441話です!どうぞ!
荒廃した未来世界で五十鈴は、過去のダンテと話すための通信機を、紆余曲折ありながらも完成させる。
過去では謎の研究所にある独房に収監されたダンテが、自分に掛けられた容疑である盗まれた核弾頭の行方を考えていた。
Devil May Cry鎮守府を破滅させるための罠だと予想したダンテは脱出しようとするが、独房の壁に沿うように鉄格子が下り、ダンテでも直接 触れると危険な高圧電流が流れていた。
どうしたものかと考える中、ダンテは いつの間にか床にある折り畳み携帯に気付く。それは今とは別の未来で、五十鈴が造った通信機だった。
*研究所X―03 アメリカ時間8月4日 9:37*
五十鈴『ダンテ提督、お願いがあるんだけど、いま大丈夫かしら?』
ダンテ「ムリだ、いま都合が悪い」
五十鈴『なぜ?そういえば、あなたの座標・・・そんな何も無い場所で何してるの?』
ダンテ「捕まって独房に入れられた」
五十鈴『・・・・・・どういうこと!?』
ダンテは自分が核弾頭を盗んだ容疑を掛けられ、どこかも不明な場所でアメリカ軍に独房に入れられ、現状 脱出不可能である事を説明した。
すると、五十鈴の声がしなくなった。恐らく予想だにしない話に驚いてるのか、呆れて言葉が出ないのだろう。
摩耶『おい何だ?こっちにも分かるようにスピーカーにしろよ』
五十鈴『うん・・・ダンテ提督、もう1回 説明してもらえる?』
五十鈴がスピーカーモードにして、陸奥と摩耶、川内も聞けるようになったので、ダンテは改めて同じ説明をした。
すると やっぱり、陸奥と摩耶、川内からの返事が返ってこず、無音状態となる。
ダンテ「おい、聞こえてるか?おーい。おいおーい」
川内『いや聞こえてるけどさぁ・・・』
陸奥『提督・・・』
摩耶『お前 死ななかったからって やっていい事と悪い事ってあるだろ・・・』
やっぱり呆れられてた。
ダンテ「だから俺やってねぇって。もう1回 説明してやろうか?」
陸奥『やめて、もう聞きたくない・・・』
過去を変えても、ダンテが頭を抱えるような状況になるのは変わらないと知り、陸奥達は頭痛がしていた。
だがダンテは、今の この状況を利用できるかもしれないと考えていた。未来と過去で話せる今なら・・・。
ダンテ「五十鈴、頼みがある」
五十鈴「・・・何?」
・・・・・・
*オリーブ財団 ブリーフィングルーム 10:32*
オリーブ財団へと戻ったアメリカ艦の艦娘は、ステフに全ての事情を話し協力を頼んでいた。
ステフは核弾頭が盗まれたのは事実として既に把握していたが、ダンテに罪状が掛かってるとは思っていなかったため、オリーブ財団の総力を上げて彼の行方を探してくれた。しかし、その足取りは まだ掴めていなかった。
アメリカ軍が連行したのはアメリカ艦が確かに見ていたので、ステフは軍にも問い合わせたのだが、軍からは そんな任務は行われてないと言われ、取り付く島もなかった。
ステフ「本当に軍が連れてったの?」
アイオワ「間違いないわよ!この目で見たんだから!」
ワシントン「知ってる将校が部隊と一緒に居た。アイオワが言ってるのは間違ってない」
だからと言って、軍に その将校と連絡が取りたいと言っても、そう簡単に話せるよう取り計らってくれるとは思えない。
ステフが困ったように息を吐き出すと、ブリーフィングルームに
健「ダンテ提督の居場所が判った!」
アイオワ「どこ!?」
健は自身のノートパソコンの画面を巨大モニターに共有し、ダンテが居るとされる場所のマップを映し出す。そこは、何も無い山の中だった。
ステフ「・・・健、ここには何も無いわ」
健「うん、表向きには何も無いはずなんだけど、情報では ここに、廃墟に見立てた軍の施設があるらしい。ダンテ提督は そこに」
ただステフは、その話に半信半疑だった。
オリーブ財団はアメリカの中でも最高峰の諜報機関であり、自分は その本部長だ。軍が国内で そんな物を所有してれば、気付けないはずがないのだ。
ステフ「その情報は確かなの?どこからの情報?」
問われた健は、顔を強張らせた。
アメリカ艦から騒動を聞いて、健も独自にダンテの行方を探っていたが、その足取りは掴めていなかった。
