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466話です!どうぞ!
*警察署 9月7日 11:30*
裁判で敗訴した事で、2週間の期限で左遷された摩耶と天龍は、言われた通り警察服を着て、ネクタイをし、革靴を履いて、敬語を使って警察勤務に当たっていた。
ただ他にも条件が付けられており、銃の携帯は不可、艤装を使うのも不可、武器は警棒のみとされていた。
天龍が警察署の駐車場でハンバーガーを食べてると、黒髪に染めた摩耶が来た。
摩耶「おはようございます」
天龍「おはようございます」
摩耶「何で銃を持ってるんですか?」
この2人に持たせると危ないという理由で、銃の携帯は不可となっていたのだが、どういう訳か天龍の腰には銃を携帯していた。
天龍「え?」
摩耶「左遷組のくせに」
天龍「気に入らねぇ犯罪者を ぶち抜くためだよ」
摩耶「あぁ、ほんとですか?」
天龍「何だ その、赤ずきんちゃんみたいな質問は?」
摩耶「いえいえ、あたしは今日から真面目にやろうと思ってるんで、あなたも ちゃんとしてくださいです」
天龍「あぁ、頑張ってください」
摩耶「えぇ、あなたも頑張ってくださいです」
天龍「俺は もう、もう、疲れたんで もういいです」
まだ警察に左遷されて始まったばかりなのに、天龍は気持ちだけ もう疲れていた。
摩耶「あぁ、そうなんですね。あたしは今日、5時に出勤して、2時間ぐらい頑張ったんですが限界を超えて、まぁ またやれるとこまでやってみようと思って帰ってきましたですよ」
天龍「無理だろ。これ もう・・・罰ゲーム過ぎるだろ」
摩耶「いやいや、あと1時間くらいやってみますですよ」
天龍「おう、頑張ってくれ」
摩耶「はい」
天龍「頑張ってください」
摩耶「はい」
そして2人は、別々で仕事に戻るのだった。
・・・・・・
*街 23:24*
その日の夜、警察署の前で摩耶が立ってると、警察署の前に1台の車が止まった。
運転席には愛宕が乗っており、助手席から陽炎が降りてきた。
2人は たまたま近くを通ったので、冷やかしに来ただけだった。
摩耶「あ、陽炎さん、お疲れ様ですわ」
陽炎「はい、お疲れ」
摩耶「あなたは敬語じゃないんですわね」
陽炎「何が?」
摩耶「あ、いえ、大丈夫ですわ」
摩耶と天龍は左遷させられたため、Devil May Cry鎮守府内での立場は現在1番 低い扱いとなっており、今の陽炎は上司となるので、ここぞとばかりに偉そうに接していた。
摩耶「2週間後 覚えとけよテメェ」ボソッ・・・
陽炎「何か言った?」
摩耶「あ、何でもないですわ。頑張ってくださいですわ」
陽炎「うん、気を付けて」
摩耶「はい、分かりました」
陽炎「うん、分かればいい」
摩耶「はい・・・クソ、あいつ ぶっ殺すぞ」ボソッ・・・
陽炎「おい、摩耶」
摩耶「ああ、すみません、何でもないですわ。頑張ってくださいですわ」
冷やかしも終わり、愛宕と陽炎が帰っていき、それと入れ替わるように天龍が警察署内から出てくると、摩耶は愚痴が止まらなかった。
摩耶「正直・・・結構 殺したい奴が増えてきましたですわ」
愛宕と陽炎のように、今日1日 鎮守府の艦娘達が冷やかしに何度も警察署に訪れ、見世物にされる摩耶と天龍はストレスが溜まりに溜まっていた。
天龍「実際そうですよね」
摩耶「いや もう、限界 越えてますですわ」
天龍「鎮守府 火の海にしてやりたいっすよね」
摩耶「この街を壊したくなってきましたわ」
天龍「はい」
