491話です!どうぞ!
一時的に力を取り戻したネロが、復活して完全体になった悪魔と戦っていたが、悪魔は遺跡から地上へ出ると、街を蹂躙して破壊していく。
それと同時に、
地上に残っていたダンテ達は この事態に対処するため、悪魔の討伐と避難誘導に それぞれ動く。
一方 遺跡では、ネロと羽黒、ピエロのジャック、2年4組の生徒達が、崩壊する遺跡からの脱出を試みるのだった。
*街 10月16日 4:37*
山城「この道を通って逃げてください!」
川内「早く逃げて!」
艦娘達は街の方々に散り、避難誘導を始めていた。
そして破壊の限りを尽くし街を蹂躙する悪魔の元へは、キャバリエーレに乗るダンテが向かっていた。
ダンテ「(随分とデカいな。45メートルはありそうだ)」
悪魔『邪魔しないでよ』
キャバリエーレに乗るダンテが近付いてる事に気付いた悪魔は、骸骨の顔を向けると口を開き、そこから電撃を吐き出した。
ダンテはキャバリエーレを右へ左へと蛇行させながら避けるのだが・・・
望月「うわっ!?」
悪魔の攻撃の余波は、避難誘導してる艦娘達の所にまで届き、爆発まで起こり危険が増していた。
バージルが悪魔の頭上に一瞬にして現れ、落下しながらミラージュエッジで斬り掛かるのだが、悪魔は それを察知して巨大な盾で防ぐと、バージルに巨大な槍を刺突してきた。
バージルはミラージュエッジの刀身の腹を盾にするのだが、空中だったせいか威力を押し殺す事ができず吹き飛ばされ、高層ビルへ激突した。
更に悪魔の赤い眼の光が一瞬だけ輝きを増し、バージルが激突した高層ビルで爆発が起きた。
島風「早く逃げて!もっと もっと速く!」
天津風「島風!上!」
島風「おぅ!?」
爆発した高層ビルの真下では、天津風と島風が避難誘導の途中だったのだが、そんな2人の頭上から、倒壊するビルの瓦礫が降ってきた。
そこに煤だらけのバージルが一瞬にして現れると、天津風と島風を両脇に抱え、瞬間移動で その場から離れた。
ダンテ「目覚めの運動にしては度が過ぎてるぜ、デカいの!」
ダンテはキャバリエーレを分離させ、回転するバズソーノコギリで斬り掛かるのだが、悪魔が下半身のチャリオットで走りながら突進してきて、ダンテは反撃を喰らい吹き飛ばされてしまった。
アーロン「これは・・・マズいな・・・」
アーロンは遠目から状況を見ていたのだが、3000万年前の都市や村が次々と壊滅した事を思い出し、肝を冷やしていた。
その時と違うのは、当時 不完全だった悪魔が、今は完全体となっている事だ。
*???*
崩壊する遺跡では、ネロと羽黒、2年4組の生徒達が出口を探して走っていた。
尚、怪我をしてるジャックはネロに背負われていた。
羽黒「諦めないで!ここに来る事ができたって事は、どこかに出口もあるはずだから!」
ネロ「死にたくなかったら兎に角 走れ!」
頭上からは、絶え間なく瓦礫が落ちてくるため、生き残りたければ ここに長居する訳にはいかない。
ジャック「マイフレンズ、次の角を左だ」
ネロ「は?左?」
走ってると、T字路になってる場所が見えてきて、ネロ達には どちらへ進むのが正解か分からない。
ジャック「左だ、左に行け」
ネロ「何で分かる?!」
ジャック「・・・・・・勘だ」
ネロ「勘だと!?ほんとに左でいいんだろうな?!」
ジャック「左だ。マイフレンズ、私を信じろ。私の勘が左だと言ってる。左だ、左に行くんだ」
どちらにせよ正解が分からないため、一か八かでジャックの勘を信じ、ネロ達は左へ進んだ。
