467話です!どうぞ!
*銀行 9月10日 10:28*
裁判で敗訴した結果、摩耶と天龍が一時的に警察署へ左遷された。
ストレスが溜まる2人は、警察署を訪ねた加賀から再度 服装などの注意を受けたのだが、次の勤務時間から全ての言い付けを破り、昨日・一昨日の2日は私服にサンダル、サングラスをして犯罪者を相手に、暴走しまくっていた。
そんな日々が続いた ある日、銀行強盗が発生して摩耶と天龍も現場に来ていた。
ただ2人は署長預かりとなっており、現場に駆け付けていた警官から摩耶と天龍が勝手に来ていると連絡を受け、署長も現場に向かう事になった。
署長が現場に到着すると、既に摩耶と天龍が銀行内に突入してると報告され、焦る署長は安全を確保しながら自身も銀行内に突入する。
すると そこで見たのは、私服にサンダルにサングラスをした天龍が、艤装を装着して主砲を構える姿だった。
犯人「離れろ!」
署長「おいおいおいおいおいおい!?え、え、え、え、え?ちょちょちょちょちょちょ・・・!」
犯人は人質も取っており、天龍は主砲を構えたまま下がってくる。
少しすると、艤装は装着してないが私服にサンダルにサングラスをした摩耶も奥から出てきた。
犯人「銀行の前で待ってろ!」
仕方なく、主砲を構えたままの天龍が先に銀行の外に出て、焦る署長も一緒に外に出る。
署長「違う違う違う、いやいやいや、ちょっと待て。おいおいおいおいおい。これ どっち止めるべき これ?」
犯人を先に止めるべきか、主砲を構える天龍を先に止めるべきか、天龍の とんでもない行動のせいで署長は冷静な判断ができなかった。
署長「天龍!天龍!?天龍!」
天龍「はい」
署長「まぁまぁまぁまぁ、そんな そんな!違う違う違う違う」
署長が天龍を落ち着かせようとしてると、銀行から摩耶が出てきて、遅れて犯人も人質を連れて出てくる。
犯人「おう、終わったぞ」
天龍「オメェが終わる番だな、じゃあ次は」
署長「ちょいちょいちょいちょい!まぁまぁまぁまぁ!」
犯人は人質解放の条件を伝えて車に乗り込むのだが、天龍が相変わらず主砲を構えてるので、署長からしたら それ処ではない。
署長「ヤバいぞ天龍が!ちょ・・・天龍、撃つなよ!」
天龍「人質も共犯なら話は はえーんだけどな!」
犯人「人質 居るから撃つなよ!」
署長「天龍、撃つなよ!?」
署長が ここまで焦るのは、この数日 摩耶と天龍は“現行犯処刑”と称して、砲撃の爆発で犯人を吹き飛ばして捕まえており、しかも人質も警官も関係なく巻き込み、摩耶と天龍の暴走に甚大な被害が出ていた。
署長「天龍 撃つなよ、ほんとに!おい、だから降りてくれ!」
このままでは天龍が いつ撃っても おかしくないので、署長は犯人に車から降りてくれと懇願する。発進すれば止めようと必ず撃つからだ。
犯人「おい、あいつを止めてくれ!」
署長「分かった」
先に天龍を止めようと署長は彼女の方を見るのだが、天龍は主砲を構えたまま、自分が爆発に巻き込まれないよう距離を取り車道に出ており、本気で撃つ気だと署長は焦る。
署長「おーい、ちょちょちょちょちょちょ!?オッケー!オッケー天龍。天龍」
署長は両手を挙げながら天龍に駆け寄り、撃たせないようにしようと立ち塞がる。
すると車道に出ていたせいで、市民が運転する車に天龍が轢かれて吹き飛んだ。
天龍「野郎ぉおおお!!!お前なにしてくれとんじゃ おんどれぇ!!!」
起き上がった天龍は轢かれた事にキレて、車を運転していた市民に主砲を向ける。
それを見てギョッとした市民は車から降り、走って逃げる。
そして天龍を止めようと、摩耶と署長が駆け出すのだが、天龍が遂に砲撃し、市民の車が爆発炎上した。
