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410話です!どうぞ!
横須賀鎮守府での魔界化の騒動で、姉妹艦を全て喪った舞鶴の漣は、あれから ずっと鬱ぎ込んでいた。
そんな彼女を気遣い、Devil May Cry鎮守府の朧、曙、潮は時々 彼女に会いに行き、また舞鶴鎮守府に行っていた。
そんな折りに、香取はダンテに、朧達が舞鶴鎮守府に行くのを控えさせるべきだと意見具申する。
その裏で、ノヴァが生み出した白いネロが、舞鶴の漣を使って何か企んでいた。
*舞鶴鎮守府 執務室 6月3日 7:23*
朧達が舞鶴鎮守府に居る予定の最終日の朝、ダンテと漣が来て舞鶴提督と会っていた。
舞鶴「まさか朝から来るとは思いませんでしたよ」
ダンテ「高速の渋滞 避けたかったからな。うちのガキ共が世話になって悪いな」
舞鶴「こちらこそ、彼女達が来て助かってますよ」
すると そこへ、ダンテが来てると耳にした朧と曙、潮、舞鶴の漣が駆け込んできた。
曙「ちょっとクソ提督、迎えに来なくても私達だけで帰れるのよ?」
ダンテ「ガキに保護者は付き物だろ?」
曙「子供扱いすんな!」
漣「やーい、曙キッズ~」
潮「漣ちゃんも、提督に お世話されてる側だよね・・・?」
漣「潮!?いつから そんなこと言う娘になっちゃったの!?」
舞鶴「ダンテ提督、帰りの予定は どうするつもりですか?」
ダンテ「夜に ここを発つ。朝には向こうに着く予定だ。だから それまでは、お前らも遊んでていいぞ」
朧「分かった。じゃあ、みんな行こっか」
朧達は執務室から続々と出ていき、最後の舞鶴の漣は1度 立ち止まり、ダンテを見ると目が合った。
ダンテ「・・・・・・・・・」
舞鶴漣「・・・・・・・・・」
だが何かアクションを起こす訳でもなく、そのまま執務室から出ていった。
ダンテの妙な様子に舞鶴提督は戸惑い、首を傾げていた。
舞鶴「ダンテ提督、どうかしたんですか?」
ダンテ「いや・・・。漣、お前は一緒に行かなくて良かったのか?」
漣「いや、何か気まずくて・・・。それより漣、クッソ眠いっす」
ダンテ「そうだな。ちょっと ここで寝させてもらってもいいか?また夜に走らないといけないからな」
舞鶴「ここで!?」
舞鶴提督が部屋を用意すると言う前に、ダンテは執務室のソファーに横になり、漣がダンテの上で横になる。
ダンテが呼吸する事で、漣が上下に浮いたり沈んだりする。
舞鶴提督はダンテ達の睡眠の邪魔にならないよう、物音を立てないよう気を付けながら仕事をするのだった。
しかし・・・
舞鶴「(やりづれ~!)」
ダンテ達を起こさないようにと気を付ける事で、舞鶴提督は いつも以上に神経を磨り減らすのだった。
・・・・・・
*正面ゲート 22:27*
夜になり、ダンテ達は出発のために正面ゲートに居た。
見送りのために、舞鶴提督と舞鶴の漣、他にも数人の艦娘が居た。
舞鶴「ではダンテ提督、あまり大した おもてなしはできませんでしたが、帰りは気を付けてください」
ダンテ「分かってるさ。お前ら、そろそろ車に乗れ」
曙「じゃあ漣、また来るから」
潮「また遊ぼうね」
朧「次もカニさん連れてくるから」
お別れの挨拶もして車に乗り込もうとしたが、舞鶴の漣に腕を掴まれ引き止められてしまう。
舞鶴漣「もう行っちゃうの・・・?」
曙「予定では3日だったし、私達も鎮守府に帰らないと━━」
舞鶴漣「もっと一緒に遊ぼうよ」
舞鶴「漣、やめなさい」
舞鶴漣「ずっと ここに居ればいいじゃん!」
舞鶴「漣!」
舞鶴提督がやめさせようと舞鶴の漣の腕を掴むが、突然 艤装を展開した彼女に突き飛ばされ吹き飛んだ。
曙「さ、漣・・・!?」