ジャック「次は確か・・・真っ直ぐ進んでから、その次が右だ」
ネロ「・・・・・・?」
ジャックは勘だと言っていたが、まるで ここに1度 来た事があるような言い方にネロは違和感を感じたが、今は それ処ではないため、気にせず走り続けた。
すると十字路になってる場所が見えてきて、そこは直進し、次の角を右に入るのだった。
・・・・・・
ジャックの勘での案内で走り続けていると、通路の奥に淡い光が見えた。その床には、光る転移陣があった。
ネロ達が そこに飛び込むと姿が消え、直後、崩落する瓦礫に埋まった。
*明陽学苑高校 校門 5:37*
転移陣に入ったネロ達は気付くと、学苑の校門に居た。
ネロはジャックを その場に下ろし、生徒達も知ってる学苑に戻れた事にホッとしていた。
すると、明石とニコに声を掛けられ、皆は そちらに振り返る。2人はネロを待つため、学苑に残っていたのだ。
ニコ「遅かったな」
ネロ「皆は?」
ニコ「急にバカデカい悪魔が現れて、皆そっちに行っちまったよ。お前も行くなら、急いだ方がいいぞ」
ネロ「分かった。羽黒、皆を安全な場所まで頼む」
羽黒「分かりました。皆、避難場所まで一緒に来て!」
ネロは明石とニコと共に悪魔が暴れる地点に行こうとし、羽黒は避難場所までの引率で それぞれ動こうとする。
すると、輝男がネロを呼び止め、バンに乗り込もうとしていたネロの動きが止まり、顔だけ向ける。
輝男「帰ってくるよな?」
ネロ「・・・あぁ」
羽黒「さぁ皆、早く」
ネロが頷くと、生徒達は羽黒に付いていき離れていった。
それを見送ると、ネロはバンに乗り込む。
ニコ「思ったより慕われてるな」
ネロ「まぁ、俺だからな」
ニコがバンを走らせ、ネロは悪魔の元へと向かうのだった。
しかし、一時的に戻ったネロの力は夜明けまでのタイムリミットがあり、既に空は夜明けを迎えていた。ネロは、どうするつもりなのだろうか?
ただ、皆1つ忘れてる事があった。ジャックは地面に横になったまま、放置されていた。
仕方なく、ジャックは日本へ一緒に密入国したサーカスの団員に電話を掛ける。
ジャック「お、おい、私だ、迎えに来てくれ。迎えに・・・・・・え?今メイド喫茶に居る?・・・何やってんだ お前は?!私が・・・!私がマイフレンズを助けようと必死に頑張ってる時に・・・なに遊んでんだ お前は?!何やってんだ お前!」
サーカスの団員達は密入国したのを いい事に、日本観光を楽しんでいた。
メイド喫茶に居るから行けないと言われ、キレたジャックは倒れたまま長々と説教するのだった。
*街*
ネロはバンの中で、遠目から見える巨大な悪魔が暴れる姿を見ていた。
ネロの脳裏にあるのは、一時的に戻った力がタイムリミットで再び消失した今、どう悪魔を止めるか その方法だった。
すると、後ろから明石が顔をヒョッコリ出した。
明石「ネロさん、ワクチン打ちました?」
ネロ「いや、悪魔のせいで注射器が割れて、打てなかった」
ニコ「あのピエロ使えねぇな」
明石「一応 予備を持ってきてて良かったです」
ネロ「あるのかワクチン!?」
明石「当たり前じゃないですか。もしもの時を考えて、1本だけなんてケチなこと言いませんよ」
ネロ「さすが明石だ!有り難い」
明石がケースから取り出したワクチンを受け取ると、ネロは自分で注射を打った。
注射を打った後、すぐに その効果が表れた。ネロは自分の中で、力が戻ってくるのを感じた。
