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408話です!どうぞ!
*Devil May Cry鎮守府 食堂 5月27日 8:00*
鎮守府へと戻る事ができた鈴谷は、食堂にある依頼書が貼られたコルクボードを見ながら、姉妹艦の最上と三隈、熊野から、便利屋としての業務体制が変わった事を説明され、驚いていた。
今までは提督であるダンテや、秘書艦である赤城、秘書艦補佐の加賀、事務全般を任されてる大淀が仕事を割り振っていたが、自分で好きな仕事を選べるようになり、鈴谷は知らない間に自由度が上がっていた事に感動していた。
鈴谷「うわ~、鈴谷好みのスタイルになってるじゃん」
最上「鈴谷が居なかった間に、色々とあったからね」
熊野「鈴谷が居なかった分の時間を、これから取り戻さなくては」
鈴谷「うん、色々 変わったのは分かったんだけど・・・」
鈴谷が微妙な顔をしながら後ろに振り向くと、その視線の先で響と ほっぽが喧嘩しており、暁と雷、電が響を引っ張り、アカギが ほっぽを引っ張り喧嘩を止めていた。
鈴谷「ほっぽ以外に深海棲艦 増えてんじゃん・・・」
三隈「それは言ったでしょ。赤城さんの肉体だけが深海棲艦になっちゃって、魂は行方知れずだって」
鈴谷「いや聞いたけどさぁ、まだ慣れないわ・・・」
熊野「それに関しても色々 大変だったのよ」
鈴谷「だろうね・・・」
深海棲艦である事から、ほっぽ1人の時でも色々 気を付けなければならなかったのに、それが2人に増えたとなれば、色々と大変だったのは鈴谷でも容易に想像はできる。
鈴谷「まぁ、少しずつ今の鎮守府に慣れるしかないか」
最上「そんなに変わってない部分も多いけどね」
事情があったとはいえ、しばらく留守にしていた分、分からない事も増えている。鈴谷は皆から話を聞きながら、以前のように今の鎮守府で しっかり動けるよう励むのだった。
・・・・・・
*執務室 10:01*
執務室では、いつものようにダンテが執務椅子に座ってるのだが、今日は如何せん不機嫌な様子だった。その理由は、海防艦の艦娘が群がってきてるからだ。
占守「司令、何で そんなに疲れた顔してるっすか?」
ダンテ「お前らのせい」
国後「ねぇ、あたしの話 聞いてる?」
ダンテ「聞いてない。聞きたくもない」
八丈「提督、このバルログっての部屋に持って帰っていい?喋るから面白い」
ダンテ「ダメだ、触るな、そいつに話し掛けるな。あと持って帰るな」
石垣「特に言う事はありません・・・」
ダンテ「そういう報告は一々してくれなくていい」
択捉「司令、今日も頑張ります」
ダンテ「うん、勝手にしてくれ」
松輪「潜水艦と戦うのが・・・怖いです・・・」
ダンテ「頑張って克服してくれ。俺じゃ どうにもできねぇ」
佐渡「いひっ!何だい、出番かい?」
ダンテ「何も言ってねぇだろ。明石に耳 診てもらえ」
対馬「存分に働くつもりですから、楽しみに・・・ね」
ダンテ「そりゃ どうも」
平戸「司令には、指1本 触れさせません。安心して」
ダンテ「じゃあ今こいつら どうにかしてくれ」
福江「司令、あたし負けないよ。負けるもんか!」
ダンテ「何に?誰に?・・・俺か?」
御蔵「提督、身体は小さいですが、力の限り、務めます」
ダンテ「ん」
倉橋「提督、倉橋、護衛任務 頑張りました!力の限り!」
ダンテ「ご苦労さん」
屋代「どんなに困難な状況でも、屋代、頑張り抜きます。皆さんを護る、それが勤めですから」
ダンテ「皆を護る前に俺を護ってくれ。こいつらガキ共から俺を護ってくれ」
日振「日振型、今日も目一杯、頑張りますっ!」
ダンテ「ん、好きに頑張ってくれ」
大東「さ、行ってみよー!」
ダンテ「どこにだよ?行きたくねぇよ」
昭南「海上護衛、益々 厳しいけれど・・・・・・負けません!」
ダンテ「俺は お前らに挫けそうだ」
鵜来「提督、私、末永く頑張ります!」
ダンテ「俺に構ってもらおうとするのは頑張らないでくれ」