摩耶「はい」
天龍「やってられません、正直」
摩耶「はい。因みに駆逐艦と潜水艦と海防艦の間では、昨日から2週間なのか、今日から2週間なのかっていう不毛な争いが行われてますわ」
天龍「ああ、大丈夫です、途中でやめるんで」
摩耶「はい」
天龍「論争 意味ないです」
摩耶「そうです。正直、フラストレーションは めちゃくちゃ溜まってて」
天龍「先ず2週間も持つ訳がないと念頭に置いてください」
摩耶「ほんとですわ」
天龍「はい」
摩耶「はい。正直いまも限界ですわ」
天龍「そうですね」
摩耶「はい」
天龍「一旦サングラスだけ着けましょうよ。一旦これで落ち着きますよ」
摩耶「いや、まだ耐えますわ」
天龍「本当ですか?」
摩耶「はい。正直、あたし何で・・・あなたが その格好してるのは分かるんですわ。何で あたしも この格好なんですか?」
今更また その話をし始めたので、天龍は また言ってると思って ちょっと笑ってしまい、すぐに言葉を返せなかった。
天龍「・・・・・・それー、だから、補佐艦が、補佐艦と提督が求めてますからね」
摩耶「・・・どっちかを消せば元に戻るという事ですか?」
天龍「どっちも消さないとダメです」
摩耶「そうですか、まぁ補佐艦は いつでも消せるんでいいんですけど提督は ちょっと人外なんで困りますわ」
ダラダラと話してると、警察署の中から数名の警官が慌ただしく出てきた。
警官「宝石店 行ってくるわ」
摩耶「いってらっしゃいませ」
天龍「何・・・?」
摩耶「宝石店ですか?」
どうやら宝石店で強盗が発生したらしく、先輩警官達が事件対応にパトカーに乗り、現場へと急行した。
すると天龍は警察署の中に戻っていき、摩耶は興味ないのか その場でボーッとしていたのだが、しばらくすると天龍が、抜き身の刀を手に戻ってきた。
天龍「宝石店の強盗、斬り捨ててきます」
摩耶「じゃあ あたしは警棒で、タコ殴りにしてきます」
天龍「はい」
摩耶「はい」
天龍「じゃあ、行きましょう」
摩耶「はい行きましょう」
すると先に向かっていた先輩警官から警察無線で、強盗犯が発砲したという報告が入った。
摩耶と天龍はパトカーに乗り、回転灯とサイレンも点けず、制限速度を守りながら現場へ向かう。
*街*
のんびり現場に向かいながら、摩耶と天龍は世間話を続けていた。
摩耶「あなた、何時間くらい我慢したんですか?」
天龍「3時間・・・くらい・・・?」
摩耶「そうですか。あたしは今んとこ・・・2時間と30分くらいなんで、あと1時間半は頑張りますですわ」
天龍「はぁい」
摩耶「はぁい」
天龍「身体に悪いですよ、これ」
摩耶「いや正直・・・何度か警察署 砲撃しそうになりましたですわ」
天龍「はい」
摩耶「はい・・・・・・いつ補佐艦と、提督 殺す?」
天龍「いや、もう、いつでもいいなぁ。ぶっ殺してやりたいっすわ」
摩耶「真面目に切るわ、切符も、腹立ってきたから」
天龍「はぁい。罪状 全部 付けてやりましょう」
そして2人は現場へと到着し、宝石店から少し手前でパトカーを止めた。
摩耶「一応 上官の前だから口調 戻しますですわ」
すると宝石店の方から、複数の銃声が鳴り響いており、天龍はパトカーを もう少し後ろに下げた。
摩耶「撃ち合いしてますですわ」
天龍「撃ち合い、だな」
2人はパトカーから降りたのだが、武器は警棒のみとされていたのに、天龍は隠し持っていた夕張印の手榴弾を宝石店の方に投げた。
摩耶「あ、100点ですわ」
そして手榴弾が爆発し、犯人が逃走用に乗ってきていた車が爆発炎上した。
