482話です!どうぞ!
*Devil May Cry鎮守府 正面ゲート 9月26日 10:24*
ロサンゼルスを拠点に興行するサーカス団、ハッピーサーカスの団長であり、マフィアのボスでもあるピエロのジャックが漣を追い、Devil May Cry鎮守府に来た翌日の事だった。車に乗って またジャックが来た。
21号「おい、また来たぞ あのピエロ」
24号「もうやめてくれ・・・」
警備に立っていた憲兵隊は、ジャックを見て嫌そうに顔を しかめた。
そこに たまたま大淀が通り掛かり、ジャックを見て足を止めると、大淀を見たジャックも車を降りた。
ジャック「おーい、久し振りだな!」
2人は昨日に顔を合わせていないので、会うのはロサンゼルスに居た時以来だった。
しかし大淀はジャックが昨日 来た事は聞いていたため、彼を見ても驚く事はなかった。
大淀「何してるんですか?」
ジャック「君は出撃しないの?」
大淀「基本的には出撃しないですね」
ジャック「あーそうなの」
話の途中だったが大淀からの質問には答えず、出掛けようとする天龍を見付けてジャックは そちらに行ってしまう。
ジャック「おーい!天龍!元気か?」
天龍「おう、元気だぜ。何だテメェは?」
ジャック「今日 忙しいの?」
天龍「今日?さっき起きたとこだから分からん」
ジャック「何か事件とかあったら手伝うから、いつでも言ってね」
ジャックは天龍から離れると、大淀の方に戻っていく。
ジャック「よし、出撃するか」
大淀「行きませんよ」
ジャック「あーそう。じゃあ お茶 出せる?お茶 出せる?」
お茶「お、お茶 出せませんよ!誰と会いたいんですか?」
ジャック「いや、そりゃ おわおわおわ・・・」
訊かれたジャックは言い淀んでしまった。それも そのはず。今回ジャックが鎮守府に来たのは人に会うためでなく、ある情報を盗むためだった。
ジャック「こんな天気のいい日にはさぁ、あの、ちょっと お茶でも。中に行こう」
大淀「絶対ここじゃないです、絶対ここじゃないです。お茶だったら絶対ここじゃないですジャックさん」
ジャック「いやーあの、世間話があるんだ色々と。まぁ入りなさい」
ジャックは当たり前のように本館の方に行ってしまい、それを阻止するために大淀は追う。
大淀「何で そんな堂々と中に入ろうとしてるんですか!?待って待って待って待って待って!」
ジャック「堂々って お前・・・早く行こう」
大淀「いやないないないないない。入れれないです、入れれないです」
大淀がジャックの前に立ち塞がり止めるのだが、その時とんでもない光景が大淀の視界に入った。ジャックの後ろの正面ゲートで、天龍がジャックの車をバットでボコボコに殴っていた。
大淀「ジャックさん後ろ。ジャックさん あの車ボコボコになってますよ」
ジャック「おーい!何やってんだ お前?!何やってんだ?!」
ジャックは慌てて駆け出し車の所に向かうと、天龍を止めた。
天龍「あーいや すまん。あのなぁ、そこに停められてると邪魔になっちゃうからな」
ジャック「あ~・・・分かりました」
天龍「ペシャンコにしとけば通れるようになるだろ?」
ジャック「あぁ、怖い怖い・・・」
仕方なくジャックは車に乗り、邪魔にならない場所に移動させた。
ジャック「とんでもない奴だな。怖い怖い・・・」
鎮守府的には車に乗ったら そのまま帰ってほしいのだが、ジャックは また車を降りて本館の方に向かう。
本館の入り口まで行くと大淀が扉の内側に居たのだが、ジャックが入ろうとするとロックされていた。
ジャック「おーい!」
大淀「開けれないです開けないです」
ジャック「開けれないって お前!あのな、私 一応、海軍の教育担当になったんだ。だから開けなさい」