試しに右腕を幽体化させると上手くいき、そのままデビルブレイカー・ローハイドを装備する。
ネロ「これで
ニコ「おい、近付いてきたぞ。出番だ行け」
ネロは窓から外に出ると、デビルブリンガーの翼で飛翔しながらバンから離れた。
一方 悪魔と戦っていたダンテとバージルだったが、悪魔の持つ盾が門が開くように割れ、そこから水を放出した。放出された水は激流となり、ダンテとバージルを押し流す。
激流が止まり、ダンテとバージルは乗り捨てられたタクシーに、並んで凭れ掛かっていた。
ダンテ「久々の大当たりだな」
バージル「フッ、中々に楽しませてくれる」
悪魔はダンテとバージルに向かって槍を刺突しようとし、2人は身構える。
すると どこからか、鞭状に伸びた刃が巻き付き槍を止めた。
見るとビルの上で、ネロがローハイドの刃を伸ばし悪魔の槍を止めていた。
ネロ「待たせたな この野郎・・・!」
悪魔『邪魔するな!』
悪魔が口から電撃を放ちビルが倒壊するが、ネロは それよりも早く飛び下り、ダンテとバージルの傍で着地する。
ダンテ「お前、身体は もういいのか?」
ネロ「あぁ。もう完全復活で絶好調だ!」
ダンテ「落ち込んでたと思ったら急に勇ましくなりやがって・・・」
バージル「呑気に喋ってる暇があるとは余裕だな。向こうは やる気だぞ」
ネロ「おい、俺の獲物だぞ」
バージル「これ程の奴を、お前1人で相手させるなど勿体ない。それに、しばらく閻魔刀も使っていなかったしな」
ネロ「ヘッ。親父も やる気は充分って訳か・・・いいぜ。なら3人で相手してやろうぜ」
ダンテ達は悪魔を見上げながら、それぞれ魔剣ダンテ、レッドクイーン、閻魔刀を構えると、悪魔の赤い眼が一瞬だけ輝きを増した。
ネロ「っ・・・!離れろ!」
ダンテ達は その場から飛び退くと、3人が居た場所で爆発が起きた。
反撃に移ろうとしたが、今度は悪魔の眼が一瞬ではなく、輝き続けていた。
次の瞬間、悪魔は眼からレーザーを照射し、手前から奥へと地面にレーザーを走らせる。
ダンテ達は直撃を免れたが、時間差でレーザーが当たった地面で爆発が起き、周りの建物などを巻き込み全て破壊した。
ダンテ達は爆発の余波に吹き飛びながらも、受け身を取り着地する。
ネロ「なんて破壊力だ・・・!?」
ダンテ「ここまで大当たりだと笑っちまうな」
すると そこへ、避難誘導を他の艦娘に任せて援護に来た、摩耶が駆け付けた。
摩耶「あたしと勝負しろー!」
摩耶は悪魔の顔面に機銃を撃ち、ダンテ達から気を逸らす。
更に そこに、足柄と時雨、シャドウ、フレキ&ゲリも現れる。
シャドウとフレキ&ゲリは跳躍し、悪魔に噛み付くと、悪魔は下半身のチャリオットを走らせ、3体を振り落とそうとする。
摩耶「このー!」
摩耶は援護で機銃を再び撃つが、悪魔がチャリオットを走らせたまま迫り、危うく轢かれそうになった。
走りながら暴れる悪魔にシャドウとフレキ&ゲリが振り落とされ、反転した悪魔は3体に向かって突進していくが、足柄と時雨が砲撃で悪魔の注意を引く。
その隙に、シャドウとフレキ&ゲリは、悪魔と距離を取るため一旦 離れる。
しかし足柄と時雨が注意を引いた事で悪魔が、今度は2人に向かって突進していく。
悪魔の動きを止めようと2人は砲撃し続けるが、悪魔は止まらず迫ってくる。
マズいと思い焦ってると、悪魔に数本のダガーが命中して動きを止めた。
足柄と時雨が笑みを浮かべて上を見上げると、ルシアが着地して現れた。
ルシア「私も こっちを手伝う」
