Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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388話です!どうぞ!


Mission388 ブラックスミス~謎の敵性個体~

深海運河海域にて、同海域の深海棲艦の残存勢力が大幅に防御態勢を強化した。

これを突破するためにダンテと共に、第4艦隊 旗艦の潜水母艦 伊401、随伴艦に伊8、伊19、伊58、潜水艦 伊168、U―511。

第5艦隊 旗艦に空母 飛龍、随伴艦 蒼龍、戦艦ビスマルク、イタリア、重巡 摩耶、鳥海。

第6艦隊 旗艦に重巡プリンツ・オイゲン、随伴艦ザラ、軽巡ホノルル、アトランタ、雷巡 北上、大井が出撃する。

第4艦隊が先行して敵艦隊と戦闘を行うが、その中に居た軽巡棲姫が突然変異を起こし、別の何かへと変わる。

第4艦隊が窮地に陥るが、そこに深海棲艦の ほっぽとアカギが助っ人に入る。

合流したダンテ達と一緒に話を聞くと、彼女達は同族の深海棲艦に追われていた。

全員で海域を進むが、途中で敵輸送船団を発見する。

だが敵輸送船団は謎の黒い巨体に襲われており、ダンテ達も その巨体に襲われるのだった。

 

 

*深海運河 最終防衛線海域 3月26日 1:00*

 

夜の海で、艦娘達はアマ・デトワール号の甲板から砲撃し、クラゲの頭のような見た目の黒い巨体を持つ敵性個体と戦っていた。

アマ・デトワール号の大砲からも砲弾が発射されるが、耐久力があり戦闘は長引いていた。

海中から太い触手が現れアマ・デトワール号に巻き付くが、ダンテがカリーナ=アンⅡからミサイルを発射して命中させると、触手の拘束が解けた。

しかも黒い巨体には、深海棲艦特有の艤装に似た特徴を持っており、そこから伸びる砲塔からも砲撃してくる。その砲撃を受けて、アマ・デトワール号が大きく揺れる。

 

オイゲン「こ、こんなの どうしたら・・・!?」

 

ダンテ「結局こうなる訳か・・・!お前らは海に出るなよ!」

 

北上「提督!」

 

ダンテとしては、まだ海域攻略も碌に進んでない状況で自分が出張りたくなかった。同海域にあった深海棲艦の物と思われる巨大カタパルト、そして謎の施設を破壊した魔方陣が また現れるかもしれなかったから。

だが こうなっては出し惜しみしてる訳にもいかないため、ダンテは足に艤装を着けて1人で海に飛び出す。

エボニー&アイボリーを連射しながら、海を駆け黒い巨体に向かっていく。

すると、今度は海中からではなく黒い巨体から直接 触手が伸び、ダンテに襲い掛かる。ダンテはジャンプして避けると、触手の上を走りながら銃を撃つ。

別の触手が襲い掛かりジャンプで避けると、黒い巨体の真上に踊り出て落下しながら魔剣ダンテを振り下ろす。

 

ダンテ「(ムダに硬いな・・・!)」

 

透かさずバルログを装備すると、1発が重い一撃の拳で何度も殴る。

また触手が迫り、ダンテは黒い巨体の頭から飛び降り それを避ける。

艦娘達も支援を続け砲撃してると、ほっぽとアカギが甲板に戻ってきた。

 

ほっぽ『マダ・・・タタカッテル・・・

 

アカギ『・・・・・・アレハ・・・

 

ダンテ達が戦う黒い巨体の姿を視認すると、アカギの目が鋭くなる。

 

アカギ『テヲ カスゾ・・・

 

ほっぽ『ワカッタ・・・

 

ほっぽとアカギから、無数の白い球の形をした艦載機が飛び立ち、航空戦力として支援に入る。

黒い巨体が艦載機の爆撃を受けてると、巨体の頭にある2つの赤いフジツボのような物から、黒い球が幾つも発射される。それは爆発物であり、命中した艦載機が次々と破壊されていく。

 

ほっぽ『・・・・・・コワシタナ!オマエ キライ!