大淀「海軍の何ですか?」
ジャック「教育担当だ」
大淀「教育!?」
ジャック「教育担当だ、早く、早く開けなさい」
大淀「教育?」
ジャック「そうそうそう」
大淀「ダメダメダメダメ、入れれない、入れれないです私の権限じゃ」
大淀はジャックが嘘を吐いてる事に気付き、何が何でも拒否する。
するとジャックは、扉のガラス越しに本館の通路を歩く叢雲の姿を見付け、彼女に助けてもらおうと考える。
ジャック「叢雲ちゃんに訊いてみろ、叢雲ちゃん、叢雲ちゃん。叢雲ちゃん!おーい!」
叢雲はジャックが居るのを見たが、無視して去っていった。
すると今度は、どこからか帰ってきた瑞鶴が本館に入ろうとジャックの後ろから来た。
ジャック「おお!瑞鶴さん居た。よし、行こう」
瑞鶴「えっ?何すか?」
ジャック「は、入るよ」
ジャックが当たり前のように侵入しようとしてる事に気付き、瑞鶴は大笑いした。
瑞鶴「いや これは、私 開けたら怒られちゃうもん」
ジャック「怒られる?でも大丈夫だ、なぁ?」
すると本館から出ようとする艦娘と、本館に入ろうとする艦娘が続々と来て、出入り口で混雑してしまう。
すると早く出たい艦娘か早く入りたい艦娘の誰かが、扉のロックを解錠してしまい、ジャックが本館の中に入ってしまった。
瑞鶴「あっ、誰か開けちゃった!」
大淀「ちょいちょいちょいちょいちょい!」
・・・・・・
*執務室 12:14*
追ってくる艦娘達を撒いたジャックは、誰も居ない執務室に忍び込むと、秘書艦用の執務椅子に座りパソコンを操作し始める。
すると執務室の外から、艦娘の話し声が聞こえてきてジャックは警戒する。しかし声が遠ざかっていき、ジャックはホッとした。
ジャック「気付いてないな・・・」
すると今度は、加賀と誰かの話し声が近付いてきた。
ジャック「来た来た来た・・・!ヘヘッ、ハハッ!」
執務室の扉が開くと、加賀1人が入ってきて、彼女はジャックが居るのを見て固まった。
加賀「(あいつ何やってるのアレ・・・?)」
加賀は不機嫌な顔でジャックに迫るのだが、ジャックは気付かない振りをして加賀を見ない。
加賀「ちょっと、ちょっと」
ジャック「何だ お前?」
加賀「ちょっと」
ジャック「忙しいんだ今。仕事━━」
加賀「忙しいんだじゃないのよ」
ジャック「仕事中だ」
加賀「何やってるのよ あなた?」
ジャック「え?」
加賀「こんなとこで」
ジャック「こんな所って お前・・・仕事してるに決まってるだろ お前!」
加賀「仕事、仕事してるじゃないのよ あなた。何やってるのよ あなた?」
ジャック「何やってるって仕事だよ!」
加賀「誰に何を頼まれたのよ?」
ジャック「ダ、ダンテ、ダンテに代わりを頼まれた。ダンテいま非番になってなぁ、ダンテの代わり今やってる」
ダンテは基本的に鎮守府での仕事はしないため、加賀からすればジャックの言ってる事は丸分かりの嘘でしかなかった。
加賀「いやいやいや、提督の代わりとかじゃなくて」
ジャック「今から任務が始まるから、君は準備しろ、な?」
そこへ何人かの艦娘が報告書などを渡しに執務室に入ってくるのだが、置くだけ置いてジャックが居る事に対して何も言わず出ていく。
加賀「てか皆は これを何も、皆は これを おかしいと思わないの これを?ちょっと蒼龍、蒼龍!」
ジャック「何を言ってるんだ お前は?」
加賀は執務室から出ていく蒼龍を止めに行き、扉越しに2人の会話が聞こえてくる。
加賀「ねぇ蒼龍、何か変な奴が入ってるわよ鎮守府に」
蒼龍「変な奴ですか?」
加賀「どう見たって おかしいでしょ」
蒼龍「誰のこと言ってます?」
加賀「ジャックよ」
蒼龍「いま面談中だったんじゃないんですか?」
