Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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感想ありがとうございます!

ごめんなさい、今回あっさり終わっちゃいます

445話です!どうぞ!


Mission445 降伏~一時的な終息~

研究所X―03と呼ばれるアメリカ軍の施設から脱出したダンテ達だったが、そこに彼らを追ってきた人型の怪物が現れ、アイオワ達と戦闘を繰り広げていたアメリカ軍兵士達が捕食されてしまう。

怪物は姿を変容させ、黒く巨大なヒルの怪物へと変貌を遂げる。

この怪物を倒したダンテ達は、裏切った鹿島が流してきた情報をステフから聞き、盗まれた核兵器が今どんな状態で、誰が持っているのかを聞かされる。

通常の方法で鎮守府に戻るには時間が掛かり、核兵器の使用を止めるのが間に合わないため、ダンテは真魔人となって飛翔し、1人で鎮守府へと戻るのだった。

 

 

*鎮守府近海 日本時間8月5日 15:37*

 

メリーランド「ま、まさか、あれが噂の・・・」

 

ダンテ「鎮守府が無事なのを見ると、どうやら間に合ったみてぇだな。さて これは・・・どう収拾を付けるべきだ?なぁ、アメリカ軍の お嬢ちゃん達」

 

メリーランド「っ・・・!?」

 

深海棲艦すら倒せるという噂のダンテと目が合い、アメリカ軍の艦娘達は緊張から息を呑み込む。

 

メリーランド「(今この人が来てしまっては作戦が・・・いや、こちらには新兵器がある。それを使えば・・・)」

 

ダンテ「撃つのは お勧めしないな」

 

メリーランド「・・・何?」

 

ダンテ「お前さんら、ここに来る前に変わった物を渡されなかったか?それこそ、いつもとは違う砲弾とかな」

 

メリーランド「・・・・・・よく ご存じで。そちらの艦娘は聞き分けが悪くて困ってたの。Devil May Cry鎮守府の提督(アドミラル)である あなたが来たのなら、再度 降伏勧告させてもらうわ。大人しく投降し、盗んだ核弾頭の在処を言いなさい。拒否するなら、我々が持つ新兵器で殲滅する」

 

ダンテ「それが核でもか?」

 

メリーランド「・・・・・・は・・・?」

 

ダンテ「核弾頭が盗まれたのはアメリカの自作自演。国を裏で操る連中が俺を犯人に仕立て上げ、艤装の技術を使って新たな核兵器を生み出し、艦娘でも使えるようにした。そして今それを持ってるのが お前らだ」

 

瑞鶴「やっぱり、おかしいと思ってた。提督が核弾頭なんか盗むはずないし、新兵器ってのも妙に引っ掛かる感じがしてたんだよね」

 

満潮「やっぱり冤罪じゃないのよ!ふざけないでよね!」

 

メリーランド「そんなデタラメ、誰が信じるものですか!あたし達は核の使用は命じられてない!所詮はテロリストの虚言に過ぎないわ!」

 

ダンテ「なら撃ってみろ」

 

メリーランド「っ・・・!?」

 

ダンテ「違うと思うなら撃てばいいじゃねぇか。それで目出度く俺達を殲滅、任務完了って訳だ。だが この距離で撃てば、間違いなく お前らも巻き添えを喰らって一緒に蒸発する。俺達と一緒に地獄に堕ちる覚悟はあるか?」

 

メリーランド「見損なったわ!提督(アドミラル)ともあろう者が、噂の男が最後に こんな陳腐なハッタリしか言えないなんてね!」

 

陽炎「ね、ねぇ、これマズいんじゃないの?」

 

響「もしアメリカ軍の艦隊が本当に核兵器を持っていたとして、提督が挑発すると・・・」

 

『(・・・・・・私ら消し飛ぶ!?)』

 

向こうが挑発と受け取り撃ってしまったらと考えると、艦娘達は一気に血の気が引いた。

艦娘は人間の兵器は通じないとされているが、核攻撃で消し飛ばずに済むかまでは分からない。何故なら、核攻撃に艦娘が耐えられるのか1度も試された事がなく、前例がないのだ。

消し飛ばなかったとしても、艦艇の頃と違って艦娘の身体は、人間の肉体構造に近いため、放射能の影響を受けて どの道 助からないだろう。

艦娘達はダンテを止めたい気持ちで一杯だったが、ダンテにも考えがあるのかもしれないとも思い、止めるべきか止めないべきか分からなくなり、ダンテの後ろでワタワタと慌てる事しかできなかった。