 

自分の艦載機が壊された事に最初は呆然としていたが、すぐに状況を理解して ほっぽの顔が怒りに歪む。

 

ダンテ「先ずはアレを潰さなきゃな!」

 

迫る触手を魔剣ダンテで受け流し、ダンテは再び黒い巨体の頭に乗り、キングケルベロスで赤いフジツボらしき物に攻撃を加える。

 

イク「て、提督 急いでほしいの!」

 

鳥海「対空射撃、よーい!」

 

ダンテが赤いフジツボを潰そうとしてるのは艦娘達からも見えていたが、できれば急いでほしかった。そこから発射される黒い球が、アマ・デトワール号にも飛んできたのだ。

機銃や三式弾で破壊していくが、些か数が多くて厳しいものがある。

ダンテはキングケルベロスの氷を操るヌンチャク、電撃を操る三節棍、炎を操る棍棒の形態を素早く切り替えながら、先ずは片方のフジツボを破壊するため攻撃を集中する。

そしてキングケルベロスから繰り出せる攻撃の手数の多さで攻め立て、フジツボの1つの破壊に成功する。

次にダンテは再びバルログを装備し、ブロウモードとキックモードを切り替えながら強力な打撃技で、もう1つのフジツボへと攻撃を仕掛ける。

 

ホノルル「あの変なの飛んでこなくなった!」

 

摩耶「よし、集中砲火だ!」

 

もう1つのフジツボを破壊した事で、黒い球の飛来が止まる。これで黒い巨体への攻撃を再開できる。

ダンテも黒い巨体の頭から降りると、魔剣ダンテを手に本体への攻撃を始める。

 

 

・・・・・・

 

数時間後、度重なる攻撃の末に黒い巨体が沈黙する。

だが艦娘や深海棲艦とは違い、沈まずに水面に浮いたままだった。

 

ダンテ「(・・・この妙な奴、どことなく似てやがるな)」

 

黒い巨体が機能を停止する前、ダンテは微かに悪魔の臭いや気配を、この巨体から感じ取っていた。だがダンテの知る悪魔とは少し違う。

悪魔の生物的細胞と機械が完全に融合した、悪魔とは似て異なる気配。それは この世界の分岐した未来世界に現れる、魔界兵器の気配と似ていた。

 

 

“この時代には、壊したアレだけだから心配しないで”

 

 

未来から来た川内は そう言っていたが・・・。

ダンテが考え込んでると、後ろから ほっぽとアカギが近付いてきた。

ほっぽは自分の艦載機が壊されたのが余程 腹が立ったのか、動かない黒い巨体に難度も蹴りを入れる。

そのせいか、何度目かの蹴りで黒い巨体の一部が外れ、ビックリした ほっぽはダンテの後ろに逃げ隠れる。

外れた部分からは黒い巨体の中を覗く事ができそうで、アカギが そこに近付き中を見る。

 

ダンテ「気を付けろ」

 

アカギ『ヘイキ・・・

 

黒い巨体の中には、様々な艦娘や深海棲艦がボロボロの状態で残っていた。

損傷具合も様々だが、どれも艤装が剥ぎ取られ、酷い者は手足の欠損、皮膚も所々 剥がれている。

 

アカギ『・・・・・・ドウヤラ、パーツヲ アツメテルヨウダ・・・

 

ダンテ「パーツ?」

 

どうやらアカギの見立てでは、この黒い巨体は艦娘と深海棲艦を取り込み分解してるようだ。体内は それを可能とする構造になっている。

 

ダンテ「深海棲艦にも似てるが、そっちじゃコイツが居るのは普通か?」

 

アカギ『イヤ・・・

 

アカギは首を横に振った。

深海棲艦も艦娘との戦争に勝つために様々な策を講じ、これまでEliteやFlagship、姫級や鬼級など、より強い深海棲艦を生み出してきた。しかし そんな中で、この黒い巨体を生み出したなど聞いた事がなかった。

だがアカギは、ダンテと再会する前に この黒い巨体を1度 見ていた。それは襲ってきた同族と一緒に現れた。

 

ダンテ「深海棲艦の中でも、何か変化が起きてるんだろうな」

 

アカギ『ワタシガ シラナイナド、アリエナイ ハナシダガ・・・

 

ダンテは ふと、黒い巨体に視線を向ける。漏れ出る燃料らしき液体の近くで、火花が散っていた。

 

ダンテ「離れるぞ!」

 

ダンテは ほっぽとアカギを抱え飛び退くと、直後に爆発が起き、黒い巨体は炎上しながら沈んでいった。

アマ・デトワール号へと戻った3人だが、艦娘達は ほっぽを見て首を傾げた。

 

飛龍「ほっぽちゃん、どうして ずっと提督の背中に くっ付いてるの?」

 

ダンテ「何か、怖かったらしい」

 

摩耶「じゃあ何で近付いたんだよ?ビビるくらいなら最初から行くなよな」

 