加賀「いや、違う、違うわよ。いま戻ったばかりなのに面談もクソもないわよ」
言いながら、加賀が蒼龍を連れて執務室に戻る。
ジャック「あのなぁ、何を言ってるんだ?ちゃんと仕事しなさい」
加賀「仕事━━」
ジャック「任務、任務が来るぞ」
加賀「仕事をしようとしてる最中だったんだけど。蒼龍」
蒼龍からも何か言ってくれという思いで加賀は彼女の名を呼ぶのだが、ここで蒼龍が予想外な行動に出た。
蒼龍「あ、ジャックさん あの、経費の申請ちょっとしたいんですけど」
加賀「何でよ?!」
ジャック「あ、いいよ いいよ」
加賀「どういう事よ?!おかしくなっちゃってる これ・・・」
蒼龍「まぁ、いつも通り経費申請 出しとくんで」
ジャック「えぇ、分かりました」
加賀「いつも通りとかないでしょ、初めて言ったでしょ そのセリフ。“経費申請”って。何ノリに乗ってるの?」
加賀は真面目に怒ってるのだが、蒼龍はジャックが執務室に居る事も含め、コントだと勘違いしていた。
そして蒼龍は何の手助けもせず、執務室から退室した。
ジャック「加賀さん、1500万円ね。1500万円。加賀さん、あのなぁ、蒼龍さんは いつも本当に頑張ってんだよ」
加賀「悪い夢 見てるの私ちょっと?」
ジャック「ボーナスをな、あげろ」
加賀「もしも、ジャックが鎮守府事務として働いていたらっていう悪い夢 見てるの私?」
ジャック「あのなぁ」
加賀「違うわよね?」
ジャック「ボケてんのか お前?私は教育担当だから ここで お前 仕事してんだ、デスクワークだ」
加賀「教育担当 頼んだ覚えないわよ」
ジャック「あのなぁ」
加賀「あなたが勝手に言ってるだけでしょ それ」
ジャック「あのなぁ、とりあえず早く、愛宕さんや蒼龍さんにボーナスの1つや2つ払ってもらえるようにな、な?」
加賀「ボーナスは まぁまぁ、それは私の担当業務だから」
ジャック「払ってやれるんでしょ?な?私が全部 名簿 付けてるから。あの、1人1人の。幾ら皆に払えばいいか」
加賀「幾ら払えば?それは こっちで決めるわよ そのボーナスは」
ジャック「君は だから全然 出勤しない。多摩が何て言ってたか分かるか? 私と退勤して、チェンジする時に」
加賀「何?」
ジャック「“加賀と全然 会わない”って」
加賀「私ずっと休みナシの連勤してるわよ」
ジャック「多摩も ずっと頑張ってる、私と一緒にタッグ組んでやってたのに」
加賀「いや何でよ?あなたと一緒にタッグ組んでやってるのが おかしいでしょ先ず。何で あなたとタッグ組むのよ?あなた先ず海軍じゃないでしょ そもそも」
ジャック「あのな」
加賀「大前提が海軍じゃないでしょ」
ジャック「あのな、海軍じゃない海軍だとか そういうもんな、お前ほんと細かいな お前は。何だ?」
加賀「いや大事だからこそ、そういうこと、細かいこと言ってるのよ」
ジャック「だっ、あの、ほんと、お前そんなこと言ってたらダンテに嫌われるぞ お前」
加賀「提督いま関係ないじゃない」
ジャック「男たるもんな、懐 広くあれ」
加賀「私 女よ!」
ジャック「はい、復唱。男たるもの」
加賀「男たるもの」
ジャック「懐」
加賀「懐」
ジャック「広くあれ」
加賀「広くあれ」
ジャック「ジャックです」
加賀「ジャックです、違うのよ!」
ジャック「何だ?」
加賀「懐が広いのと、部外者 鎮守府でデスクワークさせるのは話が違います」
ジャック「とりあえずな、今な、急にな、あの~、この・・・川内。川内に、500万ちょっと今 振り込んでみろ川内に」
加賀「川内に500万?」
ジャック「川内に500万 振り込んでみろ、あの喜ぶから」
加賀「喜ぶからじゃない それ、ボーナスは・・・とりあえず後で皆 纏めて今日 払おうと思ってたから そもそも」
