391話です!どうぞ!
深海運河海域にて、Devil May Cry鎮守府と横須賀鎮守府、舞鶴鎮守府、呉鎮守府、佐世保鎮守府、岩川基地、単冠湾泊地、宿毛湾泊地による協同作戦が開始された。
作戦はA~Fの6チームに分けられ、B~Fチームは敵艦隊と会敵し、変異した深海棲艦との戦闘に突入する。
そのタイミングで、Devil May Cry鎮守府の艦娘のみで編成されたAチームは、アマ・デトワール号に乗って海域のド真ん中を突き抜けるため、敵主力が居るポイントを目指す。
そしてB~Eチームは、ダンテとネロ、バージル、トリッシュの活躍もあり会敵した敵艦隊を撃破し、他のチームと合流するため先へと進むのだった。
*深海運河 最終防衛線 Cチーム 4月3日 15:24*
合流ポイントへ向け、ネロ達Cチームが航行してると、そこにトリッシュ達Bチームが来て合流する事ができた。
ネロ「トリッシュ、皆も無事か?」
トリッシュ「えぇ。深海棲艦と戦うのは初めてだけど、中々に刺激的だわ」
ネロ「流石ダンテの仲間だな。楽しむ余裕もある訳か」
トリッシュ「ただ好奇心旺盛なだけよ」
などと話してると、偵察機から深海棲艦の輸送船団を発見した入電が入る。
ただ、その報告を受けた横須賀 第2艦隊の龍驤は、訝しげな表情で目を細めた。
横須賀龍驤「何や これ?どういう事や?」
横須賀那智「どうした?」
横須賀龍驤「いや、何か深海棲艦の動きが変なんや」
敵は この海域にて最終防衛線を構築していた。それなのに敵艦隊は、現海域から離脱するように航行しているらしい。艦娘の艦隊が進軍中なのは向こうも既に把握してるはずだが・・・。
それに最終防衛線を構築する時に、深海棲艦は既に物資の確保もしてあるはずだ。今になって物資の調達で遠征に出るとは考えられない。
深海棲艦の不審な動きに艦娘達は考えを巡らせ、ネロとトリッシュは互いの顔を見合わせ、どこか納得したような表情をしていた。
ネロ「どうやら、まだマトモなのが残ってたみたいだな。深海棲艦をマトモって言っていいのか分からないけど」
トリッシュ「ブラックスミスが原因か、変異体か、その両方か・・・深海棲艦にとっても尋常じゃない事態が起きてるみたいね」
ブラックスミスは艦娘だけでなく深海棲艦をも取り込み、バラバラにしてパーツを剥ぎ取っている。そんなのが現れたとなると、深海棲艦にとっても天敵が現れたようなものだろう。
ほっぽとアカギがブラックスミスと共に現れた同族、つまりは変異体だが、そいつらに襲われた事からも、通常の深海棲艦からすれば変異体も敵であると言える。
もしブラックスミスや変異体のせいで深海棲艦側の事情が大きく変わり、最終防衛線を構築した この海域から離れなければならなくなったとしたら・・・。
アイオワ「・・・最終防衛線は今どうなってるの?」
『・・・・・・・・・』
それは深海棲艦が構築した最終防衛線まで行き、その目で確かめなければ何も言えない。
それでもネロ達は、碌な事になってないという事だけは不思議と判った。
隼鷹「それは兎も角、輸送船団どうすんのー?」
ネロ「・・・このままのルートで進めば どうなる?」
しおい「現在の船速だと、敵輸送船団と会敵します」
ネロ「となると・・・」
アイオワ「叩きましょ」
横須賀陸奥「でも逃げてるなら、このまま放置して弾薬を温存する事もできるのよ。本気?」
アイオワ「もし資材 持ち逃げしてるなら、敵の物資 減らすチャンスでもある。今後のためって考えたら、叩いて損はないはずよ」
深海棲艦との戦争は いつ終わるか分からない。まだ この先も長く続くなら、敵の物資を減らして少しでも今後の戦況を有利にしておくべきだと、アイオワは先の事も見据えて考えていた。