だが目の前に、突然 折り畳み携帯が現れ着信が入ったのだ。
出てみると健は頭が混乱した。相手はDevil May Cry鎮守府の陸奥と摩耶、川内、五十鈴だったのだが、自分達は未来の艦娘であると訳の分からない事を言われた。
最初は全く信用できなかったのだが、現在オリーブ財団とアメリカ艦しか把握してないはずの、ダンテがアメリカ軍に連行され行方知れずになってる事を言い当てたのだ。
事実だと理解した健はダンテの居場所も教えてもらい、ブリーフィングルームまで報告に来たのだが・・・。
健「(どこからって そんなの言える訳ない・・・!未来の艦娘から教えてもらったなんて・・・)」
正直に話したところで、それを信じてくれるとは思えないため、情報の出所は詳しく話せない。
健「えっと・・・ダンテ提督から伝言を頼まれたって人からのタレコミで・・・」
ステフ「ダンテ提督から!?」
アイオワ「ダーリンは無事なの!?」
健「無事らしいけど、特殊な独房に入れられて出られないって」
アイオワ「すぐに助けに向かうわよ!」
ホーネット「先走らないで。先ずは準備よ」
健「それと、ダンテ提督から もう1つ伝言が」
それを聞いたステフは すぐに、Devil May Cry鎮守府に警告の連絡を入れた。
アメリカ艦がダンテ奪還のための準備でブリーフィングルームから退室し、健は一緒に退室すると、人気のない場所まで行き折り畳み携帯を耳に当てる。
健「とりあえず伝えた。鎮守府にも警告してあるから大丈夫だとは思う」
川内『分かった、ありがとう。その携帯は持ってて。また何かあれば連絡するかもしれないから』
健「ねぇ、未来のって事は、僕の未来も知ってるんだよね?僕 未来で━━」
健が自身の未来を訊こうとした瞬間、未来の艦娘達との通話が切れた。
仕方なく、アメリカ艦に同行するための準備に向かった。
・・・・・・
*Devil May Cry鎮守府 司令室 日本時間8月5日 1:34*
アメリカとは違い深夜のDevil May Cry鎮守府では、オリーブ財団からの警告で艦娘達が慌ただしくしていた。
指令室には司令塔としての加賀、参謀役に香取、各艦娘への連絡伝達する大淀が詰めている。
他の艦娘達は鎮守府の近くに核兵器が持ち込まれた可能性があると言われ、血眼になりながら探し回っていた。
大淀「裏山の捜索範囲を広げてください。夜間であるため見落としがないよう お願いします」
加賀と香取の指示を、大淀が無線で各捜索チームに伝え、その後ろでは加賀と香取が今回の騒動について頭を捻っていた。
香取「補佐艦、提督が核兵器を盗んだという話、どう思われますか?」
加賀「提督は叩ければ何でも使う性格はしてるけど、核兵器を盗むほど愚かではないわ」
香取「やはり、提督がアメリカ軍に捕まったのは・・・」
加賀「裏で何かが動いてるとしか思えないわ。それこそ、提督や私達に敵意を向ける何者かの仕業としか」
香取「提督は大丈夫でしょうか?」
加賀「自ら投降したのなら、何か考えがあっての事だと思う。そちらはアメリカ艦が動いてくれてるから、彼女達に任せるわ」
香取は今回の騒動の裏で誰が動いているのか答えに行き着き、それを悲しく思い俯いてしまう。
香取「(鹿島、あなたなの・・・?今回も また・・・)」
加賀「香取、今は核兵器の捜索に集中して」
香取「は、はい!」
すると大淀が、近海警備に出ていた海防艦からの入電に顔を強張らせた。
大淀「海防艦から入電!現在、アメリカ海軍が鎮守府に接近中!近海警備中の海防艦が攻撃を受けてます!」
加賀「何ですって!?」
香取「どうしてアメリカ海軍が・・・!?」
更に そこに、神通からの無線連絡が入った。
神通『正面ゲート方面から、戦車部隊が接近しています。止めようとしましたが、警告を無視されました』
次に足柄、時雨からも無線連絡が入る。
足柄『裏山に不審な部隊を発見したわ。全員 武装して鎮守府に向かってる』
時雨『浜辺から武装した怪しい部隊が接近中だよ』
それからも、核兵器の捜索に出ていた各チームから同じような報告が次々と入る。
