412話です!どうぞ!
舞鶴の漣は、白いネロと共に姿を消した。
舞鶴の漣が白いネロの策略で異形になったりと、色んな事が起きて舞鶴提督は落ち込んでいた。そんな彼を、曙が励まし少しは元気が出る。
ダンテの方は何故か、過去に艦娘達と花見をした山に行き、不思議な声のする桜の木に、悪魔の居場所を訊き出すのだった。
夜、舞鶴鎮守府に舞鶴の漣が現れ、鎮守府に攻撃を仕掛けてくる。
舞鶴の艦娘達が彼女を止めようとするが、それを朧と曙、潮が、皆は戦わないでくれと止める。
朧と曙、漣、潮が舞鶴の漣を引き付け、舞鶴鎮守府の外へと出て近くの森へと逃げ込む。
それを舞鶴の漣は追い掛け、攻撃してくる。
車で追ってきた舞鶴提督も現れ5人で逃げるが、舞鶴の漣の攻撃で、5人は車の外へと投げ出され追い詰められる。
そんな様子を白いネロが楽しそうに見ていた。
白いネロは真魔人ダンテが現れ立ち塞がろうとしたが、背後からダンテの要請を受けたネロの攻撃を喰らい、戦いとなる。
その隙にダンテは、朧達の元へと向かい、舞鶴の漣の前に立ち塞がるのだった。
*森 6月4日 23:48*
ネロと白いネロは、レッドクイーンとホワイトクイーンを何度も激しく ぶつけ合い、何者も立ち入れないような戦いを繰り広げていた。
2人が戦いの中で通った場所は、どこも木々が薙ぎ倒され、斬り倒されていた。
両者は刃を振り下ろし鍔迫り合うと、互いを押し退け後ろに飛び退く。
白ネロ「ボクの邪魔しないでよ、兄さん」
ネロ「俺は お前の兄貴じゃねぇよバカが」
白ネロ「ボクは兄さんとルキフェルスの力から生まれた。ボクたちは兄弟なんだ!」
ネロ「お前と兄弟なんざ虫酸が走るぜ」
すると白いネロは、ネロに向かって手を差し出してきた。ネロは その意味を理解できず、目を細める。
白ネロ「兄さん、ボクと一緒に行こう。そして母さんと一緒に、家族で この世界を手に入れよう!」
ネロ「分かりきったこと聞くんじゃねぇよ、お断りだ。世界なんてものにも興味ないしな。お前の目的は何だ?!」
白ネロ「目的 目的って・・・どいつも こいつも そんなに目的が大事なの?」
ネロ「何・・・?」
白ネロ「ボクはねぇ、ただ楽しい事がしたいだけなんだ!そして母さんを喜ばせたいだけだ!」
ネロ「・・・やっぱ お前は殺す。このまま生かしてたら、大勢が苦しむ事になりそうだからな」
ネロが片腕を天に突き出しデビルトリガーを発動すると、オーシャンブルーの体色を持つ魔人ネロへと変わる。
白ネロ「兄さん、ボクも兄さんの真似してできるようになったんだ。デビルトリガァー!」
白いネロも片腕を天に突き出しデビルトリガーを発動すると、白い体色を持つ魔人の姿へと変わる。
白ネロ『さぁ、兄さん・・・遊ぼう』
魔人となった白いネロは、奇声を上げながら一気に魔人ネロに向かっていく。それを、魔人ネロが迎え撃つ。
一方ダンテの方は、銃も剣も使わず、襲い掛かる舞鶴の漣の攻撃を避け続けていた。
ただ それを見て、朧達は不自然に感じていた。
ダンテは舞鶴の漣を元に戻すため、ずっと留守にしていた。それなのに、ダンテは攻撃を避けるだけで何のアクションも起こさない。
漣「何で・・・何で ご主人様 避けるだけなの?」
誰もが思っていた疑問を漣が口にするが、それに答えられる者は居ないため、沈黙だけが返ってくる。朧達も、同じように疑問には思ってるのだから。
だが ふと、朧達と一緒にダンテと舞鶴の漣を見ていた舞鶴提督は、ある事を思い出す。
“何で・・・何で漣を攻撃したんですか?!あれは漣なんですよ!”
