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455話です!どうぞ!
*アフリカ・ナイジェリア 村 アフリカ時間8月20日 15:37*
アフリカ━━“団結と信頼、平和と発展”の国。
オリーブ財団を辞職し、Devil May Cry鎮守府にも戻らなかった夕張は、西アフリカのナイジェリアにある、小さな村に身を寄せていた。
そこでも夕張は、物作りの腕を振るい、村人達が見守る中で何かの作業をしていた。
実は この村の井戸から水を汲み上げるポンプが壊れてしまい、村長に頼まれた夕張は自分の技術と知識で、ポンプの修理に励んでいた。そこで夕張は、村にある唯一の足である車のエンジンとポンプを繋ぐ始業をしていた。
全ての作業が終わり夕張がエンジンを掛けると、エンジンがベルトを回転させて その駆動が繋げたポンプを動かし、井戸から汲み上げられた水がパイプを通って出てきた。
村人達は久し振りの水に喜び、様々な器を手に水を汲んでいき、村の子供達も暑い中で水浴びをして楽しそうにしていた。
夕張が喜ぶ村人達を見ながら微笑んでいると、笑顔を浮かべる村長が来た。
村長「夕張、いつも ありがとう」
夕張「大した事はしてないよ。それより良かったのかな?1台しか無い車を使っちゃったけど。困らない?」
村長「車は また新しいのを どうにかするさ。それに君が来てから村は助かってる。君は“不思議な力を操る者”だからな」
夕張が予想もしない物から何かを作ったり直したりする事から、村人達にとっては珍しく それが魔法のように見え、夕張は村人達の間で“不思議な力を操る者”と呼ばれていた。
夕張「私には そんな力ないよ。ただ物作りの知識を使って物を直してるだけ。それに感謝してるのは私の方。ここに来て安らぎを与えてもらってる」
村長「それでも村が助かってるのは事実だ。水が無ければ作物は作れないし、生きるにも必要だ。君が居なければ、この村を棄てるしかなかった」
夕張「でも、周辺からは水は出なかったんでしょ?他の場所に行こうとは思わないの?大きな街に行けば、もっと楽な生活ができるし医者だって居る」
村長「確かに、病気になれば街まで行くのに何時間も掛かるし、すぐに診てもらえれば助かる命もあるだろう。だが、皆ここで育ったんだ」
新しい生活を始めようにも、村人達は ここでの生活に慣れている。
今の生活を捨てて街に行っても、そこで生活する場所や新しい仕事を見付けなければならず、そう簡単に全てが上手くいく保証もないため、村人達にとっては それは大きなリスクでもあった。
村長「大きな街なら楽な生活もあるだろう。だが、寂れた村の出である俺達には、街に居場所はない。辛く厳しくても、ここで生きていくしかないんだ」
夕張「・・・ごめん、変なこと訊いちゃったね。皆の事情は分かってたはずなのに・・・」
村長「いや、君が言ってる事も正しいから気にするな。また何かあったら頼む」
夕張「うん、いつでも どうぞ」
村長と別れた夕張は、この村で自分に提供してもらってる家へと戻った。
だが この村では聞き慣れないヘリの音がし、すぐに引き返し外に出る事になる。
空を見ると、黒いヘリが旋回しながら村に近付いてきていた。
夕張は そのヘリに見覚えがあり、不機嫌になって睨んだ。それは、彼女が信頼できなくなったオリーブ財団が所有するヘリだった。
そこに、慌てた様子の村長が来た。夕張なら何か知ってると思ったからだ。
村長「あれは何だ?」
夕張「・・・アメリカ政府のヘリ」
村長「どうしてアメリカの政府が この村に?」
夕張「・・・また私に用があって来た」
ヘリが村の中心である広場のようになってる場所に着陸すると、老人姿のアーロンが現れた。
村人達が囲んでアーロンとヘリを警戒しながら見てると、夕張は1人でアーロンの元に行く。
夕張「ずっと私を監視してたわね?」