ジャック「今日 払うんだな?!だけど その名簿を私が、ダンテから任された。どれくらい皆に払えばいいかってのを」
加賀「幾ら払えばいいって、こっちで決めるわよ、それは」
ジャック「あのなぁ」
加賀「何で あなたが決めてるのよ?」
ジャック「現場にも碌になぁ、役に立たず ずっと出勤もせず、やってた奴が お前な、正当に お前 計れるか、金額を?!」
加賀「計れるわよ!あと ずっと出勤してる!」
ジャック「計れない」
加賀「ずっとやってるわよ」
ジャック「計れる訳ないだろ、だから私が、教育担当として━━」
加賀「逆に言うけど、あなたも何で、そんな逆に分かるのよ それが?」
ジャック「そりゃ私は お前、君よりも、君よりも、遥かに お前な」
加賀「相場 幾らくらいだと思ってるのよ?」
ジャック「相場 幾らくらい?皆に1人1人か?」
加賀「うん」
ジャック「そりゃ1人辺り3000万」
加賀「高すぎるわよ、駄目だ これ」
ジャック「なに言ってんだ?!」
加賀「鎮守府の金庫スッカラカンになります そんなボーナスあげてたら」
ジャック「なる訳ないだろ お前」
加賀「ねぇ もう早く もう、分かったから。ほら、早く出てって」
すると そこへ、球磨が執務室に入ってきた。
ジャック「球磨!球磨!ちょっと・・・」
加賀「球磨!」
加賀とジャックは、互いに球磨に どうにかしてもらおうと彼女の名を呼ぶ。
ジャック「捕まえろ こいつ。捕まえろ」
球磨「分かったクマ」
どういう訳か、球磨は加賀の腕を取り、後ろ手に手錠をして拘束してしまった。
加賀「ちょっと何で私なのよ?!おかしいでしょ ちょっと!」
ジャック「あ?おかしくないだろ。あのボーナスをな、球磨、今日 加賀さんが3000万くれるらしいから」
加賀「あげる訳ないでしょ そんなに」
ジャック「あげる訳ないって お前・・・」
球磨「貰っとくクマ、貰っとくクマ」
すると今度は、阿賀野が執務室に入ってきた。
阿賀野「ちょっとジャックさ~ん、聞いてよ どう思う?」
ジャック「えっ、どうしたの?」
加賀「何で馴染んでんのよ?!」
阿賀野「補佐艦が~、私のランク上げないんだよ」
ジャック「上げないのか!?」
阿賀野「こんなに頑張ってるのに」
ジャック「加賀!」
加賀「何で馴染んでんの?意味が分からない」
ジャック「加賀、上げなさい!阿賀野のランクを!」
加賀「集団催眠なの?」
球磨「ちゃんと貰っとくクマ」
加賀「変なクスリでも、盛られてるの?」
ジャック「阿賀野 今日なぁ、ボーナス入るから」
阿賀野「やったー」
球磨「貰っとくクマ」
ジャック「1人3000万だから」
加賀「あなた達おかしいと思わないの?昨日まで(所属して)居た?このピエロが鎮守府に」
加賀が可哀想になってきたので、球磨は加賀の手錠を外してあげる。
しかし・・・
ジャック「加賀、3000万な」
加賀「いや・・・3000万は、あげられません」
加賀がゴネるので、球磨は また手錠を掛けた。
加賀「ちょちょちょちょちょっ」
ジャック「コラ。あげられない?おかしいだろ、な?」
すると球磨と阿賀野は、加賀を執務室の外まで連行していく。
加賀「ちょいちょいちょいちょいちょい」
ジャック「早く仕事 行ってこい!」
だったのだが、球磨が加賀を連れて また執務室に戻ってきた。
加賀「いや、ちょっと待って」
ジャック「早く仕事、早く仕事 行ってこい」
加賀「ボーナス出します、はい」
ジャック「ボーナス、ボーナス3000万な。3000万な」
すると球磨は また加賀を執務室の外に連れ出した。
加賀「ボーナスはあげるけど3000万はあげないわよ」
