475話です!どうぞ!
*砦 ?月?日 14:33*
時間が分岐した未来世界では、レジスタンスとは別で悪魔に抵抗する組織があった。その名は“リゲイン”。世界を取り戻す意味を込めて そう名付けられた。
リゲインを組織したのは、Devil May Cry鎮守府の艦娘で生き残った鳥海が組織し、その補佐に瑞鶴が就いている。
彼女達も元々はレジスタンスに居たが、指導者であるアーロンと考えが合わず脱退し、自分達でリゲインを結成した。
リゲインはレジスタンスとは違い、民間人の保護を目的とはしておらず、飽くまで この世から悪魔を殲滅するのが目的だ。そのためリゲインに所属する人間も戦闘に長けており、リゲインは山間に砦を築いて拠点とする戦闘集団となっていた。
しかも砦は攻めにくい場所にあり、これまで幾度も悪魔が攻め込んできたが、リゲインが発足してから1度も陥落した事はない。戦闘に長けた集団というのもあるが、鳥海の戦術と、瑞鶴が持つ人工魔具の力も大きいだろう。
しかも この近くを縄張りとする悪魔と ずっと戦争状態で、気が休まる事がない。
そんな中、鳥海が部下達に それぞれ指示を出してると、ドタドタと凄い勢いで瑞鶴が走ってきた。瑞鶴は先程、部隊を率いて偵察任務から戻ってきたばかりだった。
瑞鶴「ちょっと鳥海!さっき皆から、川内と五十鈴から連絡あったって聞いたけど何?!」
鳥海「そういえば、瑞鶴さんには まだ伝えてませんでしたね。ちょっと場所を移しましょうか」
鳥海は残ってる指示を飛ばすと、瑞鶴を連れて司令室となる建物に入った。
瑞鶴「で、あの2人、何だって?」
鳥海「提督の事は憶えてますか?」
瑞鶴「・・・忘れる訳ないじゃない」
鳥海「時間移動に成功して、生きてる時代から提督を こっちに呼んだそうです」
瑞鶴「は、え、は、は、え?・・・・・・は?」
鳥海「つまり、過去の提督と会えるようになったそうです」
瑞鶴「えぇ~・・・もしかしてアーロン?」
鳥海「みたいですよ。タイムトラベルの開発に成功したそうです」
瑞鶴「じゃあ、提督は今こっちに居て、会えるってこと!?」
鳥海「もう帰ったみたいです」
瑞鶴「はぁ!?」
鳥海「時間制限があって、タイムトラベルのエネルギーが切れると自動的に元の時代に戻されるとかで」
瑞鶴「じゃあ川内と五十鈴だけ提督に会ったってこと!?」
鳥海「ですって」
瑞鶴「はぁ~?!呼びなさいよ あいつら腹立つ~・・・!自分達だけ・・・いいなー」
鳥海「近々、2人が こっちに来ると言ってたので、その時に詳しく聞いてみたら どうです?」
瑞鶴「そうするぅー・・・」
だが、リゲインは今、のんびり話してる暇はなかった。
鳥海「それで、偵察は どうでした?」
瑞鶴「あいつら、次で私達を潰す気みたい」
リゲインと戦争状態にある悪魔を率いる者は、『オデレグシ』という名の上級悪魔だった。
見た目は人型悪魔で筋骨隆々の巨体を持ち、ヴァイキングのような格好をしており、パワーで敵を粉砕する戦術を得意とする。
それだけなら芸がなく、大した事がなさそうに思えるが、これが そうでもなかった。肉体は とてつもない防御力を誇り、巨体から繰り出されるパワー攻撃は、一撃で相手を木っ端微塵にしてしまう。つまりオデレグシの攻撃を受け止めようとすれば、それだけで確実に死が待っている。
上級悪魔という事もあって、手下となる悪魔から恐れられているが、その理由には強さだけでなく、オデレグシの残忍さもある。奴は自分の思い通りに動かなかった手下を即座に処刑するため、恐怖で軍団を統率していた。