アーロン「当然だ。財団の機密を持ったまま野放しにすると思うか?」
夕張「私が機密を漏らさないのは分かってるでしょ?だから帰って」
アーロン「君が去ってから今日までの間に、財団のエージェントを3回 送った。君を連れ戻そうとしたエージェント45人の内、21人が君の造った発明品で怪我をして戻ってきた」
夕張「警告はした。丁重に お断りしたのに、何の関係もない村人が居る村に武装して入ってきた。だから追い払っただけ」
1回目に来た財団のエージェントは、夕張を説得しようとして最初は交渉を持ち掛けてきた。だが頑なな夕張に断られ、彼女を連れ戻す任務を達成しようと焦って、2回目と3回目は武装して強制連行しようと凶行に出ていた。アーロンの意思とは関係なく独断で。
しかし夕張の反撃に遭い、どれも撤退して失敗に終わっていた。
アーロン「あぁ、悪いのは彼らだ。だから彼らは左遷した。もう村に武装して入ってくる事はない」
夕張「それで、謝罪するために今度は あなたが来たってわけ?」
アーロン「丁重に お願いするために私が直々に来た。夕張型 軽巡洋艦1番艦 夕張、財団に戻れ。君の力が必要だ」
夕張「“戻れ”?それが お願いする態度?ステフにも言ったけど、信用できない人とは一緒に仕事できない。ここには2度と来ないで」
夕張は これ以上 話す事はないと、踵を返してアーロンから離れていくが、次にアーロンが言った言葉で足を止める事になる。
アーロン「呉鎮守府の提督が危険な状況にあってもか?」
夕張「・・・・・・大佐が何?」
アーロンが明かした話では、呉提督が2週間前に突然 姿を消した。
そしてオリーブ財団が足取りを掴んだ時には、呉提督は謎の部隊を率いて軍事施設破りをしており、ロシア当局から監視対象として目を付けられていた。
アーロン「彼が捕まれば、死ぬまでシベリアの刑務所暮らしだ。財団のためにとは言わない。彼を救うために力を貸してくれ。チームが現地で待ってる」
夕張「・・・やっぱり信用できないね。そう言えば私が断れないと知ってて来たわね?」
アーロン「・・・・・・・・・」
夕張「・・・準備するから待ってて」
呉提督を使って連れ戻そうとしてる見え透いた魂胆に夕張は気付いていたが、やはり放っておく事はできず、一時的なつもりでチームに戻る事にした。
・・・・・・
準備が終わった夕張は、村人達と お別れの挨拶をしていた。
村長「行くのか?」
夕張「友人を助けに行く事になった。大丈夫になったら戻ってくる」
すると村の子供が1人、緑色の石で作った首飾りを手に夕張に歩み寄る。
夕張は子供の目線に合わせて しゃがむと、首に その首飾りが掛けられた。
子供「ちゃんと返しに戻って」
夕張「分かった。約束」
アーロンとヘリに乗り込んだ夕張は、手を振る村人達に見送られながら飛行場へと向かった。
・・・・・・
深海棲艦に狙われない安全な空路を飛ぶオリーブ財団の飛行機に乗りながら夕張は、自分がオリーブ財団を去ってから呉提督が送ってきたビデオメッセージをスマホで再生しながら見ていた。
呉『ハァ~イ、夕張。どう、ナイジェリアの暮らしは?暑い?でしょうね。あんたが居なくなってから、32日も携帯ショップに行かずに済んでる。これは私史上 最高記録よ』
呉提督のジョークを聞き、夕張は懐かしむように笑みを浮かべる。
呉『ふぅ・・・連絡したのは あんたに伝えておこうと思って。あんたが元気ならいいから問題ない。気持ちは理解できる。なぜ去ったか。でも、くどくど言わせてほしかった。“行くな”とか、“私も連れてっちゃおう”って』
そこにコックピットに行っていたアーロンが来ると、夕張は慌ててビデオメッセージを止めた。
アーロン「あと5時間で着く」
夕張「・・・・・・・・・」
不貞腐れたように目も合わせようとしない夕張に、アーロンは少し呆れていた。よく いつまでも怒ってられるなと。
アーロン「子供のように ずっと拗ねてるつもりか?もうすぐ任務だ、集中してくれ」