そして止めようと近付き過ぎたため、摩耶と署長が爆発に巻き込まれて吹き飛び、ダウンしてしまった。
署長「イカれてるわ!イカれてる!イカれてるって!」
警官「ヤバ過ぎ・・・」
このまま車道で倒れてるのも危ないので、署長は歩道まで部下に引っ張られ避難させられる。
署長「おい、降りて、降りて。ヤバいから。次は撃たれるから降りて。イカれちゃってるから。イカれちゃってるから」
次の標的は必ず犯人になるため、署長は犯人に車から降りるよう促すと、犯人は天龍が市民に砲撃したのを見て恐怖し、車から降りて自首した。
こんな感じで市民だけでなく犯人も救わなければならず、警察の仕事が余分に増えていた。
そうこうしてると、摩耶も警官に歩道まで引っ張られ、避難させられてきた。
摩耶「あいつ滅茶苦茶だ・・・」
署長「あいつ、いや摩耶・・・」
摩耶「何で あたしが吹き飛ばされんだよ?」
署長「摩耶、何で俺ら倒れてんだ?」
摩耶「あんたが倒れてるの知らねぇよ。あんた爆発に巻き込まれた?」
署長「あいつの砲撃に巻き込まれたよ・・・」
摩耶「そっか・・・」
しばらくすると、やっと救急隊が駆け付けた。
摩耶「痛い・・・痛い・・・あの野郎、許さねぇ・・・」
署長「ど、どれのこと?天龍か?」
摩耶「当たり前だ」
そして摩耶と署長は、一緒に病院に運ばれるのだった。
・・・・・・
*病院 13:14*
病院での傷の手当てが終わり、摩耶と署長はフラフラになりながら治療費の支払いに向かっていた。
署長「摩耶~」
摩耶「はい」
署長「天龍ぶん殴りに行こう」
摩耶「いや殺しに行こう」
署長「一旦、一旦ね。最優先事項」
摩耶「一旦 殺しに行こう」
署長「バットで、ボディの方ジワジワやってこう」
摩耶「あいつ隙ないから、隙ある時にやるぞ」
・・・・・・
*街 9月11日 11:37*
また別の日でも、犯罪現場に摩耶と天龍、署長、警官達が駆け付けていた。
犯人は車に乗り逃走しようとし、署長や警官達も追い掛けようとパトカーに乗り込む。
署長「うわぁあああああ!?」
その瞬間 砲弾が飛んできて着弾し、爆発に巻き込まれて署長が乗るパトカーと犯人の車が吹き飛び、地面を何度も転がって止まった。
そして艤装を装着する天龍が、犯人を捕まえるために犯人の車に駆け寄る。
天龍「対決だゴラァ!!降りろ!!」
車が滅茶苦茶になり、もう逃走もできないので犯人は車から降り、自首した。
署長「いやいやいや・・・おい!おい!おい!!おい!!おい、巻き込まれてんだよ俺も!ふざけんなよ おい!」
ボロボロになったパトカーの中から署長が文句を言ってると・・・
天龍「うわぁああああああ!!!」
艤装を装着した摩耶の お仕置き砲撃が天龍に直撃し、悲鳴を上げながら吹き飛んだ。
それを見て、署長の口からは乾いた笑いしか出なかった。
天龍「チクショーー!!!」
署長「おい、経費 飛んだぞ」
そしてボロボロのパトカーから引っ張り出された署長は、地面に倒れる天龍に文句を言わざるを得なかった。
署長「イカれてるだろ!イカれてるよ!」
天龍「人質 取って犯罪する方がイカれてんだよ!」
犯人「警察が こんな来て これか?!」
天龍「ワンパンだったな!」
犯人「何だコラァ・・・!」
署長「一石二鳥じゃねぇか これ。おい、おい、何で俺もなんだよ?」
犯人「そっちの味方のはずの警察も倒れてんじゃねぇか!」
署長「参ったぞ これ・・・」
犯人「どうなってんだ?」
天龍「俺達が現場に来た時点で砲撃 禁止にすべきだったな、署長!」
摩耶「うちの天龍はな、毎回そこまで細かく言わないと分からないんだ、すまないな」