ネロ「う~ん、じゃあ行くか?」
輸送船団であれば それほど時間も掛からないだろうと判断し、B・Cチームはルート上の敵輸送船団を序でに撃破する事を決めた。
*Eチーム*
一方Eチームも、バージルの活躍により問題なく予定のルートを進み、D・Fチームとの合流ポイントへ来ていた。
そこに、ダンテ達Dチームも合流ポイントへ到着した。
バージル「遅かったな」
ダンテ「お嬢ちゃん達が思ったより働いてくれなくてな。困ったもんだぜ」
瑞鶴「ちゃんと働いてますぅ~」
加賀「そんなこと言うなら、しばらくデザートのストロベリーサンデー禁止ね」
ダンテ「ちょっと小言 言ったら すぐ これだ・・・」
バージル「・・・・・・楽しそうで何よりだ」
ダンテ「楽しくねぇよ」
蒼龍「あはは・・・それより、ルシアさん達Fチームは まだかな?」
ダンテ「まだ来てないのか?」
佐世保妙高「心配ですね」
ダンテ「ルシアが居れば大丈夫だとは思うが━━」
その時、近くで大きな水柱が上がり、ブラックスミスが現れた。
ブラックスミスを見て艦娘達は顔を引き攣らせ、ダンテは どこか呆れたような薄ら笑いを浮かべた。
ダンテ「おーおーおー、やっと今回の目玉が出てきやがったか」
バージル「なら、アレがブラックスミスか」
蒼龍「て、提督、任せていいんですよね?」
ダンテ「俺とバージルで前に出る。後ろから適当に援護しといてくれ」
飛龍「多聞丸、行くよ!」
ダンテとバージルは、魔剣ダンテと閻魔刀を手に正面からブラックスミスに向かっていき、空母は艦載機を発艦、それ以外の艦種の艦娘が砲撃を開始する。
*Fチーム*
その頃ルシア達Fチームは、敵潜水艦隊との戦闘に手間取っていた。
艤装を外して水中戦を挑んでいたルシアだったが、突如として深海棲艦が変異し、身体中から生えた触手にルシアが捕まり拘束されてしまっていた。
ただ、水上の艦娘達は その事に気付いていなかった。
阿賀野「何で こんなに爆雷 投下してるのに1隻も沈まないの!?」
夕張「知らないわよ!大淀、どうなってんのよ?!」
大淀「私に言われても・・・」
ソナーには最初に敵潜水艦隊を見付けた時と同じ4つの反応がある。
それなりにダメージを与えていたはずだが、まだ1隻も轟沈していない事に不信感が募る。
それにルシアが海に潜り、直接 戦いを仕掛けていった。当初の予定と違って時間が掛かり過ぎている。
しかし、水上艦には海中で何が起きてるのか知る術がない。
だが そこで、睦月が ある予想を口にする。
睦月「もしかして、私達の下に居るのって変異体じゃ・・・」
夕立「知らない間に、変異体と戦ってたって事っぽい!?」
大淀「(だとすれば、こんなに時間が掛かってるのも説明が付く・・・!)」
変異する深海棲艦が変異体になると傷が癒え、それまでのダメージが全てなかった事になる。
それに加え、本来の深海棲艦が持たない能力まで発現し、パワーアップまで遂げる。
変異体の可能性と時間の経過から大淀は、海中でルシアに何かあったのだと考えが至る。
単冠多摩「どうするにゃ?」
大淀「Fチーム、艦隊 旗艦から随伴艦、及び各艦隊へ!これより指定する位置へ移動してください!」
4艦隊から成るFチームは、大淀の作戦を聞いて それぞれ東西南北へと4方向に分かれ離れていく。
大淀は、海中でルシアが良くない状況に陥り、それを打破できない状況にあると考えた。
艦娘達が そこへ手助けに入るには、変異体に直接ダメージを与え、ルシアが窮地から脱する隙を作るしかない。
だが これまでのように、ソナーの反応を見ながら爆雷を投下していたのでは運任せになる。どれだけタイミングを見計らって投下しても、爆雷は ゆっくりと沈み時間差で爆発する。爆発する前に影響範囲の外に逃げられる事も珍しくないのだ。
