Devil May Cry鎮守府   作:しゅんしゅん@よし

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481話です!どうぞ!


Mission481 漣との軌跡(後編)~変人ピエロの思い出~

前回までのDevil May Cry鎮守府は・・・・・・ロサンゼルスから来た変人ピエロのジャックが、漣に会うためDevil May Cry鎮守府に向かっていた。

 

 

*街 9月25日 12:24*

 

ジャック「変人って お前・・・。皆さん、おはようございます。挨拶は大事だ。それでは、私と漣ちゃんの、家族の愛の物語の続きを聞いてもらおうと思います」

 

 

・・・・・・

 

*半年前 オリーブ財団 19:13*

 

ジャック「こんばんは!皆さん!」

 

ある日の夕方、ジャックがオリーブ財団を訪れ、本部の前に車を止めた。

本部の前には何人かの艦娘が出歩いていたのだが、前に止められると迷惑だと注意を受けた。

 

ジャック「おぉふぁ、すまないな、あぁ。分かりました、中に入れましょう直接」

 

『(中・・・?)』

 

そこへ、漣が艦娘寮に帰ろうと外に出てきたのだが、ジャックを見た瞬間に悲鳴を上げ、本部の中に戻っていく。

 

漣「うわ~来た、化け物 来た~!」

 

ジャック「おぉ、漣ちゃん。漣ちゃん!漣ちゃん」

 

そしてジャックは車に乗ったまま漣を追い、ロビーに突入した。

するとジャックは、漣の傍に居た呉提督を視界に捉えた。

 

ジャック「誰だ?誰だ この おじさん?」

 

呉「何なの このピエロ?!」

 

漣「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

ジャックが“おじさん”呼ばわりして呉提督を怒らせるので、機嫌を取るため代わりに漣が謝った。

 

ジャック「皆さん今日 結婚式ですから、よろしく お願いしますね」

 

この日は、ロサンゼルス警察署長の結婚式があった。

 

呉「あなた結婚するの?」

 

ジャック「あぁ私が結婚するわけ、私は牧師をやってます、ジャックです」

 

呉「絶対 違うでしょ あなた、これ」

 

ジャック「アッハハ!」

 

奇抜なピエロの格好をするジャックに、牧師をやるような人物には思えず、呉提督は全く信用していなかった。

 

呉「息をするように嘘 吐くじゃないの、牧師な訳ないでしょ あなた」

 

ジャック「私が牧師ですよ」

 

呉「そうなの?」

 

ジャック「はい、アーメン」

 

ジャックが“アーメン”と言った瞬間、その場に居た艦娘達が失笑した。

 

呉「絶対 違うでしょ。“アーメン”って言わないでしょ牧師」

 

ジャック「あの、漣ちゃん。マイフレンズ今日 出勤してない?マイフレンズ。ネロは?」

 

漣「もうすぐ来るよ」

 

ジャック「一応 彼に祝辞 頼んでるんだけど、彼が もし言えないってなったら漣ちゃんに よろしく お願いするからな」

 

漣「嫌だよ!嫌だぁあ!」

 

ジャック「“うちの子供から”って ちゃんと言うから」

 

漣「嫌だぁあああ!!」

 

ジャック「はーい、ちゃんと準備しといてな」

 

結婚式当日で漣に とんでもない事を お願いし、ジャックは車に乗り込むとバック走行で ゆっくりロビーから外に出ていく。

 

ジャック「はいバックしまーす!バックしますよバックしまーす!バックしまーす、バックしまーす!」

 

外には出たが、たまたま通りかかった翔鶴を見付けてジャックは車を止め、今日の結婚式の事を伝えるのだが、翔鶴から行けないと断られ、ジャックは驚いた。

 

ジャック「え゛っ!?・・・それ行けない方は ちょっと あの・・・あの基本的に ご祝儀 無しで これ、今回やってるんだけど、行けない方は ちょっと貰わないと・・・」

 

翔鶴「あーじゃあ そうですね、幾らでしたっけ?」

 

ジャック「まぁ、気持ちね、気持ち気持ち、気持ちね。漣ちゃん、後でクマの人形な、買ってあげるからな」

 

漣「要らない要らないぃ!」

 

ジャック「はい」

 

漣「もう部屋中クマの ぬいぐるみだらけだよ!」

 

ジャック「アッハ、嬉しいなぁ、それなぁ、クマさんに囲まれてなぁ」

 

翔鶴「まぁ、じゃあ ご祝儀という事で これで」

 