 

ダンテ「なら撃て・・・ハッタリなんだろ?」

 

メリーランドは主砲を構え、ダンテ達に砲口を向ける。だが彼女の顔には汗が流れ、中々 撃てないでいた。

 

メリーランド「っ・・・くっ・・・!」

 

メリーランド自身も、Devil May Cry鎮守府の・・・いや、ダンテの功績は耳にして知ってる。だからこそ元々は、彼女もダンテを信頼に足る人物なのだと考えていた。その矢先に、ダンテが核弾頭を盗んだと聞かされた。

メリーランドは任務であるからとDevil May Cry鎮守府に侵攻してきたが、本心ではダンテが そんな事をするのかと、僅かでも疑念は抱いていた。だからこそ、本人を前にして迷いが生じ、撃てなくしていた。

 

メリーランド「(相手はテロリスト・・・降伏する意思がないなら ここで撃たないと・・・!でも、もし彼の言ってる事が本当なら・・・もし これが核なら・・・私は・・・)」

 

ダンテ「撃て」

 

メリーランド「っ・・・うわぁあああああっ!!!」

 

メリーランドは迷いを振り払うように雄叫びを上げ、艤装を構え直す。

Devil May Cry鎮守府の艦娘達は もう駄目だと思い、お互いに抱き締め合ったり頭を抱えて その場で しゃがみ込む。

メリーランドが確実に撃とうとしてると察知したダンテは、対処するための動作に入り身構えるが、メリーランドが後ろから誰かに肩を掴まれ、撃たれる事はなかった。

メリーランドが振り返ると、South Dakota(サウスダコタ)型 戦艦3番艦『Massachusetts(マサチューセッツ)』が目の前に居た。

 

メリーランド「・・・・・・どうして止めるの・・・?どうして止めるのよ?!」

 

マサチューセッツ「何か おかしいと思わないか?」

 

メリーランド「おかしいって・・・何が?」

 

マサチューセッツ「あのダンテ提督は、艦娘と共に深海棲艦と戦い、悪魔の脅威も何度も防いできてる。そんな彼が、本当にアメリカから核兵器を盗むだろうか?」

 

メリーランド「それは・・・!だって それは・・・軍も そう言ってたじゃない!」

 

マサチューセッツ「それだけじゃない。私達に積まれた新兵器だって、私達は何も知らないじゃないか」

 

この世界の条約により艦娘を所有する国は、艦娘用の新たな兵装の開発に成功した場合、共に深海棲艦に対抗するため その技術と情報を共有する事が定められている。

今までに無かった新たな兵装が開発されたのなら、本来なら その話は艦娘の耳にも入る。だがアメリカ海軍の艦娘達は、新兵器が開発されたという話は初耳で、何の詳細も知らないまま渡されていた。

 

マサチューセッツ「私達は何も知らない。この新兵器が どういう物なのか、本当に核じゃないという確信さえも。もし彼の言う通り本当に核だったら、それを撃って、メリーランドは その責任を取れるのか?核戦争の引き金を引いた責任を」

 

メリーランド「核・・・戦、争・・・」

 

マサチューセッツ「・・・彼らを信じてみよう。もう終わりにするんだ」

 

メリーランドは意気消沈した様子で、力なく静かに頷いた。

そしてメリーランドから離れたマサチューセッツは、単艦でダンテの前へと出る。

 

マサチューセッツ「陸からもアメリカ陸軍が来ていたはずだが、彼らは どうなった?」

 

それに関してダンテは何も知らないため、彼は後ろに居る艦娘達を見た。

すると、その疑問に答えるため龍驤が口を開く。

 

龍驤「そっちは全部、無力化させてもらったで。大なり小なり怪我はあるけど、みんな無事や。拘束はさせてもらってるけどね」

 

ダンテ「だそうだ」

 

マサチューセッツ「そうか・・・」

 

マサチューセッツは安心したように、微かに笑みを浮かべた。

そして笑みを消した彼女は、真剣な顔付きで真っ直ぐとダンテを見る。

 

マサチューセッツ「なら、私達も武装を解除し、そちらに停戦を申し入れる。こちらの身柄も、そちらに預ける」

 

ダンテ「・・・いいのか?」

 

マサチューセッツ「それが筋でしょう。それに、あなたが出張ってきて勝てる自信もない」

 

ダンテ「・・・・・・ハッ。なら、今は それで手を打っといてやる。お前ら、鎮守府に戻るぞ」

 