そんなオデレグシは今、長年 続いていたリゲインとの戦いに終止符を打つため、戦力を集めていた。その数は今までの戦いに投入された悪魔の数の比ではなかった。
瑞鶴「今回はマズいかもね。死力を尽くしても、鳥海の頭脳と私の力があっても、無事じゃ済まないと思う」
鳥海「まだ途中でしたが、急いで準備を整えないといけないですね」
瑞鶴「川内と五十鈴に助っ人に来てもらうのは?」
鳥海「呼んでも間に合いません。レジスタンスから ここまで来るには数日 掛かりますし、敵の数が そこまで集まってるのとオデレグシの性格から、恐らく今晩には進軍してきます。それに、これは私達リゲインの問題です。彼女達はレジスタンスですから・・・」
瑞鶴「連絡 取り合ってるくらいだし、レジスタンスを通さず川内と五十鈴個人に お願いしてもいいと思うんだけど・・・」
鳥海「彼女達には彼女達の、やるべき事がありますから」
瑞鶴「そっか・・・そうだよね・・・」
鳥海「・・・私の補佐をするのは、嫌になりましたか?」
瑞鶴「全然。鳥海の判断が嫌って訳じゃない。鳥海が そうしたいなら それでいい。ただ、責任感が強いから心配なだけ」
鳥海「大丈夫。これが私の選んだ道ですから」
瑞鶴「・・・・・・仕方ない、最後まで補佐しますよっと」
鳥海「何か嫌そう」
瑞鶴「だから そんな事ないって!」
瑞鶴と鳥海は笑いながらも、オデレグシの軍団との戦いの準備を急いで進めるのだった。
*コロシアム*
一方オデレグシの方は、手下に建築させた拠点であるコロシアムで、手下の悪魔を殺しまくっていた。
オデレグシ『この程度か?!次に俺を殺したい奴は どいつだ?!』
オデレグシは抵抗を続けるリゲインにイライラし、八つ当たりしていた。
次に自分と戦う者を呼ぶが、悪魔達は恐怖して誰も動かない。
オデレグシ『フン、腰抜け共め。だから あの程度の砦も落とせんのだ』
興が冷めたオデレグシは自分の玉座へと座り、次こそ必ずリゲインを潰すと闘志に燃えていた。
・・・・・・
夜、遂にオデレグシが動いた。
オデレグシ『出陣だぁ!!』
オデレグシの命令に、とんでもない数の悪魔が動き出し、リゲインの砦がある山へと進軍を始めた。
*砦 23:38*
鳥海「工作部隊の進捗状況は どうなっていますか?」
その頃リゲインは、砦が山間にある事から悪魔の軍団に備えて山々に罠を仕掛けていたのだが、まだ全ての準備が終わった訳ではなかった。
隊員「第1班、第2班は終了し、第3班、第4班は着工中。第5班と第6班は次のポイントへ移動中です」
瑞鶴「急がせて!第1班は第5、第6の所へ!第2班は第3、第4の所へ向かわせて!」
隊員「了解!」
瑞鶴と鳥海が次々と指示を飛ばす中、伝令が急いで司令室に入ってきた。
隊員「敵軍が動きました!物凄い数が こちらに向かって進軍中です!」
鳥海「(間に合わなかった・・・!)」
瑞鶴「私も出るわ!」
司令室を飛び出そうとする瑞鶴だったが、鳥海に腕を掴まれ止められてしまった。
鳥海「瑞鶴さんは前線に出ないでください」
瑞鶴「部隊だけで止めろっての?!」
鳥海「そうです」
いくらリゲインが戦闘集団と言っても、瑞鶴と鳥海以外は全て人間なのだ。途方もない数の悪魔を前にすれば、ただの人間だけでは分が悪い。
瑞鶴「そんなの無理よ!皆を犠牲にする気?!」
鳥海「そうです!」
瑞鶴「本気?!」
鳥海「私を信じてください!まだ敵が どう動くつもりなのか、その狙いが判らないんです!いきなり瑞鶴さんが出たら、その隙を突かれて後ろから攻め込まれる可能性があります!だから正面から来る悪魔は、部隊だけで止める必要があります!」