加賀が そう言うと、球磨は また彼女を執務室に連れ戻し、ジャックの前に突き出す。
ジャック「3000万って言ったよな、今な?!」
加賀「3000万はあげません。3000万あげたら どうなるか分かる あなた?鎮守府金庫スッカラカンになっちゃうの」
ジャック「今な、居る人達には3000万あげなさい!」
加賀「あげれる訳ないでしょ」
行ったり来たりするのが面倒になり、球磨は加賀の手錠を外した。
ジャック「じゃあ幾らならあげられるんだ?」
加賀「幾ら掛かると思ってるのバカなの?」
ジャック「じゃあ幾らあげるって言うんだ?」
加賀「普通は大体 相場は40万ぐらいとかよ」
ジャック「バカタレが お前はぁー!!」
加賀「何なのよ あなた ほんとにぃ」
ジャック「40万でなぁ!」
加賀「出てってよ あなた!」
ジャック「40万でなぁ!何ができると思ってるんだ?!」
加賀「そもそも海軍じゃないでしょ あなた!」
ジャック「教育担当だって言ってるだろ!」
加賀「何で ここに居るの?!誰が入れたの?!」
ジャック「あのなぁ、あの━━」
加賀「こいつを誰が入れたのよ これ?!」
ジャック「ほんとに君は頭が固くてなぁ、財布も固いのか お前は?!」
加賀「補佐艦は そこ固くないと駄目でしょ」
執務室で加賀とジャックが言い争ってると噂になったのか、様子を見に続々と艦娘達が集まってきた。
ジャック「ボーナスを今日、大和さんにあげるんだって」
加賀「違います。皆おかしいと思わない?誰よ これ?」
球磨「ジャックは?」
ジャック「え?」
球磨「ジャックはボーナスくれないクマ?」
ジャック「私はボーナスあげるよ、勿論それは。私は1000万あげるのに、加賀さんは今40万しかあげないって言ってんだ、これ どうなの?!」
青葉「1000万も!?」
加賀「鎮守府の財務状況を考えての━━」
ジャック「いい加減にしなさい お前!」
鎮守府では一部を除いて基本的に誰も加賀に逆らわないが、そんな加賀が強気で戦う姿勢を向けられてるのが珍しく、集まっていた艦娘達は思わず笑ってしまった。
加賀「決めてるから こっちは」
ジャック「いい加減にしろ!」
加賀「あなたは先ず部外者で、私は鎮守府のNo.3です」
ジャック「海防艦だけで どんだけ頑張ってると思ってんだ お前?!」
加賀「あなたが考える事じゃありませんから」
ジャック「3000万ぐらいな、ポンと出せるぞ!私は1000万あげるんだぞ」
加賀「不法侵入で逮捕するわよ」
ジャック「何を言ってるんだ お前?」
加賀とジャックの言い争いを見てるのに飽きたのか、集まっていた艦娘達が続々と執務室から出ていった。
加賀「いつまで座ってるのよ、そんな所に!」
ジャック「お前いい加減にしなさいよ、ほんとに!私は1億円、今日、皆さんにあげます」
加賀「あげないで、1億円」
ジャックは口から出任せで喋ってるため、1000万円あげると言ったり1億円あげると言ったり、金額設定がガバガバだった。
ジャック「40万って どうなってんだ お前?!3000万あげなさい、な?」
しかし3000万円という金額だけは どうしてかブレない。
加賀「3000万あげれませんよ、そんな お金ありません。うちに無いです そんな お金」
ジャック「お前な、あのな、だからポケットマネー、身銭 切るんだ、バカタレが」ヒソヒソ・・・
加賀「身銭 切れる お金も無いでしょ あなた」
ジャック「だから あの、今日みんなに3000万な」
加賀「もう うるさいわね いい加減にして ほんとに。それは こっちで決めるから。あと、あなた いつまで居るの ここに!何をしてるの ずっと?!」
ジャック「お前、だから経理担当だって言ってんだろ!」
教育担当じゃなかったのか?
