Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

43 / 551

誤字報告ありがとうございます!
皆様に助けられながらやっていますが、これからも よろしく お願いします!

42話です!どうぞ!


Mission42 リランカ島~言葉を話す深海棲艦~

*Devil May Cry鎮守府*

 

鳳翔「では、留守は お願いしますね」

 

大井「任せてください」

 

西方海域での作戦の為に、赤城、加賀、鳳翔、隼鷹、金剛、比叡、おまけでダンテは同方面近くの泊地で駐屯している艦娘達と合流する為に これから出撃する。

留守は北上、大井、曙、間宮。

潜水艦は通商破壊作戦の為に一足 先に出発した。

 

曙「糞提督まで行く必要あるの?」

 

ダンテ「気になる事もあるしな」

 

ダンテが気になる事は、それは前に この世界に来た時に深海棲艦から悪魔の臭いがした事だ。

その謎は まだ明らかになっていない。

そして こちらの世界に戻ってから聞いた姫級、鬼級と呼ばれる深海棲艦。

行っても何も分からない可能性があるが、何もしないよりは何か分かるかもしれない。

 

北上「まぁ、こっちは そこまで強い深海棲艦は出ないだろうし、近海警備ぐらいなら任せてよ」

 

鳳翔「何かあれば横須賀に連絡してください。すぐに支援を送ってくれるそうですから」

 

大淀「はい」

 

間宮「提督、向こうじゃピザは食べれませんから、ご飯ちゃんと食べてくださいね」

 

ダンテ「俺は子供か?」

 

曙「糞提督」

 

ダンテ「ん?」

 

曙「気を付けて行きなさいよ」

 

ダンテ「そっちこそヘマして鎮守府 壊すなよ」

 

曙「する訳ないでしょ!この糞提督!」

 

ダンテ「悪魔が出たら連絡してくれ」

 

ダンテは曙を見て それだけ元気が あれば大丈夫そうだと思い、呆れ笑いになった。

そしてダンテ達は出撃した。

 

 

・・・・・・

 

*2日後 リンガ泊地*

 

ダンテ「遠かったな」

 

鈴谷「提督ー!」

 

ぶっ通しで進み続け、泊地に到着したダンテ達。

鈴谷が手を振りながら駆けてくる。

どうやら迎えに来たようだ。

 

ダンテ「こっちは どうだ?」

 

鈴谷「どうって、出撃の話?それとも住み心地?」

 

ダンテ「両方だな」

 

鈴谷「出撃は正面海域で装甲空母鬼が出て皆 大変だったよ」

 

ダンテ「例の あれか・・・せっかくなら お目にかかりたかったな」

 

Eliteの深海棲艦から悪魔の臭いがしたのなら、姫級、鬼級の深海棲艦なら どうなのか興味があった。

人型であるなら会話も可能かもしれない。

ダンテは深海棲艦と悪魔との繋がりを どうしても知りたかった。

 

鈴谷「敵通商航路の破壊も成功したし、住み心地は普通かな。娯楽とかは無いけど」

 

ダンテ「そうか、お前らも休んでこい」

 

ダンテに言われた赤城達は、自由行動となった。

 

鈴谷「新しい艦娘も加わったから紹介するね」

 

ダンテ「ドロップってやつか?」

 

鈴谷「おっ、ちゃんと覚えてるじゃん」

 

ダンテ「昨日まで忘れてたけどな」

 

鈴谷「全然ダメじゃん・・・」

 

ダンテは鈴谷の案内で、新しい艦娘に会いに行く事になった。

 

 

・・・・・・

 

*会議室*

 

会議室で、ダンテは新しい艦娘を待っていた。

 

ダンテ「名前 覚えるのも大変だな。困ったもんだ」

 

次々と艦娘が増えて名前も覚えなくてはならず、ダンテは少しだけ苦労していた。

そんな事を考えていると、鈴谷と一緒に6人の艦娘が来た。

 

鳥海「私が鳥海です。よろしくです」

 

不知火「不知火です。ご指導ご鞭撻、よろしくです」

 

陽炎「やっと会えた!陽炎よ。よろしくねっ!」

 

龍驤「軽空母、龍驤や。独特なシルエットでしょ?でも、艦載機を次々繰り出す、ちゃーんとした空母なんや。期待してや!」

 

ダンテ「ほう・・・」

 

