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423話です!どうぞ!
魔の気配を探るため、
美香の自宅に行くが、警察署長である父親に渡されていた緊急通報で美香に警察を呼ばれ、ネロは逮捕されてしまう。
誤認逮捕で釈放されたネロは、羽黒や
美香との待ち合わせ場所である夜の公園に行くと美香が現れるが、彼女が集めたチンピラ風の男達に囲まれてしまう。
ネロは男達を次々と避け、美香を担いで その場から逃走する。
そしてネロは、美香を連れて鉄塔の頂上まで行き、寂しいなら父親に そう伝えればいいと説得し、美香の携帯を奪い自ら緊急通報を押すと、2人で警察が来るのを待つのだった。
*鉄塔 7月11日 21:26*
何台ものパトカーと大勢の警官が駆け付け、今回は父親である警察署長も駆け付けた。
ネロと美香は鉄塔から下りて地上に戻ると、ゆっくりとした足取りで警察署長の方に行く。
署長「また悪戯に緊急通報を押したのか?もう何度目だ」
ネロ「ちょっと待ってくれ。美香の話も聞いてやってくれ」
ネロは ちゃんと伝えろと、美香を見る。
そして美香は、警察署長の前に出ると・・・
美香「パパ・・・」
母が亡くなり、警察署長が仕事ばかりで家に帰ってこない事も多く、家に ずっと独りで寂しかった気持ちを涙ながらに伝える。
しかし、警察署長は美香の頬を平手打ちした。
ネロ「おい!」
署長「私の立場も考えろ。お前1人の身勝手な行動で、これだけの人に迷惑を掛けてるんだぞ。お前は矯正施設に入れる事にした。家まで送るから早く車に乗りなさい」
美香は頬を押さえながら、涙を流して警察署長を睨む。
美香「いつも自分の立場ばっかり・・・!ママも寂しい思いをして死んでいったの!そっちの望み通り、居なくなってやる!」
美香は そう吐き捨てると、走って どこかに行ってしまう。
ネロ「美香!」
署長「放っておけばいい」
ネロは美香を追おうとしたが、警察署長の言葉に足を止める事になる。
緊急通報まで渡していたのは、父親が娘を心配しての事だと思っていた。
だが自分の読みが外れ、警察署長の冷たい態度に、ネロは自分自身と警察署長に怒りが湧き上がった。
ネロ「アンタ分かってるのか?!何で あいつが こんなこと繰り返すのか!」
署長「君は?」
ネロ「2年4組、美香の担任のネロだ!」
署長「君みたいなのが担任?高校生の娘を こんな時間に連れ回すなど、何を考えてるんだ?この事は学校の方にも連絡させてもらう」
ネロ「テメェ!」
ネロは警察署長に掴み掛かるが、複数の警官に取り押さえられた。
そしてパトカーに乗せられ、警察署長への暴行罪で再び逮捕された。
・・・・・・
*街22:32*
美香は夜の街を当てもなく歩き、1人 彷徨っていた。
するとナンパなのか、4人の男達に声を掛けられた。
美香は男達に誘われるまま、黒いバンに一緒に乗ってしまう。
それを、偶然2年4組のリーダー格の1人である男子生徒、『
*警察署*
警察署に戻った警察署長に、美香からの緊急通報の報せが届く。しかし警察署長は また悪戯だと決め付け、それを無視するのだった。
その頃 留置場では、またネロが怒鳴り散らしていた。
ネロ「出せゴラァー!!」
ネロの力なら留置場から出るのは容易いが、あまり人間離れした事をすると後々 面倒になるので、留置場で暴言を吐き散らかすだけに留めている。
そこに、何故か川内が現れた。
ネロ「川内、何で お前が ここに!?」
川内「あっ、ほんとに捕まってるじゃん!」
留置場に入れられてるネロを見て、川内はゲラゲラと笑っていた。
川内は散歩中に窃盗事件に遭遇し、犯人を捕まえて警察に引き渡していたそうだ。
調書も終わり帰ろうとしたのだが、ネロが捕まったと聞き、帰る前に見に来たらしい。
川内「そうそう、ネロも気を付けなよ」
最近、若い女性の拉致事件が多発しているらしい。被害者は高校生から20代前半ばかりだ。
被害者は皆、強制的に違法ポルノを撮られ、用が済めば街に放り出されて解放される。解放されたとしても、心の傷は深く残る。
警察も躍起になって事件の捜査をしてるらしいが、まだ犯人の特定と逮捕までは至っていなかった。