舞鶴「もしかして・・・俺が あんなこと言ったから・・・」
舞鶴提督は気付いてしまった。自分が ああ言ったから、自分が見てるから何もできないのだと。
すると、曙に肩を掴まれ自然と そちらに顔を向ける。
曙「クソ中佐は どうしたい?」
舞鶴「・・・・・・漣を助けたい・・・けど俺には どうする事も・・・!」
曙「けど それを、どうにかできるかもしれない人が目の前に居る」
そう言って、曙はダンテを見ると、舞鶴提督もダンテを見る。
曙「心からの願いを本気で頼めば、うちのクソ提督は必ず その期待に応えてくれる。悪魔との戦いなら尚更ね」
舞鶴「・・・・・・っ、ダンテ提督!漣を助けてください!!」
舞鶴提督の声を聞き、ダンテの口角が上がる。
ダンテ「いいんだな?!」
舞鶴「お願いします!!」
ダンテ「よっしゃ!ここからがショータイムだ!」
ダンテはエボニー&アイボリーを抜いて、突進してくる舞鶴の漣に連射する。舞鶴の漣は腕で顔を守るが、銃弾を浴びて動きを止めて怯む。
舞鶴の漣が腕の隙間から正面を睨むと、魔剣ダンテを手にするダンテが眼前にまで迫っていた。
ダンテは魔剣ダンテを振るい、連撃を浴びせていく。
舞鶴の漣は翅を動かし宙に浮くと、臀部から針を飛ばしてくる。
ダンテ「トリック!」
針が着弾して爆発が起きるが、トリックスタースタイルとなったダンテは高速移動して次々と避けていく。
宙へと飛び上がると、バルログを装備して蹴りを繰り出す。蹴りを喰らった舞鶴の漣は、木々を薙ぎ倒しながら吹き飛んでいく。
闇夜で舞鶴の漣の姿が見えなくなるが、吹き飛んだ先からダンテに向かって飛びながら姿を見せる。
ダンテはカリーナ=アンⅡを地面に突き立て、後部から小型ミサイル『ヒステリック』を腐るほど発射。『ヒステリック』が着弾し、爆発の中で舞鶴の漣の姿が消える。
だが舞鶴の漣は炎を突き抜け、爆発の真上へと躍り出る。
舞鶴漣『っ・・・!?』
だが それを読んでいたダンテは、ヌンチャク形態のキングケルベロスを手に、跳躍して舞鶴の漣の目の前に居た。
ダンテは空中で1回転し、棍の部分を叩き付ける『スウィング』で、舞鶴の漣を地面に叩き落とす。
起き上がった舞鶴の漣は、艤装を展開して砲撃してくる。だがダンテは、氷の球体のバリア、『アイスエイジ』を張り全て防ぐ。
遠距離攻撃も無駄だと悟った舞鶴の漣は、直接その手でダンテを殺してやろうと、鋭い爪を構えながら正面から向かっていく。
ダンテ「(そろそろ頃合いか)」
ダンテはキングケルベロスを三節棍形態にし、前方にキングケルベロスを振るい、4つの雷弾『サンダークラップ』を発生させる。
『サンダークラップ』は ゆっくりとした動きで舞鶴の漣に向かっていくが、舞鶴の漣は それを避ける事なく、当たりながら尚もダンテに突進していく。
そしてダンテが、タイミングを見計らって1度 舞鶴の漣を攻撃した直後、ダンテの周囲に落雷『パーカッション』が発生する。『パーカッション』に諸に当たった舞鶴の漣は倒れ、身体を痙攣させながら気絶していた。
ダンテは懐からホーリースターを取り出し、舞鶴の漣を仰向けにすると身体に押し当てる。すると彼女の身体が光り、魔界虫の毒が浄化されて元の姿に戻った。
舞鶴「漣・・・?漣!」
舞鶴の漣の姿が元に戻り、全てが終わったと判断した舞鶴提督は駆け出し、彼女の元へと急ぐ。
遅れて、朧達もダンテ達の方へと駆け寄る。