確実に変異体を爆発に巻き込むには広範囲且つ、逃げ場もない程ギュウギュウに投下するしかない。そして そのために、Fチームは4方向に分散したのだ。
4艦隊は ある程度 離れるとUターンし、横1列の単横陣で爆雷を投下しながら互いに向かっていく。
そして丁度 中心となる位置で、ぶつからず互いの間を上手く通り抜けていく。
海中では、所狭しと投下された爆雷が沈んでいき、変異体が爆発に巻き込まれる。その瞬間、ルシアを捕まえていた触手の拘束が緩む。
ルシアは身体を回転させて触手を振り解き、更に二振りの剣カトラシアで触手を斬り落とす。
そして連射性に富む水中用ボウガンで矢を発射し、追撃を行う。
変異体はボウガンでダメージを追いながら、突然ルシアを無視して浮上していく。
ルシア「(どうして上に・・・?っ、まさか!?)」
変異体が何を目的として浮上していくのか気付いたルシアも、変異体を追って浮上していく。
水上ではソナーを確認してる艦娘達が、敵の反応が減らない事に顔を険しくさせていた。
単冠霞「ちょっと、反応が4つのままなんだけど!下は どうなってるのよ?!」
単冠電「ルシアさんは無事なのです?」
夕張「大淀、これマズいんじゃないの?」
大淀「ルシアさんが どうなってるか判らない以上、正しい判断ができない。兎に角 爆雷を投下し続けるしか━━」
宿毛高波「ちょっと待ってください!敵の動きが おかしいかもです!」
『え?』
直後、無数の魚雷が艦隊に着弾する。
阿賀野「ちょっと何!?何なのよ これ!?」
避ける隙間もない程に迫る魚雷が着弾し続け、艦娘達は為す術もなく損傷が拡がっていく。
変異体は変異した事により、従来の兵装に比べて異常な数を載せている。敵潜水艦隊が変異すれば、魚雷と発射管が増えてるはずだ。それなら艦隊が どうしようもない程の魚雷を撃ってきても おかしくはない。
雷撃が止まり、爆煙が風に流され艦隊が姿を見せるが、艦娘達は全員 大破の損傷を受けていた。
すると、ルシアが遅れて海面に顔を出した。
ルシア「皆、大丈夫!?」
夕張「ルシア、無事だったんだ・・・」
大淀「全員 大破の損傷を受け、これ以上の戦闘の継続は不可能になりました・・・」
阿賀野「ルシアさん、1人で戦える・・・?」
ルシア「やってみる。皆は安全な場所まで離れてて」
そう言って、ルシアは再び海中へと潜る。
単冠比叡「まさか、大して活躍もしないまま終わるなんて・・・」
単冠金剛「一先ず、狙われない所まで退きまショウ・・・」
4艦隊は航行するだけなら まだ動く事ができたため、残念ながら敵潜水艦隊はルシア1人に任せ、戦闘に巻き込まれないだろう場所まで退く事にした。
海中では、泳ぐルシアが敵潜水艦隊の姿を目視で捉え、真っ直ぐに向かっていた。
ルシア「(まだ温存しときたかったけど、こうなったら出し惜しみしてる場合じゃない)」
デビルトリガーを発動し、ルシアは魔人の姿へと変貌する。
追ってくる魔人ルシアを迎撃するため、敵潜水艦隊は触手を伸ばし攻撃してくる。魔人ルシアは それを避け、斬り落とし、更に接近していく。
間合いに入った瞬間、魔人ルシアはカトラシアで何度も斬り掛かり、アミュレットにデビルハーツ・エレクトロハートを装備していた事から、海中で稲妻が迸る。
しかも雷属性は敵潜水艦隊に有効だったらしく、かなりのダメージが入っていた。
潜水カ級eliteから触手が伸びるが、アクアハートを装備して泳ぐスピードが少し上がっていたため捕まる事なく避け、反撃に追尾性能のある羽『セラフィックソアー』を飛ばし、更に変異体に損傷を与えていく。
ルシア『(水中だと攻撃方法が限られてくる。どうにか海面の上に押し出せれば・・・)』
