鎮守府に着任してから数日 経った日の夜、ダンテは波止場から海を眺めていた。
“何故さらなる力を求めない。父の、スパーダの力を”
“力こそが全てを制する。力なくては何も守れはしない。自分の身さえもな”
“アレがメインイベントに相応しいと?”
“悪いが俺の魂は こう言っている。もっと力を”
“これは誰にも渡さない。これは俺の物だ。スパーダの真の後継者が持つべき物”
“お前は行け。魔界に飲み込まれたくはあるまい。俺は此処で良い。親父の故郷の、この場所が━━”
「提督」
振り返ると赤城と加賀が居た。
「どうした?」
「提督と お話ししたくて」
「勉強は捗っていますか?」
「毎日 部屋に缶詰め状態で うんざりだ。ピザも食いに行けねぇ」
「あの後 美味しく頂きました」
「・・・嫌味を言うために来たのか?」
「・・・いえ、別に」
「(この野郎・・・)」
「加賀さん、ダメですよ」
「失礼しました」
「実は、提督に話しておきたい事があるんです」
「ん?」
「電さんの事なんですが・・・前の鎮守府で亡くなった艦娘の中に、電さんも居たんです」
「どういうことだ?」
そこからは加賀が説明する。
「私達は建造で生まれるのは聞きましたね」
「・・・あぁ」
「建造により、私達は何度でも、何人でも生まれてくるんです」
「ただ記憶などは継承されないので、新しく別の自分が生まれてくると言うのが正しいかもしれません」
赤城が補足する。
「だから電と会った時に お前らの様子が おかしかったのか」
「・・・はい」
「もう気にすんな。他の4人にも言っときな」
「・・・気にしないというのは無理です。あなたは大切な誰かを失った事が無いから、そんな事が言えるんです」
「加賀さん!」
「・・・あるさ。親父も母さんも世話になった人間達も・・・兄貴も・・・皆 居なくなっちまった」
「「・・・っ!?」」
「忘れろとは言わねぇ。死んじまったのは どうやっても変えられない。大事なのは これからどうするかだろ?」
「はい・・・。それから、私達を人間と言ってくださり、ありがとうございます」
赤城は改めて礼を述べた。
「礼を言われる程の事じゃないだろ」
「それでも、私達は救われましたから。まだ私達を人として見てくれる人が居ると」
「少ないのか?」
「そうですね。私達は元は艦ですから、軍内部でも世間でも そう考える人は多いですね」
「どこを どう見れば兵器に見えんのかね。・・・今日は もう寝るぞ。毎日 勉強で疲れてるからな」
ダンテは自室に戻っていく。その背中は、どこか寂しげだった。
「加賀さん、あんな事 二度と言わないでください。彼は恩人ですよ」
「・・・ごめんなさい」
「謝るのは提督にですよ。さぁ、私達も そろそろ寝ましょうか」
「・・・そうですね」
*翌日*
「執務の基本は これで終わりです」
「・・・・・・・・・」
ダンテは机に突っ伏していた。そんな中、ドアをノックする音が響く。
「失礼します提督」
「失礼します」
赤城と加賀だ。
「終わりましたか?」
「基本に関しては終わりましたよ」
「提督、間宮さんと鳳翔さんが食堂に来てほしいそうです。お昼も近いですから大淀さんも行きましょう」
「そうですね」
「・・・あの、提督」
加賀はダンテを呼び止め、ダンテは黙ったまま加賀の次の言葉を待っていた。
「その・・・昨日は、大変 失礼な事を言ってしまい、申し訳ありませんでした」
加賀は深く頭を下げて謝罪した。
「・・・気にすんな」
ダンテは笑って加賀を許した。基本的に女、子供に甘いのがダンテである。
「何かあったんですか?」
「ちょっと」
赤城は苦笑いを浮かべることしか出来なかった。
それから4人は食堂に向かった。食堂に入ると間宮、鳳翔、明石、電が居た。
「待ってましたよ。椅子に座ってください」
間宮に席に着くよう言われ、大人しく椅子に座るダンテ達。間宮と鳳翔が厨房から何かを運んできた。
「このニオイは・・・!」
運ばれてきたのはピザだった。