香取「同じタイミングから、全てアメリカ軍の部隊と考えられますね」
加賀「大淀、大本営に連絡を」
アメリカ軍から攻撃を受けてる事を大本営に報せようとしたが、何故か大本営に繋がらなかった。電話回線も無線通信も、全ての連絡手段が。
大淀「駄目です、繋がりません!何らかの妨害を受けてます!」
香取「補佐艦、私に考えがあります」
Devil May Cry鎮守府に所属する者同士では連絡が取れたため、香取は艦娘達に無線を繋げ、戦艦と重巡を攻撃を受けてる海防艦の元に向かわせ、アメリカ海軍の暴挙を止めに行かせた。
他の艦で夜間戦闘を得意とする者は、接近中の武装した部隊と戦車部隊の足止め。
残りは鎮守府に帰還させる。
香取「これで少しは時間が稼げるはずです。その間に私達は、この事態への対処の作戦を練りましょう」
加賀「バージル達も呼ぶわ」
・・・・・・
*研究所X―03 アメリカ時間8月5日 0:37*
未来を介して健に警告を伝えて後は任せ、自分は脱出できないのでダンテは暇な間、未来の陸奥達と ずっと話していた。話の内容は、ダンテが今 居る時代が その後どうなったかについてだ。
その話を聞き、陸奥達は色々と驚いていた。
五十鈴『嘘でしょ!?私がDevil May Cry鎮守府に転属!?』
川内『マジ?確かに過去 変えたけど、変わり過ぎだよ』
五十鈴は自分の事ながら予想していなかったようで、大層 驚いていた。
それに反し川内は、彼女も予想してなかったのか まさか過ぎる結果に爆笑していた。
ダンテ「俺に土下座までして頼み込んできたぞ」
五十鈴『何それ!?』
川内『土・下・座!』
自分が土下座したと聞かされ、五十鈴は過去の自分に何してくれてるんだと憤慨した。
そして やはり それに反し、五十鈴の土下座姿を思い浮かべた川内は大爆笑していた。
川内『ヤバー、めっちゃ見たかった。提督、それ写真 撮った?』
ダンテ「いや」
川内『うわ残念、一生 使えるネタになったのに』
五十鈴『使わんでいい!』
川内と五十鈴が騒ぐ声に混じり、陸奥と摩耶が難しく考えてるような唸り声もしていた。
ダンテ「陸奥と摩耶は さっきから何 唸ってるんだ?」
摩耶『いや だってよぉ、何で あたしらが諜報機関の仲間入りしてんだよ?あたしら海軍だろ』
陸奥『いきなりスパイにされてもって感じなんだけど・・・』
ダンテ「創設者はアーロンだ。気になるなら、そっちのアーロンに訊いてみたら どうだ?・・・あいつ喋る口あったっけか?」
川内『提督のジョーク聞くのも久し振りだね』
摩耶『脳ミソだけになったの弄るなよ、マジで笑えねぇから』
ダンテ「まぁ、あんな状態になってでも、生きる事への執念は大したもんだがな」
五十鈴『それより本題に戻りましょ』
ダンテ「何か頼みたい事があるって言ってたな」
五十鈴『以前あなたを呼んだ時に見た感染者、憶えてるかしら?』
ダンテ「感染者・・・?」
ダンテは記憶を掘り起こし、未来でレジスタンスの拠点に向かう途中で、無人となった地下鉄の駅で襲ってきた元人間達を思い出した。
ダンテ「昔のゾンビ映画よりは動きがマシだった奴らか」
五十鈴『魔界兵器が感染者のウイルスを散布してるから、ウイルスは私達の時代の物だと思ってたけど違ったの』
ダンテ「どういう事だ?」
川内『実は私と五十鈴で、妙な研究所に侵入したんだけど、そこに残ってたデータによると、ウイルスは提督が居る時代で開発された物らしいんだよね』
ダンテ「つまり こっちでも、あんなのが徘徊する可能性があるって事か」
川内『そう。だから そっちで手を打ってほしいんだよね。でも提督が独自に動いちゃ駄目だよ』
ダンテ「何で?」
摩耶『そりゃ お前、提督が独断専行すると今みたいになるだろうが』
陸奥『だから非公式じゃなく、正式に依頼か任務として受けられるようにしないと』
それ以外の理由としては、ダンテがウイルスの存在を警告したとしても、何故それを知ってるのかと疑われる場合もある。未来から聞いたと正直に言っても、頭が おかしいと一蹴されて終わる。
だから政府関係に匿名でデータを送り、ウイルスの存在を教え、ダンテが居る時代の人々がウイルス撲滅のために動くように仕向けなければならない。本来その時代の事は、その時代の人達が どうにかしなければならないのだから。