ジャック「えぇ」

 

そしてジャックは、翔鶴から手渡された現金を数えると顔が曇った。

 

ジャック「えーと1、2、3、4、5ドル・・・えっ?あ、今、こ、間違えたかな?えっと今・・・」

 

狼狽えるジャックの様子に、翔鶴以外の艦娘達が爆笑した。

 

翔鶴「どうしました?」

 

ジャック「あ、いま間違えた金額 来たな、5ドルというのが来た。1桁、ふ、ふ、2桁 違わないか?」

 

翔鶴「すみません、出し過ぎちゃいましたね。あーじゃあ、返してください」

 

ジャック「アッハハ!あぁ、ありがとう!じゃあ、言っとくから!はぁい」

 

漣「ナイス翔鶴さん!」

 

ジャックは逃げるように車で走り出し、翔鶴がジャックを追い返した事に漣は喜んでいた。

 

ジャック「5ドルか・・・警察署長は それくらいで見積もられてるんだ、こりゃ困ったな・・・」

 

実はジャック、警察に ちょっかいを掛けるのも大好きで、詐偽の話術で勝手にロサンゼルス警察署長と老婆を引き合わせて、勢いのまま結婚させようとした。

ロサンゼルス警察署長が拒否する暇もなく、トントン拍子で話が進み結婚する事になり、結婚式はジャックが率いるハッピーサーカスが主催する事になった。

そのため全ての準備はジャックとハッピーサーカスでするからとし、その代わり経費として、ご祝儀は全て貰うと約束を取り付けていた。つまり、ジャックは ご祝儀で一儲けしようと企み、ロサンゼルス警察署長と老婆を引き合わせたのも最初から それが狙いだった。

なので、5ドルでは儲けにならないので、ジャックには困る話であった。

 

 

・・・・・・

 

*街 11:34*

 

ある日ジャックは、街で鳳翔とネロを見付けて自分の車に乗せると、漣にビデオ通話を掛けた。

 

漣『はい!』

 

ジャック「はぁい!見えるか漣ちゃん?」

 

漣『うわぁぁぁぁあジャックだぁぁ!』

 

ジャック「フッハハ!」

 

漣『なーに、ジャック?』

 

ジャック「はぁい、あの待ってるぞ、漣ちゃんのこと」

 

ビデオ通話越しに、ジャックの後ろの後部座席にネロが居るのが見え、漣は戸惑った。

 

漣『ネロさん?』

 

ジャック「駐車場だ、はい、駐車場。ネロも居るよ。はい、こんにちは、アハッ」

 

漣『バイバイさよなら』

 

ジャック「ちょっと髪の毛を切ってみ━━おぉい」

 

喋ってる途中で、ビデオ通話が切られた。

 

ジャック「髪の毛を切ったんだけど・・・」

 

その後 再び漣にビデオ通話を掛け、待ってる駐車場に漣を呼び出すと、しばらくして漣が来た。

 

ジャック「はぁい漣ちゃ~ん」

 

漣「え、乗らなきゃダメ、これ?」

 

ジャック「あ、そら乗らなきゃダメだ、そら当たり前だ、はい」

 

そして漣が渋々 車に乗り込むと、ジャックは物件探しに付き合わせるために出発する。

 

ジャック「はい、じゃあ家族旅行に行きまーす」

 

ネロ「家族旅行?」

 

鳳翔「え?」

 

どこに行き何をするのか何も聞いていなかったため、ネロと鳳翔は家族旅行と聞き戸惑った。

 

ジャック「ヘッ。ちゃんと お前、漣ちゃん、シートベルトしなさいよ」

 

漣「しました・・・」

 

ジャック「漣ちゃん、今日も偉いな、ヘッハハ!なぁ、仕事 頑張ってなぁ、1人でなぁ。あの今度あの、この、あの、ネロおじさんと、えっと鳳翔お婆さんに あのー、な?クマの人形 買ってもらってなぁ」

 

漣「何で鳳翔さんだけ お婆さんなの?」

 

ジャック「え?・・・ハッ、そりゃ漣ちゃんからしたら お婆さんだろ、なぁ?」

 

漣「んえー!?」

 

しばらく走り、ジャックが運転する車は山側の道を走っていたのだが、突然 近道する案が頭に浮かび、斜面から下の道に下りようとする。

 

ジャック「歯ぁ食い縛れ皆、歯ぁ食い縛れよ」

 

ネロ「待て待て待て待て待て!」

 

鳳翔「ちょ、ここ車が通る場所じゃ━━」

 

