな攻撃で、数体の悪魔を纏めて吹き飛ばす。
単調な攻撃ではあったが、それを繰り返しながら どんどん突き進み、遂には艦娘達の元にまで辿り着いた。
悪魔が離れた事で自分達を押し潰そうとしていた圧力が消え、艦娘達は足から力が抜けて その場に座り込んでしまう。
アイオワ「
ダンテ「悪い、遅刻したか?」
ホーネット「て、提督・・・私・・・私・・・」
ダンテ「・・・どうした?」
ホーネット「八木刑事が、倒れて・・・銃を渡されて・・・悪魔に・・・それで私・・・」
ホーネットの説明では要領を得ず、他の艦娘達に八木刑事が どうしたのか訊くと、ホーネット以外の艦娘達は同じ方向を黙って見るだけだった。
ダンテも そちらを見るが、自分達を囲む悪魔の壁で何があるのか よく分からない。
ダンテが紅い衝撃波『ドライブ』で壁を裂くように悪魔を消滅させると、ダンテ達に顔を背ける形で、血の跡がある八木刑事が地面に倒れていた。
サラトガ「八木刑事が悪魔に変わろうとして、それをホーネットが・・・」
ダンテ「(そういう事か)」
いつもクールなのが取り柄のホーネットが ここまで狼狽えている理由を、ダンテはサラトガの説明で合点がいった。
巨魔『何だ貴様は?!』
ダンテ「ん?」
声のした方を見ると、ビルの屋上から身を乗り出すように見下ろす巨魔と目が合った。
ダンテ「お前か、傍迷惑な復活の仕方した奴は」
巨魔『人間は我が兵隊となり、この世は究極の闇に染まる!貴様らも闇に染まるのだ!』
ダンテ「・・・違うな。
そう言いながら、ダンテは艦娘達に指を指した。
だが艦娘達は、ダンテの言わんとしてる事が理解できなかった。
自分達は悪魔の大群を封じ込む事ができず、ダンテが来た時には命を落とす1歩手前だった。
それなのに そんな事を言うなんて、もしかするとダンテは とんでもない買い被りを言うのではないかと、艦娘達は不安そうな顔で彼を見詰める。
ダンテ「ホーネット。あの女刑事、最後は どんな顔してた?」
ホーネット「ぇ・・・どんな顔・・・」
八木刑事の願いとはいえ、ホーネットが嫌々ながら銃口を向けた時、八木刑事が微かに笑っていた事を思い出す。
ホーネット「笑ってた・・・?笑ってたわ。でも どうして・・・?」
ダンテ「分からないか?お前は ただ、命を奪ったんじゃない。人間のまま死なせてやる事で、最後の最後に、人間の誇りってやつを護ってやったんだ」
ホーネット「私が八木刑事の誇りを・・・」
他の警官が悪魔に変貌するのを見て、八木刑事も自分が悪魔に変わるのは すぐ理解しただろう。
得体の知れない化物に変わる事に、恐怖もあっただろう。
本当なら死にたくはなかっただろう。
“おね・・・がい・・・私を殺して・・”
“あんな・・・化物になって・・・護りたかった人達を襲いたく・・・ない・・・殺して・・・”
それでもホーネットに自分を殺すように懇願し、最後に笑っていたのは、人間のまま終われる事を、人間のままの自分で居られる事に安心したからなのかもしれない。
もしホーネットが撃たなければ、八木刑事は化物になってしまう恐怖と、これから誰かを襲ってしまう現実に苦しみながら悪魔になっていたかもしれない。
ダンテはビルを見上げ、巨魔を睨む。
巨魔『人間も悪魔も本質は変わらん。どちらも本能のままに戦い、殺し合う。闇に堕ちれば、本能のままに生きられるのだ!』
ダンテ「違うって言ってるだろ!
巨魔『何?』
ダンテ「例え自分1人が闇に堕ちても、誰かを笑顔にできる。そう信じてるからだ!
悪魔『ふざけるな!所詮は人間の戯れ言!ただ殺し合う!それが人間だ!』
ダンテ「知ってるか?
アイオワ「皆!アメリカ艦としての誇りを思い出して!