しかも人数も多くて、手綱を引くのも一苦労である。
海防艦が甘えてくる時は、普段なら執務室に来る他の艦娘に押し付けるのだが、今日に限って誰も来やしない。
加賀と大淀は休暇で、彼女達も執務室には来ないだろう。
日頃からダンテは、面倒臭いという理由で今より鎮守府に艦娘が増えるのを良しとしない。
それが話の通じる大人であれば まだマシだが、海防艦は駆逐艦よりも幼く見えるため、今のダンテ達は上官と部下と言うより、ベビーシッターと子供の構図になっている。それが、ダンテが頭を抱えて疲れる原因となっていた。
ダンテ「(うちは託児所じゃねぇんだぞ。増えるにしたって何で こんなガキばっかり・・・)」
ダンテからすれば かなり幼く感じるため、艦娘だからと任務で戦いに送り出すのも躊躇われる。
ダンテが海防艦のキーキーうるさい声で引き起こされる頭痛に耐えてると、執務室の扉がノックされた。
入室の許可を出すと、入ってきたのは呉提督と彼の部下である五十鈴だった。
呉「あら、随分と賑やかね」
ダンテ「拷問の間違いだろ?」
呉「はい?」
ダンテ「いや、何でもない。おい お前ら、客が来た。他の場所で遊んでこい」
ダンテが退室するよう促すと、海防艦からブーイングが上がり拒絶し始める。
それにイラッとしたダンテは、館内放送で不知火と朝潮を呼び、2人は即座に参上した。
不知火「お呼びですか、司令?」
朝潮「何なりと!」
ダンテ「こいつら海防艦どうにかしてくれ」
不知火「・・・ほう、またですか」
またダンテの邪魔をしてるのかと不知火が海防艦を睨むと、海防艦の全員が顔を引き攣らせ、冷や汗が噴き出る。
そして彼女達は どうするべきかと出した答えは、一斉に逃走する事だった。
朝潮「こら、待ちなさーい!」
不知火「司令、失礼します。海防艦は こちらで血祭りにしておきます」
ダンテ「怪我はさせるなよ」
不知火「心得てます」
不知火と朝潮はダンテと呉提督に敬礼し、逃げた海防艦を追って執務室から退室した。
そんな騒がしい艦娘達を見送った呉提督は、どこか楽しそうに笑っていた。
呉「ダンテちゃんとこの艦娘は相変わらずね。うちの鎮守府でも、あそこまで生き生きとしてる艦娘は居ないから ちょっと羨ましい」
ダンテ「元気があるのも考えものだけどな」
呉「懐かれるのは、ダンテちゃんの人徳ってやつよ」
ダンテ「それより珍しいな、うちに来るなんて。そっちは確か、五十鈴だったか?また厄介事か?」
呉「実はダンテちゃんに、お願いがあって来たの」
ダンテ「お願い?」
呉「うちの五十鈴を引き取ってほしいの」
ダンテ「・・・どういう事だ?」
以前 呉の艦娘達は、川内との確執から呉提督の命令を無視し、Devil May Cry鎮守府に艦隊演習を挑んできた事があった。
呉提督は その罰を ずっと考えていたのだが中々 決まらず、今になって その罰が決まり、Devil May Cry鎮守府に転属させる事にした。つまりは、お詫びでDevil May Cry鎮守府で働けという事らしい。
あの日 艦隊演習を挑んできた呉の艦娘は山城と瑞鶴、熊野、大井、五十鈴、霞。
呉提督は その全員を転属させようとしたのだが、五十鈴が ある申し出をしてきた。
呉「この娘ったら、あの日の責任は自分が負うから、皆は許してあげてほしいって言うのよ。それで、五十鈴だけでも引き取ってくれない?」
ダンテ「おいおい、こっちとしては あの時の事は もう終わった話だぞ。今更そんなこと言われてもなぁ・・・」
呉「じゃあ仕方ないわね。連帯責任で別の罰を考えるわ。お邪魔して ごめんなさいね」
ダンテに断られ、呉提督は簡単に引き下がった。
彼は そのまま帰ろうとしたのだが、突然 五十鈴が土下座し、ダンテに頭を下げたのだ。これにはダンテと呉提督もビックリだ。
ダンテ「おいおい・・・」
呉「五十鈴、何してるの!?」
五十鈴「あの時の事は、私が悪いの。皆は私の言った事に同調しただけ」