加賀「経理はやってくれる娘が居るから他に!」
ジャック「あのなぁ」
加賀「早く出てって あなた!」
ジャック「金庫に幾らある?ちょっと見せてくれ」
加賀「おかしいって ほんとに!」
ジャック「金庫 見せろ。金庫、どこだ?」
加賀「金庫 見せろ?あなたは見れない。何故かって?あなたは海軍じゃないからね」
ジャック「何を言ってるんだ お前、海軍━━」
加賀「だから見れないのよ金庫は」
ジャック「教育担当に だから、お金 幾ら持ってるか見せなさい、どこだ?」
加賀「だから教育担当にした覚えないし、誰が、おかしいでしょ、どう考えたって。何で あいつが居るのよ・・・」
ジャックは執務室から出ると、金庫がある場所を探して本館をウロウロする。
そして金庫がある部屋まで来ると、そこから大淀が出てきた。
ジャックが中に入ろうとし、大淀は焦りながら立ち塞がり止める。
大淀「ダメダメダメダメダメ!ここはダメ、ここはダメ!」
ジャック「あぅ金庫 見せろ」
大淀「ここはダメですジャックさん!」
ジャック「今日ね、3000万、君達にボーナス入るらしいよ」
大淀「絶対 入んない、絶対 入んない!」
ジャック「いや、今日、今、私が━━」
大淀「そんな お金 無いですよ鎮守府に」
ジャック「私の方で、交渉した」
大淀「交渉しても無い物は出ませんって!」
ジャック「いや身銭━━」
大淀「切っても切れませんって!」
ジャック「いや、身銭、身銭 切ったらしい」
大淀「補佐艦が?」
ジャック「そうだな。だから1回、私達2人で、お礼 言いに行こう」
そこに、ジャックを探して追い掛けてきた加賀が現れた。
加賀「早く出ていきなさい」
ジャック「お礼 言います。おのぉ、ちょっと、大淀と お礼 言います加賀さんに。せーの」
大淀「えぇっ!?何の!?」
ジャック「せーの、ありがとうございました」
大淀「ありがとうございました・・・?」
加賀「何の?」
ジャック「3000万円ボーナス、ありがとうございました」
加賀「早く出てって」
ジャック「あのなぁ、こんなに3000万3000万って言ってるのに、何で払わないんだ お前は?!」
加賀「3000万は高すぎるからよ」
ジャック「分かった!そこまで言うなら分かったよ。1500万円で どうだ?」
加賀「だから、何で値切って あなた、おかしいから」
ジャック「1500万ぐらいな!」
加賀「あなたは そもそも経理担当でも教育担当でもない部外者よバカタレが!」
ジャック「あのなぁ!ほんとに君は そういう事を川内や摩耶さんにも君は言ってるけど、優秀な艦娘なんだ彼女達も!彼女達の縁の下の力持ちが私なんだ!」
加賀「分かった分かった、うん、ありがと ありがと」
ジャック「じゃあ、皆に1500万円 確定にしました」
加賀「違うから。お帰り願いたい」
ジャック「お帰り願いたいとかなぁ」
加賀「お帰りください」
ジャック「お帰りくださいって・・・任務 行くぞ」
加賀「任務 行くぞって、いつから海軍になったのよ あなた?」
ジャック「あのなぁ」
加賀「自分とこのサーカスはいいの?そんな、興行 滞るでしょ、団長 居なかったら」
ジャック「違う。私は もうな、今日 仕事してきた、沢山してきたんだ」
加賀「終わらせてきたの仕事?」
ジャック「終わらせた。だから君の力に少しでもなりたくて、(名簿)付けてたんだよ」
加賀「頼んでないけどね」
ジャック「それが、ボランティア事業の社長だろ。分かるか?アハッ!」
加賀「あなたサーカスの団長でしょ?見返りを求めないならボランティアだけど、あなた高額請求するじゃない いつも」