・・・・・・
また別の日には摩耶と天龍だけでパトロールしてると、広いコインパーキングで幼稚園児と話す老婆を天龍が見付け、パトカーを止める。
その老婆は迷惑行為を働く事で巷では有名で、知ってる者は皆、軽蔑を込めて彼女の事を『ババア』と呼ぶ。
因みに、彼女の旦那は既に他界してるが、生前は とてつもない凶悪犯罪者だったらしい。
天龍はパトカーから降りてバットを手に持ち、コインパーキングの方へ歩いていき、同じく摩耶もバットを手に付いていく。
摩耶「どうした?」
天龍「何か、あの老婆 見た事ないか?」
摩耶「どこだ?」
摩耶は見覚えのある老婆を視界に捉えると、思わず笑ってしまった。
天龍「あの老婆」
摩耶「あれは我々専門の相手だ」
どういう意味かと言うと、目には目を、歯には歯を、イカれてる奴にはイカれてる奴をという事だ。
摩耶「何なら昨日、あたしの車 盗んだぞ あいつは」
天龍「何だーあいつヤベェな」
そして老婆と幼稚園児に近付き、早速 職務質問へと入る。
天龍「おいコラァ!」
摩耶「おいババア」
天龍「テメェ幼稚園児 誘拐して何してんだ?!」
ババア「違うわよ、まだ何もしてないわよ」
摩耶「まだって する予定なんかい!」
園児「何か悪い事されるんですか?」
ババア「そんな事ないわよ、飴ちゃんあげるからね」
園児「ほんとに?」
天龍「飴ちゃんだってよ」
摩耶「じゃあいいや」
天龍「怪しいな」
摩耶「怪しいんだ」
天龍「クスリの類いじゃねぇのか、これ?」
摩耶「ああ、そういうことか。流石だな」
ババア「飴ちゃんつったら普通の飴ちゃんよ、ほら」
そう言いながら、老婆は幼稚園児に飴を渡していく。ただ1つだけでは終わらず、次々と持ってる飴を渡しまくっていた。
摩耶「めっちゃやってる・・・」
天龍「何か優しい お婆さんだな」
摩耶「マトモになったようだな」
園児「優しい お婆ちゃんだよ。飴ちゃん貰ったよ」
摩耶「本当か」
ババア「まぁ、ここで吸うのはやめときなさい」
摩耶「吸う!?」
天龍「ちょっ、“吸う”って どういう事だ!?」
摩耶「“舐める”じゃないのか?」
園児「筒の、飴ちゃん」
摩耶「筒か、そうか」
ババア「普通の飴ちゃんよ」
摩耶「普通か」
園児「普通の飴ちゃん。美味しいよ」
天龍「普通の飴ちゃんなら仕方ないな」
摩耶「仕方ないな、よし。見逃してやろう」
それなら問題ないと判断した摩耶と天龍は、老婆と幼稚園児から離れてパトカーに戻っていく。
園児「バイバーイ」
天龍「悪い事すんなよ!」
摩耶「中々の対応だったな」
だが この判断が、数時間後に とんでもない事件へと発展するのだった。
その前に、迷惑な事にパトカーを道路の真ん中に停めていたため、摩耶と天龍は車道に出るのだが、そこに誰かが運転するバンが突っ込んできて摩耶が轢かれて吹き飛んだ。
天龍「おーい!」
摩耶「このバカ!何してくれてんだ!」
摩耶はバンに詰め寄りバットで殴ろうとしたのだが、運転手はバンを少しバックさせて避けた。
よく見ると、バンを運転していたのはニコだった。
ニコ「ねぇ、聞いて聞いて聞いて」
摩耶「何だ?」
ニコ「何で普通に道路側に出てんの お前?」
摩耶「えー!?」
轢いた事を謝るのではなく、車道に出ていた問題追求をしてきた事に摩耶は仰天した。
天龍「摩耶、何で出たんだ道路側に?!」
摩耶「いやいやいやいやいや!」
天龍「当たり屋かテメェ!」
天龍も同じく車道に出ていたのに、自分の事は棚に上げてニコの側になって追求してくるので、摩耶は更に困惑した。
ニコ「ここ、車の所だぞ。車の道路だぞ」
天龍「そうだよ。そりゃ そうだよ」