霧島「マイク音量大丈夫…?チェック、1、2・・・

よし。はじめまして、私、霧島です」

 

ダンテ「マイク無くても この距離なら聞こえるぜ」

 

霧島「そ、そうですよね!アハハハハハ・・・」

 

熊野「ごきげんよう、わたくしが重巡、熊野ですわ!」

 

ダンテは熊野の名前に反応し、鈴谷を見た。

鈴谷は少し、寂しげな笑みを浮かべていた。

鈴谷は元々 舞鶴鎮守府に居た。

当時の舞鶴提督の暴力と、そこに所属していた熊野が轟沈して鈴谷は逃げ出した。

誰かに助けを求めて行き着いたのが、ダンテが居る鎮守府だった。

その縁もあって鈴谷はダンテの鎮守府に着任した。

鈴谷はダンテの視線に気付いた。

 

鈴谷「鈴谷なら大丈夫だから」

 

ダンテ「なら いいけどな」

 

『・・・・・・?』

 

新しい艦娘は何の話か分からず首を傾げた。

 

ダンテ「鳥海か、横須賀にも居たな」

 

鳥海「そうなんですね。これから よろしくです」

 

横須賀との艦隊演習で見た事があり、ダンテは記憶していた。

 

ダンテ「あとは熊野に霧島に龍驤、陽炎に・・・不知火だったか?」

 

不知火「・・・不知火に落ち度でも?」

 

ダンテは今の一瞬で思った。

また面倒臭そうな艦娘が増えたかもしれないと。

 

ダンテ「まぁ、特に言う事はないな。俺は昼寝する」

 

鈴谷「また寝るの!?」

 

ダンテ「徹夜で ここまで来たんだぞ。少しは寝かせてくれ」

 

そう言ってダンテは目を瞑る。

作戦会議は夜に行われる。

それまでダンテは少しでも睡眠時間が欲しかった。

艦娘は艤装を装着していれば睡眠や空腹、寒さや暑さに悩まされる事は あまりない。

元々 船であった恩恵だ。

ダンテも自身の艤装で来たが、艦娘達と同じという訳にはいかなかった。

 

龍驤「何なん?この提督」

 

鈴谷「寝るの大好きなの。じゃあ鈴谷達 行くね」

 

鈴谷達は出ていったが、不知火だけ動かない。

 

陽炎「不知火、先に行くわよ?」

 

ダンテ「・・・お前は行かないのか?」

 

不知火「ご命令がないので」

 

ダンテ「じゃあ自由にしてろ」

 

不知火「了解しました」

 

出ていくかと思ったが、なぜか不知火は動かない。

ダンテは気にせず眠りに落ちる。

眠る男を無表情でガン見し続ける少女、端から見れば意味不明な状況だ。

不知火は何を思ってダンテを見ているのだろうか?

 

 

・・・・・・

 

赤城「提督、起きてください。時間ですよ」

 

作戦会議の時間になり、赤城に起こされダンテは目を覚ます。

起きると、不知火が寝る前と同じ場所に立っている。

 

ダンテ「まさか お前、ずっと居たのか?」

 

不知火「はい」

 

ダンテが寝てから夜まで、不知火はダンテと一緒に居たらしい。

 

鳳翔「では始めましょうか」

 

作戦会議を始めようとしてるのに不知火は出ていかない。

ダメではないが、今は居る必要もない。

会議は数名だけで行われる。

 

ダンテ「ずっと居るつもりか?」

 

不知火「・・・何か問題でも?」

 

ダンテ「・・・・・・・・・」

 

ダンテには不知火の考えが分からなかったが、多くの艦娘を よく知る鳳翔がフォローに入る。

 

鳳翔「あなたを護衛してるつもりなんですよ」

 

ダンテ「護衛?必要ないけどな」

 

不知火「・・・不知火は、要らない娘ですか?」

 

ダンテ「いや そうは言ってないだろ」

 

あくまで護衛が要らないのであって、不知火が要らないとは言っていない。

いきなり話が飛躍してダンテも頭を抱える。

そこに陽炎が会議室に飛び込んでくる。

 

陽炎「こらっ、不知火!いつまで そこに居るつもり?」

 

不知火「・・・何か落ち度でも?」

 

陽炎「会議の邪魔になるでしょ!こっち来なさい!」

 

不知火「えっ!?ちょっ!まっ━━」

 

