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424話です!どうぞ!
*ロサンゼルス 連邦裁判所 7月15日 8:00*
ロサンゼルス連邦裁判所の前に、何台ものパトカーや消防車が来ていた。理由は、裁判所で不審なバッグが見付かったからだ。
裁判所には証人が出廷する場合もあり、口封じに命を狙われる事もあるため、安易に見過ごす事はできない。だから裁判所の外は騒然としており、既に避難も終わっている。
爆弾の可能性から2名の爆弾処理班も出動しており、外から解除ロボットを裁判所の中に向かわせる事にした。
ロボットは裁判所の中に入りロビーを進むと、丁度 真ん中に問題のバッグが床に置かれていた。
爆弾処理班は遠隔操作でアームを動かし、ゆっくりとバッグのチャックを開けていく。中に入っていたのは、予想通り爆弾だった。
既にタイマーも作動していたがロボットを巧みに操り、爆発する事なくタイマーを止める事に成功する。
爆弾を そのままにできないため、2人の爆弾処理班が裁判所の中に入り、回収するために向かう。
簡単に処理できたと安堵から笑っていたが、まさかのロボットが爆発し、2人の爆弾処理班と裁判所が吹き飛んだ。
・・・・・・
少しして夕張の親友であり、爆弾処理のエキスパート
爆弾を解除したはずなのに爆発が起き、2名の爆弾処理班が殉死したため、まだ爆発する危険性と現場検証のため呼ばれていた。
防護服を着た大典はライトで照らし、裁判所の中を慎重に進みながら、無線で外の警官と消防隊に逐一 報告を入れる。
大典「かなり酷い状態だ。どこも焼け焦げてる」
進み続け、問題の爆発地点となる場所へ着いて足を止める。そこにはバッグと、解除ロボットの残骸が残っていた。
大典「どういう事だ・・・?」
残骸を見て、不審な点もあり大典は すぐに何があったのか理解するが、その時、物音がした。警戒して そちらにライトの明かりを向けると、奥から1人の警官が現れた。
大典「どうして中に!?防護服は どうした!?」
奥から現れたという事は、この警官は安全確認が終わる前から裁判所の中に入っていた事になる。
危険もあり その非常識な行動に驚いてると、警官は銃を抜いて大典を撃つのだった。
・・・・・・
*エレベーター 8:41*
大典は目覚めると、外付けのガラス張りのエレベーターの中に居た。
撃たれた箇所を見ると包帯が巻かれており、傷の手当てがされていた。
訳が分からない状況の中、エレベーターから出るためにスイッチを押すが、反応がない。
仕方なくドアを抉じ開けようとしたが、本来ならドアに無いはずの妙な仕掛けが視界に入り、ドアを開けるのをやめる。
嫌な予感がしつつドアから離れ、中心まで下がり周囲を見渡す。仕掛けの他にも、幾つかの小型カメラが仕掛けられていた。
大典「おい!!誰か!!」
大典は ただ、叫んで誰かが来てくれるのを待つしかなかった。
*連邦裁判所*
同時刻、現場に夕張と呉提督、
規制線を張る警官に身分を伝え中に入ると、現場の責任者から大典と無線が取れなくなり、突然 消えたと聞かされた。
健「その風間って人、軍人なんでしょ?無責任に持ち場を離れるような人?」
夕張「大典は責任感が強いから、そんな事しないよ。でも、いきなり消えるのは普通じゃない」
刹那「どうする?」
夕張「とりあえず、中に入って調べてみないと。防護服って借りられるのかな?」
それから少しして、夕張は防護服を着て中に入る準備を済ませた。
ただ、中に入るのは夕張1人で、それについて呉提督は いい顔をしなかった。
呉「ほんとに1人で行くの?」
夕張「もし まだ爆弾があったら、解除できるのは私だけだし、失敗して一緒に巻き込まれる必要もないから」
健「無線テスト。聞こえる?」
夕張「大丈夫。じゃあ、行ってくるね」