五十鈴は どうしても、Devil May Cry鎮守府に転属させてくれと頼み込む。
もし それが叶わなければ、自分だけでなく自分に煽動された皆まで罰を受ける事になる。
五十鈴「皆は悪くない、悪いのは私だけ・・・だから お願いします・・・」
川内から聞いた話では、以前の呉の艦娘は、互いに絆や友情を育むような間柄ではなく、たまたま同じ場所に所属させられ仕方なく一緒に居るような、冷たい関係でしかなかったとの事だった。
だが今の五十鈴を見て、ダンテは そうは思えなかった。五十鈴が ここまで頼み込むのは、呉鎮守府の仲間を守ろうとしてるからだ。
そしてダンテは、未来世界の川内と五十鈴の事を思い出す。未来での彼女達は共に戦い、仲も良好に見えた。
それを思い出したダンテは、諦めたような笑みを浮かべて溜め息を吐くのだった。
ダンテ「これ以上 艦娘が増えるのは迷惑な話なんだが・・・お前は うちで引き取ってやってもいいぞ」
呉「いいの?さっきまで乗り気じゃなかったのに」
ダンテ「見たいコンビがあるのさ」
呉提督は何の事かと、よく分からない表情で首を傾げていたが、気にしない事にした。
ダンテからの許可を得た五十鈴は、土下座からスッと立ち上がる。
五十鈴「じゃあ、改めて五十鈴です。水雷戦隊の指揮なら お任せ。全力で提督を勝利に導くわ。よろしくね」
ダンテ「あぁ、よろしく頼む」
五十鈴「それで、ここでは私は何番目の五十鈴になるの?」
五十鈴が そう話を切り出した途端、呉提督が慌て始め顔を しかめる。
ただし、ダンテには五十鈴の言ってる事の意味が分からなかった。
ダンテ「何番って・・・お前が1人目だが?」
五十鈴「あら、珍しいわね」
五十鈴の話では、この世界で艦娘と深海棲艦が現れ戦争になった頃、各鎮守府で五十鈴が幾人も建造される『五十鈴牧場』という珍事が発生した。
五十鈴は改装する事で『21号 対空電探』という、戦争初期には中々 手に入らなかった装備を持てるようになった。
その装備を楽に手に入れ、他の艦娘に載せるために幾人もの五十鈴が建造されて育てられた。
そして装備を剥ぎ取り、要らない五十鈴は解体されて資材に戻されたそうだ。
Devil May Cry鎮守府が発足して まだ二十数年。五十鈴は ここでも そうなのだろうと思い、あんな質問をしたのだ。
だが他の鎮守府は古くからあり、今となっては装備も充実してるため、五十鈴が大量に建造されたのも遠い昔の話である。
ダンテ「んで、お前は今、その21号 対空電探ってのは持ってるのか?」
五十鈴「他の艦娘に載せるために譲渡して、それっきりよ」
ダンテ「ほ~う・・・」
ダンテが意味深な視線を呉提督に向けると、彼は また顔を しかめながらダンテから顔を逸らす。
ダンテ「五十鈴を引き取ってほしいなら、勿論その21号 対空電探ってのもセットなんだよな?」
訊くが、呉提督は汗をダラダラと流しながらダンテと目も合わせず、沈黙で答える。
ダンテ「セットなんだよなぁ~?」
呉「わ、分かったわよ!返すから!鎮守府に戻ったら すぐ送るから!」
ダンテからのプレッシャーに挫けた呉提督は、他の艦娘に載せてる21号 対空電探を、泣く泣くDevil May Cry鎮守府に譲渡しなければならなくなった。
その後、用の済んだ呉提督は自分の鎮守府に戻り、ダンテは長良型と川内型を呼んで事情を説明し、案内などの諸々を頼むのだった。
・・・・・・
2日後、小包が届き、ダンテが執務室に五十鈴を呼ぶと、姉妹艦と川内型まで一緒に来た。
ダンテが小包を渡して五十鈴が開けると、中には21号 対空電探が入っていた。
五十鈴「提督、これって・・・!?」
ダンテ「呉鎮守府から届いた」
五十鈴「これ、どうしたらいいの?」
ダンテ「んぁ?お前のだから好きに使えばいい。誰かに譲りたいなら それも お前の好きにしろ。あとは知らん」
五十鈴は確かに自分のだと懐かしむように、愛しそうに21号 対空電探を撫でた。
阿武隈「五十鈴ちゃん、良かったね!」
川内「どうよ五十鈴?うちの提督は」
