Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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感想ありがとうございます!

ちょっとバタバタしたり体調不良などが重なり、投稿に日が空いてしまいました。申し訳ないです。

419話です!どうぞ!




Mission419 議員の監視~ステフへの疑念~

*ロサンゼルス・オリーブ財団 艦娘寮・夕張の部屋 アメリカ時間7月5日 22:34*

 

夕張は、ロサンゼルスにあるオリーブ財団に戻っていた。

艦娘寮の自分の部屋で映写機を自作し、差出人不明のクリスマスプレゼントに入っていた8ミリフィルムを壁に投影していた。そこには、嘗て爆弾処理の全てを叩き込んでくれた教官の家で、彼と その家族と一緒にクリスマスを祝う様子が映っていた。

夕張は懐かしい思い出に笑みを見せるが、1つ おかしな点があった。映像は家の窓の外から撮られており、当時 夕張は誰かに撮られてる事に気付かなかった。

更に、窓に反射して撮影者らしき人物が微かに映っており、夕張は映写機の倍率を上げてアップにする。それによってハッキリと見えるようになった顔は、夕張が よく知る人物だった。

 

夕張「ステフ・・・?何でステフが・・・!?」

 

夕張が教官と出会ったのが約10年前。ステフも その前後から既に、教官の事を知っていたという事になる。

そしてアーロンの目論見で、今は夕張を含めたDevil May Cry鎮守府はステフの下で任務を請け負っている。教官に鍛えられた夕張と、彼を知ってるらしきステフが会う事になったのは、果たして偶然なのだろうか?

そして夕張は、ある1つの疑念を抱いた。

 

夕張「教官を知ってて私に黙ってた・・・?」

 

ステフは諜報員で、元CIAでもある。夕張が教官の下で訓練していたのを知らないはずがない。

自分に黙っていた事と、監視するように教官の家の様子を撮していた事に、夕張のステフに対する信用が揺らいだ。

 

 

・・・・・・

 

翌朝、任務の関係でオリーブ財団に居た呉提督は、夕張に呼び出され艦娘寮に足を運んだ。

 

呉「改まって相談って何?」

 

夕張「ステフは教官を知ってた」

 

呉「・・・・・・え、何?もう ちょっと分かるように説明してくれる?」

 

夕張「クリスマスに送られてきたプレゼントの中身、8ミリフィルムの中に残された映像を見たの」

 

呉「・・・それで?」

 

夕張「昔 私が教官と、その家族と一緒にクリスマスを祝った時の様子が映ってたの」

 

呉「良かったじゃない。思い出の品がプレゼントなんて素敵よ」

 

夕張「そうじゃないの!」

 

窓ガラスに反射した撮影者がステフである事と、わざわざ窓の外から撮ってる不審な行動、教官を知っていながら自分に何も話してくれなかった事を、夕張は不機嫌そうに呉提督に説明した。

 

夕張「大佐はステフと昔から付き合いあるんでしょ?どうして私に話さなかったのか分からない?」

 

呉「それは・・・もう昔の事だから今更 話す必要はないと思ったんじゃない?」

 

夕張「じゃあコソコソ家の外から撮ってたのは何で?」

 

呉「ステフは元CIAよ。コソコソするなんて理由は1つ・・・」

 

そこまで言いかけて、呉提督は ある結論に考えが至り、黙ってしまう。それだけで、夕張は自分の考えが正しいと確信した。

 

夕張「やっぱり そうだよね・・・ステフは教官を調べてたんだ・・・」

 

呉「ちょっと待って。ステフが色々 秘密を抱えてるのは今に始まった事じゃないでしょ?考え過ぎよ」

 

夕張「でも知ってたなら、私に話してくれるべきだった。こんな・・・何かを疑うように調べてたなんて、ステフの事が信用できない」

 

呉「待ちなさいよ。まさか財団を辞めるつもり?」

 

夕張「それはステフに問い質して、彼女が何て言うか聞いてからじゃないと━━」

 

呉「それはやめなさい」

 

夕張「・・・何で?」

 