ルシアが両手にカトラシアを持ち悪魔に向かっていくと、今度はトリッシュと龍田も続けて現れ、悪魔に向かっていく。
彼女達が悪魔と戦うのを見ながら、ダンテとネロ、バージルは不服そうな顔をしていた。
ダンテ「おい、獲物の横取りか?」
ネロ「何で皆こっちに・・・」
バージル「・・・・・・・・・」
時雨「うわっ!?」
悪魔が口から放った電撃によりビルが倒壊していくのだが、その真下で避難誘導をしていた加賀の姿があった。
足柄「補佐艦!?」
ネロ「加賀!!」
ダンテ「チッ・・・!」
ダンテはキャバリエーレに乗って加賀の方に向かい、途中で分離させたキャバリエーレで落ちてくる瓦礫を粉砕し、バイク形態に戻し加賀の元まで行くと、ドリフトしながら加賀を掴んで後ろに乗せ、倒壊するビルから離れる。
ダンテ「避難誘導も大事だが、自分の安全も忘れるな」
加賀「えぇ、ごめんなさい」
ダンテ「お前に死なれると、赤城に顔向けできねぇからな」
加賀「・・・うん、そうね・・・」
ダンテはキャバリエーレを止めて加賀を降ろすと、悪魔の方へと向かった。
一方 悪魔との戦いは、建設現場の近くへと移っていた。
チャリオットで走り回る悪魔に建物の上から摩耶が機銃を撃ってると、悪魔が口から炎を漏らしながら突っ込んできた。
悪魔の口から発射された火球が迫り、それに対抗して摩耶は砲弾を撃つが、砲弾は火球の熱に蒸発し、そのまま火球が摩耶に迫る。
摩耶は咄嗟に飛び退き、爆発の余波に吹き飛びながら鉄骨に掴まり ぶら下がる。
火球の爆発により発生した炎の中からトリッシュが飛び上がり、ルーチェ&オンブラを撃ちながら鉄骨の上に着地し、更に続けて2丁銃を撃つ。
悪魔の動きを見ながら鉄骨の上を走る龍田は、跳躍して悪魔の頭部に矛を突き刺す。
龍田「ちょ、ちょっと待って。そのまま行くと・・・!」
龍田を頭に乗せたままチャリオットで走る悪魔は、ビルに向かっていた。
龍田が焦って顔を引き攣らせていると、シャドウが現れ龍田の服を咥え、悪魔から引き離す。
直後、悪魔はビルに突っ込み破壊しながら走り抜ける。
悪魔の動きを見ながらトリッシュとルシアが連携して攻撃し、悪魔が槍で2人の足場を破壊すると、跳躍したトリッシュが悪魔の肩に乗り、銃を撃つ。
肩から肩へと飛び移りながら銃を撃ち、肩から頭へと飛び移り、トリッシュが悪魔を翻弄してると、その援護にルシアがダガーを投げる。
トリッシュが悪魔から離れると、フレキ&ゲリが悪魔に飛び掛かり噛み付く。
しかし悪魔は それを気にした様子はなく、ルシアに火球を放とうとしていた。
ルシアはカトラシアを手に身構えると、建物から跳躍した龍田が悪魔の頭部に矛を突き刺し妨害を試みる。
龍田とフレキ&ゲリを振り落とそうと悪魔は頭を振り、その拍子に火球が発射されるのだが、狙いが定まっていなかった火球はルシアではなく、摩耶が居る建設途中の建物の上部へ命中した。
ルシア「あっ!」
摩耶「いぃっ!?」
頭上から燃える鉄骨が落ちてくる事に気付いた摩耶だったが、逃げ場がなく身動きが取れなかった。
焦りつつも落ちてくる鉄骨を見てる事しかできなかった摩耶だったが、そこにデビルブリンガーの翼で飛ぶネロが彼女を掴み、別の場所へと下ろした。
摩耶「おせーんだよ!」
建物の上へと着地したネロの横に、ダンテとバージルも並び立つと、3人は跳躍して剣と刀を振り下ろす。
悪魔も対抗して槍を振り剣戟を繰り広げ、刃と槍が何度も ぶつかり合う事で、ダンテ達は地上に落ちる事もなく滞空していた。