瑞鶴「・・・・・・・・・」
鳥海「他に方法がないんです。そうするしか・・・それができなければ、砦は今度こそ陥落します」
瑞鶴「・・・・・・・・・」
鳥海「瑞鶴さんには、ここぞというタイミングで出てもらいますから」
瑞鶴「・・・分かった」
鳥海「第1から第8攻撃部隊は前進!各ポイントで迎え撃て!第9から第12攻撃部隊を、工作部隊の護衛に!」
隊員「了解!」
・・・・・・
*山 ?月?日 0:50*
進軍した第1、第2攻撃部隊は所定の位置に付き、悪魔が来るのを待っていた。
悪魔が来ているからか、夜行性の動物の鳴き声は一切せず、気味の悪い静寂が辺りを包んでいた。
次の瞬間、部隊の正面 数メートル先で大きな爆発が起き、辺りを明るく照らす。どうやら先陣の悪魔が罠に掛かったようだ。
爆発の炎が辺りを明るく照らす中、部隊の視界に炎を突っ切り向かってくる悪魔の軍団が見えた。
隊員「攻撃開始ぃー!!!」
迫り来る悪魔を殲滅するため、攻撃部隊は銃撃を開始する。
他の場所でも爆発が起き、第3から第8攻撃部隊も戦闘を開始した。
・・・・・・
それから1時間程した時だった。砦の後ろは崖となっており部隊の配置はできず、侵入も難しい事から がら空きとなっていたのだが、そこへ飛行型悪魔の群れが迫ってきていた。オデレグシは砦を挟み撃ちにして陥落させるつもりだった。
瑞鶴「やっぱり来たわね!」
瑞鶴の声がした直後、数体の飛行型悪魔に薄ピンク色の槍が突き刺さり、爆発を起こすと崖の下へと墜落させた。
残る飛行型悪魔の群れはホバリングし、動きを止めた。
現れた瑞鶴の背には、ダンテが持っていた魔具ルシフェルに似た人工魔具が装備され、宙に浮いていた。
この未来世界でルシフェルに似た人工魔具を操る瑞鶴は、“空の魔神”の異名で呼ばれていた。
瑞鶴「鳥海の予想通りね。言っとくけど、私を相手に ここを通れると思わない事ね」
飛行型悪魔の群れは瑞鶴の命を奪うため、問答無用で向かってくる。
瑞鶴「爆殺!!」
それに対し瑞鶴も、両手に爆発する槍を手に持ち、飛行型悪魔の群れへと突撃した。
夜空には瑞鶴と飛行型悪魔の戦いにより、幾つもの爆発が煌めいた。
*コロシアム*
その頃コロシアムでは、オデレグシが手下である悪魔を殺し続けていた。
オデレグシの考えでは、砦に向かわせた軍団だけでリゲインを陥落させられると思っており、自分は殺し合いを楽しむためにコロシアムに残っていた。
オデレグシ『弱い、弱すぎる!この俺と対等に戦える奴は居ないのか?!』
オデレグシがコロシアムに居る悪魔達を煽るが、悪魔達はオデレグシに恐怖してるため誰も動かない。
するとオデレグシの目の前に、ボロ布を頭から被る命知らずが立った。フードのように被るボロ布のせいで顔は見えないが、その手には白い柄をした、鞘に納まる刀を手にしていた。
オデレグシ『ほう・・・恐れずに俺の前に立つか。だが、人間如きの力では相手にならんだろう。人間らしく無様に逃げるなら、見逃してやってもいいぞ。今の俺は機嫌がいいからな』
?「・・・・・・・・・」
オデレグシは無様に逃げる人間の姿を見るのも一興だと思い高笑いを上げるが、ボロ布を被る者が刀を抜いた事で高笑いをやめた。
オデレグシ『・・・逃げるなら今だと言ったのが聞こえなかったのか?』
?「・・・・・・・・・」
オデレグシ『俺をバカにしてるのか?非力な人間1匹 潰したところで面白くもない!不愉快だ!俺の前から失せろ!』