夕張は裁判所へと向かい、呉提督達は神妙な面持ちで彼女を見送った。
裁判所の中に入った夕張も、大典の時と同じようにライトを照らし、周囲を確認しながらロビーを進む。
夕張が着る防護服にはカメラが付いており、その映像は健のパソコンで呉提督達も見ていた。
夕張「酷い・・・かなり威力のある爆弾だったみたい」
刹那『崩落してる場所もあるみたいだから気を付けて』
夕張「はーい」
奥へと進み、爆弾が入ったバッグが置かれていた場所に着く。
そこにある残骸から、夕張も不審な点に気付いて呉提督達に報告する。
夕張「これ おかしい」
呉『おかしいって何が?』
夕張「残骸から見るに、爆発したのは解除ロボットの方。先に置かれてたバッグには内側から爆発した跡が無いの」
呉『そんな事ある?爆弾処理班が使うロボットが不具合 起こしても、裁判所 吹き飛ばす程じゃないでしょ?』
夕張「・・・先に置かれてたのはダミー。本当の爆弾は解除ロボットに仕掛けられてたんだと思う。そんな事できるのは1人・・・」
呉『まさか爆弾魔リーパー?』
夕張「それしか考えられない」
二重トラップを仕掛けるのはリーパーの手口だ。バッグに置いてあったのはフェイクで、解除したと思わせて2つ目の爆弾で吹き飛ばしたのだろう。
それに奴は変装して爆弾を仕掛ける。爆弾処理班に成り済まし潜入し、予め解除ロボットに仕掛けておいたに違いない。
呉『だとしたら風間がマズい』
すると夕張は、床に血痕を見付けた。
血痕は続いており、崩落してるが どうにか人が通れそうな場所に点々と残っている。
夕張「血痕を見付けた。大典のかも」
呉『私達も そっちに行く』
夕張「待って。健、私のGPS追える?」
健『できるよ』
夕張「私が辿って どこに着くか確認するから、皆は外から追い掛けて」
呉『1人で行くつもり?!リーパーが動いてるなら危険よ!』
夕張「まだ爆弾があるかもしれないし、私1人の方がいい。無茶はしないって約束する」
呉『・・・絶対よ』
健『信号は追えるから、動いていいよ』
刹那『夕張、気を付けて』
夕張「任せて」
・・・・・・
*タワー 9:05*
血痕を辿り、夕張が行き着いたのは2ブロック先のタワーだった。
呉提督達と合流してタワーに入り、手分けして大典が居ないか建物の中を探す。
すると夕張は、20階で止まってるエレベーターの中に大典が居るのを発見する。
夕張「大典!!」
大典「夕張!!」
夕張「待ってて、すぐ出してあげるから」
大典「待て、開けるな!」
夕張「・・・・・・え?」
大典「爆弾が仕掛けられてる。無理に開けると吹き飛ぶぞ」
そう言われ、夕張はガラス越しにエレベーターを見ていく。そこには確かに爆弾の物と思われる仕掛けがあり、エレベーターの中にも小型カメラがあるのを確認できた。
夕張「・・・見られてる」
大典「あぁ・・・リーパーの今度の狙いは俺だ」
夕張は、呉提督達に大典を発見した連絡を入れ、すぐに呉提督達が駆け付けるのだった。
・・・・・・
しばらくして、状況を聞かされたステフも現場に来ていた。
ステフが来るまでの間に、夕張は仕掛けが どういう仕組みか確認し終わっていた。
エレベーターの内扉にはセンサーが仕掛けられており、エレベーターその物にはケーブルを切断する装置が仕掛けられている。
無理にドアを開けるとセンサーが反応し、爆弾が起爆してケーブルが切れ、大典が閉じ込められてるエレベーターは重力に従い落ちていく。20階の高さとエレベーターの重さから、落ちれば確実に死ぬ。
ステフ「夕張、解除方法は?」
夕張「考えてるけど何も思い付かない!」
呉「ねぇ、落ち着きなさいよ」
健「夕張さん、風間軍曹 見付けてから ずっと こうなんだよ・・・」
ステフ「夕張、あなたらしくないわ、どうしたの?」
夕張「だって大典なんだよ!もし解除に失敗したら大典が・・・!」