3対1で互角のような戦いを繰り広げていたが、ダンテ達は一瞬の隙を見逃さず、同時攻撃で渾身の一撃を悪魔の頭部に入れ、それを喰らった悪魔が横に倒れた。
ダンテ達が地面に着地すると、悪魔は起き上がるのだが、同時攻撃を受けた事で、鎧を纏う悪魔のヘルムが割れて罅が入っていた。
ダンテ「しぶとい野郎だな」
ネロ「敗けるつもりはないけどな」
バージル「当然だ」
侮っていた相手であるダンテ達から一撃を貰い、怒り狂った悪魔は雄叫びを上げながら放電し、無差別に周囲へ攻撃を落とす。
摩耶「これはマズい!」
足柄「た、退避!私達は退避するわよ!」
足柄と摩耶、時雨、トリッシュ、ルシア、シャドウ、フレキ&ゲリは退避し、残されたダンテとネロ、バージルは真魔人と魔人となり飛翔する。
悪魔が口から電撃を放ち、真魔人ダンテ達は触手のように蠢く電撃の隙間を掻い潜り、通り過ぎ様に次々と剣を一閃する。
その後も縦横無尽に飛び回り、刃を入れていく。
悪魔が口から火球を発射すると、真魔人ダンテと魔人ネロは避けるように左右に分かれ、真魔人バージルが閻魔刀とミラージュエッジで受け止める。
真魔人バージルは火球と ぶつかり合ったまま力が拮抗していたが、気合いの咆哮と共に火球を弾き返した。
その隙に、真魔人ダンテは《ジ・オンブラ》を、魔人ネロはブルーローズと幻影刀を撃ち込み攻撃に転ずる。
悪魔の盾が開き、魔人ネロを狙って水流を放出するが、魔人ネロは上へと僅かにズレて避けると、デビルブレイカー・オーバーチュアで、水流に対し電撃の掌底突き《バッテリー》を繰り出した。水流を伝って《バッテリー》の電撃が走り、悪魔の盾が爆発して粉々に砕けた。
その戦いを見守っていたアーロンは感心していた。
アーロン「おぉ、倒せるか!?倒せるのか!?」
ネロ『よし!』
悪魔『いつの世も邪魔をするゴミ共がぁ!!』
盾を壊され感情的になる悪魔の眼から再びレーザーが掃射されるが、真魔人化を解いたダンテはロイヤルガードスタイルとなり、絶対防御の鎧《ドレッドノート》を身に纏い、周囲に被害が出ないようレーザーを受け止める。レーザーを受け止めるダンテだったが、踏ん張ってもレーザーの勢いを完全に押し殺す事ができず、地面を滑るように後退させられていく。
するとダンテの背後の地面から黒い液体が湧き上がり、それはナイトメアの姿へと変わった。
ナイトメアはダンテを掴み、レーザーを止める助力をする。
ダンテ「っ・・・(羽黒か!)」
*避難所*
羽黒「(ナイトメアさん、皆の力に)」
生徒達を連れて離れた羽黒は、大破していた事で一緒に避難所に残っていたが、ナイトメアを戦いの場に向かわせ、勝利を信じて祈っていた。
*街*
更にダンテの元に、グリフォンとシャドウも現れ、グリフォンは浮遊しながら頭でダンテの背中を押し、シャドウも不定形の影となりダンテを押し、レーザーを止めるのを手伝う。
グリフォン『ダンテ!気合い入れろよ!押し負けたら全部 吹き飛ぶぞ!』
ダンテ「手伝う気があるなら少し黙ってろ!」
ダンテと3体の悪夢がレーザーを受け止めてる隙に、真魔人バージルが悪魔に《五月雨幻影剣》を降らせ、続けて魔人ネロがレッドクイーンで一閃する。
レーザーが止まると、ダンテは《ドレッドノート》を解除し、真魔人となり飛翔する。
そしてナイトメアは溶けるように消え、グリフォンとシャドウも その場から離れる。
悪魔は槍を振り回し、更に電撃や火球も放ち怒濤の攻撃を繰り出すが、真魔人ダンテ達がヒラリヒラリと避け、反撃を喰らう。何度も攻撃を受け続けた事で、悪魔が纏う鎧に罅が入っていた。