摩耶「素晴らしいですわ」
天龍「よし」
摩耶「天龍君ナイスですわ」
天龍「はい」
摩耶「手榴弾 持っちゃいけないのに持ってたんですね」
天龍「あの、欲しいなら、取っていいですよ、車のトランクから」
摩耶「あ、ほんとですか?いや、まだ踏み止まりますわ」
2人は再びパトカーに乗ると、ある程度の距離まで宝石店に近付く。
天龍「よし、中 制圧しに行きますか俺らで」
摩耶「分かりました。じゃあ、あたしは、徒手空拳で行きます」
天龍「刀で行きます。行きましょう!」
宝石店の中からは、犯人が撃つマシンガンの銃声がしており、摩耶と天龍は そんなの お構いなく、警棒と刀だけで突入する。
天龍「テメェら!俺らだから穏やかじゃねぇぞ!!」
2人の強盗犯が撃ってくるが、弾に当たる事もなく接近した摩耶は、遠慮なく強盗犯の1人を警棒で殴り倒し、その後も殴り続ける。
摩耶「ぶっ殺すぜ!」
天龍「オラァ!てめぇオラァ!死ねー!斬り捨て ごめーん!」
そして天龍も銃弾を避けながら峰打ちで殴り倒し、もう1人の犯人も制圧した。
天龍「ぶっ殺してやるー!!他には居ねぇのかー?!」
摩耶「このボケェ!」
摩耶と天龍は、ストレスから来る怒りから通常よりも強くなっており、マシンガンに対して警棒と刀で勝ってしまった。
そして強盗犯2人は、殴られ過ぎて床にダウンしていた。
天龍「宝石店、摩耶と天龍で制圧しました!」
摩耶「すいません、ぶっ殺しましたですわ」
警官『了解』
警察無線で制圧した報告を入れると、宝石店の前に居た先輩警官達も店内に突入してきた。
そして摩耶は、倒れてる強盗犯に・・・。
摩耶「すいません、イラついてるんで存在する罪状 全部 付けていいですか?」
犯人「あ、駄目ですね」
摩耶「ずっと この格好で敬語でやらされてて地獄なんですわ、しかも給料も80%カットですわ」
宝石店の外に出ると、強盗犯の仲間が居たのか どこからか銃撃を受けた。
そちらは先輩警官達に任せ、摩耶と天龍は強盗犯2人を連れてパトカーに乗り込む。
犯人「やられたー!」
摩耶「こいつら人質にするで どうですか?」
天龍「帰りましょう」
摩耶「帰りましょう」
犯人「助けてくれー!」
天龍がパトカーをバックさせて大通りに出ると、ターンさせて発進しようとしたのだが、すぐにエンストして止まってしまった。
天龍「ヤバい、車が動かねぇ!車が動かねぇ!」
摩耶「それはマズいですわ」
モタモタしてると他の強盗犯が仲間を取り戻そうと こちらにも襲い掛かるかもしれないため、できれば捕まえた強盗犯2人だけは先に連行したい。
どうにかエンジンを掛け直し、摩耶と天龍は現場から離れた。
摩耶「天龍君、今だけ口調 元に戻っていいですか?」
天龍「はい、勿論!」
摩耶「おいテメェら銃 持ってんのに何で負けてんだよ、雑魚かよ!よえーなー!なーにが強盗犯だ、あ?!舐めんじゃねぇぞ左遷組!」
天龍「摩耶?」
摩耶「はい」
天龍「倒れた相手に、口汚く罵るのは、ちょっと俺の流儀じゃないんで」
摩耶「あぁ、あたしもです」
天龍「はい、この辺りで」
摩耶「ごめんね、ストレス解消しちゃった☆すいませんですわ」
犯人「いきなり突撃してきてビックリした・・・」
摩耶「銃なんて要らないって証明されましたわ」
・・・・・・
*警察署 署長室 9月8日 1:25*
犯人を連行して警察署へ戻った摩耶と天龍は、いきなり署長室に呼ばれ、行ってみると そこには加賀が待っていた。
加賀は摩耶と天龍が ちゃんと言い付けを守ってるか心配になり、様子を見に警察署に お邪魔して、2人が戻ってくるのを待っていたのだ。