ほっぽ『オォ・・・オォ・・・

 

鳥海「完全に怯えちゃってますね・・・」

 

ほっぽの事は一先ず置いとき、予定外な敵性個体が現れた事で、これから どうするかという話になったのだが、ダンテは1度 鎮守府に退却する事を選んだ。黒い巨体について あまりにも情報が少なく、耐久力も考えると今の人数で このまま進むには、海域攻略を進める上では火力不足だった。

それならと、アカギは このままダンテ達と別れると言い出した。陸に深海棲艦である自分達の居場所はないからと。

 

蒼龍「でも仲間の深海棲艦に追われてるんだよね?危なくない?」

 

ビスマルク「なに言ってるのよ、相手は深海棲艦よ。鎮守府に連れて帰る気?」

 

鳥海「2人は確かに深海棲艦ですが、アカギさんは私達の秘書艦です」

 

アカギ『・・・オマエタチノ シル アカギデハナイガナ

 

摩耶「それでもだよ。それに ほっぽも提督に懐いてるし、今じゃ深海棲艦の中でも大人しい部類だ。危害を加えてきたりはしねぇよ」

 

ビスマルク「・・・すっごい不安なんだけど・・・」

 

ゴーヤ「大丈夫でち。何かあれば提督が始末書 書くだけでち」

 

ダンテ「そういう事らしいが、どうする?」

 

再度アカギに聞くが、それでも彼女は首を横に振り、この提案を断る。

アカギが ほっぽにダンテ達と お別れするように言うが、その ほっぽは何故かダンテの背中から離れない。

その行動にアカギは怪訝な顔をしながら、もう1度お別れするよう言うが、ほっぽは物凄いスピードで首を横に振った。

 

アカギ『オイ、イイカゲンニ・・・!

 

ダンテから ほっぽを引き剥がそうとアカギが引っ張るが、ほっぽはダンテの背中を掴んだまま全力で抵抗する。

ダンテは後ろが見えないので どうなってるのか状況が よく分からず、困る。

 

アカギ『ワタシタチハ イッショニハ イラレナイ!ハヤク ハナレロ・・・!

 

ほっぽ『イヤッ!!

 

アカギ『・・・・・・ナゼダ?

 

アカギはイライラしながらも、先ずは冷静に理由から聞こうと思い、ほっぽから手を離して問う。

すると ほっぽは一言・・・。

 

ほっぽ『ストロベリーサンデー・・・

 

ダンテ「(目的は それか・・・)」

 

どうやら食べたくなっちゃったらしい。

アカギは そんな理由で陸に行くのを許せるかと怒りそうになるが、艦娘達に止められ、二航戦の説得でアカギも一緒に鎮守府に行く事になった。

 

蒼龍「帰ったら加賀さん、どんな反応するかな?」

 

飛龍「想像できない・・・」

 

ダンテは海域攻略を一時中断し、アマ・デトワール号の進路を鎮守府へと変えて帰還するのだった。

 

 

・・・・・・

 

*Devil May Cry鎮守府 軍港 21:07*

 

海域攻略を中断して鎮守府に ほっぽとアカギを連れて帰る事を事前に打電していたからか、アマ・デトワール号が鎮守府に着くとネロと艦娘達、ニコが待っていた。

皆は深海棲艦に変わり果てたアカギを見て、何とも言えない表情で船から降りるアカギを見ていた。

 

加賀「赤城さん・・・」

 

アカギ『・・・・・・カガ・・・

 

加賀「赤城さん・・・!」

 

加賀は駆け出し、涙ながらにアカギに抱き付いた。普段、あまり感情を露にしない加賀が感情的な行動に出た事に、艦娘達は驚いた。

だが加賀が そうなる理由を知っていた瑞鶴は、どこか悲しげな表情をしていた。

ルキフェルスが魔界化を引き起こした あの日、赤城は皆の前で深海棲艦へと変貌してルキフェルスと戦い、彼女を その場に取り残す事になった。

そして捕まったアカギを助けはしたが、アカギは何の前触れもなく加賀の前から姿を消した。加賀からすれば、何も言わず置いていかれたような心境だっただろう。

 

加賀「赤城さん、もう勝手に居なくならないで!」

 

アカギは自分が加賀の知ってる赤城ではないと言いたかったが、何度も何度も こうなるため、一々 訂正するのはやめた。

 

島風「ほっぽちゃーん!」

 

ほっぽと仲が良かった島風が手を振り駆け出すと、島風の姿を視認した ほっぽも駆け出す。

そのまま互いに向かっていき、ハグでもして感動の再会となると思われたが・・・

 

島風「ぐえっ・・・!?」

 

ほっぽが いきなり飛び掛かり、不意打ちでタックルされた島風は押し潰された。

立ち上がった ほっぽは そんな島風を放置し、鳳翔と間宮の方へトテトテと走っていく。

 

ほっぽ「ホウショウ!マミヤ!