悪魔は槍を刺突するように突き出すが、魔人ネロがデビルブリンガーで掴み受け止めると、力任せに叩き折った。
そして真魔人ダンテと真魔人バージルは低空飛行しながら、悪魔の横を通り過ぎ様に、悪魔の下半身であるチャリオットの車輪に刃を入れ、破壊する。これで悪魔は もう動き回る事はできない。
続けて真魔人ダンテは、無数のエネルギー光弾《ザ・ルーチェ》を放ち、魔人ネロはX字の斬擊《マキシマムベット》を飛ばし、真魔人バージルが《次元斬・絶》を繰り出し、悪魔の鎧の罅を更に拡げ、胸元にある
そして真魔人ダンテは、赤い魔力の剣ミラージュソードを纏い、魔人ネロはデビルブレイカー・ヘルタースケルターを装備し、真魔人バージルは閻魔刀とミラージュエッジの二刀流で、それぞれ《真スティンガー》、《ドリルマスター》、《ディープスティンガー》を繰り出し、錐揉み回転しながら突進して突っ込み、奈南を模したオブジェが完全に砕けた。
オブジェが砕けた胸元から光が漏れ出し、悪魔は悲鳴を上げて両腕を振り回し苦しむ。
悪魔『嘘だ・・・僕は完全な形で産まれたのに・・・僕は・・・』
力なくグッタリした悪魔は動かなくなり、程なくして全身が錆びていくと、ボロボロと崩れながら塵となり、完全に消滅した。
悪魔が消滅したのを見ていたアーロンは、感嘆の息を吐き出していた。
アーロン「おぉ・・・やはり魔剣士が3人も集まると、あれ程の悪魔も倒せるか」
別の場所でも、悪魔が消滅したのを見て安堵していた加賀が、無線で艦娘達に撤収するよう通達した。
北上『しつもーん』
加賀「許可する」
北上『街の方は どうするつもりで?』
五月雨『どこもボロボロですし・・・』
川内『逃げ遅れた生存者も居るかもね』
加賀「・・・・・・そちらは消防と警察に任せる」
睦月『手伝わないんですか!?』
加賀「いいえ。ただ、そちらは海軍として動く事になるから、大本営に確認する必要がある。陸軍も出てくるでしょうから、そちらとの兼ね合いも含めてね」
隼鷹『あ~、勝手に動くと逆に現場が混乱するしねぇ』
龍驤『手伝うなら、他と連携 取れるように役割分担は必要やからな』
加賀「そういうこと。それに、被弾してる艦娘も居るから、先ずは入渠が先よ。街の諸々は それからじゃないと、逆に迷惑になってしまうわ。以上よ」
『了解』
・・・・・・
*避難所 7:15*
Devil May Cry鎮守府の面々は鎮守府に撤収したが、ネロは羽黒や2年4組の生徒達が居る避難所へと来ていた。
羽黒や生徒達、明陽学苑の教師達が出迎えてくれたが、
楓「先生、奈南は・・・?」
ネロは黙って楓を見ていたが、誰かの視線を感じ後ろに振り向いた。
羽黒達も釣られて そちらを見ると、奈南の亡霊がネロ達を見ていた。
死んだはずの奈南が現れ、生徒達や理事長は息を呑んだ。
楓「奈南・・・」
ネロ「お前ら、奈南の事で まだ黙ってた事があるだろ」
輝男「え・・・?」
ネロ「奈南を生き返らせようとしたな?」
『っ・・・!』
その事は確かに話していなかったが、話していない事をネロが知ってる事に、生徒達は驚き息が止まった。
そしてネロは、楓達が行った儀式が奈南の魂を明陽学苑の地下にある遺跡に縛り、そんな彼女を悪魔が利用したと、真ベルゼから聞かされた真実を告げた。
ネロ「ちゃんと お前らの口から別れを告げろ。もう、奈南を自由にしてやれ」