ジャック「歯ぁ食い縛れ!歯ぁ食い縛れ!歯ぁ食い縛れ!」

 

漣「うわーっ!?」

 

そして横転する事もなく斜面の下の道へ出ると、何事もなかったかのように そのまま走る。

 

ジャック「ハッ」

 

漣「思ったより安全運転だった・・・」

 

ジャック「あぁ、そりゃ大丈夫だよ。そら子供が乗ってるんだから そら」

 

 

・・・・・・

 

そしてジャックの車は、目的の物件がある場所へと着いた。

 

ジャック「はい、じゃあ漣ちゃん おいで」

 

車から降りた漣の背中を見ると、ウサギのリュックを背負っていた。

 

ジャック「クマのー、あの、バッグにしようか、それな。ウサギさんじゃなくてな」

 

そして4人で内見し、ジャックはすぐに その物件を買う事に決めた。

 

漣「ボロ小屋ですよね?」

 

ジャック「ボロ小屋かい?い、いい部屋にしてもいいよ」

 

漣「ダメ!」

 

ジャック「ヘッハハ!」

 

漣「ボロ小屋しか無い無い!」

 

ジャック「はーい、じゃあボロ小屋にしよう」

 

漣「お花と緑の壁 選べるって。どっちが好きですか?」

 

ジャック「漣ちゃんは どっちが好き?」

 

「「緑/お花だな」」

 

ジャック「じゃあ お花にしよう」

 

漣「ふえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ん゛!」

 

緑と言ってるのにジャックが無視して花柄と決め付けるので、漣はギャン泣きした。

 

ジャック「ヘッハッハッハッ!なぁ?」

 

鳳翔「泣いちゃった・・・」

 

漣「私の意思は、どこにもない・・・」

 

ジャック「は~い」

 

漣「緑の方が綺麗なんだよ・・・」

 

ジャック「あ、じゃあ緑にしよう、漣ちゃん。はい漣ちゃんにも鍵あげようか」

 

漣「要らない要らない要らない!」

 

全力で拒絶しながら、漣は物件の外に飛び出した。

 

ジャック「あお~漣ちゃん、おぉ!今あげようと思ったのに、ハッ。漣ちゃんにも・・・あれ?」

 

気付くと、ネロと鳳翔の姿も無く、物件の中でジャック1人になっていた。

 

ジャック「鳳翔!鳳翔!!」

 

 

・・・・・・

 

ジャック「ガソリンが もうすぐ無くなりそうだな、間に合うか、これな?」

 

夜になり、ネロ達3人をオリーブ財団に送るためジャックは車を走らせていたのだが、急に不穏な事を言い出した。

 

漣「ジャックがガソリンなんて入れたら爆発するよ・・・」

 

ジャック「ヘッハハハ!」

 

漣「何で2人はジャックと普通に居られるんだろ・・・?」

 

ジャック「ヘッハハ!え?」

 

漣「怖いよー・・・」

 

ジャック「漣ちゃんもなぁ、あの本当にな、毎日 毎日 仕事ばっか頑張ってなぁ、あの~、たまには この お婆ちゃん(鳳翔)と お爺ちゃん(ネロ)に甘えなさい、な?」

 

漣「ふえぇぇぇん・・・」

 

鳳翔「今度、どこかに遊びに行きますか?」

 

漣「鳳翔さんとネロさんとは行きたいけどジャックはいい・・・」

 

鳳翔「じゃあいいですね」

 

ジャック「ハッ、そら・・・な、何が“じゃあいい”だ お前・・・お婆ちゃん」

 

漣「お婆ちゃんじゃない、“鳳翔”さん!」

 

ジャック「あーそう」

 

そして近くにガソリンスタンドを見付け そこに車を停めると、ジャックは給油を始め、終わると車の中に戻ってきた。

 

ジャック「はぁい、よく お留守番できたな漣ちゃん」

 

漣「はい・・・」

 

すると漣は何を思ったのか車から降り、逃走を始めてしまった。

 

ジャック「漣ちゃん、おーおー!漣ちゃん!」

 

漣を捕まえ連れ戻して車に乗ると、改めてオリーブ財団に向けて出発する。

 

ジャック「はぁい、よくできました」

 

漣「はい・・・」

 

ジャック「あの今度あの、クマさんの人形2つあげよう。アッハハ、なぁ?」

 

漣「いいぃぃぃぃ・・・!」

 

ジャック「2つあったらなぁ、嬉しいだろ?」

 