曙「・・・もう、大丈夫なの?」
ダンテ「あぁ、一応な」
ダンテが今回、バージルの持つ閻魔刀の力を使わずホーリースターを使ったのは、白いネロの言葉が引っ掛かっていたからだ。
“その艦娘には、魔界虫の毒を注入させてもらったんだ”
白いネロの言葉が確かで、舞鶴の漣の異変が その毒により引き起こされているなら、毒を浄化すれば元に戻る可能性が考えられた。
だが魔界虫の毒の効力が どれほど強力か不明なため、ホーリースターが完全に毒を浄化できるよう、舞鶴の漣を弱らせる必要もあり、攻撃を叩き込むのも已む無しだった。
漣「ご主人様が留守にしてたの、ホーリースター手に入れるためだったんですか?」
ダンテ「手持ちのレッドオーブ切らしてたからな」
ダンテが桜の木がある場所に行き、悪魔が居る場所を訊ねたのは、悪魔を狩ってレッドオーブを手に入れ、時空神像でホーリースターを生成するためだった。
ダンテ「その お嬢ちゃんの身体の方は大丈夫だが、精神までは責任 持てないがな」
異変は魔界虫という外的要因によるものだが、精神を病んで拗らせたのは舞鶴の漣自身の問題であるため、そこまではダンテも、古代の錬金術のアイテムでも どうにもならない。
舞鶴「漣、漣、漣・・・!」
舞鶴提督は泣きそうな顔になりながら、何度も舞鶴の漣の名を呼び目を覚ましてくれと願う。
すると、うっすらと舞鶴の漣が目を覚ました。
舞鶴漣「・・・・・・ご主人様・・・」
舞鶴「漣!良かった・・・良かったぁ・・・!」
舞鶴提督は安心から、泣きながら舞鶴の漣を抱き締める。
舞鶴漣「・・・・・・夢で、綾波達に会ったよ・・・」
舞鶴「・・・何か言ってたか?」
舞鶴漣「・・・いつも一緒だから、泣かないでって・・・怖がらないでって・・・。綾波達は死んじゃったけど、漣は・・・独りじゃなかったんだね・・・ご主人様、ごめんなさい・・・」
そこまで言うと、舞鶴の漣は目を瞑り動かなくなってしまった。それを見て、まさかと思い舞鶴提督は焦る。
朧「・・・大丈夫、気絶してるだけ」
舞鶴「そ、そうか・・・」
漣「いや~、今回は漣も色んな意味でヤベェと思ったけど、ご主人様の お陰で どうにかなって良かったよ」
漣が そう言い、皆はダンテの方に向くが、いつの間にか姿を消していた。
曙「あれ!?どこに行ったの!?」
漣「こわ・・・」
一方ネロの方は、白いネロ共々 魔力が切れて魔人化が解除されていたが、それでも戦いは続いていた。
最初から飛ばしてるペースでの戦いだったため、両者は肩を上下させながら息をしていた。
白ネロ「兄さん、楽しいよ」
ネロ「(ノヴァの奴、厄介な偽者 用意してくれたもんだぜ・・・)」
白ネロ「でも もっと、もっと楽しくなろうよ!肉を抉り、骨を砕いてグチャグチャになるまでさぁ!!」
ネロ「っ・・・!」
白いネロはホワイトクイーン片手にネロに向かって駆け出し、ネロはレッドクイーンで身構える。
すると白いネロは、横から来たバルログの拳に顔面を打ち抜かれ吹き飛ぶ。
起き上がった白いネロは、ネロとの楽しい時間を邪魔され、怒りに顔を歪めながらダンテを睨む。
白ネロ「ダンテェ・・・!いつも いつもボクの邪魔をして、お前ムカつくんだよぉ!!」
ダンテ「おぉ、そりゃ気が合うな。俺も お前が嫌いだ」
ネロ「ダンテ、そっちは上手くいったのか?」
ダンテ「あぁ、どうにかな」