呉「ステフは筋金入りのスパイよ。秘密は何があっても話さない。それに下手に踏み込めば、夕張ちゃんが消されるわよ」

 

夕張「でも!」

 

呉「分かった!私も一緒に調べてあげる。何か分かるまでは、下手に動いちゃ駄目よ、いい?たまたまって可能性もあるんだから」

 

夕張「・・・・・・分かった」

 

 

・・・・・・

 

*ブリーフィングルーム 7月6日 14:23*

 

昼、呉提督は(たける)刹那(せつな)と集まり、朝に夕張と話した事を相談していた。

 

刹那「でも、夕張の気持ちは分かるかも。亡くなった親しい人を知ってて秘密にされてて、いい気分な訳ない」

 

健「でも変だよ。差出人不明のクリスマスプレゼントに、何で そんな昔の記録が?誰が送ってきたかも分からないのに、それ信用できる物なの?」

 

呉「夕張ちゃんの事だから何かの間違いって事はない」

 

健「じゃあ、その教官が死んだ事にステフも関わってるってこと?」

 

呉「それを私達で調べる」

 

健「出た出た出た!面倒な事に僕らを巻き込もうとしてるやつ!念のために訊くけど、どうするつもり?」

 

呉「ステフの家に侵入して証拠を掴む」

 

健「うわ、今までで1番 正気を疑う発言だよ。ステフはスパイの中のスパイだよ。バレたらクビになるだげじゃ済まないって理解してる?」

 

呉「ちょい、真面目に聞きなさいって。私達は夕張ちゃんの友達、そうでしょ?」

 

健「・・・・・・まぁ・・・」

 

刹那「そうだけど・・・」

 

呉「このままじゃ夕張ちゃんが暴走して、もっと大変になる。私達で調べて、間違いだったら それで この話は終わり」

 

健「間違いじゃなかったら?」

 

呉「・・・・・・・・・」

 

そこまでは考えてなかったようで、呉提督は変顔をしながら黙ってしまう。

一先ず どうするつもりなのか刹那が訊くと、呉提督の話ではステフの自宅には金庫があり、スパイ風に機密文書が保管されてるはずなのだ。ステフが関わってる任務は全て そこに保管されてるはずであるため、そこから夕張の教官に関する物があれば盗む。

 

健「自分の家に機密文書なんて保管する?」

 

呉「ステフは基本的に誰も信用しない。自分の手元に置いとくのが1番 安全だと分かってる」

 

刹那「間違いだったらいいけど、いつ始める?」

 

呉「今晩よ」

 

ステフは今日、仕事で夜遅くまで本部に残るのは既に把握済みである。彼女が帰ってくるまでに自宅に侵入し、金庫を開けて盗んでトンズラするのが作戦だ。

 

 

*博物館*

 

同時刻、夕張は とある博物館に来ていた。

8ミリフィルムと一緒に送られてきた懐中時計も何か意味があると思い調べたのだが、答えに行き着くような事は何も分からなかった。

懐中時計を分解すると、使われてるパーツに文字と数字の羅列があった。何かの座標を示してるのかと思ったが、そういう訳ではなかった。

羅列を調べ続け、大昔の囚人の写真に行き着き、その囚人の腕に同じ羅列のタトゥーがあった。

その囚人に何かあるのかと調べたが、囚人は とっくの昔に亡くなっており、何を意味するのか分からないまま また行き詰まった。

そこで夕張は、囚人が生きていた時代に詳しく資料も残ってる博物館に、調査を依頼しに来ていた。

博物館を見て回りながら待ってると、調べてくれていた職員が戻ってきた。

 

職員「申し訳ありません。この囚人に関しての資料は無く、何も分かりませんでした。どこの刑務所に収監されてたかも不明で、特定は難しいかと」

 

夕張「いえ、いいんです。ありがとうございました」

 

夕張は渡してあった囚人の写真を受け取り博物館から出ると、改めて写真に写る囚人を見る。

 

夕張「(あなたは いったい誰なの?教官と どう関係するの?)」

 

いくら問い掛けても、答えが示される訳ではない。

夕張はモヤモヤした気持ちを抱えたまま、オリーブ財団へ戻る事にするのだった。

 