そして加賀は、摩耶が しっかり言い付けを守ってる格好を見て感心していた。
加賀「摩耶は素晴らしいわね、摩耶は」
摩耶「はい?」
加賀「摩耶は素晴らしいわね、格好が。天龍は何か、帽子から見え隠れする頭髪が ちょっと紫・・・」
天龍も摩耶同様、頭髪を黒に染めるよう言われてたのだが、警察帽の下から見える天龍の髪は、紫色のままだった。
天龍「何かラフな格好でいいって聞いてたんで」
加賀「髪は黒にしなさいって言ったでしょ」
天龍「どういう事ですか?一旦 帽子 取ってみます?」
そして天龍が被ってる警察帽を取ると、濃い紫色の髪が露となった。
加賀「おっと~」
天龍「はい、どうしました?」
摩耶「何か文句あるんですか?」
加賀「紫のまんまじゃない」
天龍「はい、え?どういう事ですか?」
加賀「昨日 言い付けた黒髪どうしたのよ?」
天龍「あーあの・・・もういいかなって」
加賀「もういいかなじゃない!私が命じたでしょうが!2週間よ2週間!」
摩耶「天龍君、これパワハラじゃないですか?」
天龍「ちょっとパワハラが過ぎますよ」
ああ言えば こう言うで、何を言っても屁理屈で切り返してくるので、加賀は もう呆れて笑ってしまった。
加賀「何でも有りじゃない、あなた達!」
天龍「補佐艦だって茶髪じゃないですか」
加賀「パワハラは あなた達がやってる砲撃(大本営でのテロ)の方が余程パワーハラスメントでしょ!」
摩耶「はい?」
天龍「あれは・・・違います」
摩耶「今日 徒手空拳で、犯罪者 捕まえたですわ」
天龍「はい」
加賀「いや それは よく頑張ったけども」
天龍「はい。犯罪者を この刀で斬り付けてやりました」
加賀「
天龍「これ度入りサングラスです」
加賀「度入りサングラス?」
天龍「日光の光に弱くて眼が・・・」
加賀「う~ん、それなら しょうがないか・・・」
天龍「はい」
とか言ってるが、天龍の眼は別に日光に弱くないし、サングラスも度は入ってないし、今は夜だ。
加賀「それとピアス!何そのピアスは?!」
天龍「補聴器です」
加賀「補聴器?」
天龍「あの、骨伝導の・・・」
加賀「骨伝導の補聴器?」
天龍「はい、骨伝導の補聴器です」
加賀「どうやったら その理論が罷り通るの、あなた?ピアス駄目でしょ」
天龍「ちょっと、報告とか聞き取れなくなります」
加賀「そんな・・・そんな訳ないでしょ」
補聴器をイヤホンと間違える人は居るが、ピアスを補聴器と言い張るのは流石に無理がある。
それに天龍は耳が悪い訳でもないので、正真正銘 普通のピアスである。
そして天龍がバレバレの嘘を言うので、加賀は またしても呆れて笑ってしまった。
加賀「いや髪の毛は それは、あなた それは・・・あるの?理由が」
天龍「はい、あの・・・しゃらくさいなと思って、この罰ゲームが」
加賀「いや理由・・・」
摩耶「補佐艦」
加賀「何?」
摩耶「これ拷問なんですよ」
加賀「ご、拷問!?」
天龍「はい、だいぶ拷問です」
加賀「そりゃ そうよ、当然の責め苦よ」
摩耶「あの、今日5時から勤務してて2時間やったんですけど発狂してしまって、1回 退勤したんですよ あたし」
天龍「もう無理です」
摩耶「はい、限界です」
摩耶と天龍が しっかり苦しんでる様子を見て、加賀は満足そうな顔をした。
加賀「そうよ あなた達が発狂すると思って、今回この、処罰を下したのよ」
摩耶「そうですか。もう、キツいですわ・・・」