サウスダコタ「そうだな!このままじゃ日本艦にも笑われる!」
ワシントン「それは癪ね」
サラトガ「もうヤケクソですね」
フレッチャー「あ、あのっ!頑張ります!」
スキャンプ「あたい潜水艦だから陸じゃ難しいんだけど」
ダンテ「魚雷 投げてろ」
巨魔『集え、我が兵隊達よ!』
人間から変貌した悪魔が再び集まり始め、ジリジリとダンテ達に間合いを詰めてくる。
ダンテはエボニー&アイボリーを構え、艦娘達も兵装を構える。
ダンテ「小さいのを粗方 片付けたら、後は お前らに任せる」
アイオワ「その間に、
ダンテ「分かってきたじゃねぇか」
ダンテ達は手分けして四方八方に駆け、迫り来る悪魔の大群へ攻撃を仕掛けていく。ダンテが次々と悪魔を倒す勢いに乗り、先程と違って艦娘達も応戦できていた。
ダンテが来ただけで戦況が変わり、大群で襲わせても たった数人の命すら奪えない状況に巨魔は痺れを切らし、ダンテに向かって口から赤黒いエネルギー弾を吐き出す。
ダンテは それを躱すと、バイク形態のキャバリエーレに乗り、ビルの垂直の壁を駆け上がる。
勢いのまま屋上よりも更に上に飛び出すと、落下しながら巨魔に向かって魔剣ダンテを一気に振り下ろす。
巨魔は後ろに飛び退きながら躱して口からエネルギー弾を飛ばすが、ダンテも それを避けてエボニー&アイボリーを連射し、弾丸を命中させる。
巨魔『そんな豆鉄砲が通用するものか!』
ダンテ「そうかな?」
巨魔の死角から艦載機が飛来し、機関砲を掃射して巨魔を怯ませると、間髪入れずに爆撃が始まる。
巨魔『ぬおっ!?小癪なぁ・・・!』
サラトガ「提督、今です!」
巨魔が爆撃に耐えて身動きできなくなってる隙に、バルログを装着したダンテが一気に飛び込み、渾身のパンチを繰り出し巨魔を吹き飛ばす。
屋上の手摺に ぶつかりビルから落ちる事はなかったが、ある意味それが巨魔にとって仇となった。後ろは逃げ場がなく、正面からはダンテの素早い連続キックで追い詰められる。
バルログ『フハハハハハハ!いいぞ!もっとだ!気分が高揚するぞ!』
ダンテ「加賀みたいなこと言いやがって・・・!
バルログ『フハハハハハハ!フハハハハハハー!!ワーハッハッハッハッハー!!!』
魔具となっても喋れるバルログの高笑いが止まらない中、ダンテの攻撃も止まらず巨魔の顔面がグチャグチャになっていく。
攻撃が止まったと思いきや、ピンと伸ばされたダンテの指先が巨魔の額に突き付けられる。
ダンテは息を吐きながら気を集中させると、気合いの声と共に額に突きを繰り出す。それにより、巨魔が吹き飛びビルから落下していく。
それを追い、キングケルベロスの棍棒形態に持ち替えたダンテも飛び下りる。
ダンテ「お・ら・よっと!」
全力で縦に振り下ろされたキングケルベロスで殴られ、巨魔は物凄いスピードで落下しながら、自分の兵隊を下敷きにして地面に ぶつかった。
ダンテが地上に着地すると、血を吐き出しながら巨魔が立ち上がった。
巨魔『何だ貴様は・・・!?貴様 人間ではないな?!』
ダンテ「そうか、目覚めたばかりだから知らないのか。デビルハンターだ。お前みたいなクソを ぶっ殺すのが仕事のな」
巨魔『それで・・・儂を殺すのか?儂を殺しても何も変わらんぞ!悪魔が手出しせずとも、人間は殺し合い破滅する!』
ダンテ「かもな。だが今じゃないのは確かだ。それに、今回お前を殺るのは俺じゃない」
ダンテが後ろを振り返り、巨魔は その視線を追うと、怒りで顔を歪ませたホーネットが歩いてきた。
巨魔『小娘がだと?ムダだ!儂は同胞を糧に、何度でも蘇る!集え、我が兵隊達よ!』
巨魔が高らかに号令を掛けるが、無数に居た悪魔は集まらず静寂だけが流れた。