?「・・・・・・・・・」
オデレグシ『いいだろう。そこまで自信があるなら相手をしてやろう』
ボロ布を被る者は何も言わないが、引き下がらない事からオデレグシは、飽くまでも このまま戦う意思があると判断し、右手に剣を、左手にハンマーを持った。どちらもオデレグシの体格に合わせ巨大だ。
それを見ても、ボロ布を被る者は一切 動かない。
オデレグシは すぐに仕掛けず、相手を観察した。体格からして少し背が低く、華奢な身体付きから女だと推測できる。
そんな相手が自分に勝てると思わないが、それでも自分の前に立った事を後悔させてやろうとオデレグシは下衆な笑みを浮かべた。
一気に仕掛けると、女に左手のハンマーを振り下ろした。するとハンマーが めり込み、地面に亀裂を走らせた。
呆気ないと思ったオデレグシがハンマーを上げるが、叩き付けた場所に血の跡も、潰れた死体も無かった。
どこに行ったのかと辺りを見渡すと、オデレグシの背後に女が立っていた。
?「・・・その程度か?」
オデレグシ『貴様・・・ぬんっ!』
今度は右手の剣で斬り掛かるが、女はジャンプして避けると、オデレグシの頭の上を飛び越え地面に着地した。
女の動きから、オデレグシは考えを改める事にした。他の有象無象の悪魔や人間とは違うと理解し、本気で殺しに掛かる事にした。
・・・・・・
*砦 3:12*
隊員「工作部隊、第2、第3、第4班が完了しました!」
鳥海「そのまま砦まで撤退指示を!護衛部隊は その場に留まり、前線部隊が来るまで待機!」
工作部隊が仕掛けた次の罠が完成し、リゲインは次の作戦行動に移る。
*山*
迫り来る悪魔と戦う攻撃部隊だったが、戦況は劣勢という言葉で言い表すには足りないほど悲惨なものだった。湧いて出るように進軍してくる悪魔を相手に、攻撃部隊の隊員達が次々と殺されていた。
仲間が、親しい者が目の前で殺されようと、食われようと、原形を残さない潰れた何かに変わろうとも、残ってる隊員達の心は折れる事なく、死力を尽くし悪魔と戦い続けた。
死という現実を前にしても、臆する事なく戦う彼らを突き動かすのは復讐心だった。彼らは皆、リゲインに来る前に家族や友人を悪魔に殺されており、その復讐の機会を求めてリゲインに来た者ばかりだった。
どちらも1歩も退かず死の匂いが充満する戦場だったが、部隊に無線が入り後退命令が出た。
隊員「後退する!奴らを引き付けるぞ!」
それぞれの場所で、第1から第8攻撃部隊は後退を始めるのだが、悪魔が見失わないように距離を保ちながら、まるで誘導するように動く。
・・・・・・
しばらくして、待機する第9、第10攻撃部隊の視界に、後退してくる第3から第5部隊の姿が見えた。
彼らは合流して来た道の方を見ると、追ってきた悪魔が向かってきていた。
だが落とし穴に嵌まり串刺しになり、倒れてきた大木に押し潰され、工作部隊の罠の餌食になった。
それでも後ろから逃れた悪魔は押し寄せ、攻撃部隊は その場で迎撃を始める。
*砦*
隊員「工作部隊、第1、第5、第6班が完了しました!」
鳥海「攻撃部隊を後退!第1から第5攻撃部隊は最終防衛ラインに!第11、第12攻撃部隊は待機!私も出る!」
最後の罠も完成し、リゲインは次の段階へと進み、鳥海も自ら戦場へと出向くため動く。
*山*
隊員「後退指示が出た!巻き込まれる前に最終防衛ラインに急げ!」
今度の罠は洒落にならない規模であるため、悪魔との戦い以外で死ぬ気がない部隊は、急ぎ行動を開始する。
・・・・・・