爆弾処理の訓練生時代からの親友という事もあり、失敗した時の事を考え夕張は冷静さを欠き、いつもの間に合わせの閃きも調子が悪かった。
ステフ「あなたなら大丈夫、何か方法があるはずよ。この爆弾を解除できるのは あなただけ。あなただけが頼りなの」
夕張「私には無理・・・もし失敗したら・・・」
呉「夕張ちゃん、よく聞きなさい」
夕張は今まで、その場にある物で とんでもない物を造り、何度も死に直面する状況を変えてきた。呉提督は、ただ今回も同じだと説いた。
呉「どうしたの?いつもの間に合わせは。頭を空っぽにして考えるの。いつも何があるか周りを見て、それで何ができるか考えてる。今日は それをやってない。いつも通りにすれば、ぶっ飛んだ案が閃く。あなたは そういう娘でしょ?」
夕張「・・・・・・そ、そうだね・・・ごめん、ありがとう」
呉「さぁ、あなたの出番よ」
夕張「やってみる」
夕張は周囲を見渡しながら、エレベーターの構造、重さ、今すぐ手に入る物を考えながら、頭の中で方程式が浮かんでは消え、また浮かんではと何度も繰り返す。そして夕張の頭の中に、1つの方程式が残った。
夕張「誰かペン取ってきて」
呉「ペンで解除するの?」
夕張「違う!やる前に細かい計算を正確にしないといけないの!早く誰か取ってきて!」
声を荒げる夕張に急かされ、ステフと呉提督、健、刹那は慌ててペンを探しに走り去った。
・・・・・・
少しして、夕張は壁やエレベーターのガラスに、持ってきてもらったペンで様々な計算をビッシリと書き連ねていた。ステフ達は何が何だか分からない顔で、口 半開きで それを見ていた。
大典に至っては、ガラスに書かれた文字が反転して見る事になってるので、余計に訳が分からない。
夕張「できた。これなら どうにかできる」
呉「何が何だか・・・。で、どうやって助けるの?」
夕張「『アトウッドの器械』の原理を使う」
アトウッドの器械━━1784年に、イギリス人 数学者『ジョージ・アトウッド』によって発表された実験装置。
この装置は一定加速度の運動を作る装置として発案され、当初はニュートン力学の法則を検証するために用いられたが、後に学校教育の中で法則を例示するために広く用いられるようになった。
エレベーターは2台あり、アトウッドの器械の原理を利用し、隣のエレベーターと大典が閉じ込められてるエレベーターをケーブルで繋ぎ、爆弾が起爆しても落ちないようにしようと考えていた。
夕張「重さから、エレベーター2台分を支えられるか計算が必要だったってわけ」
ステフ「その方法は上手くいくの?」
夕張「大丈夫、これなら上手くいく」
ステフ「なら、すぐに始めて」
夕張「その前に、お願いがあるの」
リーパーは二重トラップを仕掛ける。爆弾が大典を閉じ込めてるエレベーターだけのはずがない。これがリーパーの仕業なら、もう1つ爆弾があるはずなのだ。
2つの爆弾は必ず無線信号で繋がってる。エレベーターの装置から出てるであろう信号を辿れば、もう1つの爆弾も発見できるはずだ。
ステフ「分かった」
呉「こっちは任せなさい」
健「信号は僕が」
ステフと呉提督、健が もう1つの爆弾を探しに行き、刹那は その場に残り夕張の手伝いをする事になる。
夕張は不安そうな顔で、大典の前に立つ。
夕張「大典・・・」
大典「お前を信じる」
夕張は大典を助けるため、すぐに行動に移す。
・・・・・・
夕張と刹那はケーブルを繋げるため、隣のエレベーターが止まる階の1つ上の階で、エレベーターの外扉を開ける。開けると風が吹き、1歩 踏み出せば そこは もう外だ。
刹那「気を付けて」
夕張「大丈夫」
夕張はエレベーターのケーブルを伝い、エレベーターの天板に下りる。
作業を開始しようとしたが、そこにある物を見て顔が強張る。大典の方と同じ、ケーブルを切断する装置が取り付けられていた。
両方のエレベーターにケーブルを切断する装置を取り付けていたという事は、リーパーは夕張の行動を見越していたという事だろう。