他の舞鶴の艦娘達が舞鶴の漣を止めようと動くが、舞鶴の艦娘達まで全員が吹き飛ばされてしまった。中には軽巡の艦娘も居たのに、駆逐艦1人に吹き飛ばされたのは異常だ。
朧「漣、どうしたの!?」
潮「漣ちゃん、やめてよ!」
舞鶴漣「何で行っちゃうの・・・?何で皆、漣の邪魔するの・・・?」
ブツブツと言いながら、舞鶴の漣がDevil May Cry鎮守府の漣を視界に捉えると、怒りで顔を歪ませる。
舞鶴漣「そっか・・・そうだったんだ・・・お前が居るから、朧達は また漣から離れようとするんだ・・・お前さえ居なければ!」
漣「えぇっ!?」
舞鶴の漣が漣に向かって砲撃し、突然の事に漣は驚き、身体が硬直して動けない。
そこにダンテが間に割り込み、その身に砲弾を受けて爆発の中に消える。
朧「提督!?」
曙「漣・・・あんな何やってるのよ?!」
潮「・・・・・・あっ!」
煙が晴れると、ロイヤルガードスタイルの絶対無敵の鎧、『ドレッドノート』を身に纏うダンテの姿が出てきた。
ダンテは どうしたものかと困ったように溜め息を吐きながら、『ドレッドノート』を解除する。
舞鶴提督は、痛む身体を動かせないまま顔を上げ、舞鶴の漣を見る。
舞鶴「漣・・・どうしたんだ・・・?」
舞鶴漣「何で・・・何で何で何で何で何で!何で漣から、朧達を奪うの?!何で漣から引き離すの?!みんな嫌い・・・嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い!嫌ーい!」
舞鶴の漣の首の痣が広がった瞬間、彼女の身体が光り全身を覆う。
光が消えると、そこには艦娘としての姿は無く、異形の姿へと成り果てていた。頭から足まで全身に黄色と黒の体毛が生え、頭と背中には触角と翅があり、爪も鋭くなり、尻には蜂の臀部のような器官があり、口から僅かに見える歯は鋭く尖っていた。
ダンテ以外は何が起きたのかと驚き、頭が混乱していた。
曙「漣・・・その姿・・・何なの・・・?」
すると頭上から、誰かの笑い声が響いた。
空を見上げると、金色のデビルブリンガーの翼を広げて滞空する、白いネロが爆笑していた。
ダンテ「テメェ・・・!」
白ネロ「凄く面白い事になったね!まさか こんな風になるとは思わなかったよ!」
舞鶴「・・・あれって、ネロ君・・・?」
曙「違う。あいつはネロの偽者」
朧「ど、どういう事なの・・・?何で白いネロさんが ここに・・・?」
ダンテ「舞鶴の漣が こうなったのは、お前の仕業だな?」
白ネロ「せいか~い♪まぁ、こうなるとは予想できなかったけど」
曙「何をしたのよ・・・?漣に何をしたのよ?!」
白ネロ「う~ん?タネ明かししてほしい?」
1発の銃声が鳴り響き、白いネロは飛んできた弾丸を避けると、冷めた目でダンテを見る。
白ネロ「ふ~ん・・・的確に頭 狙ってくるじゃん」
ダンテ「さっさと答えろ、クソガキ」
白ネロ「仕方ないなぁ~。その艦娘には、魔界虫の毒を注入させてもらったんだ」
舞鶴「ま、魔界虫・・・?」
曙「それ何なのよ?!」
白ネロ「魔界に棲息する虫の一種で、刺されて毒に冒された者は欲望が暴走するんだ。魔界虫を使って誰かで遊ぼうと思ってたら、ここにドス黒くてドロドロで醜い欲望を持つ丁度いい艦娘が居たからさぁ」
朧「遊ぶ・・・?」
白ネロ「でも、まさか姿まで変わっちゃうとはね。相当 醜い欲望を持ってたんだろうね!」
白いネロは、可笑しくて またゲラゲラと笑い始めた。
だが、舞鶴提督は笑えない。大事な艦娘を あんな姿にされて、許せるはずがなかった。
舞鶴「おい・・・ふざけんなよ・・・漣を元に戻せよ!!」
白ネロ「あ~?ムリ ムリ、戻し方とか知らないし。それに、知ってても戻す訳ないじゃん。こんなに面白いのにさ♪」