アメリカ軍の艦娘達が降伏し、先に拘束していたアメリカ軍人達と共に身柄を拘束させてもらった。

彼女達が積んでいた砲弾を調べると放射能測定器に反応があり、鹿島が言っていた事も事実だと判明した。

いつの間にか外部との通信手段も回復しており、鎮守府はステフに連絡を取ると、拘束したアメリカ軍人と艦娘は軍に引き渡せないという事で、一時的にオリーブ財団が身柄を預かるという形で落ち着いた。

その後オリーブ財団の特殊部隊が鎮守府に来航し、無事に引き渡しも完了した。

 

 

・・・・・・

 

*大本営 8月8日 9:10*

 

3日後、ダンテは1人で大本営に行き、元帥の執務室に乗り込んだ。

扉を蹴破り中に入ると、執務室には元帥と大将が居たのだが、穏やかではない入り方に2人は驚き目を丸くした。

 

元帥「な、何だ!?」

 

大将「お前は相変わらず、ドアの開け方も知らんのか?」

 

ダンテ「うるせぇ。今日はテメェらに文句を言いに来た」

 

元帥「も、文句だと?」

 

大将「・・・何かしたか?」

 

ダンテ「3日前、アメリカ軍が うちの鎮守府に攻撃を仕掛けてきたのを知らないとは言わせねぇぞ」

 

元帥と大将は互いの顔を見合わせてから、もう1度ダンテに顔を向けた。

 

「「・・・・・・はぁー!?」」

 

元帥「待て待て待て待て!何でアメリカから攻撃を受ける!?」

 

ダンテ「降伏したアメリカ軍の話だと、日本政府は それを了承したらしいじゃねぇか。しかも うちの艦娘の話だと、だから日本海軍の救援も来ないと言われたって言うじゃねぇか。テメェら、知ってて高みの見物しやがったな」

 

元帥「お、おい!だから待て!私達は何も聞かされてない!政府が了承!?自国の軍が攻撃されるのをか!?」

 

ダンテ「・・・・・・まさか・・・本当に何も知らないのか?」

 

元帥「知らん!それに そんな話、普通なら頭の おかしい奴の妄言と言われても仕方ないぞ!いったい どういう事だ!?」

 

元帥の狼狽えように、本当に何も知らないようであった。

ダンテは空振りかと落胆して溜め息を吐くのだが、大将は難しい顔をしながら何かを考えていた。

 

大将「う~む・・・元帥、もしやスケジュールが遅れたのは、その話と関係があるのでは?」

 

ダンテ「・・・何の話だ?」

 

元帥「いや、大した話ではないのだが・・・」

 

アメリカ軍がDevil May Cry鎮守府に侵攻してくる数日前から、元帥と大将は仕事の関係で大本営から離れていた。

本来なら3日の日に戻る予定だったのだが、どういう訳か不運が重なり、スケジュールが押して昨日 戻ってきたばかりだった。

 

大将「政府が了承したとしても、俺や元帥が居て それを黙って見てるはずがなかろう。そんな事態が起きると知っていれば、政府に抗議し艦隊を送っていた」

 

ダンテ「アンタらの邪魔が入らないよう、誰かが足止めしてたって言いたいのか?」

 

元帥「考えたくはないが、奇妙なトラブルが続いたのを考えるとなぁ・・・」

 

ダンテ「まぁ、違うなら別にいいさ。危うく鎮守府で核が爆発するところだったがな」

 

大将「おいおいおいおいおい!お前ちょっと詳しく話せ!さっきから笑って流せない話ばかりしてるぞ!」

 

詳しく話すのは面倒臭いため、ダンテは掻い摘まんで一連の事件を話すと、帰るために踵を返して歩いていく。

 

ダンテ「じゃあ帰るぜ。邪魔したな」

 

元帥「ちょっと待て お前!拘束したアメリカ軍の方は どうした!?」

 

ダンテ「そっちは信用できる所に引き渡した。核兵器も一緒にな。詳しい話は こっちが知りたいぐらいだから訊くな」

 

元帥「おい、本当に大丈夫なんだろうな?」

 

ダンテ「さぁな。だが そっちも用心しろ。本当に誰かがアンタらを足止めしたのなら、場合によっては命を狙われる可能性だってあったんだからな」

 

本当に裏で誰かが足止めしていたと仮定して、今回は ただの足止めだったから良かったようなものだが、その足止めの手段が命を奪うものだったら、元帥と大将が死んでた可能性もあるのだ。今後も用心しておくべきだろう。