巨魔『な、なぜ集まらん!?』
ダンテ「ハッ!やっぱり お前のオツムには筋肉以外 詰まってねぇな。何も考えずに お前を地上に引き摺り下ろしたと思うか?」
巨魔『何だと!?』
すると代わりに、他の艦娘達が続々と集まってきた。
ホノルル「提督ー!気持ち悪い悪魔 全部 倒せたよー!」
スキャンプ「魚雷 投げるの、意外と楽しかった」
巨魔『あれほど居た我が兵隊を、全て倒しただと!?』
ダンテ「だから言ったろ。
ダンテは地上で戦っていた艦娘達が、残っていた悪魔を全て倒した事に気付いていた。
ビルの屋上で戦い続けていたのは、それまでの時間稼ぎ。
ダンテなら そのまま倒す事も可能だっただろうが、巨魔を地上に叩き落としたのは最後を譲るのと、艦娘達の攻撃が届くようにするためだった。
巨魔『この虫けらがぁあああ!!!』
最後の足掻きと言うべきか、巨魔の口から瘴気が吐き出された。悪魔に変貌させる あの瘴気だ。
それにダンテ達は包まれ、瘴気を吸ってしまった艦娘達が苦しみながら地面に座り込んでしまう。
だが突然、ダンテ達を護るようにドーム状の光が現れる。
アイオワ「・・・・・・あ、あれ!?身体が楽になった!」
ワシントン「これは いったい・・・?」
ダンテ「お前は・・・」
ダンテ達の目の前には、彼らを護るように悪魔に立ち塞がる、光に包まれた人物が立っていた。それは、ダンテが無人の東京の街で見た者だった。
光の人物が振り返ると、声が響く。
?『ベルセルク、忘れないで・・・』
吐き出す瘴気が止まると、光のドームと謎の人物も消えた。
フレッチャー「今のは・・・?」
ダンテ「何でもいいさ。最後はくれてやる。煮るなり焼くなり好きにしな」
それを聞き、スキャンプ以外の艦娘達は一斉に兵装を構える。
巨魔『ま、待て!これが正しいと思うのか!?人間は弱い!我が同胞となれば、力を得る事ができるのだぞ!』
ホーネット「・・・・・・滅びろ!!」
ホーネットの怒りに呼応するように、砲撃と爆撃が行われる。
やり過ぎとも言える程の数の攻撃に、何度も何度も爆発が起き、巨魔の姿が その中で消えていく。
少し下がった場所でスキャンプと共に見ていたダンテは、呑気に顎を擦りながら感慨深そうにしていた。
ダンテ「地上で派手な花火が見れるとはな」
スキャンプ「消防車 呼ぶ?」
ダンテ「終わったらな。いま呼んだら一緒に吹き飛んじまう」
・・・・・・
*港 13:23*
元凶となる悪魔も倒したダンテ達は、鎮守府に戻るため港に来ていた。
検死官のマックスも、見送りのために来ている。
ジョンストン「それじゃあマックス、また会おうね」
マックス「はい。どうせ会う事になると思いますがね。それじゃ、僕は まだ仕事があるので これで失礼します」
マックスは最後まで見送らず、踵を返して さっさと帰ってしまった。
艦娘達は、マックスの“どうせ会う事になる”という言葉の意味が分からず、首を傾げながら彼の背中を見詰めていた。
ワシントン「あれ、どういう事かしら?」
アイオワ「まぁいいじゃない、久し振りに鎮守府に帰れるんだから。みんな元気にしてるかなー?」
ダンテ達は自らの艤装で海に飛び出し、鎮守府への航路を取る。
そして戻ったダンテは、その後 川内と戦う壺魔神と戦う事になるのだった。
海を渡るダンテ達を、陸地から白いネロが見ていた。
白ネロ「あーあ、失敗 失敗。でも、まだゲームは終わりじゃないよ。もっとボクと遊ぼうよ・・・デビルハンタァー」
今回の事件、裏で糸を引いていたのは白いネロだった。
白いネロは不穏な言葉を残しながら、姿を消すのだった。
次回も宜しく お願い致します!