漣「いいぃぃぃぃ!」

 

ジャック「アッハハ、なぁ、嬉しいか?」

 

漣「もうベッド私 寝るとこないぃ・・・!」

 

ジャック「あーそれクマさんの上で寝なさい、な?」

 

漣「怖い事になってるから!」

 

ジャック「大丈夫だよ」

 

漣「出会った中で1番 怖かったです・・・」

 

漣の その言葉を聞き、ネロと鳳翔、ジャックは大笑いした。

 

ネロ「2人っきりにするとアレかと思って、一応 付いてきたんだけどな」

 

漣「ありがとう・・・」

 

ジャック「まぁ ほんとは2人っきりがねぇ、家族が水入らずでいいんだけどさ。はい どうぞ、到着したよ、漣ちゃん」

 

漣「はい、ありがとうございました。もう、帰ります帰ります帰ります帰ります」

 

ジャック「あーそりゃ大丈夫だよ、まだ降りたくないか?まだ降りたく━━」

 

漣「ありがとうございました!ありがとうございました!」

 

ジャック「は~い、バイバーイ」

 

漣「またの お越しを お待ちしてません!」

 

漣は急いで車から降りると、艦娘寮に向かって走っていき、ネロと鳳翔も車から降り、ジャックが去るのを見送った。

 

ジャック「(あれ)は偉いな、ほんとにな」

 

 

・・・・・・

 

*オリーブ財団 ロビー 20:36*

 

また別の日の夜にオリーブ財団に来たジャックは、ロビーでネロを見付けてヒソヒソ声で話し掛けた。

 

ジャック「マイフレンズ、ちょっと こっち来てくれ・・・!」ヒソヒソ・・・

 

そう言ったのに、ジャックは漣が居るのを見付けるとネロを放置して そっちに行ってしまう。

 

ジャック「漣ちゃん」

 

しかし声を掛けられた漣は逃げ出し、急に方向転換したジャックに振り回されるネロは苦笑いを浮かべていた。

 

ネロ「こっち来てくれって どっち行きゃいいんだよ?」

 

ジャック「あぁ、すまないな。漣ちゃんが居たから」

 

 

・・・・・・

 

そして別の日の夕方には、任務で街から帰ってきた艦娘の車にジャックが一緒に乗って来たのだが、車から降りた彼は また怪我をしており倒れてしまった。

 

ジャック「マイフレンズ、助けてくれ!マイフレンズ、痛っ・・・!」

 

ネロ「ジャック?」

 

漣「何でジャック・・・?」

 

ジャック「ああ漣ちゃん、助けてくれ」

 

漣はストレッチャーにジャックを乗せると、医務室に運んでいく。

 

ジャック「お、おい!マイフレンズ!助けてもらった!ありがとな!すまないな!」

 

漣「なぁにやってるのジャックァ~、危ないよ。まさか事件現場に行ってたの?」

 

ジャック「そう、あの、助けに行ってたんだけど」

 

漣「そんな危ないよジャック」

 

ジャック「そう、争いはやめてくれって言おうとしたんだけどさぁ」

 

漣「歌ったの?」

 

ジャック「歌を歌う暇もなかった!」

 

漣「ふふふふふふ・・・」

 

ジャック「これ1本 取られたよ お前、なぁ?痛い・・・」

 

漣「今度 市長に言えばいいよ。“歌って争いを止めたいので、ちょっと護ってくれ”って」

 

ジャック「アッハハ!それ今度 言うわ。そら当たり前だ」

 

 

・・・・・・

 

また別の日には、オリーブ財団本部の前にあるベンチで蒼龍と漣が話してると、ジャックが車で現れた。

 

蒼龍「どうしたの、ジャック?」

 

ジャック「ヘハッ・・・おはよ♪」

 

蒼龍「おはよ」

 

漣「おはよ」

 

ジャック「ヘッ、漣ちゃん今日も偉いな」

 

漣「今日も眼が赤い、何でよぉぉぉぉ!?」

 

車から降りたジャックは眼が充血し、目の周りには痣が酷く、ピエロの格好で その状態であるため、漣の目には化け物に見えた。

 

ジャック「さっき榛名さんに正面衝突されてな。痛かったよ、私もなぁ。蒼龍さんと、漣ちゃんに これをあげよう」

 

蒼龍「あ、やったー」

 

漣「え、いいの、ほんとに!?」

 

ジャック「あぁ、いいよ」

 