元帥と大将が今回の件に無関係となれば、もう ここには用はない。ダンテには これ以上 話す事はないため、壊した扉は そのままに鎮守府に帰った。

ダンテが立ち去るのを黙って見送った元帥と大将は、2人共 神妙な顔をしていた。

 

大将「・・・さて、どうしたものですかな」

 

元帥「わざわざ私達が居ない時を狙っての騒動・・・しかも政府も絡んでるとは・・・。国会議員に知り合いも居るから、探りを入れてみるべきか・・・」

 

大将「しかし、我らの立場では そう簡単に動けませぬ。“大将”と“元帥”という階級は、時に悪目立ちする足枷にもなりましょう」

 

元帥「うむ・・・・・・今は静観する時か・・・」

 

日本海軍も、一枚岩ではない。所属する軍人が、誰でも元帥や大将のような理解があり、真っ当な考えで動く者ばかりではない。それこそ、野心に燃える者だって居る。

探りを入れるにしても、元帥と大将が動けないとなると、代わりに信用できる者を使うしかないが、大きい組織となると、その判別と選定も かなり難しくなってくる。

焦って動いても足元を掬われるため、今は静観し、今後の流れを見極めるしかなかった。

 

 

*研究所X―03 アメリカ時間 8月7日19:30*

 

その頃アメリカでは、(たける)刹那(せつな)が、バージルとトリッシュ、ルシアと共に、ダンテが捕まっていたアメリカ軍の謎の施設へと再び来ていた。目的は、ここに残された物から情報を得るためだ。

 

健「嘘だろ・・・」

 

刹那「・・・やられたね」

 

廃墟のエレベーターを使い地下の施設に来たバージル達だったが、そこは爆破でもされたのか全てが滅茶苦茶になり、焼け焦げていた。考えられるのは、証拠と共に ここを破棄したのだろう。

 

トリッシュ「この様子だと、何も残ってはなさそうね」

 

健「それでも、何か残ってるかも」

 

ルシア「これ以上、この先に進むのは お勧めしない。脆くなってる場所もあるし、崩落に巻き込まれる可能性もある」

 

バージル「とんだ無駄足だったな。帰るぞ」

 

刹那「でも、一緒に来てくれて ありがとう」

 

バージル「お前が来いと言うからだ」

 

刹那「優しいじゃん」

 

バージル「黙れ」

 

全てが瓦礫と灰となってる事で、何も収穫がなかったバージル達はエレベーターを使い、地上階へと戻るのだった。

 

 

*オリーブ財団 取調室*

 

オリーブ財団にある取調室に、メリーランドとマサチューセッツを含むDevil May Cry鎮守府に侵攻したアメリカ軍の艦娘達が居た。拘束されてない事から、待遇は悪くなさそうだ。

何度も取り調べを受けた彼女達は、また取り調べが始まるのだろうと思い大人しくしてると、取調室の扉が開きステフが現れた。

ステフとは今日、初めて顔を合わせるため、メリーランド達は いつもと何か違うと感じた。

 

ステフ「初めまして。私はオリーブ財団の本部長、ステファニー・ブラウン」

 

メリーランド「・・・今日は、いつもの人じゃないのね」

 

ステフ「えぇ、取り調べは もう終わったから。これ以上やっても、あなた達から聞き出せる事は何もない」

 

マサチューセッツ「終わり?なら、私達は これから どうなる?」

 

ステフ「軍には戻せない」

 

メリーランド達は軍から下された任務に失敗し、挙げ句 極秘で開発された新兵器を持ったまま敵に降伏した。

それに何者かが口封じにメリーランド達を消そうとする危険性もあり、このまま軍に帰す訳にはいかない。

 

ステフ「役立たずは解体されるでしょうね」

 

メリーランド「役立たず・・・」

 

メリーランド達が置かれてる状況をストレートに言うステフの言葉に堪えたのか、メリーランドは生気のない顔で俯いてしまう。

 

マサチューセッツ「どちらにしても解体では?取り調べも終わったなら、私達を そのまま置いておくのも無意味だからな」

 

取り調べでのメリーランド達の話では、彼女達が載せていた新兵器を渡したのは、アメリカ軍基地の工廠の整備班との事だった。

その整備班も上からの指示を受けて動いていたため、誰が その指示を出したのかメリーランド達には知る由もなかった。

取り調べでは大した情報は得られなかったが、ステフは別の形で、メリーランド達を役立てようと考えていた。

 

ステフ「そうね。このまま ここに座らせてるだけでは確かに無意味よ。だからチャンスをあげる」

 