五十鈴「変な提督・・・。川内が この鎮守府に転属したのも、分かる気がする」
川内「でしょ~?」
由良「他の鎮守府と比べて大変な事は多いけど、その分ここでしか経験できない楽しい事もあるから」
那珂「でも、最後には誰かが誰かに怒られるんだけどね・・・」
鬼怒「あ~。上層部から呼び出し喰らったりとか、加賀さんとかに怒られたりとか・・・」
神通「みんなハメを外し過ぎなんですよ」
鬼怒「鬼怒達だけじゃなくて、提督も大淀とかに よく怒られてるじゃん」
ダンテ「う~ん・・・俺の方が立場は上なのに、何で怒られるんだろうな?」
阿武隈「それ、あたし達の口から言わせます・・・?」
川内「兎に角、ここに来た以上、忙しくなるぞ~。五十鈴、覚悟しときなよ」
五十鈴「そう言われると怖いんだけど」
などと話してると、執務室の扉が勢い良く開け放たれ、不機嫌顔の那智と足柄が現れた。
足柄「あなた達、いつまでも演習場に来ないと思ったら こんな所でサボって・・・!」
那智「相当 訓練で いい結果を出せる自信があると見えるな」
「「「「もっと怖いの来たー!!」」」」
2人を見て、鬼怒と阿武隈、川内、那珂が悲鳴を上げるが、4人は那智と足柄に襟首を掴まれ、引き摺られながら連れていかれた。
神通「では提督、私達も行かないといけないので」
由良「これで失礼しますね」
ダンテ「はいよ」
五十鈴「あ、あの、提督!」
ダンテ「ん?」
五十鈴「これ・・・ありがとうございます!」
五十鈴は改めて お礼を言い、神通と由良と一緒に急いで演習場に向かうのだった。
・・・・・・
*岬 5月29日 18:31*
日暮れ前、慰霊碑がある岬で、鈴谷は1人で自分の墓を見詰めていた。
鈴谷が死んだと思い、いつでも海と鎮守府を一望できるようにと皆で作り、鈴谷ではない鈴谷が眠る場所。
そこにダンテが来て、鈴谷の背後で立ち止まった。
ダンテ「鈴谷・・・」
鈴谷「自分の お墓があるって、変な感じ・・・」
ダンテ「はぁ・・・もっと早くに こうすべきだった」
ダンテはキングケルベロスを取り出し、棍棒形態にすると大きく振り被る。それを、鈴谷が慌てて止めた。
鈴谷「何してるの!?」
ダンテ「お前は生きてた。もう こんな物は必要ない」
鈴谷「違う、違うよ!ちょっと待って!」
必死な様子の鈴谷を見て、ダンテはキングケルベロスを下ろした。
鈴谷「皆から聞いたよ・・・これは私の お墓だけど、私とは違う鈴谷が眠ってるって。あの売春組織に酷い目に遭わされてたんでしょ?きっと死ぬより辛かったと思う。私も売られたから、気持ちは分かる・・・。私じゃないけど、ここには鈴谷が眠ってる。このまま、安らかに眠らせてあげて・・・ここで・・・。私は大丈夫だから・・・」
ダンテ「・・・・・・分かった」
鈴谷「ありがと・・・」
ダンテと鈴谷は墓から離れ、岬の崖の縁まで行くと2人で座り、何をする訳でもなく海を眺める。
鈴谷「私、もう2度と ここには戻れないと思ってた。やっぱり我が家はいいね~」
ダンテ「・・・鈴谷、お前は鹿島を どう思う?」
鈴谷「・・・Mr.Jの手先でスパイだったのは驚いたし、ずっと私達を騙してて裏切ったのは許せないよ」
ダンテ「・・・・・・・・・」
鈴谷「けど、ちょっと変なんだよね」
ダンテ「・・・変?」
鈴谷「だって、鹿島が鎮守府や財団に居た間も、Mr.Jと繋がる犯罪組織と接触して潰してきたでしょ。でも それって、普通なら鹿島にとって都合が悪いはずだよね?」
鹿島は一緒に居た事で、Devil May Cry鎮守府とオリーブ財団の戦力、手の内も知ってる。それならば、敵に情報を流し こちらを返り討ちにする事もできたはずだ。
半人半魔のダンテが居る事で返り討ちにするのは無理だったとしても、繋がりのある組織が潰されるのは都合が悪いはずであるため、関わりのある組織からダンテ達を遠ざけようとしても おかしくない。
だが鹿島が大きく邪魔してきたのは、オリーブ財団の本部を壊滅させた あの1度だけ。