ダンテの護衛は引き摺られながら外に出た。

 

加賀「・・・始めますか?」

 

こうして会議は始まった。

ダンテが来る前にカレー洋作戦の支作戦として、ベーグル湾の通商破壊戦を展開した。

巡洋艦などの基幹戦力とした通商破壊艦隊、そして敵後方からは潜水艦隊で敵海上補給路を叩いた。

次は主目標であるリランカ島 強襲作戦を実施しなければならない。

 

鳳翔「機動部隊を編成して・・・提督、聞いてます?」

 

ダンテ「聞いてる」

 

会議中、ダンテは ずっと退屈だった。

作戦を立案しても上手く事が運ぶとは限らない。

ダンテとしては、その場のノリと思い付きで臨機応変に動けばいいと思っていた。

 

鳳翔「続けます。次に━━」

 

会議は そのまま続いた。

ダンテの艦娘で編成される3艦隊と、遠征任務で別の泊地に駐屯している佐世保鎮守府の艦娘からなる敵基地 強襲艦隊が1艦隊、計4艦隊でリランカ島を攻撃する。

佐世保は、ダンテが潮干狩りで無人島で遭難した時に お世話になった鎮守府だ。

佐世保の提督は元帥の孫で大将の息子。

 

羽黒「敵基地には港湾棲姫が確認されています」

 

ダンテ「じゃあ そいつが基地の親玉か?」

 

羽黒「確認できている敵深海棲艦の中では、そうだと言えます」

 

赤城「今回は基地の破壊ですから、提督は何もしなくていいですよ」

 

加賀「別に来なくてもいいのよ」

 

ダンテ「絶対 行くからな」

 

こんな時だけ やる気を出すダンテに、皆 溜め息を吐いた。

その後、艦娘達を集め艦隊編成を発表。

あとは作戦を遂行するだけだ。

 

 

・・・・・・

 

作戦当日になり艦隊は西方海域に突入、リランカ島を目指す。

佐世保の艦隊は、基地強襲の頃合いで合流する予定なので まだ来ていない。

 

赤城「敵艦隊です!」

 

東洋方面 反攻先遣艦隊が現れた。

敵艦隊の中には戦艦タ級eliteと重巡リ級eliteが居る。

 

ダンテ「やっぱり臭うな・・・あれは初めて見るな」

 

蒼龍「戦艦タ級eliteですよ」

 

ダンテ「またeliteか・・・」

 

悪魔の臭いを感じ取るダンテ。

ダンテは敵艦隊に突撃した。

 

加賀「やっぱり こうなるのね」

 

赤城「皆さん、昔と同じように提督の援護を!」

 

『はい!』

 

深海棲艦の攻撃を のらりくらりと躱しながら、ダンテはタ級に話し掛ける。

 

ダンテ「どうして お前から悪魔の臭いがする?お前らは何だ?」

 

タ級は何も喋らない。

代わりにダンテに砲撃してくる。

ダンテはウンザリというような顔をした。

 

ダンテ「また無口な お嬢ちゃんか。おしゃべりな奴は嫌いだが、適度な会話はしたいもんだな!」

 

ダンテはリベリオンで砲弾を斬り落とし、エボニー&アイボリーで応戦開始。

 

 

・・・・・・

 

敵艦隊を撃破し、その後は うずしおを切り抜け、敵艦隊の東洋方面増援部隊を撃破。

リランカ島まで あと少しだ。

そこで佐世保の艦隊が合流した。

佐世保の艦隊は軽空母 祥鳳、瑞鳳、航空戦艦 伊勢、日向、軽巡 球磨、駆逐艦 夕立で編成されている。

 

日向「遅くなって すまない」

 

夕立「あー!紅い提督さんっぽい!」

 

ダンテを見た夕立が、ダンテに纏わり付く。

夕立は遭難していたダンテを憶えていた。

 

ダンテ「うるさいのが来たな」

 

夕立「む~、失礼っぽい」

 

ダンテ「相変わらず“ぽいぽい”うるさいな」

 

夕立「ぽい~~!」

 

ダンテに頭をワシャワシャと撫でくり回され、悲鳴を上げる夕立。

 

ダンテ「そっちの提督は どうだ?」

 

夕立「今も堅物っぽい」

 

ダンテ「そいつは残念だ」

 