舞鶴「・・・ふ、ふざけんなぁ!!」
白ネロ「うるさいなぁ。それより、ボクに構ってていいの?死んじゃうよ?」
舞鶴「(え・・・?)」
白いネロの言葉に一瞬よく分からなくなるが、倒れる舞鶴提督の傍で誰かが立ち止まった。
舞鶴提督が そちらを見上げると、異形に変貌した舞鶴の漣が、憎しみの篭った目で見下ろしていた。
舞鶴「漣・・・?」
舞鶴漣『漣は朧達と一緒に居たいんです。邪魔するなら、ご主人様でも許さない・・・!』
舞鶴「漣、やめろ!」
舞鶴の漣が鋭くなった爪を振り下ろし、舞鶴提督は咄嗟に顔を背け目を瞑り、艦娘達が叫ぶ。
だがガキンと金属的な音が鳴り響き、舞鶴の漣の爪が舞鶴提督に届く事はなかった。
舞鶴提督が目を開けると、ダンテが魔剣ダンテの腹で爪を受け止めていた。
舞鶴「ダンテ提督!?」
ダンテ「さっさと離れろ・・・!今の こいつは、お前の知る漣じゃない・・・!」
曙「漣、やめて!こんな事する必要ない!」
潮「漣ちゃん!」
ダンテが止めてる隙に、朧達は説得しようと叫ぶが、舞鶴の漣は声が届いてないのか それを無視し、魔剣ダンテを弾きダンテに攻撃を仕掛けていく。
そしてダンテは、完全に悪魔狩人としての顔に変わり、反撃に出る。
舞鶴「ダンテ提督、やめてください!それは漣なんです!漣に攻撃しないでください!」
だがダンテも舞鶴提督の叫びを無視し、戦いが続く。
白いネロは それを楽しそうに見ていたが、砲弾が飛んできて躱すと、地上を睨む。その視線の先には、艤装を装着した朧と曙、漣、潮が主砲を構えていた。
曙「お前だけは許さない!」
白ネロ「へ~、艦娘の分際でボクと戦おうって?」
白いネロは地上へと下り立つと、金色のデビルブリンガーを消して、ネロのレッドクイーンを模した白い剣、ホワイトクイーンを背中から抜く。
ダンテ「っ!?よせ!」
白いネロと戦おうとする朧達を見て、それを止めようとダンテは動くが、舞鶴の漣が攻撃を仕掛けてきて邪魔され、思うように動けない。
白ネロ「それじゃあ、遊ぼうか」
凶悪な笑みで顔を歪める白いネロは一気に駆け出し、朧達は迎撃に砲撃する。だが砲弾が斬り飛ばされ、躱され、白いネロが眼前へと迫る。
白ネロ「アハァ~♪」
漣が斬り飛ばされ、白いネロの後ろから朧が砲撃しようとするが、砲身が斬られ、その衝撃に朧まで吹き飛ぶ。
曙と潮が一斉射し、白いネロは跳躍して躱して2人を見ると、舌舐めずりする。
白ネロ「そっちの2人は、さっきの2人よりは強いのかな?」
曙「私達は改二よ。甘く見てると痛い目に遭うわよ」
白ネロ「そう言われてもなぁ~、ボクからしたら大して変わらないけどね。1ミリ2ミリの差で粋がられても、とんだ笑い草にしか思えないけど?」
曙「舐めんな!」
曙と潮が、白いネロを狙って ひたすら砲撃するが、白いネロは邪悪な笑みを浮かべながら砲弾を斬り、金色のデビルブリンガーで殴り弾き、躱し、2人に どんどん迫っていく。
そして白いネロが眼前まで来ると、2人纏めて斬り飛ばされた。
曙「(漣・・・提督・・・ごめん・・・)」
吹き飛ぶ曙と潮は本館に向かって飛び、壁に ぶつかりそうになる寸での所で舞鶴の艦娘達に受け止められる。
ダンテが舞鶴の漣を斬り上げると、彼女は痛みで悲痛な悲鳴を上げ、その場から動けなくなる。
その隙に、ダンテは白いネロに向かっていき、魔剣ダンテを振り下ろすとホワイトクイーンの刃と ぶつかる。
ダンテ「お前の目的は何だ?!」
白ネロ「目的?目的がないと遊んじゃダメなのかなぁ?」
ダンテ「ふざけるな!」
ホワイトクイーンを押し退け回転斬りを繰り出すが、白いネロは大きく後ろに飛び退き避けると、地面に着地して獲物を見るような目でダンテを見る。