加賀「当然よ。やった事の禊よ、やった事の。やった事の重さが━━」
天龍「もう発狂し終わりました。ラッキー☆これで もう終わりですね、これで」
加賀「これ もう おわ・・・禊は、自分で終わりを決めないで」
天龍「はい」
加賀「2週間よ2週間」
天龍「2週間・・・?」
摩耶「因みに、2週間って いつからですか?」
加賀「昨日からよ、昨日。あ、日付 変わってるから一昨日からね。だから今は3日目よ」
摩耶「2週間って、何日ですか?」
加賀「14日よ!」
摩耶「もういいじゃないですか」
加賀「いや、14よ14、分かる?」
天龍「はい。誰が得してるんですか、これ?これをやって。こんなん出オチですよ出オチ。それ以上やっても何もない」
摩耶「鎮守府の皆に大体 見せたんで、みんな笑ってくれたんで もういいですよ」
天龍「はい、もういいです」
加賀「何を言ってるの あなた達は?2週間その格好で居る事が禊なのよ、出オチ?」
天龍「はい、出オチです、こんなん」
摩耶「どうせ今日・明日くらいに曙のチャンネルで沢山 動画 上がりますよ、で終わりでしょ・・・」
加賀「え、え、え、え、え?」
実は冷やかしに来た艦娘の1人である漣は、左遷させられた2人がネタになると思って動画撮影してから帰っていた。
恐らく これから、ネットアイドルとして強制的に活動させられてる曙の、動画サイトでのチャンネルで投下されると思われる。
摩耶「もういいでしょ」
加賀「裁判の二の舞にならないで、裁判の二の舞に!違うでしょ!その格好を2週間する事に意味があるのよ」
天龍「ないです」
摩耶「ないです」
加賀「ない?」
天龍「はい」
摩耶「はい」
加賀「あるのよ」
摩耶「もう持ちません」
天龍「ミーニング・レスです」
加賀「ミーニング・レスじゃないのよ、ミーニングなのよ」
天龍「ミーニング・レスです」
加賀「ミーニングよ」
天龍「無意味です」
加賀「有意味よ」
天龍「・・・・・・クソ埒が明かねぇな」
摩耶「う~ん・・・」
加賀「まったく ほんとに あなた達は困ったものね。2週間でいいのよ、2週間で。別に私は あなた達に━━」
天龍「2週間が嫌なんですよ」
加賀「一生その格好で居ろと言ってる訳じゃないのよ」
天龍「そんなこと言ってたら もう刺し殺してますから、元に戻ってます」
摩耶「うん・・・」
天龍「はい!2週間が嫌なんです!」
加賀「2週間よ2週間」
天龍「だから2週間が嫌なんです!補佐艦、これアレです、裁判でもありましたよ、水掛け論だ、これ」
加賀「これは もう天から下った命令よ」
天龍「俺は天を・・・天を滅ぼします。そしたら」
加賀「天元突破しないで」
摩耶「天元突破?何を言ってるんですか?いま真面目に喋ってるんですよ」
加賀「何か ごめんなさい・・・」
怒ってるのは加賀の方なのに、何故か逆に怒られ、何故か加賀は謝ってしまった。
摩耶「勘弁してくださいよ」
天龍「真面目に」
加賀「いや、だから、真面目なのは その、格好はいいから、とりあえず、髪の毛は黒くしてきなさい、天龍は」
天龍「・・・・・・すいません、ちょっと、よく分かりませんでした」
加賀「いや・・・紫の髪を、黒染めしてきなさい!」
天龍「地毛です」
摩耶「そうですね。天龍君と初めて会った時から これでしたね」
天龍「これでしょ?」
摩耶「時代が時代なら もう これアレだよ、PTAとか怒っちゃいますわ」
加賀「それは しょうがない、うん、もう、分かった。地毛なら しょうがない。髪色は許す。ピアスは駄目でしょ、ピアスは!」
天龍「補聴器です」