前に佐世保の艦隊に保護され、近くの泊地に行くと佐世保の提督も居た。

禁止事項が多く、提督も堅物で融通が利かない。

ダンテは佐世保の提督に あまり良い印象は持っていなかった。

佐世保の艦隊と合流し、そのままリランカ島へと進んだ。

リランカ島の周辺の空には暗雲が広がっていた。

そして、リランカ島には港湾棲姫が待ち構えている。

 

港湾『クルナ・・・

 

港湾棲姫が喋った事に、ダンテは「おっ?」というような顔をした。

深海棲艦は皆 無口だと思っていたが、話せる個体が見付かってダンテは笑った。

しかも悪魔の臭いも濃い。

 

ダンテ「ちょっと ここで待ってろ」

 

ダンテは1人で港湾棲姫に近付いていく。

 

伊勢「ちょっと夕立!」

 

なぜか夕立がダンテを追う。

 

夕立「提督さん、何するっぽい?」

 

ダンテ「楽しい おしゃべりさ・・・お前も待ってろ」

 

夕立「一緒に行くっぽい」

 

日向が赤城達に疑問を ぶつける。

 

日向「そちらの提督は何をするつもりだ?」

 

赤城「深海棲艦と話したいそうです」

 

日向「深海棲艦と?」

 

日向は正気なのかと思いダンテを見る。

ダンテは どんどん港湾棲姫へ近付いていく。

他の深海棲艦は近付くダンテを攻撃する為に動こうとするが、港湾棲姫は それを やめさせる。

港湾棲姫は驚いていた。

普通の人間が海の上に立っている。

深海棲艦も人間が どういう存在なのか知っている。

少なくとも港湾棲姫の知る限りでは、人間は海の上には立てないと記憶している。

港湾棲姫は その珍しさから、ダンテが どうするのか様子を見ていた。

 

ダンテ「曇っちゃいるが、良い散歩日和だな」

 

夕立「(いきなり世間話っぽい!?)」

 

ダンテが話し掛けるが、港湾棲姫は黙っている。

まだ様子を見ているようだ。

 

ダンテ「どうして お前から悪魔の臭いがするんだ?」

 

港湾『ナニモ・・・ナニモ・・・ワカッテイナイ・・・

 

ダンテ「だから質問してるんだがな・・・」

 

会話しているが、ダンテが期待したような会話にならない。

言葉を話し、攻撃してこない事から意思疏通は ある程度できるようだが、言葉のキャッチボールができていない。

 

ダンテ「悪魔と どういう関係なのか教えてくれると嬉しいんだがな」

 

港湾『・・・・・・・・・

 

ダンテの考えでは、深海棲艦は悪魔の臭いがするから悪魔だと断言できなかった。

臭いがしない深海棲艦も存在するからだ。

そこで、艦娘達の後方から何者かが飛んできた。

艦娘達の頭上を飛び越え、ダンテに向かっていく。

艦隊に組み込まれている青葉は その者を知っていた。

 

青葉「司令官!」

 

ダンテは振り返りながらリベリオンを抜く。

剣と剣が ぶつかり、鍔迫り合いの状態で飛んできた者は その勢いのまま、ダンテを港湾棲姫から引き離した。

 

夕立「提督さん!」

 

夕立はダンテを追う。

 

ダンテ「また お前か、ピカピカ野郎・・・!」

 

飛んできた者は、曙が着任した日に襲ってきた銀色の騎士姿の悪魔。

 

港湾『クルナ・・・ト・・・イッテイル・・・ノニ・・・

 

ダンテが目の前から居なくなった事で、深海棲艦は敵である艦娘に攻撃する為に動き出す。

 

日向「これ以上は待てないぞ!」

 

艦娘達も本来の目的を果たす為に動き出す。

そのまま戦闘に突入する。

 

ダンテ「待て!攻撃するな!」

 

加賀「こうなっては無理よ!」

 

まだ知りたい事が聞けていないので止めるが、戦闘は もう退くに退けない状況になっている。

 

ダンテ「楽しい会話の邪魔しやがって・・・何が目的だ?」

 

騎士悪魔と剣を斬り結びながら言うが、悪魔は何も言わない。

 

夕立「ぽい!」

 

夕立も悪魔に砲撃するが、砲弾を剣で斬り飛ばし、再びダンテに斬り掛かる。

騎士悪魔が乱入した事で、戦闘は泥沼化していった。




次回も よろしく お願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。