マサチューセッツ「チャンス?」

 

ステフ「軍に戻っても戻らなくても解体される。でも、解体されない道を選べるとしたら?」

 

マサチューセッツ「・・・・・・どういう事か さっぱりだ。それにオリーブ財団とは何だ?」

 

ステフ「オリーブ財団は表向きは研究機関だけど、実際には極秘の諜報機関なの。ここで働く気があるなら、解体は免れる」

 

ステフの話を聞き、マサチューセッツは話が飛躍してるように感じ、バカバカしいと思ってるような呆れた笑みを浮かべる。

 

マサチューセッツ「これは何かの冗談か?」

 

ステフ「いいえ。それに、特にメリーランドにとっては断れない話だと思うけど?」

 

メリーランド「・・・・・・私・・・?」

 

ステフ「ダンテ提督の下で働きたいとは思わない?思うでしょ?」

 

メリーランド「なっ・・・!?わ、私は別に・・・!」

 

ステフ「そう。ここは諜報機関だから、一応あなた達の事は調べさせてもらってるのよ」

 

そう言ってステフは、床に置いてあったカバンから分厚いファイルを取り出し、ドンと机に置いた。

ファイルを開きページを捲っていくと、メリーランドに関する詳細が書かれたページで止まった。それこそ、1日にトイレに入る回数まで事細かく記されている。

ステフはメリーランドに関する情報を、メリーランド自身しか知らない事まで読み上げていき、徐々にメリーランドの顔が赤面していく。

そして最後の項目がトドメとなった。

 

ステフ「ダンテ提督の隠れファンで、彼に関する日本の新聞記事などを取り寄せては それでスクラップノートを作り、毎日6回 眺めては至福の時を味わってると・・・」

 

他の艦娘達は初耳で、隠れて そんな事までやってるのかとメリーランドを見る。メリーランドは耳まで真っ赤になっており、皆の視線を気にする余裕がなかった。

ダンテと対峙した時、メリーランドには こういう事情もあったので撃てなかったのだ。あの時 顔にこそ出してはいなかったが、内心では推しを目の前にして限界オタクとなっていた。

 

ステフ「まぁ!?しかも闇サイトで、彼の写真も高値で買って取り寄せてるのね。1枚300ドル!?そりゃ貯金が あまり無いのも納得だわ」

 

メリーランド「~~~っ///////」

 

ステフは驚いてる様子を見せるが、これは演技だ。実は その闇サイトを管理してるオーナーが誰か知ってるからだ。その正体はDevil May Cry鎮守府の青葉である。

一般人の中にも、どういう訳かダンテやネロのマニアックなファンが居て、ボロ儲けできる事に味を しめた青葉は、闇サイトを開設して写真を売り捌き、小遣い稼ぎしていた。

販売許可証も無く完全に違法であり、こういうのは早急に潰しておくべきなのだが、ステフが そうしないのには理由があった。今後これを弱味として付け入り、青葉を利用するのに役に立つかもしれないので放置してる。

 

メリーランド「どうして皆が居る所で言うのよ?!秘密にしてたのに!!///////」

 

ステフ「こうして あなたの心を抉れば、断らないと思ったからよ」

 

破壊神と呼ばれる諜報機関のボスであるステフは、目的のためなら人の心も破壊していく・・・。

 

ステフ「それで どうする?解体を免れ、大好きなダンテ提督の下で働ける訳だけど、それでも断る?」

 

メリーランド「~~~っ・・・・・・分かった・・・」

 

ステフ「そう。なら、これから よろしくね」

 

マサチューセッツや他の艦娘達は、自分達の意見も聞かずメリーランドが勝手に決めて、勝手に話が進んだので、全員が呆れた視線をメリーランドに向けて黙々と見詰めていた。

 

メリーランド「そんな目で見ないでよ!か、解体されないためなんだから!」

 

マサチューセッツ「そうだな、解体されないためだもんな」

 

メリーランド「何か含みのある言い方してる!!別にダンテ提督と お近付きになりたいとか思ってないから!!」

 

マサチューセッツ「お近付きになりたいんだな」

 

メリーランド「だから違うってばぁ!!」

 

『はぁ・・・』

 

こうしてDevil May Cry鎮守府に侵攻したアメリカ艦のメンバーは、ステフが裏で手を回した事でオリーブ財団の所属となるのだった。

いずれはDevil May Cry鎮守府にも来るのだろうか?

そうなれば、ダンテは何を思うのだろうか?




次回も宜しく お願い致します!
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