 

鳳翔「あらあら、いきなり飛び付くと危ないですよ」

 

間宮「元気にしてた?」

 

ほっぽ『ストロベリーサンデー!

 

間宮「あ、あはは・・・すぐに用意するわね」

 

鳳翔の注意を ちゃんと聞いてるのか聞いてないのか分からないが、相変わらずな ほっぽに間宮は苦笑いを浮かべる。

 

ダンテ「加賀、感動の再会は後にしろ。作戦会議だ」

 

加賀「・・・作戦会議?」

 

ダンテは会議室に、加賀と大淀、香取を呼んで深海運河 最終防衛線海域であった事を全て話し、その上での作戦を立ててもらうよう頼んだ。

 

 

・・・・・・

 

*会議室 3月27日 16:22*

 

翌日、昨日の3人に加え、会議室にネロとバージル、金剛、妙高、叢雲、伊58、択捉を集め、ダンテは改めて話をしていた。

 

妙高「変異する深海棲艦・・・」

 

金剛「そんなの見た事も聞いた事もないデスネー」

 

ゴーヤ「それに、やたら強い敵も現れたでち」

 

叢雲「ほっぽとアカギさんが深海棲艦に追われてる事にも関係してるのよね?」

 

ダンテ「アカギの話だと そうらしいな」

 

大淀「一先ず、その敵性個体の事は『ブラックスミス』と仮称します」

 

名前がないのは不便であるため、あのクラゲのような頭をした黒い巨体は、今後『ブラックスミス』と呼ぶ事にする。

 

ネロ「なぁ、元々 俺とダンテ(アンタ)と親父でローテーションで出撃する予定だったろ?俺と親父まで呼ぶって事は、今度は3人で行くのか?」

 

ダンテ「あのブラックスミスが1体とは限らないからな。ムダに硬い奴で、艦娘の火力だけじゃ倒すのに時間が掛かる」

 

バージル「それで、どうするつもりだ?」

 

香取「先に話を聞いて、私と大淀で ある程度の作戦は固めました」

 

大まかに説明すると、先ず艦隊を大きく6つのチームで分ける。

最終防衛線海域を進む上で、北側ルートにB・Cチーム、南側ルートにD・E・Fチームが進軍する。

そして それぞれ最初のポイントを突破した後、北側ルートを進むB・Cチームは二手に分かれ、南側ルートを進むD・E・Fチームは三手に分かれ、各個で進軍しながら敵の戦力を分散させる。

敵を分散させてる隙に、主力のAチームは北側と南側ルートの丁度 間を通り、戦闘の死角から一気に海域を抜ける。

航路には合流ポイントもあるため、上手く進軍できれば 各チームが ずっとバラバラで進む事にはならないだろう。

そして可能であれば最終ポイントの1つ手前のポイントで全てのチームが合流し、全員で最終目標を叩く。

 

大淀「ただ、この作戦で進軍するには1つ問題があります」

 

ダンテ「何だ?」

 

大淀「もしブラックスミスが全てのルートに配備されていたら、全てのチームが合流できる可能性は低いと思われます」

 

それだけでなく、ブラックスミスの個体数も現状では不明だ。何体も現れた場合、そこで足止めされるか撤退も有り得る。

 

大淀「提督とネロさんとバージルさんが分かれても3チーム。艦娘だけで編成された艦隊では突破できるか不明です」

 

ダンテ「まぁ、手が足りないのは いつもの事だな。でも何か考えてくれてるんだろ?」

 

香取「はい。なので各鎮守府に、援軍を要請して戦力を固めようかと考えています」

 

つまり それぞれのチームに、各鎮守府の艦隊も加える事になる。そこまでの大規模作戦となると、大本営の許可も必要となってくるが・・・。

 

ネロ「大丈夫なのか?すぐに許可されるかも分からないのに、許可が出るまで待ってられるか?」

 

加賀「そこは既に大本営に連絡して、変異体を含めた話もしてある。話を聞いて、元帥も すぐに許可を出してくれたわ」

 