川内「ネロの学校の生徒も狙われるかもしれないし、ちゃんと学校で注意しといた方がいいよ」
ネロ「そうか、気を付けとく。それより、俺を ここから出してくれ」
すると川内は、ネロを馬鹿にするようにニヤけて破顔する。
川内「無理 無理、私に そんな権限ないし。それに犯罪者を外に出したら世の中の平和が乱れる。じゃあね」
ネロ「待てコラ!」
川内はネロを助けず鎮守府に帰ろうとしたのだが、ネロの腕に捕まり引き寄せられると、首に腕を回され後ろから絞められる。
ネロ「俺を ここから出せ。合法的に。今すぐ」
川内「だ、だから無理なんだってっ・・・!私に そんな権限は・・・!」
ネロ「あ~?つべこべ言ってると どんどん絞まるぞ~」
川内「ギブッ・・・!ギブッ・・・!ほんとに死ぬっ・・・!落ちるっ・・・!う、上に掛け合うからっ・・・!放してっ・・・!」
釈放してもらえるよう川内を強制的に手伝わせ、鎮守府を通して軍の上層部に掛け合い手を回してもらって、ネロは釈放される事になった。
・・・・・・
*明陽学苑高校 2年4組 7月12日 8:35*
翌日、教室では またネロが警察に捕まったと噂になっていた。
そこで教室の扉が開き、また当たり前のようにネロが現れ、生徒達は驚いた。
輝男「拘留されてたんじゃなかったのかよ!?」
ネロ「おい お前ら、美香の携帯が繋がらないんだ。誰か心当たりないのか?」
輝男の言葉を無視してネロが問うと、生徒達が沈黙して教室が静まり返る。
すると輝男が、昨日の夜に美香を見た事を思い出す。
輝男「あいつなら、昨日の夜 見たぞ」
ネロ「どこでだ?」
輝男「ナンパされて黒いバンに乗ってった。あとは知らね」
昂「それって、噂になってる黒いバンじゃない?酷いビデオを撮られるっていう・・・」
それは、昨日 留置場で川内が言ってた事と符合し、ネロはマズいと思い顔を険しくさせる。
ネロ「・・・何が?」
楓「こうなったのは、ネロ先生の責任ですよ」
楓の責任追求に便乗して、他の生徒達もネロを責める言葉を吐き、教室が騒がしくなる。
杏子と昂は、ネロの味方をしたくても止められない状況に、不安そうにしている。
ネロ「・・・・・・お前ら、そんな事しか言えないのか?」
ネロのドスの効いた声が聞こえ、生徒達は一斉に押し黙った。
ネロ「仲間が大変かもしれないって時に、お前ら そんな事しか言えないのか・・・?!」
ネロの纏う雰囲気が変わり、生徒達は肌がピリピリするような、何か得体の知れないものを感じて言葉を発せなくなる。
だが すぐにネロの雰囲気が元に戻り、生徒達が感じていた肌がピリピリするような感覚も消えた。
そしてネロは、仕方ないと言わんばかりに溜め息を吐いた。
ネロ「俺が探すしかないか」
ネロは教室から出ていこうとしたが、杏子に呼び止められる。
杏子「どうするの?」
ネロ「美香と約束したんだ。友達になるってな」
昂「だったら、僕と杏子も一緒に探すよ。僕達も、クラスの仲間だから・・・」
昂は照れ臭そうに言うが、その言葉に杏子も同意して頷く。
しかし、ネロは首を横に振って断った。
ネロ「お前らは授業があるだろ。こっちは俺に任せろ」
1限目はネロの授業だったのだが、ネロは生徒達を放置して教室から飛び出した。
校舎から出たネロはキャバリエーレに乗り、美香を探しに学校を後にした。
リーダー格の1人であるショートカットの女子生徒『
潤羽「ねぇ、楓ちゃん。本当に誘拐だったら どうするの?」
楓「・・・どうもしない。私達には関係ない。あなただって そう思ってるでしょ?」
潤羽「うん。でも、また あんな
楓「・・・もし悲劇が起きたら、それは親や教師の責任よ。美香を追い込んだんだから」
潤羽「そう言うと思った」
楓は不機嫌そうに答え、潤羽は何が楽しいのか、クスクスと笑いながら言葉を返した。
すると、眼鏡を掛けた最後のリーダー格の男子生徒『
それを、潤羽が呼び止めた。
潤羽「どこに行くの?」
善之「授業をするべき教師が居なくなったら、ここに居ても意味ないだろ。帰って勉強する」
潤羽「あ~、サボりはいけないんだ~」
善之「サボりの常習犯の お前に言われたくない」
潤羽「ふふっ♪」
楽しそうに笑う潤羽を無視し、善之はカバンを持ったまま教室を出ていく。