摩耶「いや そうだけど!おい、轢くの、轢いたろ今。轢くの━━うぎゃああああ!!!」
ニコは何を思ったのか、再び摩耶を轢いて そのまま走り去っていった。
それを見た天龍は、ちょっと笑ってしまっていた。
天龍「摩耶、車道は危ないぞ」
摩耶「あのボケ!」
起き上がった摩耶は艤装を装着し、走り去っていくニコに向かって機銃を撃つが、バンは問題なく走り去った。
天龍「摩耶!」
摩耶「あいつ おかしいだろ!」
天龍「逆ギレは良くないぞ」
摩耶「いや逆ギレじゃねぇよ、あいつが悪いだろ!」
天龍「逆ギレじゃないのか?」
摩耶「お前なんで あっち側なんだよ?!」
天龍「誰が悪いかは その視点によって変わるから」
摩耶「いやいやいやいやいや!」
天龍「でも一理あったぞ、ニコの言ってること」
摩耶「まぁ確かに一理あったけどよ、いや お前も出てんじゃん、道路に」
天龍「俺は・・・交通の邪魔にならないとこに居たから」
摩耶「いや あたし邪魔なのかよ、おかしいだろ」
天龍「摩耶は完全に当たり屋だった」
・・・・・・
*コンビニ 16:18*
パトロールに戻ってから数時間後、コンビニ強盗が発生した無線が入った。
しかも犯人は摩耶を指名してるようで、摩耶が遅れて1人で駆け付けると、先輩警官達が既にコンビニを包囲しており、コンビニの前には どういう訳か、ショットガンを持った犯人と人質2名が居た。
しかも その犯人がコインパーキングで会った老婆で、人質の片方もコインパーキングで会った幼稚園児だった。
そして もう片方の人質は別の幼稚園児だった。
ババア「話が早いわね」
摩耶「どうした?」
ババア「5000万円分のギャグを用意しなさい」
意味不明な要求に、摩耶は もう笑うしかなかった。
摩耶「ふざけんなよ、ババア!」
ババア「この人質が どうなってもいいの?」
摩耶「要求は何だってババア?」
ババア「5000万円分のギャグを用意しなさい」
摩耶「ちょっと待て、えっと・・・あいつは居ないのか今日?龍驤 居たぞ、街に。龍驤 呼んでくれ、誰か」
摩耶自身はギャグは無理なので、代わりに龍驤にギャグをやってもらって人質を助けてもらおうと考え、摩耶はスマホを取り出す。
摩耶「ちょっと待て、呼んでみる。電話するぞ」
そして龍驤に電話を掛け、2コールすると繋がった。
摩耶「もしもし!」
龍驤『もしもし?』
摩耶「ちょ、頼みがある。500万、500万やるから助けてくれ」
龍驤『ええよ、ええよ、分かった、ちょっと待っててや。どないしたらええん?』
摩耶「えっとね・・・」
そして摩耶は現場となるコンビニの場所を伝え、すぐ来てくれと頼む。
摩耶「至急 至急 至急 至急 至急!」
・・・・・・
そして しばらく待つと、お金に釣られた龍驤が現場に到着したのだが、警察が沢山 居て、ショットガンを持った老婆も居て困惑した。
摩耶「お願いします。5000万円分のギャグを お願いします」
龍驤「はぁ?」
摩耶「人質と交換です」
龍驤「人質と交換って何?向こうの要求 何なん?」
ババア「人質が どうなってもいいの?私は5000万円分のギャグを要求するわ。秋にピッタリの孫が使えるギャグを頼むわ」
龍驤「めちゃくちゃ絞ってくるやんけ おい!」
摩耶「“秋”と“孫”です、お願いします」
龍驤「え~~~えけど・・・」
ババア「秋にピッタリのギャグで頼むわ」
龍驤「秋にピッタリのギャグやろ・・・?」
ババア「じゃあ秋に掠ってるギャグでもいいわ」
龍驤「掠ってるとか言うなや」
摩耶「龍驤 頼む!」
龍驤「ええよ!救うからな!」
摩耶「つまんなかったら殺されるからな!」
そして龍驤は、その場で考えた即興のギャグを披露するのだが、現場は静寂に包まれた。