ネロ「なら・・・あとは あの白い奴だけか」
ダンテとネロは白いネロに向き直り、奴が いつ隙を見せても攻撃できるよう殺気を研ぎ澄ます。
反対に白いネロは、感心していた。
白ネロ「へー、あの艦娘 倒しちゃったんだ。どうやって殺したの?首を斬り落とした?それとも心臓を潰したのかな?ねぇ、教えてよ」
人間や艦娘を護ろうとするダンテが、止めるために仕方なく艦娘を殺したと思い、白いネロは楽しそうに凶悪な笑みを浮かべる。
ダンテ「殺してない」
白ネロ「・・・・・・は?」
思ってた返答と違い、白いネロの顔から笑みが消えて一瞬で不機嫌な表情になる。
ダンテ「殺さずに元に戻してやった。期待外れだったか?お前の遊びも ここまでだな」
白ネロ「・・・お前、マジで つまんないなぁ」
ネロが駆け出し、ダンテがエボニー&アイボリーを連射すると、白いネロは銃弾を避けるため真上に跳躍する。
だが同じように飛び上がっていたネロが迫り、レッドクイーンとホワイトクイーンを空中で ぶつけ合う。
ネロ「っ・・・!」
白ネロ「ぎぃ・・・!っぐふぅっ・・・!?」
力での押し合いになるかと思われたが、ネロのデビルブリンガーの拳が白いネロの顔面を打ち抜き、殴り飛ばす。
ネロのデビルブリンガーの腕が伸び、吹き飛ぶ白いネロの足を掴むと、引き寄せレッドクイーンでの連撃を浴びせる。
そのままダンテの方に放り投げ、ダンテは魔剣ダンテで斬り捨てようと刃を振るうが、白いネロは負けじとホワイトクイーンで受け止め、地に足を着けて剣戟を繰り広げる。
ダンテはホワイトクイーンの刃を避け、それによって生じた白いネロの隙を突き、バルログでのパンチの連打を鳩尾に打ち込む。人の姿をしてる事もあり、人間と同じ急所に強烈な衝撃を受けた事で、白いネロの息が一瞬 止まる。
その隙を狙って追い込むように、後ろからネロがレッドクイーンで斬り付ける。
ダンテとネロの2人掛かりを相手に、白いネロは防戦一方となる。
白ネロ「何で、何で何で何で・・・!」
バルログの突進して右ストレートを繰り出す『ヘヴィジョルト』と、デビルブレイカー・オーバーチュアの電撃の掌底打ち『バッテリー』を同時に喰らい、白いネロは また吹き飛び地面を転がる。
だが白いネロは それだけでは倒れず、ダメージを受けて重い身体を動かし起き上がり、それを見たダンテとネロは再び構える。
白ネロ「・・・ボクが、負ける・・・?何で・・・おかしいだろ!ボクは兄さんとルキフェルスの力から生まれたんだ!お前ら2人なんかに、ボクが負けるはずないのに!!」
ダンテ「お前じゃ その程度だったって事だ」
ネロ「覚悟しろ。もう お前の遊びも ここまでだ」
ネロ「嫌だ・・・嫌だ嫌だ嫌だ!そんなの嫌だ!ボクは母さんを喜ばせなきゃいけないんだ・・・もっと皆で遊ばなきゃ・・・お前らなんかに負けないんだ!」
白いネロは、子供が駄々を捏ねるように喚き、ダンテとネロの前から逃げようとする。
ネロが逃がすかと動こうとするが、ダンテとネロの傍で爆発が起き、動きを止めてしまう。
煙が晴れると、白いネロの姿が消えており見失ってしまっていた。
ネロ「逃げやがったか・・・」
ダンテ「別にいいさ。艦娘1人 解放できただけでも充分だ」
今回の騒動も これで一段落かと思い、ダンテとネロは森から出るため その場から離れるのだった。
白ネロ「何で・・・何でボクが・・・」