夕張「分かってる、放っておいて」
アーロン「任務と言えば、これが必要だろ?新しいのを用意しておいた」
アーロンは懐から、夕張が よく使うアーミーナイフを取り出し渡そうとする。
しかし・・・
夕張「・・・要らない。あなたの手から渡される物は」
拒否する夕張に、アーミーナイフ無しに この先の任務が遂行できるのかと、アーロンは大きな溜め息を吐きながら空いてる座席に座った。
それから任務地に着くまで、2人は一切 言葉を交わす事はなかった。
・・・・・・
*モスクワ・隠れ家 ロシア時間8月21日 8:33*
アーロンと共に隠れ家に着いた夕張は、そこで
隠れ家に置かれていたモニターにはステフも映っており、画面越しではあるが彼女とも再会する事になった。
刹那「戻ってきてくれて嬉しい」
健「ねぇ、任務が終わったら、このまま一緒に戻る?」
健は期待を込めて訊いたが、夕張から返ってきた返事は その逆のものだった。
夕張「ううん。終わったらナイジェリアに帰る。待たせてる人達も居るし」
健「そっか・・・」
期待する返事とは違い健はガッカリし、刹那も何も言えず気まずい空気に包まれる。
ステフ『任務の話をしましょう。夕張、どこまで聞いてる?』
夕張「大佐が2週間前に姿を消して、妙な連中と軍事施設破りしてるのは聞いた」
ステフ『見てもらった方が早い。健』
言われた健は自分のノートパソコンで、ロシア当局から入手した映像を夕張に見せる。そこには武装した呉提督と謎の部隊が、ロシアの軍事施設を破り、武器庫にある武器を運び出していた。
健は映像を止め、呉提督が よく見えるように拡大する。すると呉提督の横で、彼と話す男の顔もハッキリ見えるようになる。
夕張「誰?」
健「信じないかもしれないけど、この男 幽霊らしいんだよね」
夕張「・・・それジョークのつもり?」
健「いやマジ。しかもヤバい」
ステフ『私から説明する』
呉提督と一緒に映る男の名は『ローマン・マクレス』。ベラルーシの元独裁者で、記録上では死んだ事になっている。
CIAは以前、マクレスが脅威になると判断し、部隊を送り抹殺する事を決定した。当時その部隊を率いていたのが、まだネイビー・シールズの所属でCIAに協力していた呉提督だった。
ステフ『ローマン・マクレスを殺したのは
夕張「ちょっと待ってよ、じゃあ何?当時のCIAの作戦で、大佐はマクレスを殺したように見せかけて、皆を欺いたって言いたいの?」
刹那「財団に何も言わず消えた事も含めて、状況から考えて裏切った可能性がある」
夕張「ちょっと待ってよ!大佐が そんな事するとは思えない!」
アーロン「簡単に そうとは言い切れないのだよ」
呉提督がCIAに協力してる間、マクレスを追い続け何度も殺り合っていた。その間にもマクレスは、呉提督を仲間に引き入れようと何度も買収を持ち掛けていた。
アーロン「今回は拒否しなかったようだ」
生きていたマクレスが軍事施設破りをして武器を集めている事から、奴はベラルーシの現政権を倒し、失った自分の政権を取り戻そうとしてると考えられる。そのための戦力として再び買収を持ち掛け、呉提督が お金で靡いたと見て取れる。
夕張「・・・・・・やっぱり おかしい。大佐は ずっと、買収を断り続けてたのよね?」
ステフ『そうよ』
夕張「何か断れなかった事情があるのかも。裏切っただなんて、私は信じない。皆も そうでしょ?」
夕張が問い掛けるが皆の表情は神妙で、どこか重苦しい空気が張り詰めた。
夕張「・・・何?」
健「言いにくいんだけど、夕張さんが居なくなってから、大佐の様子が どこか変だったんだよね・・・」
刹那「任務の時は集中して取り組んでたから問題なかったけど、そうじゃない時は上の空で、口数も極端に減ってた」
夕張「・・・・・・じゃあ・・・私のせい・・・?」
ステフ『違うわ、あなたのせいじゃない。彼を信じたいのは私達も同じよ』