 

・・・・・・

 

*ステフの自宅 23:30*

 

夜、呉提督と健は、どこから見ても泥棒と分かる真っ黒な服と目出し帽姿で、ステフの自宅に来た。

刹那は逃走用の車に残り待機している。

健は慣れないピッキングで鍵を開けようとしたが、呉提督は怪訝な顔をしていた。

 

呉「何してんのよ?」

 

健「ピッキング」

 

呉「今の私達 泥棒よ。チンタラ鍵 開けて入る泥棒なんて今時 居ないわよ」

 

健「ちょっ、何する気!?」

 

ステフの自宅の扉には、幾つもの四角いガラスが嵌め込まれており、呉提督は それを割って内側から鍵を開け、中に入る。

すると、自宅警備の警報が鳴る。

 

健「すぐに解除しないと警察に伝わるって知ってるのかな?!」

 

呉「さっさと解除して」

 

あっという間に健は警報を解除してしまい、しばらくは誰にも侵入がバレないだろう。

呉提督は1度、ここで金庫を見た事があったため、迷わず金庫がある場所に行く。

金庫はあったが、問題はロックを解除するパスワードだった。

 

呉「健、ちょちょいとやっちゃって」

 

健「無理だよ、金庫にハッキングできる訳じゃないんだから」

 

呉「じゃあ私がやる」

 

健「パスワード知ってるの?」

 

呉「知らないけど勘でやる」

 

健「僕らの人生 終わった・・・」

 

勘でやって どうにかなるとは思えず、ステフが帰って来て見付かって処刑されるオチしか思い浮かばず、健は今日が人生の最後の日だと絶望した。

だが呉提督は、それでも解錠する事を諦めず、パスワードを打ち込んでいく。

 

呉「ステフなら・・・多分こういうパスワードを・・・・・・アハーッ!開いたー!」

 

健「嘘だろ・・・?勘でステフの金庫 開けた!?」

 

ステフと付き合いのある呉提督は、彼女が使いそうなパスワードに幾つか心当たりがあり、それが解錠へと繋がった。

金庫の中身を取り出し、ライトで照らしながら機密文書の中身を見ていく。すると その中に、夕張の教官の物と思われる文書が見付かった。

呉提督は それを懐に入れると、いきなり部屋の中を荒らしていく。

 

健「何してるの!?」

 

呉「ただの泥棒の仕業と思わせなきゃならない。あんたもやりなさい、楽しいわよ」

 

最初から金庫が狙いと思われては、勘の鋭いステフに自分達が疑われる。泥棒の仕業と見せかけるため、無意味に部屋を荒らしてカモフラージュする必要がある。

色々と壊すのが楽しくなってきたのか、呉提督と健は破壊衝動に従い暴れ回る。

いつも口うるさいステフへの仕返しもできて満足した2人は、急いで家から出て刹那の待つ車に乗り込む。

 

刹那「目当ては見付かった?」

 

呉「あった!すぐにトンズラするわよ!」

 

刹那は車を急発進させ、3人は何事もなかったかのようにオリーブ財団へ戻るのだった。

 

 

・・・・・・

 

*1時間後*

 

ステフが仕事から帰宅し、玄関扉が壊されてるのを見て銃を取り出す。

警戒しながら中に入り、荒らされた部屋を見ると、すぐに警察に電話をした。

 

ステフ「空き巣に入られたようです」

 

警察『すぐに警官を送ります。住所は どこですか?』

 

通話中、ステフは僅かに開いてる金庫を見て固まる。

 

ステフ「ごめんなさい、勘違いだったみたい」

 

これが ただの空き巣であれば、ステフも警察に任せるつもりだった。だが諜報関係の機密文書が盗まれていたとなると、外部に詳細を話す訳にはいかず、警察に頼る事はできない。

そして勘の鋭いステフは、盗まれた文書から既に、誰が犯人か目星を付けていた。

 

 

・・・・・・

 

*オリーブ財団 ブリーフィングルーム 7月7日 9:00*

 