「提督が食べたがっていたので、作り方を勉強したんですよ」
「上手く出来上がるまで大変でしたけど」
間宮と鳳翔は中々 苦労していたようだ。
「美味しそうなのです!」
「熱いですから気を付けてくださいね」
「はいなのです!」
・・・・・・
皆でピザを食べ始め、途中でダンテVS一航戦のピザ争奪戦が始まり食堂が大騒ぎになったが鳳翔の一喝で何とか鎮圧された。
そして現在、食後休憩中。
「提督、午後からは建造をしましょう」
「分かった」
「私も付き合いますね」
明石が進言する。
「他の奴は どうする?」
「演習場で訓練するのは どうでしょう?」
「OK。俺も後で艦娘の訓練ってやつを見学しようかね」
*工廠*
「此処で建造するのか?」
「そうですよ。建造だけでなく、武器開発も此処でやります。あと、艦娘が出撃するための出撃ドックも此処から行けます」
明石の説明を聞くダンテ。
「なるほどね。ん?あれは・・・」
ダンテが見た先には妖精さん達が居たが、ダンテに気付くと蜘蛛の子を散らすように逃げてしまった。
「ここまで嫌われると、さすがに傷付くな・・・」
「妖精さんに何したんですか?」
明石にジト目で見られるダンテ。
「何もしてねぇよ・・・」
「とりあえず建造をしましょう」
大淀の一声で建造に取り掛かる。
「これで艦娘が生まれるんだよな?」
「はい、建造は各資材を機械に入れて、建造のスイッチを入れるだけです。ただし資材は補給にも必要になりますから、配分は よく考えて━━」
ガチャ!
明石の説明の途中で勝手に おっ始めるダンテ。
「って!もう やってるし!私の話 聞いてました!?」
「え?・・・・・・・・・うん」
「何ですか今の間は?」
「(すごく心配・・・)」
「何かタイマーが表示されたぞ」
「それは建造が終わる時間ですよ。それより、資材どれだけ入れたんですか?」
「テキトーに入れたから覚えてねぇな、ハッハッハッ!」
「(もう この人ヤダ~!)」
「(激しく不安・・・)」
ダンテのフリーダムな行動に胃が痛くなる明石と大淀。
「すぐに建造を終わらせたい時は、この高速建造材を使ってください」
「これを どうすんだ?」
「こう使うんですよ!」
高速建造材から炎が放射され機械を覆った。
「・・・派手だな」
タイマーが瞬く間に0になると、中から艦娘が出てきた。
「球磨型 軽巡洋艦3番艦の北上だよ~。あんたが提督?」
「まぁな」
「そっか、よろしくね」
「大淀です」
「明石です。よろしくね!」
「うん、よろしくね~」
「生まれたてにしてはデカい赤ちゃんだな」
ダンテは いつもの調子で軽口を飛ばす。
「いや赤ちゃんって・・・」
北上も流石に これにはツッコミを入れる。
大淀と明石が説明を始める。
「私達 艦娘は ある程度 成長した姿で生まれます。艦種で それぞれ違いますけど」
「大人の姿から子供まで様々です」
「まさか年寄りまで出てくるのか?」
「いえ、それは流石に・・・」
「最早 娘とは呼べません」
ダンテの疑問に大淀と明石は苦笑いを顔に浮かべた。
「明石、北上を寮に案内してやりな。必要なら他の場所もな」
「はい、分かりました!」
「大淀、演習場に案内してくれ」
「此方です」
*演習場*
演習場では鳳翔が見守る中、電が水上移動の訓練をしていた。
「スゲーな!水の上に立ってるぞ!」
「艦娘は艤装を付けることで海上を移動することが出来るんです」
「しっかし、あんなガキまで戦いに出さなきゃなんねぇのか?」
「子供と言っても艦娘ですから、深海棲艦とは十分 戦えますよ」
「可哀想に・・・」
「・・・・・・・・・?」
「ガキは遊んでりゃ良いんだ。戦う必要なんて無いのにな」
「そうですね。そんな時代が早く来れば良いんですが・・・」
「あら提督」
鳳翔がダンテと大淀に気付き声を掛ける。
「調子は?」
「頑張ってますよ、電ちゃん」
「おーい、頑張れよー!」
「あっ、司令官さん!頑張るのです!」
「・・・赤城達は どこだ?」
「赤城さん達なら、空母専用の弓道場に居ますよ」