魔人化は ずっとは続かない。魔人化に必要な魔力が切れれば元の姿に戻ってしまう。
魔力が溜まるのを待ち、再び魔人化する事も可能だが、それまでに敵潜水艦隊が どんな行動に出てくるか分からない。できれば今 追い込んでる状況で倒すのが好ましい。
潜水ソ級flagshipに接近した魔人ルシアは、攻撃するのではなく身体を掴み押し込んでいく。
潜水ソ級flagshipから伸びた触手が魔人ルシアに絡み付き締め上げてくるが、魔人ルシアは それを無視して押し込みながら、潜水カ級eliteに ぶつける。
そのまま更に押し込み潜水カ級2隻にも ぶつけ、敵潜水艦4隻を押し上げながら浮上していく。
瞬時にアミュレットのデビルハーツを入れ替え、フレイムハート、オフェンスハート、エリアルハートで、炎属性と飛行能力を その身に宿し、攻撃力を上げる。
海面に到達する寸前に潜水ソ級flagshipにカトラシアを突き刺し、勢いのまま海面の上へと飛び出す。
そして飛行能力を利用して、敵潜水艦隊4隻を空 高くまで連れていく。
カトラシアを抜いて敵潜水艦隊を宙に放り出し一旦 離れると、縦横無尽に飛び回りながら4隻を斬り刻んでいく。
そして炎を纏った『セラフィックソアー』を連続で飛ばすと、突き刺さった羽の炎に引火したのか敵潜水艦隊が爆発炎上する。火達磨になった敵潜水艦隊は海へと落ちると、そのまま轟沈した。
魔人ルシアは艦娘達の元に飛び、艤装を装着しながらデビルトリガーを解除して着水する。
ルシア「皆、私が倒すのに時間 掛かったせいで ごめん・・・」
夕張「ルシアが謝る事ないよ。時間 掛かったのは私達も同じだし」
大淀「それに、今回の作戦は主力のAチームが、作戦目標に到達できるようにするのが目的です。途中で脱落するチームが出るのは想定内ですから」
今回6つのチームに分けたのは、敵戦力を分散させて、主力のAチームが作戦目標に到達できるよう敵を引き付けるためだ。Fチームは これ以上の進軍は不可能だが、役目は果たしたと言えるため、ルシアが責任を感じる必要はないのだ。
睦月「ルシアさん、行ってください。ルシアさんなら、まだDチームとEチームと合流できるはずですから」
ルシア「でも、皆だけで戻れる?」
阿賀野「大丈夫!見た目より元気だし、赤色海域の外までなら動けるから!きらりーん!☆」
夕張「・・・こんな調子だから大丈夫」
ルシア「分かった。必ず、ダンテ達と作戦を成功させてくる」
ルシアは艦隊に背を向け、D・Eチームとの合流ポイントへ向かう。
それを見送り、艦隊も赤色海域の外に離脱するため移動を始める。
そんな中、単冠艦隊と宿毛艦隊は、自分達の泊地へと通信を繋げていた。
単冠金剛「提督ぅ、全員 大破したから帰投しマース・・・」
単冠『全員 大破!?大丈夫なの!?何があったの!?』
単冠千代田「エグい潜水艦隊の雷撃で何もできなかったの!」
単冠千歳「提督、変異体は想像以上に恐ろしい存在です。この先、今まで以上に苛烈な戦いになるかも・・・」
単冠『・・・変異体に関しては まだ不明な点が多い。少しずつ対処していこう』
宿毛『迎えの艦隊を向かわせるから、赤色海域の外に出るまで頑張って!』
宿毛雪風「お願いします!」
既に夜となっており、闇夜が辺りを支配している。艦隊は他の敵に見付からないよう、闇夜に紛れて赤色海域の外を目指すのだった。
*B・Cチーム*
B・Cチームは海域から離脱しようとする敵輸送船団に攻撃を仕掛けたが、敵輸送船団は反撃もせず逃げ続けるだけだった。
追撃しようとするが、突然 海中から触手が飛び出し、ネロは咄嗟に動きを止める。もし止まっていなかったら、串刺しになるか ぶつかっていただろう。