翌朝、呉提督はステフに呼び出され、ブリーフィングルームに来ていた。

ブリーフィングルームに入ると、不機嫌な顔をしたステフに出迎えられたが、昨日 空き巣に入った事もあり、呉提督は極めて冷静に、自分は何も知らないと演技する事に努める。

 

ステフ「よくもやってくれたわね」

 

呉「・・・・・・何が?」

 

ステフ「全部 分かってるのよ」

 

呉「だから何が?」

 

ステフ「昨日、私の家に空き巣が入ったの」

 

呉「嘘でしょ!?本部長のステファニー・ブラウンの家に空き巣に入るなんて、とんだバカも居たもんね!」

 

ステフ「そのバカが目の前に居るんだけど!」

 

呉「・・・・・・え?」

 

ステフ「私は誤魔化せないわよ。私の家に忍び込もうなんて考えるの、アンタくらいでしょ?」

 

呉「私が!?ステフの家に!?そんな恐れ多い事する訳ない!」

 

ステフ「金庫を荒らして機密文書が盗まれた。誰に頼まれたの?夕張?」

 

呉「だから私じゃないって。機密文書 盗まれたの?本部長なら ちゃんと管理しなきゃダメじゃない」

 

ステフ「・・・ふーん、そう。白を切るの?いいわ。犯人を特定して あなただったら、クビじゃ済まないわよ。諜報機関の本部長の家に侵入して機密文書を盗んだのは重罪。死刑になるから」

 

ステフは脅し文句を言ってブリーフィングルームから出ていき、呉提督は黙ったまま固まっていた。もしステフが、呉提督が侵入した確固たる証拠を掴めば、死刑 決定である。

ステフは通路を歩く健を見付けると、すぐに彼の方へ向かい呼び止めた。

昨日の今日で いきなりステフに呼び止められた事で、健は焦って汗が噴き出る。それでも自分は何も知らない振りをするため、ぎこちない笑顔を見せる。

 

健「な、何?」

 

ステフ「昨日 私の家に、空き巣が入ったの」

 

健「えっ!?酷い事する奴も居るもんだね。何を盗まれたのか判ってるの?」

 

ステフ「それは秘密よ」

 

健「ひ、秘密・・・そう・・・。で、何で僕に その話を?」

 

ステフ「お願いがあるの。空き巣の犯人を探して。どんな小さな事でもいいから、逐一 私に報告して」

 

空き巣の犯人は自分と呉提督であるため、自分が犯人である証拠を提出しろという地獄のような お願いに、健の取り繕った笑みが消える。

 

健「いや、僕 探偵みたいなこと苦手だし、自信ないから無理だよ。他の人に頼んでみたら?」

 

ステフ「あなたは うちの諜報機関の一員よ。大丈夫、あなたならできる」

 

健「いや~、期待されてるみたいだけど僕には━━」

 

ステフ「財団の全てのシステムを使う権限を一時的に許可してあげる。頑張って」

 

ステフは不敵な笑みを浮かべながら話を切り上げ、健の横を通り歩き去っていく。

それを見送った健は、自身が追い詰められてると感じて、急いで呉提督が居るブリーフィングルームに入った。

 

健「ヤバいよ大佐!」

 

呉「こっちもヤバいのよ。昨日の空き巣、私達が犯人だとステフが気付いてる」

 

健「・・・僕、ステフから犯人 探せって言われたんだけど・・・」

 

それを聞いた呉提督は、それなら それで逆に どうにか誤魔化せるんじゃないかと思った。

 

健「どうしたらいいんだよ!?」

 

呉「ステフには何も見付けられなかったと言いなさい」

 

健「そんな嘘にステフが騙されるはずないじゃん!」

 

呉「いいから、ステフには何を訊かれても分からなかったと言いなさい!それしかない!」

 

この話は終わりだと、呉提督はブリーフィングルームから出ていってしまい、残された健は自分が追い詰められてる状況に、上手く頭が働かず呆然とするのだった。

 

 

・・・・・・

 

昼頃、ブリーフィングルームでステフと、任務で召集された呉提督、健、刹那が待ってると、遅れて夕張が入室してきた。

 