摩耶「ヤバい、1人 死んだ」
龍驤「待って!待って!待って!待って!分かったから!」
ババア「人質が どうなってもいいの?」
そして龍驤は次のギャグを披露するのだが、現場は またしても静寂に包まれた。
摩耶「マズい。1人 死んだ」
龍驤「待って、待って!」
そして龍驤は3度目のギャグを披露するのだが、やはり現場は静寂に包まれた。
龍驤「待って・・・」
龍驤が糞の役にも立たないので、摩耶は我慢ならず彼女をシバいた。
ババア「まぁ、少しは面白かったから、50万円分くらいね」
摩耶「あと4950万・・・」
そして龍驤は次のギャグを披露したのだが、摩耶以外の その場に居た全員にオチを先に言われて不発に終わった。
摩耶「龍驤、アレやれ、アレ!」
次に渾身のギャグを披露したのだが、やはり現場は静寂に包まれてしまい、摩耶は泣く泣く夕張印の手榴弾を手に取った。
摩耶「すまない、もう これで終わらそう・・・」
スベり倒す龍驤を見てられなく、摩耶は全部なかった事にするため手榴弾のピンを外し、地面に転がした。すると龍驤と摩耶、警官達、パトカーが爆発に巻き込まれてダウンした。
人質の幼稚園児2人は奇跡的に無事であり、危険を察知した老婆は爆発する前に逃走していた。
龍驤「摩耶・・・?何が すまないやねん?!何が すまないやねん摩耶、お前ー!」
警官「お前ー!」
更に近くで路上駐車されていた車にも次々と引火し、爆発が起きて収拾が付かなくなっていた。
摩耶「マジか、こんな爆発するかい!?」
警官「テロだよ これは・・・」
警官「ひでぇじゃん、もう・・・」
そして警官の1人が、地面にダウンしながら警察無線で、摩耶が手榴弾を投げた事を報告する。
摩耶「龍驤を助けたのさ」
その後 遠くからパトカーのサイレンが鳴り響き、何台ものパトカーが到着して現場は騒然となる。その中には、天龍の姿もあった。
天龍は倒れる摩耶に手錠を掛け、引き摺りながらパトカーに乗せると、自身も乗り込み そのまま現場から離れた。
・・・・・・
*警察署 19:12*
警察署に戻ると、パトカーから摩耶を引き摺り出し、警察署内へと向かう。
摩耶「痛い痛い痛い痛い痛い痛い・・・」
天龍「痛いよなぁ。一旦 話は署で聞かせてもらうから」
摩耶「犯人扱いするな!」
天龍「とりあえずは逃げられないようにしないとな」
摩耶「痛い痛い痛い痛い痛い痛い・・・龍驤が・・・スベってたから、手榴弾 投げたら全部 吹き飛んだ」
それを聞き、天龍は ただ笑うだけだった。
摩耶「オチを付けようとしたら、被爆して・・・引火して全員 吹き飛んだ」
天龍「言い訳は後で聞かせてもらうぜ」
摩耶「おい、頼む、助けてくれ・・・」
そして天龍は、問答無用で摩耶を留置所に放り込んだ。
天龍「よし、じゃあ先ず・・・押収します」
天龍は摩耶の所持品を漁り、全て没収した。
摩耶「ふざけんなよ お前!何で あたしの時だけ ちゃんとやるんだよ?!ほんとに取るな!」
天龍「取っちゃダメか?」
摩耶「ダメだ。何で あたしの時だけ真面目にやるんだよ、おかしいだろ」
天龍「そりゃあ俺は いつでも真面目だぞ。まぁ、ちょっと待ってなさい」
そして天龍は警察無線で、牢屋に犯人を閉じ込めてあると報告した。
天龍「これ警察署員をね、大量虐殺したのは・・・艦娘で初めてだから これ。これはねぇ、テロ罪」
摩耶「テロ罪やめろ」
天龍「テロ罪だ これは。違うか?」
摩耶「違う」
天龍「じゃあ何だ?」
摩耶「あたしは色んな意味で人命を救ったぞ、龍驤を」
天龍「人命 救ったのか。じゃあ情状酌量の余地はあるか」
