Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

39 / 551
感想ありがとうございます!
お気に入り登録も ありがとうございます!
行き当たりばったりですが、頑張って執筆したいと思います。

38話です!どうぞ!


Devil May Cry鎮守府2
Mission38 帰還~始まりの兆し~


*Devil May Cry*

 

下級悪魔『シド』が引き起こした大悪魔『アビゲイル』の力、そのアビゲイルの力を封印した錬金術師『アラン・ローエル』を先祖に持つ『ニーナ・ローエル』、その娘の『パティ・ローエル』を巻き込んだ事件を解決してから数週間の時が経っていた。

ダンテは事務所の椅子で昼寝している。そこへパティがDevil May Cryに入ってきた。

 

パティ「ダンテ!」

 

ダンテがパティの護衛の仕事で関わってから、パティはダンテを慕ってDevil May Cryに通い詰めている。

 

パティ「また散らかして・・・」

 

事務所の中はゴミが散乱していて、客を迎えるような状態ではなかった。

 

ダンテ「何だ?今日も掃除してくれるのか?」

 

パティ「たまには自分で掃除してよ!2日前に掃除したばかりなのに、何で こんなにゴミが散らかるのよ!」

 

ダンテ「普通だろ」

 

パティは溜め息を吐いた。

 

ダンテ「俺は寝てるから勝手に掃除しといてくれ」

 

パティ「ちょっと待って!寝ないでよ!」

 

ダンテは昼寝の続きをしようとしたが、パティが慌てて待ったを掛ける。

 

ダンテ「あ?」

 

パティ「今日は掃除しに来たんじゃないの!」

 

ダンテ「じゃあ何しに来たんだ?」

 

パティは一枚のチラシをダンテに見せる。

 

パティ「映画に連れてってよ。好きな女優さんが出てて どうしても観たいの!」

 

パティが出したのは映画のチラシだった。

 

ダンテ「何で俺に言う?お袋さんと行けばいいだろ」

 

パティ「お母さんに迷惑掛けられないもの!」

 

パティは ずっと孤児院暮らしだった。

アビゲイルの一件で母と再会して、一緒に暮らすようになった。

 

ダンテ「それで俺が連れていく理由にはならないだろ」

 

パティ「おねが~い」

 

引き下がらないパティに、今度はダンテが溜め息を吐いた。

 

ダンテ「お前も知ってるだろ?金が無い」

 

パティ「また お金 無いのぉ~・・・?」

 

パティはダンテの机に突っ伏した。顔だけはダンテに向いている。

 

ダンテ「諦めて お袋さんに頼むんだな」

 

パティ「もう、ダンテって本当に分かってない・・・」

 

パティがブツブツと小声で愚痴を溢していると、男が入ってきた。

 

?「ようダンテ」

 

ダンテ「・・・モリソン」

 

彼はモリソン、今のダンテに仕事を仲介している男だ。

 

パティ「聞いてよモリソン!」

 

モリソン「どうしたパティ?随分と ご機嫌斜めじゃないか。またダンテが怒らせたか?」

 

毎度お馴染みというようにモリソンは笑っている。

 

パティ「映画に連れてってほしいのに、ダンテったら またお金 無いって・・・!」

 

モリソン「なら丁度いいタイミングだったかもな」

 

パティ「へ?」

 

モリソン「仕事だダンテ」

 

ダンテ「仕事?」

 

モリソン「そうだ・・・おい、どこに行く?」

 

モリソンが事務所のソファーに座るのと入れ替わるように、ダンテは立ち上がり扉に向かう。

 

ダンテ「どうせ今日も車なんだろ?話なら車で聞くから送ってくれ。とにかくパティの居ない所なら どこだって行くぜ」

 

ダンテは そのまま事務所から出ていってしまった。

 

パティ「待ってよ!まだ話は終わってない・・・ダンテ!」

 

モリソン「相変わらず自分勝手な奴だなぁ」

 

パティとモリソンはダンテを追って事務所の外に出たのだが・・・

 

パティ「・・・あれ?ダンテは?」

 

モリソン「おい、どこだ?・・・ダンテ!」

 

ダンテは外に居らず、車にも居ない。ダンテは忽然と姿を消した。

 

 

・・・・・・

 

問題のダンテはというと、空の上から落ちていた。

 

 

ドッボォーーン!!