全ては、生徒達の後悔が奈南の魂を明陽学苑の地下に縛り付け、悪魔に利用される事に繋がったと言える。だからこそ、彼女の魂が安らげるよう、本当の意味で終わりにしなければならない。
楓「奈南・・・」
楓が助けられなかった事を、信じてあげられなかった事を謝罪すると、他の生徒達も口々に謝罪の言葉を奈南に向けた。
彼女達の謝罪を聞いた奈南はネロに視線を向け、ネロは真剣な顔で頷いた。
すると奈南の身体が淡い光に包まれ、その姿が徐々に透けていく。
楓「奈南!」
楓は消えようとする奈南に腕を伸ばし駆け出すが、手が届く前に奈南はスッと消えてしまった。
生徒達は その場で泣き崩れ、ネロや羽黒、教師達は楓達が泣き止むまで、黙って彼女達を見守った。
・・・・・・
*明陽学苑高校 理事長室 10月23日 15:50*
1週間後、ネロと羽黒が学苑を退職する手続きが終わり、放課後、最後に理事長へ挨拶しに来ていた。
理事長「ネロ先生、羽黒先生。本当に・・・本当に、ありがとうございました」
羽黒「いえ、こちらこそ楽しかったです」
ネロ「まぁ、色々あったけどな」
理事長「これからは、お2人が守ってくれた学苑のために、そして何より、生徒達のために、私も前に進もうと思います」
羽黒「はい」
ネロ「大丈夫さ。理事長と
羽黒「そうやって繋がっていって、無駄にはならないって事ですね」
ネロ「そういうこと。じゃあ、俺達は もう行くから」
羽黒「失礼します」
理事長は優しい笑みで頷き、ネロと羽黒は理事長室から退室した。
・・・・・・
*校門 16:11*
ネロと羽黒が校門まで行くと、2人を追い掛けてきた2年4組の生徒達に呼び止められた。
彼女達にはネロがデビルハンターをしており、羽黒が艦娘である事を改めて教え、最初は戸惑っていた。以前ネロは、ダンテと共にテレビで報道された事があるが、当時 生徒達はニュースを熱心に見るような事もなかったため、ネロがデビルハンターである事には気付いていなかった。
それでも受け入れてくれた事で、ネロがデビルトリガーを使ったからと これまでの関係が壊れる事もなかった。
事前に今度こそ退職する事は伝えてあり、彼女達は悲しんではいたが、話をしていく中で、ネロと羽黒の2人は まだ、悪魔や深海棲艦と戦わなければならないんだと理解して納得してくれた。
輝男「本当に行っちまうのかよ?」
ネロ「その話は何度もしただろ。まだ納得してないのか?」
輝男「いや、そうじゃないけど・・・」
美香「また会える?」
ネロ「・・・あぁ。困ったら連絡してこい。いつでも行ってやる。何てったって、便利屋だしな」
巧のツッコミにより、ネロと羽黒、生徒達は大笑いした。
そしてネロと羽黒は、改めて別れの言葉を伝えると、校門から出て立ち去っていく。
生徒達も道まで出ると、遠ざかっていく2人に手を振った。
『羽黒せんせー!/羽黒ちゃーん!』
羽黒「またねー!」
羽黒も歩きながら手を振るが、横に居るネロは不服そうな顔をしていた。
ネロ「あいつら、何で俺の名前は呼ばないんだ?」
これまで問題を解決してきたのは基本的にネロなのに、最後の最後で人気だったのは羽黒だった。
その大人気の羽黒は、ご機嫌な笑顔のまま、生徒達が見えなくなるまで手を振っていた。
明陽学苑での問題を全て解決したネロと羽黒は鎮守府へと帰り、翌日からデビルハンターとして、艦娘としての、戦いの日々に戻るのだった。
次回は、ちょっと下品な内容になります。
ちょっとじゃないかも・・・。
次回も宜しく お願い致します!