ステフ「遅いわよ」

 

夕張「ごめん・・・」

 

ステフ「新しい任務の説明を始めるわ」

 

オランダの女性議員『オリヴィア・プライアー』が、国の機密情報をテロ集団に流している可能性があった。

しかし動機が不明で確かな情報も掴めず、オランダの諜報機関AIVD(総合情報保安局)に警告できずにいた。

議員がアムステルダムで連絡係と接触するに当たって、公的機関であるCIAを送り込めば同盟国へのスパイ行為になるため、オリーブ財団の出番となった。

説明していく中でステフは、夕張の様子が いつもと違い集中していない事に気付く。

 

ステフ「どうしたの夕張?随分と大人しいわね」

 

夕張はステフへの疑念を問い質そうかと迷い、呉提督に目配せする。呉提督は その視線の意味を理解し、小さく首を横に振る。

 

夕張「・・・別に、何も」

 

呉提督に止められた事もあり、夕張は結局なにも言えなかった。

そして夕張と呉提督、健、刹那は、任務のためにオランダへと発つのだった。

 

 

・・・・・・

 

*オランダ・アムステルダム・街 オランダ時間7月8日 10:12*

 

オランダへと入国した夕張達は、アムステルダムの街の中で白いバンを停め、カフェに来るはずのプライアー議員が現れるのを待っていた。

そんな中で、呉提督はCDを掛けながらエアクッションを膨らませる。

 

呉「今回の任務は休暇も同然ね。接触の現場を撮影して証拠を押さえるだけだから、居眠りしててもできる」

 

健「銃に撃たれる心配もないし、毎回こうだと嬉しいよ」

 

刹那「・・・来た」

 

張り込みを開始して すぐに、カフェにプライアー議員が来た。

彼女は席に着き、腕時計を見ながら連絡係が いつ来るのかとソワソワしてる様子だ。

するとプライアー議員の傍に店員が近付き、一緒に どこかに行く。店の窓越しで様子を見てると、プライアー議員は店の固定電話に出て誰かと話す。

 

刹那「・・・誰と話してるんだろ?」

 

呉「話の内容が気になるところね」

 

夕張「・・・任せて。刹那、ちょっと手伝って」

 

電話を盗聴するために、夕張は刹那と一緒にバンの外に出る。

夕張は露店からラジオを買い、刹那は通行人からヘッドホンを盗む。

更に電話の集積装置から配線を取り、それらを組み合わせて電話の内容を聞けるようにする。

 

?『外にある赤いプランターから荷物を取れ』

 

プライアー『荷物?荷物って何のこと?』

 

会話の内容は それだけしか聞けず、電話が切れてしまった。

プライアー議員は店から出ると、その足でプランターがある場所まで行き、そこに隠された大きなカバンを取り出した。

 

呉「何のカバン?まさか金の受け渡し?」

 

夕張「それにしては様子が おかしい。何かに怯えてる・・・?」

 

プライアー議員はカバンの中身を確認してから、酷く狼狽えた様子で辺りをキョロキョロ見回しながら、カバンを抱えている。予め現金の取引があったなら、そこまで狼狽えるような事ではないはずだ。

そこで夕張は、ある1つの仮説に行き着いた。もっと危険な物であると。

そして議員は、落ち着きのない様子で移動を始める。

 

夕張「すぐに議員を捕まえるわよ!」

 

呉「ちょっと、何で議員 捕まえるの?」

 

健「目的は監視でしょ?」

 

夕張「議員が持ってるカバン、爆弾かもしれない!」

 

夕張はバンから飛び出し、呉提督と健も続いて議員を追い、刹那は いつでもバンを動かせるよう待機する。

周囲を警戒しながら歩く議員は、走って追ってくる夕張達を見て驚き、カバンを捨てて走って逃げてしまった。

 

呉「議員が逃げた!追う?!」

 

夕張「いや、議員は後回し!こっちを先に どうにかしないと・・・」

 

夕張がカバンを開けて中身を確認すると、予想通り そこには爆弾が入っており、しかもタイマーが既にカウントを始めていた。




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