 

 

ダンテは海に着水して沈んだ。すぐに浮上して海面から顔を出す。

 

ダンテ「OK・・・1つずつ確認しようか。今日パティが来て騒いでた。その後モリソンが来て仕事を持ってきた。車で送ってもらう為に事務所を出た・・・・・・それが何で海に落ちる?」

 

ダンテは周りを見渡す。

 

ダンテ「見覚えのある建物だな・・・鎮守府だったか?色々と思い出してきたな」

 

ダンテは鎮守府に向かって泳ぐ。

 

 

・・・・・・

 

ダンテ「まさか着衣水泳する事になるとはな」

 

泳いで鎮守府に辿り着いたダンテは陸に上がろうとした。

そこで誰かの手が差し出される。

 

赤城「おかえりなさい」

 

赤城は優しい微笑みでダンテに手を差し出していた。

ダンテは赤城の手を掴む。

 

赤城「・・・え?あっ!?」

 

 

ドッボォーーン!!

 

 

赤城は海に引きずり込まれた。

 

赤城「ケホッ、ケホッ・・・何するんですか?」

 

ダンテ「元気だったか?」

 

赤城「海に落とされるまでは」

 

吹雪「赤城さーん!大丈夫ですかー!?」

 

加賀「嘘・・・提督なの?」

 

ダンテ「よう加賀、久しぶりだな」

 

赤城を追って加賀と吹雪も来た。ダンテを見た加賀は心底 驚いた。

 

赤城「加賀さん、手を貸してください」

 

加賀は赤城に手を差し出す。

 

加賀「・・・ちょっ!?まっ!?」

 

吹雪「加賀さん!?」

 

 

ドッボォーーン!!

 

 

加賀「何するんですか?赤城さん」

 

赤城「ちゃんと引っ張ってください」

 

加賀「・・・・・・・・・」

 

赤城は わざと加賀を海に引きずり込んだ。

 

加賀「吹雪、手を貸しなさい」

 

赤城「こっちも お願いします」

 

吹雪「は、はい!」

 

赤城と加賀は吹雪の手を掴む。

 

吹雪「・・・え!?うわっ!?」

 

 

ドッボォーーン!!

 

 

吹雪「うぅ・・・酷い、何で私まで・・・」

 

赤城「私だけ濡れるなんて不公平です」

 

本音がポロリ。

 

赤城「そもそも提督が・・・」

 

ダンテが居ない。陸を見上げると、ダンテは先に陸に上がっていた。

 

ダンテ「(・・・また呼ばれたのか?)」

 

赤城「提督、引っ張ってください!」

 

考え事をしていると赤城が呼んでくる。赤城は仕返しにダンテを落とそうと考えていたが、ダンテの怪力に簡単に引っ張り上げられた。加賀と吹雪も引っ張り上げる。

 

加賀「着替えもないのに・・・」

 

ダンテ「静かだな、他の奴は どうした?」

 

赤城「実は、鎮守府は閉鎖されたんです」

 

ダンテ「閉鎖?」

 

加賀「あなたが消えてから後任の提督が見付からなくて閉鎖になったの。皆も別の鎮守府に配属されたわ」

 

ダンテ「そうだったのか・・・そっちの お嬢ちゃんは初めましてだな」

 

ダンテは吹雪を見る。

 

赤城「紹介しますね。彼女は駆逐艦の吹雪さんです」

 

吹雪「は、初めまして!特型駆逐艦、1番艦の吹雪でしゅ!」

 

吹雪は敬礼しながら自己紹介をした。

 

ダンテ「(・・・今 噛んだか?)」

 

赤城「(・・・噛んだ)」

 

加賀「(・・・噛んだわね)」

 

吹雪「・・・・・・///////」

 

ダンテ「ダンテだ。よろしくな」

 

吹雪「は、はい!(この人が、赤城さんの提督・・・)」

 

吹雪は赤城から聞かされたダンテを前にして緊張していた。

 

加賀「そろそろ大本営に戻りましょうか」

 

赤城「そうですね、元帥にも報告しないといけませんしね」

 

ダンテ「じーさん まだ生きてるのか?」

 

赤城「生きてますよ」

 

加賀「勝手に殺さないで」

 

これには赤城も苦笑いだ。

 

赤城「ずっと どうしてたんですか?」

 

赤城はダンテが消えた後の事を訊いた。

 