呉提督が裏切ったにせよ そうじゃないにせよ、彼は今、ロシア当局に追われる身だ。真相を明らかにするためにも、呉提督を救うためにも、このままにはしておけない。
アーロン「今回、現場には私も同行する」
夕張「アーロンも?」
アーロン「健君、刹那君、次の手懸かりを探せ。運んでる武器の数から、大型トラックを使ってるはずだ」
健「大型トラックが どこを通ったか調べる」
アーロン「ブラウン本部長、君は本部に残ったまま、当時のCIAの作戦について調べ直してくれ。彼がマクレスに付いた理由が判るかもしれない」
ステフ『分かった』
ステフとの通信が終わり、健と刹那も自分達の仕事をするため既に その場から離れているのだが、夕張だけ何も言われず立ち尽くしていた。
それなのに、アーロンは何も言わず どこかへ行こうとする。
夕張「私は?」
アーロン「子供みたいに拗ねてる今の君に、させる事は何もない」
夕張「じゃあ何で私を呼んだのよ?!」
アーロン「君が必要なのは、大佐を止めて救出する時だ。それまでに頭を冷やしたまえ」
夕張「(何なのよ偉そうに・・・!)」
結局アーロンは その場から立ち去り、夕張は何もする事がなく時間だけが過ぎていった。
その後 健と刹那が、不審な大型トラックの車列が通った道を突き止め、夕張達は すぐに追うのだった。
*田舎道*
その頃 呉提督は、木々に囲まれた砂利道でトラックを運転しながら、助手席に座るマクレスと話していた。
マクレス「お前が仲間になってくれて助かるよ。昔は何度も殺り合った仲だがな」
呉「・・・・・・・・・」
マクレス「おい、道のりは長いんだ。少しは普通の人間らしく、会話を楽しめよ」
呉「楽しむ?」
マクレス「あぁ、そうだ」
呉「なら確認させてもらうけど、協力するのは この仕事が終わるまで。終わったら互いに関わらない。
どうやら呉提督は、誰かを守るためにマクレスに協力してるようだが、その話をされたマクレスはウンザリしてる様子だった。
マクレス「また その話か・・・分かってる、約束は守るさ。お前の実力は知ってるし、仕返しされても困るからな」
だがマクレスには、呉提督が政府を裏切ってまで その人物を守ろうとするのが理解できなかった。
マクレス「しかし、そんなに あの艦娘が大事か?そこまでして あの兵器を守ろうだなんて どうかしてる」
呉「あんたには関係ない」
マクレス「だって そうだろ?艦娘は人類を護るために深海棲艦と戦争してる。その兵器を、人間が守る必要なんてあるか?」
呉「・・・・・・・・・」
マクレス「おい、道のりは長いって言ったろ?話せよ。あの艦娘に何がある?何が特別なんだ?」
呉「・・・別に。普通の艦娘よ。ちょっと変わってるけど」
マクレス「それで?」
呉「私にとっては兵器じゃない。“友人”よ」
マクレス「ふっ・・・友人ね」
このマクレスも、元独裁者らしく艦娘を兵器として見る1人のようで、兵器である艦娘を友人と呼ぶ呉提督の言葉を、小馬鹿にするように鼻で笑った。
呉「ねぇ、私は答えたんだから、そっちも聞かせてよ」
マクレス「何だ?」
呉「どうして敵だった私を仲間にしたの?」
マクレス「敵だろうと何だろうと、優秀な人材は常に必要だ。お前みたいに腕の立つ奴は尚更な。正義を掲げてるような奴でも、結局は積まれた金で心変わりする。まぁ、お前は違ったがな」
呉「・・・そうね」
マクレスは和やかに話していたのだが、急に顔から笑みが消え、真剣な顔付きに変わった。
マクレス「それで・・・俺から奪ったアレは本当にあるんだろうな?」
呉「えぇ。ここまで話した仲なんだから信用しなさいよ」
マクレス「記憶違いって場合もあるだろ」
呉「当時の事は今でも憶えてるし、隠し場所も判ってる。間違いないから安心しなさい」
マクレス「だが“もしも”って事があるだろ。あれから何年 経ったと思ってるんだ?もしかしたら誰かが見付けて、持ち去った後かもしれないだろ」