摩耶「よし。何人 吹き飛んだっけ?めっちゃ吹き飛んだぞ」
天龍「8、9、10人くらいは吹き飛んだな」
摩耶「テロ罪か?これは」
天龍「あー・・・場所が場所だからテロ罪じゃないかもしれん」
摩耶「よし。痛い痛い痛い痛い・・・何で あたしは犯人みたいに捕まってるんだよ?」
すると そこへ、天龍と同じタイミングで後から現場に駆け付けた先輩警官の1人が、留置所に現れた。
警官「お疲れ様でーす」
天龍「犯人 捕まえてます」
警官「何が起きたんですか?」
摩耶「あのババアが、5000万円分のギャグをやれって言ってきたんで」
警官「またか」
摩耶「お笑い芸人 呼んだら、あまりにも、居た堪れない感じになったんで、オチを付けようと飛ばしたら、そいつだけ吹っ飛ばそうとしたら周りも吹き飛ばしてしまって、爆風が車に引火して全部 死にました。あの、“わざとだろ”って言われましたが、本当に そんなつもりはなかったです」
警官「犯人は そう言うんだよ!」
天龍「摩耶、殺意がなかったと言っても、現に10人 吹き飛んでんの!」
摩耶「お前いつも あたし吹き飛ばしてるだろ!」
天龍「あ~、これはね・・・もう刑務所だね!」
摩耶「ふざけんなよ!」
警官「でも これはー、現場に居た人達のアレを仰がないといけないやつ・・・」
摩耶「あ、ほんと?情状酌量の余地はあるはず」
警官「現場に居たんですよね、他の署員もね?」
摩耶「そう。いっぱい居た」
天龍「畜生、まさか摩耶が こんな事になるなんて・・・」
警官「何かね・・・左遷組っすね、これは」
摩耶「龍驤を救ったのに・・・」
天龍「死は救済って事か?」
すると摩耶が、龍驤の事を思い返しながら突然 泣き出した。
摩耶「龍驤が だって、5連続やって そんなにウケてなかったから・・・」
だとしても それで手榴弾を使うのは どうなんだと、先輩警官は苦笑いを浮かべるしかなかった。
摩耶「しかも、1個みんな知ってるやつで、皆が先に、オチ言っちゃったから、これはマズいと思って、龍驤を助けようと思って投げたら・・・」
警官「なるほど」
摩耶「いっぱい吹き飛んだ。ごめんなさい・・・」
警官「吹き飛ぶ時の警察無線の焦り方ヤバかったですよ」
摩耶「多分、今週 警察署内で1番 警官 吹き飛ばしてるの あたしです」
天龍「流石の俺も飛んできたんだからな」
警官「ちょっと後で何 言ってるか分かんないですけど、言っときますね」
摩耶「凄い、大変な事になってしまった。まさか犯人を倒すつもりだったのに、署員も吹き飛ぶとは」
天龍「摩耶」
摩耶「どうした?」
天龍「いま無線 聞いてる?」
摩耶「いや、無線 繋がってない、どうした?あたしへの罵詈雑言か?」
天龍「いや、シンプルに お金の話してる皆」
摩耶「ちょっと待って ほんと・・・!ヤバいって、マジ・・・!マジお金ヤバいって・・・!」
天龍「摩耶、8人分の治療費 払う事になるらしい」
摩耶「ちょっとヤダよぉ~、マジかよ、ふざけんなよ・・・!」
天龍「そして殺人未遂罪。それと あと何だ?」
警官「う~ん、何だろうなぁ・・・?」
天龍「龍驤も嫌々やってたと思うから これ」
摩耶「いや、その龍驤を救ったって事で、情状酌量の余地が、欲しいです」
天龍「龍驤は嫌々やってた?」
摩耶「・・・・・・嫌々やってた」
天龍「誘拐・拉致・監禁罪!ここ一旦テロ切れそうだな」
摩耶「テロ切れそうって言うな」
その後 龍驤や沢山の警官達が留置所に押し掛け摩耶に文句を言い、それから摩耶は、多額の請求をされるのだった。
そして老婆については、あの手榴弾の爆発で警官達がダウンした事で、完全に取り逃がしてしまっていた。
次回も宜しく お願い致します!