ダンテとネロから逃げた白いネロは、森の中を走り続けていたが、躓いて転んでしまった。
そこにベルゼが現れ、機嫌が悪そうに白いネロを見下ろしていた。
ベルゼ「ノヴァの奴、こんなガキに好き勝手させるから こんな事になるんだ・・・!俺に手間 掛けさせやがって、どうしてくれんだ?!このクソガキィ!」
ベルゼは怒りに任せ、倒れる白いネロに何度も蹴りを入れたり踏んだりと、憂さ晴らしする。白いネロは身体を丸め、抗う事もできず純粋な暴力を受け続けていた。
ベルゼ「お前みたいな役立たずが!ダンテとネロに勝てると思い上がってんじゃねぇぞ!」
白ネロ「や、やめて・・・やめてよ・・・」
一方的な暴力が振るわれる中、それがピタリと止まった。白いネロがやめてくれと懇願したからじゃない。ベルゼの気が済んだからだ。
そしてベルゼは、南極で倒された魔拳士の身体から抜き取った黒水晶を、懐から取り出し悪い笑みを浮かべる。
ベルゼ「まぁいい。俺は こいつを使って、次の祭を始めるとするか」
ベルゼは異空間への扉を開くと、白いネロを掴んで引き摺りながら姿を消した。
・・・・・・
*舞鶴鎮守府 正面ゲート 6月5日 21:50*
翌日の夜、予定を延長して舞鶴鎮守府に滞在していたダンテ達は、自分達の鎮守府に帰るために出発しようとしていた。
舞鶴の漣は、あれから憑き物が取れたように心身共に回復していき、本来の元気な艦娘に戻りつつあり、舞鶴提督と共に見送りに一緒に居た。
舞鶴「ダンテ提督、俺達 舞鶴鎮守府のために、わざと あんな冷たい事を言ったんですよね?そうとも知らずに掴み掛かったりして、すみませんでした!」
ダンテ「・・・・・・え?何の話だ?」
舞鶴「えーっ!?」
ダンテが惚けるせいで、まるで深読みし過ぎて勘違いしてるみたいな恥ずかしい事になり、舞鶴提督は しゃがみ込んで手で顔を覆った。
曙「それじゃあ漣・・・元気でね」
舞鶴漣「・・・あの、皆!漣のせいで大変な目に遭わせて、本当に ごめん・・・」
朧「ううん、漣が元気になってきて良かった」
曙「もう、迷いは晴れたの?」
舞鶴漣「うん。綾波達は、漣と ずっと一緒だって気付けたから・・・。綾波達が死んで悲しくて、悪魔が許せないのは今も変わらないけど、もっと大切な事に気付けたから」
曙「そう・・・なら、そこのクソ中佐と頑張んなさい」
舞鶴漣「うん!」
潮「漣ちゃん、またね」
漣「舞鶴の漣、今度は一緒に遊ぼうね」
朧達は車の後部座席に乗り込み、窓を開けて舞鶴提督と舞鶴の漣を見る。
すると、舞鶴の漣が運転席に近付き、ダンテに話し掛ける。
舞鶴漣「あの、Devil May Cry鎮守府の ご主人様。漣のせいで すみませんでした・・・」
正気ではなかったと言っても、上官に攻撃したとなれば普通なら解体は免れない。
舞鶴提督には許されたが、ダンテとは気まずく話せておらず、まだ謝罪もできていなかった。
これで許されず解体されるのも覚悟はしているが、舞鶴の漣は このまま何も言えないままにはしたくなかった。
ダンテ「いや、俺も それなりには楽しめた。もう気にしなくていい」
ダンテからも許され、舞鶴の漣の顔に笑顔が戻る。
ただダンテの台詞に、朧と漣、潮は苦笑いを浮かべ、曙は怪訝な顔をしていた。
曙「楽しめたって・・・強くなった漣と戦えて、いい運動できて良かったって意味?」
ダンテ「まぁな」