ネロ「随分と あっさり許可したな」

 

加賀「大本営でも由々しき事態だと判断したみたい」

 

大淀「作戦開始は、1週間後の4月3日。それまでに各鎮守府との連携を確かめる訓練も詰めていかないといけません」

 

ダンテ「その辺りの段取りは任せる」

 

加賀「では、各艦は同種の艦に作戦概要の連絡と準備を急がせて。香取は全体的な訓練の監督を」

 

『了解!』

 

加賀は空母への、金剛は戦艦への、妙高は重巡と航巡への、大淀は軽巡と雷巡への、叢雲は駆逐艦への、伊58は潜水艦への連絡と指示を任される。

ただ1人だけ、この話に置いてけぼりにされてる者が居た。海防艦の択捉だ。

 

択捉「えっと、あの・・・海防艦は どうしたらいいですか?」

 

加賀「海防艦は鎮守府近海の防衛と、輸送船護衛などの遠征を お願いするわ」

 

択捉「じゃあ、いつも通りの任務ですね」

 

それぞれの役目を遂行するため、艦娘達は会議室から出ていき、ネロもレッドクイーンの調整をニコに頼むために工廠に行き、バージルも黙って会議室から退室した。

 

ダンテ「・・・・・・さて、保険は大事だよな」

 

1人 会議室に残ったダンテは携帯を取り出し、オリーブ財団に居るステフに連絡を取る。

 

ダンテ「ステフか?ちょっと頼みがあるんだが、アーロンと連絡 取れるか?・・・・・・じゃあ あいつに鎮守府に来るように言っといてくれ。・・・あ?すぐに決まってるだろ。じゃあ頼むぞ」

 

アーロンの呼び出しをステフに頼み、ダンテは電話を切ると会議室から退室した。

 

 

・・・・・・

 

*執務室 3月28日 15:31*

 

翌日、艦娘達が作戦に向けて慌ただしくしてる中、ダンテとモリソンが待つ執務室に老人姿のアーロンが来た。

 

アーロン「あんまり軽はずみに私を呼ばないでくれないか?私も何かと忙しい身であるのだから」

 

アーロンの小言を無視して、ダンテはモリソンを元の世界に帰すように頼む。

しかしアーロンは それを断り、ダンテに胸ぐらを掴まれ壁に押し付けられる事となってしまった。

 

ダンテ「“できない”だって?お前なら送り返せるだろ」

 

アーロン「君が覚えてるか知らないが、君達が間違った方法で こっちに来た時・・・境界線の壁が崩壊した・・・!」

 

ダンテ「そんな話もあったな。一応 憶えてるぞ」

 

アーロン「そのせいで次元が不安定になり、行き来するのに危険が伴う・・・!不可能だ・・・!」

 

モリソン「おいダンテ、もう ちょっと穏やかにできないのか?」

 

アーロン「そうだ・・・!見ての通り私は年寄りだぞ・・・!」

 

ダンテ「普通の年寄りの場合ならな。お前は違う!」

 

アーロン「ぐっ・・・!私に どうしろと・・・?」

 

ダンテ「お前 頭いいんだろ?どうにかしろ」

 

アーロン「無茶苦茶な事を言うな・・・!私でもできる事とできない事がある・・・!」

 

ダンテ「今まで散々 無茶苦茶な事しといて よく言うぜ。来月の3日までにモリソンが向こうに行って戻ってこれるようにしろ。“できない”なんて言わせねぇぞ」

 

アーロン「・・・・・・わ、分かった・・・!」

 

ダンテがアーロンから手を離すと、アーロンは咳き込みながら その場に座り込んだ。

 

ダンテ「モリソン、向こうに戻ったらトリッシュを探せ。それとデュマーリ島に行って、ルシアって奴もだ」

 

モリソン「それはいいが、もしムリだった場合は どうしたらいい?」

 

ダンテ「向こうで こっちの記憶を持ってられるのは1週間だ。ムリだった場合、こっちもヤバくなる。必ず見付けてくれ」

 

モリソン「わ、分かった。・・・おい、レディは?」

 

ダンテ「今回はレディじゃ役不足だ」

 

各チームの戦力を上げるため、ダンテはトリッシュとルシアの手も借りるつもりだった。

今回レディが お呼びでないのは、この1週間の間の訓練で判る事だろう。

ブラックスミスと変異する深海棲艦という謎の敵性個体の撃破と、同時に海域攻略するために、Devil May Cry鎮守府に休む暇はなかった。




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