白ネロ「う~ん、目的かぁ・・・敢えて言うなら、ボクは人間を知りたい」
ダンテ「・・・知って どうする?」
白ネロ「傲慢・嫉妬・憤怒・強欲・怠惰・暴食・色欲・・・これらは人間の罪と言われてるんだろ?ボクは その欲望を刺激して、人間が どんな風に壊れていくのか知りたいんだぁ~。お前が護ろうとする人間や艦娘が壊れて、そいつらに お前が殺されたら、それって最高に面白くない?♪」
ダンテ「反吐が出そうだな。要は、ただ俺を殺したいだけだろ」
白ネロ「う~ん、ただ殺すだけじゃ つまらないんだけど・・・分かんないかなぁ~」
舞鶴「漣!」
痛みで動けなかった舞鶴の漣が翅を動かし宙に浮き、それに気付いた舞鶴提督が叫ぶが、舞鶴の漣は飛びながらダンテに突進していく。
ダンテが横に避けると、舞鶴の漣は宙に浮いたまま白いネロの横に並ぶ。
白ネロ「あーらら、酷い手傷を負わされたもんだねぇ。ダンテったら酷いな~」
ダンテ「2人掛かりで来てもいいんだぜ。そんなもんじゃ済まさねぇけどな」
白ネロ「えー?それも面白いけど、まだ新しい玩具を壊されるのは嫌だなぁ。だから今日は帰るね♪」
白いネロは、金色のデビルブリンガーの翼を広げて徐々に上昇していき、舞鶴の漣も翅を動かし一緒に舞い上がる。
白ネロ「ダンテ、それと そこの人間!これから この玩具が壊れていくのを、楽しみにしてなよ!」
飛び去っていく白いネロと舞鶴の漣に向かって、ダンテは銃を構えるが、引き金を引かないまま銃を下ろすのだった。
舞鶴「漣・・・漣ー!!」
舞鶴秋雲「提督!ダンテ提督!朧達が!」
舞鶴「っ・・・!」
ダンテと舞鶴提督が、倒れて血を流す朧達の方へ駆け寄ると、瀕死の重症だった。
舞鶴「彼女達を入渠ドックへ!早く!」
『了解!』
舞鶴の艦娘達が朧達を担いで、急いで入渠ドックへと運ぶ。
それを見送ると、舞鶴提督はダンテを睨み胸ぐらを掴んだ。
舞鶴「何で・・・何で漣を攻撃したんですか?!あれは漣なんですよ!」
ダンテ「・・・それが どうした?」
舞鶴「なっ・・・!?」
ダンテの突き放すような、あまりにも冷たい言葉に舞鶴提督は絶句する。
だが それだけには留まらず、フツフツと遅れて怒りが込み上げてきた。
舞鶴「あんた艦娘を大事にしてる提督じゃないのかよ?!」
するとダンテは、自身の胸ぐらを掴む舞鶴提督の腕を払い落とした。
ダンテ「艦娘ならな。だがアレは もう違う。悪魔だ」
舞鶴「あく・・・ま・・・?」
舞鶴提督は現実を受け止められず、舞鶴の漣が悪魔だと言われたショックで、膝から崩れ落ちてしまう。
ダンテは その場から去り、残された舞鶴提督は どうしたらいいのか分からず、ただ涙を流す事しかできなかった。
・・・・・・
*中庭 6月4日 7:08*
翌日になり、舞鶴提督は あれから自室に引き籠り、舞鶴の艦娘達も困り果てていた。
ダンテは舞鶴鎮守府に残っており、今は中庭でベンチに座り、スマホで加賀と話していた。
ダンテ「悪いな、戻れなくて」
加賀『いえ、いいのよ。でも、舞鶴の漣が そんな事になってしまうなんて・・・』
ダンテ「まぁ、どうするかの手立ては考えてある。ただ時間が掛かるかもしれないから、しばらくは戻らないと思っててくれ。何かあったらネロか、トリッシュかルシア辺りに頼れ」
加賀『分かった。手助けは必要?』
ダンテ「んー、いい。朧達も居るしな。5人で仲良く悪魔狩りするさ」
加賀『まさか、舞鶴の漣を殺すつもり?』
ダンテ「・・・最悪の場合はな。じゃあ切るぞ」
ダンテは通話を切ると、何をする訳でもなく空を仰ぎ見た。空は今の舞鶴鎮守府の者達の心情を写すように、曇天が覆っていた。
そこに、入渠して すっかり元気になった朧と曙、漣、潮が、ダンテの背後から来た。