ダンテからすれば、異形となった漣との戦いは、ちょっとリフレッシュに運動する程度のものだった。軽く運動もストレス発散もできて、ダンテにとっては万々歳。
ダンテから優しい言葉を掛けられ許された舞鶴の漣は、それならと少し我が儘を言いたくなった。それぐらいなら、きっと許してもらえると。
舞鶴漣「あの、お願いがあるんですけど、いいですか?」
ダンテ「・・・言ってみな」
舞鶴漣「今度、そっちに遊びに行ってもいいですか・・・?」
助手席のネロと後部座席の朧達は、どう返答するのかとダンテを見る。
そのダンテは舞鶴の漣の顔を見ながら少し思案し・・・。
ダンテ「うるさいのが多いが、それでもいいなら歓迎する」
舞鶴漣「・・・!はい!じゃあ、うちの ご主人様と一緒に行きます!」
ダンテ「
舞鶴「何で!?ダンテ提督、何で俺だけ━━」
ダンテはアクセルを踏み込み、舞鶴提督の追求から逃げるように急発進した。
舞鶴提督は唖然としながらも遠ざかるダンテの名を叫び、舞鶴の漣は大笑いしていた。
*車内*
鎮守府に向けてダンテが車を走らせる中、漣は少し不満そうに後ろから彼を見ていた。
漣「ご主人様、舞鶴の漣には随分と優しかったですね」
ダンテ「ん~?そうか?」
漣「漣にも もっと優しくしてくださいよ」
ダンテ「お前は優しくすると付け上がるからダメだ」
漣「お~い!今のセリフ許せねぇなぁ!漣は怒ったぞー!」
ダンテ「おいっ・・・!?」
ネロ「危ないから座ってろって!」
朧「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」
潮「漣ちゃん・・・!?」
曙「後部座席4人で狭いんだから暴れるんじゃないわよ!」
漣「マジで許せねぇー!」
ダンテ達を乗せた車は騒がしくしながら蛇行運転し、危なげながらも鎮守府への帰路に着くのだった。
・・・・・・
*山 6月8日 7:23*
数日後、ダンテ達Devil May Cry鎮守府の面々は、軍手をして掃除道具を持ち、トラック数台を借りて声がする桜の木がある山に来ていた。
あの声の主がダンテに突き付けた条件は、山を綺麗にする事だった。近年、この山に違法投棄する人間が居るようで、自然を汚される事に困っていたらしい。
ダンテが勝手に引き受けた条件だったが、皆は いいように巻き込まれ、扱き使われていた。
明石「迷子になった山に また来る事になるとは・・・」
大淀「また迷子になりかけたけど・・・」
明石「言わないでってば・・・」
加古「ゴミ多いって~・・・」
瑞鶴「しんどー・・・」
テンションが上がらず、艦娘達はダラダラと作業を続けるが、そこに廃品を乗せたトラックが現れ、ダンテ達とトラックに乗る男達は互いを見て固まる。
少ししてトラックが急発進すると、何人かの艦娘が殺意丸出しで追い掛け始めた。
天龍「違法投棄業者あいつらだろ!」
長門「捕まえろー!」
摩耶「悪者め~、ぶっ殺してやる~♪」
鳥海「何で摩耶は楽しそうなの!?」
その後 違法投棄の犯人は艦娘達に捕まりボコボコにされ、ゴミとは関係ない事でも八つ当たりで更にボコボコにされ、瀕死の状態で警察に突き出される事になった。
そしてダンテ達の頑張りで、山はゴミの1つも残さず綺麗になり、爽やかな風が吹くのだった。
次回は ちょっと、Devil May Cry鎮守府で変な事が起きる お話になりますので、楽しんでもらえたらと思います。
次回も宜しく お願い致します!