加賀「ピアスでしょ、どう見たって。耳たぶ貫通してるじゃない」
摩耶「これ補聴器です」
天龍「はい、“聴力を補助する器械”と書いて補聴器です」
加賀「聴力は、昨日 会った時 問題なくあったでしょ」
天龍「だから もうないんですよ」
加賀「いい?裁判で、大炎上オチの禊で、2週間この格好っていう罰が、補佐艦命令で下ったのよ、ね?」
天龍「はい」
摩耶「はい」
天龍「面白いの1日目だけですよ、そんなの」
摩耶「はぁい、もう飽きました」
加賀「面白いとか どうかじゃなくて2週間の・・・!」
摩耶「まぁ、もういいじゃないですか。じゃ、今日、これ1本のネタになったと思うんで、もういいじゃないですか、補佐艦」
加賀「何を言ってるの?」
摩耶「何ですか?」
天龍「“次の日”とかのカットが入って これですよ、多分」
摩耶「そうですね。発狂してるサムネとか作らせるんでしょ、秋雲に」
加賀「ちょっと!私達 海軍!こんな恥晒しを動画にして投稿したりしないから!」
天龍「でも漣が、“いいネタになるぅ~”って言って動画 撮ってましたよ。あいつ殺そうかな・・・」
摩耶「じゃあ あたし達もう、充分 禊しました」
天龍「はい、反省してます。せめて服だけにしてください」
加賀「・・・・・・分かった まぁ・・・じゃあ もう服は変えないで、絶対にね、その状態で」
摩耶「服も あと12日ですか?」
加賀「あと12日よ」
加賀「服は もう そのままだからね、いいわね?」
摩耶「はい」
天龍「はい、勿論です」
加賀「靴も革靴よ。サンダルにならないでよ、絶対に」
摩耶「はい、絶対します。(サンダルに)」
天龍「そうっすね。靴ズレが起きたら ちょっと・・・」
摩耶「今も、足 結構パンパンですね・・・」
天龍「サイズが合ってなくて、これ」
加賀「四の五の言わずに働きなさい、いいわね?」
摩耶「はーい・・・」
天龍「はーい・・・」
加賀「また今度ダメだったら、また あなた達に重い処罰を与えなきゃならないからね」
天龍「重い処罰って何ですか?例えば」
加賀「例えば?提督が何て言うか分からないけど・・・丸刈りとか?」
天龍「・・・・・・それは、ちょっと、行き過ぎではないですか?」
例えばの話であるため、最終的にはダンテが言った事が そのまま罰の内容となるので、全てはダンテ次第である。
加賀「あんまり私に手間 掛けさせないで」
天龍「いや、手間、掛けてくれるから・・・俺達は求めてないんですけど」
摩耶「欲しがりですね」
加賀「・・・何?何を言ってるの、ほんとに?」
摩耶「もういいですか、補佐艦?尺はいいでしょ。解放してください」
天龍「この署長室で何本 生まれるんですかね?」
摩耶「ショート5本くらい出せるでしょ」
加賀「いい加減にしなさいよ、あなた達ほんとに」
天龍「何がですか?」
摩耶「何ですか?」
加賀「ほんとに いい加減にしなさいよ。何がショート5本よ!動画投稿はしないわよ!」
摩耶「何ですかショートって?」
天龍「何ですかショートって?」
加賀「何を言ってるの?ショートって何よ、ショートって」
摩耶「天龍君、行こうか」
もう これ以上は話す事もないので、摩耶と天龍は話を噛み合わせないまま署長室から退室した。
摩耶と天龍の禊のために無理を言って お願いし、引き受けてくれた警察署長に加賀は改めて お礼を言ってから、彼女も鎮守府に戻るため退室した。
ただ、次の勤務時間から摩耶と天龍は、自ら枷を外して加賀の言い付けを全て破り、暴走するのだった。
次回も宜しく お願い致します!