夕張「こっちのエレベーターにも同じ装置が取り付けられてる!!」
刹那「ケーブルを切断する装置!?解除できないの?!」
夕張「見た感じ、解除しようとしたら作動する仕組みみたいだから下手に触れない!!両方 解除する方法を考えないと!!」
刹那『なら一旦こっちに戻ってきて!!そこに居ても危ない!!』
夕張「ちょっと待って、電話が!!」
スマホに着信が入り、画面を見ると非通知だった。それでも夕張は電話に出た。
夕張「誰?」
男『頭を悩ませてるようだな』
夕張「・・・リーパーね?どうやって この番号を?」
リーパー『知るのは どうにでもできる。それより今は、このゲームに集中するべきじゃないのか?友達を助けるために』
夕張「どうして大典を狙ったの?!」
リーパー『これは君への挑戦だよ。そのために風間には協力してもらっただけだ』
夕張「私への復讐のために、大典まで巻き込んで こんな事したの?!狙うなら私を直接 狙えばいいじゃない!」
リーパー『いや、恨んではいない。寧ろ君のファンだ。私の爆弾を悉く阻止したのは君が初めてだ。だから君に興味を持った』
*ホテル*
健「ここ!ここから信号が出てる!」
その頃ステフと呉提督、健は、オリーブ財団の部隊と爆弾処理班を引き連れて、信号を辿ってホテルの地下に来ていた。
地下の使われてない広いスペースには、大量のタンクが支柱に巻き付けられていた。
各支柱に巻き付けられてるタンクの上には、制御盤が取り付けられている。
*タワー*
ステフ『夕張、ホテルの地下で もう1つの爆弾を見付けた。見るからに かなりの規模よ』
夕張「まだ触らないで、何もしないで」
ステフ『分かった』
リーパー『どうやら もう1つの爆弾を見付けたようだな』
無線で話す夕張の声を聞き、リーパーは もう1つの爆弾を見付けたのだと理解していた。
すると、爆弾の装置が どう作動するのかの説明を始めた。
ホテルの地下に置いた全てのタンクには塩酸が入っており、装置が作動するとタンクが破裂し、大量の塩酸が飛び散り支柱が解ける。そうなると支えの無くなったホテルが倒壊する。
タンクの制御盤とエレベーターの制御盤は信号を送受信し合ってリンクしており、片方を解除すれば もう片方が作動する。
リーパー『今回は最高傑作だ。これまで阻止されてきた失敗から、どちらも解除するのは不可能にしてある。風間の命を救うか、ホテルに居る何百人の命を救うか、どちらか選べ』
夕張「絶対に あんたを見付けてやる!見付けて殺してやる!!」
リーパー『それと、正午までに選ばなければ両方 作動し、風間もホテルに居る人々も全員 死ぬ。ホテルから避難させても同じだ。君が どちらを選ぶのか楽しみにしてる』
リーパーは夕張の怒声を無視して一方的に話すと、そこで通話が切れた。
夕張は時計を確認すると、もう残り1時間半を切っていた。
・・・・・・
*タワー 11:45*
ステフと呉提督、健も戻り、風間が閉じ込められてるエレベーターの前に皆で集まっていた。
あれから夕張は、ホテルとエレベーターの装置 両方を解除する あらゆる方法を考えたが、何度 考えても大典とホテルに居る人々の両方を救える方法が見付からないまま、時間だけが過ぎていた。
それでも夕張は、ウロウロしながら考え続けけてはいるが、もう時間もない事から焦りだけが募っていた。
刹那「もう時間が・・・」
夕張「どうしたらいいの?!どうしたら・・・!」
呉「まだ何か方法があるはずよ」
夕張「・・・・・・今回は私の負け・・・」
ステフ「諦めちゃダメよ!」
夕張「どんな道具を使っても、どんな方法でも、色々 考えて計算したけど、両方の爆弾を解除するには至らないものばかりだった!もう お手上げ・・・。今からでも、リーパーに気付かれずホテルの人達を避難させられないの?」
ステフ「・・・それは難しい」