・・・・・・
*鉄塔 10:12*
ネロは街を走り回り、手当たり次第に黒いバンを見付けては強制的に止め、噂になってるバンか確認して回っていた。
街ではネロの要請を受けた非番の艦娘達も走り回り、黒いバンや美香を探して回っていた。
そしてネロは、美香に教えた鉄塔まで来てキャバリエーレを止める。
美香が行きそうな場所も探し、もしかしたら ここに来てるかもと思ったが、やはり美香の姿は見当たらない。
ネロ「クソッ、どこに行ったんだ・・・?」
すると、学校に居るはずだった善之が現れネロは驚く。
ネロ「お前、何で ここに!?」
善之「闇雲に探して見付かると思ってるの?」
ネロ「なら、お前なら見付けられるのか?」
善之はカバンからノートパソコンを取り出し何かを始め、ネロは訳も分からないまま画面を覗き込む。
善之はIQ180の天才で、パソコンを得意としていた。
善之「美香は緊急通報が内蔵された携帯を持ってるんだよね?」
ネロ「あ、あぁ」
緊急通報で居場所も言わずに警察が駆け付けられたのは、警察が美香の持つ携帯のGPSで居場所を特定していたからだ。
今も美香の手元に携帯があるならば、それを利用すれば美香の今の居場所を突き止められる。
ネロ「お前
善之「健って?」
ネロ「俺の知り合い」
善之「あっそ。まぁ、興味ないけど。携帯にハッキングしてGPSの反応を辿った。この近くに居るはず」
そう言って善之は、青い点が光るマップを映す画面を見せる。
ネロは礼を言ってキャバリエーレを走らせ、教えてもらった場所へ急ぐ。
その様子を、学苑から抜け出した潤羽が、物陰から意味深な表情で見ていた。
・・・・・・
*廃工場 11:07*
美香は椅子に縛られ、座らされていた。その様子を、男達が撮影している。
今の美香の様子は、変態が集まる会員制サイトで放送されていた。ここから どんどん過激になっていく予定だ。
その時、ガラスの割れる音がして、男達が様子を見に行く。
その隙に、美香は どうにか逃げ出そうとするが、固く縛られたロープは そう簡単には緩まない。
ネロ「よう」
横から声を掛けられ、振り向くと真横で しゃがみながらネロが見ていて驚いた。
美香「どうして・・・?」
ネロ「言っただろ、“ダチ”だって。連中が戻ってくる前に逃げるぞ」
ネロは美香を縛るロープを切り、彼女を連れ出し外に向かおうとする。
しかし、男達が戻ってきて立ち塞がった。
男「勝手な事されたら困るなぁ」
男「お前 誰だよ?」
ネロ「俺か?俺は こいつの担任だ」
男「なんだセンコーかよ。見られたんなら、このまま帰す訳にはいかないな」
ネロ「・・・美香、隠れてろ」
美香は頷き、柱の後ろに隠れて様子を窺う。
男「覚悟できてるんだろうなぁ?」
ネロ「あ?テメェらこそ覚悟できてんだろうな?」
男「何?」
ネロ「俺の生徒に手を出して、しかも拉致事件の犯人ともなれば・・・半殺しにしたって文句は言われねぇよなぁ!!」
ブチギレたネロは男達に向かっていき、一気に乱闘になる。
美香はネロが暴れるのを見ながら、ここまで自分のために動いてくれる人は初めてだと思い、美香の心の中で、ネロを拒絶する壁が崩れ始めていた。
・・・・・・
*警察署 12:37*
警察署長は、部下に一刻も争う事態だと言われ、警官を緊急配備していた。
街の防犯カメラを確認したところ、美香が緊急通報を押す数分前に、拉致事件に使われてる黒いバンに乗せられていたのが判明した。
緊急通報が悪戯ではなく本当だと知り、警察署は慌ただしくなっていた。
警察署長も娘を助けるために自身も動き、警察署の外に出て車に乗り込もうとする。
そこに、拉致事件に使われてる黒いバンが現れ、警察署の前で急停止した。
警官が警戒する中、バンのスライドドアが開き、ボコボコにされて縛られた男達が外に放り出されていく。
それに続き、ネロと美香も降りてくる。
ネロ「こいつらが拉致事件の犯人だ。証拠のビデオカメラもバンの中にある」
警察署長「美香、無事だったのか!?」
警察署長は美香に駆け寄ろうとしたが、いきなりネロに殴り倒された。
その場に居た警官達がネロを取り押さえようと動くが、警察署長が手で制止した。
そして立ち上がり、怒り顔のネロと向き合う。