別の触手が数本 飛び出すと、そちらは逃げる敵輸送船団を串刺しにする。
直後、海中から黒い巨体が浮上し、探照灯に照らされ露になったのはブラックスミスだった。
ブラックスミスは敵輸送船団を串刺しにした触手を引き戻し、深海棲艦を取り込んでしまう。
ネロ「おいおい、こいつがブラックスミスかよ・・・!」
トリッシュ「深海棲艦のアカギの話じゃ、“艦娘も取り込んで分解する”だったかしら?艦娘の皆は下がって!」
トリッシュが言うのも束の間、ブラックスミスから触手が伸び、その矛先は艦娘達へと向かう。だがネロが間に回り込み、レッドクイーンを大きく振って弾き返す。
ネロ「言ってる傍から狙ってんじゃねぇよ」
鳴き声か定かではないが、邪魔された事に怒ったのか、ブラックスミスからファーンとサイレンのような音がする。
直後、ブラックスミスが赤いフジツボのような物から、爆発性の黒い球体を飛ばしてきた。艦娘達は後退しながら砲撃し、黒い球体を相殺していく。
反対にネロとトリッシュは、ブラックスミスに向かっていく。
トリッシュはルーチェ&オンブラを連射し、接近したネロは跳躍しながらレッドクイーンを振り下ろすが、ブラックスミスの表面で止まり刃が入らない。
ネロ「(かったいな・・・!)っ・・・おらぁっ!」
ブラックスミスを踏み台にして また跳躍すると、今度は重力に従った落下の勢いを乗せてレッドクイーンを振り下ろす。すると、ブラックスミスの身体に僅かだが罅が入った。
ネロ「ハハッ、どんなもんだ!うわっと!?」
どんなに硬かろうと自分には負けるとネロが笑ってると、ブラックスミスが移動を開始して大きく揺れる。
トリッシュ「ネロ!本体を攻撃しようにも、敵の攻撃が激しくて艦娘達じゃ切り抜けられないわ!先に攻撃を止める必用がある!」
ネロ「おっと、そうだった。だったら俺は、この赤いのだ!」
ネロはブラックスミスに乗ったまま、巨体の頭にある赤いフジツボに攻撃を仕掛けていく。
ブラックスミスは深海棲艦の物に似た砲塔を動かし砲撃もしてくるが、トリッシュは砲撃を避けながら海を駆け、ルーチェ&オンブラを連射して そちらの破壊を試みる。
そして後ろに下がった艦娘達は、いつまでも飛んでくる爆発性の黒い球体の対処に忙しくしていた。広範囲に広がりながら飛んでくるため、下手に動き回って逃げるより撃ち落とした方が安全であった。
*D・Eチーム*
同じく先にブラックスミスと戦っていたD・Eチームだが、こちらもダンテとバージルが居ながらも倒すのに時間が掛かっていた。
ダンテ「大して芸もないくせに、ムダに頑丈なだけが取り柄ってのは面白くもねぇな!」
文句を言いながらも、ブラックスミスの頭にある赤いフジツボの1つをダンテが破壊する。
バージル「あまり言ってやるな!艦娘の方が まだ芸があるなど、口が裂けても言えん!」
嫌味を言いながら、もう片方の赤いフジツボをバージルが破壊する。それにより、フジツボから発射されていた爆発性の黒い球体の飛来が止まる。
岩川摩耶「よし!あの丸めた鼻クソみたいなのが止まったぞ!」
呉長門「いや、まだ来るぞ!」
ブラックスミスの身体にある深海棲艦の物に似た砲塔が動き、全ての砲門が火を吹き艦娘達に砲撃する。
艦娘達は回避行動を取りながら、ダンテとバージルがブラックスミスの頭に乗ってるのも構わず負けじと反撃する。
ところが・・・
バージル「ええい、小娘共が鬱陶しい!」
ダンテ「あいつら もうちょっと狙って撃てねぇのか!」
ダンテがDr.ファウストでレッドオーブを、バージルが幻影剣を飛ばし、艦隊が撃った自分達への直撃コースの砲弾を幾つか相殺していき、意図せずブラックスミスを守る形になってしまう。
呉長門「クソッ、思ったより当たらんぞ!」