ジャックがあげたのは、最近 街に出来たカレー屋のカレーライスだった。

漣も興味があり食べてみたかったのだが、まだ行けてなかったので これは嬉しかった。

そしてジャックは、蒼龍と漣が座るベンチに一緒に座った。

 

ジャック「あのぉ、2人に ちょっと訊きたいんだけどさ」

 

「「はい/うん」」

 

蒼龍「どうしたの?」

 

ジャック「まぁ、あの、まぁ、マジシャンの私が回りくどい話をすると もっと回りくどくなるからさぁ、まぁ単刀直入に訊くよ?」

 

蒼龍「うん」

 

ジャック「ダンテの話さ」

 

飛龍「・・・・・・ほう・・・」

 

ジャック「君達は気付いてるか?」

 

「「何?/何が?」」

 

ジャック「ハッ、気付いてないのか。漣ちゃん、まぁ漣ちゃんには まだ早い!だがなぁ!蒼龍さん!」

 

蒼龍「ん?」

 

ジャック「君だったら分かるだろ?」

 

蒼龍「何に?」

 

ジャック「恋さ、恋」

 

蒼龍「えぇっ!?恋!?」

 

漣「ほい・・・」

 

ジャック「あぁ、“ほい”じゃないよ、漣ちゃん」

 

漣「ほい」

 

ジャック「恋だ、恋」

 

蒼龍「ラブってこと?」

 

ジャック「ダンテが今 恋してるんじゃないかって」

 

「「えええええっ!?」」

 

ジャック「そうなんだよ。私も驚いてる」

 

とか言ってるが、全てはジャックの勘違いである。

 

漣「だ、誰に?」

 

ジャック「誰か分かんないだろ?ちょっと1回 当ててみてほしい、な?」

 

蒼龍「やっぱり、艦娘とか━━」

 

ジャック「フア゛ッ!え゛っ!?」

 

「「・・・・・・・・・」」

 

ジャック「はい、いいよ、だ、だ、だ、誰だ?当たったら漣ちゃん、クマさんの人形、2個あげよう」

 

漣「・・・大和さん」

 

ジャック「はいブッブー」

 

漣「あー違うか、じゃあ陸奥さん」

 

ジャック「はいブッブー」

 

漣「あーもう分かんねぇや」

 

ジャック「あのなぁ、ダンテが戦艦に恋すると思うか?」

 

蒼龍「えっ!?ダメなの?」

 

漣「一緒に居るとねぇ、やっぱり いい所も悪い所も見えるし・・・」

 

ジャック「オホッ、漣ちゃん お前・・・漣ちゃんは子供なのに お前、しっかり分かってるな」

 

漣「おぉ~」

 

ジャック「漣ちゃん分かる?」

 

漣「加賀さーん!」

 

ジャック「え゛っ!?惜しいよ。ほんとに惜しいけど、全然 違う、ブブーだ」

 

漣「翔鶴さ~ん!」

 

ジャック「え゛っ!?全然 違う、どうした?」

 

漣「え~・・・」

 

ジャック「あの だから、ダンテとさ、ステファニーさんには━━ア、オワァア゛ッ!ア゛ッ!」

 

蒼龍「え、誰だれ?」

 

漣「ステフ・・・?」

 

ジャックは失言してしまったと焦り、自分の車に慌てて乗り込んだ。

 

ジャック「はいシーだね。オォ゛ワ!」

 

ジャックは車で走りかけたのだが、通りかかったダンテを見付けて すぐ車を止めると、降りて彼に駆け寄った。

 

ジャック「ちょっと待てよ!おぉい!」

 

ダンテ「お前また来たのか?」

 

ジャック「丁度お前、君、オリーブ財団で君の噂をしてたんだよ お前」ヒソヒソ・・・

 

ダンテ「・・・俺の?」

 

噂の内容を話すと、ダンテに顔面を殴られるジャックだった。

 

 

・・・・・・

 

また別の日にも、軽快な音楽を鳴らしながら車でオリーブ財団まで来ると・・・

 

漣「この世の終わりみたいな音がするぅ~・・・!」

 

漣に絶望された。

 

 

・・・・・・

 

*街 13:28*

 

また別の日には山城を誘って、ジャックがヘリを操縦してロサンゼルス上空を飛んでいたのだが、山城の不幸が発動してヘリから煙が吹き、操縦不能になって高度が下がっていく。

 

山城「ヤバい、かも」

 

ジャック「山城?」

 

山城「マズい」

 

ジャック「や、山城?」

 

山城「マズいマズい」

 