ダンテ「行きながら話そうか」

 

加賀「車で聞くわ」

 

ダンテ「車があるのか?」

 

赤城「免許 取得しました!」

 

赤城だけでなく加賀も取得している。

 

 

・・・・・・

 

*車内*

 

4人は車がある場所まで移動し、車に乗って大本営に向かった。運転は赤城だ。

 

ダンテ「あのジェスター(バカ丸出し)を倒したら自分の世界に戻ってた。便利屋 開業、そして さっき海に落ちた」

 

赤城「説明 短すぎません?」

 

ダンテ「簡潔で分かりやすいだろ?」

 

加賀「皆 落ち込んでたわよ。あなたを置いていったから、あなたが死んだんじゃないかって」

 

ダンテ「甘く見られたもんだな」

 

赤城「心配してたんです」

 

ダンテ「泣ける話だな。それよりも・・・」

 

ダンテは車のスピードメーターを見た。

 

ダンテ「(遅いな・・・)」

 

赤城の運転する車はチンタラ走っている。

 

ダンテ「赤城、もっと飛ばせ。これじゃ日が暮れる」

 

赤城「安全運転です!」

 

制限速度を ちゃんと守る赤城。イライラするダンテ。

 

ダンテ「運転 代われ」

 

加賀「・・・っ!それなら私が運転するわ!」

 

吹雪「・・・・・・?」

 

 

・・・・・・

 

*大本営 正面ゲート*

 

一台の車が猛スピードで大本営の敷地に突っ込んでくる。駐屯している憲兵が止める暇もなく、車はゲートを過ぎた。車は90度スライドターンで停車。

 

ダンテ「着いたぞ」

 

赤城「うっ・・・」

 

加賀「だから運転させたくなかったのよ・・・」

 

吹雪「・・・・・・・・・」

 

赤城と加賀の顔色は悪く、吹雪は目を回していた。

 

 

・・・・・・

 

*元帥 執務室*

 

「「「失礼します」」」

 

赤城、加賀、吹雪が元帥の執務室に入室する。執務室には元帥と大和が居た。

 

元帥「もう戻ったのか?もっと ゆっくりしてても良かったんじゃぞ」

 

加賀「実は、報告したい案件がありまして」

 

元帥「悪い話か?」

 

赤城「悪い話の定義によりますが、きっと驚くと思います。入ってきてください」

 

ダンテ「よう じーさん」

 

元帥「なっ・・・!?」

 

大和「ダンテさん!?」

 

元帥と大和はダンテを見て驚いた。忘れた頃に ひょっこり帰ってきたダンテ。

 

元帥「心臓が痛い・・・」

 

大和「元帥!?」

 

元帥は胸を押さえながら ふらついた。

 

ダンテ「おいおい、大丈夫かよ」

 

大和が元帥を支えながら椅子に座らせる。

 

元帥「年寄りにサプライズは凶器じゃぞ」

 

ダンテ「喜んでくれて俺も嬉しいよ」

 

皮肉混じりの冗談を返す。

元帥は椅子からソファーに移動する。

 

元帥「おぬしも こっちに座りなさい」

 

ダンテも反対側のソファーに座った。

 

元帥「おぬしが居なくなってからの話を聞かせてくれるか?」

 

ダンテ「・・・あ~、先に昼寝して良いか?」

 

『・・・・・・・・・』

 

ダンテ「昼寝を邪魔されて気付いたら こっちに放り出されたんだ。良いだろ?」

 

元帥「・・・・・・適当な時間に起こす」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」Zzz・・・

 

吹雪「凄い、もう寝てる」

 

『え~・・・』

 

何年 経ってもマイペースなダンテに皆は何とも言えない顔になった。

 

 

・・・・・・

 

*夜*

 

赤城「提督、起きてください」

 

赤城が声を掛けると、ダンテは すぐに起きた。

 

明石「提督、お久しぶりです!」

 

間宮「提督」

 

鳳翔「また会えましたね」

 

起きると執務室には明石、間宮、鳳翔が居た。

 

ダンテ「また懐かしい顔ぶれだな」

 

鳳翔「大人っぽくなりましたね」

 

ダンテ「そっちは変わらないな」

 

明石「艦娘ですから」

 

 

・・・・・・

 

それから食事を済ませ、改めて話をする事になった。

 