岩川摩耶「もっと撃てぇ!」
相殺される事で砲弾が当たらない状況に、艦隊は意地になって更に攻撃を激しくさせる。しかし、やっぱりダンテとバージルに邪魔される。
佐世保酒匂「ちょっとダンテ司令とバージルさん!邪魔しないでよ!」
天龍「2人は どっちの味方なんだよ?!」
「「お前らのせいだ!!」」
天龍「・・・・・・あれ?」
最早 誰と誰が戦って、誰と誰が味方なのか分からなくなってきた。
*Aチーム*
アマ・デトワール号に乗るDevil May Cry鎮守府の艦娘のみで編成されたAチームとアーロンは、敵と遭遇せず順調に作戦目標への航路を進んでいた。
そんな中、アーロンは状況を確認するため、通信サポートの あきつ丸に無線を繋げた。
アーロン「あきつ丸君、作戦進行具合は どうかね?」
あきつ丸『B・Cチームが合流し、現在Jポイントでブラックスミスと交戦中。D・Eチームも合流し、こちらもHポイントでブラックスミスと交戦中であります』
アーロン「ほう、研究対象が出てきたか。これは楽しみだ」
叢雲「ちょっと待って。Fチームは?」
あきつ丸『Fチームは、Gポイントの潜水艦 警戒線での戦闘で全艦 大破となり、現在 作戦海域から離脱中。ルシア殿1人でD・Eチームと合流するため向かってくれてるであります』
伊勢「Fチームはダメだったか・・・」
アーロン「そう落ち込む事もないだろう。作戦概要は ざっと目を通しておいたが━━」
Fチームは対潜水艦隊用に、対潜攻撃手段を持つ艦娘を多く編成していた。ルシアが現在 航路を進んでるのなら、敵潜水艦隊を撃破できたという証拠だろう。
アーロン「━━そういう意味では、Fチームは役目を果たしたと言える。轟沈艦が出てないなら尚更 問題はないだろう」
鳥海「そうは思えません。敵潜水艦隊が出るポイントは他にも確認されています。対潜用の艦隊が居なければ、私達との合流成功率は著しく低下します」
アーロン「対潜攻撃なら第7艦隊と、呉の第3艦隊が まだ残ってる。それに水中戦ができるダンテ君と、これから合流するはずのルシア君が居れば まだ切り抜けられるはずだ。誤差の範囲だよ」
摩耶「けっ、ドライな野郎だぜ」
アーロン「君達こそ作戦の目的を見誤らないでくれよ?重要なのは君達Aチームが作戦目標に到達して目標を叩き、私が安心して調査できるようにする事だ。他の事に気を取られてると失敗してしまうよ」
大井「何よ偉そうに・・・」ボソボソ・・・
川内「1つ教えてよ」
アーロン「何かな?」
川内「作戦目標にある物を調査した後、それを どうするつもり?」
アーロン「・・・その質問、まだ私を信用してないと見える。まぁ、それもムリのない話か。間接的にとはいえ、君は私を恨んでいるだろうからね」
川内「別に。もう割り切って前に進むって決めたから、今更 呉の神通と那珂の事を とやかく言うつもりはないよ」
時雨「でも、確かに まだ信用はできないよね。僕達は命令があるから仕方ないけど、提督も利害が一致してるから協力してるだけで、信用とは別問題だよ」
川内「だからこそ作戦目標にある物を調べた後、あんたが それを利用して また余計な事しないかが気になるの」
アーロン「・・・なるほど。だが その心配はないよ。私が調査に出向くのは、君達や魔剣士達が今後の対処をしやすくするためだ。それで何かをするつもりはない」
アーロンは そう言うが、艦娘の何人かは本当なのか疑いの目で彼を見る。
だが、今は その問答をしても埒が空かないだろう。全ては作戦目標に何があるのか、何が待ち受けているかで変わるのだから。
大和「皆さん、今は作戦に集中しましょう」
Aチームとアーロンは、静かに作戦目標を目指して航路を進むのだった。
次回も宜しく お願い致します!