ジャック「おぉ!山城!山城!操縦桿が効かない!山城!山城!操縦桿が お前!山城!山城ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!」

 

操縦不能になったヘリはビルに衝突し、2人はヘリの外に放り出され、ヘリは爆発炎上した。

そして2人は大怪我を負い、地面に倒れたまま動けなくなった。

 

ジャック「山城ぉお!」

 

山城「ジャックさん!」

 

ジャック「山城ぉ!アァァァアアアア!!山城!痛い・・・アァッ・・・操縦桿が お前、ボロボロじゃないか お前・・・!」

 

そこへ、山城の救援要請で漣と明石が車で駆け付けた。

 

ジャック「漣ちゃあ!あぁ痛い!漣ちゃあ!」

 

ジャックは ずっと漣を呼んでいたが、漣と明石は2人で無視して山城の方に行ってしまった。

 

ジャック「漣ちゃ、こ、パパこっちだよ、パパァ、う、パパ・・・パパァこっちだ、痛い・・・」

 

その後ジャックもオリーブ財団の医務室に運ばれ手当てしてもらえる事になった。

 

ジャック「おぉ、ネコちゃん!」

 

多摩「ジャック!」

 

ジャック「あれ?ネコ違いだ、多摩・・・」

 

 

・・・・・・

 

*現在 Devil May Cry鎮守府 正面ゲート 14:25*

 

ジャック「これが、私と漣ちゃんとの思い出さ。あ、着いた」

 

1号「すみません、部外者は━━」

 

ジャック「漣ちゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

 

漣「ジャック!?何で日本に居るの!?」

 

鎮守府に入ろうとすると、当然ながら憲兵隊に止められるのだが、漣を見付けた瞬間 正面ゲートを突破して侵入してしまうのだった。

 

 

・・・・・・

 

*中庭 15:14*

 

漣にプレゼントであるクマの ぬいぐるみを渡し、鎮守府から追い出そうとする艦娘達や憲兵隊から逃げたジャックは、中庭のベンチで1人 黄昏ていた。

日本にまで漣を追い掛けてきたジャックだが、怖がる漣からすれば生きた心地がしないだろう。

 

ジャック「漣ちゃんが怖がる?何を言ってるんだ?自分の子供に会って何が悪い?」

 

実際には子供ではないのに自分の子供であると言い張り、ちょっかいを掛けるのは独り善がりの我儘とも言える。

それなのに、どうしてジャックは そこまで漣に固執するのだろうか?

 

ジャック「ただの我儘じゃない、分からせる その、我儘を通せる力だな。“漣ちゃ~ん!漣ちゃん、子供!パパと遊ぼうか”!だけ言ってたら遊んでくれないよ。私も漣ちゃんに そりゃあ毎日 毎日、クマの お人形さんあげてるから漣ちゃんは遊んでくれる訳だけど。お人形さんあげてなかったら遊んでくれないから。そう、そうそうそう、代償がある。怖がらせないためにはクマの人形が必要なのさ。な?アレもう50万くらい掛かってる・・・」

 

オリーブ財団にある艦娘寮、綾波型の部屋には、50万ドル分のクマの ぬいぐるみが大量にあり、現在も処分できないまま とんでもない事になっていた。

そんな話の途中だったが、艦娘達と憲兵隊にジャックが見付かった。

 

天龍「見付けたぞクソピエロ!」

 

摩耶「補佐艦、艤装 使っていい?」

 

加賀「それは ちょっと・・・人間に使うのはマズいわ」

 

摩耶「あいつ刑務所に送ろうとしても不起訴になるから殺そう。見ろ、天龍を。もう撃ってるぞ」

 

天龍「死ねー!!」

 

加賀「天龍!?」

 

砲弾が飛んでくる中、ジャックは鎮守府の外に脱出して逃げるのだった。

 

ジャック「皆さん、私達 家族の愛の物語に付き合ってくれて ありがとう。私はピエロで、マジシャンでもあり、人を楽しませるのが仕事だ。だが忘れてはいけない。これでも私はねぇ、マフィアのボスだ。そんな私が、なぜ、Devil May Cry鎮守府に接触したと思う?それは・・・その方が得だからさ。どう得かは・・・秘密さ♪それじゃ、バイバ~イ。アッハハ!」

 

気になるのは このピエロ、敵か味方か・・・。




このジャックは今後、Devil May Cry鎮守府にとって役に立つ時もあれば厄介な存在にもなる、物語を引っ掻き回すトリックスターとなる予定です

次回も宜しく お願い致します!
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