「行きますか?」
「そうだな」
*弓道場*
「失礼します」
「提督、お待ちしておりました」
「俺達は気にせず続けな」
「では・・・」
赤城と加賀は訓練に戻り、まず赤城から弓を引いて矢を放つ。すると矢は艦載機になり、機関砲で的を撃ち抜いた。
「おいおい、スゲーな!飛行機になったぞ!大したもんだな」
ダンテは拍手しながら素直に称賛する。
続いて加賀も艦載機を放つ。
「ん~。矢が飛行機になるなんて どういう原理なのかねぇ」
「私達 空母は、艦載機の媒体となる矢を放ち戦います。航空戦を制することで艦隊を勝利へ導きます」
「矢の他に、式神などを媒体に艦載機を放つ艦娘も居ます」
「中々おもしろいな」
赤城と加賀の説明に興味津々で話を聞くダンテだが、式神が何なのかだけは解っていない。
「提督、他に案内しなければならない場所があるので そろそろ・・・」
「ちょっと待ってくれ」
そう言ってダンテはホルスターから徐に銃を抜く。
「・・・提督?」
「「・・・・・・・・・」」
大淀はダンテの行動の意味が解らなかった。
ダンテは海の上にある的に向かって銃を構える。そして引き金を引き弾が撃ち出される。ダンテ達が居る場所から かなり離れているにも関わらず、弾は吸い込まれるように的の真ん中に命中した。大淀、赤城、加賀は人間離れした視力で その様を目撃した。
「・・・・・・凄い」
「お見事です、提督」
「お褒めに与り光栄だね」
「・・・・・・・・・」
加賀はダンテとの力の差を改めて感じた。風を読み、普通の人間ではハッキリと目視するのも難しい距離の的に、しかも ど真ん中に難無く命中させたのだ。
「じゃあ俺達は行くから、頑張りな」
「では失礼します」
2人を見送った赤城と加賀。
「どうしました?」
「彼は本当に何者なんでしょう」
「ふふっ、私達の提督ですよ。さぁ、私達も提督に負けないように続けましょう」
「はい」
*入渠ドック前*
「此処が入渠ドックです。傷付いた艦娘は此処で傷を癒します」
「中は どうなってんだ?」
「お風呂です」
「風呂かよ・・・」
「入渠ドックの お湯には特殊な成分が入っているので それで治ります。ダメージによっては入渠時間も変わりますね。早く治したい時は、高速修復材を使えば すぐに終わります」
「OK」
「因みに普通の お風呂としても使えます」
「あっ、そう・・・」
*作戦指令室*
「此処が艦隊の指令を出すための場所です」
「思ってたより狭いな」
「そうですか?」
「う~ん・・・」
「重要な場所は これぐらいですね」
「なら執務室に戻るか」
・・・・・・
ダンテは執務室の執務椅子に座って机に足を乗せ、頭の後ろで手を組んで休んでいた。
ノックが聞こえ、入ってきたのは間宮と北上。
「提督、お茶菓子を ご用意しました。お茶 淹れますね」
「悪いな」
「あたしも居るよ~」
「明石と一緒じゃなかったのか?」
茶菓子を食べながら聞くダンテ。
「一通り案内はしてもらったよ。食堂に行ったら間宮さんが提督の所に行くって言うから付いて来たの」
「Japanese green tea飲んだら昼寝するから好きにしてな」
「えー、せっかく来たから話し相手になってよ」
「ったく・・・。間宮」
「何ですか?」
「こっちに来てから この・・・緑茶?初めて飲んだけど悪くないな」
茶を飲みながら感想を述べるダンテ。
「ありがとうございます」
「じゃ、おやすみ」zzz
「提督って いつも こんな感じ?」
「・・・そうですね」
大淀が少し困ったように答える。そして間宮がフォローする。
「でも、悪い人じゃないですよ」
「あたしは まだ分かんないな~」
「以前、赤城さんと加賀さんに仰ったそうです」
“お前らは兵器じゃない。人間だ”
“涙を流せるのは人間に与えられた権利だ”
「へぇ~、ちょっとカッコいいね」
「前の提督は私達を兵器として見ていましたから、その言葉で私達は救われました」
「だから北上さんも、ここに来て良かったと思えますよ」