ネロ「GPS持たせて、それで父親の役目を果たしたつもりか?そんな物からは娘の悲鳴は聞こえねぇんだよ!仕事の代わりは居ても、親の代わりは居ねぇんだ!アンタしか居ねぇんだよ!美香、行くぞ」
警察署長「美香・・・」
美香「・・・・・・・・・」
美香は何も言わず、父親ではなくネロに付いていく事を選び、ネロと一緒に その場から立ち去るのだった。
・・・・・・
*新居 20:01*
その日の夜、美香は父親との家に帰りたくなく、ダンテとネロ、バージルの家に泊まる事になったのだが、絶賛その3人に囲まれた状態で、とても居心地が悪かった。
バージル「ほう、この小娘が お前の生徒か」
ダンテ「ネロを嵌めて警察に逮捕させたって?お嬢ちゃん大したもんだな」
ネロ「おい、美香が怖がるから離れろ」
美香「あの・・・厄介になって すみません・・・」
バージル「ほう、最低限の礼儀はあるようだ」
ダンテ「ピザ食うか?俺の食いかけだけど」
ネロ「離れろって言ってるだろうが!あとテメェの食いかけなんか渡すな!」
ネロの生徒という事で、ダンテとバージルは美香に興味津々だった。
・・・・・・
翌朝の早朝、美香はリビングのソファーで寝ており、ダンテとネロ、バージルは床で寝落ちしていた。
そこに、ピッキングで勝手に玄関を開けて川内が入ってきた。
川内はリビングまで行くと、急いでネロを起こす。
川内「ネロ、起きて。ねぇ、起きてよ、大変なんだって」
ネロ「んぁ、川内・・・?いま何時だよ・・・?まだ6時じゃねぇか。もう ちょっと寝かせてくれ・・・」
川内「急いで伝えたい事があるんだって」
川内はネロに耳打ちし、用件を伝える。それを聞き、ネロの眠気が吹き飛んだ。
・・・・・・
*公園 7月13日 13:48*
ネロは川内と一緒に、美香を公園に連れてきた。
公園では、警察が防犯イベントを行っていた。
美香「どうして ここに連れてきたの?」
ネロ「ここに お前のパパさんが居るんだと」
美香は辺りを見渡してみるが、父親の姿は どこにも見当たらない。
美香「パパは警察署長だよ。こんなとこに居るはずない」
ネロ「居るじゃねぇか。お前の後ろに」
そう言われて後ろに振り返ると、少し離れた位置で、警察署のマスコットであるクマの着ぐるみが、子供に風船を配っていた。
美香は まさかと思い、数歩 進みクマの着ぐるみに近付く。すると、クマの着ぐるみが美香を見て動きを止めた。
美香「パパ・・・?」
ネロ「ダサいだろ?警察署長だったのによぉ。キャリアを外れても、家に居られる部署に移してもらったんだってさ。お前と一緒に居たいんだとよ」
ネロが全ての事情を話すと、それを肯定するようにクマの着ぐるみが風船を差し出してきた。
美香は まだ頭の整理が付かず、何かを言ったり風船を受け取る事ができない。
ネロ「受け取ってやれよ。男が地位を捨ててまで、親子をやり直したいと言ってるんだ。チャンスが欲しいんだ。もう1度、親子をやり直すチャンスが」
美香はクマの着ぐるみに歩み寄ると、風船を受け取るのではなく抱き締めた。
クマの着ぐるみの手から風船が離れ、空へと飛んでいく。
そして、クマの着ぐるみも美香を抱き締め返した。
ネロと川内は、親子の時間を邪魔しないため、黙って立ち去る。
しかし、川内には もう1つネロに伝えなければならない事があった。
川内「ネロ、魔の気配ってのは判ったの?」
ネロ「いや、まだだ。それらしいのも何も見当たらない。本当に そんなのあるのか?」
川内「さぁ、私には分からないけど、アーロンが鎮守府に早く見付けろって急かす連絡してきたよ」
ネロ「って言われてもなぁ・・・」
・・・・・・
*明陽学苑高校 校門 7月14日 8:30*
また翌日、ネロは校門に立ち生徒が登校してくるのを見ていた。
そこに、制服を着た美香が登校してきた。
ネロ「おっ、不登校が登校してきたな」
美香「まぁね。色々 助けてくれて ありがとう」
美香の話では、あれから父親と一緒に居る生活は まだ ぎこちないらしいのだが、それでも上手くやってるそうだ。
美香「どうせ敵も多いんだろうし、しょうがないから私が先生の面倒 見てあげる。一応、ダチだし?」