呉「あんたも疑り深いわね、大丈夫よ。誰にも見付からない場所に隠したから、見付けられっこない。今も同じ場所にある」
マクレス「・・・だといいがな」
呉「けど、あんたも執念深い男ね。あんたから奪ったダイヤの原石、まだ取り戻そうとしてるなんて」
マクレス「俺の財産だ。取り戻そうとするのは当然だろ」
だが、呉提督には腑に落ちない部分があった。恐らくマクレスは、ダイヤの原石を資金として使うつもりなのだろうが、急いで取り戻そうとする程の使い道があるとは思えないのだ。
マクレスは死んだと見せかけて姿を消した以降、自分の派閥の者達と軍事施設破りを繰り返し、国を転覆させる程の量の武器は既に手に入れている。
その疑問を ぶつけると、マクレスは3千人の傭兵を雇う資金が必要だと答えた。
しかし、1度に3千人もの傭兵を揃えるなど無理のある話だった。
呉「あんた自分が何を言ってるか分かってるの?3千人もの傭兵なんて集められっこない」
マクレス「それが そうでもないんだ」
マクレスは現在、ある男と取引をしており、その男が仲介役として3千人の傭兵を1度に用意する話になっている。
そして3千人の傭兵を雇うのに5千万ドルが必要で、以前 呉提督から奪われたダイヤの原石で支払うために、急ぎで必要だったのだ。
マクレス「3千人のプロと奪った武器があれば、確実に俺の国を取り戻せる」
呉「・・・あんた、大虐殺でもするつもり?」
マクレス「今のベラルーシで権力を持ってるのは、俺を裏切り殺そうとし、国を奪った連中だ。生かしておく理由はねぇ」
当時、マクレスは呉提督に撃たれた後、奇跡的に助かった。
だがCIAに情報を流していた政権内部の裏切り者達が、自分達が権力を手にするために瀕死のマクレスの命を狙った。
マクレスは命辛々ベラルーシから亡命し、裏切り者達から国を取り戻す機会を虎視眈々と狙い、準備してきたのだ。
マクレス「これが終わったら、改めて俺に雇われないか?戦争には お前のような腕の立つプロが活躍できる。遣り甲斐もある。望む額の金も得られるぞ」
呉「冗談。あんたが国を取り戻すのを手伝えって?」
マクレス「そうだ。艦娘には手を出さないし、それとは別として雇いたい」
呉「・・・考えとく。今は この仕事に集中したい」
マクレス「なら この仕事が終わったら、改めて返事を聞かせてくれ。だが分かってると思うが、ダイヤを取り戻すまでに俺を裏切ったら、お前も殺す」
呉「大丈夫よ、ほんとに心配性ね。ほら、リラックスして。道のりは長いんだから。ドライブを楽しみましょ」
・・・・・・
数時間後、呉提督とマクレスを追って同じ道を車に乗って走っていた夕張達は、道の先で路肩に停まる大型トラックを見付けた。
健「何あれ?」
夕張「止めて」
刹那がトラックの少し後ろで車を止めると、トラックを調べるため全員で車から降りる。
健と刹那は銃を抜き構え、刹那が運転席の方を確認するが誰も居なかった。
コンテナの中も確認するため、敵が居た時のために健も銃を構え、夕張がコンテナの扉に手を掛ける。
夕張と健が頷き合ってから扉を開けるが、中は空っぽだった。
アーロン「ふむ・・・追跡を逃れるために車を替えたか」
健「こんな木と原っぱしか無い場所で車 替えたなら、監視カメラも無いし どこに行ったか判らない」
アーロン「もっと よく調べてみよう。どこに行ったか何か手懸かりが残ってるかもしれない」
刹那「運転席には何も」
健「コンテナだって綺麗なもんだよ。何も残ってないって」
夕張「ううん、手懸かりなら見付けた」
夕張は大型トラックを観察しながら1週しただけで、もう手懸かりを見付けていた。いや正確には、手懸かりが隠されてる場所を見付けていた。
呉提督が裏切ったのは誰かを守るためという事でしたが、マクレスに脅されてる形になるので どうしようもなかったのでしょう
夕張が一時的に戻ってきましたが、全てが終わったら本当に また離れてしまうのか、気になるところですね
次回も宜しく お願い致します!