鹿島が こちらに一緒に居ながら、これまでダンテ達はテロや犯罪組織を潰す事に成功してる。運が良かったとか、こちらの方が実力が上だったとか、それだけじゃない気がする。
鈴谷「それに私達、知らず知らずの内にMr.Jと関わりがある敵と遭遇してる事も多かったよね?それって偶然なのかな?」
ダンテ「まさかとは思うが、鹿島が俺達を誘導してたとでも言いたいのか?」
鈴谷「自分でも ぶっ飛んだこと言ってる自覚はある。でも鹿島は、私が提督に助けられる事を ずっと前から知ってた。もし全部 鹿島の思惑通りだとしたら?」
ダンテ「それこそ まさかだろ。俺達がテロや犯罪組織を止めて、鹿島にメリットがあるとは思えないな」
鈴谷「・・・・・・やっぱり、私って甘いかな・・・?まだ心の どこかで、鹿島を信じようとしてる・・・」
ダンテ「・・・いや、甘いのは俺もだ。あいつを止めるのは俺達の責任だ。だから香取や皆も、あいつを捕まえるのに必死になってる」
鈴谷「鹿島に、私達の気持ちが届くかな?ちゃんと、罪を償ってくれるかな?」
ダンテ「・・・それは あいつ次第だ」
すると、ダンテが鈴谷の顔を黙って見詰めてくる。そのせいで鈴谷は変な想像をしてしまい、顔が赤くなる。
鈴谷「(もしかしてキス!?この雰囲気で いきなりキスしちゃう感じ!?)な、何・・・?///////」
ダンテ「お前・・・・・・思ってたより ちゃんと考えてたんだな」
鈴谷「・・・・・・は?」
ダンテは、鹿島に関しての考えを鈴谷の口から聞き、感心していた。
ダンテ「遊びに行く事しか考えてなかった お前が そんな風に真面目に考えてるとは、しばらく会わない内に成長したもんだな」
すると鈴谷が、スッと立ち上がった。
鈴谷「もしかして、鈴谷の事バカにしてる?」
ダンテ「いやバカになんてして・・・」
ダンテが鈴谷を見上げると、明らかに怒ってる彼女の顔が見下ろし、睨んでいる。
それを察したダンテは、開いた口が塞がらない。
そして その場に居るのが耐えられなくなったダンテは、走って逃げた。
鈴谷「逃げるなー!」
鈴谷は逃げるダンテを追い、2人は夕陽に照らされる鎮守府へと続く坂道を駆けていく。
ダンテ「褒めたのに何で怒ってるんだ!?」
鈴谷「鈴谷の事バカにしてるの腹立つ!」
ダンテ「だからバカになんかしてないっての!」
鈴谷「じゃあ逃げるな!」
ダンテと鈴谷の怒鳴り声が遠ざかり、誰も居なくなった岬では、そこで眠る鈴谷が まるでクスクスと笑ってるかのように、優しい風が吹くのだった。
・・・・・・
*出撃ドック 5月30日 9:26*
翌日、編成された4艦隊が出撃しようとしていた。その中には最上型と長良型、川内型の姿もある。
五十鈴の装備には、21号 対空電探が載せられており、彼女は それを見詰めていた。
そこに、川内が近付いてくる。
川内「五十鈴、緊張してる?」
五十鈴「まさか。Devil May Cry鎮守府での初陣、楽しみだわ」
川内「そう来なくっちゃ」
熊野「鈴谷、久し振りの出撃ですが、大丈夫ですの?」
鈴谷「鈴谷だって腐っても艦娘だよ?余裕 余裕!」
大淀『南方泊地海域にて、敵反攻部隊が接近中。艦隊、出撃してください』
鈴谷「鈴谷に お任せ!」
五十鈴「五十鈴、出撃します!続いて!」
大淀のアナウンスが響き、艦隊は艤装を装着すると水の上を駆け、出口から海へと飛び出す。
鎮守府へと戻った鈴谷と、新たに着任した五十鈴と共に、艦隊は深海棲艦との戦いへ向かうのだった。
*軍港*
その頃 軍港では、ダンテとネロ、バージルの3人が、誰が艦隊と一緒に出撃するのか揉めており、それを北上と大井が見守っていた。
ネロ「次 誰が一緒に行くんだよ?親父じゃないのか?」
バージル「違う、ダンテだ」
ダンテ「いやネロだろ。順番 決めただろうが」
「「「・・・・・・今日 誰が行く日なんだ?!」」」
大井「誰でもいいから早く行ってくださいよ!」
北上「艦隊 先に行っちゃったよぉ?」
次回も宜しく お願い致します!