「うん、そだね」
「・・・・・・・・・」
ダンテは起きていたのか本当に寝ていたのか分からないが、そんな話の中でも目を瞑っていた。
・・・・・・
夜になり、食堂での北上の紹介も終わり皆で食事をしていた。
「ねぇ、皆から聞いたんだけど、提督って悪魔と戦ってんの?」
「まぁな」
「何か漫画の世界だね」
「そんな面白いもんじゃねぇぞ。人間のルールなんて通じない相手だからな」
「ふ~ん」
大淀と赤城から予定に関する質問が飛ぶ。
「明日は どうします?」
「今日と一緒だな」
「出撃しないんですか?」
「急ぎの任務も無いし、まだ大丈夫だろ。明石、明日2人 建造しといてくれ」
「どの艦種にします?」
「駆逐艦辺りで良いだろ」
「分かりました!」
「あたしは?」
「電と一緒に訓練してな」
「えー駆逐艦?」
「予定も俺が決めなきゃならないのか?」
「提督ですから」
大淀が一言でバッサリだ。
「面倒だな」
さらに鳳翔が止めを刺す。
「今後は 戦いも激化すると人手も要りますから、もっと大変ですよ」
「マジか・・・」
雑談をしながら今日という1日が終わった。
・・・・・・
朝になり、ダンテは執務室のソファーで寝ていた。そこに赤城と加賀が起こしに来た。
「提督、起きてください。提督?」
「・・・・・・・・・今 何時だと思ってんだ?まだ朝だぞ」
「朝だから起こしに来たんです。朝食の時間になっても来ないので」
「皆 提督を待って お腹を空かせてます。あと服を着てください。何故 上半身 裸なんですか?」
「風呂上がりで寝たからな」
「(まだ冬なのに寒くないのかしら?普段も素肌にコートで・・・)」
「(裸でウロウロされても困るわね。鳳翔さんと相談かしら?)」
加賀の大きな溜め息の後、3人は食堂に向かった。食堂に入ると、他の艦娘は既に席に座っていた。
「提督、やっと起きましたね」
鳳翔が困ったように言う中、3人も席に座る。ダンテは気だるげに隣に座っている電を見る。
「電は早起きだな」
「司令官さんに褒められたのです」
「良かったですね」
大淀がにこやかに電と言葉を交わす。
「それより早く食べようよ。あたし もう お腹ペコペコだよ~」
北上は既に限界だった。
『いただきます!』
「そういや明石」
「何ですか?」
「俺用の艤装って造れるか?」
『ぶっ!?』
一斉に朝食を吹き出す艦娘勢。
「汚いな・・・」
「ゲホッ、ゲホッ、えっ、艤装!?提督も主砲とか背負って戦うんですか?」
「主砲は要らねぇけど、お前らみたいに海の上を歩きたいな。水上散歩なんて中々できる経験じゃないからな!」
ダンテは どことなく楽しそうだ。
「人間が艤装 付けて海に出るなんて聞いたこと無いですよ」
「お前らも人間だろ」
「いや、私達は艦・・・あっ!」
そこで明石は赤城と加賀から聞いたダンテの言葉を思い出した。
「えっと
「じゃあ問題ないな」
「え?」
「俺は
『・・・・・・・・・?』
艦娘達はダンテの この言葉の意味を、もっと先の未来で知ることになる。
「普通じゃないって、どういうことですか?」
「その話は また今度な。で、造れるのか?」
「造ったことは無いですが、面白そうですね。やってみます!」
「じゃあ頼むぜ、ごちそうさん。俺は もう少し寝るから起こすなよ」
そう言ってダンテは食堂から出て行った。
「司令官さんも海に出るのですか?」
「提督も無茶苦茶 言うね。いくら悪魔と戦ってるからって、流石に艤装 付けて海に出るのは無理でしょ」
「どうかしらね?」
「え?」
「あの人が悪魔と戦っている姿を見ていると、それ位やってしまいそうですよ」
加賀と赤城からは冗談を言っているようには見えない。
「え~・・・」
・・・・・・
*昼 執務室*
「提督、お昼です。起きてください」
大淀が起こしに来た。
「もう昼か・・・」
「新しい艦娘が着任したので食堂に来てください」
「よし、行くか」
*食堂*
食堂に行くと見知らぬ艦娘が居た。
「彼女達は暁さんと龍田さんです」