しばらくし、待機する第11、第12攻撃部隊の視界に、後退してくる第6から第8部隊の姿が見えてきた。
隊員「全員 安全圏まで退いたか?!」
無線で呼び掛けると工作部隊と、第1から第5攻撃部隊から完了の返答があった。
隊員「おい、急げ!!早く こっちに来い!!」
第6から第8攻撃部隊が来るのを待つが、後ろからは やはり悪魔が追ってきており、このままでは間に合いそうになかった。
第6から第8攻撃部隊が来るのを待っていては、彼らが悪魔の餌食になるか、罠を発動するタイミングが遅れてしまう。
完璧なタイミングで罠を発動するにしても、第6から第8攻撃部隊まで巻き込んでしまう。
隊員「撃て!時間を稼いでやるぞ!」
第11、第12攻撃部隊は援護射撃を始め、第6から第8攻撃部隊の後ろから迫る悪魔を足止めし、少しでも逃げられる時間を稼ぐ。
隊員「すまん、いいぞ!」
援護射撃の お陰で、悪魔に追い付かれる事なく第6から第8攻撃部隊が合流すると、罠を発動させて爆発が起きる。その爆発は1つではなく、山の複数の場所で起きた。
爆発の直後、地響きのような音と共に土砂崩れが発生し、多くの悪魔が巻き込まれ道を塞いだ。
隊員「よし、これなら態勢を整える時間ができただろ。俺達も最終防衛ラインに下がり合流するぞ!」
第6から第12攻撃部隊は移動を開始し、最終防衛ラインで待つ他の部隊との合流を急ぐ。
多くの悪魔が土砂崩れに巻き込まれたのを目にした、オデレグシの軍団を率いる1体の悪魔は笑っていた。
その悪魔の名は『ヴェニューム』。上半身が人、下半身が蛇の身体に、背中には蝙蝠を思わせる羽を持つ女型の悪魔であった。
ヴェニューム『人間だからと侮っていたけど、小賢しい真似をするじゃない、人間共。さっさと終わらせるつもりだったけど、そこまで抵抗するなら生きたまま腹を引き裂き、抉り出した内臓で首を絞めてやるわ!』
リゲインが思ったよりも抵抗したため、ヴェニュームは人間達を なぶり殺しにする事を決めた。
・・・・・・
重傷者は砦へと運ばれたが、軽症の者までは最終防衛ラインに留まり、ここを決戦の場として態勢を整え、残る悪魔が来るのを待っていた。
すると、残る悪魔の軍勢の全てが一斉に現れ向かってきた。
隊員「殺せぇええええ!!!」
リゲインも攻撃を開始し、攻撃部隊が居る場所まで行き着いた悪魔も襲い掛かり、最終防衛ラインは人間と悪魔の血で血を洗う乱戦状態へとなった。
そこに、闇夜の空から急襲するヴェニュームも現れ、両手の爪で隊員の首が切り飛ばされた。
更に口から緑色の霧を吹き掛けると、それを浴びた隊員が断末魔を上げてドロドロと溶けた。
ヴェニューム『抵抗せず その身を差し出していれば、苦しまずに死ねたものを!人間の分際で悪魔に抗うから そうなる!』
ヴェニュームが次の獲物に襲い掛かろうとしたが、幾つもの薄ピンク色の槍が周囲に突き刺さり、ヴェニュームは蛇の下半身を しならせ跳躍し、本能的に咄嗟に飛び退いた。
直後、爆発が起きる。
ヴェニュームが空を見上げると、夜空に浮かぶ月を背に、人工魔具で浮遊する瑞鶴と目が合った。
瑞鶴「・・・殺らせない」
ヴェニューム『そうか、お前が“空の魔神”ね』
瑞鶴「悪魔に知っててもらえてるなんて、私も随分と有名になっちゃったものね」
ヴェニューム『お前は私の手で殺してやるわ。空の魔神の首を持っていけば、オデレグシ様からも褒美が貰えるでしょうしね!』
ヴェニュームが飛翔し瑞鶴に迫り、瑞鶴も爆発する槍を手にヴェニュームへと向かっていくのだった。
次回も宜しく お願い致します!