ジャック「私がボーナスあげろって言ってるの、私がボーナス貰うと思ってるのか?」
加賀「悪夢よ、ナイトメアよ これ ほんと・・・」
ジャック「アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!」
加賀「鎮守府のためになろうとしてくれてるのは感謝する。それは いい事だけど、もう充分です。はい もう ありがとうございます、もう助かりました」
・・・・・・
*正面ゲート 9月26日 13:45*
加賀はジャックを追い出すために正面ゲートまで連行したのだが、ジャックは道中で会う艦娘や憲兵に、1500万円 入ると言い触らしまくっていた。
加賀「誰よ こいつ鎮守府に入れたの?!」
ジャック「1500万ボーナス入りますよ皆」
加賀「入りません。ほら、帰って」
ジャック「3000万をな、1500万まで値引いてやったのに、何なんだ お前は いったい?!私は、鎮守府の経理担当です」
加賀「経理担当じゃないです。大嘘 吐かないでください」
ジャック「ボランティア精神でやってあげてるのに お前!」
加賀「適当なこと言わないで。ややこしい事になるから早く出てって あなた」
ジャック「皆が“ありがとう”って言ってるのに お前、何なんだ その態度は背を向けて!」
加賀「いつから居たの?いつから いつまで居たの?」
ジャック「ずっとだ!」
加賀「恐ろしいピエロよ」
ジャック「加賀さんは ほんとになぁ、お金に そんなケチだったら お前、やってけないよ お前こんなの!」
加賀「渡せるんだったら渡したいわよ、でも財政状況ってものがあるんだから」
ジャック「私が貸す」
加賀「貸さないでバカ」
ジャック「皆、加賀さんにツケで私が貸すから」
すると加賀は、ジャックを手錠で拘束してしまう。
ジャック「な、何なんだ お前いったい!?何だ?!何だ お前?!」
加賀「ほんとに もう!」
ジャック「何だ お前?!」
加賀「ほんとに出てって」
ジャック「何だ お前?!」
加賀「早く出てって。車どこよ?」
ジャック「車?」
ジャックの車の所まで行くと、加賀はジャックの手錠を外して車に押し込もうとする。
加賀「頼んでない事を勝手にやらないで!」
ジャック「あのなぁ、ボランティア事業の社長ってのは、そういうもんだ」
加賀「困ったら まぁ、何か助けてください」
ジャック「はい、分かりました。お前いま聞いたからな。ハハッ!はい、聞いたよ。聞きました。今日みなさんに、1500万円 入りますよ!おめでとう!」
加賀「早く帰って!」
車に乗るジャックは走り出し、鎮守府から離れるのだが・・・
ジャック「クルッと回ってターン」
Uターンして また鎮守府に戻ってくる。
ジャック「1500万円 貰えなかったら、私が払うから!加賀さんのツケです!」
加賀「もういいから早く帰って!」
ジャック「ハッハハハ!」
そして今度こそジャックは帰っていくのだが、ジャックは車内でボヤいていた。
ジャック「鎮守府から お金 盗れなかったな。困ったな・・・」
するとジャックは、第4の壁の向こう側から見てる皆さんに顔を向けた。
ジャック「あの~、鎮守府から お金 盗る方法 募集しますので、皆さん いい方法 教えてください。あの、皆が こう言ってたからってのは、ちゃんと加賀さんには内緒にしますんで、安心してください。ハハッ!じゃあ、バイバーイ♪」
ジャックはボヤいていたが、当初の予定であった ある情報だけは、しっかりと盗んでいた。
加賀、怒ってましたね
そんな加賀が次回、大変な事になります
次回も宜しく お願い致します!