「あなたが司令官ね!一人前のレディとして扱ってちょうだい!」
「龍田よ~。よろしね~」
「暁さんは暁型 駆逐艦1番艦です。そして龍田さんは天龍型 軽巡洋艦2番艦です」
「よろしくな。それにしても・・・」
ダンテは暁を じっと見る。
「・・・・・・・・・?」
「一人前のレディだって?」
「そうよ!」
「ハッ!お前は まだガキの部類だ」
「暁はガキじゃないわよ!」
「おう そうか、
「ふふん!」
暁はレディと呼ばれ胸を張ったが、ダンテの嫌味までは解らなかった。
「暁ちゃんは電の お姉ちゃんなのです」
「そうか、姉貴に会えて良かったな」
「なのです!」
「あの~、ここには天龍ちゃんは居るのかしら~?」
「天龍?・・・ここには居ないな」
「そうなの~、早く会いたいわ~」
「そのうちな」
「2人は午後は どうします?」
「施設の案内は終わってるのか?」
「午前中に」
「なら電と北上と一緒に訓練だな」
「だそうです」
「任せといて!訓練も一人前のレディとして こなしてみせるわ!」
「了解~」
「明石は どうした?」
「提督の艤装 造るのに工廠に籠ってるよ」
北上が答える。
「食事は後で私が持って行きますので」
間宮が持って行くなら、明石の食事問題は心配ないだろう。
「なら、昼飯にするか」
・・・・・・
昼食も無事に済み、午後のスケジュールが始まった。
*執務室*
ダンテは大人しく執務をしていた。すると、明石が急いで執務室に入ってきた。
「提督!出来ましたよ!」
「よっしゃ!待ってたぜ!」
「とりあえず演習場でテストしましょう」
*演習場*
演習場に移動した2人。そこには暁、電、北上、龍田、鳳翔が訓練中だった。
「あっ、提督できたの?」
北上が声を掛けてきた。
「これからテスト走行ってやつさ」
ダンテは脚だけの艤装を付けて準備万端だった。艦娘達は緊張の面持ちでダンテを見守っていた。
「おぉ、水の上に立ってるぞ!」
ダンテは、明石から艤装の使い方の説明を受ける。
「以上で艤装の説明は終わりです。では、どうぞ!」
「任せときな」
ドバァーーン!!
『っ!?』
・・・何が起きた?
ダンテはデカい水飛沫を上げながら急発進した。
「・・・・・・・・・」
ダンテの真後ろに居た明石は ずぶ濡れになった。
「・・・・・・・・・ハクシュンッ!」
一方ダンテは
「イヤッホォォォウ!!!!!」
楽しそうだった。
「明石さん、大丈夫ですか!?」
一通り楽しんだダンテは陸に上がった。
「ヒドイ目に遭いました・・・ハクシュンッ!」
明石は鳳翔から受け取ったタオルで身体を拭いていた。
「どうした明石?お前まさか服 着たまま泳いだのか?ハッハッハッ!」
「誰のせいだと思ってるんですかー!」
「悪かったな」
謝罪の言葉を述べるダンテだが、その顔はニヤニヤしていた。
「(絶対 悪いと思ってない この人・・・)」
「凄いのです、司令官さん」
「ホントに艤装 付けて走るなんて規格外過ぎるよ~」
「でもスゴいわ~」
「(ビックリした・・・)」
暁はビックリし過ぎて何も言えない。
「でも次からは気を付けてくださいね、提督」
「悪かった」
鳳翔からの お叱りを受けてダンテは両手を上げ、降参のポーズで謝った。
「凄い音が聞こえましたが、大丈夫ですか!?」
赤城と加賀が駆け付けた。
「それは・・・!」
「おう、俺の艤装が完成したんだ。見てみるか?」
「はい、お願いします!」
明石は嫌な予感がしていた。
ドバァーーン!!
またもやダンテは急発進する。すると今度は艦娘 全員が ずぶ濡れになった。
『・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・・提督ーーーー!!!」
鳳翔の怒鳴り声が響き、陸に上がったダンテは鳳翔から2時間お説教された。
「(鳳翔って、怒ると お袋みたいに恐いな・・・)」
寝るか飯 食うしかやってねぇな(ーー;)
すんませんでした!
現実の季節とかは無視します。