曙「クソ提督、中佐に何 言ったの?部屋から出てこなくて皆 困ってたわよ」
ダンテ「舞鶴の漣は悪魔になったと教えてやっただけだ」
それを聞いた曙は、ダンテの正面に回り込んで掴み掛かる。
曙「舞鶴の皆がショック受けてるのに、よく そんなデリカシーのないこと言えるわね!皆の気持ち考えなさいよ!」
潮「曙ちゃん、落ち着いて!」
漣「ぼの、何年ご主人様と一緒に居るのさ?!性格悪い遣り口は知ってるでしょ!」
曙「それ何の話よ?!」
漣と潮に止められる曙は、漣の言ってる事が理解できない。
すると朧が、ダンテの前に進み出た。
朧「提督、また何か考えての事だよね?」
ダンテ「まぁな。舞鶴の提督には悪い事したが、出しゃばらないでくれた方が こっちも動きやすいからな」
曙「・・・・・・わざと、中佐 泣かしたの?」
ダンテ「泣いてるのか?・・・・・・ハッハッハッハッ!」
曙「笑うな!この性格クソ提督がぁー!」
潮「曙ちゃん駄目だって!」
漣「グーはダメなやつ!グーで顔面パンチはダメなやつ!せめてチョキで目潰しにしなさい!」
潮「それも駄目だからー!」
朧「はぁ・・・」
呑気に笑ってるダンテに純粋な暴力で襲い掛かる曙を、また漣と潮が慌てて止め、話が進まない事に朧は呆れて溜め息を吐いていた。
とりあえず曙を落ち着かせ、ダンテは本題に入る。
ダンテ「俺は しばらく留守にする。その間に金髪のネロと舞鶴の漣が現れても、絶対に戦おうとするな。ここの連中も引き止めててくれ」
潮「どこに行くつもりなんですか?」
ダンテ「決まってるだろ?俺はデビルハンターだ。当然、悪魔狩りするのさ」
曙「まさか、舞鶴の漣を殺すつもりじゃないわよね?」
ダンテ「・・・・・・・・・」
曙「答えてよ!」
ダンテ「・・・俺の読みが外れてた場合は、元に戻す方法はない。最悪の場合は、それも覚悟しておけ」
潮「あの、質問いいですか・・・?」
ダンテ「手短にな」
潮「バージルさんに助けてもらうのは、どうなんでしょうか・・・?すみません・・・」
潮が言いたいのは、バージルの持つ閻魔刀の力で、舞鶴の漣と悪魔を切り離せないだろうかという事だった。
だが これには、ダンテは否定的な回答だった。
ダンテ「舞鶴の漣は悪魔に取り憑かれた訳じゃない。閻魔刀を使っても、元に戻せるかは微妙なとこだ。そのまま斬り殺しちまうかもな」
朧「でも提督を見る限り、他に元に戻せる方法があって自信があるんだよね?」
ダンテ「あぁ。ネロの偽者の言葉通りなら、当てはある」
そう言われても、朧達には どんな方法なのかピンと来ず、どれだけ頭を捻っても分からず首を傾げるだけだった。
ダンテ「まぁ、その辺は お前らは気にしなくていい。いざという時には お前らにも手伝ってもらう。じゃあ、こっちの事は頼んだぞ」
ダンテは立ち上がると、真魔人となり飛び立ち、あっという間に姿が見えなくなった。
それを見送った曙は、1人で どこかに行こうとする。
漣「ぼの、どこ行くの?」
曙「ちょっと野暮用。一緒に来なくていいから」
曙は姉妹艦に釘を刺し、3人を置いて そのまま行ってしまった。
朧「あたし達は どうしよっか?」
潮「舞鶴の皆も困ってるし、何かしてあげたい、かな・・・」
漣「おぉ、潮ナイスアイデア!漣達は、舞鶴の皆のメンタルケアしよう!」
朧「できるの?」
漣「分かんないけどやろう!待ってる間なにもしないのも暇だし」
朧「これ大丈夫じゃないな、うん」
漣「何で最近、みんな漣に辛辣なの!?」
潮「漣ちゃんが悪いからだよ・・・」
漣「えっ!?」
朧と漣、潮も、自分達にできそうな事を探し、舞鶴鎮守府の助けになるために中庭から離れるのだった。
次回も宜しく お願い致します!