元帥「それで、あの場所で何があったんじゃ?今まで どうしておった?」

 

ダンテ「問題を引き起こした奴を倒して、気付いたら自分の世界に戻ってた。それからは悪魔狩りして、何もない日は退屈な日々を送ってた」

 

元帥「そうか、自分の世界に・・・」

 

ダンテ「まさか また こっちに来るとは思わなかったけどな。何せ忘れてたし」

 

赤城「忘れてたって、私達をですか?」

 

加賀「何て薄情な・・・」

 

ダンテ「仕方ないだろ。元の世界に還れば こっちでの記憶を忘れるって瑞鶴が━━」

 

加賀「瑞鶴?何故あなたが瑞鶴を知ってるの?」

 

ダンテは説明するのが面倒になってきた。

面倒だったが一応 説明した。

 

加賀「そう、瑞鶴が・・・」

 

ダンテ「あいつは死んでも お前らを心配してた。他の奴もな」

 

赤城「良かったです・・・」

 

赤城達は少し安心した。昔の仲間からは怨まれていると思っていた。助けられず、何もできなかった自分達には当然だと思っていた。

 

ダンテ「こっちじゃ悪魔は どうなってる?」

 

元帥「あれから姿を見た者は居らん」

 

ダンテ「(なら どうして こっちに来た?)」

 

その時、内線電話が鳴った。

 

大和「はい、こちら元帥 執務室です・・・えっ!?」

 

元帥「何じゃ?」

 

大和「正面ゲートに悪魔が出たそうです!」

 

ダンテ「やっぱりか」

 

ダンテは執務室を飛び出すように出ていった。

 

 

・・・・・・

 

*正面ゲート*

 

ゲートでは憲兵が悪魔を銃撃しているが、既に数名が悪魔の手で殺されている。だが数体の悪魔がバラバラに吹き飛んだ。憲兵が後ろを振り返ると、そこにはダンテが居た。

 

ダンテ「悪いが そいつらは俺の獲物だ。アンタらは下がっててくれ」

 

憲兵はダンテの活躍を耳にしている。大人しく指示に従った。

悪魔を見るダンテの眼はギラついていた。

 

ダンテ「ここから先は立ち入り禁止だ。お引き取り願おうか!」

 

ダンテはリベリオンとエボニー&アイボリーを使って舞うように悪魔を屠っていく。

 

ダンテ「何だ見かけ倒しか・・・少しは期待したんだがな」

 

悪魔は数分で片付いた。

 

ダンテ「ご苦労さん」

 

ダンテの戦いを見て呆然とする憲兵に そう言って、元帥の執務室へと戻った。

 

 

・・・・・・

 

*元帥 執務室*

 

ダンテ「期待外れだ」

 

明石「もう終わったんですか!?」

 

ダンテ「あぁ」

 

ダンテは この世界に戻るまでの空白の間に、数々の強敵を相手にしてきた。その力は、今では父である魔剣士スパーダを越えているとも言われている。

 

ダンテ「だが これで、俺が こっちに呼ばれた理由がハッキリしたな」

 

元帥「悪魔が現れるから おぬしが来たのか、おぬしが来たから悪魔が現れたのか、どっちなんじゃろうな?」

 

ダンテ「さぁな、どっちでも やる事は変わらないだろ?」

 

元帥「そうじゃな。おぬしは これから どうする?」

 

ダンテ「じーさんは どうしたい?」

 

元帥「儂の答えは決まっておる」

 

ダンテ「また提督になれってか?」

 

元帥「そうじゃ」

 

ダンテ「冗談だろ?」

 

元帥「住む場所は どうする?こっちで どうやって━━」

 

ダンテ「分かった分かった、やれば良いんだろ」

 

元帥は満足そうに笑っていた。

 

元帥「前の艦娘達を おぬしの鎮守府に再配属させる」

 

鳳翔「また よろしく お願いしますね」

 

艦娘達も嬉しそうに微笑んでいた。

 

ダンテ「ゆっくり昼寝はできそうにないな」

 

こうしてダンテは、再び提督として鎮守府に着任する事が決まった。




冒頭でのパティなどの会話は、少しだけアニメでの やり取りに似せた部分もありますが、丸々 一緒は有り得ないと思ったので言い回しは少しは変えたつもりです。
ここから先は どうなるか自分でも分かりません(笑)
考え中です。

次回も よろしく お願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。