五十鈴『こっちで入手したデータを送りたいんだけど、私達は政府とのコネクションを作ってないから、どこに送れば都合がいいか分からない。どこか いい送り先ってあるかしら?』
ダンテは少し考え、すぐに思い付いた。
ダンテ「あるじゃねぇか、オリーブ財団。どうやって こっちにデータ送るつもりか知らないが、連絡先ならアーロンに訊いてくれ」
川内『いや、アーロンは無理!』
ダンテ「はぁ?そっちで訊いた方が早いだろ。設立した張本人だぞ」
川内『アーロンに言ったら、私らが黙って動いてるのがバレる!それだけは無理!』
それからダンテと陸奥達は、どうするのが1番いいのか口喧嘩しつつ、ずっと話し合うのだった。
・・・・・・
*鎮守府近海 日本時間8月5日 2:38*
攻撃してくるアメリカ海軍へと接触した戦艦と重巡は海防艦を下がらせ、アメリカ海軍に対して即時 戦闘行為を中止するよう警告する。しかし、アメリカ海軍からの攻撃は止まらない。
反撃していい状況か判らないため、戦艦と重巡は ひたすら回避に専念し、警告を続ける。
武蔵「これは明らかな戦争行為だぞ!何を考えてるんだ?!」
武蔵が悪態を吐くと、アメリカ海軍が砲撃と動きを止め、戦艦と重巡の艦娘達も動きを止める。
するとアメリカ海軍側の旗艦と思われる艦娘が前に出て、Devil May Cry鎮守府の艦娘とアメリカ海軍の艦娘の間で止まった。
長門「・・・やっと話をする気になったか」
高雄「1隻だけ出てきたという事は、こちらも代表を出せという事でしょう。誰が あちらと話しますか?」
大和「では、私が行きましょう」
長門「自信はあるのか?」
大和「ずっと大本営で元帥の秘書艦をしてましたから。腹の探り合いも経験はあります」
霧島「・・・ここは大和さんに任せてみますか?」
金剛「そうデスネ。大和、お願いしマース」
陸奥「できるだけ情報を聞き出して。欲を言えば そのまま帰ってもらって」
大和「分かりました」
大和は皆から離れ、ゆっくりとアメリカ海軍の方に向かい、相手の動きも観察しながら警戒する。
アメリカ海軍の代表の前に相対すると、そこに居たのは
大和「こちらはDevil May Cry鎮守府所属、大和型 戦艦1番艦 大和。そちらには、即時 戦闘行為の中止を申し入れます」
メリーランド「それは降伏すると捉えていいのかしら?」
大和「降伏?おかしな事を言いますね。こちらには降伏する理由がありません。それ処か、こうした侵略行為を受ける謂われもありません」
メリーランド「アメリカから核兵器を盗んでおいて白々しいわね」
大和「私達には何の事だか さっぱりです。そんな物を盗むほど、我々は愚かではありません。それに、このような行為が許されるはずがありません。すぐに帰還してください」
メリーランド「許さないとは誰が?それは日本政府の話?それとも お仲間の日本海軍?どちらにせよ、その期待は捨てた方がいい」
大和「・・・どういう意味でしょう?」
メリーランド「日本政府は今回の事を了承してる。だから日本海軍も この戦闘には介入してこない。あなた達に残された選択肢は2つよ。1つは核兵器を盗んだテロ集団として あたし達に殲滅される。もう1つは大人しく降伏し、核兵器の隠し場所を言う」
大和「・・・・・・どちらも お断りですね」
メリーランド「名の通った戦艦にしては、賢明な判断じゃないわね。このままじゃ死ぬのよ?」
大和「先ず、こちらが降伏する理由はありません。鎮守府の仲間に危害を加えるなら、大和型 戦艦の誇りに懸けて、徹底抗戦させていただきます。次に、核兵器の隠し場所と問われても、それに お答えする事はできません。知らない物は知らないのですから」
メリーランド「・・・・・・そう・・・分かったわ。なら あなた達は終わりよ!私もビッグ7の名に懸けて、アメリカにテロ行為を働いた事を後悔させてやるわ!」
大和「・・・臨むところです」
大和とメリーランドは互いに背を向け、それぞれの陣営で待つ仲間の元に戻っていく。
皆の所に戻った大和は、顔が青ざめていた。