ホテルの構造上、避難させても気付かれないような出入り口は無い。
有ったとしても、リーパーがホテルにもカメラを仕掛けてホテル内の全てを見ている可能性もあり、どっちにしても気付かれる可能性もある。
それに今から避難させたとしても、ホテルに居る人の人数から考えて かなりの時間を要するので間に合わない。
夕張「私は どうしたらいいの?!どちらかを選ぶなんて、私にはできない!」
もう手も足も出せない状況での夕張の悲痛な叫びに、ステフ達は何も言う事ができない。
大典「夕張」
夕張「大典・・・」
大典「ホテルに居る人達を選べ。俺が犠牲になる」
夕張「・・・・・・なに言ってるの・・・?それだと大典が・・・」
大典「いや、これでいいんだ。夕張、最後の頼みを聞いてくれ」
夕張「ダメだよ・・・そんなこと言わないで・・・!」
大典「必ずリーパーを見付けてくれ。そして もう2度と、奴の爆弾で誰も死なないようにしてくれ」
夕張「大典!」
大典は夕張達が見てる前で、エレベーターのドアを殴り出した。そんな事すれば衝撃でセンサーが反応してしまい、装置が作動してケーブルが切断され、エレベーターが落下してしまう。
夕張「やめて大典!大典!!」
夕張は何度も叫び やめさせようとするが、大典は夕張を見たまま、黙々とドアを殴り続ける。
夕張「まだ方法を考えるから!まだ助けられるかもしれないから!!やめてよ大典!!だい・・・」
殴り続けた結果、センサーが反応してケーブルが切断され、夕張の目の前から一瞬にして姿を消し、大典はエレベーターと共に落下した。
夕張は その事実を受け入れられず、涙を流しながら呆然と虚空を見詰めていた。
・・・・・・
数時間後、消防隊によって落下して潰れたエレベーターから、大典の遺体が回収された。
遺体袋に入れられ運び出されるのを、夕張達は見送っていた。
ステフ「夕張・・・」
健「大丈夫・・・?じゃないよね・・・」
夕張「・・・リーパーは私が見付ける」
それだけ言い残し、夕張は1人で その場から立ち去るのだった。
ステフ達は大典を助けられなかった事と、今の夕張を心配して意気消沈していたが、その中でも呉提督は最も不安を抱いていた。
呉「夕張ちゃんの あの目、心配だわ。無茶なこと考えてなきゃいいけど・・・」
ステフ「夕張には気持ちを整理する時間が必要よ。今は1人にしてあげましょ。私達も財団に戻るわよ」
・・・・・・
*オリーブ財団 ブリーフィングルーム 7月18日 10:34*
ブリーフィングルームでは、夕張とステフが ずっと話し合いを続けており、呉提督と健、刹那は、ブリーフィングルームの外で心配そうに終わるのを待っていた。
すると、ブリーフィングルームの扉が開き夕張が出てくると、それを追ってステフも出てくる。
ステフ「待ちなさい!」
夕張「どれだけ話しても私の考えは変わらない」
ステフ「本気で財団を辞めるの?今あなたが辞めたら、誰も救えなくなる。世界には まだ、あなたの知識と技術を必要としてる人達が沢山 居るのよ?」
夕張「私が居たって誰も救えない。それに前にも言ったけど、信用できない人とは一緒に仕事できない。今日限りで、財団を辞める」
大典を救えなかった自分の無力さを痛感し、以前から抱いていたステフへの疑念も相まって、夕張はオリーブ財団から去る決意をしていた。
ステフ達は ずっと説得はしてきたが、夕張の意思が固く今日まで考えを改めなかったため、何も言えず、止める事もできず、立ち去っていく夕張の背中を ただ見ているしかできなかった。
そしてオリーブ財団を去った夕張は、Devil May Cry鎮守府にも戻らず、誰にも何も言わず姿を消してしまった。
今回は悲しい物語になってしまいました。
姿を消してしまった夕張は、しばらく出番が お休みとなります。また何かの切っ掛けで、いつの日か戻ってくるでしょう。
次回も宜しく お願い致します!