美香の言う“敵”とは、2年4組の生徒の事を意味する。不登校の間も担任外しに協力していたため、ネロが標的にされているのは理解していた。
助けてくれた恩返しに、今度は自分がネロを助けようと美香は決めていた。
ネロ「そりゃ頼もしい事で」
美香「これから よろしくね。先生♪」
ネロ「先生か・・・悪くないな」
先生と呼ばれ、ちょっと気持ち良くなっちゃうネロ。
そこに、杏子と昂が一緒に登校してきた。
杏子「おはよう」
昂「ネロ、おはよう」
杏子「美香、おはよう」
美香「おはよう」
*理事長*
その頃 理事長室では、教頭が怒鳴り込み、ネロをクビにするよう理事長に要求していた。
その理事長は、窓から生徒達が登校してくるのを見ていた。
教頭「あのネロのクズが、また警察に捕まったと聞きました!しかも乱闘騒ぎまで起こしたと!もう我慢なりません!あいつを即刻 解雇するべきです!」
理事長「それは難しいんじゃないですかね?」
教頭「何故です?!」
理事長「釈放されてる時点で、彼に罪はなかったという事でしょう。これまで生徒の悪戯で誤認逮捕もありましたし、今回も同じだったんじゃないですか?」
教頭「誤認逮捕でも、逮捕されるだけの怪しい事をしていたからでしょ!教師が それでは、生徒に悪影響を及ぼします!」
理事長「それに生徒の1人が、拉致事件に巻き込まれたそうです」
教頭「何ですと!?」
理事長「ですが その生徒を助け、犯人を捕まえたのもネロ先生だと聞いています。警察から表彰されるそうですよ」
教頭「あ、あいつが・・・表彰!?」
理事長「それに見てください。また生徒の問題を解決したみたいですよ」
教頭は慌てて窓から外を見ると、ネロと杏子、昂と一緒に校舎に向かう美香の姿があった。
理事長「不登校の生徒を登校させるなんて、どうやらネロ先生は、敏腕教師のようですね。これでも まだ、何か問題ありますか?」
教頭は何も言い返せなくなり、理事長室から撤退した。
教頭はネロにジャーマンスープレックスを喰らわされた恨みがあるため、これで大人しく引き下がった訳ではないだろう。またクビにしろと騒ぐかもしれないが、その時は その時だ。
これでネロが救った生徒は3人目となり、理事長はネロに任せて正解だったと笑みを浮かべていたが、すぐに その笑みは消える事になる。
ネロが救ったのは まだ3人。問題を抱えてる生徒は まだまだ居る。
2年4組が担任外しをする理由も知っており、それがネロには話してない この学苑の抱える秘密でもあった。
理事長は その秘密に関して罪の意識があり、自分も いつか、真実に辿り着いたネロに責を問われるのだろうと覚悟していた。
*2年4組*
2年4組の教室では、美香が登校してきた事で騒がしかった教室が静まり返った。
美香は そんなクラスメイトを無視し、自分の席に座る。
楓「よく登校できたわね」
美香「私は もう協力しないから」
楓「は?
美香「先生は今までの先生とは違う。もし先生に何かしたら、私が絶対に許さないから」
楓「・・・・・・・・・」
輝男「まさか美香が
楓「・・・そうね」
2年4組がネロ派と楓派に分裂を始める中、輝男は密かにネロを潰すための闘志を燃やしていた。
そんな様子を見ながら、潤羽は楽しそうにしていた。
潤羽「面白くなってきたわね。善之君、あなたの行動も興味深い」
善之「何の事だ?」
潤羽「ネロ先生が美香を助けられるよう手助けするなんて、あなたらしくないと思って」
善之「助けた訳じゃない。誰が あんな奴・・・!クラスメイトが犯罪に巻き込まれたら気分が悪いだけだ」
潤羽「ふーん・・・そういう事にしといてあげる」
*???*
学苑の地下、何世紀も誰にも発見されなかった遺跡の深奥では、鼓動のような音が規則的に鳴り響き、何かが目覚めようとしていた。
今回のような、学園物のストーリーで悪魔などとは関係ないように感じるかもしれませんが、2年4組の生徒が何故“担任外し”や“担任苛め”をするのか、その理由や原因に悪魔が関わってくる事になります。
明陽学苑高校での話がクライマックスに入り、ネロが2年4組の抱える過去の真実を知ると共に、全て明かされる事になります。
なので今は長い前振りだと思っていただいて、今後も お付き合いいただければと思います。
次回も宜しく お願い致します!