大和「・・・・・・・・・」
陸奥「や、大和?」
武蔵「おい、どうなったんだ?あいつら帰るのか?!」
大和「・・・・・・どうやら私は、自分で気付かない内に鎮守府に染まっていたようです・・・」
愛宕「えっと・・・どういう意味か分からないのは・・・私だけ?」
那智「向こうと何を話したんだ?」
大和は皆に、アメリカ海軍はダンテが盗んだとされる核兵器を理由に進軍してきていること、日本政府は この事態に動くつもりがなく、日本海軍の援軍も見込めないこと、降伏するか殲滅されるかを選ぶように言われた事を話した。
そして そこに付け加えるように・・・。
大和「最後に、盛大に喧嘩を売ってしまいました・・・」
『何ぃ~!?』
事態を把握して穏便に済ませたいと思っていた殆んどの戦艦と重巡は、大和の行いに肝を冷やし仰天するのだが、武蔵と摩耶だけは爆笑していた。
武蔵「やるではないか大和!それでこそ大和型 戦艦の1番艦だ!」
摩耶「大和さんも うちに染まっちゃったなぁ!」
比叡「いや笑ってる場合じゃないし!私達テロリストに名を連ねちゃったからね!アメリカが全力で こっち潰しに来たらマズいから!!」
榛名「金剛お姉さま、鎮守府に言った方がいいのでは・・・?」
金剛「う~ん、そうデスネー」
もう引き返せない状況にしてしまったため、鎮守府に連絡して後の判断を任せる事にした。
*Devil May Cry鎮守府 司令室*
鎮守府近海に出た艦娘達からの報告を受けたが、加賀と大淀、香取は表情も変えず冷静だった。
加賀「でしょうね」
金剛『意外デスネ。怒らないんデスカ?』
加賀「全員 提督の艦娘よ。あなた達が穏便に済ませられるとは思ってないから。最初から想定済みよ」
金剛『デスヨネー!うわっ!?』
加賀「金剛・・・?どうしたの金剛!?」
金剛『アメリカ軍からの砲撃が始まりマシタ!』
加賀「交戦を許可する!ただし轟沈させては駄目よ!」
金剛『了解デース!』
加賀「大淀、作戦を開始するわ。全員に連絡を」
大淀「はい!」
大淀からの作戦開始命令を受け、航巡と軽巡、駆逐艦が、陸から攻め込もうとするアメリカ軍の迎撃に向かった。そこにトリッシュとルシアも加わる。
空母と潜水艦は引き続き核兵器の捜索を開始し、そこにニコも加わるのだった。
・・・・・・
*シカゴ ビル アメリカ時間8月4日 11:36*
少し時間を戻し、海防艦がアメリカ軍の攻撃を受けたのと同時刻、鹿島はシカゴにあるビル内を歩いていた。その歩調は、どこか急ぎ足だった。
扉を開けて広い部屋に入ると、そこには鹿島に背を向け、窓から外の風景を眺めるMr.Jが居た。
鹿島「Devil May Cry鎮守府にアメリカ軍を仕向けたと聞きました。私に何の相談もなくですか?」
J「・・・彼らを潰すのは お前も承知のはずだ」
鹿島「核兵器まで利用してですか?これは流石に隠し通せるものじゃありません!アメリカが批難の嵐を浴びる事になります!日本政府も黙っていないでしょう。・・・まさか、世界のバランスを崩すつもりですか?」
J「そもそも、お前がDevil May Cry鎮守府を内部から崩壊させるはずだった。これは そうしなかった結果だ」
鹿島「それは━━」
J「私に言い訳をするな!お前は駒だ。駒は駒らしく黙って私に従っていればいい」
鹿島「・・・・・・失礼致しました・・・」
J「心配はない。日本政府の力が弱まってる今、彼らは従う以外の選択肢はない。それに世界からのバッシングも大した問題ではない。世界は我々が動かし創るのだからな・・・我々“オムナス”が」
オムナスはテロリスト集団として名が通っている。
以前オリーブ財団は、オムナスのメンバーの1人を捕まえた事で壊滅状態にまで追い込まれた事もあった。
Mr.Jがオムナスのメンバーであるなら、オムナスは ただのテロリスト集団という訳ではない。奴らは世界すら、裏で牛耳り都合のいいように動かす権力があるという事になる。そうであるなら、組織の規模も計り知れない。
オムナスが世界とするならば、今後ダンテ達は世界を相手にしなければならなくなるだろう・・・。
次回も宜しく お願い致します!